JP4778687B2 - 熱硬化性樹脂組成物、それを用いたプリプレグ、樹脂付き金属箔、基板 - Google Patents

熱硬化性樹脂組成物、それを用いたプリプレグ、樹脂付き金属箔、基板 Download PDF

Info

Publication number
JP4778687B2
JP4778687B2 JP2004143374A JP2004143374A JP4778687B2 JP 4778687 B2 JP4778687 B2 JP 4778687B2 JP 2004143374 A JP2004143374 A JP 2004143374A JP 2004143374 A JP2004143374 A JP 2004143374A JP 4778687 B2 JP4778687 B2 JP 4778687B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
compound
resin composition
integer
resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2004143374A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005325197A (ja
Inventor
浩孝 小船
将司 西口
達宏 池谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Resonac Holdings Corp
Original Assignee
Showa Denko KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Showa Denko KK filed Critical Showa Denko KK
Priority to JP2004143374A priority Critical patent/JP4778687B2/ja
Publication of JP2005325197A publication Critical patent/JP2005325197A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4778687B2 publication Critical patent/JP4778687B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Reinforced Plastic Materials (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Description

本発明は熱硬化性樹脂組成物、それを用いたプリプレグおよび基板に関し、詳しくは高周波(ギガヘルツ)帯域での使用に好適である低比誘電率かつ低誘電損失の特性を有する電子部品用基板に用いられる熱硬化性樹脂組成物、それを用いたプリプレグ、樹脂付き金属箔および基板に関する。
近年、通信機器の大容量化、高速化に伴って、それを構成する電子部品に用いられる基板材料についても小型化、高密度化および高速化に対応するための低比誘電率かつ低誘電損失等の要求がなされている。具体的には、ギガヘルツ帯域での使用に対応し得る低比誘電率かつ低誘電損失の特性を有する材料が望まれている。
従来、プリント配線用基板においては、銅張り積層板の材料としてエポキシ樹脂を用いたものが一般的に用いられてきた。しかし、エポキシ樹脂を用いた基板は安価でかつ加工性やメッキ性に優れている反面、高周波帯域における誘電特性が悪いという欠点があり、上記要請には対応し得ない。また、基板材料としてフッ素樹脂を用いることも提案されているが、フッ素樹脂は誘電特性に優れる反面、加工性や接着性に劣り、また非常に高価であることから、特殊用途に使用が限定されているのが現状である。
現在、これらの問題に対応し得る材料として、ポリフェニレンエーテルやBT(ビスマレイミド/トリアジン)レジンなどが注目されている。しかし、ポリフェニレンエーテルについては、耐溶剤性や成型加工性に劣るため化学構造の一部を変更したり、ポリマーやモノマーを配合するなどにより、改良の試みが行われている。電子部品材料等としてのポリフェニレンエーテルに係る改良技術としては、具体的には例えば、特許文献1や特許文献2等に記載されている技術が挙げられる。
また、小型化、高密度化および高速化に対応するための要求を満たす基板材料として、ポリカルボジイミド化合物とエポキシ樹脂とを配合した熱硬化性樹脂組成物の提案がなされている。かかる熱硬化性樹脂組成物の技術としては、具体的には例えば、特許文献3等に記載されている技術が挙げられる。
上記特許文献から明らかなように、ポリフェニレンエーテルに関しては、硬化性のポリマーやモノマーを配合することにより、耐薬品性や加工性といった問題については改善されてきている。しかし、これら文献においてはかかる改良による高周波帯域、とりわけギガヘルツ帯域における誘電特性への影響については何ら言及されていない。
また、BTレジンに関しては、吸湿性が大きいために外部環境の湿度による影響を受けやすく、高湿度下においては誘電特性が著しく低下するという問題があった。このため、優れた誘電特性と加工性、耐薬品性等の性質とを両立させることは困難であり、誘電特性を優先すると電子機器の部品として使用するには信頼性が著しく低下してしまう一方、信頼性の確保を図ると誘電特性が著しく低下してしまうという問題点があった。
また、上記特許文献から明らかなように、ポリカルボジイミド化合物とエポキシ樹脂の配合により得られる熱硬化性樹脂組成物に関しては、ポリカルボジイミド化合物を用いることにより、高耐熱性、低誘電率、低誘電正接、高接着力、低吸水率等の物性をバランス良く備える改良が図られている。しかし、これら文献においてはかかる改良による高周波帯域、とりわけギガヘルツ帯域における誘電特性への影響については何ら言及されていない。
さらに、高周波帯域における誘電特性に関して、ポリスチレンやポリプロピレン等に代表される非極性材料が好適であることが見出され、耐熱性等の改良が図られている。しかし、非極性化合物は一般に金属材料との接着性に劣るため、これら材料は基板を構成する金属箔との接着性が悪く、また、モノマーを扱う際に使用可能な溶剤が限定されてしまうという問題も有していた。
特開平06−041418号公報 特開2001−019844号公報 特開2002−088221号公報
本発明の目的は、高周波用途に適した低比誘電率かつ低誘電損失の特性を備える材料が持つ信頼性の低さ、具体的には基板を構成する金属材料に対する接着性を改善する事で、高周波帯域における優れた誘電特性と、接着性や低コスト性、加工性等の各種材料特性とを兼ね備えた高性能の熱硬化性樹脂組成物、それを用いたプリプレグ、樹脂付き金属箔、および基板を提供することにある。
本発明者らは基板材料としてのビニルベンジル系化合物に注目し、これに所定の化合物を添加することにより、ビニルベンジル系化合物が有する優れた誘電特性を維持しながら金属材料との接着性が改善された組成物を得ることを見出して本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、
[1] ビニルベンジル系化合物と、ポリカルボジイミド化合物を含有することを特徴とする熱硬化性樹脂組成物、
[2] ビニルベンジル系化合物が、ビニルベンジルエーテル化合物である上記[1]に記載の熱硬化性樹脂組成物、
[3] ビニルベンジル系化合物が、インデン、フルオレンまたはその誘導体とビニルベンジルハライドの反応生成物である上記[1]に記載の熱硬化性樹脂組成物、
[4] 前記ビニルベンジル系化合物100重量部に対する前記ポリカルボジイミド化合物の配合割合が、0.1〜30重量部である上記[1]〜[3]のいずれかに記載の熱硬化性樹脂組成物、
[5] 上記[1]〜[4]のいずれかに記載の熱硬化性樹脂組成物を繊維材料に含浸して得られるプリプレグ、
[6] 金属箔上に、上記[1]〜[4]に記載の熱硬化性樹脂組成物を塗工し、両者を一体化せしめて得られる樹脂付き金属箔、
[7] 上記[5]に記載のプリプレグと上記[6]に記載の樹脂付き金属箔とを用い、これらを積層し、加熱、加圧を行うことを特徴とする基板の製造方法、及び
[8] 上記[5]に記載のプリプレグと請求項6に記載の樹脂付き金属箔とから製造された高周波帯域用基板、を開発することにより上記の目的を達成した。
以上説明してきたように、本発明によれば高周波帯域における優れた誘電特性と接着性や低コスト性、加工性等の各種材料特性とを兼ね備えた熱硬化性樹脂組成物、それを用いたプリプレグ、樹脂付き金属箔、および基板を実現することができる。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明の熱硬化性樹脂組成物はビニルベンジル系化合物と、ポリカルボジイミド化合物とを含有することを特徴とする。ビニルベンジル系化合物は高周波帯域における誘電特性に優れる一方、金属材料に対する接着性が高くないため、単独では基板材料として実用上不十分なことがある。そこで、本発明においては主成分としてのビニルベンジル系化合物と共にポリカルボジイミド化合物を配合することで金属材料との接着性を向上させ、高周波用途に適した低比誘電率かつ低誘電損失の特性を有し、金属材料に対する接着性とを両立させることを可能としたものである。
ビニルベンジル系化合物としては特に制限されるものではなく、分子内にビニルベンジル基を有するものであればいずれのものも用いることが出来るが、好ましくはビニルベンジル化合物を用いる。
かかるビニルベンジル化合物としては、例えば、下記一般式(1)
Figure 0004778687

(式中、R、R、Rは同一又は異なっても良く、ビニルベンジル基、水素原子、炭素数1〜5のアルキル基、アルコキシ基、チオアルコキシ基、アリール基で置換されていてもよい炭化水素基を示し、R〜Rのうち少なくとも1つはビニルベンジル基である。Rは同一又は異なっても良く、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜5のアルキル基、アルコキシ基、チオアルコキシ基、チオアリールオキシ基、アリール基から選ばれる基を示す。)で表される化合物、
又は下記一般式(2)
Figure 0004778687

(式中、Rは炭素数2〜20の有機基を示し、 は同一又は異なっても良く、ハロゲン原子又は炭素数1〜5のアルキル基、アルコキシ基、チオアルコキシ基、チオアリールオキシ基、アリール基から選ばれる基を示し、xは0〜4の整数を示し、nは0〜20の整数を示す)で表される化合物を好適に挙げることができる。上記一般式(1)、(2)に例示されるビニルベンジル化合物は、例えば、インデン、フルオレン、およびその誘導体と、ビニルベンジルハライドとを、アルカリ金属水酸化物の存在下で反応させることにより得ることができる。(例えば、特開2003−277440号公報、特開2003−283076号公報に記載)。
また、ビニルベンジル化合物としては、上記ビニルベンジル化合物の他、ビニルベンジルエーテル化合物として、下記一般式(3)
Figure 0004778687
(式中、Rはメチル基またはエチル基、Rは水素原子または炭素数1〜10の炭化水素基、nは2〜6の整数を示す)で表されるものを好適に挙げることができる。
さらにビニルベンジルエーテル化合物は下記一般式(4)
Figure 0004778687
(式中、R、R、およびnは、夫々上記と同様である)で表されるフェノール樹脂と、ビニルベンジルハライドとを、アルカリ金属水酸化物の存在下で反応させることにより得ることができる。(例えば、特開平9−31006号公報に記載)。
上記一般式(4)のフェノール樹脂としては市販されているものを適宜用いることができ、例えば、新日本石油化学(株)製PP−700−300、PP−1000−240等が挙げられる。
また、ビニルベンジルエーテル化合物の製造に用いることのできるフェノール樹脂としては、上記一般式(4)の他、下記一般式(5)
Figure 0004778687
(式中、nは〜20の整数を示す)で表されるフェノールアラルキル樹脂、下記一般式(6)
Figure 0004778687
(式中、nは〜20の整数を示す)で表されるナフトールアラルキル樹脂、下記一般式(7)
Figure 0004778687
(式中、nは〜20の整数を示す)で表されるビフェニル型フェノールノボラック樹脂、および下記一般式(8)
Figure 0004778687
(式中、nは〜20の整数を示す)で表されるビフェニル型ナフトールノボラック樹脂も好適に挙げることができる(例えば、特開2003−306591号公報に記載)。
上記フェノールアラルキル樹脂、ナフトールアラルキル樹脂、ビフェニル型フェノールノボラック樹脂、およびビフェニル型ナフトールノボラック樹脂としては、市販されているものを適宜用いることができ、例えば、フェノールアラルキル樹脂としては三井化学(株)製ミレックスXLC−LL、XLC−3L、XLC−4Lや住金エア・ウォーター・ケミカル(株)製SKレジンHE−100−10、HE−100C−15、HE−100C−30等が挙げられる。また、ナフトールアラルキル樹脂としては、例えば、新日鐵化学(株)製SN170、SN180、SN190、SN475、SN485等が挙げられる。また、ビフェニル型フェノールノボラック樹脂、ビフェニル型ナフトールノボラック樹脂としては、例えば、明和化成(株)製MEH7581SS、MEH7581S、MEH7581M、MEH7581H等が挙げられる。
また、ビニルベンジルハライドとしては、p−ビニルベンジルクロライド、m−ビニルベンジルクロライド、p−ビニルベンジルクロライドとm−ビニルベンジルクロライドの混合体、p−ビニルベンジルブロマイド、m−ビニルベンジルブロマイド、p−ビニルベンジルブロマイドとm−ビニルベンジルブロマイドの混合体等が挙げられる。中でも好ましくは、p−ビニルベンジルクロライド、およびp−ビニルベンジルクロライドとm−ビニルベンジルクロライドの混合体を用いる。p−ビニルベンジルクロライドを使用すると対称性がよくなり、高融点、高軟化点のビニルベンジル系化合物が得られる。また、p−ビニルベンジルクロライドとm−ビニルベンジルクロライドの混合体を使用すると、低融点、低軟化点のビニルベンジル系化合物が得られ、作業性が良好となる。
インデン、フルオレン若しくはその誘導体またはフェノール樹脂とビニルベンジルハライドとの反応は特に制限されるものではないが、例えば、インデン、フルオレン若しくはその誘導体の反応性水素基、またはフェノール樹脂の水酸基とビニルベンジルハライドとを極性中性溶媒中、アルカリ金属水酸化物を脱ハロゲン化水素剤として用いて反応させる方法が挙げられる。
インデン、フルオレン若しくはその誘導体、またはフェノール樹脂とビニルベンジルハライドとの配合割合は適宜設計することが出来るが、例えば、モル比として反応性水素基またはフェノール性水酸基:ビニルベンジルハライド=100:40〜100:120程度とすることができる。
反応溶媒としてはジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン、ジオキサン、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、エチレングリコールジメチルエーテル、1,3−ジメトキシプロパン、1,2−ジメトキシプロパン、テトラメチレンスルホン、ヘキサメチルホスホアミド、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、アセトン、シクロヘキサノン及びこれらの混合物等が挙げられる。
アルカリ金属水酸化物としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムおよびこれらの混合物等が挙げられる。アルカリ金属水酸化物の使用量は、例えば、反応性水素基またはフェノール性水酸基1モルに対して1.1〜2.0倍モル程度が好ましい。この場合、反応温度および反応時間は夫々30〜100℃で、0.5〜20時間程度とすればよい。
また、上記とは別の方法として、相関移動触媒、例えば、四級アンモニウム塩の存在下でインデン、フルオレン若しくはその誘導体、またはフェノール樹脂とビニルベンジルハライドとを水/有機溶剤混合液中、アルカリ金属水酸化物を脱ハロゲン化水素剤として100℃までの温度で反応させることにより、本発明に係るビニルベンジル系化合物を得ることができる。
このようにして、得られたビニルベンジル化合物およびビニルベンジルエーテル化合物は、作業性等の面から二種以上を混合して用いることも可能であり、誘電特性を損なわない範囲内で適宜選択される。
また、下記一般式(9)

H−(R−N=C=N)−R10 (9)

(式中、Rは同一又は異なっても良く、1価の炭化水素基、R10は2価の炭化水素基、nは2〜40の整数を示す)で表されるポリカルボジイミド化合物としては、市販されているものを適宜用いることができ、例えば、日清紡績(株)製カルボジライトV−01、カルボジライトV−03等が挙げられる。
これらポリカルボジイミド等の化合物は、ビニルベンジル系化合物100重量部に対して、0.1〜30重量部、特には0.5〜10重量部での割合で配合されていることが好ましい。配合割合が0.1重量部未満であると、得られる熱硬化性樹脂組成物の金属箔に対する密着性向上効果が不十分であり、一方30重量%を越えると誘電特性の低下や、樹脂組成物中で配合物の相分離を引き起こすことがある。
本発明の熱硬化性樹脂組成物は、前記ビニルベンジル系化合物と、前記ポリカルボジイミド化合物を含むものであればよく、他の添加剤等については特に制限されるものではない。
更に本発明の熱硬化性樹脂組成物には必要に応じて難燃剤や可塑剤や充填剤、熱または光硬化剤、劣化防止剤を本発明の目的を損なわない範囲で添加することができる。
また本発明は、前記の重合性組成物を繊維材料に含浸して得られるプリプレグを提供するものである。本発明のプリプレグの作成に用いられる繊維材料としてはガラス繊維、炭素繊維、芳香族ポリアミド繊維、炭化珪素繊維、アルミナ繊維など公知の繊維材料を用いることができるが、好ましくは低誘電性(低比誘電率、低誘電正接)を有するガラス繊維からなるガラスクロスを用いることが好ましい。
繊維材料の含有量は強度や成形性等の観点からプリプレグに対して30〜70重量%であることが好ましい。本発明において、重合性組成物を繊維材料に含浸させる方法としては、公知の溶剤法あるいは無溶剤法どちらの方法も用いることができる。溶剤法に用いる溶剤としては、プリプレグ中の残存溶剤をできるだけ低減させ、耐熱性の低下やクラック、ボイドの発生を回避するために比較的低沸点の溶剤、例えば、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン系溶剤、ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素系溶剤等を用いることができる。このような方法で重合性組成物が繊維材料に含浸したものを必要に応じて80〜130℃で10分〜180分乾燥および熱処理を施すことによってプリプレグを得ることができる。
得られたプリプレグは、これを単独で、または積層して加熱、加圧を施すことにより、高周波用基板を得ることができる。すなわち、所定の厚みのプリプレグ単独、あるいは所定の厚みとなるようにプリプレグを積層し、熱プレス等の公知の方法にて加熱加圧成形を行うことにより高周波用基板を得ることができる。成形条件は80〜250℃、好ましくは100〜200℃、5〜100kg/cm2の圧力、0.5〜10時間が例示され、必要に応じて段階的に昇温することも効果的である。
また本発明は、前記のプリプレグを単独で、または積層し、さらに金属箔を重ねて加熱、加圧に施して得られる金属張り高周波用基板を提供するものである。すなわち、所定の厚みのプリプレグ単独、あるいは所定の厚みとなるようにプリプレグを積層し、その積層体の両面に金属箔を重ね、前記の加熱加圧成形を行うことにより金属張り高周波用基板を得ることができる。本発明で使用する金属箔は、銅、金、銀、アルミニウム等が挙げられるが、銅が好ましい。また必要に応じて電解箔や圧延箔を用いることができる。
また、上述のような銅箔等の金属箔上に前記重合性組成物あるいはその溶液をドクターブレードコート法等により塗工し、80〜130℃で10分〜180分乾燥および熱処理を施すことによって両者が一体化した樹脂付き金属箔を得ることも可能で、これを用いて高周波用基板としてもよい。また樹脂付き金属箔をコア材に重ねて加熱加圧成形することにより多層積層基板としてもよい。
また、本発明によれば、導電層上に前記の重合性組成物を塗工し重合・硬化させ、硬化物の上にさらに導電層を設けた多層積層基板を提供するものである。このような多層積層基板は、例えば導電層として厚さ18μmの銅箔を用い、その上に重合性組成物を厚さ20〜200μm好ましくは50〜100μmの絶縁層として塗布し、熱硬化させ、その上にさらに導電層を形成する、いわゆるビルドアップ法により作製することができる。
このようにして得られた本発明の基板は、高周波帯域における誘電特性に優れ、かつ、金属箔、特には銅箔に対して良好な接着性を示す。このようにな金属箔付き基板にパターニングを施し、コンデンサ、コイル、フィルター等と適宜組み合わせることにより、高性能の高周波用電子部品を得ることができる。
以下に実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお特記しない限り、例中の部は重量部を意味する。なお実施例で行われた測定の方法を以下に示す。
[測定方法]
(イ)誘電特性:HP社製ベクトルネットワークアナライザHP8753Eを用い、1.5mm×1.5mm×75mmの角柱状試験片を用いて空洞共振器摂動法で5GHzの比誘電率および誘電正接を測定した。
(ロ)銅箔引き剥がし強度:JISC6481に準じ、引っ張り試験機を用いて測定した。
[実施例1〜5]
前記一般式(1)(式中、R、R、Rはビニルベンジル基または水素原子を示し、ビニルベンジル基と水素原子の割合は一分子平均で2.4:0.6であり、Rは全て水素原子を示す)で表されるビニルベンジル化合物を樹脂1、ポリカルボジイミド(日清紡績(株)製カルボジライトV−03)を配合剤とする。樹脂1と、配合剤とを、下記の表1中に示す割合にてトルエン中に溶解して、熱硬化性樹脂溶液を調製した。これら樹脂溶液を、ガラスクロスに含浸させたのち110℃で30分乾燥し、プリプレグを得た。
また、これら樹脂溶液を18μm銅箔((株)日鉱マテリアルズ製JTC箔)粗化面に厚さ100μmとなるように塗工して、110℃で30分乾燥し、樹脂付き銅箔を得た。
さらに上記樹脂付き銅箔2枚の間に、上記プリプレグを10層積層して、150℃2時間、180℃5時間の条件での加熱加圧成形により厚さ1.5mmの銅箔付き積層板を作製し、銅箔引き剥がし試験用の試験片とした。
また、樹脂組成物の誘電特性評価用として、上記樹脂溶液を110℃で30分乾燥し、加熱加圧成形により厚さ1.5mmの樹脂板を作製し、誘電特性測定用の試験片とした。
[比較例1]
実施例1〜5と同様の方法にて樹脂1のみの銅箔引き剥がし試験用の試験片および、誘電特性測定用の試験片を夫々作製した。
Figure 0004778687
[実施例6]
前記一般式(2)(式中、Rは直鎖ヘキシレン基を示し、nは1を示し、xは0を示す)で表されるビニルベンジル化合物を樹脂2とする。樹脂2と、配合剤を下記の表2中に示す配合にてトルエン中に溶解して、熱硬化性樹脂溶液を調製した。これら樹脂溶液を、ガラスクロスに含浸させたのち110℃で1時間乾燥し、プリプレグを得た。
また、上記樹脂溶液を実施例1と同じ条件で作製した銅箔粗化面に厚さ100μmとなるように塗工して、110℃で1時間乾燥し、樹脂付き銅箔を得た。
さらに上記樹脂付き銅箔2枚の間に、上記プリプレグを10層積層して、150℃2時間、180℃5時間の条件での加熱加圧成形により厚さ1.5mmの銅箔付き積層板を作製し、銅箔引き剥がし試験用の試験片とした。
また、樹脂組成物の誘電特性評価用として、上記樹脂溶液を110℃で1時間乾燥し、加熱加圧成形により厚さ1.5mmの樹脂板を作製し、誘電特性測定用の試験片とした。
[実施例7]
前記一般式(4)が新日本石油化学(株)製PP−700−300であるフェノール樹脂を、四級アンモニウム塩(テトラ−n−ブチルアンモニウムブロマイド)の存在下でセイミケミカル(株)製ビニルベンジルクロライドCMS−AM(m/p異性体:50/50重量%混合物)とを水/有機溶剤混合液中、アルカリ金属水酸化物(水酸化ナトリウム)を脱ハロゲン化水素剤として80℃で反応させて得た化合物を樹脂3とする。樹脂3と、配合剤を下記の表2中に示す配合にてトルエン中に溶解して、熱硬化性樹脂溶液を調製した。これら樹脂溶液を、ガラスクロスに含浸させたのち110℃で2時間乾燥し、プリプレグを得た。
また、上記樹脂溶液を実施例1と同じ条件で作製した銅箔粗化面に厚さ100μmとなるように塗工して、110℃で2時間乾燥し、樹脂付き銅箔を得た。
さらに上記樹脂付き銅箔2枚の間に、上記プリプレグを10層積層して、150℃2時間、180℃5時間の条件での加熱加圧成形により厚さ1.5mmの銅箔付き積層板を作製し、銅箔引き剥がし試験用の試験片とした。
また、樹脂組成物の誘電特性評価用として、上記樹脂溶液を110℃で2時間乾燥し、加熱加圧成形により厚さ1.5mmの樹脂板を作製し、誘電特性測定用の試験片とした。
[実施例8]
前記一般式(5)が住金エア・ウォーター・ケミカル(株)製SKレジンHE−100C−30であるフェノール樹脂を、四級アンモニウム塩(テトラ−n−ブチルアンモニウムブロマイド)の存在下でセイミケミカル(株)製ビニルベンジルクロライドCMS−AM(m/p異性体:50/50重量%混合物)とを水/有機溶剤混合液中、アルカリ金属水酸化物(水酸化ナトリウム)を脱ハロゲン化水素剤として80℃で反応させて得た化合物を樹脂4とする。樹脂4と、配合剤を下記の表2中に示す配合にてトルエン中に溶解して、熱硬化性樹脂溶液を調製した。これら樹脂溶液を、ガラスクロスに含浸させたのち110℃で1時間乾燥し、プリプレグを得た。
また、上記樹脂溶液を実施例1と同じ条件で作製した銅箔粗化面に厚さ100μmとなるように塗工して、110℃で1時間乾燥し、樹脂付き銅箔を得た。
さらに上記樹脂付き銅箔2枚の間に、上記プリプレグを10層積層して、150℃2時間、180℃5時間の条件での加熱加圧成形により厚さ1.5mmの銅箔付き積層板を作製し、銅箔引き剥がし試験用の試験片とした。
また、樹脂組成物の誘電特性評価用として、上記樹脂溶液を110℃で1時間乾燥し、加熱加圧成形により厚さ1.5mmの樹脂板を作製し、誘電特性測定用の試験片とした。
[比較例2〜4]
実施例6〜8と同様の方法にて樹脂2、樹脂3、樹脂4のみの銅箔引き剥がし試験用の試験片および、誘電特性測定用の試験片を夫々作製した。
Figure 0004778687
上記の表1および表2から明らかなように、本発明の熱硬化性樹脂組成物は、ポリカルボジイミド化合物配合により、硬化後においてビニルベンジル系化合物が有する優れた誘電特性を維持しながら、高い銅箔接着性を示すことがわかる。従って、この熱硬化性樹脂組成物をプリプレグ、樹脂付き金属箔、および基板として用いることで、高周波帯域での使用に適した信頼性に優れる回路基板等の電子部品を得ることができる。
本発明により開発された熱硬化性樹脂組成物は、低コストであり、加工性に優れ、耐熱性があり、高周波(ギガヘルツ)帯域での使用に好適である低比誘電率及び低誘電損失の特性を有し、且つ基板を構成する金属材料等に対する接着性を有するので、それを用いたプリプレグ、樹脂付き金属箔および高性能高周波電子部品用基板などの分野に広く使用することができる。

Claims (8)

  1. 下記一般式(1)
    Figure 0004778687
    (式中、R、R、Rは同一又は異なっても良く、ビニルベンジル基、水素原子、炭素数1〜5のアルキル基、アルコキシ基、チオアルコキシ基、アリール基で置換されていてもよい炭化水素基を示し、R〜Rのうち少なくとも1つはビニルベンジル基である。Rは同一又は異なっても良く、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜5のアルキル基、アルコキシ基、チオアルコキシ基、チオアリールオキシ基、アリール基から選ばれる基を示す。)で表されるビニルベンジル化合物
    又は
    下記一般式(2)
    Figure 0004778687
    (式中、Rは炭素数2〜20の有機基を示し、 は同一又は異なっても良く、ハロゲン原子又は炭素数1〜5のアルキル基、アルコキシ基、チオアルコキシ基、チオアリールオキシ基、アリール基から選ばれる基を示し、xは0〜4の整数を示し、nは0〜20の整数を示す)で表されるビニルベンジル化合物、とポリカルボジイミド化合物を含有し、前記ビニルベンジル化合物100重量部に対し、ポリカルボジイミド化合物が0.1〜30重量部であることを特徴とする熱硬化性樹脂組成物。
  2. ビニルベンジル化合物が、インデンまたはフルオレンとビニルベンジルハライドの反応生成物である請求項1記載の熱硬化性樹脂組成物。
  3. 下記一般式(3)
    Figure 0004778687
    (式中、Rはメチル基またはエチル基、Rは水素原子または炭素数1〜10の炭化水素基、nは2〜6の整数を示す)で表されるビニルベンジルエーテル化合物とポリカルボジイミド化合物を含有し、前記ビニルベンジルエーテル化合物100重量部に対し、ポリカルボジイミド化合物が0.1〜30重量部であることを特徴とする熱硬化性樹脂組成物。
  4. 下記一般式(4)〜(8)で示されるフェノール樹脂、ナフトール樹脂から選択される一種の化合物とビニルベンジルハライドの反応生成物であるビニルベンジルエーテル化合物とポリカルボジイミド化合物を含有し、前記ビニルベンジルエーテル化合物100重量部に対し、ポリカルボジイミド化合物が0.1〜30重量部であることを特徴とする熱硬化性樹脂組成物。

    Figure 0004778687
    式中、R はメチル基またはエチル基、R は水素原子または炭素数1〜10の炭化水素基、nは2〜6の整数を示す
    Figure 0004778687
    (式中、nは1〜20の整数を示す)
    Figure 0004778687
    (式中、nは1〜20の整数を示す)
    Figure 0004778687
    (式中、nは1〜20の整数を示す)
    Figure 0004778687
    (式中、nは1〜20の整数を示す)
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の熱硬化性樹脂組成物を繊維材料に含浸して得られるプリプレグ。
  6. 金属箔上に、請求項1〜4に記載の熱硬化性樹脂組成物を塗工し、両者を一体化せしめて得られる樹脂付き金属箔。
  7. 請求項5に記載のプリプレグと請求項6に記載の樹脂付き金属箔とを用い、これらを積層し、加熱、加圧を行うことを特徴とする基板の製造方法。
  8. 請求項5に記載のプリプレグと請求項6に記載の樹脂付き金属箔とから製造された高周波帯域用基板。
JP2004143374A 2004-05-13 2004-05-13 熱硬化性樹脂組成物、それを用いたプリプレグ、樹脂付き金属箔、基板 Expired - Lifetime JP4778687B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004143374A JP4778687B2 (ja) 2004-05-13 2004-05-13 熱硬化性樹脂組成物、それを用いたプリプレグ、樹脂付き金属箔、基板

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004143374A JP4778687B2 (ja) 2004-05-13 2004-05-13 熱硬化性樹脂組成物、それを用いたプリプレグ、樹脂付き金属箔、基板

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005325197A JP2005325197A (ja) 2005-11-24
JP4778687B2 true JP4778687B2 (ja) 2011-09-21

Family

ID=35471797

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004143374A Expired - Lifetime JP4778687B2 (ja) 2004-05-13 2004-05-13 熱硬化性樹脂組成物、それを用いたプリプレグ、樹脂付き金属箔、基板

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4778687B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN117377707A (zh) * 2021-05-17 2024-01-09 松下知识产权经营株式会社 树脂组合物、和使用其的预浸料、带树脂的膜、带树脂的金属箔、覆金属箔层压板及布线板
WO2023224021A1 (ja) * 2022-05-19 2023-11-23 株式会社レゾナック 樹脂組成物、プリプレグ、積層板、樹脂フィルム、プリント配線板及び半導体パッケージ

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3414556B2 (ja) * 1995-07-24 2003-06-09 昭和高分子株式会社 ポリビニルベンジルエーテル化合物およびその製造方法
JP3506413B2 (ja) * 1998-09-25 2004-03-15 日清紡績株式会社 プリプレグ、多層プリント配線板及びその製造方法
JP3588317B2 (ja) * 2000-09-18 2004-11-10 日清紡績株式会社 熱硬化性樹脂組成物及びそれを用いた樹脂付き金属箔、プリプレグ並びにフィルム状接着剤
JP2003306591A (ja) * 2002-02-13 2003-10-31 Showa Highpolymer Co Ltd 硬化性樹脂組成物およびそれを用いた層間絶縁材料
JP3681170B2 (ja) * 2002-03-25 2005-08-10 昭和高分子株式会社 高周波用基板
JP3615742B2 (ja) * 2002-03-25 2005-02-02 昭和高分子株式会社 硬化性ビニルベンジル化合物およびその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005325197A (ja) 2005-11-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5181221B2 (ja) 低熱膨張性低誘電損失プリプレグ及びその応用品
CN107109049B (zh) 高频用热固性树脂组合物、利用其的预浸料、层叠片和印刷电路基板
JP7217441B2 (ja) 樹脂組成物、プリプレグ、樹脂付きフィルム、樹脂付き金属箔、金属張積層板、及び配線板
KR101508083B1 (ko) 비할로겐계 수지 조성물 및 이를 이용한 비할로겐계 구리 피복 라미네이트의 제작방법
JP6726877B2 (ja) 樹脂付き金属箔、積層板、プリント配線板及び多層プリント配線板
KR102337574B1 (ko) 열경화성 수지 조성물, 이를 이용한 프리프레그, 적층 시트 및 인쇄회로기판
KR20150018406A (ko) 에폭시 수지 조성물 및 그 경화물
KR100518707B1 (ko) 저유전 정접 필름 및 배선 필름
KR100624028B1 (ko) 수지조성물 및 그것을 사용한 프리프레그 및 적층판
JP2005105061A (ja) 樹脂組成物、樹脂付導体箔、プリプレグ、シート、導体箔付シート、積層板およびプリント配線基板
KR20140127039A (ko) 저열팽창율 및 고내열성을 갖는 인쇄회로기판용 절연수지 조성물, 이를 이용한 프리프레그, 동박적층판, 및 인쇄회로기판
JP2003253018A (ja) プリプレグ及びそれを用いたプリント配線板
JP2005112981A (ja) 低誘電率樹脂組成物およびそれを用いたプリプレグ、金属張積層板、印刷配線板
JP2005105062A (ja) 樹脂組成物、樹脂付導体箔、プリプレグ、シート、導体箔付シート、積層板およびプリント配線基板
JP4778687B2 (ja) 熱硬化性樹脂組成物、それを用いたプリプレグ、樹脂付き金属箔、基板
TWI435909B (zh) Epoxy resin composition and the application of its low dielectric constant insulation material
JP2007002187A (ja) 熱硬化性樹脂組成物、それを用いたプリプレグ、基板及び導体箔付き基板
JP3681170B2 (ja) 高周波用基板
JP2010077310A (ja) 回路基板用樹脂組成物、プリプレグおよび積層板
JP2008103651A (ja) 接着層付き金属箔、金属張積層板、並びに、この金属張積層板を用いて得られる印刷配線板及び多層配線板
JP5432791B2 (ja) エポキシ樹脂組成物、プリプレグ、金属箔付き樹脂シート、樹脂シート、積層板、多層板
JP2016060840A (ja) 熱硬化性樹脂組成物、プリプレグ、積層板及びプリント配線板
JP4253529B2 (ja) 熱硬化性樹脂組成物、それを用いたプリプレグおよび基板
JP2005015552A (ja) 熱硬化性樹脂組成物、これを用いたプリプレグおよび基板
JP2009191218A (ja) 回路基板用樹脂組成物、プリプレグおよび積層板

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070328

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20100726

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101125

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101207

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110125

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110131

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110222

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110414

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110517

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110609

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110628

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110704

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4778687

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140708

Year of fee payment: 3

EXPY Cancellation because of completion of term