しかしながら、並列配置されたスクリューが設けられた従来の構成では、トナーが搬送されずに中間ポッパー内に停滞する割合が大きい。そのため、現像槽に安定してトナーを供給することができなくなってしまう。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、小型化に対応でき、かつ、トナーを安定した補給量にて現像槽に補給する中間トナー補給装置、これを備えた現像装置および画像形成装置を実現することにある。
本発明に係る中間トナー補給装置は、上記課題を解決するために、トナーを像担持体に供給する現像剤担持体が配設される現像槽とトナー収容槽との間に配される中間トナー収容槽と、当該中間トナー収容槽内部に平行に配され、互いに逆方向に前記トナーを撹拌しながら搬送する第1撹拌部材および第2撹拌部材と、前記第1撹拌部材と第2撹拌部材との間に配され、前記中間トナー収容槽内部を仕切ることにより、第1撹拌部材により前記トナーが搬送される第1搬送路および第2撹拌部材により前記トナーが搬送される第2搬送路を形成する仕切部材と、を備える中間トナー補給装置において、前記第1撹拌部材のトナー搬送方向上流側の前記中間トナー収容槽天壁部に、前記トナー収容槽からトナーが供給されるトナー受入口が形成され、前記第2撹拌部材のトナー搬送方向下流側の前記中間トナー収容槽底壁部に、前記現像槽にトナーを補給するトナー送出口が形成されていると共に、前記第1搬送路と前記第2搬送路との間には、前記第2搬送路が前記第1搬送路より低くなるように段差が設けられていることを特徴としている。
上記構成によると、トナー収容槽のトナーは、第1搬送路上流のトナー受入口から第1搬送路に供給され、第1撹拌部材により撹拌搬送され、その後第1搬送路より低い位置に位置する第2搬送路で撹拌搬送され、第2搬送路下流のトナー送出口から現像槽に補給される。このように、トナーが撹拌されながら搬送されることによりほぐされると共に、第1搬送路より低い位置に位置する第2搬送路へ供給される。
ここで第2搬送路が前記第1搬送路より低くなるように段差が設けられているので、トナーは、第1搬送路から第2搬送路へと移り易くなる。よって、トナーは、中間トナー収容槽内に停滞する割合が少なく、スムーズに第1搬送路から第2搬送路へ搬送され、送出口から現像槽に補給される。第1搬送路および第2搬送路をトナーが効率よく搬送されるため、トナーを安定した補給量にて現像槽に補給することができる。
また、第1搬送路と第2搬送路とで段差を設けて第2搬送路から現像槽に落下させているので、トナーをシャフトによりかき回し、シャフト下に位置するホッパーシャフトから現像槽に落下する従来の構成に比べ、小型化に対応することができる。
さらに本発明に係る中間トナー補給装置では、上記構成に加え、前記仕切部材は、前記第1撹拌部材により撹拌されたトナーが前記第1搬送路から当該仕切部材を乗り越えて前記第2搬送路に進入できる高さに設けられていてもよい。
上記構成によれば、トナーは、第1搬送路から仕切部材を乗り越えて第2搬送路に進入できるので、現像槽へトナーを供給する側(トナー送出口がある側)である第2搬送路にトナーを効率よく移動させることができる。
さらに本発明に係る中間トナー補給装置では、上記構成に加え、前記第1及び第2搬送路は、前記第1撹拌部材のトナー搬送方向下流側の端部にて連通路を介して連通されていてもよい。
上記構成によれば、トナーを、第1搬送路から前記第1撹拌部材のトナー搬送方向下流側の端部の連通路を通すことで、効率よく第2搬送路に搬送することができる。また、仕切部材を乗り越えて第2搬送路に入るトナーに加えて、連通路を通って第2搬送路に入るトナーがあると、より効率よく第2搬送路にトナーを搬送することができ、トナーをより安定した補給量にて現像槽に補給することができる。
さらに本発明に係る中間トナー補給装置では、上記構成に加え、前記第1および第2撹拌部材は、回転してトナーを搬送する同じ径のスクリューであり、前記仕切部材の上面は、前記第1撹拌部材の最上面よりも低く、かつ、前記第2撹拌部材の回転中心よりも高く設けられていてもよい。
上記構成によると、トナーが第1搬送路から第2搬送路へ向かって落ちやすくなり、トナーの撹拌搬送をスムーズに行なうことができる。
さらに本発明に係る中間トナー補給装置では、上記構成に加え、上記段差は、3mm以上15mm以下の範囲であるのが好ましい。
段差が3mm以上15mm以下の範囲であると、均一でかつ効率よくトナーが搬送される。3mm未満では効果が小さく、15mmより上では中間トナーホッパーの薄型化に対応しにくい。
さらに本発明に係る中間トナー補給装置では、上記構成に加え、前記第2撹拌部材によるトナー搬送速度が、前記第1撹拌部材のトナー搬送速度よりも遅くなるよう、前記第1および第2撹拌部材の駆動部を制御する制御手段を備えてもよい。
上記構成によると、トナーが送り出される側の第2撹拌部材によるトナー搬送速度が、トナーが供給される側の第1撹拌部材のトナー搬送速度よりも遅くなる。そのため、トナーがトナー送出口から送り出されても、第2搬送路におけるトナーの高さを常に一定にすることができ、常に一定量のトナーをトナー送出口から補給できる。
さらに本発明に係る中間トナー補給装置では、上記構成に加え、前記トナー受入口より前記第1搬送路にトナーが供給される際、前記第1撹拌部材はトナー搬送を行い、前記第2撹拌部材はトナー搬送を停止するよう、前記第1および第2撹拌部材の駆動部を制御する制御手段を備えてもよい。
上記構成によると、第1搬送路にトナーが供給される際、第1撹拌部材はトナー搬送するが、第2撹拌部材はトナー搬送しない。トナーがトナー送出口から送り出されても、第2搬送路におけるトナーの高さを一定にすることができ、常に一定量のトナーをトナー送出口から補給できる。
さらに本発明に係る中間トナー補給装置では、上記構成に加え、上記仕切部材の上面は、第1搬送路から第2送路側に下る傾斜を有してもよい。
上記構成によると、トナーが仕切部材を乗り越えて第1搬送路から第2搬送路に落ちやすくなり、第2搬送路にトナーが充填されやすくなる。
さらに本発明に係る中間トナー補給装置では、上記構成に加え、上記第1および第2撹拌部材は螺旋形のコイル形状を有していてもよい。
上記構成によると、効率よく撹拌することができ、また、中間トナー収容槽に多くのトナーを収容させることができる。
本発明に係る現像装置は、上記課題を解決するために、上記何れかに記載の中間トナー補給装置と、中間トナー補給装置の前記受入口へトナーを補給するトナー収容槽とを備えたことを特徴としている。
上記構成によると、トナーが安定した補給量にて現像槽に補給されるので、ムラ無く安定したトナーを像担持体に供給することができる。また、現像装置自体が、トナーをシャフトによりかき回し、シャフト下に位置するホッパーシャフトから現像槽に落下する従来の装置よりも小型化される。
本発明に係る画像形成装置は、上記課題を解決するために、上記現像装置と、当該現像装置からトナーが補給されるように設置される像担持体を備えたことを特徴としている。
上記構成によると、常に安定した補給量にてトナーが補給され、ムラ無く安定したトナーが像担持体に供給されるので、高品位の画像を常に形成することができる。
本発明に係る中間トナー補給装置は、以上のように、前記第1撹拌部材のトナー搬送方向上流側の前記中間トナー収容槽天壁部に、前記トナー収容槽からトナーが供給されるトナー受入口が形成され、前記第2撹拌部材のトナー搬送方向下流側の前記中間トナー収容槽底壁部に、前記現像槽にトナーを補給するトナー送出口が形成されていると共に、前記第1搬送路と前記第2搬送路との間には、前記第2搬送路が前記第1搬送路より低くなるように段差が設けられている。
上記構成によると、トナーが撹拌されながら搬送されることによりほぐされると共に、第1搬送路より低い位置に位置する第2搬送路へ供給される。ここで第2搬送路が前記第1搬送路より低くなるように段差が設けられているので、トナーは、第1搬送路から第2搬送路へと移り易くなる。よって、トナーは、中間トナー収容槽内に停滞する割合が少なく、スムーズに第1搬送路から第2搬送路へ搬送され、送出口から現像槽に補給される。第1搬送路および第2搬送路をトナーが効率よく搬送されるため、トナーを安定した補給量にて現像槽に補給することができる。
また、第1搬送路と第2搬送路とで段差を設けて第2搬送路から現像槽に落下させているので、トナーをシャフトによりかき回し、シャフト下に位置するホッパーシャフトから現像槽に落下する従来の構成に比べ、小型化に対応することができる。
本発明の一実施形態を図面に基づいて以下に説明する。まず、本実施形態にかかる中間トナー補給装置を有する現像装置が備えられている画像形成装置について説明し、その後中間トナー補給装置を有する現像装置について詳細に説明する。
(1.画像形成装置)
図2は、本実施形態にかかる画像形成装置Aの構成を示す説明図である。この画像形成装置Aは、外部から伝達された画像データに応じて、所定のシート(記録媒体)に対して多色および単色の画像を形成するものである。
同図に示すように、画像形成装置Aは、露光ユニット1、現像装置2、感光体ドラム3、帯電器5、クリーナユニット4、中間転写ベルトユニット8、定着ユニット12、シート搬送路S、給紙トレイ10および排紙トレイ15等を備えている。
画像形成装置Aにおいて扱われるカラー画像の画像データは、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)およびイエロー(Y)の各色を用いたカラー画像に応じたものである。したがって、現像装置2(2a,2b,2c,2d)、感光体ドラム3(3a,3b,3c,3d)、帯電器5(5a,5b,5c,5d)、クリーナユニット4(4a,4b,4c,3d)は、各色に応じた4種類の潜像を形成するように、それぞれ4個ずつ設けられている。なお、上記a〜dの符号は、aがブラックに、bがシアンに、cがマゼンタに、dがイエローに対応し、これら符号にて区別された上記の各手段により、4つの画像ステーションが構成されている。
各画像ステーションにおいて、感光体ドラム3は、画像形成装置Aの上部に配置されている。帯電器5は、感光体ドラム3の表面を所定の電位に均一に帯電させるものである。この帯電器5としては、図2に示す接触型のローラ型の他、接触型のブラシ型のもの、あるいはチャージャー型のものなどが使用されることもある。
露光ユニット1には、図2に示すようにレーザ照射部および反射ミラーを備えた、レーザスキャニングユニット(LSU)を用いる手法のほかに、発光素子をアレイ状に並べた例えばELやLED書込みヘッドを用いる手法もある。露光ユニット1は、帯電された感光体ドラム3を入力された画像データに応じて露光することにより、感光体ドラム3の表面に画像データに応じた静電潜像を形成する。
各現像装置2は、各感光体ドラム3上に形成された静電潜像をK,C,M,Yのトナーにより顕像化するものである。この現像装置2の詳細な構成は後述する。
クリーナユニット4は、現像および画像転写工程後に感光体ドラム3の表面に残留しているトナーを除去し、回収するものである。
感光体ドラム3の上方には中間転写ベルトユニット8が配置されている。この中間転写ベルトユニット8は、中間転写ローラ6(6a,6b,6c,6d)、中間転写ベルト7、中間転写ベルト駆動ローラ71、中間転写ベルト従動ローラ72、中間転写ベルトテンション機構73、および中間転写ベルトクリーニングユニット9を備えている。
中間転写ローラ6、中間転写ベルト駆動ローラ71、中間転写ベルト従動ローラ72、中間転写ベルトテンション機構73は、中間転写ベルト7を張架し、矢印B方向に回転駆動させるものである。
中間転写ローラ6は、中間転写ベルトユニット8の中間転写ベルトテンション機構73における中間転写ローラ取付部に回転可能に支持されている。この中間転写ローラ6は、感光体ドラム3のトナー像を中間転写ベルト7上に転写するための転写バイアスを与えるものである。
中間転写ベルト7は、各感光体ドラム3に接触するように設けられている。中間転写ベルト7上には、感光体ドラム3に形成された各色のトナー像が順次重ねて転写されることにより、カラーのトナー像(多色トナー像)が形成される。この中間転写ベルト7は、厚さが例えば100μm〜150μm程度のフィルムを用いて無端状に形成されている。
感光体ドラム3から中間転写ベルト7へのトナー像の転写は、中間転写ベルト7の裏側に接触している中間転写ローラ6によって行われる。中間転写ローラ6には、トナー像を転写するために高電圧の転写バイアス(トナーの帯電極性(−)とは逆極性(+)の高電圧)が印加されている。中間転写ローラ6は、直径が例えば8〜10mmの金属(例えばステンレス)軸をベースとして形成され、表面が導電性の弾性材(例えばEPDM,発泡ウレタン等)により覆われている。この導電性の弾性材により、中間転写ローラ6は中間転写ベルト7に対して均一に高電圧を印加することができる。本実施の形態では、転写電極としてローラ形状のもの(中間転写ローラ6)を使用しているが、これ以外にブラシなども用いることが可能である。
上述のように各感光体ドラム3上の静電潜像は各色相に応じたトナーにより顕像化されてそれぞれトナー像となり、これらトナー像は中間転写ベルト7上において積層される。このように、積層されたトナー像は中間転写ベルト7の回転によって、搬送されて来た用紙と中間転写ベルト7との接触位置に移動し、この位置に配置されている転写ローラ11によって用紙上に転写される。この場合、中間転写ベルト7と転写ローラ11は所定ニップで互いに圧接されるとともに、転写ローラ11にはトナー像を用紙に転写させるための電圧が印加される。この電圧は、トナーの帯電極性(−)とは逆極性(+)の高電圧である。
上記ニップを定常的に得るために、転写ローラ11もしくは中間転写ベルト駆動ローラ71の何れか一方は金属等の硬質材料からなり、他方は弾性ローラ等の軟質材料(弾性ゴムローラまたは発泡性樹脂ローラ等)からなる。
中間転写ベルト7と感光体ドラム3との接触により中間転写ベルト7に付着したトナー、および中間転写ベルト7から用紙へのトナー像の転写の際に転写されずに中間転写ベルト7上に残存したトナーは、次工程でトナーの混色を発生させる原因となるために、中間転写ベルトクリーニングユニット9によって除去され回収される。中間転写ベルトクリーニングユニット9には、中間転写ベルト7に接触する例えばクリーニング部材としてクリーニングブレードが備えられている。このクリーニングブレードが接触する部分の中間転写ベルト7は、裏側から中間転写ベルト従動ローラ72にて支持されている。
給紙トレイ10は、画像形成に使用するシート、例えば記録用紙を蓄積しておくためのものであり、画像形成部および露光ユニット1の下側に設けられている。一方、画像形成装置Aの上部に設けられている排紙トレイ15は、印刷済みのシートをフェイスダウンで載置するためのものである。
また、画像形成装置Aには、給紙トレイ10のシートおよび手差し給紙トレイ20のシートを転写部(感光体ドラム3と転写ローラ11との対向部)や定着ユニット12を経由させて排紙トレイ15に送るためのシート搬送路Sが設けられている。このシート搬送路Sにおける給紙トレイ10から排紙トレイ15までの部分には、ピックアップローラ16、レジストローラ14、転写ローラ11を備えた転写部、定着ユニット12および搬送ローラ25等が配されている。
搬送ローラ25は、シートの搬送を促進・補助するための小型のローラであり、シート搬送路Sに沿って複数設けられている。ピックアップローラ16は、給紙トレイ10の端部に備えられ、給紙トレイ10からシートを1枚づつシート搬送路Sに供給する呼び込みローラである。レジストローラ14は、シート搬送路Sを搬送されているシートを一旦保持し、感光体ドラム3上のトナー像の先端とシートの先端とを合わせるタイミングでシートを転写部に搬送するものである。
定着ユニット12は、ヒートローラ81および加圧ローラ82等を備え、これらヒートローラ81および加圧ローラ82はシートを挟んで回転する。ヒートローラ81は、所定の定着温度となるように制御部(図示せず)によって制御される。この制御部は温度検出器(図示せず)からの検出信号に基づいてヒートローラ81を制御する。ヒートローラ81は、加圧ローラ82とともにシートを熱圧着することにより、シートに転写されている各色トナー像を溶融・混合・圧接させ、シートに対して熱定着させる。なお、多色トナー像(各色トナー像)を定着後のシートは、複数の搬送ローラ25によってシート搬送路Sの反転排紙経路に搬送され、反転された状態(多色トナー像を下側に向けた状態)にて、排紙トレイ15上に排出される。
次に、シート搬送路Sによるシート搬送動作について説明する。画像形成装置Aには、上記のように、予めシートを収納する給紙トレイ10、および少数枚の印字を行う場合等に使用される手差し給紙トレイ20が配置されている。これら両者には各々前記ピックアップローラ16(16a,16b)が配置され、これらピックアップローラ16はシートを1枚ずつシート搬送路Sに供給する。
片面印字の場合には、給紙トレイ10から搬送されるシートは、シート搬送路S中の搬送ローラ25aによってレジストローラ14まで搬送され、このレジストローラ14によりシートの先端と中間転写ベルト7上の積層されたトナー像の先端とを整合するタイミングで転写部に搬送される。転写部ではシート上にトナー像が転写され、このトナー像は定着ユニット12にてシート上に定着される。その後、シートは、搬送ローラ25bを経て排紙ローラ25cから排紙トレイ15上に排出される。
また、手差し給紙トレイ20から搬送されるシートは、複数の搬送ローラ25(25f,25e,25d)によってレジストローラ14まで搬送される。それ以降は給紙トレイ10から供給されるシートと同様の経過を経て排紙トレイ15に排出される。
両面印字の場合には、上記のようにして片面印字が終了し定着ユニット12を通過したシートは、後端が排紙ローラ25cにてチャックされる。次に、シートは、排紙ローラ25cが逆回転することによって搬送ローラ25g,25hに導かれ、レジストローラ14を経て裏面印字が行われた後に、排紙トレイ15に排出される。
(2.現像装置の構成)
次に、画像形成装置Aに備えられている現像装置2の詳細について説明する。
図1に示すように、現像装置2は、トナーホッパー(トナー収容槽)101、中間ホッパー(中間トナー補給装置)103、トナー移送機構102、現像ローラ114が配せられる現像槽111を備えている。現像装置2は、感光体ドラム3と対向するように配置され、感光体ドラム3表面にトナーを供給することにより、感光体ドラム3の表面に形成される静電潜像を顕像化する装置である。
トナーホッパー101は、現像槽111よりも高所に配されており、未使用トナー(粉体状のトナー)を貯蔵するトナー収容槽である。
中間ホッパー103は、トナーホッパー101からトナーを受け取り、トナーをほぐしてトナー移送機構102を介して現像槽111に補給する装置である。図1に示すように、中間ホッパー103は、搬送スクリュー(第1撹拌部材)104a、落下スクリュー(第2撹拌部材)104b、中間トナー収容槽107を備えている。図3は、中間ホッパー103の内部を鉛直方向上部から示した模式図である。
中間トナー収容槽107は、トナーを一時的に収容する槽であり、トナーホッパー101からトナーが適宜補充されるようになっている。図1および図3に示すように、中間トナー収容槽107には、搬送スクリュー104aの上方かつ搬送スクリュー104aのトナー搬送方向上流側に、トナーホッパー101からトナーを受け入れためのトナー受入口105が形成されている。また、落下スクリュー104bの下方かつ落下スクリュー104bのトナー搬送方向下流側に、トナー移送機構102にトナーを送り出すためのトナー送出口106が設けられている。なお、本実施形態では、図3に示すように、搬送スクリュー104aのトナー搬送方向上流の端部側(言い換えれば、落下スクリュー104bのトナー搬送方向下流の端部側)をリア側(図面左側)とし、他方の端部側をフロント側(図面右側)とする。
搬送スクリュー104aおよび落下スクリュー104bは、モータ等の駆動手段(図示せず)によって回転駆動され、トナーを撹拌および搬送するものである。搬送スクリュー104aおよび落下スクリュー104bは、螺旋形のコイル形状であるのが、中間トナー収容槽にトナーを多く収容し、効率よく撹拌、搬送できるため、好ましい。しかし、この形状に限定はされない。
搬送スクリュー104aと落下スクリュー104bは、図1および3に示すように、互いの外周同士が仕切部材108を介して対向するように略平行に、かつ、落下スクリュー104bが搬送スクリュー104aより下になるように設けられている。本実施形態では、搬送スクリュー104aと落下スクリュー104bの径(リア側から見た径)は同じであるとする。もちろん異なっていてもよい。
搬送スクリュー104aは、リア側からフロント側に向かって左回りの螺旋を描く(左ネジ方向の)バネ形状となっている。落下スクリュー104bは、フロント側からリア側に向かって左回りの螺旋を描く(左ネジ方向の)バネ形状となっている。よって、図1に示すように、搬送スクリュー104aはフロント側から見て反時計方向に回転し、落下スクリューは時計方向に回転する。
仕切部材108は、搬送スクリュー104aおよび落下スクリュー104b間において、搬送スクリュー104aおよび落下スクリュー104bの回転軸方向に平行に延設されている。この仕切部材108によって、中間トナー収容槽107内部は、搬送スクリュー104aが配されている第1搬送路Cと、落下スクリュー104bが配されている第2搬送路Dとに区画されることとなる。中間トナー収容槽107に、第2搬送路Dは第1搬送路Cより低くなるように段差が設けられている。そのため、落下スクリュー104bが搬送スクリュー104aより下に位置している。
また、仕切部材108の上面は、搬送スクリュー104aの最上面よりも低く、かつ、落下スクリュー104bの回転中心よりも高くなっている。本実施形態では、図1に示すように、搬送スクリュー104aの回転中心と落下スクリュー104bの回転中心との落差は5mmとするが、これに限定されることはない。この落差が3mm以上15mm以下の範囲であるのが好ましく、この範囲であると均一でかつ効率よくトナーが搬送される。3mm未満では効果が小さく、15mmより上では中間トナーホッパーの薄型化に対応しにくい。また、仕切部材108の上面(尾根部分)は、第1搬送路から第2送路側に下る傾斜を有している。仕切部材108上面と搬送スクリュー104aおよび落下スクリュー104bの回転中心との関係、および仕切部材108の尾根部分の傾斜により、トナーが仕切部材108を乗り越えて第1搬送路Cから第2搬送路Dに落ちやすくなる。
さらに、仕切部材108は、リア側で中間トナー収容槽107の壁面に当接し、フロント側で中間トナー収容槽107の壁面から離間して配置されている。これにより、搬送スクリュー104aのトナー搬送方向下流の端部付近には、第1搬送路Cと第2搬送路Dとを連通する連通路bが形成される。
上記構成の中間ホッパー103では、トナーホッパー101に収容されているトナーがトナー受入口105から落下する。そして落下したトナーは、搬送スクリュー104aの回転によって第1搬送路Cにおけるフロント側の端部付近へ搬送される。そして、第1搬送路Cの端部付近のトナーは、連通路bを介して第2搬送路Dのフロント側の端部付近へ搬送される。さらに、第2搬送路Dに搬送されたトナーは、落下スクリュー104bの回転によって第2搬送路Dのリア側の端部へ搬送される。全てのトナーがこのような経路をたどるのではなく、仕切部材108を越えて第1搬送路Cから第2搬送路Dに落とされ、落下スクリュー104bの回転によって第2搬送路Dのリア側の端部へ搬送されるトナーもある。これは、仕切部材108の上面が、搬送スクリュー104aの最上面よりも低く、かつ、落下スクリュー104bの回転中心よりも高くなっており、さらに、仕切部材108の上面は、第1搬送路から第2送路側に下る傾斜を有しているからである。
第2搬送路Dのリア側の端部にはトナー送出口106が設けられているので、トナーはトナー送出口106からトナー移送機構102に落下する。
なお、落下スクリュー104bによるトナー搬送速度が、搬送スクリュー104aのトナー搬送速度よりも遅くなるよう、落下スクリュー104bおよび搬送スクリュー104aの駆動部を制御する制御手段を備えてもよい。トナーが送り出される側の落下スクリュー104bによるトナー搬送速度が、トナーが供給される側の搬送スクリュー104aのトナー搬送速度よりも遅くなると、トナーがトナー送出口から送り出されても、第2搬送路Dにおけるトナーの高さを常に一定にすることができ、常に一定量のトナーをトナー送出口106から補給できる。
あるいは、トナー受入口105より第1搬送路Cにトナーが供給される際、搬送スクリュー104aはトナー搬送を行い、落下スクリュー104bはトナー搬送を停止するよう、搬送スクリュー104aおよび落下スクリュー104bの駆動部を制御する制御手段を備えてもよい。
第1搬送路Cにトナーが供給される際、搬送スクリュー104aはトナー搬送し、落下スクリュー104bはトナー搬送しないと、トナーがトナー送出口106から送り出されても、第2搬送路Dにおけるトナーの高さを一定にすることができ、常に一定量のトナーをトナー送出口106から現像槽11に補給できる。
トナー移送機構102は、中間ホッパー103から現像槽111へトナーを補給するためのものであり、トナー移送管(トナー移送路)200、駆動ベルト201、駆動ローラ202、従動ローラ203a・203bから構成されている。
トナー移送管200は、中間ホッパー103のトナーを、現像槽111へ自由落下によって移送し、現像槽111へトナーを補給するために形成されている経路である。具体的には、このトナー移送管200は、一方の開口端200aが中間ホッパー103のトナー送出口106に対向しており、他方の開口端200bが現像槽111のトナー補給口111aに対向するように、中間ホッパー103と現像槽111とに接続される。これにより、現像槽111内部と中間ホッパー103内部とは、トナー移送管200を介して互いに連通している。なお、トナー移送管200は、開口端200aから開口端200bへ向けた方向が鉛直方向に平行または略平行になるように、中間ホッパー103と現像槽111との間に配されている。
駆動ベルト(移送補助部材、循環駆動部材、ベルト部材)201は、従動ローラ203a・203b、駆動ローラ(駆動手段)202の外周に対して張架され、駆動ローラ202の駆動によって循環駆動するベルト部材であり、ベルト表面には凸凹が形成されている。
なお、トナー移送管200の壁面において、鉛直方向に沿って並列する貫通穴200c・200dが形成され、これら貫通穴200c・200dにおいて、各々、従動ローラ203a・203bが配されている。さらに、駆動ローラ202は、トナー移送管200の外部において、両従動ローラ203a・203bと対向するように配置される。
ここで、駆動ローラ202は、その回転軸が鉛直方向と垂直、かつ、周面がトナー移送管200に対向するように配されている。また、従動ローラ203a・203bは、その回転軸が駆動ローラ202の回転軸と平行になるように配されている。
従動ローラ203a・203bおよび駆動ローラ202を以上のように配置すれば、図1に示すように、トナー移送管200の内部において、従動ローラ203a・203bによって駆動ベルト201を鉛直方向に沿って張架させることができる。
トナー移送管200の内部において、この駆動ベルト201が鉛直方向下向き(トナー収容部101から現像装置103へ向けた方向)に移動するように、駆動ローラ202を駆動させると、この駆動ベルト201は、トナー移送管200の内部において、上流側(トナー移送管200における中間ホッパー103側)から下流側(トナー移送管200における現像槽111側)へ移動し、トナー移送管200の外部において、下流側から上流側へリターンすることになる。つまり、駆動ベルト201は、従動ローラ203a・203b、駆動ローラ202間を循環駆動することとなる。したがって、自由落下によって移送中のトナーが駆動ベルト201に近接・接触すると、この駆動ベルト201の移動力によって、トナーの移送が補助・促進される。これにより、トナー移送管200において、トナーの滞留を抑制できるため、この滞留が蓄積、肥大することによるトナー移送管200の詰まりを抑制できるようになっている。
なお、トナー移送機構102は、上記したものに限定されない。
現像槽111は、トナーとキャリアとからなる二成分系の現像剤を収容する槽である。現像槽111内部には、現像ローラ114,ドクターブレード115,現像剤搬送スクリュー112a・112b,仕切部材111bが備えられている。
現像ローラ114は、図1に示すように、感光体ドラム3に対向する位置において、感光体ドラム3に近接するように配されているマグネットローラである。なお、現像ローラ114は、感光体ドラム3の回転方向と逆方向に回転駆動するように設定される。この現像ローラ114は、現像槽111内のトナーを感光体ドラム3に供給するためのものであって、現像ローラ114の外周に近接する位置に層厚規制用のブレード(ドクターブレード)115が配されている。
現像剤搬送スクリュー(撹拌ローラ)112a・112bは、図1に示すように、現像剤を撹拌および搬送するための撹拌羽根を有し、モータ等の駆動手段(図示せず)によって回転駆動されるスクリュー形状のローラである。これら現像剤搬送スクリュー112a・112bは、図1に示すように、互いの外周面同士が仕切部材111bを介して対向するように並列され、互いに同方向に回転するように設定されている。
仕切部材111bは、現像剤搬送スクリュー112a・112b間において、これら現像剤搬送スクリュー112a・112bの回転軸方向に平行に延設されている。この仕切部材111bによって、現像槽111内部は、現像剤搬送スクリュー112aが配されている搬送路Eと、現像剤搬送スクリュー112bが配されている搬送路Fとに区画されている。さらに、仕切部材111bは、現像剤搬送スクリュー112a・112bの回転軸方向の両端部が現像槽111の壁面から離間して配置されている。これにより、現像剤搬送スクリュー112a・112bの回転軸方向の両端部付近には、搬送路Eと搬送路Fとを連通する連通路が形成されている。
よって、現像剤は、撹拌されながら搬送路E・搬送路F間を循環移動する。このような撹拌および循環移動によって、現像槽111に収容されている現像剤は均一に分散される。また、この撹拌によって、トナー粒子とキャリア粒子とが擦れあって静電気が生じ(摩擦による静電気の発生)、現像剤におけるトナーは帯電してキャリアに付着する。そして、キャリアに付着したトナーは、搬送路Fにおいて、キャリアごと現像ローラ114表面に引きつけられる。さらに、現像ローラ114に引きつけられたキャリアおよびトナーは、現像ローラ114と感光体ドラム3との近接位置(現像領域)まで搬送される。そして、この現像領域において、現像ローラ114上のトナーが、感光体ドラム3へ供給される。現像装置2は、以上のようにして、感光体ドラム3に対してトナーを供給することとなる。
なお、本実施形態では、仕切部材108が、搬送スクリュー104aのトナー搬送方向駆下流の端部で中間トナー収容槽107の壁面から離間しているが、これに限るものではない。仕切部材108が、搬送スクリュー104aのトナー搬送方向駆下流の端部で中間トナー収容槽107の壁面に当接していてもよい。これは、仕切部材108の高さが低く設けられているので、仕切部材108を乗り越えてトナーが第1搬送路から第搬送路に移動することができるからである。また、仕切部材108は中間トナー収容槽107の壁面に当接していて切り欠きを設けるように構成されていてもよい。
また、本実施形態では、二成分系の現像剤を格納した現像装置を想定しているが、現像剤は必ずしも二成分系である必要はなく、トナーのみからなる一成分系の現像剤や磁性トナーのみからなる現像剤を用いてもよい。ただし、一成分系の現像剤や磁性トナーからなる現像剤を用いる場合、現像ローラ114をマグネットローラではなく、導電性の弾性体ローラに設計変更する必要がある。
(実施例)
本実施例では、上記実施の形態で説明した中間ホッパー103を用いて、搬送スクリューのトルク推移を測定した。ここでは、第2搬送路を第1搬送路より5mm低くした。また、仕切部材108の第1搬送路Cの底部からの高さは6mm、中間ホッパー103のトナー搬送方向における全長は、170mmとした。測定は、搬送スクリューの回転数を20rpm、落下スクリューの回転は停止させて行なった。また、トナーの初期充填量は10グラムであり、2グラムずつ補給し、それを繰り返した。
また、比較例として、第1搬送路と第2搬送路とに段差の無い従来の中間ホッパー(図6参照)を用いて、搬送スクリューのトルク推移を測定した。比較例では、段差以外の他の構成および測定条件は中間ホッパー103と同じに揃えた。
これらの結果を図4に示す。図4からわかるように、本実施例では、約26グラムのトナー搬送でトルクアップが見られた。比較例では、約16グラムのトナー搬送でトルクアップが見られた。よって、本実施例の中間ホッパーの方が、搬送能力が高いことがわかる。
また、トナーを30グラム搬送した際の、本実施例および比較例の中間トナーホッパーの第2搬送路でのトナー貯蔵量を比較したグラフを図5に示す。図5からわかるように、本実施例の中間ホッパーの方が比較例の中間ホッパーより、第2搬送路における貯蔵量が多いことがわかる。貯蔵量が多いほうが安定してトナーを現像槽に補給することができるので、本実施例の中間ホッパーのほうが、トナーを安定して供給することができるということがわかる。
本発明は上述した実施形態および実施例に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。