JP4779418B2 - 光伝送システム及び光伝送システムに用いられる受信端末並びに光伝送システムによる光伝送方法。 - Google Patents

光伝送システム及び光伝送システムに用いられる受信端末並びに光伝送システムによる光伝送方法。 Download PDF

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本発明は、放電灯から出力される光の周波数を変調することで光通信信号とし、これによるデータの通信を行う光伝送システム、及び放電灯から出力される光の周波数を変調することで光通信信号とし、これによるデータの通信を行う光伝送システムに用いられる受信端末、並びに放電灯から出力される光の周波数を変調することで光通信信号とし、これによるデータの通信を行う光伝送システムによる光伝送方法に関するものである。
従来から、放電灯から出力される光の周波数を変調することで光通信信号とし、これによるデータの通信を行う光伝送システム及び放電灯から出力される光の周波数を変調することで光通信信号とし、これによるデータの通信を行う光伝送システムによる光伝送方法として特開昭60−32443号公報(特許文献1)及び特開平6−20785号公報(特許文献2)に記載されている技術が知られている。
これは、“High”と“Low”に二値化されたデータの“High”と“Low”のそれぞれに対応する周波数を設定し、通信されるデータに応じて放電灯から出力される光の周波数を、“High”と“Low”のそれぞれに対応する周波数に変調することで光通信信号とし、受信端末において光通信信号の周波数に対応する二値化されたデータに復調する、いわゆるFSK方式と称される周波数変調方式による伝送技術である。
そのため、二値化されたデータの“High”と“Low”のそれぞれに対応する周波数が相互に混乱しないことが必要である。
なお、かかる放電灯は照明器具を兼用することが通常であるため、“High”に対応する周波数は、放電灯の通常点灯用の周波数とは異なる周波数(以下、伝送用の周波数とする)が、 “Low”に対応する周波数は、放電灯の通常点灯用の周波数が、それぞれ設定される。
特開昭60−32443号公報 特開平6−20785号公報
しかしながら、光伝送システム及び光伝送システムによる光伝送方法において、FSK方式を採用すると、受信端末において光通信信号の周波数に対応する二値化されたデータに復調する場合に、“High”と“Low”のそれぞれに対応する周波数が混乱する可能性がある。
これはFSK方式が受信端末において“High”と“Low”のそれぞれに対応する周波数の絶対値に基づいて復調を行うものであるところ、部品特性や周辺環境による光通信信号の周波数の変動に対応できないことによるものである。
すなわち、第一に、放電灯から出力される光の強度を照明器具として要求される水準とするためには、放電灯から出力される光の周波数をある範囲に設定する必要があるが、放電灯点灯回路等の照明器具を構成する種々の部品特性によるばらつきのため、照明器具の出荷前検査において、放電灯から出力される光の周波数を調整することが通常なされている。
そのため、設計段階で二値化されたデータの“High”と“Low”のそれぞれに対応する周波数が、調整により変動し、例えば“High”に対応する伝送用の周波数が出荷検査後には“Low”に対応する通常点灯用の周波数となっている可能性がある。
この場合には、受信端末において“High”と“Low”のそれぞれに対応する周波数の絶対値に基づいて復調を行うものであるところ“High”と“Low”のそれぞれに対応する周波数が混乱する可能性がある。
第二に、放電灯から出力される光の安定度を照明器具として要求される水準とするためには、放電灯に流れる電流値を放電灯回路にフィードバックして放電灯から出力される光の周波数をある範囲に設定する必要があるが、これにより、設計段階での二値化されたデータの“High”と“Low”のそれぞれに対応する周波数が変動し、上述の状況と同様に、受信端末において “High”と“Low”のそれぞれに対応する周波数が混乱する可能性がある。
かかる可能性に対する技術として、一定時間内(以下、周波数補足時間とする)に放電灯から出力される光の周波数を通常点灯用の周波数に固定する、いわゆるフェイズロックループ方式(以下、PLL方式とする)と称される技術があるが、移動中の歩行者が複数の放電灯からデータを連続して短時間で取得する場合には、PLL方式の周波数補足時間に限界があるため検出エラーが発生する可能性がある。
本願発明は、上記背景技術に鑑みてなされたものであり、その課題は、受信端末において光通信信号の周波数に対応する二値化されたデータに復調する場合に、“High”と“Low”のそれぞれに対応する周波数の混乱を抑制することができ、さらには複数の放電灯からデータを連続して短時間で取得する場合であっても、支障のない光伝送システム及び光伝送システムに用いられる受信端末並びに光伝送システムによる光伝送方法を提供することである。
上記課題を解決するために、請求項1に記載された発明は、放電灯から出力される光の周波数を変調することで光通信信号とし、これによるデータの通信を行う光伝送システムに用いられる受信端末であって、光通信信号を電気信号に変換する光電変換部と、光電変換部からの電気信号をデータに復調する復調手段を備え、復調手段は、光電変換部からの電気信号の周波数の変化量と、変調に用いられた周波数の差から定められる閾値とを比較してデジタル信号に変換する比較部と、比較部からのデジタル信号を予め設定された通信速度からデータに復調する判断部を備えることを特徴とする受信端末である。
また請求項2に記載された発明は、放電灯から出力される光の周波数を変調することで光通信信号とし、これによるデータの通信を行う光伝送システムに用いられる受信端末であって、光通信信号を電気信号に変換する光電変換部と、光電変換部からの電気信号をデータに復調する復調手段を備え、復調手段は、光電変換部からの電気信号をデジタル信号に変換するアナログ/デジタル変換部と、受信する光通信信号の周期の変化量と、変調に用いられた周波数の差から定められる閾値と、を相対的に比較してデータに復調する判断部を備えることを特徴とする受信端末である。
また請求項3に記載された発明は、放電灯から出力される光の周波数を変調することで光通信信号とし、これによるデータの通信を行う光伝送システムであって、光通信信号を受信する受信端末が請求項1から2のいずれかに記載された受信端末であることを特徴とする光伝送システムである。
また請求項4に記載された発明は、放電灯から出力される光の周波数を変調することで光通信信号とし、これによるデータの通信を行う光伝送システムによる光伝送方法であって、光伝送システムが請求項3に記載された光伝送システムであることを特徴とする光伝送方法である。
請求項1に記載された発明によれば、受信端末に、受信する光通信信号の周波数の変化量と、変調に用いられた周波数の差から定められる閾値と、に基づいて光通信信号をデータに復調する復調手段が備えられるので、受信する光通信信号の周波数の変化量が、変調に用いられた周波数の差から定められる閾値を越えた場合に、“High”から“Low”又は“Low”から“High”へ信号が切り替ったと判断する。
すなわち、“High”と“Low”のそれぞれに対応する周波数の絶対値に基づいて復調を行うものではなく、受信する光通信信号の周波数の変化量と、変調に用いられた周波数の差から定められる閾値と、を相対的に比較して復調するものであるので、光通信信号の周波数の変動があった場合でも“High”と“Low”のそれぞれに対応する周波数が混乱する可能性が抑制され、データの復調を確実に行うことができる。
請求項2に記載された発明によれば、受信端末に、受信する光通信信号の周期の変化量と、変調に用いられた周波数の差から定められる閾値と、に基づいて光通信信号をデータに復調する復調手段が備えられるので、受信する光通信信号の周期の変化量が、変調に用いられた周波数の差から定められる閾値を越えた場合に、“High”から“Low”又は“Low”から“High”へ信号が切り替ったと判断する。すなわち、“High”と“Low”のそれぞれに対応する周波数の絶対値に基づいて復調を行うものではなく、受信する光通信信号の周期の変化量と、変調に用いられた周波数の差から定められる閾値と、を相対的に比較して復調するものであるので、光通信信号の周波数の変動があった場合でも“High”と“Low”のそれぞれに対応する周波数が混乱する可能性が抑制され、データの復調を確実に行うことができる。特に光通信信号をデジタル化した場合に、任意の母集団から求められる周期の平均値から、よりばらつきの小さい状態で、周期の変化量を求めることができるので、より一層データの復調を確実に行うことができる。
請求項3に記載された発明によれば、光伝送システムは、請求項1から2のいずれかに記載された受信端末を用いているので、データの復調を確実に行うことができる。特に個々の放電灯や放電灯点灯装置に別段の措置をとる必要がなく、受信端末に請求項1から2のいずれかに記載された措置をとることで、データの復調を確実に行うことができるので、システム全体のコストを抑制することができる。
請求項4に記載された発明によれば、光伝送方法は、請求項3に記載された光伝送システムを用いているので、データの復調を確実に行うことができる。特に複数の放電灯からデータを連続して短時間で取得する場合であっても、支障のない光伝送を行うことができる。
本願発明の第一実施形態として、本願の請求項1、請求項5及び請求項6に対応した光伝送システム1及び光伝送システム1に用いられる受信端末4並びに光伝送システム1による光伝送方法について図1により説明する。
本第一実施形態の光伝送システム1に用いられる受信端末4は、図1に示す如く、放電灯2から出力される光の周波数を変調することで光通信信号3とし、これによるデータの通信を行う光伝送システム1に用いられる受信端末4であって、受信する光通信信号3の周波数の変化量と、変調に用いられた周波数の差から定められる閾値と、に基づいて光通信信号3をデータに復調する復調手段5が備えられることを特徴とする。
また本第一実施形態の光伝送システム1は、図1に示す如く、放電灯2から出力される光の周波数を変調することで光通信信号3とし、これによるデータの通信を行う光伝送システム1であって、光通信信号を受信する受信端末4が本第一実施形態に記載された受信端末4であることを特徴とする。
また本第一実施形態の光伝送方法は、図1に示す如く、放電灯2から出力される光の周波数を変調することで光通信信号3とし、これによるデータの通信を行う光伝送システム1による光伝送方法であって、光伝送システム1が本第一実施形態に記載された光伝送システムであることを特徴とする。
以下、本第一実施形態による光伝送システム1及び光伝送システム1に用いられる受信端末4並びに光伝送システム1による光伝送方法を、より具体的詳細に説明する。
最初に、光伝送システム1であるが、これは放電灯2と、放電灯点灯装置21と、受信端末4と、で構成される。放電灯2と放電灯点灯装置21が灯体に収容されていたり、放電灯の前面にルーバーや透光パネルが備えられていてもよい。
ここで放電灯2については、蛍光灯が使用される。ただし、蛍光灯に限られず高輝度放電灯、無電極放電灯など高周波で点灯できる照明用光源であれば何を用いても良く、照明器具を設置する部位(住宅、事務所、店舗、屋外等)や、用途(一般照明、演出用途等)、面積によって最適な照明用光源を選択すれば良い。
次に、放電灯点灯装置21について説明する。これは、放電灯2に高周波電圧を与えて放電させるともに、高周波電圧の周波数を制御することで、放電灯2から出力される光の周波数を変調させるものである。放電灯点灯装置21は、直流電源21aと、信号源21bと、制御回路21cと、発振回路21dと、インバータ回路21eと、で構成される。
ここで直流電源21aは、商用電源によって供給される交流電力を、ダイオードブリッジ(図示しない)で全波整流後、コンデンサ(図示しない)で平滑化して直流電力に変換することで、提供される。入力電流歪み改善のため昇圧型チョッパー回路で高周波電流に変換してコンデンサで平滑しても良い。当然電池でも良い。
信号源21bは、二値化されたデータを生成し、送信するもので、ここでは放電灯2が取り付けられる照明器具の位置情報を、ディップスイッチで設定することで10数ビットのデジタル値とし、これを制御回路21cに送信するものである。
制御回路21cは、周波数変調回路(図示しない)を有するもので、これにより二値化されたデータに応じて発振回路21dの周波数を変調するものである。ここで二値化されたデータの“High”に対応する周波数は、伝送用の周波数が、“Low”に対応する周波数は、放電灯の通常点灯用の周波数が、それぞれ設定される。
発振回路21dは、インバータ回路21eに直列接続した2つのスイッチング素子(図示しない)を、制御回路21cが変調する周波数に従って、通常点灯用の周波数又は伝送用の周波数により、交互に動作させるものである。
インバータ回路21eは、発振回路21dの動作周波数に従って、直流電源21bからの直流電流を高周波電流に変換し、放電灯2に供給するものであり、ハーブリッジ式やフルブリッジ式、一石式など放電灯点灯回路として利用できる汎用のインバータ回路でよい。またチョッパー回路と一部の部品を兼用したチョッパー兼用インバータ回路でも良い。
以上に示す放電灯点灯装置2によって、放電灯2から出力される光の周波数を、信号源21bが生成するデータに対応させて変調することで、光通信信号3とすることができる。
次に、受信端末4について説明する。これは、放電灯2から出力される光通信信号3を受信するとともに、光通信信号3の周波数に対応する二値化されたデータに復調するものである。受信端末4は、光電変換部4aと、復調手段5と、で構成される。
ここで光電変換部4aは、PINフォトダイオードと抵抗とで構成され、放電灯2から出力される光通信信号3を電気信号に変換するものである。
復調手段5は、増幅回路5aと、バンドパスフィルタ5bと、微分回路5cと、比較部5dと、判断部5eと、で構成される。
増幅回路5aは、オペアンプで構成されており、光電変換部4aからの電気信号を増幅するものである。バンドパスフィルタ5bは、オペアンプで構成される汎用のものであり、増幅された電気信号の周波数の差を検出しやすくするものである。
微分回路5cは、オペアンプで構成されており、バンドパスフィルタ5でフィルタリングされた電気信号の周波数の変化量をアナログ信号として出力するものである。
比較部5dは、コンパレータで構成されており、電気信号の周波数の変化量と、伝送用の周波数と通常点灯用の周波数との差の絶対値の2倍として定められる閾値と、を比較してデジタル信号に変換するものである。
詳しくは、電気信号の周波数の変化量が、上述のように定められる閾値を越えて増加するものである場合には、通常点灯用の周波数から伝送用の周波数へ切り替わったものとして“Low”から“High”へデジタル信号を切り替え、一方、上述のように定められる閾値を越えて減少するものである場合には、伝送用の周波数から通常点灯用の周波数へ切り替わったものとして“High”から“Low”へデジタル信号を切り替える。また電気信号の周波数の変化量が、上述のように定められる閾値に満たない場合は周波数の切り替りがなかったものとして、“High”は“High”のまま、“Low”は“Low”のままのデジタル信号とする。
ここで、閾値は伝送用の周波数と通常点灯用の周波数との差の絶対値の2倍としたが、部品特性や周辺環境による影響を考慮して補正係数を乗じてもよく、その結果、数学的に2倍であるものに限定されるものではない。また伝送用の周波数と通常点灯用の周波数との差に対し、2倍としているのは、放電灯2から出力される光の周波数は、発振回路21dによる周波数の2倍となるからである。
判断部5eは、マイコンで構成され、比較部5dからのデジタル信号を予め設定された通信速度から受信データに復調するものである。復調された受信データに従って、信号源21bが生成した位置情報を表示する表示部が設けられていてもよい。
従って、本第一実施形態によれば、受信端末4に、受信する光通信信号3の周波数の変化量と、変調に用いられた周波数の差から定められる閾値と、に基づいて光通信信号3をデータに復調する復調手段5が備えられるので、受信する光通信信号3の周波数の変化量が、変調に用いられた周波数の差から定められる閾値を越えた場合に、“High”から“Low”又は“Low”から“High”へ信号が切り替ったと判断する。
すなわち、“High”と“Low”のそれぞれに対応する周波数の絶対値に基づいて復調を行うものではなく、受信する光通信信号3の周波数の変化量と、変調に用いられた周波数の差から定められる閾値と、を相対的に比較して復調するものであるので、光通信信号3の周波数の変動があった場合でも“High”と“Low”のそれぞれに対応する周波数が混乱する可能性が抑制され、データの復調を確実に行うことができる。
また、光伝送システム1は、本第一実施形態に記載された受信端末4を用いているので、データの復調を確実に行うことができる。特に個々の放電灯2や放電灯点灯装置21に別段の措置をとる必要がなく、受信端末4に本第一実施形態に記載された措置をとることで、データの復調を確実に行うことができるので、システム全体のコストを抑制することができる。
さらに、光伝送方法は、本第一実施形態に記載された光伝送システム1を用いているので、データの復調を確実に行うことができる。特に複数の放電灯からデータを連続して短時間で取得する場合であっても、支障のない光伝送を行うことができる。
続いて、本願発明の第二実施形態として、本願の請求項2、請求項3、請求項5及び請求項6に対応した光伝送システム1及び光伝送システム1に用いられる受信端末4並びに光伝送システム1による光伝送方法について図2及び図3により説明する。
本第二実施形態の光伝送システム1に用いられる受信端末4は、図2及び図3に示す如く、放電灯2から出力される光の周波数を変調することで光通信信号3とし、これによるデータの通信を行う光伝送システム1に用いられる受信端末4であって、受信する光通信信号3の周波数によって信号強度を調節するフィルタ手段6が備えられ、フィルタ手段6は、第一の周波数領域7aと、第一の周波数領域よりも信号強度の小さい第二の周波数領域7bとを有することを特徴とする。ここで受信する光通信信号3の周波数の変化に対する信号強度の変化が、第一の周波数領域7aは、第二の周波数領域7bよりも小さいものとなっている。
また本第二実施形態の光伝送システム1は、図2に示す如く、放電灯2から出力される光の周波数を変調することで光通信信号3とし、これによるデータの通信を行う光伝送システム1であって、光通信信号を受信する受信端末4が本第二実施形態に記載された受信端末4であることを特徴とする。
また本第二実施形態の光伝送方法は、図2に示す如く、放電灯2から出力される光の周波数を変調することで光通信信号3とし、これによるデータの通信を行う光伝送システム1による光伝送方法であって、光伝送システム1が本第二実施形態に記載された光伝送システムであることを特徴とする。
以下、本第二実施形態による光伝送システム1及び光伝送システム1に用いられる受信端末4並びに光伝送システム1による光伝送方法を、より具体的詳細に説明するが、復調手段5を構成するバンドパスフィルタ5b及び微分回路5cに替えてフィルタ手段6及び絶対値回路4cが備えられている以外は第一実施形態と同じであるので省略する。
最初に、フィルタ手段6について説明する。これは、ハイパスフィルタ6aと、第一のバンドパスフィルタ6bと、第二のバンドパスフィルタ6cと、で構成される。
ここでハイパスフィルタ6aは、オペアンプで構成されており、増幅回路5aからの電気信号のうち、放電灯点灯装置21のインバータ回路21eの電源電圧リップルや、周囲の白熱灯から発生する低域成分を除去するものである。
第一のバンドパスフィルタ6b及び第二のバンドパスフィルタ6cは、いずれもオペアンプで構成されており、第一のバンドパスフィルタ6bの中心周波数は通常点灯用の周波数の2倍よりもやや小さく、第二のバンドパスフィルタ6cの中心周波数は伝送用の周波数の2倍よりもやや小さいものとなっている。
そのため、各々の中心周波数がずれていることから、合成されることで、周波数と信号強度の関係は、図3に示すように通常点灯用の周波数の2倍の周波数から伝送用の周波数の2倍の周波数よりやや小さい周波数域にかけての第一の周波数領域7aと、伝送用の周波数の2倍の周波数よりやや小さい周波数域からそれ以上の周波数域にかけての第二の周波数領域7cと、を有する台形状の特性を示す。
ここで、第二の周波数領域7bの信号強度は第一の周波数領域7aよりも小さいものとなっており、第一の周波数領域7aの受信する光通信信号3の周波数の変化に対する信号強度の変化は、第二の周波数領域7bよりも小さいものとなっている。
そのため、通常点灯用の周波数が第一の周波数領域7a内で変動しても、伝送用の周波数が変動する第二の周波数領域7bよりも信号強度が大きくなる。また、通常点灯用の周波数が変動しても信号強度の変化は、伝送用の周波数が変動した場合に比べ小さいものとなる。
次に、絶対値回路5fについて説明する。これは、正負電源のオペアンプで構成されており、受信動作の応答性を確保するものである。
従って、本第二実施形態によれば、受信端末4に、受信する光通信信号3の周波数によって信号強度を調節するフィルタ手段6が備えられ、フィルタ手段6は、第一の周波数領域7aと、第一の周波数領域よりも信号強度の小さい第二の周波数領域7bとを有するので、“High”と“Low”のそれぞれに対応する周波数を、第一の周波数領域と第二の周波数領域のそれぞれに割り付けることで、第一の周波数領域に割り付けられた周波数の信号強度よりも、信号強度の小さい周波数を検出した場合に、“High”から“Low”又は“Low”から“High”へ信号が切り替ったと判断する。
すなわち、“High”と“Low”のそれぞれに対応する周波数の絶対値に基づいて復調を行うものではなく、受信する光通信信号3の周波数が変動しても、信号強度を相対的に比較して復調するものであるので、“High”と“Low”のそれぞれに対応する周波数が混乱する可能性が抑制され、データの復調を確実に行うことができる。
また、本第二実施形態によれば受信する光通信信号3の周波数の変化に対する信号強度の変化が、第一の周波数領域7aは、第二の周波数領域7bよりも小さいので、受信する光通信信号3の周波数が変動した後に、第一の周波数領域7aと第二の周波数領域7bのそれぞれ割り付られた周波数の差が大きくなるように設定することができ、より確実に信号強度を相対的に比較して復調することができる。
また、光伝送システム1は、本第二実施形態に記載された受信端末4を用いているので、データの復調を確実に行うことができる。特に個々の放電灯2や放電灯点灯装置21に別段の措置をとる必要がなく、受信端末4に本第二実施形態に記載された措置をとることで、データの復調を確実に行うことができるので、システム全体のコストを抑制することができる。
さらに、光伝送方法は、本第二実施形態に記載された光伝送システム1を用いているので、データの復調を確実に行うことができる。特に複数の放電灯からデータを連続して短時間で取得する場合であっても、支障のない光伝送を行うことができる。
なお本題に実施形態においては、第一のバンドパスフィルタ6bの中心周波数は通常点灯用の周波数の2倍よりもやや小さく、第二のバンドパスフィルタ6cの中心周波数は伝送用の周波数の2倍よりもやや小さいものとすることで、“Low”に対応する周波数を第一の周波数領域に、“High”に対応する周波数を第二の周波数領域のそれぞれに割り付けることとしたが、“High”と“Low”のそれぞれに対応する周波数の割り付けはこれに限定されるものではなく、例えば“High”に対応する周波数を第一の周波数領域に、“Low”に対応する周波数を第二の周波数領域のそれぞれに割り付けることとしてもよい。
続いて、本願発明の第三実施形態として、本願の請求項4、請求項5及び請求項6に対応した光伝送システム1及び光伝送システム1に用いられる受信端末4並びに光伝送システム1による光伝送方法について図4により説明する。
本第三実施形態の光伝送システム1に用いられる受信端末4は、図4に示す如く、 放電灯2から出力される光の周波数を変調することで光通信信号3とし、これによるデータの通信を行う光伝送システム1に用いられる受信端末4であって、受信する光通信信号3の周期の変化量と、変調に用いられた周波数の差から定められる閾値と、に基づいて光通信信号3をデータに復調する復調手段5が備えられることを特徴とする。
また本第三実施形態の光伝送システム1は、図2に示す如く、放電灯2から出力される光の周波数を変調することで光通信信号3とし、これによるデータの通信を行う光伝送システム1であって、光通信信号を受信する受信端末4が本第三実施形態に記載された受信端末4であることを特徴とする。
また本第三実施形態の光伝送方法は、図2に示す如く、放電灯2から出力される光の周波数を変調することで光通信信号3とし、これによるデータの通信を行う光伝送システム1による光伝送方法であって、光伝送システム1が本第三実施形態に記載された光伝送システムであることを特徴とする。
以下、本第三実施形態による光伝送システム1及び光伝送システム1に用いられる受信端末4並びに光伝送システム1による光伝送方法を、より具体的詳細に説明するが、復調手段5を構成するバンドパスフィルタ5b、微分回路5c及び比較部5dに替えてアナログ/デジタル変換部5gが備えられている以外は第一実施形態と同じであるので省略する。ただし判断部5eの動作については後述するものとなる。
最初に、アナログ/デジタル変換部5gについて説明する。これは、増幅した信号をデジタル信号に変換して判断部5eに入力するものであり、サンプリング周波数は伝送用の周波数の2倍より十分高い値が設定される。
次に、判断部5eの動作について図5及び図6に基づき説明する。これは図5に示すごとく、まず一般的に行われている移動平均法を用いてデータを平滑化するもので瞬間的なノイズを除去する。次に、入力したデジタル信号から周波数に変換するために周期(周波数の逆数)を求める波形整形処理の前処理として、図6に示す三段階の処理を行う。
すなわち、第一段階として、ノイズ除去した波形のピーク値から振幅を求める(図6−1)、第二段階として、振幅の中点を求める(図6−2)、第三段階として、求めた中点を基線に一致させて波形変動を除去する(図6−3)。なお、図6は説明の為に波形変動を大きく記載しており、図中の◆はピーク値と中点を表している。
ここで、中点距離の2倍が周期であるため、得られた中点距離(図6−4)の変化量の2倍の値と、伝送用の周波数の逆数と通常点灯用の周波数の逆数との差の絶対値の2倍として定められる閾値と、を比較するものである。
詳しくは、得られた中点距離の変化量が、上述のように定められる閾値を越えて増加するものである場合には、通常点灯用の周波数から伝送用の周波数へ切り替わったものとして“Low”から“High”へデジタル信号を切り替え、一方、上述のように定められる閾値を越えて減少するものである場合には、伝送用の周波数から通常点灯用の周波数へ切り替わったものとして“High”から“Low”へデジタル信号を切り替える。また得られた中点距離の変化量が、伝送用の周波数と通常点灯用の周波数との差の2倍の逆数として定められる閾値に満たない場合は周波数の切り替りがなかったものとして、“High”は“High”のまま、“Low”は“Low”のままとする。
ここで、閾値は伝送用の周波数の逆数と通常点灯用の周波数の逆数との差の絶対値の2倍としたが、部品特性や周辺環境による影響を考慮して補正係数を乗じてもよく、その結果、数学的に2倍であるものに限定されるものではない。
なお隣接した波形の中点距離同士を比較しても明確な変化を検出できないため、常に所定周期(例えば10周期)分のデータを記憶して所定周期過去のデータと比較する。何周期分になるかは動作周波数の変化に必要な時間から設定すれば良い。
従って、本第三実施形態によれば、受信端末4に、受信する光通信信号33の周期の変化量と、変調に用いられた周波数の差から定められる閾値と、に基づいて光通信信号をデータに復調する復調手段5が備えられるので、受信する光通信信号3の周期の変化量が、変調に用いられた周波数の差から定められる閾値を越えた場合に、“High”から“Low”又は“Low”から“High”へ信号が切り替ったと判断する。
すなわち、“High”と“Low”のそれぞれに対応する周波数の絶対値に基づいて復調を行うものではなく、受信する光通信信号3の周期の変化量と、変調に用いられた周波数の差から定められる閾値と、を相対的に比較して復調するものであるので、光通信信号3の周波数の変動があった場合でも“High”と“Low”のそれぞれに対応する周波数が混乱する可能性が抑制され、データの復調を確実に行うことができる。特に光通信信号3をデジタル化した場合に、任意の母集団から求められる周期の平均値から、よりばらつきの小さい状態で、周期の変化量を求めることができるので、より一層データの復調を確実に行うことができる。
また、光伝送システム1は、本第三実施形態に記載された受信端末4を用いているので、データの復調を確実に行うことができる。特に個々の放電灯2や放電灯点灯装置21に別段の措置をとる必要がなく、受信端末4に本第二実施形態に記載された措置をとることで、データの復調を確実に行うことができるので、システム全体のコストを抑制することができる。
さらに、光伝送方法は、本第三実施形態に記載された光伝送システム1を用いているので、データの復調を確実に行うことができる。特に複数の放電灯からデータを連続して短時間で取得する場合であっても、支障のない光伝送を行うことができる。
本願発明の第一実施形態のブロック構成図 本願発明の第二実施形態のブロック構成図 本願発明の第二実施形態におけるフィルタ手段の周波数と信号強度との相関図 本願発明の第三実施形態のブロック構成図 本願発明の第三実施形態におけるデジタル信号処理のフローチャート 本願発明の第五実施形態における周波数波形処理の説明図
符号の説明
1 光伝送システム
2 放電灯
3 光通信信号
4 受信端末
5 復調手段
6 フィルタ手段
7a 第一の領域
7b 第二の領域

Claims (4)

  1. 放電灯から出力される光の周波数を変調することで光通信信号とし、これによるデータの通信を行う光伝送システムに用いられる受信端末であって、光通信信号を電気信号に変換する光電変換部と、光電変換部からの電気信号をデータに復調する復調手段を備え、復調手段は、光電変換部からの電気信号の周波数の変化量と、変調に用いられた周波数の差から定められる閾値とを比較してデジタル信号に変換する比較部と、比較部からのデジタル信号を予め設定された通信速度からデータに復調する判断部を備えることを特徴とする受信端末。
  2. 放電灯から出力される光の周波数を変調することで光通信信号とし、これによるデータの通信を行う光伝送システムに用いられる受信端末であって、光通信信号を電気信号に変換する光電変換部と、光電変換部からの電気信号をデータに復調する復調手段を備え、復調手段は、光電変換部からの電気信号をデジタル信号に変換するアナログ/デジタル変換部と、受信する光通信信号の周期の変化量と、変調に用いられた周波数の差から定められる閾値と、を相対的に比較してデータに復調する判断部を備えることを特徴とする受信端末。
  3. 放電灯から出力される光の周波数を変調することで光通信信号とし、これによるデータの通信を行う光伝送システムであって、光通信信号を受信する受信端末が請求項1から2のいずれかに記載された受信端末であることを特徴とする光伝送システム。
  4. 放電灯から出力される光の周波数を変調することで光通信信号とし、これによるデータの通信を行う光伝送システムによる光伝送方法であって、光伝送システムが請求項3に記載された光伝送システムであることを特徴とする光伝送方法。
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