JP4785231B2 - 電気泳動表示装置およびその製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、帯電泳動粒子を移動させて表示を行う電気泳動表示装置およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、情報機器の発達に伴い、低消費電力且つ薄型の表示装置のニーズが増しており、これらニーズに合わせた表示装置の研究、開発が盛んに行われている。中でも液晶表示装置は、液晶分子の配列を電気的に制御し液晶の光学的特性を変化させる事ができ、上記のニーズに対応できる表示装置として活発な開発が行われ商品化されている。しかしながら、これらの液晶表示装置では、画面を見る角度や反射光による画面上の文字の見づらさや、光源のちらつき・低輝度等から生じる視覚へ負担が未だ十分に解決されていない。この為、視覚への負担の少ない表示装置の研究が盛んに検討されている。
【0003】
低消費電力、眼への負担軽減などの観点から反射型表示装置が期待されている。その1つとして、Harold D.Lees等により発明された電気泳動表示装置(米国特許第3612758号明細書)が知られている。図5に従来の電気泳動型表示装置の概略図を示す。同図5は、従来の電気泳動表示装置の構成及びその動作原理を示す。この電気泳動表示装置56は、帯電した泳動粒子53と着色色素が溶解された泳動用分散液54とこの分散液を挟んで対峙する一組の電極51,52からなっている。各素子間には、上下基板の間隔を一定に保つため及び帯電泳動粒子の素子間の偏りを防止するためのスペーサー兼隔離55が形成されている。駆動は、電極51,52を介して分散液54に電圧を印加することにより、泳動粒子53を粒子白身が持つ電荷と反対極性の電極に引き寄せて行う。表示はこの泳動粒子53の色と、泳動粒子53の色相と異なり着色色素が溶解された着色泳動用分散液54の色によって行われる。
【0004】
しかしながら、泳動用分散液に着色色素を用いると、電気泳動現象に対する不安定要因となりやすい、あるいは、紫外線等により色素が分解してしまう等の問題点が指摘されている。そこで、色素を使用せずに透明絶縁性液体を用いた電気泳動表示装置が提案されている(特公平6−052358号公報)。図6はこの方法を示す電気泳動表示装置の概略図であり、透明絶縁性液体57中において電界印加によって着色された帯電泳動粒子53が表示側に集まった場合と、表示面から離間したところに集まった場合とで着色帯電泳動粒子の覆う面積を異ならせることにより表示を行うものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特公平6−052358号公報で示された表示方法は、セル形状そのものの構造によって可視断面積を深さ方向で変えて表示を行うため、表示面から離間したところに着色された帯電泳動粒子を集めた場合でも帯電泳動粒子は観察者側から常に視認されるために、表示コントラストの低下をきたしてしまう。帯電泳動粒子を集める場所の形状を泳動方向に対して細く長く形成すれば表示コントラストを高められるが、電極間距離が大きくなってしまうため駆動電圧を高くしなければならない問題があった、
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、高コントラストで、且つ高い反射率を有し、ぺーパーホワイト表示可能な電気泳動表示装置及びその製造方法を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明は、表示側電極を備える表示側基板と、後方電極を備える後方基板と、前記表示側基板と前記後方基板との間にあるセル成形体と、前記表示側基板と前記後方基板と前記セル形成体とで区画されたセル内にある帯電泳動粒子及び絶縁性液体と、を有し、前記セルの可視断面積が前記表示側基板から前記後方基板に向かって小さくなっている電気泳動表示装置において、前記帯電泳動粒子とは異なる色を有し、前記帯電泳動粒子の粒径よりも大きい球状の突起物を前記セル内に有し、前記表示側電極の面積よりも前記後方電極の面積の方が小さいことを特徴とする電気泳動表示装置である。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
図1は本発明の電気泳動表示装置の一例を示す概略図である。図1(a)は、平面図、図2(b)はAA線断面図である。本表示装置は、少なくとも表示側基板1及び後方基板2からなる一対の基板、一対の基板上に形成された電極3、4、一対の基板に挟持されたセル形成体5、絶縁性液体6、着色帯電泳動粒子7および突起物8、セル10、さらに駆動電圧印加回路(不図視)を有する。
【0016】
表示側基板1は透明な材料、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリカーボネー卜(PC)、ポリエーテルサルフォン(PES)などのプラスティックフィルムあるいはガラスなどを使用する。
【0017】
後方基板2は表示側基板と同様なものを使用できるが、ポリイミド(PI)などの着色しているものも使用できる。
また、表示側基板1および後方基板2は、樹脂フィルムからなるものが好ましく、例えば厚さは50〜200μm位のものが好ましい。
【0018】
表示側基板1上に形成される表示側電極には透明な導電性材料、例えばインジウム錫酸化物(ITO)などを用いる。
後方基板2上に形成される後方電極4は、表示側基板1と同様に透明な導電性材料を使用できるが、表示装置の構成によってはチタン(Ti)、アルミニウム(Al)、クロム(Cr)等の材料を使用する。
【0019】
セル形成体5は、透明な材料、あるいは所望の色で着色された材料を用いる。例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリカーボネート(PC)、ポリエーテルサルフォン(PES)などのプラスティック材料あるいはガラスなどを使用できる。これらに顔料、染料を混ぜ合わせて着色化、光散乱化させてもよい。
【0020】
絶縁性液体6は透明なものを用いる。例えば、イソパラフィン、シリコーンオイル及びキシレン、トルエン等の非極性溶媒を使用できる。
【0021】
着色帯電泳動粒子7は着色されていて絶縁性液体中で帯電する材料、各種の無機、有機顔料、カーボンブラックあるいはそれらを含有した樹脂を使用する。粒子の粒径は通常0.01μm〜100μm程度のものを使用できるが、好ましくは0.1μm〜10μm程度のものを用いる。
【0022】
絶縁性液体中、あるいは帯電泳動粒子中には、帯電泳動粒子の帯電を制御、安定化させるために荷電制御剤、例えばモノアゾ染料の金属錯塩、サリチル酸、有機四級アンモニウム塩、ニグロシン系化合物などを添加しておくことができる。
【0023】
また、帯電泳動粒子同士の凝集を防ぎ分散状態を維持するために、さらに分散剤を絶縁性液体中に添加してもよい。分散剤としては、燐酸カルシウム、燐酸マグネシウム等の燐酸多価金属塩、炭酸カルシウム等の炭酸塩、その他無機塩、無機酸化物、あるいは有機高分子材料などを用いることができる。
【0024】
突起物8は、着色帯電泳動粒子7と異なる色を有する。好ましくは白色であることが望ましい。材料としては、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化アルミニウムなどの無機酸化物、あるいはそれらの微粉末を樹脂と混合して作製したものなどを使用できる。突起物8の大きさとしては、表示装置の構成によるが数μm〜数百μm程度のものを用いることができる。突起物の形状はセル内で観察者からみて影を大きく取れる形状が好ましい。その場合、略球状であれば比較的容易に影を大きく取れるので、好ましい。この突起物8によって帯電泳動を後方基板側に泳動させた際、観察者側から帯電泳動粒子のすべてあるいは、その多くを隠す(即ちセルの後方側に帯電粒子を移動させて、帯電粒子が突起物の陰に隠れること)ことが可能となり、高コントラスト、高反射率の表示を行うことができる。突起物の表面は、フッ素を含有する樹脂で被覆しておいてもよい。この被覆は、帯電泳動粒子の泳動を滑らかに行う作用を有する。
【0025】
また突起物は、セル壁面に固着されても良い。その場合、突起物は壁面を作成する場合にその壁面の一部を成形することで得られるもの、即ちセル壁面と突起物とが一体型の構成であってもよい。あるいは固着されないでセル内で移動可能でもよい。そしてたとえば突起物も帯電泳動粒子同様に電気泳動可能であっても良い。突起物が電気泳動可能である場合、その移動度は帯電泳動粒子と異なっていてもよい。突起物が電気泳動可能な粒子であっても突起物と帯電泳動粒子はその大きさがまるで違うので両者を区別することは容易である。したがって突起物と帯電泳動粒子のそれぞれの主成分が同じあるいは似た材料であっても良い。そして大形状である突起物が電気泳動的あるいは磁気等の別の動力発現手段等により移動可能である場合、セルの厚さ方向即ち表示側から後方側へわずかに移動させることで視覚的にコントラストや反射率を更にコントロールできる。突起物が電気泳動可能であれば、帯電泳動粒子を移動させる手段を突起物移動手段として兼用できる。
【0026】
光反射及び散乱層を後方基板上あるいはその中に形成することによりさらに明るく表示することが可能となる。
この他、後方基板上には、各種の配線、トランジスタ等が形成される。
【0027】
次に、本発明の電気泳動表示装置の製造方法を図2を用いて説明する。
まず、後方基板2上に帯電泳動粒子駆動用の後方電極4、および配線を形成する(図2(a))。ここで、アクティブマトリクス駆動を行う場合は、各セルに対応してトランジスタ等を形成する。後方電極4の大きさは、表示面側からみた表示セルの大きさに対して、面積的には十分小さくてよく、1/2〜1/10程度でよい。
【0028】
次にセル形成用の型9を用いてセルを形成する。後方電極4が形成された後方基板2上にセル形成材料層5aを形成する。この形成材料に対して位置合わせを行った後、型9を押し付ける(図2(b))。ここで、セル形成材料に熱可塑性材料を使用した場合は、加熱して可塑化した後、型を押し付け、冷却後型を剥離する。重合型樹脂の場合は、熱、光照射あるいは経時によって固化した後剥離する。押し付ける際、好ましくは雰囲気を真空あるいは減圧にして空気がセル形成材料と型の間に残らないようにする。
【0029】
次に、各セルに突起物8を配置する(図2(c))。突起物は、セル形成材料に必ずしも固定する必要はない。これらに、さらに絶縁性液体6および着色帯電泳動粒子7を配置した後、表示面側基板1を被せ、封着する(図2(d))。表示側基板1には透明導電膜からなる表示側電極3が形成されている。その表面には絶縁層を形成しておいてもよい。これに駆動電圧印加回路、制御回路等を接続して表示装置を得ることができる(図2(e))。
【0030】
本発明においては、セル10の可視断面積が深さ方向で異なるが、該可視断面積が深さ方向で異なるとは、各セルが表示基板側から後方基板側に向かって着色帯電泳動粒子の可動範囲が変化する。この場合、セルの深さ方向(表示基板側と後方基板側との間の方向)に沿ったセルの断面形状は表示基板側では広く、後方基板側では狭い形状つまりセル壁面がテーパー形状であることが好ましい。この場合、たとえばセル壁面が三角形形状あるいはセル壁面が段部をもつような実質的三角形形状であってもよく、その他セル壁面が湾曲している湾曲形状でもよい。
また、セルの可視断面積の形状が長方形であるとは、表示基板側からみた場合の各セルの形状が長方形を呈している状態を示す。
【0031】
型9の作製方法の一例を図3に示す。(100)方位のシリコンウエハー31に耐ウエットエッチング性の保護層32、例えばシリコン窒化膜などを形成する(図3(a))。フォトリソグラフィーによるレジストパターン形成およびドライエッチングによりシリコンウエハー上の保護層をパターニングし(図3(b))、保護層の窓33を開ける。窓形状は矩形とする、次に、この基板を加熱された水酸化カリウムなどのエッチング液に浸け、異方性エッチングを行い逆ピラミッド状のパターン34を形成する(図3(c))。次に、保護層32を剥離後、エッチング面に型材料35を塗布し、シリコンウエハー31を押し付ける(図3(d))。型材料としては、ニッケルなどの比較的硬い金属層、あるいは、低融点ガラスなどを好適に使用できる。型形成後、シリコンウエハー31を剥離または溶解して型9を得る(図3(e))。
【0032】
上記方法は、化学的に型を形成する方法を示したが、その他に、機械加工等によって型を形成してもよい。これらの型をローラーの表面に形成すことによって、ロールタイプのシート状基板に、ローラーを用いて連続成型を行うことも可能である。
【0033】
【実施例】
以下に、本発明の実施例を説明する。
【0034】
実施例1
図1を用いて本発明の電気泳動表示装置の実施例を説明する。
表示側基板1及び後方基板2には、厚さ200μmのPETフィルムを使用した。表示基板上にはITOからなる表示側電極3を、後方基板2上には、アルミニウムからなる後方電極4を形成した。駆動に供する各セルあたりの後方電極4の面積は各セルの表示面積の約1/5とした。
【0035】
両方の基板に挟持されたセル形成体5には、酸化チタン粉末を混合して白色化したPETを用いた。セル形成体5の厚さ、即ち基板間のギャップの距離は約50μmとした。絶縁性液体6にはイソパラフィン(商品名:アイソパー、エクソン社製)を使用した。青色帯電泳動粒子7には粒径1〜2μm程度のカーボンブラックを含有したポリスチレン−ポリメチルメタクリレート共重合体樹脂を使用した。イソパラフィンには、荷電制御剤としてナフテン酸コバルトを含有させた。突起物8には、直径30μm程度の白色の酸化チタン球を使用した。各電極には駆動電圧印加回路(不図視)を接続した。
【0036】
図2に示す方法により、後方電極4が形成された後方基板2上にセル形成体4を設けてセル10を形成し、該セル10内に突起物8を保持し、さらに青色帯電泳動粒子7と透明絶縁性液体6を収納したあと、該セル10を表示側電極3が形成された表示側基板1で密封して電気泳動表示装置を作製した。
【0037】
以上の構成の表示装置に対して、駆動実験を行った。まず、表示側電極3を接地し、後方電極4すべてに+50Vを印加した。この時帯電泳動粒子7は正に帯電しているため、表示側電極3側に集まり、表示面は全てのセルで黒色を呈した。次に、後方電極4すべてに−50Vを印加した。この時印加されたセルの帯電泳動粒子7は後方電極4側に集まった。集まった粒子は、突起物8の裏側、即ち突起物8と後方基板2の間にその多くが収容され、表示面側からは泳動粒子の一部が見えるに留まった。さらに、突起物8により観察者からは、死角がさらに多く生じ、結果として観察者からは、突起物8および白色のセル形成体5によってぺーパーホワイトな表示を観察することができた。
次に、所望のセルの後方電極4に+50Vを印加したところ、所望のセルのみ黒色表示を行うことができた。
【0038】
実施例2
図4を用いて本発明のアクティブマトリクス駆動可能な表示装置の実施例を説明する。
【0039】
本表示装置は表示側基板41及び後方基板42には、厚さ1mmのガラス基板を使用した。表示側基板41上にはITOからなるコモン電極43を形成した。後方基板42上には、走査電極群44および信号電極群45が形成されている。さらに各セルの位置に対応して、後方電極として両素電極46および薄膜トランジスタ47が形成されている。各セルの画素電極46の面積は各セルの駆動に供するコモン電極43の面積の約1/4とした。また各セルの画素ピッチは40μmとした。
【0040】
両基板に挟持されたセル形成体48には、酸化チタン粉末を混合して白色化したPETを用いた。セル形成体48の厚さ、即ち基板間のギャップの距離は約30μmとした。絶縁性液体にはイソパラフィン(商品名:アイソパー,エクソン社製)を使用した。着色帯電泳動粒子には粒径1〜2μm程度のカーボンブラックを含有したポリスチレンーポリメチルメタクリレート共重合体樹脂を使用した。イソパラフィンには、荷電制御剤としてナフテン酸コバルトを含有させた。突起物49には、直径20μm程度の白色の酸化アルミニウム球を使用した。各電極には駆動電圧印加回路(不図視)を接続した。
【0041】
以上の構成の表示装置に対して、駆動実験を行った。まず、表示面側のコモン電極を接地し、すべての画素電極46に+30Vを印加した。この時、帯電泳動粒子は正に帯電しているため、コモン電極43側に集まり、表示面は全てのセルで黒色を呈した。次に、画素電極46すべてに−30Vを印加した。この時印加されたセルの帯電泳動粒子は両素電極46側に集まった。集まった粒子は、突起物49の裏側、即ち突起物49と画素電極46の間にその多くが収容され、表示面側からは泳動粒子の一部が見えるに留まった。さらに、突起物49により観察者からは、死角がさらに多く生じ、結果として観察者からは、突起物49および白色のセル形成体48によってぺーパーホワイトな表示を観察することができた。
【0042】
次に、所望のセルの画素電極46に+30Vが印加されるように信号電圧を加えたところ、+30Vを印加した画素のみ黒表示に変わり、その他は白表示を維持した。さらに、黒表示、白表示共、電圧印加を止めた後も同一の表示状態を維持していた。
【0043】
実施例3
実施例2と同様な方法で、PET基板を用いてアクティブマトリクス駆動表示装置を作製した。本発明のアクティブマトリクス駆動可能な表示装置の実施例を説明する。
【0044】
本表示装置は表示側基板41として、厚さ100μmのPET基板を、後方基板42として厚さ200μmの白色PET基板を使用した。各電極は実施例2と同様な方法で作製した。
以上の構成の表示装置に対して、実施例2と同様の駆動実験を行ったところ、実施例2と同様に良好な表示コントラストで、マトリクス表示を行うことができた。
【0045】
【発明の効果】
以上、詳細に述べたように、本発明の電気泳動表示装置は、帯電泳動粒子を後方基板側に泳動させた際に、帯電泳動粒子を突起物の裏側、即ち突起物と画素電極の間にそのすべて、あるいはその多くを収容することができるため、ぺーパーライクなコントラスト及び反射率を持った表示を行うことができる。
【0046】
しかも突起物の色は帯電泳動粒子の色とは異なるので、観察者側から帯電泳動粒子のすべてあるいは、その多くを隠すことが可能となり、高コントラスト、高反射率の表示を行うことができる。
また、本発明の製造方法によれば、上記の電気泳動表示装置を容易に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電気泳動表示装置の一例を示す概略図である。
【図2】本発明の電気泳動表示装置の製造方法の一例を示す概略図である。
【図3】本発明の型の製造方法を示す概略図である。
【図4】本発明の電気泳動表示装置の他の例を示す概略図である。
【図5】従来の電気泳動型表示装置を示す概略図である。
【図6】従来の電気泳動型表示装置を示す概略図である。
【符号の説明】
1,41 表示側基板
2,42 後方基板
3,51 表示側電極
4,52 後方電極
5,48 セル形成体
5a セル形成材料層
6,57 絶縁性液体
7,53 帯電泳動粒子
8,49 突起物
9 型
10 セル
31 シリコンウエハー
32 保護層
33 窓
34 逆ピラミッド型パターン
35 型材料
43 コモン電極
44 走査電極群
45 信号電極群
46 画素電極
47 薄膜トランジスタ
54 着色泳動用分散液
55 隔壁
56 従来の電気泳動表示装置

Claims (6)

  1. 表示側電極を備える表示側基板と、後方電極を備える後方基板と、前記表示側基板と前記後方基板との間にあるセル成形体と、前記表示側基板と前記後方基板と前記セル形成体とで区画されたセル内にある帯電泳動粒子及び絶縁性液体と、を有し、前記セルの可視断面積が前記表示側基板から前記後方基板に向かって小さくなっている電気泳動表示装置において、
    前記帯電泳動粒子とは異なる色を有し、前記帯電泳動粒子の粒径よりも大きい球状の突起物を前記セル内に有し、
    前記表示側電極の面積よりも前記後方電極の面積の方が小さいことを特徴とする電気泳動表示装置。
  2. 前記突起物は、前記セル内に固定されていることを特徴とする請求項1に記載の電気泳動表示装置。
  3. 前記突起物は、前記セル内を移動可能であることを特徴とする請求項1に記載の電気泳動表示装置。
  4. 複数のセルを有し、
    前記表示側電極は、前記複数のセルに連続して配置され、
    前記後方電極は、セルごとに配置され、
    前記後方電極の面積は、前記表示側基板における前記セルの可視断面積に対して1/2乃至1/10の大きさであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の電気泳動表示装置。
  5. 前記突起物の表面がフッ素を含有する樹脂で被覆されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか項に記載の電気泳動表示装置。
  6. 前記セルの厚さ方向に沿った断面形状は表示側基板から後方基板に向かって幅が狭くなる三角形状であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の電気泳動表示装置。
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