JP4785626B2 - ターボチャージャの冷却装置 - Google Patents

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本発明は、車両用のエンジンのターボチャージャを冷却する冷却水の循環経路に、上部に空気室が区画されたエキスパンションタンクを配置し、車両の水平状態で前記ターボチャージャのウオータジャケットの最上部よりも車体後上方側に前記エキスパンションタンクの液面を設定したターボチャージャの冷却装置に関する。
かかるターボチャージャの冷却装置は、下記特許文献1により公知である。特許文献1に記載された従来のものは、ターボチャージャがエンジンの後方に配置されているが、エンジンルーム内のレイアウトの都合でターボチャージャをエンジンの前方に配置する場合がある。
図4はこのような場合のレイアウトを示すもので、自動車のエンジンEの前方に排気ガスで作動して吸気を圧縮するターボチャージャ011が設けられる。エンジンEの冷却系には、エンジンEにより駆動されて冷却水を循環させる冷却水ポンプ012と、エンジンEのウオータジャケットを通過して高温になった冷却水を空気との間で熱交して冷却するラジエータ013とが設けられており、冷却水ポンプ012を駆動すると、エンジンEのウオータジャケットの上部に連なる第1冷却水通路014を介して高温の冷却水がラジエータ013の上部に供給され、そこで冷却された冷却水はラジエータ013の下部に連なる第2冷却水通路015および冷却水ポンプ012を介してエンジンEのウオータジャケットの下部に還流する。
エンジンEの前方に配置されたターボチャージャ011のウオータジャケット016とエンジンEのウオータジャケットとは第3冷却水通路017および第4冷却水通路018で接続される。エンジンEの後方であってラジエータ013の上端よりも高い位置に配置されたエキスパンションタンク019の上部に空気室020が区画されており、ラジエータ013の上端とエキスパンションタンク019の空気室020とが第5冷却水通路021で接続される。そしてエキスパンションタンク019の下部と冷却水ポンプ012の上流側の第2冷却水通路015とが第6冷却水通路022で接続される。エキスパンションタンク019の空気室020には、その圧力が所定値以上になると開弁する調圧弁023が設けられる。
しかして、エンジンEの運転中にターボチャージャ011には高温の排気ガスが供給されるが、冷却水ポンプ012によりエンジンEのウオータジャケット内を流れる冷却水の一部が第3冷却水通路017および第4冷却水通路018を介してターボチャージャ011のウオータジャケット016に供給されるため、ターボチャージャ011の過熱が防止される。
エンジンEが停止すると冷却水ポンプ012も停止するため、冷却水ポンプ012による冷却水の強制的な循環は期待できなくなる。このとき、ターボチャージャ011はエンジンE本体よりも高温であるため、過熱による潤滑油の炭化等の不具合が発生する可能性があるが、高温のターボチャージャ011のウオータジャケット016で加熱されて沸騰した冷却水の水蒸気が第4冷却水通路018、エンジンEのウオータジャケット、第1冷却水通路014および第5冷却水通路021を介してエキスパンションタンク019の空気室020に供給され、そこで気液分離される。そして分離された冷却水はエキスパンションタンク019から第6冷却水通路022、第2冷却水通路015、エンジンEのウオータジャケットおよび第3冷却水通路017を介してターボチャージャ011のウオータジャケット016に還流する自然対流が発生することで、エンジンEの停止後もターボチャージャ011を冷却することができる。
特開2003−56352号公報
ところで、エンジンEの前方にターボチャージャ011を配置するスペースを確保することができない場合、ターボチャージャ011の位置を高くしてエンジンEの前上方に配置することがある。この場合、図5に示すように、ターボチャージャ011のウオータジャケット016を、ラジエータ013の上部を介さずに、第5冷却水通路021で直接エキスパンションタンク019の空気室020に接続することで、冷却水通路を簡素化することができる。
ターボチャージャ011で発生した水蒸気をエキスパンションタンク019に導くには、エキスパンションタンク019をターボチャージャ011よりも高い位置に配置する必要がある。またエキスパンションタンク019内の冷却水をターボチャージャ011に還流させるには、やはりエキスパンションタンク019をターボチャージャ011よりも高い位置に配置してヘッド差Hを確保する必要がある。
しかしながら、図5に示すように、ターボチャージャ011をエンジンEの前上方に配置すると、エキスパンションタンク019の高さはボンネットにより規制されるため、エキスパンションタンク019およびターボチャージャ011のヘッド差Hを充分に確保することが難しくなる。特に、車両が前上がりの傾斜路に停車した場合には、ターボチャージャ011の位置が高くなって前記ヘッド差Hを確保するのが一層難しくなる。
エキスパンションタンク019およびターボチャージャ011のヘッド差Hを確保するには、エキスパンションタンク019の設定液面を高くすれば良いが、そのようにするとエキスパンションタンク019の空気室020の容積が減少してしまい、ターボチャージャ011から供給される水蒸気によってエキスパンションタンク019の内圧が上昇しやすくなり、調圧弁023が度々開弁する不都合が発生する。
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、エキスパンションタンクおよびターボチャージャのヘッド差を確保しながら、エキスパンションタンクの空気室の容積減少を補償してターボチャージャの冷却性能を確保することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、車両用のエンジンのターボチャージャを冷却する冷却水の循環経路に、上部に空気室が区画されたエキスパンションタンクを配置し、車両の水平状態で前記ターボチャージャのウオータジャケットの最上部よりも車体後上方側に前記エキスパンションタンクの液面を設定したターボチャージャの冷却装置であって、前記エキスパンションタンクから離間して配置され、該エキスパンションタンクの空気室に連通部材を介して連通する拡大空気室を有する容積部材を備え、車両の水平状態で前記連通部材の前記容積部材への接続部は、前記エキスパンションタンクの設定液面よりも車体後上方側に位置することを特徴とするターボチャージャの冷却装置が提案される。
また請求項2に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、車両の水平状態で、前記ターボチャージャのウオータジャケットの最上部と前記エキスパンションタンクの設定液面とを結ぶ第1仮想直線が水平面に対して成す第1傾斜角よりも、前記連通部材の前記エキスパンションタンクへの第1接続部と該連通部材の前記容積部材への第2接続部とを結ぶ第2仮想直線が水平面に対して成す第2傾斜角を、等しいかそれ以上に設定したことを特徴とするターボチャージャの冷却装置が提案される。
また請求項3に記載された発明によれば、請求項1または請求項2の構成に加えて、前記容積部材は、その拡大空気室を大気に連通させる調圧弁を備えることを特徴とするターボチャージャの冷却装置が提案される。
また請求項4に記載された発明によれば、請求項3の構成に加えて、前記エキスパンションタンクは調圧機能のないキャップで開閉可能であることを特徴とするターボチャージャの冷却装置が提案される。
また請求項5に記載された発明によれば、請求項3の構成に加えて、前記エキスパンションタンクは前記容積部材の調圧弁よりも開弁設定圧力が高い調圧弁を備えることを特徴とするターボチャージャの冷却装置が提案される。
尚、実施の形態の第7冷却水通路26は本発明の連通部材に対応する。
請求項1の構成によれば、エキスパンションタンクの空気室と、このエキスパンションタンクから離間するように配置した容積部材の拡大空気室とを連通部材で連通させたので、エキスパンションタンクの設定液面を高くしてターボチャージャのウオータジャケットの最上部とのヘッド差を充分に確保し、車両の前上がり傾斜時における冷却水の自然対流を可能にしながら、設定液面の上昇に伴う空気室の容積減少を拡大空気室の容積で補うことで、エキスパンションタンクからの冷却水の溢れや水蒸気の噴出を最小限に抑えることができる。しかも車両の水平状態で、エキスパンションタンクの液面はターボチャージャのウオータジャケットの最上部よりも車体後上方側に位置し、かつエキスパンションタンクから延びる連通部材の容積部材への接続部はエキスパンションタンクの設定液面よりも車体後上方側に位置するので、車両が前上がりに傾斜してもエキスパンションタンク内の冷却水が容積部材に流れ込み難くすることができるだけでなく、ターボチャージャ、エキスパンションタンクおよび容積部材をエンジンルーム内に配置するときにボンネットとの干渉を回避することが容易である。
また請求項2の構成によれば、ターボチャージャのウオータジャケットの最上部とエキスパンションタンクの設定液面とを結ぶ第1仮想直線の第1傾斜角よりも、連通部材のエキスパンションタンクへの第1接続部と連通部材の容積部材への第2接続部とを結ぶ第2仮想直線の第2傾斜角を等しいか大きく設定したので、車両が前上がりに傾斜してもターボチャージャからエキスパンションタンクに供給された水蒸気を確実に容積部材に導くことができる。
また請求項3の構成によれば、エキスパンションタンクよりも高い位置にあって水蒸気が集まり易い容積部材に調圧弁を設けて拡大空気室を大気に連通させるので、エキスパンションタンクに調圧弁を設ける場合に比べて圧力調整が行い易くなり、不要な水蒸気の噴出を最小限に抑えることができる。しかも容積部材には冷却水が貯留されていないため、調圧弁が開弁しても冷却水が噴出する虞がない。
また請求項4の構成によれば、調圧機能のないキャップでエキスパンションタンクを開閉するので、容積部材に比べてエンジンルームの前寄りに位置するエキスパンションタンクにから冷却水を補給することが可能となり、容積部材の調圧弁から冷却水を補給する場合に比べて作業性が向上する。しかも調圧機能のないキャップは調圧弁に比べて安価であるため、コストダウンに寄与することができる。
また請求項5の構成によれば、エキスパンションタンクに容積部材の調圧弁よりも開弁設定圧力が高い調圧弁を設けたので、冷却系に予期せぬ高圧が発生して容積部材の調圧弁が開弁しただけでは圧力が充分に低下しない場合に、エキスパンションタンクの調圧弁が開弁することで圧力を低下させることができる。
以下、本発明の実施の形態を添付の図面に基づいて説明する。
図1〜図3は本発明の実施の形態を示すもので、図1はエンジンおよびターボチャージャの冷却系を示す図、図2はエキスパンションタンクのMIN液面の設定の説明図、図3はエキスパンションタンクのMAX液面の設定の説明図である。
尚、以下の実施の形態において、図4および図5で説明した従来例の構成要素に対応する構成要素には、参照符号の最初の0を取り除いた参照符号を付すことで重複する説明を省略する。
図1に示すように、エキスパンションタンク19の後上方に、内部に拡大空気室25を形成した容器よりなる容積部材24が配置される。エキスパンションタンク19および容積部材24は第7冷却水通路26により接続される。エキスパンションタンク19の上壁には冷却水を補充するための開口が形成されており、その開口は、図4および図5で説明した調圧弁023の代わりに、単なるキャップ27で開閉される。一方、容積部材24の上壁には所定の圧力以上になると開弁する調圧弁28が設けられる。
ターボチャージャ11のウオータジャケット16の最上部とエキスパンションタンク19の設定液面とを結ぶ第1仮想直線L1は、水平面に対して角度Aだけ後ろ上がりに傾斜している。またエキスパンションタンク19に第7冷却水通路26が接続される接続部J1と、容積部材24に第7冷却水通路26が接続される接続部J2とを結ぶ第2仮想直線L2は、水平面に対して角度Bだけ後ろ上がりに傾斜している。角度Aは例えば15°程度であり、角度Bは前記角度Aよりも若干大きい例えば18°程度である。
一般に、自動車のエンジンルームを覆うボンネットは後ろ上がりに傾斜しているため、前側に位置するターボチャージャ11よりも中間に位置するエキスパンションタンク19を高い位置に配置し、中間に位置するエキスパンションタンク19よりも後側に位置する容積部材24を高い位置に配置するのは容易である。
次に、上記構成を備えた本発明の実施の形態の作用を説明する。
エンジンEの運転中には冷却水ポンプ12が作動するため、エンジンEのウオータジャケット→第1冷却水通路14→ラジエータ13→第2冷却水通路15→冷却水ポンプ12→エンジンEのウオータジャケットよりなる閉回路を冷却水が循環してエンジンEを冷却する。エンジンEのウオータジャケットを流れる冷却水の一部は第3冷却水通路17→ターボチャージャ11のウオータジャケット16→第5冷却水通路21→エキスパンションタンク19→第6冷却水通路22→第2冷却水通路15→冷却水ポンプ12→エンジンEのウオータジャケットよりなる閉経路で循環してターボチャージャ11を冷却する。
エンジンEの停止に伴って冷却水ポンプ12が停止すると、ターボチャージャ11のウオータジャケット16に冷却水が強制的に供給されなくなるため、エンジン停止前の運転状態によっては高温となったターボチャージャ11において冷却水が沸騰して水蒸気が発生する。この水蒸気は第5冷却水通路21を介してエキスパンションタンク19の空気室20に供給され、そこで気液分離される。このとき、エキスパンションタンク19の空気室20と容積部材24の拡大空気室25とは第7冷却水通路26で一体に連通しているため、エキスパンションタンク19の空気室20の容積を小さく設定しても、つまりエキスパンションタンク19の設定液面を高く設定しても、空気室20および拡大空気室25のトータルの容積が確保されていることで、水蒸気による内圧の上昇を抑制することができる。
そしてエキスパンションタンク19の設定液面を高く設定することで、ターボチャージャ11およびエキスパンションタンク19間の冷却水のヘッド差Hを充分に確保し、このヘッド差でエキスパンションタンク19の冷却水をターボチャージャ11に自然対流させ、ターボチャージャ11の過熱を確実に阻止することができる。しかも傾斜した路面で自動車が前上がりの姿勢で停車したような場合でも、エキスパンションタンク19の液面がターボチャージャ11のウオータジャケット16の最上部よりも低くなるのを防止し、ターボチャージャ11からエキスパンションタンク19に水蒸気が供給され難くなったり、エキスパンションタンク19からターボチャージャ11に冷却水が還流し難くなったりするのを防止することができる。
ターボチャージャ11において発生する水蒸気の量が極めて多く、エキスパンションタンク19の空気室20および容積部材24の拡大空気室25だけでは容積が不足する場合には、容積部材24の調圧弁28が開弁して水蒸気を大気に放出する。
エキスパンションタンク19の設定液面は、MIN液面とMAX液面との間に位置するように冷却水の量が調整される。エキスパンションタンク19の液面がMIN液面にあるとき、ターボチャージャ11およびエキスパンションタンク19間の冷却水のヘッド差Hが最小になるため、車両の前上がり傾斜に対するタフネスは最も低くなる。従って、図2に示すように、車両の実際の前上がり傾斜角が予め設定された車両の許容前上がり傾斜角になっても、必要最小限のヘッド差が確保されるようにエキスパンションタンク19のMIN液面の高さが決定される。
またエキスパンションタンク19の液面がMAX液面にあるとき、ターボチャージャ11およびエキスパンションタンク19間の冷却水のヘッド差Hは最大になるが、図3に示すように、車両の前上がり傾斜角が増加すると、冷却水の温度上昇に伴う膨張や車体の揺れに伴うエキスパンションタンク19内の冷却水の液面の暴れにより、エキスパンションタンク19内の冷却水が第7冷却水通路26を介して容積部材24に流れ込んでしまう可能性がある。従って、車両の実際の前上がり傾斜角が予め設定された車両の許容前上がり傾斜角になっても、冷却水が容積部材24に流れ込まないようにエキスパンションタンク19のMAX液面の高さが決定される。
以上のように、エキスパンションタンク19の空気室20に第7冷却水通路26を介して容積部材24の拡大空気室25を連通させたので、エキスパンションタンク19の設定液面を高くしてターボチャージャ11のウオータジャケット16の最上部とのヘッド差を充分に確保し、車両の前上がり傾斜時における冷却水の自然対流を可能にしながら、空気室20の容積減少を拡大空気室25の容積で補うことで、調圧弁28の作動回数を減らして水蒸気の噴出を最小限に抑えることができる。
またターボチャージャ11のウオータジャケット16の最上部とエキスパンションタンク19の設定液面とを結ぶ第1仮想直線L1の第1傾斜角Aよりも、第7冷却水通路26のエキスパンションタンク19への接続部J1と第7冷却水通路26の容積部材24への接続部J2とを結ぶ第2仮想直線L2の第2傾斜角Bを等しいか大きく設定したので、ターボチャージャ11からエキスパンションタンク19に供給された水蒸気を確実に容積部材24に導くことができる。
またエキスパンションタンク19よりも高い位置にあって水蒸気が集まり易い容積部材24に調圧弁28を設けたので、エキスパンションタンク19に調圧弁を設ける場合に比べて圧力調整が行い易くなり、不要な水蒸気の噴出を最小限に抑えることができる。しかも容積部材24には冷却水が貯留されていないため、調圧弁28が開弁しても冷却水が噴出する虞がない。
また調圧機能のないキャップ27でエキスパンションタンク19を開閉するので、容積部材24に比べてエンジンルームの前寄りに位置するエキスパンションタンク19から冷却水を補給することが可能となり、容積部材24の調圧弁28から冷却水を補給する場合に比べて作業性が向上する。しかも調圧機能のないキャップ27は調圧弁に比べて安価であるため、コストダウンに寄与することができる。
また本発明の他の実施の形態として、エキスパンションタンク19に設けたキャップ27に代えて、容積部材24の調圧弁28よりも開弁設定圧力が高い調圧弁29をエキスパンションタンク19に設けることができる。このようにすれば、冷却系に予期せぬ高圧が生じて容積部材24の調圧弁28が開弁しただけでは圧力が下がらない場合に、エキスパンションタンク19の調圧弁29が開弁して圧力を下げることができる。仮に、エキスパンションタンク19の調圧弁29の設定開弁圧力が容積部材24の調圧弁28の設定開弁圧力よりも低くい場合には、エキスパンションタンク19の調圧弁29が先に開弁するため、容積部材24の機能を充分に活かすことができなくなってしまう。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
例えば、実施の形態ではエキスパンションタンク19および容積部材24を接続する第7冷却水通路26が直線状に形成されているが、第7冷却水通路26は必ずしも直線状である必要はない。
エンジンおよびターボチャージャの冷却系を示す図 エキスパンションタンクのMIN液面の設定の説明図 エキスパンションタンクのMAX液面の設定の説明図 第1の従来例を示す図 第2の従来例を示す図
11 ターボチャージャ
16 ウオータジャケット
19 エキスパンションタンク
20 空気室
24 容積部材
25 拡大空気室
26 第7冷却水通路(連通部材)
27 キャップ
28 調圧弁
29 調圧弁
E エンジン
A 第1傾斜角
B 第2傾斜角
J1 接続部
J2 接続部
L1 第1仮想直線
L2 第2仮想直線

Claims (5)

  1. 車両用のエンジン(E)のターボチャージャ(11)を冷却する冷却水の循環経路に、上部に空気室(20)が区画されたエキスパンションタンク(19)を配置し、車両の水平状態で前記ターボチャージャ(11)のウオータジャケット(16)の最上部よりも車体後上方側に前記エキスパンションタンク(19)の液面を設定したターボチャージャの冷却装置であって
    前記エキスパンションタンク(19)から離間して配置され、該エキスパンションタンク(19)の空気室(20)に連通部材(26)を介して連通する拡大空気室(25)を有する容積部材(24)を備え、車両の水平状態で前記連通部材(26)の前記容積部材(24)への接続部(J2)は、前記エキスパンションタンク(19)の設定液面よりも車体後上方側に位置することを特徴とするターボチャージャの冷却装置。
  2. 車両の水平状態で、前記ターボチャージャ(11)のウオータジャケット(16)の最上部と前記エキスパンションタンク(19)の設定液面とを結ぶ第1仮想直線(L1)が水平面に対して成す第1傾斜角(A)よりも、前記連通部材(26)の前記エキスパンションタンク(19)への接続部(J1)と該連通部材(26)の前記容積部材(24)への接続部(J2)とを結ぶ第2仮想直線(L2)が水平面に対して成す第2傾斜角(B)を、等しいかそれ以上に設定したことを特徴とする、請求項1に記載のターボチャージャの冷却装置。
  3. 前記容積部材(24)は、その拡大空気室(25)を大気に連通させる調圧弁(28)を備えることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載のターボチャージャの冷却装置。
  4. 前記エキスパンションタンク(19)は調圧機能のないキャップ(27)で開閉可能であることを特徴とする、請求項3に記載のターボチャージャの冷却装置。
  5. 前記エキスパンションタンク(19)は前記容積部材(24)の調圧弁(28)よりも開弁設定圧力が高い調圧弁(29)を備えることを特徴とする、請求項3に記載のターボチャージャの冷却装置。
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