JP4777544B2 - 農作業機 - Google Patents

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JP4777544B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、農作業機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の農作業機は、自走可能に構成した走行機体の後部に作業機を昇降可能に配設しており、走行機体は、機体フレームの前側上部に原動機部を配設し、同原動機部の後方に運転操作部を配設していた。
【0003】
運転操作部は、座席の前方位置に所定間隔を開けてステアリングシャフトを回動自在に配設し、同ステアリングシャフトの先端部にステアリングホイールを取付けており、ステアリングシャフトは、フロントコラムカバーで被覆していた。
【0004】
原動機部は、機体フレームの前側上部にエンジンを載設し、同エンジンの上方位置に燃料タンクを配設し、これらエンジンと燃料タンクの前方及び左右側方をボンネットで被覆し、エンジンと燃料タンクの後方を前記フロントコラムカバーで被覆していた。
【0005】
そして、機体フレームの前側上部にステップを載設し、同ステップの前端部にボンネットの前端部を係止する一方、フロントコラムカバーの左右側部にボンネットの左右側部をノブネジで固定することにより、或いは、フロントコラムカバーの前側にボンネットの後端部をフロントコラムカバーの内部に収容したロックカム機構で固定することにより、機体にボンネットを取付けていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来の農作業機にあっては、フロントコラムカバーの左右側部にボンネットの左右側部をノブネジで固定していたため、固定具であるノブネジが外観表面に露出しており、機体前方からの乗降時等に作業者の身体に誤ってノブネジが接触することによってノブネジが破損するおそれがあり、また、エンジン等のメンテナンスのためにボンネットを取外す際には、左右両方のノブネジを外す作業が必要であり、メンテナンス作業が煩雑なものとなるおそれがあった。
【0007】
また、フロントコラムカバーにボンネットをロックカム機構で固定したものにあっては、かかるロックカム機構のロック操作及びロック解除操作を行うための操作レバーが運転操作部に設けられており、作業者の身体が誤って操作レバーに接触してしまった場合にボンネットが不意に脱落してしまうのを防止するために複雑な構造にする必要があり、また、エンジン等のメンテナンスのためにボンネットを取外す際には、わざわざ運転操作部にて操作レバーを操作しなければならず、メンテナンス作業が煩雑なものとなるおそれがあった。
【0008】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明では、機体フレームに載設したエンジンをボンネットで被覆してなる農作業機において、前記ボンネットは、ボンネットの前端下部にボンネットを係止するための係止部と、ボンネットの後側上部にボンネットをロックするためのロック部とをそれぞれ設け、同ロック部を開閉自在に取り付けた給油口蓋を介して被覆するとともに、同給油口蓋の内側にてロック部のロック操作及びロック解除操作が行えるべく構成して、前記機体フレームの前端上部にフロントステップを載設し、同フロントステップは、前側中央部に前端部の一部を開放させて平面視でU字状に形成した切欠部を設け、同切欠部の先端部上部に前記ボンネットを載設したことを特徴とする農作業機を提供せんとするものである
【0009】
また、前記切欠部の前端部と、機体フレームを構成する前側フレーム構成体の中央部とに開閉自在に前側カバーを設けたこととした。
【0010】
また、前記前側カバーの内側方には、エンジンのエンジンオイル検油兼給油口を配設したこととした。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明に係る農作業機は、自走可能に構成した走行機体の後部に作業機としての植付機を昇降可能に連設しており、走行機体は、前後方向に向けて伸延する機体フレームの下方に走行部を配設する一方、機体フレームの前側上部に原動機部を配設し、同原動機部の後方位置に運転操作部を配設している。
【0012】
運転操作部は、座席の前方に所定間隔を開けてステアリングシャフトを回動自在に配設し、同ステアリングシャフトの先端部にステアリングホイールを取付けている。
【0013】
原動機部は、機体フレームの前端上部にエンジンを載設し、同エンジンの直上方位置に燃料タンクを配設している。
【0014】
そして、機体フレームの前端上部に平面視略U字状のフロントステップをその二又状の先端部分をエンジンの左右側方に向けて伸延させた状態で載設するとともに、フロントステップの二又状の先端部間に前側カバーを開閉自在に配設し、これらフロントステップと前側カバーの上部に前側から順にボンネットとフロントコラムカバーを載設しており、かかるボンネットによってエンジンと燃料タンクの前方及び左右側方を被覆し、また、フロントコラムカバーによってエンジンと燃料タンクの後方を被覆している。
【0015】
しかも、ボンネットには、同ボンネットを係止するための係止部と、ボンネットをロックするためのロック部とをそれぞれ設けており、同ロック部を開閉蓋で被覆するとともに、同開閉蓋の内側にてロック部のロック操作及びロック解除操作が行えるように構成している。
【0016】
このように、ボンネットのロック部を開閉蓋で被覆するとともに、同開閉蓋の内側にてロック部のロック操作及びロック解除操作が行えるようにしているため、外観上にロック部が露出しておらず、ロック部に作業者の身体が誤って接触することがなくなる。
【0017】
これにより、不意にロックが解除されてボンネットが脱落するのを未然に防止することができ、安全性を向上させることができる。
【0018】
しかも、外観上にロック部が露出していないために、デザイン上において良好なものとすることができる。
【0019】
特に、前記開閉蓋として、機体の前端部に開閉自在に設けた前側カバーを用いた場合には、機体の前方でボンネットの着脱作業を行うことができ、エンジン等のメンテナンス作業の作業性を向上させることができる。
【0020】
また、前記開閉蓋として、ボンネットに開閉自在に設けた給油用の給油口蓋を用いた場合には、ロック部を被覆するために開閉蓋を別途設ける必要がなくなり、構成する部品点数を削減することができ、製造コストや部品管理コストの低廉化や機体の軽量化を図ることができる。
【0021】
【実施例】
以下に、本発明の一実施例について図面を参照しながら具体的に説明する。尚、本実施例では、本発明に係る農作業機として田植機1を例にとり説明しているが、本発明に係る農作業機は、田植機1に限定されることなく、トラクタ、コンバイン、野菜移植機などの各種農作業に用いられる作業機にも適用できるものである。
【0022】
田植機1は、図1に示すように、自走可能に構成した走行機体2の後部に植付機3を昇降機構4を介して昇降可能に連設している。
【0023】
走行機体2は、図1に示すように、機体フレーム5の下方に走行部6を配設する一方、機体フレーム5の前部に原動機部7を配設し、同原動機部7の後方位置に運転操作部8を配設している。
【0024】
以下に、走行機体2の各部の構造について詳細に説明する。
【0025】
[機体フレーム5]
まず、機体フレーム5の構造について説明すると、機体フレーム5は、図1〜図3に示すように、前後方向に向けて伸延させるとともに略中央部から後側を上方に向けて屈曲させた左右一対のセンターフレーム構成体9,10の前端部間に中央部分を左右幅方向に向けて伸延させるとともに左右側部で屈曲させて左右側部を後方に向けて伸延させた平面視略コ字状の円筒状の前側フレーム構成体11を架設するとともに、センターフレーム構成体9,10の前側中途部間に左右幅方向に向けて伸延させた中空矩形状の予備苗載台支持フレーム構成体12を架設し、また、センターフレーム構成体9,10の中途部間に左右幅方向に向けて伸延させた円筒状のステップ支持フレーム構成体13と正面視で略門型の円筒状の座席支持フレーム構成体14の基端部とを架設し、さらには、センターフレーム構成体9,10の後端部間に背面視で略門型の中空矩形状のリヤフレーム構成体15の上部を架設している。
【0026】
また、機体フレーム5は、前側フレーム構成体11の中央部と予備苗載台支持フレーム構成体12の中央部との間にエンジン16を載置するための矩形平板状のエンジン支持体17を前後方向に向けて伸延させた状態で架設しており、同エンジン支持体17の後端には、ステアリング機構18を支持するための矩形平板状のステアリング支持体19を延設している。
【0027】
また、機体フレーム5は、予備苗載台支持フレーム構成体12の左右端部に予備苗載台20を構成する予備苗載台支持支柱21の基端部をブラケット22を介してそれぞれ取付けており、かかる予備苗載台支持フレーム構成体12の左右端部に前側フレーム構成体11の左右端部を連結し、これら予備苗載台支持フレーム構成体12と前側フレーム構成体11の右側部間にバッテリー23を載置するための矩形平板状のバッテリー支持体24を架設し、さらには、センターフレーム構成体9, 10と予備苗載台支持フレーム構成体12との交差部近傍に左右一対のステップ支持支柱51,52を上方に向けて立設している。
【0028】
このように、本実施例では、左右一対のセンターフレーム構成体9,10の前端部間に前側フレーム構成体11を横架するとともに、同前側フレーム構成体11の左右側部を予備苗載台支持フレーム構成体12の左右側部に連結しているため、予備苗載台20の荷重を予備苗載台支持フレーム構成体12の左右端部で受けるだけでなく前側フレーム構成体11の左右端部でも受けることになり、これら予備苗載台支持フレーム構成体1 2と前側フレーム構成体11とが協働して重量物である予備苗載台20を支持している。
【0029】
これにより、予備苗載台支持フレーム構成体12の強度を確保するために予備苗載台支持フレーム構成体12を太く形成する必要がなくなり、予備苗載台支持フレーム構成体12の軽量化や低廉化を図るとともに、機体全体の軽量化や低廉化を図っている。
【0030】
また、機体フレーム5は、図4〜図6に示すように、前側フレーム構成体11の中央上部に左右一対のステアリングシャフト支持フレーム構成体25,26の前端部を取付け、両ステアリングシャフト支持フレーム構成体25,26の後端部にステアリングシャフト27を回動自在に支持する円筒状のステアリングポスト28を略U字状のブラケット29を介して取付けている。
【0031】
さらに、機体フレーム5は、図2、図3及び図7に示すように、門型のリヤフレーム構成体15の左右側部に左右一対の円筒状のステップ支持フレーム構成体30,31の基端部を取付けるとともに、これらリヤフレーム構成体15の角部とステップ支持フレーム構成体30,31の基端部との間にリヤデッキ支持ブラケット32,33を取付けている。各ステップ支持フレーム構成体30,31は、基端部を左右幅方向に向けて伸延させるとともに、中途部で屈曲して、先端部を前後方向に向けて伸延させた形状となっている。
【0032】
[走行部6]
次に、走行部6の構造について説明すると、走行部6は、図1〜図3に示すように、機体フレーム5に設けたステアリング支持体19の後部にミッションケース34の前部を取付け、同ミッションケース34の前部に左右一対のフロントアクスルケース35,36を連動連結し、各フロントアクスルケース35,36に前車輪37を連動連結している。
【0033】
また、走行部6は、ミッションケース34の後部に左右幅方向に向けて伸延させたリヤアクスルケース38を連動連結し、同リヤアクスルケース38の左右端部に後車輪39をそれぞれ連動連結している。かかるリヤアクスルケース38は、左右側上部を機体フレーム5のリヤフレーム構成体15の基端部に取付けている。
【0034】
このように、機体フレーム5のステアリング支持体19にミッションケース34を取付けるとともに、同ミッションケース34の後端部に連設したリヤアクスルケース38を機体フレーム5のリヤフレーム構成体15に取付けることによって、機体フレーム5とミッションケース34及びリヤアクスルケース38とが一体となって強固な機枠を構成しており、しかも、図3に示すように、中途部から後上方に向けて屈曲させたセンターフレーム構成体9,10の後部とリヤフレーム構成体15とミッションケース34及びリヤアクスルケース38とで略三角形状のトラス構造を構成しており、これらによって、機体の剛性を高めて、機体の走行安定性を向上させている。
【0035】
また、本実施例では、平面視においてミッションケース34とフロントアクスルケース35,36とで形成される凹部に左右のセンターフレーム構成体9,10を貫通させることによって、センターフレーム構成体9,10の位置を従来よりも低くして、機体の低重心化を図って走行安定性を向上させるとともに、車高を低くすることによって乗降性を向上させている。
【0036】
[原動機部7]
次に、原動機部7の構造について説明すると、原動機部7は、図1〜図4に示すように、機体フレーム5のエンジン支持体17にエンジン16を載設し、同エンジン16の上方に燃料タンク40を配設するとともに、エンジン16の左側部にマフラー59を連設し、同マフラー59の前端部に排気筒60を前側下方に向けて突設し、同排気筒60の先端部に排気口61を形成しており、これらエンジン16や燃料タンク40やマフラー59をボンネット62で被覆している。
【0037】
また、原動機部7は、エンジン16の後方左側部と前方右側部とに駆動軸41,42をそれぞれ突出させており、エンジン16の後方左側部に突出させた駆動軸41には、走行部6に動力を伝達するための走行動力伝達機構43を連動連結する一方、エンジン16の前方右側部に突出させた駆動軸42には、発電機構44を連動連結している。
【0038】
すなわち、原動機部7は、エンジン16の後方左側部に駆動軸41を突設し、同駆動軸41の先端部に走行動力伝達機構43の一部を構成するベルト式無段階変速の変速装置45を連動連結するとともに、同変速装置45の左側部に同軸上に植付機3等を油圧駆動するための油圧ポンプ46を取付け、同油圧ポンプ46にもエンジン16の駆動軸41を連動連結している。走行動力伝達機構43は、エンジン16の駆動軸41に変速装置45の出力側プーリー47を取付ける一方、ミッションケース34の前方左側部に突出させた入力軸48に入力側プーリー49を取付け、これら出力側プーリー47と入力側プーリー49との間に伝動ベルト50を懸架しており、エンジン16の動力を変速装置45で変速した後にミッションケース34とフロントアクスルケース35,36やリヤアクスルケース38を介して前後車輪37,39に伝達している。
【0039】
一方、原動機部7は、エンジン16の前方右側部に駆動軸42を突設し、同駆動軸42の先端部に発電機構44を連動連結しており、かかる発電機構44は、エンジン16の駆動軸42の先端部に出力側プーリー53を取付ける一方、機体フレーム5の右側のセンターフレーム構成体10の前側部に立設した発電機支持支柱54と右側のステップ支持支柱52との間に発電機55を取付け、同発電機55の入力軸56に入力側プーリー57を取付け、これら出力側プーリー53と入力側プーリー57との間に伝動ベルト58を懸架している。
【0040】
このように、本実施例では、エンジン16の左右側方に駆動軸41,42をそれぞれ突出させるとともに、エンジン16の左側方に走行動力伝達機構43を配設する一方、エンジン16の右側方に発電機構44を配設し、エンジン16の左側方に突設した駆動軸41に走行動力伝達機構43を連動連結し、エンジン16の右側方に突設した駆動軸42に発電機構44を連動連結しているため、運転操作部8の前方に配設したエンジン16のさらに前方に発電機構44を配設していた従来の農作業機に比べて、運転操作部8よりも前方側の機体長を可及的に短くすることができる。
【0041】
これにより、運転操作部8からの前方視界がエンジン16や発電機構44を被覆するボンネット62によって遮られることがなくなり、走行時の安全性を向上させることができる。
【0042】
また、機体の前方側の機体長が短くなることで、最小旋回半径を小さくすることができ、旋回性能を向上させることができ、しかも、前方側の機体長が短くなる分だけ機体の前後長も短くなり、機体の小型化を図ることができる。
【0043】
特に、エンジン16をはさんで発電機構44とは反対側にエンジン16の排気口61を配設しているため、エンジン16の排気口61から排出される高温の排気が発電機構44とは反対側に排出されることになり、排気が直接的に発電機構44に吹きかかることがなくなり、これによって、エンジン16からの排気によって発電機構44の外観が汚損されるのを防止することができるとともに、発電機構44の周辺の温度上昇を防止することができて、発電機構44の高温に起因する故障を未然に防止することができる。
【0044】
しかも、機体フレーム5に形成したステップ支持支柱52で発電機構44の一部を構成する発電機55を支持しているため、ステップ支持支柱52が、発電機55を支持するための支柱としても機能することになり、発電機55を支持するための支持部材を別途設ける必要がなくなり、これによって、部品点数を削減することができ、部品管理コストや製造コストの低廉化を図ることができるとともに、機体の軽量化を図ることができる。
【0045】
また、本実施例では、左右一対のセンターフレーム構成体9,10の前端部間に前側フレーム構成体11を横架するとともに、同前側フレーム構成体11の左右端部を予備苗載台支持フレーム構成体12の左右側部に連結することによって、図2に示すように、平面視において、左右一対のセンターフレーム構成体9,10の前側部と前側フレーム構成体11の中途部と予備苗載台支持フレーム構成体12の中途部とで囲まれた閉ループ状の領域S1が形成されるとともに、同じく平面視において、センターフレーム構成体9,10の前方左右側部にセンターフレーム構成体9,10の前側部と前側フレーム構成体11の左右側部と予備苗載台支持フレーム構成体12の左右側部とで囲まれた左右一対の閉ループ状の領域S2,S3が形成されている。
【0046】
そして、本実施例では、平面視において、中央の領域S1の内部にエンジン16と変速装置45を配設するとともに、左側の領域S2の内部に油圧ポンプ46を配設し、右側の領域S3の内部にバッテリー23を配設している。
【0047】
このように、重量物であるエンジン16を中心に同じく重量物であるバッテリー23と油圧ポンプ46とを左右に振り分けて配置して、左右の重量バランスを良好なものとし、機体の走行安定性を向上させている。
【0048】
また、平面視で中央の領域S1の内部にエンジン16と変速装置45を配設しているため、エンジン16や変速装置45の周囲にセンターフレーム構成体9,10の前側部と前側フレーム構成体11の中途部と予備苗載台支持フレーム構成体12の中途部とが存在することになり、センターフレーム構成体9,10の前側部と前側フレーム構成体11の中途部と予備苗載台支持フレーム構成体12の中途部とが畦等の障害物からエンジン16や変速装置45を保護する保護部材として機能することになり、これらの保護部材によりエンジン16や変速装置45の破損を防止することができ、農作業機の長寿命化を図ることができ、しかも、エンジン16や変速装置45を保護するための保護部材を別途設ける必要がなくなり、これによっても、農作業機の軽量化や低廉化を図ることができる。
【0049】
また、平面視で左側の領域S2の内部に油圧ポンプ46を配設しているため、油圧ポンプ46の周囲にセンターフレーム構成体9,10の前側部と前側フレーム構成体11の側部と予備苗載台支持フレーム構成体12の側部とが存在することになり、センターフレーム構成体9,10の前側部と前側フレーム構成体11の側部と予備苗載台支持フレーム構成体12の側部とが畦等の障害物から油圧ポンプ46を保護する保護部材として機能することになり、これらの保護部材により油圧ポンプ46の破損を防止することができ、農作業機の長寿命化を図ることができ、しかも、油圧ポンプ46を保護するための保護部材を別途設ける必要がなくなり、これによっても、農作業機の軽量化や低廉化を図ることができる。
【0050】
一方、平面視で右側の領域S3の内部にバッテリー23を配設しているため、バッテリー23の周囲にセンターフレーム構成体9,10の前側部と前側フレーム構成体11の側部と予備苗載台支持フレーム構成体12の側部とが存在することになり、センターフレーム構成体9,10の前側部と前側フレーム構成体11の側部と予備苗載台支持フレーム構成体12の側部とが畦等の障害物からバッテリー23を保護する保護部材として機能することになり、これらの保護部材によりバッテリー23の破損を防止することができ、農作業機の長寿命化を図ることができ、しかも、バッテリー23を保護するための保護部材を別途設ける必要がなくなり、これによっても、農作業機の軽量化や低廉化を図ることができる。
【0051】
これらエンジン16やバッテリー23や油圧ポンプ46は、図1、図4及び図8に示すように、平板状のフロントステップ63で被覆されている。
【0052】
かかるフロントステップ63は、前側中央部に前端部の一部を開放させた切欠部64を形成して、平面視で略U字状に形成しており、その二又状となっている先端部分をエンジン16の左右側方に向けて伸延させた状態で機体フレーム5に形成したステップ支持支柱51,52の上部に載設している。
【0053】
また、フロントステップ63は、二又状の前部に形成した切欠部64に前側カバー65を開閉自在に配設しており、同前側カバー65は、下端部に略円筒状のボス66,66を形成し、同ボス66,66を前側フレーム構成体11の中央部に挿入することによって、前側フレーム構成体11を中心に前後に開閉可能となっている。
【0054】
そして、前側カバー65の内側方にエンジン16のエンジンオイル検油兼給油口67を位置させている。
【0055】
このように、本実施例では、フロントステップ63の前側中央部に切欠部64を形成することにより、フロントステップ63を平面視で略U字状に形成したことにより、フロントステップ63を取外す際にフロントステップ63とエンジン16等の機体前部に位置する部材とが干渉しにくくなり、フロントステップ63を容易に着脱することができ、フロントステップ63を取外して行うメンテナンス作業の作業性を向上させている。
【0056】
特に、フロントステップ63の前側中央部に形成した切欠部64に開閉蓋として機能する前側カバー65を配設することによって、フロントステップ63を取外すことなく前側カバー65を開閉するだけで、エンジン16の下部やエンジン16に連動連結した走行動力伝達機構43のメンテナンス作業を行うことができるようになり、メンテナンス作業の作業性を向上させている。
【0057】
しかも、前側カバー65の内側方にエンジン16のエンジンオイル検油兼給油口67を位置させることによって、フロントステップ63を取外すことなく前側カバー65を開閉するだけで、エンジンオイルの検油や給油作業を行うことができるようになり、エンジンオイルの検油や給油作業の作業性を向上させている。
【0058】
また、フロントステップ63の前側中央部に形成した切欠部64には、開閉蓋に替えてウインチやポンプ等のアタッチメントを装着できるようにすることもできる。
【0059】
かかるフロントステップ63の上部には、前方から順にボンネット62とフロントコラムカバー68を載設しており、ボンネット62によってエンジン16と燃料タンク40の前方及び左右側方を被覆するとともに、フロントコラムカバー68によってエンジン16と燃料タンク40の後方を被覆している。これらボンネット62とフロントコラムカバー68とは、一体となって機体前部を構成しており、ボンネット62が前側ボンネット構成体として機能する一方、フロントコラムカバー68が後側ボンネット構成体として機能するようになっている。
【0060】
ボンネット62は、図5及び図9に示すように、下部の左右幅よりも上部の左右幅を狭くすることによって正面視で略中央部よりも上部側に凹部69,69を形成している。かかる凹部69は、ボンネット62の左右側面に連続する滑らかな曲面で形成している。
【0061】
このように、本実施例では、ボンネット62の上部に正面視で凹部69を形成することによって、ボンネット62の下方側部に設けたフロントステップ63の上面を作業者が移動する際に、ボンネット62の上部と作業者との間隔を広くすることができ、これにより、走行機体2の後部に施肥機135を搭載した場合(図10参照)に肥料を補給するため作業者が肥料袋を持ってフロントステップ63上をボンネット62に沿って移動する際に、肥料袋をボンネット62の上部に形成した凹部を通過させることができるので、肥料袋を運搬する作業者が楽な姿勢で余裕を持ってフロントステップ63の上面を移動できる。
【0062】
特に、ボンネット62に形成した凹部69を曲面で形成しているため、仮に肥料袋の運搬時に肥料袋がボンネット62に接触したとしても、肥料袋を損傷させることがなく、肥料袋の破損により肥料が飛散し機体に付着することによって錆びが発生したり、或いは、飛散した肥料を掃除する手間を未然に防止することができる。
【0063】
かかるボンネット62は、前端下部に係止部70を形成する一方、後端上部にロック部71を形成している。
【0064】
すなわち、ボンネット62は、図4及び図5に示すように、前端下部に係止部70としての舌片70aを形成し、一方、ステアリングシャフト支持フレーム構成体25,26の中途部間に左右幅方向に伸延させたブラケット72を横架し、同ブラケット72の中央下部に係止片73を設け、同係止片73に横長孔状の係止孔74を穿設し、同係止孔74に前記舌片70aを挿入することによって、機体フレーム5にボンネット62の前端部を係止している。
【0065】
一方、ボンネット62は、後側上部に開口75を形成し、同開口75に燃料タンク40の給油口76を位置させるとともに、開口75に給油用の給油口蓋77を開閉自在に取り付け、さらには、開口75の上端縁にロック部71としての舌片71aを形成し、同舌片71aにロック部材であるノブネジ81を挿通するためのノブネジ挿通孔78を穿設し、一方、ステアリングポスト28の上端部にブラケット79を前方に向けて突設し、同ブラケット79の前端部に雌ネジ80を取付けており、ボンネット62のノブネジ挿通孔78に挿通したノブネジ81を雌ネジ80に螺着することにより、ボンネット62を機体に固定している。かかるノブネジ81は、給油口蓋77の内側に位置しており、給油口蓋77を開き、給油口蓋77の内側部にてノブネジ81を回動操作することによって、ボンネット62のロック操作やロック解除操作を行うようになっている。
【0066】
このように、本実施例では、ボンネット62に同ボンネット62を係止するための係止部70と、ボンネット62をロックするためのロック部71とをそれぞれ設けて、同ロック部71を開閉蓋としての給油口蓋77で被覆するとともに、同開閉蓋(給油口蓋77)の内側にてロック部71のロック操作及びロック解除操作が行えるようにしている。
【0067】
そのため、外観上にロック部71が露出しておらず、ロック部71に作業者の身体が接触することがなくなり、ロックが解除されてボンネット62が脱落してしまうのを複雑な構造とすることなく未然に防止することができ、安全性を向上させることができるとともに、外観上にロック部71が露出していないために、デザイン上において良好なものとすることができる。
【0068】
特に、開閉蓋としてボンネット62に開閉自在に設けた給油用の給油口蓋77を用いているため、ロック部71を被覆するために開閉蓋を別途設ける必要がなくなり、構成する部品点数を削減することができ、製造コストや部品管理コストの低廉化や機体の軽量化を図ることができる。
【0069】
ここで、本実施例では、ロック部71を被覆する開閉蓋として給油口蓋77を用いているが、図11に示すように、ボンネット62の下端部に開閉自在に設けた前側カバー65を開閉蓋として用いることもできる。尚、図11中では、前述した図4における構成のものとほぼ同等の機能を有する部材には、同一の符号を用いている。
【0070】
すなわち、図11に示すように、ボンネット62は、前端下部にロック部71としての舌片71aを形成し、同舌片71aにロック部材としてのノブネジ81を挿通するためのノブネジ挿通孔78を穿設する一方、ステアリングシャフト支持フレーム構成体25,26の中途部間に左右幅方向に伸延させたブラケット72を横架し、同ブラケット72の中央部に雌ネジ80を形成し、同雌ネジ80に舌片71aのノブネジ挿通孔78に挿通したノブネジ81を螺着することによって、機体フレーム5にボンネット62を螺着している。かかるノブネジ81は、前側カバー65の内側方に位置しており、前側カバー65によって被覆されている。
【0071】
一方、ボンネット62は、後端後部に係止部70としての舌片70aを形成する一方、フロントコラムカバー68の前端上部に係止凹部82を形成し、同係止凹部82に舌片70aを係止している。
【0072】
このように、ボンネット62のロック部71を被覆する開閉蓋として機体の前端部に開閉自在に設けた前側カバー65を用いた場合には、機体の前方でボンネット62の着脱作業を行うことができ、エンジン16等のメンテナンス作業の作業性を向上させることができる。
【0073】
[運転操作部8]
次に、運転操作部8の構造について説明すると、運転操作部8は、図1及び図4に示すように、機体フレーム5の座席支持フレーム構成体14の中央上部に座席83を取付け、同座席83の前方に所定間隔を開けてステアリングシャフト27を回動自在に配設し、同ステアリングシャフト27をステアリングポスト28で回動自在に支持するとともに、同ステアリングポスト28をフロントコラムカバー68で被覆し、同フロントコラムカバー68の右側方に操作レバー(主変速レバー84aや苗継レバー84b)や左右ブレーキペダル(図示省略)を配設する一方、フロントコラムカバー68の左側方にクラッチペダル85を配設している。図中、104は、ステアリングシャフト27の上端に取付けたステアリングホイールである。
【0074】
座席83の直前方位置には、図4及び図16〜図18に示すように、ステアリングポスト28にブラケット86を介して取付けた横長矩形箱型状のキースイッチパネル87を配設している。
【0075】
キースイッチパネル87は、上面に各種の警告ランプ88a〜88d(例えば、苗継作業を促す警告ランプ88a、肥料の補給を促す警告ランプ88b、肥料の詰まりを知らせる警告ランプ88c、左右ブレーキペダルの連結が解除されていることを知らせる警告ランプ88d等)やスイッチ89a〜89c(例えば、警告ブザー停止スイッチ89a、エンジン始動・停止切替スイッチ8 9b、植付深さ自動調整入切スイッチ89c等)を配設するとともに、後側面(座席83に対向する側面)の右側下部に凹部90を形成し、同凹部90にキースイッチ91を配設し、同キースイッチ91にキー92を挿入するようにしており、凹部90は、キースイッチ91に装着するキー92の後端が平面視でキースイッチパネル87の後端部から突出しない深さに形成している。
【0076】
このように、本実施例では、キースイッチパネル87の上面に警告ランプ88a〜88dを配設することによって、作業者は運転操作中に警告ランプ88a〜88dを容易に視認することができ、運転操作の安全性を向上させることができる。特に、キースイッチパネル87の上面前部を水平面とし、かかる水平面に警告ランプ88a〜88dを配置することで、作業者が警告ランプ88a〜88dを視認し易いようにするとともに、キースイッチパネル87の上面後部を作業者の目線に合わせて前高後低の傾斜状に形成し、かかる傾斜面にスイッチ89a〜89cを配置することで、作業者がスイッチ89a〜89cを操作し易いようにして、運転操作の安全性を向上させている。
【0077】
また、キースイッチパネル87の側面に形成した凹部90にキースイッチ91を配設することによって、キースイッチ91にキー92を挿入した場合に、キー92の後端部がキースイッチパネル87の側面から突出する突出量を可及的に少なくすることができ、これにより、作業者の身体が誤ってキー92の後端部に接触するおそれが少なくなり、キー92の誤動作を防止できて安全性を向上させることができる。
【0078】
しかも、雨天時にキースイッチ91に雨水が直接接触することがなくなり、キースイッチ91の内部に雨水が浸入するおそれがなくなり、キースイッチ91の故障を防止することができる。
【0079】
特に、凹部90を座席83に対向する側面に形成しているため、作業者が座席83に座りながら容易にキー92の操作を行え、操作性を向上させることができるとともに、作業者の前方側の空間を広くすることができて、快適に運転操作を行うことができる。
【0080】
また、凹部90をキースイッチ91に装着するキー92の先端が平面視でキースイッチパネル87から突出しないように形成しているため、キースイッチ91にキー92を挿入しても、作業者の身体が誤ってキー92の後端部に接触するおそれがなくなり、キー92の誤動作を防止できて安全性を向上させることができる。
【0081】
また、運転操作部8は、図4及び図12に示すように、ステアリングシャフト27の基端部にパワーステアリング用のトルクジェネレータ93の上端部を連動連結し、同トルクジェネレータ93の下端部に減速機構94(図13参照)を収容したステアリングケース95を連動連結しており、かかるステアリングケース95は、従来のようにミッションケース34の内部に形成するのではなく、ミッションケース34とは別個独立した別体として形成している。
【0082】
これらトルクジェネレータ93とステアリングケース95は、エンジン16とミッションケース34の間に配設している。
【0083】
すなわち、エンジン16の後方下部に形成された凹部96にトルクジェネレータ93を上面を後上方へ向けて傾斜させた状態で配設する一方、ミッションケース34の前方下部に形成された凹部97にステアリングケース95を上面を後上方へ向けて傾斜させた状態で配設している。
【0084】
このように、本実施例では、ステアリングケース95とミッションケース34とを別体に形成することによって、農作業機の仕様を変更する際には、仕様変更に応じてステアリングケース95の配設位置を適宜変更するだけでよく、ミッションケース34自体の形状を変更する必要がなくなり、これにより、農作業機の仕様変更を迅速かつ容易に行えるようにしている。
【0085】
しかも、ステアリングケース95やトルクジェネレータ93をエンジン16とミッションケース34との間に配設することによって、エンジン16とミッションケース34との間に形成された空間を有効に利用して機体のコンパクト化を図ることができるようにしている。
【0086】
特に、エンジン16の後部とミッションケース34の前部に凹部96,97をそれぞれ形成し、両凹部96,97間にステアリングケース95やトルクジェネレータ93を配設することによって、ステアリングケース95やトルクジェネレータ93を配設するためのスペースとして十分なスペースを確保することができるようにしている。
【0087】
しかも、エンジン16の後方下部とミッションケース34の前方下部とに凹部96,97をそれぞれ形成し、両凹部96,97間にステアリングケース95やトルクジェネレータ93を前低後高の傾斜状に配設することによって、エンジン16とステアリングケース95とトルクジェネレータ93とミッションケース34とを密接させて集中的に配設することができ、より一層機体のコンパクト化を図ることができるようにしている。
【0088】
かかるトルクジェネレータ93とステアリングケース95の取付構造について説明すると、図4及び図12に示すように、機体フレーム5にエンジン16を支持するために設けたエンジン支持体17の後端にステアリングケース95を支持するためのステアリング支持体19を延設し、同ステアリング支持体19の上部にトルクジェネレータ93を載設する一方、ステアリング支持体19の下部にステアリングケース95を配設し、これらトルクジェネレータ93とステアリングケース95とを左右2本づつの合計4本のボルト98で機体フレーム5のステアリング支持体19を介して直接的に締結し、さらには、同ステアリング支持体19の後端部とミッションケース34の前端部とをブラケット99を介して連結する一方、ステアリングケース95の後端下部にミッションケース34の前端下部を補強支持体100を介して連結している。
【0089】
このようにして、本実施例では、図12に示すように、エンジン支持体17の前端部(前側フレーム構成体11)とステアリング支持体19の後端部(ブラケット99とミッションケース34との締結部であるボルト101)と補強支持体100の後端部(補強支持体100とミッションケース34との締結部であるボルト102)とが側面視で仮想三角形103の各頂点に位置するように構成している。
【0090】
そのため、エンジン16とミッションケース34とをステアリングケース95を介して強固に連結することができるとともに、エンジン支持体17自体の強度を良好に確保することができて、これにより、機体の剛性を向上させることができる。
【0091】
しかも、本実施例では、トルクジェネレータ93とステアリングケース95との間に機体フレーム5を構成するステアリング支持体19を介在させて、同ステアリング支持体19にトルクジェネレータ93とステアリングケース95とを取付けている。
【0092】
このように、トルクジェネレータ93とステアリングケース95とを同一部材である機体フレーム5のステアリング支持体19に取付けているため、取付構造を簡略化することができ、取付に要する部品点数を削減することができ、これにより、製造コストや部品管理コストを低廉化することができるとともに、機体の軽量化を図ることができる。
【0093】
また、トルクジェネレータ93を機体フレーム5のステアリング支持体19に取付けているため、ステアリングホイール104にかかる荷重を機体フレーム5のステアリング支持体19で受けることになり、ステアリングケース95にかかる荷重を軽減することができ、ステアリングケース95を従来のものよりも軽量化することができ、これによっても機体の軽量化を図ることができる。
【0094】
特に、トルクジェネレータ93とステアリングケース95とを機体フレーム5のステアリング支持体19を介して直接的に締結しているため、締結箇所が一箇所に集中することになり、組立作業性やメンテナンス性を向上させることができる。
【0095】
トルクジェネレータ93は、図13及び図14に示すように、トルクジェネレータ本体105の下端部であってトルクジェネレータ本体105とステアリングケース95との間にケース体106を覆設しており、かかるケース体106によってトルクジェネレータ本体105の内部に形成されたパワーステアリング用のオイルの循環流路を密閉するように構成している。図中、107は、オイル吸入口、108はオイル排出口である。
【0096】
かかるケース体106は、トルクジェネレータ本体105のオイルを排出するためのドレン開口109を後端部に形成している。図中、110はドレンパイプである。
【0097】
また、トルクジェネレータ93は、トルクジェネレータ本体105の下端部に突出させた中間軸111の先端部にケース体106に回動自在に設けた出力軸112の基端部を連結し、同出力軸112の先端部に出力ギヤ113を取付けている。図中、114はベアリング、115はパッキンである。
【0098】
一方、ステアリングケース95は、図13及び図15に示すように、ステアリングケース本体116の上部開口をステアリングケース蓋117で覆設しており、内部に減速機構94を収容配設している。尚、本実施例では、トルクジェネレータ93が密閉構造となっており、トルクジェネレータ93の内部を循環するオイルがステアリングケース95の内部に流入することがないため、ステアリングケース95は密閉構造とする必要はない。
【0099】
減速機構94は、ステアリングケース本体116とステアリングケース蓋117とで回動自在に支持した入力軸118の上部に大径変速ギヤ119を取付けるとともに、入力軸118の下部に小径変速ギヤ120を取付け、一方、ステアリングケース本体116の後部で回動自在に支持した出力軸121の上部に扇状の旋回ギヤ122を取付け、これら小径変速ギヤ120と旋回ギヤ122とを噛合させている。
【0100】
また、ステアリングケース95は、ステアリングケース本体116の後方下部に出力軸121を下方に向けて突出させ、同出力軸121の下端部に板状のピットマンアーム123を取付け、同ピットマンアーム123の前端部に左右一対のドラッグリンク124,125を連動連結しており、かかるドラッグリンク124,125は、左右のフロントアクスルケース35,36に設けたナックルアーム(図示省略)に連動連結している。
【0101】
さらに、ステアリングケース95は、ステアリングケース本体116の下面に円弧状の溝126を刻設する一方、ピットマンアーム123の上面にピン127を上方に向けて突出させており、かかるピン127が溝126に沿って回動移動するようにし、しかも、溝126の両端部にピン127が当接することによって、ピットマンアーム123の回動を阻止するようにしている。このように、ステアリングケース95に形成した溝126をステアリングホイール104の切れ角ストッパーとして用いることで、構成する部品点数を減少させながら、切れ角の精度を向上させている。
【0102】
そして、ステアリングケース蓋117とステアリング支持体19とに貫通孔128,129をそれぞれ穿設し、トルクジェネレータ93の下端部に突設した出力軸112をケース体106や貫通孔128,129を貫通させることによって、出力軸112と出力ギヤ113とをステアリングケース95の内部に挿通し、ステアリングケース95の内部で出力ギヤ113と大径変速ギヤ119とを噛合させることによって、トルクジェネレータ93とステアリングケース95とを連動連結している。
【0103】
このように、本実施例では、トルクジェネレータ93とステアリングケース95との間に設けたケース体106でトルクジェネレータ93を密閉しているため、ステアリングケース95を密閉構造とする必要がなく、トルクジェネレータ93とステアリングケース95とを密閉構造とするためのパッキンや締結具が必要なくなり、部品点数を削減することができ、これにより、製造コストや部品管理コストの低廉化を図ることができるとともに、機体の軽量化を図ることができる。
【0104】
しかも、トルクジェネレータ93とケース体106とを取外し、トルクジェネレータ93に替えて適宜の連結具を装着するだけで、パワーステアリング機能を有しない仕様のものに迅速かつ容易に仕様変更することができる。
【0105】
また、トルクジェネレータ93とケース体106とが密閉構造となっているため、ステアリングケース95からトルクジェネレータ93とケース体106とを取外しても、トルクジェネレータ93とケース体106とからオイルが漏れるおそれがなく、これにより、メンテナンスの作業性を向上させることができる。
【0106】
特に、ケース体106にトルクジェネレータ本体105のオイルを排出するためのドレン開口109を形成しているため、ドレイン開口109からトルクジェネレータ93の内部のオイルを抜き去ることができ、トルクジェネレータ93のメンテナンス作業を容易に行うことができる。
【0107】
また、トルクジェネレータ93の出力軸112をケース体106を貫通させてステアリングケース95に挿通することによって、トルクジェネレータ93をステアリングケース95に連動連結しているため、トルクジェネレータ93の出力軸112をステアリングケース95の入力軸として兼用することができ、部品点数を削減することができ、これにより、製造コストや部品管理コストの低廉化や機体の軽量化を図ることができる。
【0108】
また、運転操作部8は、図1及び図8に示すように、座席83の周囲にステップ130を配設しており、かかるステップ130と前記フロントステップ63とで床部を形成している。
【0109】
ステップ130は、前端部をフロントステップ63の後端部に連設しており、左右側部に乗降用のサイドステップ131,132を形成している。
【0110】
尚、ステップ130とフロントステップ63との分割位置(ステップ130の前端及びフロントステップ63の後端の位置)は、従来よりも機体後方側に位置させ、ステアリングホイール104の後端直下方位置近傍としており、これにより、フロントステップ63を取外すだけで変速装置45のメンテナンス作業を行うことができ、また、分割位置が機体後方側に移動した分だけステップ130を小型軽量化することができ、ステップ130の着脱作業を容易なものすることができる。
【0111】
また、ステップ130は、座席83の直下方を側面視で凹状に形成することによって作業者の足元に凹部133を形成しており、これにより、作業者の足元を広くして、快適に運転操作できる。
【0112】
さらに、ステップ130は、左右両端部を後車輪39の左右側方まで伸延させることによって、湿田等で後車輪39の外側に取付ける補助車輪(図示省略)の前側上方を被覆するようにしており、これにより、機体側方にて苗継レバー84 bを操作する際に作業者に泥土がかかるのを防止することができ、また、ステップ130自体が広くなることで苗継時や肥料補給時の作業性を向上させることができ、さらには、ステップ130上の物体が落下して補助車輪に巻き付くのを防止することができる。
【0113】
そして、ステップ130は、図8に示すように、略中央部において機体フレーム5のステップ支持フレーム構成体13で支持されており、また、左右後端部において機体フレーム5のステップ支持フレーム構成体30,31で支持されている。
【0114】
かかるステップ130の左右後端部を支持するステップ支持フレーム構成体30,31は、ステップ130のみならずステップ130の後方に配設した機体後端部を覆うリヤデッキ134をも支持している。
【0115】
すなわち、各ステップ支持フレーム構成体30,31は、基端部を左右幅方向に向けて伸延させるとともに、中途部で屈曲して、先端部を前後方向に向けて伸延させた形状となっており、左右幅方向に向けて伸延する基端部でリヤデッキ134を支持し、一方、前後方向に向けて伸延する先端部でステップ130を支持している。
【0116】
そして、リヤデッキ134は、リヤフレーム構成体15の角部とステップ支持フレーム構成体30,31の基端部との間に設けたリヤデッキ支持ブラケット32,33で固定している。
【0117】
かかるリヤデッキ支持ブラケット32,33には、図10に示すように、リヤデッキ134に替えて施肥機135を取付けることができるようになっている。
【0118】
このように、本実施例では、機体フレーム5にステップ130を支持するためのステップ支持フレーム構成体30,31を設け、同ステップ支持フレーム構成体30,31でリヤデッキ134をも支持するように構成しているため、機体フレーム5に設けたステップ支持フレーム構成体30,31だけでステップ130のみならず同ステップ130の後方に配設したリヤデッキ134をも支持することができ、これにより、リヤデッキ134を支持するための専用部材を別途設ける必要がなくなり、農作業機を構成する部品点数を削減することができるので、製造コストや部品管理コストを低減することができるとともに、機体の軽量化を図ることができる。
【0119】
特に、ステップ支持フレーム構成体30,31の基端部を左右幅方向に向けて伸延させるとともに、先端部を前後方向に向けて伸延させ、同先端部でステップ130を支持する一方、基端部でリヤデッキ1 34を支持するようにしているため、ステップ支持フレーム構成体30,31を製造容易で安価なものとすることができ、より一層農作業機の低廉化を図ることができる。
【0120】
また、ステップ支持フレーム構成体30,31の基端部にリヤデッキ134を装着するためのリヤデッキ支持ブラケット32,33を設け、同リヤデッキ支持ブラケット32,33に、リヤデッキ134に替えて施肥機135を装着できるようにしているため、施肥機135を装着するための部材を別途用意する必要がなくなり、これによっても、部品点数の削減による低廉化や機体の軽量化を図ることができる。
【0121】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0122】
すなわち、請求項1に係る本願発明では、機体フレームに載設したエンジンをボンネットで被覆してなる農作業機において、前記ボンネットは、ボンネットの前端下部にボンネットを係止するための係止部と、ボンネットの後側上部にボンネットをロックするためのロック部とをそれぞれ設け、同ロック部を開閉自在に取り付けた給油口蓋を介して被覆するとともに、同給油口蓋の内側にてロック部のロック操作及びロック解除操作が行えるべく構成して、前記機体フレームの前端上部にフロントステップを載設し、同フロントステップは、前側中央部に前端部の一部を開放させて平面視でU字状に形成した切欠部を設け、同切欠部の先端部上部に前記ボンネットを載設しているため、外観上にロック部が露出しておらず、ロック部に作業者の身体が接触することがなくなり、ロックが解除されてボンネットが脱落するのを従来のような複雑な構造を用いることなく未然に防止することができ、安全性を向上させることができる。
しかも、外観上にロック部が露出していないために、デザイン上において良好なものとすることができる。
【0123】
しかも、フロントステップを取り外す際に、従来に比べてフロントステップとエンジン等の機体前部に位置する部材とが干渉しにくくなり、フロントステップを容易に着脱することができ、フロントステップを取り外して行うメンテナンス作業を向上させることができる。
【0124】
また、請求項2に係る本発明では、前記切欠部の前端部と、機体フレームを構成する前側フレーム構成体の中央部とに開閉自在に前側カバーを設けているため、機体の前方で、フロントステップを取外すことなく、前側カバーを開閉するだけで、エンジン下部やエンジンに連動連結した走行動力伝達機構のメンテナンス作業を行うことができるので、メンテナンス作業を向上することができる。
【0125】
また、請求項3に係る本発明では、前記前側カバーの内側方には、エンジンのエンジンオイル検油兼給油口を配設しているため、フロントステップを取外すことなく、前側カバーを開閉するだけで、エンジンのエンジンオイルの給油作業を行うことができるので、エンジンオイルの給油作業の作業性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】田植機を示す左側面図。
【図2】機体フレームを示す平面図。
【図3】同左側面図。
【図4】原動機部を示す左断面側面図。
【図5】ステアリングシャフト支持フレーム構成体を示す正面図。
【図6】同平面図。
【図7】ステップ支持フレーム構成体を示す背面図。
【図8】ステップを示す平面図。
【図9】ボンネットを示す正面図。
【図10】施肥機を示す左側面図。
【図11】他実施例としてのボンネットを示す左断面側面図。
【図12】ステアリング機構を示す側面図。
【図13】トルクジェネレータとステアリングケースとを示す側面断面図。
【図14】トルクジェネレータを示す平面図。
【図15】ステアリングケースを示す底面図。
【図16】キースイッチパネルを示す側面図。
【図17】同正面図。
【図18】同平面図。
【符号の説明】
1 田植機
2 走行機体
3 植付機
4 昇降機構
5 機体フレーム
6 走行部
7 運転操作部
8 原動機部
9,10 センターフレーム構成体
11 前側フレーム構成体
12 予備苗載台支持フレーム構成体
13 ステップ支持フレーム構成体
14 座席支持フレーム構成体
15 リヤフレーム構成体
16 エンジン
17 エンジン支持体
18 ステアリング機構
19 ステアリング支持体
20 予備苗載台
23 バッテリー
24 バッテリー支持体
25,26 ステアリングシャフト支持フレーム構成体
27 ステアリングシャフト
28 ステアリングポスト
30,31 ステップ支持フレーム構成体
32,33 リヤデッキ支持ブラケット
34 ミッションケース
35,36 フロントアクスルケース
37 前車輪
38 リヤアクスルケース
39 後車輪
40 燃料タンク
41,42 駆動軸
43 走行動力伝達機構
44 発電機構
45 変速装置
46 油圧ポンプ
51,52 ステップ支持支柱
54 発電機支持支柱
55 発電機
59 マフラー
61 排気口
62 ボンネット
63 フロントステップ
64 切欠部
65 前側カバー
67 エンジンオイル検油兼給油口
68 フロントコラムカバー
70 係止部
71 ロック部
77 給油口蓋
81 ノブネジ
83 座席
87 キースイッチパネル
88 警告ランプ
91 キースイッチ
92 キー
93 トルクジェネレータ
94 減速機構
95 ステアリングケース
100 補強支持体
103 仮想三角形
104 ステアリングホイール
106 密閉蓋
109 ドレン開口
112 出力軸
130 ステップ
134 リヤデッキ
135 施肥機

Claims (3)

  1. 機体フレームに載設したエンジンをボンネットで被覆してなる農作業機において、
    前記ボンネットは、ボンネットの前端下部にボンネットを係止するための係止部と、ボンネットの後側上部にボンネットをロックするためのロック部とをそれぞれ設け、
    同ロック部を開閉自在に取り付けた給油口蓋を介して被覆するとともに、同給油口蓋の内側にてロック部のロック操作及びロック解除操作が行えるべく構成して、
    前記機体フレームの前端上部にフロントステップを載設し、
    同フロントステップは、前側中央部に前端部の一部を開放させて平面視でU字状に形成した切欠部を設け、
    同切欠部の先端部上部に前記ボンネットを載設したことを特徴とする農作業機。
  2. 前記切欠部の前端部と、機体フレームを構成する前側フレーム構成体の中央部とに開閉自在に前側カバーを設けたことを特徴とする請求項1記載の農作業機。
  3. 前記前側カバーの内側方には、エンジンのエンジンオイル検油兼給油口を配設したことを特徴とする請求項2記載の農作業機。
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