JP4783319B2 - ダイナミックレンジスケール回路 - Google Patents

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Description

本発明は、ビット幅a(aは2以上の整数)をもつディジタル信号から有効なビットのみを抽出し、ビット幅b(bは2以上の整数で、a≧b)をもつディジタル信号に変換して出力するダイナミックレンジスケール回路に関する。
ディジタル信号のビット幅は、信号の最大振幅が表現可能な範囲を超えないように設定される。ここで、表現可能な値の範囲をダイナミックレンジという。
ノイズ等を含む最大振幅の大きなディジタル信号から希望信号のみをフィルタによって取り出すと、最大振幅の小さなディジタル信号が得られる。すなわち、有効ビット幅の大きなディジタル信号から有効ビット幅の小さいディジタル信号が得られる。ダイナミックレンジが両者で同じと仮定すると、有効ビット幅が小さくなった分だけ、フィルタによって最大振幅が小さくなったディジタル信号は無効ビットが多くなり、後段の演算処理コストが高くなる。このため、フィルタの出力段にダイナミックレンジスケール回路を配置し、有効ビット幅の小さいディジタル信号に見合ったより小さいダイナミックレンジを割り当てる処理が行われている。
特許文献1の「自動利得制御装置」には、除算回路を用いるダイナミックレンジスケール回路が記載されている。ここでは、ある期間中の最大サンプル値をもって入力信号レベルを決定し、次にある期間中に続く全ての入力信号のサンプル値に、この最大サンプル値の逆数を利得係数として掛け合わせる。この結果、大きな入力信号には小さな利得係数が掛け合わされ、小さな入力信号には大きな利得係数が掛け合わされる。このように入力信号に掛け合わせる利得係数を調整することにより、入力信号のダイナミックレンジを一定の範囲に制限するようになっている。
図10は、従来のダイナミックレンジスケール回路の構成例を示す。図において、フィルタ20の出力段にダイナミックレンジスケール回路10が接続される。フィルタ20の入力部をA、フィルタ20の出力部およびダイナミックレンジスケール回路10の入力部をB、ダイナミックレンジスケール回路10の出力部をCとする。A,B,Cにおける多ビットディジタルデータの波形とダイナミックレンジとの関係を図11に示す。
波形Aは、入力データの最大値がダイナミックレンジの上限(2a-1 −1)に近い状態を示す。波形Bは、波形Aの入力データがフィルタ20を通過することによりノイズ等が除去され、データの最大値が波形Aよりも小さくなっている状態を示す。波形Cは、ダイナミックレンジスケール回路10によりダイナミックレンジの上限を(2a-1 −1)から(2b-1 −1)に低減し、表現できるデータの上限を下げた状態を示す。
ダイナミックレンジスケール回路10の入力データの系列をx(i) とする。ここで、iは時系列のインデックスである。ダイナミックレンジスケール回路10では、ビット幅aの入力データx(i) を絶対値回路11、最大値モニタ12、定数値判定回路13を介して得られる信号と、入力データx(i) を遅延回路14で遅延させた信号とを乗算回路15で乗算し、その出力データの系列をy(i) とする。絶対値回路11は、入力データx(i) の絶対値|x(i) |を求めて出力する。最大値モニタ12は、連続するM個の入力データの絶対値|x(i) |ごとに最大値xm(i)を求めて出力する。なお、最大値の更新はMサンプルごとであるが、最大値モニタ12は各サンプルごとに最大値xm(i)を出力する。定数値判定回路13は、次の関数を適用して入力データに乗算すべき定数値fscale(xm(i)) を求める。
scale(xm(i))=(2b-1−1)/xm(i) …(1)
ここで、最大値xm(i)と定数値fscale(xm(i)) は、図11に示すように連続的な関係になる。なお、ダイナミックレンジスケール回路において、ダイナミックレンジの補正対象となるディジタル信号は、ある範囲の振幅をもつことを想定している。したがって、過去のMサンプルの最大値xm(i)が所定値以下となる場合には、このデータそのものを無効と判断し、定数値fscale(xm(i)) をゼロとする。
一方、遅延回路14は、M個の入力データx(i) を記憶する段数をもつシフトレジスタであり、入力データx(i) をMサンプル遅延させた遅延データx(i−M)を出力する。乗算回路15は、遅延データx(i−M)と定数値fscale(xm(i)) を乗算し、ビット幅aの出力データy(i) として出力する。この出力データy(i) はビット幅変換器16に入力され、出力データy(i) のMSB側のbビットを有効ビットとして抽出し、ビット幅bの出力データとして出力する。なお、ディジタルデータは全て2の補数表現されているものとする。
特公平7−3950号公報
図10に示す従来のダイナミックレンジスケール回路では、定数値fscale(xm(i)) を求める定数値判定回路13として除算回路が用いられる。また、定数値fscale(xm(i)) と遅延データx(i−M)を乗算するために乗算回路15が必要であった。一般に除算回路と乗算回路は回路規模が大きいため、ハードウェア化する際に占有面積や消費電力の観点からコストが高くなる問題があった。
また、特許文献1では、従来のダイナミックレンジ制限手法の問題点として除算が効率的に実行されないことが指摘され、これを解決するために加算演算のオーバーフローを利用する手法が提案されている。しかし、依然として乗算回路を多用する必要があり、ハードウェア化する際に占有面積や消費電力の観点からコストが高くなる問題は解決されていない。
本発明は、乗算回路や除算回路を用いない演算処理を実現し、小さな回路規模で対応することができるダイナミックレンジスケール回路を提供することを目的とする。
第1の発明は、時系列ディジタル信号である第1のビット幅をもつ入力データの絶対値を検出し、所定のサンプル期間における入力データの絶対値の最大値を出力する最大値出力手段と、最大値に対して所定の関係にある定数値を出力する定数値判定手段と、入力データを所定のサンプル期間だけ遅延させて出力する遅延手段と、遅延手段で遅延させた入力データと定数値とを乗算する乗算手段と、乗算手段の出力の符号ビット側から第2のビット幅で指定されるビット数を抽出し、第2のビット幅をもつ時系列ディジタル信号として出力するビット幅変換手段とを備えたダイナミックレンジスケール回路において、第2のビット幅に応じた2の羃乗値を規定値として設定し、定数値判定手段および乗算手段を次のように構成する。なお、図9(1) を参照して具体的数値例を以下のカッコ内に記す。ここでは、規定値を25とする。
定数値判定手段は、最大値(3/64)と2の羃乗値(…,1/25,1/24,1/23,…)の大小を比較し、最大値に等しいか最大値より大きい2の羃乗値の中の最小値の逆数(24)と規定値(25)とを乗算した値を2の羃乗値で表される定数値(29) として出力する構成である。
乗算手段は、2の羃乗値で表される定数値と遅延手段で遅延させた入力データとの乗算処理をビットシフト処理により行う構成である。
第2の発明は、第1の発明と同様のダイナミックレンジスケール回路において、第2のビット幅に応じた2の羃乗値を規定値として設定し、定数値判定手段および乗算手段を次のように構成する。なお、図9(2) を参照して具体的数値例を以下のカッコ内に記す。ここでは、規定値を25とする。
定数値判定手段は、最大値(1/24または3/64)と2の羃乗値(…,1/25,1/24,1/23,…)および2の羃乗値を3で除した値(…,1/(3*23),1/(3*22),…) の大小を比較し、2の羃乗値であって最大値に等しいか最大値より大きい値(1/24,1/23,…)および2の羃乗値を3で除した値であって最大値に等しいか最大値より大きい値(1/(3*23),1/(3*22),…)の最小値の逆数(3*23または24)と規定値(25)とを乗算した値を、2の羃乗値の加算値または2の羃乗値で表される定数値(29+28または29)として出力する構成である。
乗算手段は、定数値が2の羃乗値の加算値で表される場合には定数値と遅延手段で遅延させた入力データとの乗算処理をビットシフト処理と加算処理とにより行う構成である。また、定数値が2の羃乗値で表される場合には定数値と遅延手段で遅延させた入力データとの乗算処理をビットシフト処理により行う構成である。
第3の発明は、第1の発明と同様のダイナミックレンジスケール回路において、第2のビット幅に応じた2の羃乗値を規定値として設定し、定数値判定手段および乗算手段を次のように構成する。なお、図9(3) を参照して具体的数値例を以下のカッコ内に記す。ここでは、規定値を25とする。
定数値判定手段は、最大値(1/16または1/24)と2の羃乗値(…,1/25,1/24,1/23,…)および2の羃乗値に3を乗じた値(…,3/26,3/25,…) の大小を比較し、2の羃乗値であって最大値に等しいか最大値より大きい値(1/24,1/23,…)および2の羃乗値に3を乗じた値であって最大値に等しいか最大値より大きい値(3/26,3/25,…) の最小値(1/16または3/64)が、2の羃乗値であればその逆数(24)と規定値(25)とを乗じた値を2の羃乗値で表される定数値(29)とし、該最小値が2の羃乗値に3を乗じた値であれば2の羃乗値を3で除した値で最大値に最も近い値の逆数(3*23)と規定値(25)とを乗算した値を2の羃乗値の加算値で表される定数値(29+28 )として出力する構成である。
乗算手段は、定数値が2の羃乗値の加算値で表される場合には定数値と遅延手段で遅延させた入力データとの乗算処理をビットシフト処理と加算処理とにより行う構成である。また、定数値が2の羃乗値で表される場合には定数値と遅延手段で遅延させた入力データとの乗算処理をビットシフト処理により行う構成である。
また、第1〜第3の発明のダイナミックレンジスケール回路において、規定値は、第2のビット幅から1を減じた値を指数とする2の羃乗値としてもよい。
本発明のダイナミックレンジスケール回路は、入力データに乗算する定数値を入力データに応じて離散的に変化させ、その変化点を入力データの絶対値の最大値が2の羃乗値、2の羃乗値を3で除した値、2の羃乗値に3を乗じた値とすることにより、定数値判定手段を減算回路に代えて比較回路で構成することができる。特に、離散値を2の羃乗値または2の羃乗値に3を乗じた値とすることにより、比較回路の構成を簡単にすることができる。また、入力データに乗算する定数値として、2の羃乗値または2の羃乗値の加算値で表すことが可能になるので、乗算処理をビットシフト、またはビットシフトと加算処理の組み合わせで実現することができる。
以上の構成により、ディジタル信号処理におけるダイナミックレンジ切り替えのための回路規模の削減が可能になり、占有面積および消費電力がともに小さなダイナミックレンジスケール回路を実現することができる。
(第1の実施形態)
図1は、本発明のダイナミックレンジスケール回路の第1の実施形態を示す。
本実施形態のダイナミックレンジスケール回路の基本的な構成は、図10に示す従来構成と同様である。すなわち、ダイナミックレンジスケール回路10は、絶対値回路11、最大値モニタ12、除算回路に代えて比較回路を用いる定数値判定回路13A、遅延回路14、乗算回路に代えてシフトレジスタを用いるビットシフト回路15A、ビット幅変換器16により構成される。
本実施形態の特徴は、定数値判定回路13Aを簡易な比較回路で構成するために、定数値fscale(xm(i)) が変化する入力データ(2の補数表現)の最大値xm(i)の離散値を2の羃乗とするところにある。
さらに、本実施形態の特徴は、定数値fscale(xm(i)) の離散値が2の羃乗となることにより、遅延データx(i−M)と定数値fscale(xm(i)) の乗算処理を、シフトレジスタを用いたビットシフト回路15Aで実現するところにある。
図3および表1は、xm(i) とfscale(xm(i))の関係の一例を示す。なお、xm(i)の範囲を表す [s,t] はs≦xm(i)≦t、 (s,t] はs<xm(i)≦tとする。また、第2のビット幅bに応じた2の羃乗値で表される規定値を25とする。
Figure 0004783319
本発明のダイナミックレンジスケール回路において、従来構成と同様に過去のMサンプルの入力データx(i) の絶対値の最大値xm(i)が所定値以下となる場合には、このデータそのものを無効と判断し、入力データx(i)に乗算する定数値fscale(xm(i)) をゼロとして乗算結果ゼロを出力する。表1の場合は、最大値xm(i)が 2-6(1/64)以下の場合は、それに対応する定数値fscale(xm(i)) をゼロとする。
本実施形態では、定数値fscale(xm(i)) が変化する入力データの最大値xm(i)の離散値を2の羃乗としているが、この離散値が2の羃乗か否かで定数値判定回路13Aを構成する比較回路の違いを図4に示す。図4(1) は、離散値が2の羃乗の場合にその値を1/4としたときの判定処理を示し、図4(2) は、離散値が2の羃乗でない場合にその値を2/3としたときの判定処理を示す。
2の補数表現されるxm(i)を十進数で表すと、a7を符号ビットとして、
m(i)=−a7+2-1a6+2-2a5+2-3a4+2-4a3+2-5a2+2-6a1+2-7a0
となる。xm(i)が1/4の場合には、a6が1か否か、a5が1か否かの最大2回の比較演算によりxm(i)が1/4未満か1/4以上であるかを判定できる。これに対して、xm(i)が2/3の場合には、最大7回の比較演算が必要になる。平均すれば後者の演算回数が多くなることは明らかであり、xm(i)を2の羃乗で表すことにより定数値判定回路13Aの比較回路の構成を簡素化できることがわかる。
また、本実施形態では、図1における入力データx(i) のビット幅aを8、出力データy(i) のビット幅bを6とし、入力データx(i) 、出力データy(i) のそれぞれの表示範囲を以下のように設定する。
−1≦x(i) ≦1−2-(a-1)
−2b-1 ≦y(i) ≦2b-1 −1
ここで、ある期間中の入力データx(i) の絶対値の最大値xm(i)が3/32であった場合は1/16<3/32<1/8なので、対応する定数値fscale(xm(i)) は23*25 となる。この期間中のある入力データx(i) =1/16に対するビットシフト回路15Aの出力データy(i) は
y(i) =(1/16)*28=24=010000(2進数)
となる。
また、ある期間中の入力データx(i) の絶対値の最大値xm(i)が1/8であった場合は1/16<1/8≦1/8なので、対応する定数値fscale(xm(i)) は23*25 となる。この期間中のある入力データx(i) =1/8に対するビットシフト回路15Aの出力データy(i) は
y(i) =(1/8)*28=25=100000(2進数)
となってオーバーフローになる。この場合には、出力データy(i) を正の最大値である
25−1=011111
に飽和させることにする。
図2は、第1の実施形態の動作例を示すタイミングチャートである。ここでは、ダイナミックレンジスケール回路10の入力データx(i) 、最大値モニタ12で得られるMサンプルの最大値xm(i)、定数値判定回路13Aで得られる定数値fscale(xm(i))/25 、ビットシフト回路15Aの出力データy(i)/25 の時間変化を示す。なお、ここに示す動作例は、以下に示す第2の実施形態および第3の実施形態においても同様である。
(第2の実施形態)
図5は、本発明のダイナミックレンジスケール回路の第2の実施形態を示す。
本実施形態のダイナミックレンジスケール回路の構成は、図1に示す第1の実施形態と同様であり、ダイナミックレンジスケール回路10は、絶対値回路11、最大値モニタ12、除算回路に代えて比較回路を用いる定数値判定回路13B、遅延回路14、乗算回路に代えてシフトレジスタと加算回路を用いるビットシフト・加算回路15B、ビット幅変換器16により構成される。
本実施形態の定数値判定回路13Bは、定数値fscale(xm(i)) が変化する入力データ(2の補数表現)の最大値xm(i)の離散値を2の羃乗とその中間値とする。2の羃乗の中間値は1/(3*2k-1)で表される値であり、これに対応する定数値fscale(xm(i)) は
3*2k-1*2hであり、
3*2k-1*2h=(2+1)*2k-1+h=2k+h+2k-1+h
と示されるように、2の羃乗の加算値に変形される。ここで、k,hは整数値であり、2hは第2のビット幅bに応じて2の羃乗値で表される規定値とする。
さらに、本実施形態の特徴は、定数値fscale(xm(i)) が2の羃乗または2の羃乗の加算値として表されることにより、遅延データx(i−M)と定数値fscale(xm(i)) の乗算処理を、シフトレジスタと加算回路を用いたビットシフト・加算回路15Bで実現可能になるところにある。
図6および表2は、xm(i) とfscale(xm(i))の関係の一例を示す。なお、xm(i)の範囲を表す [s,t] はs≦xm(i)≦t、 (s,t] はs<xm(i)≦tとする。また、第2のビット幅bに応じた2の羃乗値で表される規定値を25とする。
Figure 0004783319
本実施形態は、図6に示すように、定数値fscale(xm(i)) が変化する入力データの最大値xm(i)の離散値として2の羃乗の中間値1/(3*2k-1)を増やすことにより、定数値判定回路13Bで算出される定数値fscale(xm(i)) の変化を図11に示す従来の連続的な変化に近づくように滑らかにしている。ただし、第1の実施形態で図4を参照して説明したように、定数値判定回路13Bは比較回路で構成できるものの、その構成は第1の実施形態のように簡単にならない。本実施形態の利点は、従来の乗算回路15に代えて、シフトレジスタと加算回路を用いたビットシフト・加算回路15Bの利用が可能なことである。
また、本実施形態では、図5における入力データx(i) のビット幅aを8、出力データy(i) のビット幅bを6とし、入力データx(i) 、出力データy(i) のそれぞれの表示範囲を以下のように設定する。
−1≦x(i) ≦1−2-(a-1)
−2b-1 ≦y(i) ≦2b-1 −1
ここで、ある期間中の入力データx(i) の絶対値の最大値xm(i)が1/32であった場合は1/48<1/32≦1/32なので、対応する定数値fscale(xm(i)) は25*25 となる。この期間中のある入力データx(i) =1/64に対するビットシフト回路15Bの出力データy(i) は
y(i) =(1/64)*210 =24=010000(2進数)
となる。
また、ある期間中の入力データx(i) の絶対値の最大値xm(i)が1/32であった場合は1/48<1/32≦1/32なので、対応する定数値fscale(xm(i)) は25*25 となる。この期間中のある入力データx(i) =1/32に対するビットシフト回路15Bの出力データy(i) は
y(i) =(1/32)*210 =25=100000(2進数)
となってオーバーフローになる。この場合には、出力データy(i) を正の最大値である
25−1=011111
に飽和させることにする。
(第3の実施形態)
第3の実施形態は、第2の実施形態における定数値判定回路13Bを構成する比較回路の構成を簡単するものであり、ダイナミックレンジスケール回路の構成は図5に示す第2の実施形態と同様である。
本実施形態の定数値判定回路13Bは、定数値fscale(xm(i)) が変化する入力データ(2の補数表現)の最大値xm(i)の離散値を2の羃乗とその中間値とする。2の羃乗の中間値は3/2k+2 で表される値とするが、第2の実施形態と同様にこれに対応する定数値fscale(xm(i)) は3*2k-1*2hであり、
3*2k-1*2h=(2+1)*2k-1+h=2k+s+2k-1+h
と示されるように、2の羃乗の加算値に変形される。ここで、k,hは整数値であり、2hは第2のビット幅bに応じて2の羃乗値で表される規定値とする。
なお、定数値fscale(xm(i)) が2の羃乗または2の羃乗の加算値として表されることにより、遅延データx(i−M)と定数値fscale(xm(i)) の乗算処理を、シフトレジスタと加算回路を用いたビットシフト・加算回路15Bで実現可能とするところは、第2の実施形態と同様である。
図7および表3は、xm(i) とfscale(xm(i))の関係の一例を示す。なお、xm(i)の範囲を表す [s,t] はs≦xm(i)≦t、 (s,t] はs<xm(i)≦tとする。また、第2のビット幅bに応じた2の羃乗値で表される規定値を25とする。
Figure 0004783319
本実施形態では、定数値fscale(xm(i)) が変化する入力データの最大値xm(i)の離散値を2の羃乗とその中間値3/2k+2 としているが、この中間値を判定する定数値判定回路13Bの比較回路の違いを図8に示す。図8(1) は、xm(i)が2の羃乗の中間値である3/4としたときの判定処理を示し、図8(2) は、xm(i)が2/3としたときの判定処理を示す。
2の補数表現されるxm(i)を十進数で表すと、a7を符号ビットとして、
m(i)=−a7+2-1a6+2-2a5+2-3a4+2-4a3+2-5a2+2-6a1+2-7a0
となる。xm(i)が2の羃乗の中間値3/4(2進数表示で「01100000」) の場合には、a6が1か否か、a5が1か否かの最大2回の比較演算によりxm(i)が3/4未満か3/4以上であるかを判定できる。これに対して、xm(i)が2/3(2進数表示で「01010101」) の場合には、最大7回の比較演算が必要になる。平均すれば後者の演算回数が多くなることは明らかであり、xm(i)を2の羃乗および2の羃乗の中間値3/2k+2 で判定することにより、定数値判定回路13Bの比較回路の構成を簡素化できることがわかる。
なお、本実施形態では、入力データに定数値を乗じた結果がオーバーフローすることがある。その場合は、乗算結果を出力データとして表現可能な範囲内に飽和させることにする。
また、第2の実施形態と第3の実施形態における定数値判定回路13Bの特性について、特性曲線と対数x軸が囲む面積によって評価すると次のようになる。面積をxm(i)の区間 2-n,1] で求めると、第1の実施形態(図3)のn/2に対して、第2の実施形態(図6)は7n/12、第3の実施形態(図7)は5n/8となり、
5n/8>7n/12>n/2
であるので、第3の実施形態の構成がこの中では最も特性がよいといえる。
本発明の第1の実施形態の構成例を示す図。 本発明の第1の実施形態の動作例を示す図。 第1の実施形態の定数値判定回路13Aの入出力例を示す図。 第1の実施形態の定数値判定回路13Aの処理例を示すフローチャート。 本発明の第2の実施形態の構成例を示す図。 第2の実施形態の定数値判定回路13Bの入出力例を示す図。 第3の実施形態の定数値判定回路13Bの入出力例を示す図。 第3の実施形態の定数値判定回路13Bの処理例を示すフローチャート。 本発明のダイナミックレンジスケール回路の定数値判定動作例を示す図。 従来のダイナミックレンジスケール回路の構成例を示す図。 ダイナミックレンジスケール回路の動作例を示す図。 従来の定数値判定回路13の入出力例を示す図。
符号の説明
10 ダイナミックレンジスケール回路
11 絶対値回路
12 最大値モニタ
13 定数値判定回路
13A,13B 定数値判定回路(比較回路)
14 遅延回路
15 乗算回路
15A ビットシフト回路
15B ビットシフト・加算回路
16 ビット幅変換回路
20 フィルタ

Claims (4)

  1. 時系列ディジタル信号である第1のビット幅をもつ入力データの絶対値を検出し、所定のサンプル期間における入力データの絶対値の最大値を出力する最大値出力手段と、
    前記最大値に対して所定の関係にある定数値を出力する定数値判定手段と、
    前記入力データを前記所定のサンプル期間だけ遅延させて出力する遅延手段と、
    前記遅延手段で遅延させた入力データと前記定数値とを乗算する乗算手段と、
    前記乗算手段の出力の符号ビット側から第2のビット幅で指定されるビット数を抽出し、第2のビット幅をもつ時系列ディジタル信号として出力するビット幅変換手段と
    を備えたダイナミックレンジスケール回路において、
    前記第2のビット幅に応じた2の羃乗値を規定値として設定し、
    前記定数値判定手段は、前記最大値と2の羃乗値の大小を比較し、前記最大値に等しいか前記最大値より大きい2の羃乗値の中の最小値の逆数と前記規定値とを乗算した値を、2の羃乗値で表される前記定数値として出力する構成であり、
    前記乗算手段は、2の羃乗値で表される前記定数値と前記遅延手段で遅延させた入力データとの乗算処理をビットシフト処理により行う構成である
    ことを特徴とするダイナミックレンジスケール回路。
  2. 時系列ディジタル信号である第1のビット幅をもつ入力データの絶対値を検出し、所定のサンプル期間における入力データの絶対値の最大値を出力する最大値出力手段と、
    前記最大値に対して所定の関係にある定数値を出力する定数値判定手段と、
    前記入力データを前記所定のサンプル期間だけ遅延させて出力する遅延手段と、
    前記遅延手段で遅延させた入力データと前記定数値とを乗算する乗算手段と、
    前記乗算手段の出力の符号ビット側から第2のビット幅で指定されるビット数を抽出し、第2のビット幅をもつ時系列ディジタル信号として出力するビット幅変換手段と
    を備えたダイナミックレンジスケール回路において、
    前記第2のビット幅に応じた2の羃乗値を規定値として設定し、
    前記定数値判定手段は、前記最大値と2の羃乗値および2の羃乗値を3で除した値の大小を比較し、2の羃乗値であって前記最大値に等しいか前記最大値より大きい値および2の羃乗値を3で除した値であって前記最大値に等しいか前記最大値より大きい値の最小値の逆数と前記規定値とを乗算した値を、2の羃乗値の加算値または2の羃乗値で表される前記定数値として出力する構成であり、
    前記乗算手段は、前記定数値が2の羃乗値で表される場合には前記定数値と前記遅延手段で遅延させた入力データとの乗算処理をビットシフト処理により、また前記定数値が2の羃乗値の加算値で表される場合には前記定数値と前記遅延手段で遅延させた入力データとの乗算処理をビットシフト処理と加算処理とにより行う構成である
    ことを特徴とするダイナミックレンジスケール回路。
  3. 時系列ディジタル信号である第1のビット幅をもつ入力データの絶対値を検出し、所定のサンプル期間における入力データの絶対値の最大値を出力する最大値出力手段と、
    前記最大値に対して所定の関係にある定数値を出力する定数値判定手段と、
    前記入力データを前記所定のサンプル期間だけ遅延させて出力する遅延手段と、
    前記遅延手段で遅延させた入力データと前記定数値とを乗算する乗算手段と、
    前記乗算手段の出力の符号ビット側から第2のビット幅で指定されるビット数を抽出し、第2のビット幅をもつ時系列ディジタル信号として出力するビット幅変換手段と
    を備えたダイナミックレンジスケール回路において、
    前記第2のビット幅に応じた2の羃乗値を規定値として設定し、
    前記定数値判定手段は、前記最大値と2の羃乗値および2の羃乗値に3を乗じた値の大小を比較し、2の羃乗値であって前記最大値に等しいか前記最大値より大きい値および2の羃乗値に3を乗じた値であって前記最大値に等しいか前記最大値より大きい値の最小値が、2の羃乗値であればその逆数と前記規定値とを乗じた値を2の羃乗値で表される前記定数値とし、該最小値が2の羃乗値に3を乗じた値であれば2の羃乗値を3で除した値で前記最大値に最も近い値の逆数と前記規定値とを乗算した値を2の羃乗値の加算値で表される前記定数値として出力する構成であり、
    前記乗算手段は、前記定数値が2の羃乗値で表される場合には前記定数値と前記遅延手段で遅延させた入力データとの乗算処理をビットシフト処理により、また前記定数値が2の羃乗値の加算値で表される場合には前記定数値と前記遅延手段で遅延させた入力データとの乗算処理をビットシフト処理と加算処理とにより行う構成である
    ことを特徴とするダイナミックレンジスケール回路。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれかに記載のダイナミックレンジスケール回路において、
    前記規定値は、前記第2のビット幅から1を減じた値を指数とする2の羃乗値であることを特徴とするダイナミックレンジスケール回路。
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