JP4782124B2 - 電力線搬送通信システムの誘導結合装置 - Google Patents

電力線搬送通信システムの誘導結合装置 Download PDF

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Description

この発明は電力線に通信信号を注入する電力線搬送通信システムの誘導結合装置に関するものである。
中電圧の電力線を信号伝送線路として使用した電力線搬送通信システムでは、電力線に誘導結合装置を設置し信号導線と電力線を高周波領域で結合して通信を行う。電力線は導体金属が裸のままか、又は導体金属に絶縁被覆されているだけであり、電力線の表面は中電圧の系統電圧にて充電されているため、誘導結合装置に中電圧の絶縁構造を取り入れる必要がある。
このような構成を有する従来の電力線搬送通信システムの誘導結合装置の一例として、特許文献1に記載の中電圧の電力線に設置する誘導結合装置が挙げられる。この誘導結合装置は、上下分割型の2つの磁気コアと、磁気コアのアパーチャーに通した一次巻線としての電力線と、同じくアパーチャーに通した二次巻線としての信号導線からなり、磁気コアは電力線と電気的に接続され、磁気コアと信号導線は中電圧に耐える絶縁構造が施されている。
ここでは、電力線と磁気コアを電気的に接続して、この両者間の電位差をなくして部分放電等の絶縁上の課題を解決し、かつ、低電圧である信号導線と、電力線と同電位の磁気コアとの間は、中電圧に耐えうる絶縁構造を施している。このような絶縁構造は一般に固体絶縁物を磁気コアと信号導線との間に注型硬化させることにより生成される。
US 2003/0222748A1
従来の電力線搬送通信システムの誘導結合装置は、以上のように構成され、一次巻線としての電力線と二次巻線としての信号導線間の中電圧の絶縁構造を付加する必要があるので、製品部品の増加や製造工程の増加や誘導結合装置の大型化をもたらし、製造コストが高くなるという課題があった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、一次巻線としての電力線と二次巻線としての信号導線間の中電圧の絶縁構造を不要とし、低コスト化が実現できる電力線搬送通信システムの誘導結合装置を得ることを目的とする。
この発明に係る電力線搬送通信システムの誘導結合装置は、一次巻線としての電力線を通すためのアパーチャーを有するフェライト系磁性体からなる磁気コアと、上記アパーチャーに通した二次巻線としての信号導線とを備え、上記磁気コアが接地シース付き電力線の接地シースが途切れる部位近傍の接地シース上に設置され、上記磁気コアが接地され、上記電力線と対向する上記磁気コアの内周面を除く何れかの上記磁気コアの面に導電壁が設けられ、上記導電壁が接地されるものである。

この発明により、系統電圧に対する絶縁構造を不要にして低コスト化ができ、かつ、絶縁信頼性・通信信頼性の高めることができるという効果が得られる。
以下、この発明をより詳細に説明するために、この発明を実施するための最良の形態について、添付の図面に従って説明する。
実施の形態1.
第1図はこの発明の実施の形態1による電力線搬送通信システムの誘導結合装置の構成を示す斜視図である。この誘導結合装置1では、例えばネオジウム系やフェライト系等の磁性体からなる磁気コア3a,3bを、電力線2の通電電流による磁気飽和を抑制するためのギャップ材4a,4bを挟んで固定し、電力線2の垂直方向に二つに分割された磁気コア3a,3bのアパーチャー20には、誘導結合装置1の一次巻線としての電力線2と二次巻線としての信号導線10が通っている。
信号導線10はコネクタケース8の中でコネクタ9に接続され、コネクタケース8は耐候性等を考慮して熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂でモールドされて防水効果を確保している。また、図示しないサージアレスタ等の保護素子がコネクタケース8の中で信号導線10に接続され、電力線2に流れるサージの二次側へ移行を抑制している。コネクタ9には信号線103が接続され、その先に通信モデム104が接続されている。誘導結合装置1は、この通信モデム104からの通信信号を電力線2に注入したり、また、他の通信モデムから発信され電力線2により伝送された通信信号を抽出する。
電力線2は中心にケーブル導体31、ケーブル導体31の外側の絶縁体32、絶縁体32の外側の接地シース33、接地シース33の外側のケーブル外被34を備えている。中心のケーブル導体31は電力線2の系統電圧で充電されており、接地シース33によって送電電圧が外部に漏れないように保護されている。
磁気コア3a,3bは大きく分けて四つの面で構成されており、ここでは、それぞれ外周面21、上面22、下面23、内周面24と呼ぶ。このうち、外周面21には導電性塗料の塗布や金属板の接着固定等により導電壁5a,5bが設けられ、これらに取り付けられた接地端子6a,6bには接地線7が接続されて接地される。
第2図及び第3図はこの発明の実施の形態1による電力線搬送通信システムの誘導結合装置の他の構成を示す斜視図である。第1図では磁気コア3a,3bの外周面21に導電壁5a,5bが設けられ、接地端子6a,6bと接地線7により接地されているが、第2図では磁気コア3a,3bの上面22に導電壁11a,11bが設けられ、第3図では磁気コア3a,3bの下面23に導電壁12a,12bが設けられ、それぞれ接地端子6a,6bと接地線7により接地されている。第2図及び第3図におけるその他の構成は第1図と同じである。
第4図は誘導結合装置1が実際に設置される場所の一例を示す図である。架空電力線101が電柱102に架かっており、分岐として地中電力線106が接続されている。第1図から第3図の電力線2としての地中電力線106は、先に述べたように、充電部であるケーブル導体31(図示せず)の外側が絶縁体32(図示せず)を介して接地シース33(図示せず)で接地されている。接地シース33は端末処理部108で途切れ、その先は中心のケーブル導体31が露出して架空電力線101と接続されている。誘導結合装置1は端末処理部108の下の地中電力線106の接地シース33がある部位に設置される。誘導結合装置1の二次側のコネクタ9(図示せず)には信号線103が接続され、通信モデム104がその先に接続されている。
第5図は誘導結合装置1が実際に設置される場所の他の例を示す図である。ここでは、変電所内に設けられた変圧器105から変圧器引出し線110が出ており、その先に地中電力線106のケーブル導体31(図示せず)が接続されている。地中電力線106の構成は第4図に示す地中電力線106と同じである。誘導結合装置1は端末処理部108の下の地中電力線106の接地シース33(図示せず)がある部位に設置される。誘導結合装置1の二次側のコネクタ9(図示せず)には信号線103が接続され、通信モデム104がその先に接続されている。
第4図や第5図において、架空電力線101や変圧器引出し線110は充電部が露出しており、これらに通信信号を注入するためには、その系統電圧に耐える絶縁構造を誘導結合装置1に組み入れる必要があり、数kV〜数10kVの中電圧階級においても、このような絶縁構造は誘導結合装置1のコストを引き上げる要因となる。そこで、架空電力線101や変圧器引出し線110を利用して通信を行う場合に、これらに接地シース33付きの地中電力線106が接続されている場所では、この地中電力線106の接地シース33上に誘導結合装置1を設置すれば目的を達成することができる。この場合、中電圧の充電部に直接取り付けるような絶縁構造を省略することが可能となる。
次に、第4図や第5図に示すように、誘導結合装置1を地中電力線106の接地シース33上に設置した場合の磁気コア3a,3bの電位上昇について説明する。
第6図は誘導結合装置1を地中電力線106の接地シース33上に設置した場合の磁気コア3の電位分布の計算結果例を示す図である。また、第7図から第9図はこの発明の実施の形態1による誘導結合装置1を地中電力線106の接地シース33上に設置した場合の磁気コア3の電位分布の計算結果例を示す図である。第6図から第9図では、地中電力線106ケーブル導体31の中心軸を対象軸201とし、地中電力線106の接地シース33上に磁気コア3を設置した場合の軸対象解析モデルで電位分布を計算した例であり、対象軸201を含む断面図で示している。
誘導結合装置1の磁気コア3としては、ネオジウム系やフェライト系等の磁性材料が使用でき、ネオジウム系等の体積抵抗率が低い材料を使用した場合には、磁気コア3のある一点又は二点を接地することによって磁気コア3全体を低い電位に抑制することができるが、フェライト系等の体積抵抗率が高い材料を使用した場合は、磁気コア3のある面に導電壁5を設けて面全体を接地する必要がある。第6図から第9図に示す磁気コア3の電位は、磁性体として体積抵抗率が高いフェライト系を用いたときの計算結果の例である。
第6図は磁気コア3に導電壁5を設けないで磁気コア3を接地しない場合の磁気コア3の電位分布の計算結果である。対象軸201はケーブル導体31の中心軸で、ケーブル導体31の外側(図では右側)には絶縁体32がある。絶縁体32の外側は接地シース33なしの領域211と接地シース33ありの領域212に分かれている。磁気コア3は接地シース33ありの領域212の外側に設置されている。
電位分布の計算結果は等電位線202で表され、ケーブル導体31の電位を100%、接地シース33の電位を0%としたときの磁気コア3近辺の等電位線202の電位を示している。計算によると磁気コア3の電位は6.3〜8.8%の間にあり、仮に系統電圧が24kVで対地電圧が24/√3KVの場合には、磁気コア3の電位は870〜1220Vになることを意味する。計算結果は地中電力線106のケーブル端部からの誘導結合装置1の設置距離や周辺機器充電部との位置関係等によって異なるが、実際には第1図から第3図に示すように、磁気コア3には信号導線10が周回されており、磁気コア3と低電圧の信号導線10との間で部分放電が発生して絶縁信頼性が損なわれたり、通信障害を引き起こしたりする可能性がある。
なお、第6図では、磁気コア3の磁性材料として体積抵抗率の高いフェライト系を使用しているが、磁性材料として体積抵抗率の低いネオジウム系を使用しても電位上昇の程度に大きな差はない。
そこで、この発明の実施の形態1による電力線搬送通信システムの誘導結合装置1では、第7図に示すように、磁気コア3の外周面21に導電壁5を設けて接地すると、磁気コア3の電位は1.3%以下に収まり、磁気コア3の電位上昇を効果的に抑制できることが分かる。
また、第8図に示すように、磁気コア3の上面22に導電壁11を設けても電位上昇は3.8%以下に抑制でき、さらに、第9図に示すように、磁気コア3の下面23に導電壁12を設けても電位上昇は3.8%以下に抑制できることが分かる。
なお、磁気コア3の電位上昇を抑制するための導電壁を設ける場所として、第1図から第3図の磁気コア3の内周面24も可能であるが、この場合は誘導結合装置1としての基本機能である誘導結合が導電壁の磁気シールド効果により低下するために避けたほうが良い。つまり、磁気コア3の内周面24を除いた全ての面、又は内周面24を除いた何れか一つの面に導電壁を設けて接地することにより、磁気コア3の電位上昇が抑制され、また、その効果は磁気コア3の外周面21に導電壁5を設けて接地することにより効率的に得られ、絶縁信頼性・通信信頼性の高い誘導結合装置1を構成することが可能となる。
第10図はこの発明の実施の形態1による電力線搬送通信システムの誘導結合装置の他の構成を示す斜視図である。第10図では、電力線2の軸方向と垂直方向に複数の磁気コア3a−1,3b−1,3a−2,3b−2,3a−3,3b−3を接繞して磁気コア3を構成している。誘導結合装置1の結合特性を得るためには、ある一定の磁気コア3の大きさが必要となるが、大きな磁気コア3を一体で製造する場合には、コアの焼成時の収縮歪が大きく変形や割れが生じやすいために、高い製造技術が要求されると共に、歩留が悪くなり、その結果、製造コストが高くなる。
そこで、磁気コア3を電力線2の軸方向と垂直方向に分割して焼成し、それを並べて配置又は接着して一つの磁気コア3とすることにより、磁気特性への影響を与えることなく、低コストで誘導結合装置1を製造することができる。この場合、磁気コア3b−1,3b−2,3b−3の導電壁5b−1,5b−2,5b−3を接地ブリッジ14a,14bにより電気的に接続し、接地端子6bと接地線7を介して接地すると、確実に磁気コア3bの電位上昇を抑制することができる。なお、第10図では図示されていないが、この場合、磁気コア3a−1,3a−2,3a−3の導電壁5a−1,5a−2,5a−3も接地ブリッジ(図示せず)により電気的に接続され、接地端子6aと接地線7を介して接地されており、確実に磁気コア3aの電位上昇を抑制することができる。
以上のように、この実施の形態1によれば、架空電力線101や変圧器引出し線110等の充電露出部のある電力機器の引出し線に通信信号を注入する場合、その充電部に誘導結合装置1を設置するのではなく、その近傍に接続されている接地シース33つきの地中電力線106に誘導結合装置1を設置し、誘導結合装置1の磁気コア3の内周面24を除く全ての面、又は何れかの面に導電壁5,11,12を設けて接地することにより、系統電圧に対する絶縁構造を不要にして低コスト化が実現でき、かつ、絶縁信頼性・通信信頼性の高めることができるという効果が得られる。
実施の形態2.
第11図はこの発明の実施の形態2による電力線搬送通信システムの誘導結合装置の構成を示す斜視図である。磁気コア3a,3bの導電壁5a,5bは接地端子6a,6bを介して接地線7と接続され、接地線7はコネクタケース8の内部で信号導線10と電気的に接続される。信号導線10は信号線103を通じて通信モデム104に接続され、通信モデム104において、信号線103は電力周波数に対して磁気コア3a,3bの電位上昇が問題にならない程度の所定のインピーダンスで接地される。その他の構成は上記実施の形態1の第1図と同じである。
以上のように、この実施の形態2によれば、上記実施の形態1と同様の効果が得られると共に、磁気コア3a,3bの接地を信号導線10とを信号線103通じて通信モデム104側で行うことにより、誘導結合装置1の取り付けに対して接地線配線・接続の作業が不要となり、設置コストを削減することができるという効果が得られる。
実施の形態3.
第12図はこの発明の実施の形態3による電力線搬送通信システムの誘導結合装置の構成を示す上面図であり、電力線2の断面と共に誘導結合装置1を上方からみた図である。ここでは、磁気コア3a,3bの内壁に弾性体41a,41bが取り付けられている。この弾性体41a,41bの内径寸法は電力線2の外形寸法よりも小さく形成されている。また、電力線2はケーブル導体31、絶縁体32、接地シース33及びケーブル外被34を備えている。その他の構成は上記実施の形態1の第1図と同じである。
誘導結合装置1を電力線2に設置する際は、二分割されている磁気コア3a,3bを開いて電力線2にかぶせ、図示しないクランプ又はネジ締め込み式の金属バンド等の固定具で磁気コア3a,3bがギャップ材4a,4bを挟んで閉じるように固定する。このとき、弾性体41a,41bは電力線2のケーブル外被34に押し付けられて変形し、その弾性力で誘導結合装置1は電力線2に固定される。弾性体41a,41bとしては、例えばシリコンゴム、エチレンプロピレンゴム等を用いることができる。
以上のように、この実施の形態3によれば、上記実施の形態1と同様の効果が得られると共に、弾性体41a,41bを用いて誘導結合装置1を固定する構造を取ることにより、簡単な構造で誘導結合装置1を電力線2に固定でき、設置コストを削減することができるという効果が得られる。
実施の形態4.
第13図はこの発明の実施の形態4による電力線搬送通信システムの誘導結合装置の構成を示す上面図であり、電力線2の断面と共に誘導結合装置1を上方からみた図である。磁気コア3a,3bの内壁にばね43a,43bを介して押さえ板42a,42bが取り付けられている。この押さえ板42a,42bの内径寸法は電力線2の外形寸法よりも小さく形成されている。また、電力線2はケーブル導体31、絶縁体32、接地シース33及びケーブル外被34を備えている。その他の構成は上記実施の形態1の第1図と同じである。
誘導結合装置1を電力線2に設置する際は、二分割されている磁気コア3a,3bを開いて電力線2にかぶせ、図示しないクランプ又はネジ締め込み式の金属バンド等の固定具で、磁気コア3a,3bがギャップ材4a,4bを挟んで閉じるように固定する。このとき、ばね43a,43bが圧縮され、そのばね力によって押さえ板42a,42bが電力線2のケーブル外被34に押し付けられて誘導結合装置1は電力線2に固定される。
以上のように、この実施の形態4によれば、上記実施の形態1と同様の効果が得られると共に、ばね43a,43bのばね力によって誘導結合装置1を固定する構造を取ることにより、長期間にわたって誘導結合装置1を電力線2に設置する場合でも、固定構造が安定して電力線2との接圧を発揮できるため、信頼性の高い固定構造を得ることができるという効果が得られる。
実施の形態5.
第14図はこの発明の実施の形態5による電力線搬送通信システムの誘導結合装置の構成を示す斜視図である。第14図において、保持バンド13は磁気コア3bを周回して、信号導線10により形成されるループよりも小さいループを形成し、信号導線10の端部を固定しているコネクタケース8により信号導線10と一緒に固定されている。その他の構成は上記実施の形態1の第1図と同じである。信号線103を通じて信号導線10に機械的ストレスがかかるが、この機械的ストレスを保持バンド13で軽減することにより、信号導線10の断線を未然に防止している。
以上のように、この実施の形態5によれば、上記実施の形態1と同様の効果が得られると共に、信号導線10で形成されるループよりも小さいループを形成している保持バンド13により、信号導線10にかかる機械的ストレスを軽減することで、信号導線10の断線を未然に防止することができるという効果が得られる。
実施の形態6.
第15図はこの発明の実施の形態6による電力線搬送通信システムの誘導結合装置の構成を示す斜視図である。第15図において、保持バンド13は導体で形成され、磁気コア3bの外周面21に設けられた導電壁5bは保持バンド13と電気的に接続されており、保持バンド13はコネクタケース8の中で信号導線10と電気的に接続されている。信号導線10は信号線103を介して通信モデム104に接続され、通信モデム104で電力周波数に対して磁気コア3a,3bの電位上昇が問題にならない程度の所定のインピーダンスで接地される。また、磁気コア3aの外周面21に設けられた導電壁5aは、導電壁5bと接地ブリッジ14により電気的に接続されている。その他の構成は上記実施の形態5の第14図と同じである。
このようにして、磁気コア3a,3bの導電壁5a,5bは、導体で形成された保持バンド13を介して接地することにより、接地線の配線や接続作業が不要となる。
第16図はこの発明の実施の形態6による電力線搬送通信システムの誘導結合装置の他の構成を示す斜視図である。第16図において、磁気コア3bの上面22に設けられた導電壁11bは、導体である保持バンド13と電気的に接続されている。信号導線10は信号線103を介して通信モデム104に接続され、通信モデム104で電力周波数に対して磁気コア3a,3bの電位上昇が問題にならない程度の所定のインピーダンスで接地される。また、磁気コア3aの上面22に設けられた導電壁11aは、導電壁11bと接地ブリッジ14により電気的に接続されている。その他の構成は上記実施の形態5の第14図と同じである。
このようにして、磁気コア3a,3bの導電壁11a,11bは、導体で形成された保持バンド13を介して接地することにより、接地線の配線や接続作業が不要となる。
以上のように、この実施の形態6によれば、上記実施の形態1と同様の効果が得られると共に、導体で形成された保持バンド13を介して、磁気コア3a,3bの導電壁5a,5b又は導電壁11a,11bを接地することにより、接地線の配線や接続作業が不要となり、誘導結合装置の設置コストを削減することができるという効果が得られる。
以上のように、この発明に係る電力線搬送通信システムの誘導結合装置は、系統電圧に対する絶縁構造を不要にするものに適している。
この発明の実施の形態1による電力線搬送通信システムの誘導結合装置の構成を示す斜視図である。 この発明の実施の形態1による電力線搬送通信システムの誘導結合装置の他の構成を示す斜視図である。 この発明の実施の形態1による電力線搬送通信システムの誘導結合装置の他の構成を示す斜視図である。 この発明の実施の形態1による電力線搬送通信システムの誘導結合装置が実際に設置される場所の一例を示す図である。 この発明の実施の形態1による電力線搬送通信システムの誘導結合装置が実際に設置される場所の他の例を示す図である。 誘導結合装置を地中電力線の接地シース上に設置した場合の磁気コアの電位分布の計算結果例を示す図である。 この発明の実施の形態1による電力線搬送通信システムの誘導結合装置を地中電力線の接地シース上に設置した場合の磁気コアの電位分布の計算結果例を示す図である。 この発明の実施の形態1による電力線搬送通信システムの誘導結合装置を地中電力線の接地シース上に設置した場合の磁気コアの電位分布の計算結果例を示す図である。 この発明の実施の形態1による電力線搬送通信システムの誘導結合装置を地中電力線の接地シース上に設置した場合の磁気コアの電位分布の計算結果例を示す図である。 この発明の実施の形態1による電力線搬送通信システムの誘導結合装置の他の構成を示す斜視図である。 この発明の実施の形態2による電力線搬送通信システムの誘導結合装置の構成を示す斜視図である。 この発明の実施の形態3による電力線搬送通信システムの誘導結合装置の構成を示す上面図である。 この発明の実施の形態4による電力線搬送通信システムの誘導結合装置の構成を示す上面図である。 この発明の実施の形態5による電力線搬送通信システムの誘導結合装置の構成を示す斜視図である。 この発明の実施の形態6による電力線搬送通信システムの誘導結合装置の構成を示す斜視図である。 この発明の実施の形態6による電力線搬送通信システムの誘導結合装置の他の構成を示す斜視図である。
符号の説明
1 誘導結合装置、2 電力線、3,3a,3b 磁気コア、4a,4b ギャップ材、5,5a,5b,11,11a,11b,12,12a,12b 導電壁、6a,6b 接地端子、7 接地線、8 コネクタケース、9 コネクタ、10 信号導線、13 保持バンド、14,14a,14b 接地ブリッジ、20 アパーチャー、21 外周面、22 上面、23 下面、24 内周面、31 ケーブル導体、32 絶縁体、33 接地シース、34 ケーブル外被、41a,41b 弾性体、42a,42b 押さえ板、43a,43b ばね、101 架空電力線、102 電柱、103 信号線、104 通信モデム、105 変圧器、106 地中電力線、108 端末処理部、110 変圧器引出し線、201 対象軸、202 等電位線、212,212 領域。

Claims (10)

  1. 一次巻線としての電力線を通すためのアパーチャーを有するフェライト系磁性体からなる磁気コアと、
    上記アパーチャーに通した二次巻線としての信号導線とを備え、
    上記磁気コアが接地シース付き電力線の接地シースが途切れる部位近傍の接地シース上に設置され、上記磁気コアが接地され、
    上記電力線と対向する上記磁気コアの内周面を除く何れかの上記磁気コアの面に導電壁が設けられ、上記導電壁が接地されることを特徴とする電力線搬送通信システムの誘導結合装置。
  2. 導電壁は所定のインピーダンスで接地される信号導線と電気的に接続されることを特徴とする請求項1記載の電力線搬送通信システムの誘導結合装置。
  3. 磁気コアは電力線の軸を含む面で複数に分割され、各磁気コアに設けられた各導電壁が接地されることを特徴とする請求項1記載の電力線搬送通信システムの誘導結合装置。
  4. 磁気コアは電力線の軸に垂直な面で複数に分割され、各磁気コアに設けられた導電壁は、接地ブリッジにより接続され、接地されることを特徴とする請求項3記載の電力線搬送通信システムの誘導結合装置。
  5. 各磁気コアの内壁に弾性体がそれぞれ取り付けられ、上記弾性体が電力線に密着することにより上記電力線に固定されることを特徴とする請求項3記載の電力線搬送通信システムの誘導結合装置。
  6. 記各弾性体の内径寸法が電力線の外径寸法よりも小さいことを特徴とする請求項記載の電力線搬送通信システムの誘導結合装置。
  7. 各磁気コアの内壁にばねを介して押さえ板がそれぞれ取り付けられ、上記ばねが圧縮され上記押さえ板が電力線に密着することにより上記電力線に固定されることを特徴とする請求項3記載の電力線搬送通信システムの誘導結合装置。
  8. 記各押さえ板の内径寸法が電力線の外径寸法よりも小さいことを特徴とする請求項記載の電力線搬送通信システムの誘導結合装置。
  9. 磁気コアを周回する信号導線のループよりも小さなループを形成する保持バンドをアパーチャーに通し、上記信号導線の端部と上記保持バンドが機械的に接続されていることを特徴とする請求項1記載の電力線搬送通信システムの誘導結合装置。
  10. 保持バンドは、導体で形成されて磁気コアの導電壁と電気的に接続され、所定のインピーダンスで接地される信号導線と電気的に接続されることを特徴とする請求項記載の電力線搬送通信システムの誘導結合装置。
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