JP4780453B2 - 転写具 - Google Patents

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本発明は、片当たりを確実に防止すると共に安定した使用感を得ることができる転写具に関する。
近年、例えば液状の修正液や液状の糊に代って、適量を容易に使用できる使い易さなどといった利点から、転写媒体を紙などの被転写体に転写する転写具が普及している。修正用の白色の転写媒体は、被転写体に転写媒体を転写して修正個所を修正する。また、被転写体と貼着体とを貼着する粘着性を有する転写媒体は、被転写体に転写した転写媒体に貼着体が貼着される。
上記した転写具は、粘着性を呈した転写媒体、白色の転写媒体、が異なる他は両者ともにほぼ同様であり、例えば次の構成となっている。転写具は、送出軸部、巻取軸部、及び転写部を備えている。送出軸部は、筐体内に設けられ、転写媒体が塗布された長尺帯状の基材をその回転により送り出す。巻取軸部は、筐体内に設けられ、被転写体に転写媒体を転写した後の基材をその回転により巻き取る。
転写部は、筐体の一端部に形成した開口から先端部が露出した状態で設けられている。転写部は、転写媒体を塗布した基材を送出軸部から送り出し、被転写体に転写媒体を転写し、その後、該基材を巻取軸部へ送る。
上記構成の転写具は、筐体を持った状態で転写部を被転写体に押しつけて移動させるが、このとき転写部の全面が被転写体に接していれば、転写媒体の幅全域を該被転写体に転写できる。しかし、転写部の全面が被転写体に接していないと、転写部の偏った部位のみが被転写体に接触(以下、この状態を「片当たり」という)し、この結果、転写媒体の幅全域を該被転写体に転写できないといった転写不良が生じる。
片当たりによる転写不良は、具体的には次の不具合を生じる。例えば被転写体においては、転写媒体が密着して転写されずに浮き上がったりして不完全な転写となったり、予定している幅に転写媒体が転写されないということになる。転写具においては、転写媒体が基材に残留して次回の使用開始箇所で正しく転写ができなくなる可能性がある。
上記した片当たりを解消する構成を有した転写具について、以下の特許文献1〜3が存在する。
特開平8−175095号公報 特開平8−290699号公報 国際公開第WO2000−21761号パンフレット
上記特許文献1は、舌状とされた転写部の先端部を除く部位が軸状とされ、この軸状部位が筐体内で周方向に回動可能に枢支された構成の転写具が示されている。特許文献1は、転写部の先端部の幅方向中央を中心として、筐体に力をかけた方向に回転することで、片当たりを防止するようにしている。
上記特許文献2は、ローラ状とされた転写部の枢支軸の中央部に揺動体(例えば、球体)が設けられ、この揺動体を受ける受部が転写部の内部における幅方向中央部に形成された転写具が示されている。特許文献2は、転写部を回転可能に枢支する枢支軸における揺動体を中心として、筐体に力をかけた方向に揺動することで、片当たりを防止するようにしている。
上記特許文献3は、転写部が矩形状(例えば凹字状)の金属線材により形成された転写具が示されている。特許文献3は、筐体に力をかけた方向に矩形状の金属線材が歪むことで、片当たりを防止するようにしている。
しかしながら、上記した特許文献1〜3では次の問題点がある。
特許文献1は、転写部がその幅方向中央を中心に回転するように枢支されているから、筐体の力のかかり具合に応じて敏感に相対回転する。この相対回転とは、すなわち転写部が回転するのではなく、筐体側が回転してしまうことを意味する。その理由は、転写部は被転写体に接触しているから、前記回転に対しては固定状態となるからである。
よって、特許文献1は、片当たりが生じるほどの偏った力が筐体に加わると、実際には筐体側が過大に(力がかかった側に如実に)相対回転し、直線状に転写媒体を転写しにくく、また、意図する方向に転写媒体を転写しにくいといった問題がある。
特許文献2は、転写部が揺動体を有した枢支軸により枢支されているため不安定であることから、上記特許文献1と同様に、片当たりが生じるほどの偏った力が筐体に加わると、筐体側が過大に(力がかかった側に如実に)相対揺動し、直線状に転写媒体を転写しにくく、また、意図する方向に転写媒体を転写しにくいといった問題がある。
特許文献3は、特許文献1及び2と較べて構成上、積極的に回転又は揺動させる構成ではなく、力がかかったときにその力に応じて転写部を歪ませるようにしている点で、安定した操作が可能である。
しかし、ある程度の歪みは許容できるとしても、金属線材が凹字状で一体とされていたために、捻れ方向の大きな力がかかった際には、凹字状の両端部の取り付け位置へその力が集中し、歪みに起因して金属線材の取付が外れたり取付部位が損傷する可能性がある。
また、金属線材の取付が外れたり取付部位の損傷を免れようとして該金属線材の強度を高くして歪みにくくすると、結果的に、本願の前提条件と同様に筐体に偏った力が働けば歪むことなく転写部も傾くことになるので、片当たりが発生する。
本発明が解決しようとする問題点は、片当たりを防止するために転写部を回転させたり揺動させたりすると安定した操作性に欠けるという点、及び金属線材により凹字状に転写部を構成すると捻れ方向に大きな力がかかった場合に該金属線材が損傷したり該金属線材の取り付けが外れたりする可能性があるという点、を解消することにある。
上記問題点を解決するために、本発明の転写具は、軸芯が中空とされたローラ部材に挿入される挿入部及び筐体に取り付けられる取付部を有した対をなすローラ支持部材を備え、互いのローラ支持部材の挿入部をローラ部材の軸方向両端から挿入した転写部を備えたのである。
上記構成において本発明の転写具は、ローラ支持部材の取付部の外側に、拡幅防止板を設けることを最大の特徴としており、この構成にさらに、挿入部のローラ部材を挟んだ箇所に、該ローラ部材の移動を規制する規制部材を設けたり、ローラ部材の内部に、不連続状態とされた挿入部の互いの端部が重なることを許容する空間を形成したものとしてもよい。
本発明に係る転写具は、対をなすローラ支持部材の挿入部がローラ部材の軸方向両端から挿入されて該ローラ部材を各々独立して枢支しているから、ローラ支持部材が互いに独立して歪むことになる。したがって、筐体に偏ってかかる力が各々のローラ支持部材の歪みにより分散されるから、一方のローラ支持部材が歪みに起因して他方のローラ支持部材まで直接的にその歪みがおよぶことがないので、筐体に対する取付が外れたり、取付部位が損傷したりすることがない。
また、互いに独立した挿入部をローラ部材が架け渡しているので、ローラ支持部材の各々が独立して歪むと、その歪みに起因して該ローラ部材が傾き、このローラ部材が傾くことで片当たりが防止される。
また、本発明に係る転写具は、上記構成に、ローラ支持部材の取付部の外側に、拡幅防止板を設けていで、挿入部がローラ部材から抜けてしまうことが防止される。
また、本発明に係る転写具は、上記構成に、挿入部のローラ部材を挟んだ箇所に該ローラ部材の移動を規制する規制部材を設けることで、下記の効果が得られる。ローラ部材が挿入部の基材の裏面と接触しない位置へ移動することを防止できる。基材幅方向のローラ部材の移動を規制することにより、より確実に狙った箇所に転写媒体を転写させることができる。直線操作性を向上させることができる。
また、本発明に係る転写具は、上記構成に、ローラ部材の内部に、不連続状態とされた挿入部の互いの端部が重なることを許容する空間を形成することで、ローラ支持部材の大きな歪みもローラ部材の内部で許容することができるようになり、この結果、意図的に大きく蛇行させて転写媒体を転写するときなどの操作が行いやすくなる。
本発明は、以下の形態において実施可能である。なお、転写具の全体構成については、図示しないが、例えば、被転写媒体に転写される(修正用の白色の又は、被転写体と貼着体とを貼着する粘着性の)転写媒体が塗布された基材、この基材を巻装した送出軸部、送出軸部から送り出され、被転写体に転写媒体が転写された後の基材を巻き取る巻取軸部と、これらを内装する筐体とを備えた構成としている。
本発明の転写具は、上記のような構成とされた転写具において、送出軸部から巻取軸部に至る基材の搬送経路上に筐体から露出した状態で設けられた図1に示すように転写部1に特徴を有している。
基本構成
図1〜図3に示す転写部1は、以下の実施例の基本とされ、次の構成とされる。2は、断面円形とされ、例えば金属、POM、ABSなど、ある程度の強度があると共に弾力(しなり)を有する材料でなるローラ支持部材である。歪み強度、弾力などを総合的に考慮すると、ローラ支持部材2の材料としては金属が望ましい。
このローラ支持部材2は、本例では、例えばL字状とされ、このL字状の垂直辺が筐体に取付られる側となる取付部2Aとされ、水平辺が後述のローラ部材3に挿入される挿入部2Bとされる。
挿入部2Bは、図7に示すように、互いの突き合わせ端面が半球形(図7(a))、円錐形(図7(b))、いずれでもよい。なお、このようにしておけば、挿入部2Bがローラ部材3の内周部に接触したとしても該ローラ部材3の回転を妨げる可能性が低くなり、操作感が安定する。
3は、挿入部2Bが挿入されて枢支されるローラ部材である。このローラ部材3は、図2に示すように、挿入部2Bが挿入される部位に樹脂もしくは金属の筒状体3Aを設け、この筒状体3Aの外周に従来用いられている樹脂又はエラストマなどの弾性体を設けたものでもよいし、前記樹脂もしくは金属の筒状体3Aのみ、あるいは図3に示すように上記弾性体の筒状のもので構成しても構わない。
特に、ローラ部材3は、図2の態様が望ましい。その理由は、以下の通りである。本発明の構成による作用効果は後に詳述するが、概略的には、一方の挿入部2Bに受けた力を他方の挿入部2Bに直接伝えるのではなく、ローラ部材3を介して伝達し、該一方の挿入部2Bの歪みに追従してローラ部材3が傾くことで、一方の挿入部2Bで受けた力を吸収するというものである。
このときに、ローラ部材3に適度な硬度を有することで、ローラ部材3が歪むことがなく、他方の挿入部2Bへ力をスムーズに伝達できるからである。また、実際に被転写体に接する部分は弾性体とした方が、被転写体と基材に塗布された転写媒体との密着性が向上し、操作性が向上するからである。
写部1は、対をなすローラ支持部材2の各々の取付部2Aを筐体に取り付け、挿入部2Bのそれぞれをローラ部材3の軸方向両端から各々挿入した構成となる。また、転写部1は、挿入部2Bは、ローラ部材3内の同軸上において所定の間隔を有した状態となるように挿入されている。
ここで、本発明では、転写部1の構造としてローラ構造を採択した理由を説明する。舌状の転写部構造は、転写媒体の転写時に該転写媒体を引っ掻く可能性が高く、また、転写媒体を重ねて転写するような場合に、下層の転写媒体を剥がしてしまう可能性がある。
さらに、舌状の転写部構造は、被転写体における転写媒体の転写方向に対して横すべりが生じやすく、また、被転写体に押しつけつつ移動させて使用する転写具の操作上、舌状の転写部構造では被転写体との間に大きな摩擦力が生じて、操作しにくい問題もある。
したがって、本発明では、転写部1の構造としてローラ構造を採択し、ローラ部材3を設けているのである。ローラ部材3であれば、まず、転写具を被転写体に押しつけつつ移動させた際には、ローラ部材3自体が転写媒体を被転写体へ押しつけつつ転がるから操作感は快適である。
また、ローラ部材3であれば、ローラ部材3が転がる(回転する)から、転写媒体を引っ掻いたり、転写媒体を重ねて転写した場合には下層の転写媒体を剥がす虞も低減する。さらに、ローラ部材3が転がることで、操作方向の安定性が図れる(横ずれしにくい)というメリットもある。以上の理由から、本発明では、転写部1の構造にはローラ部材3を採択したのである。
上記構成の転写部1は、例えば筐体の左右(挿入部2B,2Bのいずれか一方)に偏った力を加えたとき、ローラ支持部材2は、互いに独立して歪む。つまり、一方の挿入部2Bにかかった力を、直接他方の挿入部2Bを介して他方の取付部2Aへ伝達しない。つまり、他方のローラ支持部材2は、一方に加えられた力に起因して歪むのではなく、ローラ部材3を介した状態で歪むことになる。
その結果、ローラ部材3は、一方から他方のローラ支持部材2へと力を伝達する際、一方のローラ支持部材2の歪みに応じて傾いて、片当たりすることなく被転写体にその全面が(基材を介して)接触するのである。
つまりローラ部材3が傾くことは、一方の歪みを他方のローラ支持部材2へと伝達していることを意味している。仮に、このとき、挿入部2B,2Bが連続した一体の状態であると、偏った力で一方の歪みに起因する力が他方に直接伝達され、力を逃がす部分が存在しないので、力が直接かかっていない側に無理な歪みが生じる。この無理な歪みが、破損を招くのである。
したがって、本発明の転写具における転写部1は、筐体にかかった偏った力を力のかかった一方側のローラ支持部材2で受けて歪み、他方側へはローラ部材3がそれに倣って傾いた際の動きに追従する歪みで済むから、つまり一方側にかかった力を該一方側で吸収して歪むことで逃がしているから、他方側ひいてはローラ支持部材2全体に無理な歪みが生じない。
(第実施例)
実施例の転写部1は、図4に示すように、上記基本構成において、筐体にローラ支持部材2の取付部2Aの外側に、拡幅防止板4を設けている。この拡幅防止板4は、特別に設けてもよいが、筐体における転写部1の露出口の壁面によって兼ねることもできる。
本発明の転写具における転写部1は、従来では得られないほど柔軟に大きく歪ませることができるから、安定した直線操作も含め意図する蛇行操作などが自在に行えるようになるが、取付部2A,2A間の間隔のみについては拡幅防止板4により規制される(捻れ方向など歪みそのものを規制しない)から、過度な力を加えても挿入部2Bがローラ部材3から外れることがなく、安定した使用感を得ることができる。
(第実施例)
実施例の転写部1は、図5に示すように、上記基本構成において、挿入部2B,2Bのローラ部材3を挟んだ箇所に、該ローラ部材3の移動を規制する規制部材5を設けている。規制部材5は、ローラ部材3の幅より若干の余裕を持たせて挿入部2Bに対して固定的に設けている。規制部材5は、形状は円形でも矩形でも突状でもよく、要するに、ローラ部材3が挿入部2B,2B方向に自由に移動することを規制できればよい。
このように、挿入部2B,2Bに規制部材5,5を設けることで、ローラ支持部材2が歪んだ際にもローラ部材3の回転を妨げることなく、かつローラ部材3の幅方向の移動を規制することで直線操作性を向上させることができる。
(第実施例)
実施例の転写部1は、図6(a)(b)に示すように、上記基本構成において、ローラ部材3の内部に、不連続状態とされた挿入部2B,2Bの互いの端部が重なることを許容する空間Pを形成している。
本例では、図6(b)に示すように、図2に示した筒状体3Aにおける挿入部2Bの挿入口は、上記基本構成と同じ径とされ、内部に大径とされた空間Pを形成する。その理由は、ローラ部材3における挿入部2Bの挿入口まで大径とすると、挿入部2Bが該ローラ部材3から抜けてしまう可能性があり、かつ挿入部2B,2Bが偏心してローラ部材3の安定した回転を阻害する可能性がある。
空間Pは、例えば挿入部2Bがさらにローラ部材3の内部に挿入するような方向に一方のローラ支持部材2が歪んだときに、この歪みを、該空間Pでもって他方の挿入部2Bに対して一方の挿入部2Bが重ならせて許容するのである。こうすることで、より一層の大きな偏った力がかかった場合にも適正に対応させることができるようになる。
以下、本発明に係る転写具の効果を確認するために行った実験について説明する。
本発明に係る転写具の上記基本構成及び第1〜第実施例における転写部1を構成に備えた転写具(実施例1〜4)と、特許文献1〜3の構成を備えた転写具(比較例1〜3)について次の実験を行った。なお、実施例1〜4、比較例1〜3は、転写媒体及び基材の条件は全て同一とした。
(実験1):20cmの直線操作を行う際、最初の5cmと最後の5cmだけ操作方向の右側(直線進行の右側)に筐体を傾けて0.8kgの偏った力を加えた。
(実験2):半径5cmの円状に描かれた線の上に転写した。
(実験3):半径7cmの(大径)S字、5cmの直線、半径3cmの(小径)S字、の順に描かれた線の上に転写した。
(実験1)
実施例1〜4は、片当たりによる部分的な転写不良(転写媒体が被転写体に転写されない状態)が発生せず、かつ直線状に転写媒体を転写することが容易にできた。
比較例1,2は、片当たりによる部分的な転写不良は発生しなかったものの、偏った力を加えた後に左右均等に力をかけたときに安定性に欠け、直線状に転写することが困難であった。
比較例3は、直線状に操作はできたが、片当たりに起因する転写不良が発生した。
(実験2)
実施例1〜4は、片当たりによる部分的な転写不良が発生せず、かつ描かれた円形の線の通りに転写することが容易にできた。
比較例1,2は、片当たりによる部分的な転写不良は発生しなかったものの、曲線操作を行う際の力の加え方が難しく、不安定であったため描かれた円形の線の通りに転写することが困難であった。
比較例3は、円形の線の通りに転写することはできたが、片当たりに起因する転写不良が発生した。
(実験3)
実験3に関しては、実施例1〜4は比較例1〜3よりは全体的な評価としては良かったが、実施例1〜4だけで比較評価すると個々の結果にばらつきがみられた。
実施例1は、転写不良は発生しなかったが、小径のS字部分では若干ローラ部材3の回転が重たく感じるとともに、挿入部2Bが外れそうになった。
実施例2は、転写不良は発生せず、また、実施例1のように小径のS字部分で挿入部2Bが外れそうになることはなかったが、小径のS字部分で若干ローラ部材3の回転が重たく感じた。
実施例3は、転写不良は発生しなかったが、小径のS字部分では若干ローラ部材3の回転が重たく感じるとともに、挿入部2Bが外れそうになった。しかし、直線操作時には他の実施例及び比較例に較べて抜群に安定していた。
実施例4は、転写不良は発生せず、また、小径のS字部分では若干ローラ部材3の回転が重たく感じることもなく、使用感は安定していた。
比較例1,2は、大径及び小径のS字部分でも片当たりに起因する転写不良は発生しなかったが、意図する方向に転写することができず著しく困難で、何度も描かれた線の上から脱線したりして、操作を中断しなければならなかった。
比較例3は、特に小径のS字部分で、片当たりに起因する転写不良が生じた。
以上のことから、本発明の転写具は、直線状に転写させる際には安定した操作感を得ることができ、かつ筐体に偏った力がかかった際には片当たりを防止することができ、また、安定操作により意図する方向に自在に転写させることができると共にそのように方向転換した際に片当たりを防止することができた。
上記では、図1〜図5に示したローラ部材3は、説明上、理解しやすくするために図示において径を大きくしているが、ローラ支持部材2の断面径に対して約1.3〜4.0倍程度の径にすることにより、転写しようとする箇所を目視しやすくなり、意図する場所に確実に転写することができるようになる。
本発明の転写具における転写部の基本構成を示す斜視図である。 本発明の転写具における転写部の基本構成を示す断面図である。 本発明の転写具における転写部の基本構成における他の構成を示す断面図である。 本発明の転写具における転写部の第実施例構成を示す断面図である。 本発明の転写具における転写部の第実施例構成を示す断面図である。 (a)本発明の転写具における転写部の第実施例構成を示す断面図であり、(b)は筒状体のみの破断斜視図である。 (a)(b)は、本発明の転写具における転写部の挿入部の端部形状を示す図である。
符号の説明
1 転写部
2 ローラ支持部材
2A 取付部
2B 挿入部
3 ローラ部材
4 拡幅防止板
5 規制部材
P 空間

Claims (3)

  1. 筐体内に収納された転写媒体を塗布した基材を該筐体外に送り出すと共に、該転写媒体を基材から剥離して被転写体に転写するための転写部を備えた転写具において、前記転写部は、軸芯が中空とされたローラ部材と、このローラ部材に挿入される挿入部及び前記筐体に取り付けられる取付部を有した対をなすローラ支持部材を備え、互いのローラ支持部材の挿入部がローラ部材の軸方向両端から挿入され、さらに、筐体におけるローラ支持部材の取付部の外側に拡幅防止板を設けたことを特徴とする転写具。
  2. 挿入部のローラ部材を挟んだ箇所に、該ローラ部材の移動を規制する規制部材を設けたことを特徴とする請求項1記載の転写具。
  3. ローラ部材の内部に、挿入部の互いの端部が重なることを許容する空間を形成していることを特徴とする請求項1又は2記載の転写具。
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