JP4783319B2 - ダイナミックレンジスケール回路 - Google Patents
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Description
fscale(xm(i))=(2b-1−1)/xm(i) …(1)
ここで、最大値xm(i)と定数値fscale(xm(i)) は、図11に示すように連続的な関係になる。なお、ダイナミックレンジスケール回路において、ダイナミックレンジの補正対象となるディジタル信号は、ある範囲の振幅をもつことを想定している。したがって、過去のMサンプルの最大値xm(i)が所定値以下となる場合には、このデータそのものを無効と判断し、定数値fscale(xm(i)) をゼロとする。
図1は、本発明のダイナミックレンジスケール回路の第1の実施形態を示す。
本実施形態のダイナミックレンジスケール回路の基本的な構成は、図10に示す従来構成と同様である。すなわち、ダイナミックレンジスケール回路10は、絶対値回路11、最大値モニタ12、除算回路に代えて比較回路を用いる定数値判定回路13A、遅延回路14、乗算回路に代えてシフトレジスタを用いるビットシフト回路15A、ビット幅変換器16により構成される。
xm(i)=−a7+2-1a6+2-2a5+2-3a4+2-4a3+2-5a2+2-6a1+2-7a0
となる。xm(i)が1/4の場合には、a6が1か否か、a5が1か否かの最大2回の比較演算によりxm(i)が1/4未満か1/4以上であるかを判定できる。これに対して、xm(i)が2/3の場合には、最大7回の比較演算が必要になる。平均すれば後者の演算回数が多くなることは明らかであり、xm(i)を2の羃乗で表すことにより定数値判定回路13Aの比較回路の構成を簡素化できることがわかる。
−1≦x(i) ≦1−2-(a-1)
−2b-1 ≦y(i) ≦2b-1 −1
ここで、ある期間中の入力データx(i) の絶対値の最大値xm(i)が3/32であった場合は1/16<3/32<1/8なので、対応する定数値fscale(xm(i)) は23*25 となる。この期間中のある入力データx(i) =1/16に対するビットシフト回路15Aの出力データy(i) は
y(i) =(1/16)*28=24=010000(2進数)
となる。
y(i) =(1/8)*28=25=100000(2進数)
となってオーバーフローになる。この場合には、出力データy(i) を正の最大値である
25−1=011111
に飽和させることにする。
図5は、本発明のダイナミックレンジスケール回路の第2の実施形態を示す。
本実施形態のダイナミックレンジスケール回路の構成は、図1に示す第1の実施形態と同様であり、ダイナミックレンジスケール回路10は、絶対値回路11、最大値モニタ12、除算回路に代えて比較回路を用いる定数値判定回路13B、遅延回路14、乗算回路に代えてシフトレジスタと加算回路を用いるビットシフト・加算回路15B、ビット幅変換器16により構成される。
3*2k-1*2hであり、
3*2k-1*2h=(2+1)*2k-1+h=2k+h+2k-1+h
と示されるように、2の羃乗の加算値に変形される。ここで、k,hは整数値であり、2hは第2のビット幅bに応じて2の羃乗値で表される規定値とする。
−1≦x(i) ≦1−2-(a-1)
−2b-1 ≦y(i) ≦2b-1 −1
ここで、ある期間中の入力データx(i) の絶対値の最大値xm(i)が1/32であった場合は1/48<1/32≦1/32なので、対応する定数値fscale(xm(i)) は25*25 となる。この期間中のある入力データx(i) =1/64に対するビットシフト回路15Bの出力データy(i) は
y(i) =(1/64)*210 =24=010000(2進数)
となる。
y(i) =(1/32)*210 =25=100000(2進数)
となってオーバーフローになる。この場合には、出力データy(i) を正の最大値である
25−1=011111
に飽和させることにする。
第3の実施形態は、第2の実施形態における定数値判定回路13Bを構成する比較回路の構成を簡単するものであり、ダイナミックレンジスケール回路の構成は図5に示す第2の実施形態と同様である。
3*2k-1*2h=(2+1)*2k-1+h=2k+s+2k-1+h
と示されるように、2の羃乗の加算値に変形される。ここで、k,hは整数値であり、2hは第2のビット幅bに応じて2の羃乗値で表される規定値とする。
xm(i)=−a7+2-1a6+2-2a5+2-3a4+2-4a3+2-5a2+2-6a1+2-7a0
となる。xm(i)が2の羃乗の中間値3/4(2進数表示で「01100000」) の場合には、a6が1か否か、a5が1か否かの最大2回の比較演算によりxm(i)が3/4未満か3/4以上であるかを判定できる。これに対して、xm(i)が2/3(2進数表示で「01010101」) の場合には、最大7回の比較演算が必要になる。平均すれば後者の演算回数が多くなることは明らかであり、xm(i)を2の羃乗および2の羃乗の中間値3/2k+2 で判定することにより、定数値判定回路13Bの比較回路の構成を簡素化できることがわかる。
5n/8>7n/12>n/2
であるので、第3の実施形態の構成がこの中では最も特性がよいといえる。
11 絶対値回路
12 最大値モニタ
13 定数値判定回路
13A,13B 定数値判定回路(比較回路)
14 遅延回路
15 乗算回路
15A ビットシフト回路
15B ビットシフト・加算回路
16 ビット幅変換回路
20 フィルタ
Claims (4)
- 時系列ディジタル信号である第1のビット幅をもつ入力データの絶対値を検出し、所定のサンプル期間における入力データの絶対値の最大値を出力する最大値出力手段と、
前記最大値に対して所定の関係にある定数値を出力する定数値判定手段と、
前記入力データを前記所定のサンプル期間だけ遅延させて出力する遅延手段と、
前記遅延手段で遅延させた入力データと前記定数値とを乗算する乗算手段と、
前記乗算手段の出力の符号ビット側から第2のビット幅で指定されるビット数を抽出し、第2のビット幅をもつ時系列ディジタル信号として出力するビット幅変換手段と
を備えたダイナミックレンジスケール回路において、
前記第2のビット幅に応じた2の羃乗値を規定値として設定し、
前記定数値判定手段は、前記最大値と2の羃乗値の大小を比較し、前記最大値に等しいか前記最大値より大きい2の羃乗値の中の最小値の逆数と前記規定値とを乗算した値を、2の羃乗値で表される前記定数値として出力する構成であり、
前記乗算手段は、2の羃乗値で表される前記定数値と前記遅延手段で遅延させた入力データとの乗算処理をビットシフト処理により行う構成である
ことを特徴とするダイナミックレンジスケール回路。 - 時系列ディジタル信号である第1のビット幅をもつ入力データの絶対値を検出し、所定のサンプル期間における入力データの絶対値の最大値を出力する最大値出力手段と、
前記最大値に対して所定の関係にある定数値を出力する定数値判定手段と、
前記入力データを前記所定のサンプル期間だけ遅延させて出力する遅延手段と、
前記遅延手段で遅延させた入力データと前記定数値とを乗算する乗算手段と、
前記乗算手段の出力の符号ビット側から第2のビット幅で指定されるビット数を抽出し、第2のビット幅をもつ時系列ディジタル信号として出力するビット幅変換手段と
を備えたダイナミックレンジスケール回路において、
前記第2のビット幅に応じた2の羃乗値を規定値として設定し、
前記定数値判定手段は、前記最大値と2の羃乗値および2の羃乗値を3で除した値の大小を比較し、2の羃乗値であって前記最大値に等しいか前記最大値より大きい値および2の羃乗値を3で除した値であって前記最大値に等しいか前記最大値より大きい値の最小値の逆数と前記規定値とを乗算した値を、2の羃乗値の加算値または2の羃乗値で表される前記定数値として出力する構成であり、
前記乗算手段は、前記定数値が2の羃乗値で表される場合には前記定数値と前記遅延手段で遅延させた入力データとの乗算処理をビットシフト処理により、また前記定数値が2の羃乗値の加算値で表される場合には前記定数値と前記遅延手段で遅延させた入力データとの乗算処理をビットシフト処理と加算処理とにより行う構成である
ことを特徴とするダイナミックレンジスケール回路。 - 時系列ディジタル信号である第1のビット幅をもつ入力データの絶対値を検出し、所定のサンプル期間における入力データの絶対値の最大値を出力する最大値出力手段と、
前記最大値に対して所定の関係にある定数値を出力する定数値判定手段と、
前記入力データを前記所定のサンプル期間だけ遅延させて出力する遅延手段と、
前記遅延手段で遅延させた入力データと前記定数値とを乗算する乗算手段と、
前記乗算手段の出力の符号ビット側から第2のビット幅で指定されるビット数を抽出し、第2のビット幅をもつ時系列ディジタル信号として出力するビット幅変換手段と
を備えたダイナミックレンジスケール回路において、
前記第2のビット幅に応じた2の羃乗値を規定値として設定し、
前記定数値判定手段は、前記最大値と2の羃乗値および2の羃乗値に3を乗じた値の大小を比較し、2の羃乗値であって前記最大値に等しいか前記最大値より大きい値および2の羃乗値に3を乗じた値であって前記最大値に等しいか前記最大値より大きい値の最小値が、2の羃乗値であればその逆数と前記規定値とを乗じた値を2の羃乗値で表される前記定数値とし、該最小値が2の羃乗値に3を乗じた値であれば2の羃乗値を3で除した値で前記最大値に最も近い値の逆数と前記規定値とを乗算した値を2の羃乗値の加算値で表される前記定数値として出力する構成であり、
前記乗算手段は、前記定数値が2の羃乗値で表される場合には前記定数値と前記遅延手段で遅延させた入力データとの乗算処理をビットシフト処理により、また前記定数値が2の羃乗値の加算値で表される場合には前記定数値と前記遅延手段で遅延させた入力データとの乗算処理をビットシフト処理と加算処理とにより行う構成である
ことを特徴とするダイナミックレンジスケール回路。 - 請求項1〜請求項3のいずれかに記載のダイナミックレンジスケール回路において、
前記規定値は、前記第2のビット幅から1を減じた値を指数とする2の羃乗値であることを特徴とするダイナミックレンジスケール回路。
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JP2007082032A JP4783319B2 (ja) | 2007-03-27 | 2007-03-27 | ダイナミックレンジスケール回路 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007082032A JP4783319B2 (ja) | 2007-03-27 | 2007-03-27 | ダイナミックレンジスケール回路 |
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JP2008244795A JP2008244795A (ja) | 2008-10-09 |
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Family Applications (1)
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