JP4780584B2 - 可動間仕切 - Google Patents

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Description

本発明は、建築構造物の内部空間を必要に応じて間仕切る際に利用される可動間仕切に関するものである。
可動間仕切は、上下レール(上下枠)をそれぞれ床及び天井に配置し、これらのレール間にパネルを取り付けて構成されるのが通例である。従来では、床から天井まで届くパネルや支柱などの重厚長大な部品を用い、その組み立てに際しても天レールや幅木レールなどの部品を現場でカットしてアンカー固定する作業を行っており、高い納品スキルと納品時間が必要であった。
このような不具合を解消する上で参考になるものとして、例えば特許文献1に示されるように、天井と床にそれぞれ上枠及び下枠をアンカー固定し、これらの枠に対をなす意匠パネルをけんどん方式で挿入して、各意匠パネルの背面に設けたスペーサが意匠パネル間に所定の壁厚を形成することで、一体ものの重厚長大な壁面パネルや支柱の取り扱いを不要にしたものが見受けられる。
かかる意匠パネルの隣接する側縁同士は密着され、一方の意匠パネルの背面に設けたクリップ部材が隣接する他方の意匠パネルの内面に設けたスペーサの内面に弾接することで、パネル同士がパネル厚み方向に位置決めされるようになっている。
特開2005−9263号公報
しかしながら、かかる特許文献1記載のものにあっても、床から天井までの高さ寸法に対応する大型の意匠パネルを取り扱わなければならず、取扱いに不便である点で作業の困難性が十分に払拭されたものであるとは言い難い。また、可動間仕切であるがゆえに特定の意匠パネルを模様替えする等のレイアウト変更にも容易に対応できる必要があるところ、かかる特許文献1のものは端部側の意匠パネルから順次外していかなければ端部以外の部位に位置する意匠パネルを外せず、一部に仕様の異なる意匠パネルを導入する場合にも大型の意匠パネル単位で行なわなければならないため、レイアウト変更の自由度も低い。このため、より簡単な作業で施工できて意匠的なバリエーションも容易に豊富化でき、施工後にも一部の列のみを中抜きして入れ替えのできる自在性の高い可動間仕切の開発が望まれる。
また、アンカー固定やカット時に大音量や振動が発生し、他の階での作業に支障を来たす点、及び工事に長時間を要する点も、上記特許文献1を含めて従来からの問題点の一つであり、一般執務時間に短時間で工事を完了できる構造が希求されている。
本発明は、このような課題を有効に解決し得る可動間仕切を提供することを目的としている。
本発明は、かかる目的を達成するために、次のような手段を講じたものである。
すなわち、本発明の可動間仕切は、縦横に複数の壁面パネルを組み合わせて間仕切りを構成するようにしたものであって、縦方向に配列される壁面パネルは厚み方向への位置ずれを規制する縦ガイド部を介して積み上げられて傾倒しないように保持され、横方向に配列される壁面パネルは支柱を介することなく厚み方向への位置ずれを規制する横ガイド部を介して横連結されるものであり、左右の壁面パネル間を横連結するにあたり、壁面パネルの側縁に凹部を設け、壁面パネル同士を幅方向に近づけることにより所定位置で凹部の前後に位置する前壁同士及び後壁同士を厚み方向に重合させて横ガイド部たる凹凸係合部を構成するとともに、凹部内に弾性体を収容し、壁面パネル同士を幅方向に近づける際に各々の側縁に設けた弾性体を一時的に弾性変形させ、所定位置で復元させて弾性体同士を係合させることにより幅方向の位置決めをなすようにしていることを特徴とする。
このようにすれば、複数の壁面パネルが集合したものが従来の1枚ものの間仕切パネルに相当することになるため、個々の壁面パネルが軽量短小なものとなり、このような壁面パネルを支柱を用いることなく縦横にガイド部を介して増設していくことで、難しい作業を伴わずに作業を効率良く適切に行なうことが可能になる。しかも、短小な壁面パネル単位で仕様の異なるものを用いることができる点等において、設計自由度も高いものとなる。さらに、幅方向の位置決めを弾性体同士の係合によって行うことで、横方向に対して精度の高い強力な引き寄せを行なうことを不要にして、作業をより簡便なものにすることができる。
横方向に配列するための好ましい構造としては、左右の壁面パネル間を横連結するにあたり、壁面パネルの側縁に凹部を設け、壁面パネル同士を幅方向に近づけることにより所定位置で凹部の前後に位置する前壁同士及び後壁同士を厚み方向に重合させて横ガイド部たる凹凸係合部を構成するとともに、凹部内に弾性体を収容し、壁面パネル同士を幅方向に近づける際に各々の側縁に設けた弾性体を一時的に弾性変形させ、所定位置で復元させて弾性体同士を係合させることにより幅方向の位置決めをなすようにしているものが挙げられる。
縦方向に配列するための好ましい構造としては、床に置き敷いた幅木レールに最下段の壁面パネルを縦ガイド部たる凹凸係合部を介して載置し、下から上に向かって壁面パネル間を縦ガイド部たる凹凸係合部を介して積み上げる一方、最上段の壁面パネルを縦ガイド部たる凹凸係合部を介して天レールに係合させるようにしているものが挙げられる。
この場合、施工状態に確実性を期すためには、最上段の壁面パネルに上方に向けて圧縮バネで付勢されたロッドを配し、このロッドを天レールに貫通係合させていることが好ましい。
或いは、左右の壁面パネル間を横連結するにあたり、壁面パネルの側縁に凹部を設け、壁面パネル同士を幅方向に近づけることにより所定位置で凹部の前後に位置する前壁同士及び後壁同士を厚み方向に重合させて横ガイド部たる凹凸係合部を構成するとともに、所定位置で凹部間に隙間を形成し、この隙間に配置した連結具により上下の壁面パネル間を連結しているものが挙げられる。
作業の円滑性を確保するためには、壁面パネルを平面視180°回転させることによって他側縁から一側縁に回り込む凹部が元の一側縁の凹部と合致する関係をなすように設定し、かつ凹部をパネル厚み方向に前後非対称に構成して、所定位置で隣接する凹部の前壁同士及び後壁同士を厚み方向に重合させ得るように構成しておくことが有効となる。
大音量や振動の発生要因を取り除き、作業の効率化も図るためには、床に仮固定具を介して下補助レールを接着し、この下補助レールに幅木レールをパネル厚み方向へ移動しないように凹凸係合させる構造が好適である。
本発明は、以上説明した構成であるから、大型の意匠パネルを取り扱う場合のような不便さがなく、軽量短小な壁面パネルを簡単な作業を通じて積み上げるだけで間仕切を短時間で確実に施工でき、高度な熟練を不要にするとともに、意匠的なバリエーション等も容易に追求できるようにした優れた間仕切を提供することが可能となる。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
この可動間仕切は、テナントビル等の建築構造物に適用されるもので、図1に示すように、下部壁面パネルA及び上部壁面パネルBを縦横に組み合わせて床Fと天井Cの間を間仕切るものである。
具体的に説明すると、図5(a)に示すように、両壁面パネルA、Bは何れも、ロックウール等の人造鉱物繊維からなるコア材11の周囲を剛性のあるスチール等の素材からなる面材12で覆った構成からなるもので、軽量にして一定の強度を備える。左右の側縁には、図1及び図4に示すごとく平面視点対称をなすような前後一対の壁13、14の間に凹部15が形成されており、壁面パネル同士を図4(a)→(b)のように幅方向に近づけると、凹部15の前後に位置する前壁13、14同士及び後壁14、13同士が厚み方向に重合して横ガイド部たる凹凸係合部X1を構成するようにしている。
そして、その凹部15内に、金属板をコ字形に折り曲げて構成した弾性体16を収容している。この弾性体16は、一方の壁面パネルA(B)の凹部15の略中央から他方の壁面パネルA(B)の凹部15に向かって延びその立面に外向き山形の係合凸部を形成した可動舌片16aと、相手方の壁面パネル側でその舌片を受け入れる位置にあってその立面の内向きに谷形の係合凹部を形成した受け部16bとを有している。そして、壁面パネルA、A同士(B、B同士)を幅方向に近づけると、各々の側縁に設けた弾性体16の可動舌片16aを一時的に弾性変形させ、所定位置で復元させることにより相手方の弾性体16の受け部16bに係合させて、幅方向の位置決めをなすようにしている。この所定位置で、前記凹部15、15間には図6等に示すごとく隙間Sが形成されるようにしてある。
そして、この隙間Sに上下の壁面パネルA、B間を連結する連結具2を配するようにしている。この連結具2は、図7に示すように、上下の壁面パネルA、B間に亘って凹部15内に配置される連結板21と、この連結板21を上下の壁面パネルA、Bにそれぞれ固定する固定具たるねじ22と、前記連結板21に付帯して設けらればね反力で上部壁面パネルBの凹部15に設けた係合孔(図示省略)に係合する係合爪23とからなっている。
また、上下関係に言及すると、図1、図3、図5及び図7等に示すように、下部壁面パネルAの下縁及び上縁にそれぞれ断面下向きコ字形の凹溝31及び上向き台形状の溝32が設けられ、上部壁面パネルBの下縁に前記台形の斜辺に沿う形状の突起41が、また上縁近傍の側縁に圧縮バネ42(図7参照)により上方に付勢されたロッド43が仕込んである。
そして、本実施形態は、図1〜図3に示すように床Fに下補助レール5を介し幅木レール6を取り付けて下部壁面パネルAを係合させ、図5に示すように天井Cに上補助レール7を介し天レール8を取り付けて上部壁面パネルBを係合させるようにしている。
幅木レール6は、図1及び図2に示すように、アルミ押出材等からなる角パイプ状のもので、下端側に長手方向に沿って溝61を有し、上端側を前記下部壁面パネルAの溝31と係合可能な係合部62としている。一方、下補助レール5は、面ファスナや両面テープ等の仮固定具5aを介して床Fに接着されるもので、アルミ押出材等からなる上向き概略コ字形をなしている。そして、この下補助レール5に図2(a)→(b)に示すように幅木レール6の溝61を嵌め込んで凹凸係合させ、この幅木レール6の上に図3(a)→(b)のように下部壁面パネルAを載置すると、幅木レール6の係合部62に下部壁面パネルAの溝31が嵌り込んで本発明の縦ガイド部たる凹凸係合部X2が形成されるようにしている。前記幅木レール6は、長手方向の適宜部位に配したアジャスタ63によって係合部62の高さ位置が幅木レール本体60に対して可変とされている。
また天レール8は、図5に示すように、アルミ押出材からなる下向きチャネル状のもので、側壁81、81間に形成される下向きに開放された溝82の内法寸法が上部壁面パネルBの上端に設定した係合部42の厚み寸法よりも僅かに大きく設定してあり、上面に長手方向に沿って溝83を有している。一方、上補助レール7は、固定具であるねじ7aを介して天井Cにアンカー固定されるもので、アルミ押出材等からなる下向きコ字形をなしている。そして、上部壁面パネルBの係合部42と天レール8の溝83とがなす本発明の縦ガイド部たる凹凸係合部X4の呑み込み量が、上部壁面パネルBの突起41と下部壁面パネルAの溝32とのなす本発明の縦ガイド部たる凹凸係合部X3の呑み込み量よりも大きく設定してある。そして、図5(a)に示すようにこの上補助レール7に天レール8の溝83をはめ込んで凹凸係合させ、その際に上部壁面パネルBをけんどん方式で天レール8と下部壁面パネルAとの間に取り付けることによって、同図(b)に示すように壁面パネルA、B間に凹凸係合部X3を、また上部壁面パネルBと天レール8との間に凹凸係合部X4をそれぞれ形成するようにしている。圧縮バネ42で圧縮されたロッド43は天レール8の溝83の底部に予め設けた孔83aに貫通係合される。
なお、幅木レール6及び天レール7は、各壁面パネルA、Bごとに割り付けられている。また、上下の補助レール5、7は、金切ばさみ等の手動剪断具に操作力を加えて切断し得る範囲で剛性を有する素材からなり、長尺なものを現場で所要長さに切断して用いるようにしている。
本実施形態は、このような壁面パネルA、Bの縦方向への凹凸係合の際に、幅方向に隣接する既設の壁面パネルA、Bへの横方向の凹凸係合を並行して行なうようにしている。
すなわち、縦方向に配列された図1に破線で示す既設の壁面パネルAに対し、その隣接位置において下部壁面パネルAの下縁及び側縁をそれぞれ幅木レール6及び既設の下部壁面パネルAの側縁にそれぞれ縦横に凹凸係合させる(図3及び図4参照)。次に、縦方向に配列された図1に破線で示す既設の壁面パネルBに対し、その隣接位置において上部壁面パネルBの下縁及び側縁をそれぞれ下部壁面パネルA及び既設の上部壁面パネルBの側縁にそれぞれ縦横に凹凸係合させる(図4及び図5参照)。このとき、上部壁面パネルBの上縁及び下縁をけんどん方式で天レール8及び下部壁面パネルAの上縁に凹凸係合させ、それに伴い、圧縮バネ42で圧縮されたロッド43を天レール8の溝83の底部に予め設けた孔83aに貫通係合させる。そして、両壁面パネルA、Bにおいて凹部15、15間の隙間Sとなる部位に連結具2を配し、この連結具2により、下部壁面パネルAと上部壁面パネルBの間を連結する(図7参照)。このようにして、既設の壁面パネルA、Bの隣接位置に縦方向に壁面パネルA、Bの配列を行ない、以上の作業を幅方向に必要なユニット分だけ繰り返して、可動間仕切全体の施工を完了することができる。
なお、このようにしてなる可動間仕切は、施工状態で隣接する壁面パネルA、A間(B、B間)に目地が形成され、この目地が詰まる位置まで図8(a)→(b)に示すように壁面パネルA(B)を所定位置から幅方向へ変位させることが可能であるが、これにより壁面パネルA(B)の一方の側縁(図では左側の側縁)を隣接する壁面パネルA(B)の凹部15内に更に押し込むことによって他方の側縁(図では右側の側縁)に隣接する壁面パネルA(B)との間の凹凸係合を解除し得るようにしている。そして、その状態で壁面パネルA(B)を同図(c)に示すように平面視旋回させつつ一方の側縁に隣接する壁面パネルA(B)との間の凹凸係合も解除して、左右の壁面パネルA、A間(B、B間)から中央の壁面パネルA(B)を中抜きし得るようにしている。
以上のように、本実施形態の可動間仕切は、縦横に複数の壁面パネルA、Bを組み合わせて床Fと天井Cの間を間仕切るにあたり、縦方向に配列される壁面パネルA、Bは厚み方向への位置ずれを規制する縦ガイド部たる凹凸係合部X3を介して積み上げられて床Fと天井Cの間に傾倒しないように保持され、横方向に配列される壁面パネルA、A(B、B)は支柱を介することなく厚み方向への位置ずれを規制する横ガイド部たる凹凸係合部X2を介して横連結されるものである。
このようにして、壁面パネルA、Bが集合したものが従来の1枚ものの間仕切パネルに相当することになるため、個々の壁面パネルA、Bが軽量短小なものとなり、このような壁面パネルA、Bを支柱を用いることなく縦横にガイド部を介して増設していくことで、難しい作業を伴わずに作業を効率良く適切に行なうことが可能になる。また、間仕切がこのような壁面パネルA、Bを縦横に組み合わせて構成されるものであると、各壁面パネルA、Bの仕様を統一することができるのは勿論のこと、例えば上部壁面パネルBを透光性のものにしたり模様、色彩等の異なるものを用いるなどして欄間パネルとして機能させること等もできるので、設計自由度が高く、可動間仕切のバリエーションも無理なく容易に多様化することが可能となる。
縦方向の配列の具体的な構造としては、床Fに置き敷いた幅木レール6に下部壁面パネルAを縦ガイド部たる凹凸係合部X1を介して載置し、下から上に向かって壁面パネルA、B間を縦ガイド部たる凹凸係合部X3を介して積み上げる一方、上部壁面パネルBを縦ガイド部たる凹凸係合部X4を介して天レール8に係合させるようにしたものであり、その際に上部壁面パネルBと天レール8とのなす凹凸係合部X4の呑み込み量を壁面パネルA、B間の凹凸係合部X3の呑み込み量よりも大きく設定して、上部壁面パネルBをけんどん方式で天レール8と下部壁面パネルAとの間に取り付け得るようにしている。
このため、単純な作業で壁面パネルA、Bを縦方向に凹凸係合させながら面一度を保って積み上げていくことができ、かつ、下部壁面パネルAから上部壁面パネルBまでを幅木レール6と天レール8の間に適切に嵌め込んだ状態を容易かつ適切に実現することが可能となる。
特に、上部壁面パネルBに上方に向けて圧縮バネ42で付勢されたロッド43を配し、このロッド43を天レール8に貫通係合させているので、このようなセーフティーロック機能によって間仕切の敷設状態に確実性を期することが可能となる。
また本実施形態は、左右の壁面パネルA、A間(B、B間)を横連結するにあたり、壁面パネルA(B)の側縁に凹部15を設け、壁面パネルA、A同士(B、B同士)を幅方向に近づけることにより所定位置で凹部15の前後に位置する前壁13、14同士及び後壁14、13同士を厚み方向に重合させて横ガイド部たる凹凸係合部X2を構成するようにしたものであるが、その際に所定位置で凹部15、15間に隙間Sを形成し、この隙間Sに配置した連結具2により上下の壁面パネルA、B間を連結するようにしている。このため、単純な作業で壁面パネルA、A(B、B)を横方向に凹凸係合させて厚み方向の面一度を確保することができ、かつ、周囲と干渉せず見栄えも損なわない位置(凹部15、15間)に連結具2を配して上下の壁面パネルA、Bを確実に連結して強度を高めることが可能となる。
加えて、凹部15の前後に位置する前壁13、14同士及び後壁14、13同士を厚み方向に重合させて横ガイド部たる凹凸係合部X2を構成するという上記の構造の下で、前記凹部15内に弾性体16を収容し、壁面パネルA、A同士(B、B同士)を幅方向に近づける際に各々の側縁に設けた弾性体16を一時的に弾性変形させ、所定位置で復元させて弾性体16、16同士を係合させることにより幅方向の位置決めをなすようにしている。このように、幅方向の位置決めを弾性体16、16同士の係合によって行うことで、横方向に対して精度の高い強力な引き寄せを行なうことを不要にして、作業をより簡便なものにすることができる。
さらに、このような弾性体16によって壁面パネルA(B)の幅方向の位置決めをなす構造に基づいて、施工状態で壁面パネルA(B)を所定位置から幅方向へ変位させ得るように構成し、これにより壁面パネルA(B)の左右何れか一方の側縁を隣接する壁面パネルA(B)の凹部15内に更に押し込むことによって他方の側縁に隣接する壁面パネルA(B)との間の凹凸係合を解除し、その状態で壁面パネルA(B)を平面視旋回させつつ一方の側縁に隣接する壁面パネルA(B)との間の凹凸係合も解除して、左右の壁面パネルA、A間(B、B間)から抜き取り得ることができるようにしている。このため、多数の壁面パネルA、Bが横方向に連結されている状態から、端部以外の部位に位置する壁面パネルA、Bのみの取替え等を有効に行うことが可能となる。
また、壁面パネルA、Bは既述したように平面視において点対称構造をなすものであり、180°回転させることによって他側縁から一側縁に回り込む凹部15が元の一側縁の凹部15の形状と合致する関係をなすと同時に、凹部15の前後の壁13,14をパネル厚み方向に非対称に構成して、所定位置で隣接する凹部15の前壁13、14同士及び後壁14、13同士を厚み方向に重合させ得るように構成しているので、左右取り違えて壁面パネルA、Bの側縁同士が嵌らなくなるといった不都合を回避することができ、この点でも作業の円滑性を確保することが可能となる。
さらにまた、床Fに仮固定具5aを介して下補助レール5を接着し、この下補助レール5に幅木レール6をパネル厚み方向へ移動しないように凹凸係合させており、床Fへのアンカー固定を行なわないようにしているので、大音量や振動の発生要因を有効に取り除いて、日中であっても短時間のうちに間仕切の施工を周囲の迷惑にならずに行うことを可能ならしめるものとなる。なお、必要であれば、施工完了後に適宜幅木レール6と床Fとの入り隅部に本固定具を配して幅木レール6をこの本固定具を介して床Fにアンカー固定するようにすればよい。この場合のアンカー固定は大音量や振動が発生する恐れがあるものの、この作業のみを休日や深夜に短時間で行なうことができるので、休日や深夜の作業量は従来に比して激減するものとなる。天井Cへのねじ7aによるアンカー固定はスラブ材へのアンカー打ちではないため大音量や振動が問題となることは殆どない。
さらに、本実施形態の壁面パネルA、Bは、人造鉱物繊維からなるコア材11の周囲を剛性のある面材12で覆って構成されるものであり、壁面パネルA、Bが軽量で剛性を有することになるため、作業の便がより向上し、間仕切をこのような複数の壁面パネルA、Bからの組み合わせで構成しても間仕切としての耐用性を十分に備えるものとなる。
以上のように、本実施形態は下補助レール5を床Fに接着し、上補助レール7を天井Cに固定し、幅木レール6を敷設したら、後は壁面パネルA、Bを幅方向に順次追い込み、或いは高さ方向に嵌め合わせながら拡張していけるので、随時随所で必要な大きさの間仕切を簡単に施工することが可能となる。
また、端部以外の部位に位置する壁面パネルA、Bを幅方向に変位させて旋回させれば、両側に隣接する壁面パネルA、Bから離脱させて中抜きすることができるので、中央からの間仕切の分断や、一部の壁面パネルA、Bのみの交換作業も極めて簡単に行なうことが可能となり、施工後のレイアウト変更等に容易に対応することが可能となる。
なお、各部の具体的な構成は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。例えば、壁面パネルA、B間に、下縁に突起41を有し上縁に溝32を有する壁面パネルを介在させれば、3段以上に壁面パネルを積み上げて間仕切を構成することも可能となる。また、天井高さが種々異なる物件に対しては、壁面パネルを共通部品として用い、その積み上げ個数を増減させることで対応できるし、微妙な寸法違いに対してはスペーサ的な中間壁面パネルを用いれば調整は容易となる。さらに、天レールは、天井に密着させて取り付けられるものに限らず、中空に横架された梁に密着させて取り付けられるものも含まれる。また、上記実施形態では、幅木レールや天レールが各壁面パネルごとに割り付けられているが、複数の壁面パネルに対応する長さのものであっても構わない。さらにまた、壁面パネルの具体的な構造等も、図示実施形態に限定されるものではない。
本発明の一実施形態に係る間仕切を示す模式的な分解斜視図。 同実施形態における縦方向の壁面パネルの連結構造及び手順を示す図。 同実施形態における縦方向の壁面パネルの連結構造及び手順を示す図。 同実施形態における横方向の壁面パネルの連結構造及び手順を示す図。 同実施形態における縦方向の壁面パネルの連結構造及び手順を示す図。 同実施形態において壁面パネル間に適用された連結具部分を示す図。 同実施形態において壁面パネル間に連結具を適用するための構造及び手順を示す図。 同実施形態において中央の壁面パネルを中抜きするための構造及び手順を示す図。
符号の説明
A…下部壁面パネル(最下段の壁面パネル)
B…上部壁面パネル(最上段の壁面パネル)
C…天井
F…床
S…隙間
X1、X3、X4…縦ガイド部(凹凸係合部)
X2…横ガイド部(凹凸係合部)
2…連結具
5…下補助レール
5a…仮固定具
6…幅木レール
7…上補助レール
8…天レール
11…コア材
12…面材
13、14…壁(前壁、後壁)
15…凹部
16…弾性体
42…圧縮バネ
43…ロッド

Claims (7)

  1. 縦横に複数の壁面パネルを組み合わせて間仕切りを構成するようにしたものであって、縦方向に配列される壁面パネルは厚み方向への位置ずれを規制する縦ガイド部を介して積み上げられて傾倒しないように保持され、横方向に配列される壁面パネルは支柱を介することなく厚み方向への位置ずれを規制する横ガイド部を介して横連結されるものであり、左右の壁面パネル間を横連結するにあたり、壁面パネルの側縁に凹部を設け、壁面パネル同士を幅方向に近づけることにより所定位置で凹部の前後に位置する前壁同士及び後壁同士を厚み方向に重合させて横ガイド部たる凹凸係合部を構成するとともに、凹部内に弾性体を収容し、壁面パネル同士を幅方向に近づける際に各々の側縁に設けた弾性体を一時的に弾性変形させ、所定位置で復元させて弾性体同士を係合させることにより幅方向の位置決めをなすようにしていることを特徴とする可動間仕切。
  2. 施工状態で壁面パネルを所定位置から幅方向へ変位させ得るようにしておき、これにより壁面パネルの左右何れか一方の側縁を隣接する壁面パネルの凹部内に更に押し込むことによって他方の側縁に隣接する壁面パネルとの間の凹凸係合を解除し、その状態で壁面パネルを平面視旋回させつつ一方の側縁に隣接する壁面パネルとの間の凹凸係合も解除して、左右の壁面パネル間から抜き取り得るように構成している請求項記載の可動間仕切。
  3. 床に置き敷いた幅木レールに最下段の壁面パネルを縦ガイド部たる凹凸係合部を介して載置し、下から上に向かって壁面パネル間を縦ガイド部たる凹凸係合部を介して積み上げる一方、最上段の壁面パネルを縦ガイド部たる凹凸係合部を介して天レールに係合させるようにしたものである請求項1又は2記載の可動間仕切。
  4. 最上段の壁面パネルに上方に向けて圧縮バネで付勢されたロッドを配し、このロッドを天レールに貫通係合させている請求項記載の可動間仕切。
  5. 左右の壁面パネル間を横連結するにあたり、壁面パネルの側縁に凹部を設け、壁面パネル同士を幅方向に近づけることにより所定位置で凹部の前後に位置する前壁同士及び後壁同士を厚み方向に重合させて横ガイド部たる凹凸係合部を構成するとともに、所定位置で凹部間に隙間を形成し、この隙間に配置した連結具により上下の壁面パネル間を連結している請求項1〜4何れかに記載の可動間仕切。
  6. 壁面パネルを平面視180°回転させることによって他側縁から一側縁に回り込む凹部が元の一側縁の凹部と合致する関係をなすように設定し、かつ凹部をパネル厚み方向に前後非対称に構成して、所定位置で隣接する凹部の前壁同士及び後壁同士を厚み方向に重合させ得るように構成している請求項1〜5何れかに記載の可動間仕切。
  7. 床に仮固定具を介して下補助レールを接着し、この下補助レールに幅木レールをパネル厚み方向へ移動しないように凹凸係合させるようにしている請求項3又は4記載の可動間仕切。
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