JP4777289B2 - サーボアンプおよびその診断装置 - Google Patents

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Description

本発明は、瞬時電圧降下に対する耐量の診断を可能とするサーボアンプおよびその診断装置に関するものである。
半導体製造装置に所要の電力を供給する場合、例えば電源系統の切替が発生した際に生ずる瞬時的な電源変動(特に電圧降下)の影響を考慮する必要があり、このような電圧降下に対する耐性評価の基準を規定したものとしてSEMI−F47規格がある。このSEMI−F47規格は、半導体製造装置や材料提供のサプライヤなどによって構成される国際業界団体(Semiconductor Equipment and Materials International:SEMI)が定めた規格であり、例えば数ミリ秒〜数秒にわたる電圧サグ(電源電圧の瞬時的低下状態)をシミュレートして行う電力供給源に対する試験方法や試験手順などが規定されている。
なお、上記のような瞬時的に生ずる電圧降下(以下「瞬時電圧降下」という)が起こった際にも機器を正常に動作させるため、電源電圧の不足時にはエネルギー蓄積装置から不足分のエネルギーを供給するようにした電源電圧安定化装置が提案されている(例えば、特許文献1)。
特開平5−274049号公報
しかしながら、上記特許文献1に示される電源電圧安定化装置であっても、実際に瞬時電圧降下を乗り越えられるかどうかの判断は、実際に瞬時電圧降下試験を行って判断する以外に方法はなく、SEMI−F47試験装置を用いた試験を行っていた。
その一方で、SEMI−F47試験装置を用いた試験では、判定対象機器が最大電力を使用しているか、あるいは待機電力のみかによって、瞬時電圧降下試験をパスするかどうかの判定結果が変わってくることがあった。つまり、従来の試験方法では、SEMI−F47試験をパスしたという結果は得られても、判定対象機器の瞬時電圧降下に対する真の実力、すなわち瞬時電圧降下に対する耐量を正確に把握することはできなかった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、瞬時電圧降下に対する耐量を定量的に把握することができるサーボアンプおよび、その診断装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明にかかるサーボアンプは、入力電圧を所望の出力電圧に変換するサーボアンプ主回路部を有し、該サーボアンプ主回路部に入力される電気エネルギーを用いてサーボモータを駆動するサーボアンプにおいて、前記サーボモータの出力を演算するモータ出力演算部と、前記モータ出力演算部が演算したモータ出力を所定時間間隔で積算するエネルギー積算部と、前記サーボアンプ主回路部に蓄積される余剰エネルギーを前記所定時間内のエネルギー供給能力を示す能力指標値として表した許容エネルギーを演算する許容エネルギー演算部と、前記許容エネルギー演算部が演算した許容エネルギーと、前記エネルギー積算部が積算したエネルギー積算出力とを比較する比較演算部と、を備えたことを特徴とする。
本発明にかかるサーボアンプによれば、サーボモータの出力を所定時間間隔で積算したエネルギー積算出力と、サーボアンプ主回路部に蓄積される余剰エネルギーを所定時間内のエネルギー供給能力を示す能力指標値として表した許容エネルギーと、を比較するようにしているので、瞬時電圧降下に対する耐量を定量的に把握することができるという効果が得られる。
以下に、本発明にかかるサーボアンプおよびその診断装置の好適な実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に示す実施の形態により本発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
(サーボアンプの構成)
図1は、本発明の実施の形態1にかかる電圧降下耐量診断機能を備えたサーボアンプの構成を示す構成図である。同図において、実施の形態1にかかるサーボアンプは、入力端には三相交流電源4が、出力端には負荷であるサーボモータ8がそれぞれ接続されるとともに、サーボモータ8を駆動する、ダイオードコンバータ5、コンデンサ7、およびインバータ回路6を具備するサーボアンプ主回路部2を備えて構成される。また、サーボアンプに備えられる電圧降下耐量診断装置として、タイマ10、母線電圧検出器11、母線電流検出器12、モータ出力演算部13、一定期間エネルギー積算部14、最大値比較部15、一定期間エネルギー記憶部16、許容エネルギー記憶部17、瞬低乗り越え条件比較・判定部18、許容エネルギー演算部19および基準入力電圧入力部20を備えている。
(サーボアンプの動作)
つぎに、実施の形態1にかかるサーボアンプの動作について説明する。図1において、母線電圧検出器11および母線電流検出器12は、コンデンサ7の電圧およびサーボアンプの母線に流れる電流をそれぞれ検出してモータ出力演算部13に出力する。モータ出力演算部13は、入力された母線電圧および母線電流に基づいてサーボモータ8の瞬時出力(以下「モータ出力」という)を演算して一定期間エネルギー積算部14に出力する。一定期間エネルギー積算部14は、入力されたモータ出力を予め定めた一定間隔で積算するとともに、当該積算出力を最大値比較部15に出力する。このとき、タイマ10は、一定期間エネルギー積算部14が積算処理を行う際のタイミング信号を出力する。なお、タイマ10から出力されるタイミング信号の時間間隔は、一定期間エネルギー積算部14における各積算間隔に等しく、例えばSEMI−F47規格における瞬時電圧降下の乗り越え時間として規定される、0.2秒、0.5秒、1.0秒などに設定される。
ここで、一定期間エネルギー記憶部16には、過去の比較判定処理における各積算間隔ごとの最大値(以下「エネルギー積算出力の最大値」という)が記憶保持されている。最大値比較部15は、一定期間エネルギー積算部14から出力されたエネルギー積算出力とエネルギー積算出力の最大値とを比較し、一定期間エネルギー積算部14からのエネルギー積算出力がエネルギー積算出力の最大値よりも大きい場合には、一定期間エネルギー記憶部16に記憶されている当該最大値を更新する。
一方、許容エネルギー記憶部17には、許容エネルギー演算部19が演算した許容エネルギーが記憶されている。この許容エネルギーは、サーボアンプ主回路部2に蓄えられる余剰エネルギーをSEMI−F47規格に規定された規定時間、すなわち前述の「瞬時電圧降下の乗り切り時間」内におけるエネルギー供給能力を示す能力指標値(換算値)として表したものであり、サーボモータ8を駆動に必要な最低電圧、サーボモータ8に接続された客先装置に対する入力定格電圧の最小値、およびコンデンサ7の容量値に基づいて算出することができる。また、これらの各値は、予め基準入力電圧入力部20に入力されており、許容エネルギーを算出する際に、許容エネルギー演算部19によって参照される。なお、許容エネルギーの詳細については、後述する。
瞬低乗り越え条件比較・判定部18は、許容エネルギー記憶部17に記憶された許容エネルギー(Pa)と、一定期間エネルギー記憶部16に記憶されたエネルギー積算出力の最大値(Pmax)とを比較する。ここで、許容エネルギー(Pa)がエネルギー積算出力の最大値(Pmax)よりも大きい場合には、SEMI−F47規格に対する対応能力があると判定する。一方、許容エネルギー(Pa)がエネルギー積算出力の最大値(Pmax)よりも小さい場合には、SEMI−F47規格に対する対応能力がないと判定する。また、瞬低乗り越え条件比較・判定部18における判定処理では、単にSEMI−F47規格における対応能力の有無を判定するだけでなく、定量的な評価をも行う。
例えば、許容エネルギー(Pa)とエネルギー積算出力の最大値(Pmax)との差分値ΔPは、
ΔP=Pa−Pmax …(1)
で表されるので、このΔPを用いて、瞬時電圧降下に対する耐量の定量的な評価を行うことが可能となる。
(従来の瞬時電圧降下試験における問題点)
つぎに、従来の瞬時電圧降下試験における問題点について、図2および図3を参照して説明する。なお、図2は、SEMI−F47に規定される電圧サグライドスルー能力曲線を示すグラフであり、瞬時電圧降下に対する乗り越え能力の要求値を示している。また、図3は、従来の瞬時電圧降下試験における問題点を説明するための図であり、サーボアンプに接続されるモータの稼働中に、SEMI−F47で規定される瞬時電圧降下を強制的に発生させた試験を行った場合の一例を示している。
ここで、図2に示す電圧サグライドスルー能力曲線は、具体的には、以下の能力を要求している。
(ア)瞬時電圧降下の乗り越え時間:1.0秒以上(図中のK1)
客先装置に対する入力電源電圧(以下単に「入力電源電圧」という)が、客先装置の要求する入力電圧(入力定格電圧)の最小値の80%に降下した場合
(イ)瞬時電圧降下の乗り越え時間:0.5秒以上(図中のK2)
入力電源電圧が入力定格電圧の最小値の70%に降下した場合
(ウ)瞬時電圧降下の乗り越え時間:0.2秒以上(図中のK3)
入力電源電圧が入力定格電圧の最小値の50%に降下した場合
このように、SEMI−F47に規定される電圧サグライドスルー能力曲線では、瞬時電圧降下の降下率と、そのときの乗り越え時間のみが規定されているだけであり、負荷の大小や瞬時電圧降下のタイミングについては規定されていなかった。このため、従来の瞬時電圧降下試験では、瞬時電圧降下の印加タイミングは無作為に行われており、例えば図3の下段部に示すように、最も厳しいタイミングでの試験が行われているとは必ずしも言えなかった。すなわち、従来技術の試験方法では、判定対象機器の評価が最大電力を使用している状態で行われているのか否かが不明であり、瞬時電圧降下に対する正確な耐量を把握することはできなかった。
(許容エネルギー記憶部に記憶される許容エネルギー)
つぎに、許容エネルギー記憶部17に記憶される許容エネルギーについて説明する。この許容エネルギーは、以下のようにして算出される。
まず、電圧降下時のエネルギー供給源をサーボアンプ内のコンデンサと仮定すると、コンデンサが放出できるエネルギーEは、
E=(1/2)・C・(Vb,min2−Vs,min2) …(2)
となる。
ここで、Vb,minは入力定格電圧の最小値、Vs,minはモータ駆動に必要な最低電圧であり、Cはコンデンサの容量値である。
また、図2に示したように、瞬時電圧降下に対する乗り越え時間は、1.0秒(瞬時電圧降下80%)、0.5秒(瞬時電圧降下70%)および、0.2秒(瞬時電圧降下50%)となっている。ここで、瞬時電圧降下時の消費電力をPとすると、瞬時電圧降下乗り越え時間Tは、上記(2)式を用いて、次式のように表すことができる。
T[s]=E[J]/P[W]
=(1/2)・C・(Vb,min2−Vs,min2)/P …(3)
また、上記(2)式は、次式のように変更することができる。
P[W]=(1/2)・C・(Vb,min2−Vs,min2)/T …(4)
ここで、上記(3)式で表されるP[W]は、瞬時電圧降下乗り越え時間T内において、サーボアンプが出力可能な最大出力を示すことになる。
したがって、許容エネルギー記憶部17に記憶される許容エネルギーは、瞬時電圧降下による電圧率(50%,70%,80%)ごとに、次式のように表すことができる。
50%[W]=(1/2)・C・(Vb,min2−Vs,min2)/0.2 …(5−1)
70%[W]=(1/2)・C・(Vb,min2−Vs,min2)/0.5 …(5−2)
80%[W]=(1/2)・C・(Vb,min2−Vs,min2)/1.0 …(5−3)
(一定期間エネルギー積算部で積算される積算値)
つぎに、一定期間エネルギー積算部14で積算される積算値について、図4を参照して説明する。なお、図4は、一定期間エネルギー積算部14における各積算間隔ごとの積算値の変化を時系列的に示した図である。
図4(b)〜(d)に示す波形は、同図(a)に一例として示したサーボアンプの出力を、それぞれ0.2秒、0.5秒および1.0秒ごとの一定間隔で積算した積算値である。同図に示すように、1.0秒ごとの積算値(E1.0)では時間的な変動成分がかなり緩和されているものの、0.2秒ごとの積算値(E0.2)では依然として時間的な変動要素が含まれている。そこで、この実施の形態のサーボアンプでは、前述のように、最大値比較部15の処理を通じて一定期間エネルギー記憶部16にエネルギー積算出力の最大値が保持されるようにしている。なお、エネルギー積算出力の最大値を保持することの意義は、瞬時電圧降下に対する耐量の比較基準をエネルギー積算出力の最大値とすることで、より厳格な耐量診断を行うことにある。
以上説明したように、この実施の形態のサーボアンプによれば、サーボモータの出力を所定時間間隔で積算したエネルギー積算出力の最大値と、サーボアンプ主回路部に蓄積される余剰エネルギーを所定時間内のエネルギー供給能力を示す能力指標値として表した許容エネルギーと、を比較するようにしているので、瞬時電圧降下に対する耐量を定量的に把握することができる。
また、この実施の形態のサーボアンプによれば、瞬時電圧降下に対する耐量診断装置をサーボアンプ自身に内蔵しているので、他の試験装置を用いることなく自己診断することができる。
なお、この実施の形態では、サーボアンプの出力をインバータ回路の母線電圧と母線電流に基づいて演算するようにしているが、モータのトルクやモータ速度に基づいて算出し、あるいはモータへの印加電圧やモータに流れる電流などに基づいて算出してもよい。
実施の形態2.
図5は、本発明の実施の形態2にかかる電圧降下耐量診断機能を備えたサーボアンプの構成を示す構成図である。同図のサーボアンプでは、図1に示したサーボアンプの構成において、最大値比較部15および一定期間エネルギー記憶部16を省略した構成としている。この構成により、一定期間エネルギー積算部14の出力が直接的に瞬低乗り越え条件比較・判定部18に出力されて許容エネルギー記憶部17に記憶されている許容エネルギーとの比較・判定処理が行われる。なお、その他の構成については、図1に示した実施の形態1の構成と同一または同等であり、これらの共通の構成部には、同一の符号を付して示すとともに、その説明を省略する。
実施の形態2のサーボアンプでは、一定期間エネルギー積算部14が積算したエネルギー積算出力の瞬時値と、許容エネルギー記憶部17に記憶されている許容エネルギーとの比較・判定処理が行われるので、例えば瞬時電圧降下に対する要求を満足しない事象が生起したときに、当該事象の発生時点や発生内容等を、迅速かつ容易に把握することが可能となる。また、最大値比較部15および一定期間エネルギー記憶部16を省略しているので、実施の形態1に比べて構成を簡素化することができる。
以上説明したように、この実施の形態のサーボアンプによれば、サーボモータの出力を所定時間間隔で積算したエネルギー積算出力と、サーボアンプ主回路部に蓄積される余剰エネルギーを所定時間内のエネルギー供給能力を示す能力指標値として表した許容エネルギーと、を比較するようにしているので、瞬時電圧降下に対する耐量を定量的に把握することができる。
また、この実施の形態のサーボアンプによれば、瞬時電圧降下に対する耐量診断装置をサーボアンプ自身に内蔵しているので、他の試験装置を用いることなく自己診断することができる。
なお、この実施の形態では、サーボアンプの出力をインバータ回路の母線電圧と母線電流に基づいて演算するようにしているが、モータのトルクやモータ速度に基づいて算出し、あるいはモータへの印加電圧やモータに流れる電流などに基づいて算出してもよい。
実施の形態3.
図6は、本発明の実施の形態3にかかる電圧降下耐量診断機能を備えたサーボアンプの構成を示す構成図である。同図のサーボアンプでは、図1に示したサーボアンプの構成において、同一のダイオードコンバータ5に接続される3つのインバータ回路6a〜6cおよびコンデンサ7a〜7cが構成されるとともに、各インバータ回路の三相出力端にはサーボモータ8a〜8cがそれぞれ接続され、サーボモータ8a〜8cの各出力がモータ出力演算部13a〜13cを介してモータ出力積算部24で積算されるような構成とされる。また、許容エネルギーの演算を各インバータ回路ごとに行うための許容エネルギー演算部19a〜19cが備えられ、許容エネルギー演算部19a〜19cの各演算出力が許容エネルギー積算部24にて積算されるような構成とされる。なお、その他の構成については、図1に示した実施の形態1の構成と同一または同等であり、これらの共通の構成部には、同一の符号を付して示すとともに、その説明を省略する。
複数のモータを使用する場合、実施の形態1の構成を各モータごとに適用して構成することも無論可能である。しかしながら、このような構成では、各モータごとに電圧降下耐量の診断装置を必要とするので、装置規模が増大するという欠点がある。そこで、この実施の形態では、モータの数が増えても、一つの診断装置のみで耐量診断を行うことができる構成としている。
複数のモータを使用する場合、モータ出力は各モータごとに異なっているのが一般的である。一方、図6のように、ダイオードコンバータ5に複数のモータが共通に接続される方式(共通コンバータ方式)では、エネルギーの供給源は一つとなるため、複数のモータのモータ出力の積算値がSEMI−F47規定を満足していればよいので、同図のような構成を採用することができる。
なお、共通コンバータ方式において、電源電圧の瞬低対策として、インバータ回路の母線間に、無停電電源装置(UPS)を接続する場合がある。一方、瞬低対策用の無停電電源装置には数多くのラインナップがあり、要求仕様に応じて低価格のものから高価格のものまである。したがって、サーボアンプを含む電源装置の価格低減のためには、要求仕様に合致した無停電電源装置を選定することが好ましい。この点、本実施の形態にかかるサーボアンプでは、瞬時電圧降下に対する耐量を定量的に把握することができるので、要求仕様に合致した好適な無停電電源装置の選定が可能となる。
以上説明したように、この実施の形態のサーボアンプによれば、複数のサーボモータの各出力を所定時間間隔で積算かつ合算したエネルギー積算出力の最大値と、各サーボアンプ主回路部に蓄積される余剰エネルギーの総和量を所定時間内のエネルギー供給能力を示す能力指標値として表した許容エネルギーと、を比較するようにしているので、瞬時電圧降下に対する耐量を定量的に把握することができる。
また、この実施の形態のサーボアンプによれば、瞬時電圧降下に対する耐量診断を、複数のサーボアンプを含む電源システムに適用することができるので、例えば電源システムに設置する無停電電源装置の選定に際し、電源システムの仕様や客先装置の仕様に適合させた好適なものを選定することができる。
また、この実施の形態のサーボアンプによれば、瞬時電圧降下に対する耐量診断装置をサーボアンプ自身に内蔵しているので、他の試験装置を用いることなく自己診断することができる。
なお、この実施の形態では、モータ出力の積算値を各モータごとに求めたモータ出力を積算することで算出するようにしているが、実施の形態1,2と同様に、インバータ回路の母線電圧と母線電流に基づいて算出するようにしてもよい。
以上のように、本発明にかかるサーボアンプおよびその診断装置は、瞬時電圧降下に対する耐量を定量的に把握することができる発明として有用である。
本発明の実施の形態1にかかる電圧降下耐量診断機能を備えたサーボアンプの構成を示す構成図である。 SEMI−F47に規定される電圧サグライドスルー能力曲線を示すグラフである。 従来の瞬時電圧降下試験における問題点を説明するための図である。 一定期間エネルギー積算部における各積算間隔ごとの積算値の変化を時系列的に示した図である。 本発明の実施の形態2にかかる電圧降下耐量診断機能を備えたサーボアンプの構成を示す構成図である。 本発明の実施の形態3にかかる電圧降下耐量診断機能を備えたサーボアンプの構成を示す構成図である。
符号の説明
2 サーボアンプ主回路部
5 ダイオードコンバータ
6,6a,6b,6c インバータ回路
7,7a,7b,7c コンデンサ
8,8a,8b,8c サーボモータ
10 タイマ
11 母線電圧検出器
12 母線電流検出器
13,13a,13b,13c モータ出力演算部
14 一定期間エネルギー積算部
15 最大値比較部
16 一定期間エネルギー記憶部
17 許容エネルギー記憶部
18 瞬低乗り越え条件比較・判定部
19,19a,19b,19c 許容エネルギー演算部
20 基準入力電圧入力部
24 モータ出力積算部

Claims (8)

  1. 入力電圧を所望の出力電圧に変換するサーボアンプ主回路部を有し、該サーボアンプ主回路部に入力される電気エネルギーを用いてサーボモータを駆動するサーボアンプにおいて、
    前記サーボモータの出力を演算するモータ出力演算部と、
    前記モータ出力演算部が演算したモータ出力を所定時間間隔で積算するエネルギー積算部と、
    前記サーボアンプ主回路部に蓄積される余剰エネルギーを前記所定時間内のエネルギー供給能力を示す能力指標値として表した許容エネルギーを演算する許容エネルギー演算部と、
    前記許容エネルギー演算部が演算した許容エネルギーと、前記エネルギー積算部が積算したエネルギー積算出力とを比較する比較演算部と、
    を備えたことを特徴とするサーボアンプ。
  2. 入力電圧を所望の出力電圧に変換するサーボアンプ主回路部を有し、該サーボアンプ主回路部に入力される電気エネルギーを用いてサーボモータを駆動するサーボアンプにおいて、
    前記サーボモータの出力を演算するモータ出力演算部と、
    前記モータ出力演算部が演算したモータ出力を所定時間間隔で積算するエネルギー積算部と、
    前記エネルギー積算部が積算したエネルギー積算出力の最大値を記憶保持するエネルギー積算出力最大値記憶部と、
    前記サーボアンプ主回路部に蓄積される余剰エネルギーを前記所定時間内のエネルギー供給能力を示す能力指標値として表した許容エネルギーを演算する許容エネルギー演算部と、
    前記許容エネルギー演算部が演算した許容エネルギーと、前記エネルギー積算出力最大値記憶部に保持されているエネルギー積算出力の最大値とを比較する比較演算部と、
    を備えたことを特徴とするサーボアンプ。
  3. 入力電圧を所望の直流電圧に変換するコンバータと、
    前記コンバータの出力を蓄積する複数のコンデンサと、
    前記複数のコンデンサにそれぞれ接続され、該各コンデンサに蓄積された電圧を所望の交流電圧に変換するインバータ回路と、
    を有し、
    前記各コンデンサに蓄積される電気エネルギーを用いて前記インバータ回路にそれぞれ接続される複数のサーボモータを駆動するサーボアンプにおいて、
    前記各サーボモータの出力を演算するモータ出力演算部と、
    前記モータ出力演算部が演算したモータ出力を所定時間間隔で積算するエネルギー積算部と、
    前記エネルギー積算部が積算したエネルギー積算出力の最大値を記憶保持するエネルギー積算出力最大値記憶部と、
    前記各コンデンサに蓄積される余剰エネルギーを前記所定時間内のエネルギー供給能力を示す能力指標値として表した許容エネルギーを演算する許容エネルギー演算部と、
    前記許容エネルギー演算部が演算した許容エネルギーと、前記エネルギー積算出力最大値記憶部に保持されているエネルギー積算出力の最大値とを比較する比較演算部と、
    を備えたことを特徴とするサーボアンプ。
  4. 前記許容エネルギーは、前記サーボモータの駆動に要する最低電圧、該サーボモータに接続される負荷装置が要求する入力定格電圧の最小値、および前記コンデンサの容量値に基づいて算出することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のサーボアンプ。
  5. 入力電圧を所望の出力電圧に変換するサーボアンプ主回路部内に蓄積される電気エネルギーを用いてサーボモータを駆動するサーボアンプの診断装置であって、
    前記サーボモータの出力を演算するモータ出力演算部と、
    前記モータ出力演算部が演算したモータ出力を所定時間間隔で積算するエネルギー積算部と、
    前記サーボアンプ主回路部に蓄積される余剰エネルギーを前記所定時間内のエネルギー供給能力を示す能力指標値として表した許容エネルギーを演算する許容エネルギー演算部と、
    前記許容エネルギー演算部が演算した許容エネルギーと、前記エネルギー積算部が積算したエネルギー積算出力とを比較する比較演算部と、
    を備えたことを特徴とするサーボアンプの診断装置。
  6. 入力電圧を所望の出力電圧に変換するサーボアンプ主回路部内に蓄積される電気エネルギーを用いてサーボモータを駆動するサーボアンプの診断装置であって、
    前記サーボモータの出力を演算するモータ出力演算部と、
    前記モータ出力演算部が演算したモータ出力を所定時間間隔で積算するエネルギー積算部と、
    前記エネルギー積算部が積算したエネルギー積算出力の最大値を記憶保持するエネルギー積算出力最大値記憶部と、
    前記サーボアンプ主回路部に蓄積される余剰エネルギーを前記所定時間内のエネルギー供給能力を示す能力指標値として表した許容エネルギーを演算する許容エネルギー演算部と、
    前記許容エネルギー演算部が演算した許容エネルギーと、前記エネルギー積算出力最大値記憶部に保持されているエネルギー積算出力の最大値とを比較する比較演算部と、
    を備えたことを特徴とするサーボアンプの診断装置。
  7. 入力電圧を所望の直流電圧に変換するコンバータと、
    前記コンバータの出力を蓄積する複数のコンデンサと、
    前記複数のコンデンサにそれぞれ接続され、該各コンデンサに蓄積された電圧を所望の交流電圧に変換するインバータ回路と、
    を有し、
    前記各コンデンサに蓄積される電気エネルギーを用いて前記インバータ回路にそれぞれ接続される複数のサーボモータを駆動するサーボアンプの診断装置であって、
    前記各サーボモータの出力を演算するモータ出力演算部と、
    前記モータ出力演算部が演算したモータ出力を所定時間間隔で積算するエネルギー積算部と、
    前記エネルギー積算部が積算したエネルギー積算出力の最大値を記憶保持するエネルギー積算出力最大値記憶部と、
    前記各コンデンサに蓄積される余剰エネルギーを前記所定時間内のエネルギー供給能力を示す能力指標値として表した許容エネルギーを演算する許容エネルギー演算部と、
    前記許容エネルギー演算部が演算した許容エネルギーと、前記エネルギー積算出力最大値記憶部に保持されているエネルギー積算出力の最大値とを比較する比較演算部と、
    を備えたことを特徴とするサーボアンプの診断装置。
  8. 前記許容エネルギーは、前記サーボモータの駆動に要する最低電圧、該サーボモータに接続される負荷装置が要求する入力定格電圧の最小値、および前記コンデンサの容量値に基づいて算出することを特徴とする請求項5〜7のいずれか1項に記載のサーボアンプの診断装置。
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