JP4781794B2 - 注出容器 - Google Patents

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Description

本発明は、中栓及び蓋を備え、流体、特に粘稠流動物が封入される注出容器に関し、詳しくは、容器を振ることによって、容器に封入された粘稠流動物を攪拌して混ぜ合わせる注出容器に関する。
図7及び図8に従来の注出容器の一例を示す。図7は従来の注出容器を一部破断して示す全体図、図8は、図7の一部を拡大して示す部分断面図である。図7に示すように、注出容器01は、容器本体02に中栓03及び蓋04が装着された構成となっている。詳しくは、容器本体02の開口部021に中栓03が装着され、この中栓03に覆い被せるように蓋04が装着されている。
図8に示すように、中栓03には、筒状の壁部(以下、筒状壁部という)031及び中栓底面部032などが設けられている。筒状壁部031は、注出容器01に封入された流体が注出される注出口030を形成している。中栓底面部032は、筒状壁部031の下端を閉塞し、容器本体02の中空部と、筒状壁部031に囲まれた中空部とを隔てている。
さらに、中栓底面部032には、板厚が薄くなった脆弱部0321が設けられるとともに、裂開用プルリング033が突設されている。脆弱部0321は、目的に応じて例えば円形などの閉じた形状を有しており、裂開用プルリング033を上方へ引張ることにより、脆弱部0321が裂開して、中栓底面部032に、容器本体02の中空部と筒状壁部031に囲まれた中空部を連通する注出用穴が設けられる。
また、蓋04には、中栓底面部032と対向する蓋内天面041に筒状突起042が形成されており、閉蓋時には、この筒状突起042の外周面と筒状壁部031の内周面が密着して注出口030に閉空間を形成する構成となっている。なお、蓋04は、中栓03に螺着している。
注出容器01を使用する際には、蓋04を開け、裂開用プルリング033を上方に引張ることにより脆弱部0321を裂開することで、粘稠流動物を注出することができる。
なお、特許文献1には、食用油などの流体を樋状の舌片を有する注出口栓(中栓)において、脆弱部及び列開用プルリングを備えた中栓底面部に傾斜を与えて、内容物を注出した際に注出口栓に残った流体を容器本体に戻す構成が開示されている。
実開平3−114722号公報
本発明者は、上述した注出容器01に、例えば分離液状ドレッシングを封入して使用する場合、注出用穴の面積が広いと、上記ドレッシングの注出量が調整し難くなるために、大量に上記ドレッシングを注出してしまうというおそれがあるのに対し、注出用穴の面積を小さく設定すると、上記ドレッシングの注出量が調整しやすくなることを知得した。
ここで、中栓03は、裂開用プルリング033が筒状壁部031に囲まれた中空部に収納された構造となっている。注出用穴の面積を小さく設定する場合、同時に筒状壁部031の内径を縮小すると、筒状壁部031に収納された裂開用プルリング033が十分な内径を確保できないため、不適当である。従って、筒状壁部031の内径は変更せず、脆弱部0321に囲まれた面積のみを小さくすることが考えられる。
しかしながら、上述したように筒状壁部031の内径は変更せず、脆弱部0321に囲まれた抽出用穴の面積のみを小さくすることによって、他の問題が発生するようになった。すなわち、分離液状ドレッシングは、分離した状態の油相と水相を混ぜ合わせるために、使用前に良く振って攪拌する必要がある。この際、注出用穴から、中栓03と蓋04によって形成された空間に移動した一部の分離液状ドレッシングが、注出用穴に滞留して容器本体02へ戻りにくくなるという現象が生じるようになった。これは、注出用穴の面積を小さくしたことにより、表面張力及び大気圧の影響で注出用穴が分離液状ドレッシングを保持しやすくなったことが原因と考えられる。
このように、分離液状ドレッシングの一部が注出用穴に滞留したままの状態で蓋を開けると、滞留していた分離液状ドレッシングが容器の外にこぼれて、衣服や食卓を汚してしまうおそれがある。さらに、注出用穴に滞留した分離液状ドレッシングを放置すると、容器本体02に保存される場合と比較して、品質が悪化しやすいというおそれがあり、不衛生である。
このようなことから本発明は、注出用穴の開口面積を小さくした場合であっても、封入された粘稠流動物を、容器を振って攪拌し、混ぜ合わせる際、容器を振ることによって注出用穴から中栓及び蓋が形成する閉空間に漏出した粘稠流動物を、容易に注出用穴から容器本体に戻すことが可能な注出容器を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するための本発明の請求項1に係る注出容器は、容器本体の開口部に、裂開されて注出用穴を形成する脆弱部及び前記脆弱部に連結された裂開用プルリングを備えた底面部と、筒状壁部とを有する有底筒状の中栓が装着され、粘稠流動物が封入された注出容器において、前記脆弱部が前記筒状壁部との間に間隔を有、前記底面部が傾斜面を形成し、内天面が前記筒状壁部の上端に嵌脱自在に密着する蓋を有し、前記粘稠流動物が10000mpa・s以下の粘度を有し、且つ、前記脆弱部を裂開することにより形成される注出用穴が傾斜を有するとともに当該注出用穴の面積が少なくとも150mm 2 以下であることを特徴とする。
本発明の請求項2に係る注出容器は、容器本体の開口部に、裂開されて注出用穴を形成する脆弱部及び前記脆弱部に連結された裂開用プルリングを備えた底面部と、筒状壁部とを有する有底筒状の中栓が装着され、粘稠流動物が封入された注出容器において、前記脆弱部が前記筒状壁部との間に間隔を有、前記底面部が傾斜面を形成し、前記筒状壁部の内側面に嵌脱自在に密着する筒状突起が内天面に垂下形成された蓋を有し、前記粘稠流動物が10000mpa・s以下の粘度を有し、且つ、前記脆弱部を裂開することにより形成される注出用穴が傾斜を有するとともに当該注出用穴の面積が少なくとも150mm 2 以下であることを特徴とする。
本発明の請求項3に係る注出容器は、請求項1又は請求項2記載の注出容器において、前記蓋と、前記筒状壁部とが嵌脱自在に圧接されていることを特徴とする。
本発明の請求項4に係る注出容器は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の注出容器において、前記底面部の傾斜角度が5〜30度であることを特徴とする。
上述した本発明に係る注出容器は、蓋と、中栓の筒状壁部とが密着する構成となっているため、閉蓋時、容器本体の開口部は閉塞されている。そして、脆弱部を裂開して中栓底面部に注出用穴を形成した後に、注出容器を振って攪拌等を行う際、粘稠流動物は注出用穴から、蓋と中栓によって形成された空間内へ漏出する。
本発明に係る注出容器によれば、中栓底面部に傾斜を与えたことにより、注出用穴における上記漏出した粘稠流動物と大気圧との均衡を崩し、粘稠流動物を、注出用穴に滞留させることなく容易に注出用穴から容器内へ戻すことが可能となった。従って、攪拌した後などに蓋を開ける際、粘稠流動物が外部へ漏出するというおそれがない。
さらに、中栓の底面の傾斜角度を5〜30度とすれば、攪拌などにより中栓と蓋に囲まれた閉空間に流出した粘稠流動物が、より容器本体に戻りやすくなる。さらに加えて、本発明にかかる注出容器は、封入した粘稠流動物の攪拌後の粘度が少なくとも10000mPa・s以下の場合に特に効果を奏し、粘稠流動物を注出用穴に滞留させることなく容易に注出用穴から容器内へ戻すことができる。
以下、本発明の実施形態を説明する。本実施形態に係る注出容器は、容器本体の開口部に蓋および中栓が装着され、粘稠流動物を封入したものである。中栓には筒状壁部と、筒状壁部の低部を閉塞する中栓底面部とを設ける。中栓底面部は傾斜面によって形成され、後に裂開されて注出用穴を形成する脆弱部と、脆弱部に連結され中栓底面部に突設された裂開用プルリングとを備える。また、蓋は内天面が中栓の筒状壁部上端と密着する高さに設定する。
上述した本実施形態に係る注出容器によれば、注出容器を振って粘稠流動物を攪拌する際、脆弱部を裂開して形成された注出用穴から、蓋の内天面によって閉塞された筒状壁部の中空部へ粘稠流動物が漏出した場合であっても、中栓底面部に傾斜を与えたことにより、粘稠流動物は注出用穴に保持されることなく、容器本体に戻ることが可能となる。
したがって、注出容器に粘稠流動物として分離液状ドレッシング等を封入した場合、蓋を開ける際にドレッシングが漏出又は飛散することがなく、衣服や食卓を汚すおそれがない。さらに、ドレッシングが中栓に滞留しないため、品質悪化を促進するおそれがなく、衛生面においても好適である。
図1〜図3に基づいて、本発明の第一の実施例の詳細を説明する。図1は、本実施例に係る注出容器を一部破断して示す全体図、図2は、本実施例の注出容器の一部を拡大して示す部分断面図、図3は、本実施例の注出容器の中栓の上面図を示す。
図1に示すように、注出容器1は、容器本体2と、中栓3と、蓋4とにより構成されている。詳しくは、容器本体2の開口部20に中栓3が装着され、さらに、この中栓3に覆い被せるように蓋4が螺着されている。
図2に示すように、中栓3は、筒状壁部31、中栓底面部32、裂開用プルリング33、容器本体2と連結される連結部34などを備えている。筒状壁部31に囲まれた中空部は注出口30となっており、容器本体2に封入された流体は、この注出口30から抽出される。
中栓底面部32は、筒状壁部31の下端に設けられ、且つ傾斜を有している。この中栓底面部32により、容器本体2の中空部と、注出口30の中空部とは隔てられている。さらに、中栓底面部32には、脆弱部321が設けられるとともに、裂開用プルリング33が突設されており、裂開用プルリング33は、注出口30の中空部に収納された状態となっている。なお、連結部34には、溝341が形成されており、この溝341と周壁21を嵌め合わせることによって、中栓が容器本体2に嵌着されている。
さらに、蓋4は、中栓底面部32に対向する蓋内天面41が、閉蓋時に筒状壁部上端311に圧接するように高さを設定する。すなわち、閉蓋時には、筒状壁部31、中栓底面部32及び蓋内天面41によって閉空間が形成される。
図3に示すように、脆弱部321は、筒状壁部31の内径と比べてやや小さく、ほぼ円形に形成されている。また、裂開用プルリング33は、環状となっている。裂開用プルリング33に指を挿入し上方へ引張ることで、脆弱部321に応力が作用し、脆弱部321が裂開する。なお、脆弱部321は筒状壁部31から間隔をおいて設けられているため、脆弱部321が裂開すると、中栓底面部32にはほぼ環状の段部322が形成されることとなる。
以下、本実施例の作用について、注出容器1に分離液状ドレッシングなどの粘稠流動物を封入した場合を例に説明する。本実施例における注出容器1を使用する際は、まず蓋4を開け、裂開用プルリング33を引いて脆弱部321を裂開する。これにより、中栓底面部32に注出用穴323が形成される。
その後蓋4を閉め、注出容器1を振ると、注出用穴323から筒状壁部31と蓋4に囲まれた空間に粘稠流動物が漏出する。この際、筒状壁部上端311が蓋内天面41に圧接しているため、粘稠流動物は筒状壁部31と蓋4に囲まれた空間内を移動することとなる。
本実施例における注出容器1を用いれば、中栓底面部32に傾斜を与えたことにより、粘稠流動物が注出用穴323から容器本体2へ落下する。従って、粘稠流動物が注出口30に保持されることがない。なお、図及び図に示した従来の注出容器において、蓋04と筒状壁部031に囲まれた空間に漏出した粘稠流動物は、注出口030に保持されてしまい、容器本体02へ戻らなかった。
以上に示したように、本実施例によれば、注出容器1に粘稠流動物を封入して攪拌した場合であっても、注出用穴323から筒状壁部31と蓋4に囲まれた空間へ漏出した粘稠流動物を、注出口30に滞留させることなく、容器本体2に戻すことが可能となる。したがって、蓋4を開けても例えばドレッシングが漏出して衣服や食卓を汚すおそれがなく、さらに、品質悪化を防ぐことができるため、衛生面においても良好な効果を有する。
以下、図4に基づいて本発明の第二の実施例を説明する。図4は、本実施例の注出容器を一部破断して示す部分拡大図である。本実施例は、上述した実施例1と、蓋5の構成が異なるものである。なお、本実施例には、実施例1において説明した図1及び図3に示す構成が適用される。以下、実施例1と類似する構成については、同符号を用いて説明は省略し、実施例1と異なる構成を中心に説明する。
図4に示すように、中栓3は、筒状壁部31、中栓底面部32、裂開用プルリング33、容器本体2と連結される連結部34などを備えている。筒状壁部31に囲まれた中空部は注出口30となっており、容器本体2に封入された流体は、この注出口30から抽出される。
中栓底面部32は、筒状壁部31の下端に設けられ、且つ傾斜を有している。この中栓底面部32により、容器本体2の中空部と、注出口30の中空部とは隔てられている。さらに、中栓底面部32には、環状に脆弱部321が設けられるとともに、裂開用プルリング33が突設されており、裂開用プルリング33は、注出口30の中空部に収納された状態となっている。なお、連結部34には、溝341が形成されており、この溝341と周壁21を嵌め合わせることによって、中栓3が容器本体2に嵌着されている。
さらに、蓋5は、中栓底面部32に対向する蓋内天面51に、筒状突起52が垂下形成されている。筒状突起52の外径は、筒状壁部31の内径とほぼ等しく、閉蓋時には、筒状突起52が筒状壁部31の内側面に密着して、筒状壁部31、中栓底面部32、蓋内天面51及び筒状突起52によって閉空間が形成される。
以下、本実施例の作用について、注出容器1に分離液状ドレッシングなどの粘稠流動物を封入した場合を例に説明する。本実施例における注出容器1を使用する際は、まず蓋5を開け、裂開用プルリング33を引いて脆弱部321を裂開する。これにより、中栓底面部32に注出用穴323が形成される。
その後蓋5を閉め、注出容器1を振って注出容器1に封入された粘稠流動物を攪拌すると、注出用穴323から筒状壁部31と蓋5に囲まれた空間に粘稠流動物が漏出する。この際、筒状壁部31、中栓底面部32、蓋内天面51及び筒状突起52によって閉空間が形成されているため、粘稠流動物はこの閉空間内を移動することとなる。
本実施例における注出容器1は、中栓底面部32が傾斜しているため、攪拌後は、閉空間内に漏出した粘稠流動物が注出用穴323から容器本体2へ落下する。従って、粘稠流動物が注出口30に保持されることがない。
以上に示したように、本実施例によれば、注出容器1に粘稠流動物を封入して攪拌した場合であっても、注出用穴323から筒状壁部31と蓋5に囲まれた空間へ漏出した粘稠流動物を、注出口30に滞留させることなく、容器本体2に戻すことが可能となる。したがって、蓋5を開けても例えばドレッシングが漏出して衣服や食卓を汚すおそれがなく、さらに、品質悪化を防ぐことができるため、衛生面においても良好な効果を有する。
以下、図5に基づいて本発明の第三の実施例を説明する。図5は、本実施例の注出容器を一部破断して示す部分拡大図である。本実施例は、上述した実施例2と比較して、中栓底面部35の構成が異なるものである。以下、実施例2と類似する構成については、同符号を用いて説明は省略し、実施例2と異なる構成を中心に説明する。
図5に示すように、中栓3は、筒状壁部31、中栓底面部35、裂開用プルリング33、容器本体2と連結される連結部34などを備えている。筒状壁部31に囲まれた中空部は注出口30となっており、容器本体2に封入された流体は、この注出口30から抽出される。
中栓底面部35は、筒状壁部31の下端に設けられ、且つ傾斜を有している。この中栓底面部35により、容器本体2の中空部と、注出口30の中空部とは隔てられている。さらに、中栓底面部35には、環状に脆弱部351が設けられている。脆弱部351は、中栓底面部35の中心近傍ないし低部側に形成され、脆弱部351の最低部近傍に裂開用プルリング33が突設されている。裂開用プルリング33は、注出口30の中空部に収納された状態となっている。なお、連結部34には、溝341が形成されており、この溝341と周壁21を嵌め合わせることによって、中栓3が容器本体2に嵌着されている。
以下、本実施例の作用について、注出容器1に分離液状ドレッシングなどの粘稠流動物を封入した場合を例に説明する。本実施例における注出容器1を使用する際は、まず蓋5を開け、裂開用プルリング33を引いて脆弱部351を裂開する。これにより、中栓底面部3の中心部近傍から低部にかけて注出用穴323が形成される。
その後蓋5を閉め、注出容器1を振って注出容器1に封入された粘稠流動物を攪拌すると、注出用穴323から筒状壁部31と蓋5に囲まれた空間に粘稠流動物が漏出する。この際、筒状壁部31、中栓底面部35、蓋内天面51及び筒状突起52によって閉空間が形成されているため、粘稠流動物はこの閉空間内を移動することとなる。
本実施例における注出容器1は、中栓底面部35が傾斜し、さらに、注出用穴323が傾斜面の低部側に形成されているため、閉空間内に漏出した粘稠流動物が注出用穴323へ集まりやすく、上記粘稠流動物を容器本体2へ戻す作用がより増大する。従って、粘稠流動物が注出口30に保持されることがない。
以上に示したように、本実施例によれば、注出容器1に粘稠流動物を封入して攪拌した場合であっても、注出用穴323から筒状壁部31と蓋5に囲まれた空間へ漏出した粘稠流動物を、注出口30に滞留させることなく、容器本体2に戻すことが可能となる。したがって、蓋5を開けても例えばドレッシングが漏出して衣服や食卓を汚すおそれがなく、さらに、品質悪化を防ぐことができるため、衛生面においても良好な効果を有する。
以下、図6に基づいて本発明の第四の実施例を説明する。図は、本実施例の注出容器を一部破断して示す部分拡大図である。本実施例は、上述した実施例1と比べて、中栓底面部36の構成が異なるものである。なお、本実施例には、実施例1において説明した図1及び図3に示す構成が適用される。以下、実施例1と類似する構成については、同符号を用いて説明は省略し、実施例1と異なる構成を中心に説明する。
図6に示すように、中栓3は、筒状壁部31、中栓底面部36、裂開用プルリング33、容器本体2と連結される連結部34などを備えている。筒状壁部31に囲まれた中空部は注出口30となっており、容器本体2に封入された流体は、この注出口30から抽出される。
中栓底面部36は、筒状壁部31の下端に設けられ、容器本体2の中空部と、注出口30の中空部とを隔てている。さらに、中栓底面部36には、環状に脆弱部361が設けられるとともに、裂開用プルリング33が突設されている。そして、中栓底面部36は、脆弱部361に囲まれた面が一方向に傾斜を有しているとともに、脆弱部361の外方の面は、半径方向に、脆弱部361に向かうに従って低くなる傾斜を有している。また、裂開用プルリング33は、注出口30の中空部に収納された状態となっている。なお、連結部34には、溝341が形成されており、この溝341と周壁21を嵌め合わせることによって、中栓3が容器本体2に嵌着されている。
以下、本実施例の作用について、注出容器1に分離液状ドレッシングなどの粘稠流動物を封入した場合を例に説明する。本実施例における注出容器1を使用する際は、まず蓋4を開け、裂開用プルリング33を引いて脆弱部361を裂開する。これにより、中栓底面部36に注出用穴323が形成される。
その後蓋4を閉め、注出容器1を振って注出容器1に封入された粘稠流動物を攪拌すると、注出用穴323から筒状壁部31と蓋4に囲まれた空間に粘稠流動物が漏出する。この際、筒状壁部31、中栓底面部36及び蓋内天面41によって閉空間が形成されているため、粘稠流動物はこの閉空間内を移動することとなる。
本実施例における注出容器1は、注出用穴323の開口部が傾斜を有するとともに、注出用穴323の外方の中栓底面部36が注出用穴323へ向かって傾斜を有するため、より粘稠流動物が注出用穴323から容器本体2に戻りやすく、注出口30に滞留するおそれが低減する。
以上に示したように、本実施例によれば、注出容器1に粘稠流動物を封入して攪拌した場合であっても、注出用穴から筒状壁部31と蓋4に囲まれた空間へ漏出した粘稠流動物を、注出口30に滞留させることなく、容器本体2に戻すことが可能となる。したがって、蓋4を開けても例えばドレッシングが漏出して衣服や食卓を汚すおそれがなく、さらに、品質悪化を防ぐことができるため、衛生面においても良好な効果を有する。
なお、上述した実施例1〜4において、中栓底面部32の傾斜角は5〜30度とすると好適である。さらに、封入された粘稠流動物の攪拌後の粘度が少なくとも10000mPa・s以下の場合により好適な作用効果を有し、粘稠流動物を注出用穴に滞留させることなく容易に注出用穴から容器内へ戻すことができる。さらに加えて、注出用穴の面積が少なくとも150mm2以下の場合に特に有用な効果を奏する。
本発明は、中栓及び蓋を備え、流体、特に粘稠流動物が封入される注出容器に適用可能であり、特に、振ることによって封入された粘稠流動物を攪拌する注出容器に適用すれば好適である。
本発明の実施例1に係る注出容器の全体図である。 図1の一部を拡大して示す部分断面図である。 本発明の実施例1に係る注出容器の中栓を示す上面図である。 本発明の実施例2に係る注出容器の一部を拡大して示す部分断面図である。 本発明の実施例3に係る注出容器の一部を拡大して示す部分断面図である。 本発明の実施例4に係る注出容器の一部を拡大して示す部分断面図である。 従来の注出容器の一例を示す全体図である。 図7の一部を拡大して示す部分断面図である。
符号の説明
1 注出容器
2 容器本体
3 中栓
4,5 蓋
20 注出容器開口部
31 筒状壁部
32,35,36 中栓底面部
33 裂開用プルリング
41,51 蓋内天面
52 筒状突起
311 筒状壁部上端
321,351,361 脆弱部
323 注出用穴

Claims (4)

  1. 容器本体の開口部に、裂開されて注出用穴を形成する脆弱部及び前記脆弱部に連結された裂開用プルリングを備えた底面部と、筒状壁部とを有する有底筒状の中栓が装着され、粘稠流動物が封入された注出容器において、
    前記脆弱部が前記筒状壁部との間に間隔を有
    前記底面部が傾斜面を形成し
    天面が前記筒状壁部の上端に嵌脱自在に密着する蓋を有し、
    前記粘稠流動物が10000mpa・s以下の粘度を有し、
    且つ、前記脆弱部を裂開することにより形成される注出用穴が傾斜を有するとともに当該注出用穴の面積が少なくとも150mm 2 以下である
    ことを特徴とする注出容器。
  2. 容器本体の開口部に、裂開されて注出用穴を形成する脆弱部及び前記脆弱部に連結された裂開用プルリングを備えた底面部と、筒状壁部とを有する有底筒状の中栓が装着され、粘稠流動物が封入された注出容器において、
    前記脆弱部が前記筒状壁部との間に間隔を有
    前記底面部が傾斜面を形成し
    記筒状壁部の内側面に嵌脱自在に密着する筒状突起が内天面に垂下形成された蓋を有し、
    前記粘稠流動物が10000mpa・s以下の粘度を有し、
    且つ、前記脆弱部を裂開することにより形成される注出用穴が傾斜を有するとともに当該注出用穴の面積が少なくとも150mm 2 以下である
    ことを特徴とする注出容器。
  3. 前記蓋と、前記筒状壁部とが嵌脱自在に圧接されている
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の注出容器。
  4. 前記底面部の傾斜角度が5〜30度である
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の注出容器。
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