JP4779397B2 - プリプラ式射出成形装置 - Google Patents

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本発明は可塑化スクリューにより溶融された溶融樹脂を射出シリンダに供給し、射出シリンダ内の溶融樹脂を射出プランジャにより金型に射出するプリプラ式射出成形装置に関する。
図7は従来から知られている一般的なプリプラ式射出成形装置であって、以下に詳述する。プリプラ式射出成形装置は、金型1と、金型1を開閉する型締め装置2と、金型1から成形品を取り出す図示しない取り出し装置と、樹脂材料を可塑化溶融する可塑化部4と、計量された溶融樹脂5を金型1内に射出する射出部6を備えている。
可塑化部4は、可塑化シリンダ7と、可塑化シリンダ7に内装した可塑化スクリュー8と、可塑化スクリュー8を軸廻りに回転駆動する駆動モータからなるスクリュー駆動部9とを備えている。ここで可塑化スクリュー8は軸方向に進退不能となっている。可塑化シリンダ7の外周面には図示しないシリンダヒータ(バンドヒータ)を設けてあり、このシリンダヒータにより可塑化シリンダ7内を加熱できるようになっている。また可塑化シリンダ7の後端部にはホッパー10を立設している。
そしてスクリュー駆動部9により可塑化スクリュー8を軸廻りに回転駆動すると共にシリンダヒータにより可塑化シリンダ7を加熱することで、ホッパー10から可塑化シリンダ7内の後端部に供給された樹脂材料を可塑化シリンダ7の前端側に移送しながら、可塑化スクリュー8の回転に伴う剪断力とシリンダヒータによる加熱により溶融できるようになっている。
一方、射出部6は、可塑化シリンダ7と並べて設けた射出シリンダ11と、射出シリンダ11に軸方向に進退自在に内装した射出プランジャ12と、射出プランジャ12を射出シリンダ11の軸方向に駆動するプランジャ駆動部15とを備えている。射出シリンダ11の前端には一端を可塑化シリンダ7の前端に連通接続した連通路13の他端を連通接続してあり、これにより射出シリンダ11の前端部の内部は可塑化シリンダ7の前端部の内部に連通路13を介して連通している。射出シリンダ11の前端には射出ノズル14を設けてあり、この射出ノズル14の先端開口は金型1のキャビティに連通接続してあり、これにより射出シリンダ11の前端部内は射出ノズル14を介して金型1に連通している。そしてプランジャ駆動部15により射出プランジャ12を軸方向に前進駆動することで、射出シリンダ11の前端部内に充填された溶融樹脂5を射出ノズル14を介して金型1内に射出充填できるようになっている。
スクリュー駆動部9、プランジャ駆動部15、型締め装置2、シリンダヒータ等は図示しない制御手段に制御されるもので、例えば以下の一連の成形サイクルを繰り返し行うように設定されている。
まず金型1を型締め装置2により型締めすると共に、可塑化シリンダ7から連通路13を介して供給された溶融樹脂5を射出シリンダ11の前端部内に充填した状態で待機する。次に後退した位置に配された射出プランジャ12をプランジャ駆動部15により前進し、これにより射出シリンダ11の前端部内に充填された溶融樹脂5を射出ノズル14を介して型締め状態にある金型1内に射出充填する。次に金型1内に充填された溶融樹脂5を固化するまでの所定時間冷却し、所定時間が経過した時点で型締め装置2により金型1を型開きし、この後取り出し装置により成形品を取り出す。また前述の金型1に溶融樹脂5を射出した直後には、スクリュー駆動部9により可塑化スクリュー8を回転駆動し、これにより前述のようにホッパー10から可塑化シリンダ7内に供給された樹脂材料をシリンダヒータによる加熱と可塑化スクリュー8の回転に伴う剪断力により溶融する。またこの時のスクリューの回転により可塑化シリンダ7内の溶融樹脂5は連通路13を介して射出シリンダ11の前端部内へと送り出されて射出プランジャ12を後退させ、これにより射出シリンダ11の前端部内には所定の容積に計量された溶融樹脂5を充填し、しかして一成形サイクルの最初である射出シリンダ11の前端部内に溶融樹脂5を充填した状態となる。そして以下は上記成形サイクルを繰り返し行うことで多数の成形品を得る。
上記のようなプリプラ式射出成形装置では、一般的にホッパー10から可塑化シリンダ7に供給される樹脂材料として材料メーカーで大量生産された所定のサイズに形成されたペレット16が用いられるものである。このペレット16は材料メーカーのペレット製造装置17を用いて製造されるもので、このペレット製造装置17は例えば図8(a)、(b)に示すように混練された溶融状態の樹脂20を管状の通し孔18を通過させ、この通し孔18を通過した円柱状の溶融樹脂を図8(b)に示すように刃物19で所定の長さに裁断し、この後冷却固化することで形成されるものである。
しかし上記のように材料メーカーで製造されるペレット16はサイズが大きく、このようなペレット16を上記プリプラ式射出成形装置のホッパー10から可塑化シリンダ7内に供給した場合、可塑化シリンダ7での溶融時間が長くなってしまい、これにより上記可塑化スクリュー8の回転によって射出シリンダ11へ溶融樹脂5を計量供給する時間(以下計量時間という)が長くなってしまい、このため特に金型1内の溶融樹脂5の冷却硬化にかかる時間が計量時間よりも短く、金型1内の溶融樹脂5の硬化が完了した後に可塑化スクリュー8による計量供給が終了し、この後射出プランジャ12による溶融樹脂の射出を行うもの等においては、一成形サイクルに要する時間が長くなってしまう。またペレット16が大きいと可塑化シリンダ7内で溶融される時にエアーが巻き込まれやすく、射出シリンダ11内に計量供給される樹脂量や、金型1内に射出される樹脂量にばらつきが生じ、成形品にヒケやカスレ等が発生する虞れがある。またサイズが大きいペレット16を溶融するには可塑化スクリュー8によりペレット16に大きな剪断力を与える必要があり、このためスクリュー駆動部9の負荷が大きくなったり、可塑化スクリュー8が摩耗する等の問題が生じる。さらには可塑化スクリュー8の溝深さやフライットピッチの範囲が制限され、可塑化スクリュー8の設計が限られたものとなり、可塑化スクリュー8を混練度を高めたり計量時間を短縮化する等目的に応じて設計することができなかった。
なお特許文献1にはインラインスクリュー式射出成形装置に樹脂製廃材を粉砕してシリンダに供給する粉砕装置を設けたものがあるが、このものはインラインスクリュー式射出成形装置であってプリプラ式射出成形装置ではなく、またこの粉砕装置はペレット16よりもはるかに大きな樹脂製廃材を粉砕するものにすぎず、またこの粉砕装置は形が不揃いな樹脂製廃材を粉砕するものであるので、このものにあっても上記した従来と同様の問題が生じてしまう。
特開昭64−26418号公報
本発明は上記従来の問題点に鑑みて発明したものであって、一成形サイクルに要する時間を短くでき、成形品のヒケやカスレ等の発生を防止でき、スクリュー駆動部にかかる負荷を小さくでき、可塑化スクリューの摩耗を防止でき、可塑化スクリューの設計の自由度を増せるプリプラ式射出成形装置を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために本発明に係るプリプラ式射出成形装置は、可塑化スクリュー8を回転して可塑化シリンダ7内に供給された樹脂材料3を溶融すると共に該溶融樹脂5を連通路13を介して射出シリンダ11内に計量供給し、射出プランジャ12を前進して射出シリンダ11内に充填された溶融樹脂5を金型1に射出充填するプリプラ式射出成形装置において、樹脂材料3を可塑化シリンダ7内に供給する材料供給部21を設け、材料供給部21に供給されたペレット16を粉砕して可塑化シリンダ7内に供給される樹脂材料3を形成する粉砕手段22を設け、上記粉砕手段22は、固定部27と、固定部27に近接対向する可動部28を備え、固定部27及び可動部28との間の空間Sの中心部に導入されたペレット16を遠心力により中心部から径方向の外側に向けて移動させながらすり潰して上記空間Sから径方向の外側に排出すために可動部28が固定部27に対して回転自在となっていると共に、上記空間Sに導入されたペレット16を圧縮するために可動部28が回転の中心軸の軸方向に移動自在となっていることを特徴とするものである。
上記構成により粉砕手段22によりペレット16を粉砕し、ペレット16よりも小さくサイズ及び形が揃った樹脂材料3を可塑化シリンダ7内に供給できる。従って計量時間を短くでき、特に金型1内の溶融樹脂5の冷却硬化にかかる時間が計量時間よりも短い場合等には一成形サイクルに要する時間を短縮できる。また可塑化シリンダ7内で溶融される時に樹脂材料3にエアーが巻き込まれることを防止でき、射出シリンダ11内に計量供給される樹脂量や金型1内に射出される樹脂量を一定にでき、成形品にヒケやカスレ等が発生することを防止できる。さらにはスクリュー駆動部9の負荷及び可塑化スクリュー8の摩耗を防止できる。また従来のように可塑化スクリュー8の溝深さやフライットピッチの設計範囲を広げることができ、可塑化スクリュー8を混練度を高めたり計量時間を短縮化する等目的に応じて設計することが可能となる。
また上記粉砕手段22は、固定部27と、固定部27に近接対向する可動部28を備え、固定部27及び可動部28との間の空間Sの中心部に導入されたペレット16を遠心力により中心部から径方向の外側に向けて移動させながらすり潰して上記空間Sから径方向の外側に排出すために可動部28が固定部27に対して回転自在となっていると共に、上記空間Sに導入されたペレット16を圧縮するために可動部28が回転の中心軸の軸方向に移動自在となっているので、粉砕手段22を簡単な構成とでき、固定部27に対して可動部28を回転摺動させてペレット16に剪断力を与えて粉砕することができる。特に、可動部28が回転することで、回転による遠心力で可動部28と固定部27との間の空間Sの中央部に供給されたペレット16を径方向の外側に移動しながらペレット16をすり潰すと共に、同時に可動部28を軸方向に移動させることで、可動部28と固定部27との間のペレット16を圧縮させて粉砕し、ペレット16よりも小さく且つ粒子径及び形が揃った樹脂材料3を形成し、空間Sの径方向の外側から外方に排出できる。
本発明では、計量時間を短くでき、特に金型内の溶融樹脂の冷却硬化にかかる時間が計量時間よりも短い場合等には一成形サイクルに要する時間を短縮できる。また可塑化シリンダ内で溶融される時に樹脂材料にエアーが巻き込まれることを防止でき、射出シリンダ内に計量供給される樹脂量や金型内に射出される樹脂量を一定にでき、成形品にヒケやカスレ等が発生することを防止できる。またスクリュー駆動部の負荷及び可塑化スクリューの摩耗を防止できる。また従来のように可塑化スクリューの溝深さやフライットピッチの設計範囲を広げることができ、可塑化スクリューを混練度を高めたり計量時間を短縮化する等目的に応じて設計することが可能となる。
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基いて説明する。なおプリプラ式射出成形装置において、樹脂材料3を可塑化シリンダ7内に供給する材料供給部21を設け、材料供給部21に該材料供給部21に供給されたペレット16を粉砕して可塑化シリンダ7内に供給される樹脂材料3を形成する粉砕手段22を設けた点に特徴があり、以下の実施形態におけるプリプラ式射出成形装置の基本的な構成は背景技術の欄に記載した従来のプリプラ式射出成形装置と同じであるため説明を省略し、同一の構成については同一の番号を付与する。
図1は本実施形態のプリプラ式射出成形装置の特徴的な点を示した説明図である。本例の材料供給部21は、ペレット16が供給される管部からなるペレット供給部23と、可塑化シリンダ7の後端部に立設されて上端開口がペレット供給部23の下端開口であるペレット出口24に臨むホッパー10を備えている。ホッパー10の下端開口は可塑化シリンダ7の後端部に形成した上方に開口する材料供給口部25に連通接続されている。
上記材料供給部21には固定部27と固定部27に近接対向する可動部28を備えている。固定部27は上記材料供給部21を構成するホッパー10の上端部内に固設してあり、水平な略円盤状に形成されている。図2に示すように固定部27の上面には円盤状の固定部27の中心から径方向の外側に行く程深さが徐々に浅くなるすり鉢状斜面29を形成してあり、すり鉢状斜面29の外周端は固定部27の外周端近傍にまで至っている。
一方、可動部28は固定部27とペレット供給部23の間に配置されており、固定部27の上面とこの固定部27の上面に対向する可動部28の下面との間に、可動部28の中心から径方向の外側に行く程上下方向の間隔が小さくなる空間Sを形成している。具体的には可動部28の下面とすり鉢状斜面29の外周端(上端)との間(図2のイ参照)に約1mmの隙間を形成し、可動部28の下面とすり鉢状斜面29の中心(下端)との間(図2のロ参照)に約5mmの隙間を形成している。可動部28は固定部27よりも径の大きい水平な円盤状に形成され、その中心軸(即ち垂直軸)廻りに回転自在で且つ軸方向(即ち上下方向)に移動自在となっている。また円盤状の可動部28の中心部にはペレット供給部23のペレット出口24に連通する貫通孔30を上下方向に貫設してあり、これによりペレット供給部23に供給されたペレット16はペレット出口24及び貫通孔30を順に介して空間Sに供給されるようになっている。
また材料供給部21は図1に示すように可動部28を固定部27に対して摺動させる駆動手段32と、可動部28を固定部27に対して上下動させる可動部移動手段31と、可動部28と固定部27との間の空間Sに導入されたペレット16を加熱する加熱手段33とを備えている。
駆動手段32は可動部28の外側に配されたギヤ34を介して可動部28を中心軸廻りに回転する駆動モータからなり、この駆動モータにより可動部28を軸廻りに回転することで可動部28の下面を固定部27の上面に対して摺動するようになっている。また可動部移動手段31は可動部28の上面の両側に接する回転自在なローラー35を上下動させるエアシリンダ36からなり、エアシリンダ36によりローラー35を上下動させてローラー35に接する可動部28を上下動させることで、可動部28と固定部27との間の空間Sに導入されたペレット16を圧縮できるようになっている。また加熱手段33は、可動部28に熱風を送って可動部28を加熱し、これにより空間Sに導入されたペレット16を間接的に加熱する送風パイプ37a、及び又は空間Sに導入されたペレット16を直接的に加熱する貫通孔30から空間S内に導入した送風パイプ37bからなる。
そして駆動手段32により可動部28を回転駆動することで、貫通孔30を介して空間Sに導入されたペレット16を、可動部28の回転に伴う遠心力によりすり鉢状斜面29の中心から径方向の外側に向けて移動させながら、固定部27の上面と同面に対して摺動する可動部28の下面とですり潰せるようになっており、またこれと同時に可動部移動手段31により可動部28を上下動することで、固定部27と可動部28との間のペレット16を圧縮できるようになっており、これにより粉砕手段22は材料供給部21に供給されたペレット16を粉砕して粒子径が揃った樹脂材料3を形成できるようになっている。即ち本例にあっては、固定部27、可動部28、駆動手段32、可動部移動手段31で粉砕手段22を構成している。そしてこのようにペレット16を粉砕して形成された樹脂材料3は空間Sから固定部27の外方へと出て落下し、ホッパー10の内部、ホッパー10の下端開口、材料供給口部25を順に介して可塑化シリンダ7の後端部内に供給されることとなる。このように本発明にあっては、粉砕手段22により粒子径及び形が揃ったペレット16を粉砕してペレット16よりも小さく且つ粒子径及び形が揃った樹脂材料3を形成して、この樹脂材料3を可塑化シリンダ7に供給できる。従って計量時間を短くでき、特に金型1内の溶融樹脂5の冷却硬化にかかる時間が計量時間よりも短い場合等には一成形サイクルに要する時間を短縮できる。また可塑化シリンダ7内で溶融される時に樹脂材料3にエアーが巻き込まれることを防止でき、射出シリンダ11内に計量供給される樹脂量や金型1内に射出される樹脂量を一定にでき、成形品にヒケやカスレ等が発生することを防止できる。さらにはスクリュー駆動部9の負荷及び可塑化スクリュー8の摩耗を防止できる。また従来のように可塑化スクリュー8の溝深さやフライットピッチの設計範囲を広げることができ、可塑化スクリュー8を混練度を高めたり計量時間を短縮化する等目的に応じて設計することが可能となる。
また本例にあっては上記駆動手段32及び可動部移動手段31によってペレット16を粉砕するのと同時に加熱手段33により空間S内のペレット16を加熱できるようになっており、これによりペレット16を溶融温度と略同じ温度(本例では200℃)にまで加熱できるようになっている。従って加熱手段33により加熱されて軟化したペレット16を粉砕することができて、粉砕に伴う微粉の発生を防止できる。またこの場合、形成された樹脂材料3は角が取れ丸みを帯びて転がり易くなり、これにより樹脂材料3の可塑化スクリュー8への供給、樹脂材料の可塑化シリンダ7内での移動をスムーズにでき、また可塑化スクリュー8にかかる負荷及び可塑化スクリュー8の摩耗を低減できる。これは加熱手段33によりペレット16を加熱しなかった場合には安息角が45°の樹脂材料3が形成されたのに対して、上記のように加熱手段33によりペレット16を加熱した場合には安息角15°が樹脂材料3が形成された結果からも証明されている。
次に参考例について説明する。なお上記図1に示す実施例と同一の構成については同一の番号を付与し、重複する説明は省略する。図3に示すように本参考例の材料供給部21に設けられる粉砕手段22は、上下軸廻りに回転自在な軸部40に水平なカッター刃39を周方向に複数枚(図示例では4枚)設けた剪断部41と、剪断部41の軸部40を上下軸廻りに高速回転する駆動部(図示せず)とからなり、剪断部41はカッター刃39を軸部40廻りに回転することでカッター刃39により可塑化スクリュー8に供給される前のホッパー10に供給されたペレット16を剪断できる位置(図示例ではホッパー10の下端開口と可塑化シリンダ7の材料供給口部25との間にあるペレット16を剪断できる位置)に配設されている。
そして駆動部によりカッター刃39を軸部40廻りに高速回転してホッパー10の下端開口と可塑化シリンダ7の材料供給口部25との間にあるペレット16をカッター刃39により剪断することで、ホッパー10に供給されたペレット16を粉砕して樹脂材料3を形成できるようになっており、これによりペレット16よりも小さくサイズ及び形が揃った樹脂材料3を材料供給口部25を介して可塑化シリンダ7内の可塑化スクリュー8に供給できるようになっている。ここで上記カッター刃39に剪断される前のペレット16を該ペレット16の溶融温度と略同じ温度程度加熱する加熱手段33を設けることが好ましく、この場合、カッター刃39の消耗を防ぎ、またペレット16の剪断に伴う微粉の発生を防止でき、これにより可塑化スクリュー8による計量のばらつきを抑えることができる。
次に更に異なる参考例について説明する。なお上記図1に示す実施例と同一の構成については同一の番号を付与し、重複する説明は省略する。図4に示すように本参考例の材料供給部21に設けられる粉砕手段22は、ホッパー10の下端開口と可塑化シリンダ7の材料供給口部25との間に並べて設けた一対のローラー43と、一対のローラー43を横軸廻りで且つ互いに反対方向に回転駆動する図示しない駆動部とからなる。ここで一対のローラー43はペレット16の粒子径よりも小さな隙間を介して配設されているものである。
そして駆動部により一対のローラー43を横軸廻りで且つ互いに反対方向に回転駆動することで、ホッパー10から一対のローラー43間に導入されたペレット16を粉砕し、且つ扁平化して樹脂材料3を形成できるようになっており、これによりペレット16よりも小さくサイズ及び形が揃った樹脂材料3を材料供給口部25を介して可塑化シリンダ7内の可塑化スクリュー8に供給できるようになっている。またこの樹脂材料3はローラー43により扁平化されるため熱伝導性が向上して溶融しやすくなり、これにより一層スクリュー駆動部9の負荷を小さくできたり、計量時間を短縮したりできる。
次に更に異なる参考例について説明する。なお上記図1に示す実施例と同一の構成については同一の番号を付与し、重複する説明は省略する。図5に示すように本参考例の材料供給部21に設けられる粉砕手段22は、ホッパー10の下端部の内部に配設した下端程径が小さくなる円錐台状の可動部28と、可動部28の外周面に僅かな隙間を介して対向するホッパー10の下端部の内周面部で構成された固定部27と、円錐台状の可動部28をギヤ44を介して上下軸廻りに回転駆動する駆動モータからなる駆動手段32とで構成されている。
可動部28の下部はホッパー10の下端開口より下方に突出し、図示は省略するが可塑化シリンダ7の材料供給口部25内に位置している。また可動部28は、外周面に延長線が交差するように歯すじを形成したかさ歯車状、又は外周面に回転軸に対してねじれたつる巻線状の歯すじを形成したはすば歯車状、又は外周面に上端から下端にかけて螺旋状の歯すじを形成したもののいずれかからなる。
そして上記駆動手段32により可動部28をホッパー10と同軸廻りに回転駆動することで、可動部28の外周面が固定部27に対して摺動し、上方のホッパー10の内部から可動部28と固定部27との間に導入されたペレット16を粉砕して樹脂材料3を形成できるようになっており、これによりペレット16よりも小さくサイズ及び形が揃った樹脂材料3を材料供給口部25を介して可塑化シリンダ7内の可塑化スクリュー8に供給できるようになっている。また本例ではペレット16が粉砕される部分である固定部27と可動部28の間が材料供給口部25の直上に位置しているので、ペレット16の粉砕により微粉が発生したとしてもこの微粉は落下して材料供給口部25を介して可塑化シリンダ7内に入る。従って微粉を回収する必要がない。また本例にあっては上記可動部28の単位時間当たりの回転数を変更可能とすることが好ましく、この場合、可動部28の回転数を変更することで、ペレット16を粉砕して形成される樹脂材料3のサイズや、可塑化シリンダ7への供給量を用途に応じて変更できる。
次に更に異なる参考例について説明する。なお上記図1に示す実施例と同一の構成については同一の番号を付与し、重複する説明は省略する。図6に示すように本参考例の材料供給部21に設けられる粉砕手段22は、ホッパー10の下端開口と可塑化シリンダ7の材料供給口部25との間に配設されて内部がホッパー10の下端開口及び可塑化シリンダ7の材料供給口部25に連通する平面視円環状の外側回転部46と、外側回転部46内の外側回転部46の軸に対して偏心した位置で回転自在に配設された内側回転部47を備え、外側回転部46及び内側回転部47は共に金属製である。
外側回転部46はホッパー10の下端開口の中心を通る上下軸廻りに回転自在に支持されるもので、ホッパー10の下端開口の縁部の下方に位置している。内側回転部47は円環状の外側回転部46に内接してあり、外側回転部46の内周面及び内側回転部47の外周面には互いに噛み合う歯部(図示せず)を設けている。また外側回転部46の外周面に噛み合うギヤ48を介して外側回転部46を回転駆動する駆動部49を設けてあり、駆動部49により外側回転部46を回転することで、内側回転部47を外側回転部46とは異なる回転数で同時に回転でき、外側回転部46の内周面と内側回転部47の外周面とで、この間を上から下に向かって通るペレット16に剪断力を与えて粉砕し、且つ押しつぶして樹脂材料3を形成できるようになっており、これによりペレット16よりも小さくサイズ及び形が揃った樹脂材料3を材料供給口部25を介して可塑化シリンダ7内の可塑化スクリュー8に供給できるようになっている。また本参考例では外側回転部46と内側回転部47の間に形成される空間は可塑化シリンダ7の材料供給口部25の直上に位置しているので、ペレット16の粉砕により微粉が発生したとしてもこの微粉は落下して材料供給口部25を介して可塑化シリンダ7内に入る。従って微粉を回収する必要がない。なお本参考例にあっては外側回転部46の単位時間当たりの回転数を変更可能とすることが好ましく、この場合、外側回転部46の回転数を変更することで、ペレット16を粉砕して形成される樹脂材料3のサイズや、可塑化シリンダ7への供給量を用途に応じて変更できる。
本発明の実施の形態の一例の説明図である。 同上の要部断面図である。 参考例の説明図である。 更に他の参考例の説明図である。 更に他の参考例を示し、(a)は縦断面での説明図、(b)は横断面での説明図である。 更に他の参考例を示し、(a)は縦断面での説明図、(b)は横断面での説明図である。 従来のプリプラ式射出成形装置を示す説明図である。 (a)〜(d)はペレットの製造を示す説明図であり、(a)は溶融樹脂を裁断する前のペレット製造装置の横断面図であり、(b)は(a)の正面図であり、(c)は溶融樹脂を裁断した後のペレット製造装置の横断面図であり、(d)は(c)の正面図である。
1 金型
3 樹脂材料
5 溶融樹脂
7 可塑化シリンダ
8 可塑化スクリュー
11 射出シリンダ
12 射出プランジャ
13 連通路
16 ペレット
21 材料供給部
22 粉砕手段
27 固定部
28 可動部
32 駆動手段

Claims (1)

  1. 可塑化スクリューを回転して可塑化シリンダ内に供給された樹脂材料を溶融すると共に該溶融樹脂を連通路を介して射出シリンダ内に計量供給し、射出プランジャを前進して射出シリンダ内に充填された溶融樹脂を金型に射出充填するプリプラ式射出成形装置において、樹脂材料を可塑化シリンダ内に供給する材料供給部を設け、材料供給部に供給されたペレットを粉砕して可塑化シリンダ内に供給される樹脂材料を形成する粉砕手段を設け、上記粉砕手段は、固定部と、固定部に近接対向する可動部を備え、固定部及び可動部との間の空間の中心部に導入されたペレットを遠心力により中心部から径方向の外側に向けて移動させながらすり潰して上記空間から径方向の外側に排出すために可動部が固定部に対して回転自在となっていると共に、上記空間に導入されたペレットを圧縮するために可動部が回転の中心軸の軸方向に移動自在となっていることを特徴とするプリプラ式射出成形装置。
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