JP4776512B2 - 伝送装置 - Google Patents

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この発明は、ローカルエリアネットワーク(LAN)などのネットワークシステムを構成する伝送装置に関するものである。
一般に、ネットワークシステムにおいて、伝送制御を行う伝送装置は、伝送路を介して互いに接続されてネットワークを構成し、データ通信を行っている。このようなデータ通信を可能とするためには、各伝送装置に対してデータ通信に必要な各種の情報を予め設定しておく必要がある。
この場合、ネットワークシステムを構成する伝送装置の一つが故障したときには、伝送装置の交換が必要となり、その際、交換後の伝送装置が他の伝送装置と通信可能となるためには、交換後の伝送装置に、交換前の伝送装置と同じ各種の情報を設定する必要がある。
そのため、交換により新規参入する伝送装置について、人手で設定情報の付与作業を行う場合には、その作業のために余分な時間がかかるばかりでなく、設定情報の数が多いので、設定ミスが発生し易く、その結果、交換後の伝送装置が誤動作する恐れがある。
そのための対策の一つとして、従来技術では、伝送装置の交換時に、交換前の伝送装置が保有していた設定情報の全てをプラグアンドプレイ方式により、自動的に付与できるようにして、情報設定作業ミスの発生を無くすと共に情報設定作業の労力を削減できるネットワークシステムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1では、プラグアンドプレイ実施のためのネットワークを作成するために、各伝送装置にVLAN、IPアドレスの設定が必要となる。
VLAN(Virtual LAN)とは、ある1つのLANネットワークシステムの物理的な接続を、仮想的に分割することで、LANネットワークシステムを複数のLANネットワークシステムに分割するための技術である。
例えば、3つの端末A、B、Cが互いに通信可能な1つのLANネットワークシステムが構築されているとする。単純な構成として、1つの伝送装置に端末A、端末B、端末Cが接続されているものとする。この構成にて、端末Cが残りの端末A、Bと通信が出来ないように、LANネットワークシステムを分割する場合には、伝送装置で端末Aと端末Bの接続されているポートと端末Cの接続されているポートをVLAN設定にて分割することで可能となる。
また、同じポートに複数のVLANが設定されている場合は、どのVLANに参加するかを識別するための、VLANIDが必要となる。例えば、上記構成にて、端末Aが端末B、端末Cと通信が可能で、かつ端末Bと端末Cの通信が不可能となるLANネットワークシステムを構成するためには、端末Aと端末Bで同じVLAN設定、端末Aと端末Cで同じVLAN設定が必要となる。この場合、伝送装置の端末Aの接続されているポートには2つのVLANが設定されることとなる。端末Aから通信を行う場合に、どちらのVLANに参加するかは、VLANIDを用いて決めることとなる。このように一つのポートに複数のVLANを設定することをトランキングと呼ぶ。VLANIDには、一般的に1から4094までの値が用いられる。
このように分割されたVLAN間で通信を行う場合にはIP(Internet Protocol)プロトコルを用いた、通信データの中継技術であるIPルーティングが必要となる。IPルーティングを行うためには、IPプロトコルでの固有識別子となるIPアドレスが必要となる。また、IPプロトコルを用いた管理通信や、データ通信を行うためにも、IPアドレスは必要となる。そのため、各VLANにはIPアドレスを設定することが可能である。
本発明での、プラグアンドプレイ実施のためのネットワークとは、IPアドレスの設定されたVLANのことをいう。
そして、特許文献1のプラグアンドプレイでは、交換により、設定情報が未設定の伝送装置がネットワークに参入した際に、新規参入した伝送装置が、自身の設定情報の取得要求をネットワーク内に送信し、その要求を受信した伝送装置の内、他の伝送装置の設定情報を予めバックアップしている伝送装置が、当該設定情報を応答として送信し、応答を受信した伝送装置が取得した設定情報を自身に自動的に設定することで、設定時の手間を省けるようにしている。
このとき、プラグアンドプレイ全体をIP通信で行うために、必要となるVLANID及びIPアドレスについては、最低限必要な設定としてあらかじめ実施することが暗黙の前提となっている。
特開2006−166083号公報(第4〜11頁、図1)
このように、特許文献1に記載されている従来技術では、プラグアンドプレイ(以下、PnPと表記する)方式により、各伝送装置の設定情報を自動的に設定することが可能であるものの、予めPnP用のVLANID及びIPアドレスを設定する必要があり、依然として人手がかかることになる。
また、新規参入する伝送装置からのIPアドレス取得要求に対応する方法でも、新規参入する伝送装置からのIPアドレス取得要求に対しては、これに対応するIPアドレスを応答として送信するとしか定義されていない。そのため、伝送路内でPnP用に他の伝送装置の設定情報を配送するのに用いるポート番号、VLAN、IPアドレス等の情報が単数、または固定設定である場合には問題が無いが、伝送路内で複数のVLANによりトランキングされている場合にPnPが出来ないという問題があった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたものであり、伝送装置の交換時において、新規参入する伝送装置に対してVLANID及びIPアドレスの事前設定を不要とし、交換前の伝送装置が保有していた設定情報の全てをPnP方式により自動的に付与できるようにした伝送装置を得ることを目的としている。
この発明に係わる伝送装置においては、伝送路を介して互いに接続されてネットワークシステムを構成し、非IP通信及びVLAN方式によるIP通信を行う伝送装置であって、
通信に必要な設定情報が格納される設定情報格納手段、
ネットワークシステム内で自装置を一意に識別するための伝送装置IDを設定する伝送装置ID設定手段、
自装置に設定された伝送装置IDを用いて、この伝送装置IDに対応するIPアドレス設定情報を取得するためのIPアドレス取得要求を非IP通信により送信するIPアドレス取得要求手段、
他の伝送装置である第一の伝送装置からIPアドレス取得要求を受信し、IPアドレス取得要求に含まれる伝送装置IDに対応する伝送装置の設定情報を自装置が保有し、かつこの伝送装置とVLAN方式によるIP通信が可能な場合に、VLANID及びこのVLANIDに対応するIPアドレス設定情報を含むIPアドレス取得応答を第一の伝送装置に非IP通信により送信するIPアドレス取得応答手段、
IPアドレス取得応答を非IP通信により他の伝送装置である第二の伝送装置から受信した場合に、そのIPアドレス取得応答に含まれるIPアドレス及びVLANIDを設定情報格納手段に登録し、第二の伝送装置に対して自装置の設定情報を取得するための設定情報取得要求をIP通信により送信するプラグアンドプレイ用取得要求手段、設定情報取得要求に応じて、第二の伝送装置がIP通信により送信する自装置の設定情報を取得して設定情報格納手段に登録する設定情報取得手段を備えたものである。
この発明は、以上説明したように、伝送路を介して互いに接続されてネットワークシステムを構成し、非IP通信及びVLAN方式によるIP通信を行う伝送装置であって、
通信に必要な設定情報が格納される設定情報格納手段、
ネットワークシステム内で自装置を一意に識別するための伝送装置IDを設定する伝送装置ID設定手段、
自装置に設定された伝送装置IDを用いて、この伝送装置IDに対応するIPアドレス設定情報を取得するためのIPアドレス取得要求を非IP通信により送信するIPアドレス取得要求手段、
他の伝送装置である第一の伝送装置からIPアドレス取得要求を受信し、IPアドレス取得要求に含まれる伝送装置IDに対応する伝送装置の設定情報を自装置が保有し、かつこの伝送装置とVLAN方式によるIP通信が可能な場合に、VLANID及びこのVLANIDに対応するIPアドレス設定情報を含むIPアドレス取得応答を第一の伝送装置に非IP通信により送信するIPアドレス取得応答手段、
IPアドレス取得応答を非IP通信により他の伝送装置である第二の伝送装置から受信した場合に、そのIPアドレス取得応答に含まれるIPアドレス及びVLANIDを設定情報格納手段に登録し、第二の伝送装置に対して自装置の設定情報を取得するための設定情報取得要求をIP通信により送信するプラグアンドプレイ用取得要求手段、設定情報取得要求に応じて、第二の伝送装置がIP通信により送信する自装置の設定情報を取得して設定情報格納手段に登録する設定情報取得手段を備えたので、交換により新たに接続される伝送装置は、交換前の伝送装置が保有していた各種の設定情報の全てをプラグアンドプレイ方式により自動的に取得することができる。
実施の形態1.
以下、本発明をIEEE802.17のRPR(Resilient Packet Ring)仕様のLANシステムに適用した場合の実施の形態について説明する。
図1は、この発明の実施の形態1による伝送装置を示す構成図である。
図1において、伝送装置1は、パケットの送受信を行うためのポート4と、パケットの中継を行うスイッチング処理部3と、プログラム処理を行うCPU2と、記憶媒体5と、ネットワークシステム内で自装置を一意に識別するための伝送装置IDを設定するためのH/Wスイッチ13(伝送装置ID設定手段)により構成されている。
記憶媒体5内には、VLANID、IPアドレスなどの自身の設定情報が格納された設定情報ファイル6(設定情報格納手段)があり、実施の形態1では、設定情報ファイル6にプラグアンドプレイ用のVLANIDを設定するPnP用VLANID設定7(VLANID設定手段)が設けられている。
記憶媒体5内の8〜12は、それぞれプログラムである。IPアドレス取得要求手段8は、自身の設定情報が全く存在しない場合には、前記伝送装置IDを格納して対応するIPアドレス設定情報の取得要求を非IP通信により送信する。IPアドレス取得応答手段10は、後述するVLANID検索手段によりプラグアンドプレイ用VLANIDが含まれている場合には、当該VLANIDと、このVLANIDに対応するIPアドレス設定情報をIPアドレス取得要求送信元の伝送装置に非IP通信により送信する。
プラグアンドプレイ用取得要求手段11は、IPアドレス取得要求に対応するIPアドレス取得応答を受信した場合に、格納されるVLANIDとIPアドレスを設定情報ファイル6に登録し、他の伝送装置に対して自身の設定情報の取得要求をIP通信により送信する。設定情報取得手段12は、プラグアンドプレイ用取得要求手段11により、他の伝送装置からIP通信により送信されてきた設定情報を取得して、設定情報ファイル6に登録する。なお、プラグアンドプレイ用取得要求手段11および設定情報取得手段12は、図5のシーケンス図で説明する。
VLANID検索手段9は、他の伝送装置からのIPアドレス取得要求を受信した場合に、そのIPアドレス取得要求に格納された伝送装置IDに対応する伝送装置の設定情報を自身が保有している場合には、さらにPnP用VLANID設定7により自身に設定されたプラグアンドプレイ用のVLANIDが当該設定情報に含まれているかどうかを検索する。このVLANID検索手段9は、図7のフローチャートで説明する。
図2は、この発明の実施の形態1によるRPR仕様のLANシステムを示す構成図である。
図2において、この実施の形態1のLANシステムは、幾つかの伝送装置100A、100B、100C、100Dを備え、各伝送装置100A〜100Dは、ポート4により、光ファイバの伝送路200を介して、互いにループ状に接続されたネットワークを構成している。
ループは、RPR方式により制御されており、伝送路200には、RPR制御のための非IP通信のデータと、伝送装置を介して、利用者がデータの配送を行えるためのIP通信が混在している。IP通信では、伝送路200は、IEEE802.1QのVLAN方式によって、VLANIDとIPアドレスにより、1つの伝送路が3つのネットワーク300A〜300Cに分割されている。これにより、仮に伝送装置100Bで、VLAN300Aのネットワークを使用した場合は、伝送装置100Cとしか接続できないこととなる。
PnPには、2つの段階が存在する。1つはPnPを実施するための準備段階であり、ネットワークシステム上の各伝送装置の設定情報を別の伝送装置の記憶媒体上にバックアップする作業である。2つ目は、PnP実施の段階で、故障等で伝送装置を別の伝送装置と交換するときに、交換後の伝送装置に交換前の伝送装置と同じ設定を自動で行うものである。
図3は、この発明の実施の形態1によるRPR仕様のLANシステムのPnP実施のための準備段階を示す説明図である。
図3において、4〜6、100A〜100D、200、300A〜300Cは図2におけるものと同一のものである。管理用のPC400は、ハードディスクを持っており、イーサネット(登録商標)ケーブル401で伝送装置100Aに接続されている。伝送装置100Aと管理PC400の間で、VLAN300Bを設定することで、伝送装置100A、100B、100Cと接続することが可能となる。管理PC400は、ファイル・トランスファ・プロトコル(File Transfer Protocol、以下FTPと表記する)を利用して、各伝送装置に接続し、設定情報のファイルを取得し、自身のハードディスク内に保存する。
その後、伝送装置100Aと管理PC400の間をVLAN300Cに変更し、伝送装置100Dの設定情報をFTPにて取得する。全伝送装置の設定情報が取得できた後、管理PC400の取得した設定ファイルは、特定の伝送装置の記憶媒体内にFTPを用いて転送される。図3では伝送装置100Cと伝送装置100Dに転送されている。
図4は、この発明の実施の形態1によるRPR仕様のLANシステムのPnP実施の段階を示す説明図である。
図4において、4〜6、100A〜100D、200、300A〜300Cは図2におけるものと同一のものである。図4では、伝送装置100Bが交換された状態である。そのため、伝送装置100Bには、自身の設定情報が存在しない。またVLANの設定300A、300Bも無いため、VLAN300Bを用いた、伝送装置100Aから伝送装置100Cの中継も出来ない。このとき、交換後の伝送装置100Bには、交換前の伝送装置と同じ伝送装置IDが設定されている。
そして、交換により新規参入される伝送装置100Bを除けば、伝送路200に接続されている各伝送装置100A、100C、100Dの記憶媒体には、自身の伝送装置に関する設定情報が予め登録されている。この場合の自身の伝送装置に関する設定情報としては、自身の伝送装置を識別するための伝送装置ID、通信ポートを識別するためのIPアドレス、伝送路の選択範囲を規制するためのルーティングプロトコル、仮想LANのように特定のグループ間での通信を許可するグループ属性の設定などがある。
さらに、一つ以上の伝送装置(ここでは100C、および100D)の記憶媒体には、他の伝送装置の設定情報をバックアップするために、他の伝送装置の設定情報(例えば伝送装置100Cでは、設定情報100A、100B、100D)も記憶されている。以下、このように各伝送装置の設定情報を全て保持している伝送装置をバックアップノードと称する。また、バックアップノードと区別するため、自身の設定情報のみを保持している伝送装置を通常ノードと称する。
バックアップノードは、特定の伝送装置が最初から確定されているのではなく、ネットワークシステム内の全伝送装置の設定を保有することで、バックアップノードとなるべく動作を開始する。
ある伝送装置が自身の設定情報を入手するための設定取得要求をバックアップノードに送信する場合、まずネットワークシステムに参加するためのIPアドレスを取得する必要がある。これには、伝送装置IDを用いて取得を行う。
IPアドレスの取得に成功した場合、自身の設定情報を入手するための設定取得要求は、ネットワークシステム内にIP通信を用いたブロードキャストで送信される。バックアップノードが上記の設定取得要求に応じた設定取得応答を送信する場合、設定取得要求の送信元にユニキャストで送信される。
また、上記の設定取得要求には、バックアップノードにて送信元の伝送装置の設定情報を特定できるようにするために、伝送装置IDを付加して送信する。
新規参入した伝送装置とバックアップノード間での設定情報の送受信には、送信側と受信側とでリンクが確立したときにFTPを利用して行う。
図5は、この発明の実施の形態1によるRPR仕様のLANシステムの伝送装置の動作を示すシーケンス図である。
図5において、新規参入伝送装置は、交換された伝送装置であり、図4の伝送装置100Bである。通常ノードは、図4の伝送装置100Aを示し、バックアップノードは、図4の伝送装置100C、100Dを示す。
図6は、この発明の実施の形態1によるRPR仕様のLANシステムで用いられる非IP通信のIPアドレス取得要求とIPアドレス取得応答のパケットフォーマットを示す図である。
図6において、宛先伝送装置ID600には、送信先の伝送装置IDが格納される。宛先がブロードキャストの場合は、全てを1とする。送信元伝送装置ID601には、送信元の伝送装置IDが格納される。種別602には、この通信がIPアドレス取得要求であるか、もしくはIPアドレス取得応答であるかを示す値が格納される。IPアドレスデータ603には、IPアドレス取得応答時に応答であるIPアドレスが格納される。IPアドレス取得要求時には空のデータを格納し、パケット長を固定とする。
図7は、この発明の実施の形態1によるRPR仕様のLANシステムの電源投入後から定常状態に移行するまでの一定時間内に複数の伝送装置が立ち上がった場合の各伝送装置の処理動作を示すフローチャートである。
図7において、各処理ステップに付与された符号Pは、PnP対象となる交換伝送装置での各処理ステップを、符号Bは、バックアップノードでの各処理ステップを意味する。
次に、上記構成を備えたLANシステムにおける各伝送装置(100A〜100D)の動作について、図5により説明する。
図5で、パケット500は、非IP通信で新規参入伝送装置(第一の伝送装置)から送信されるものであり、図1のIPアドレス取得要求手段8の処理により作成される。応答パケット501は、これに対してのバックアップノード(第二の伝送装置)からの応答されるパケットであり、図1のIPアドレス取得応答手段10の処理により作成される。処理502は、IP通信に含まれるUDP(User Datagram Protocol)を用いた処理であり、図1のプラグアンドプレイ用取得要求手段11の処理により作成される。処理503は、IP通信に含まれるFTPを用いた処理であり、図1の設定情報取得手段12の処理により作成される。
パケット500による通信は、ブロードキャスト通信であってもフラッディングされず、隣接伝送装置までしか転送されない。受け取った伝送装置は、送信元の伝送装置IDが自身の伝送装置IDであれば破棄し、それ以外で宛先が自身の伝送装置ID、もしくはブロードキャストであれば受信し、それ以外は隣接伝送装置へ転送していく。ブロードキャストである場合は、受信処理後、自身で処理完了できない内容(例えば、IPアドレス取得要求を受信したが、応答を返すことができない等)であれば隣接伝送装置へ転送して行く。
また、RPRには図2の伝送路200において、時計回りの通信と、反時計回りの通信が存在する。この実施の形態の1では、時計回りで送信したIPアドレス取得要求に対しては、反時計回りでIPアドレス取得応答を返すこととする。また、応答が無く、IPアドレス取得要求が自身まで到達した場合には、逆の反時計回りで、IPアドレス取得要求を送信し、上記を繰り返すものとする。
次に、上記構成を備えたLANシステムにおける各伝送装置100A〜100Dの動作について図4および図7に示すフローチャートによりさらに詳しく説明する。
図7は、LANシステムの電源投入後から定常状態に移行するまでの一定時間内に複数の伝送装置が立ち上がった場合の各伝送装置の処理動作を示している。
図7で、LANシステムの電源投入後から定常状態に移行するまで、各々の伝送装置は、自身の起動完了を待つ(P1001)。起動完了した伝送装置は、自身が交換された伝送装置で、PnP実施対象であるかどうかを判断する。この判定指標には、自身が工場出荷状態の設定で、設定の保存が1度もされていない場合等とする(P1002)。PnP実施対象でない場合は、現状設定で動作を継続し、通常ノードとして動作する(P1009)。
PnP実施対象と判断された伝送装置は、とりあえずバックアップノードと接続するためのIPアドレス設定を行うために、IPアドレス取得要求を送信する(P1003)。この要求は、非IP通信を用いて送信される。非IP通信のIPアドレス取得要求は、宛先伝送装置ID、送信元伝送装置IDを格納して送信する。IPアドレス取得要求の宛先伝送装置IDには非IP通信でのブロードキャストを表す特別な伝送装置ID(全て1)、送信元には自身の伝送装置ID(交換前の伝送装置と同じ伝送装置IDである。)を格納して送信される。
また、非IP通信の通信範囲は、図4の伝送路200のみに限定され、仮に図4の伝送装置100Bから送信された場合は、非IP通信であることからネットワークには依存せず、図4の両隣の伝送装置100A、100Cで受信されるものとする。ただし、実施の形態1では、時計回り、反時計回りで、交互に非IP通信が送信されるため、両隣が同時に受信することはない。
IPアドレス取得要求は、定常状態である、通常ノード、バックアップノードで受信される。
IPアドレス取得要求を受信した伝送装置(B1021)は、自身がバックアップノードであるかどうかの検定を行う(B1022)。この検定には、自身の記憶媒体の中に他の伝送装置の設定情報が保有されており、かつIPアドレス取得要求に含まれる伝送装置IDの設定情報が保有されているかどうかで行う。設定情報が保有されているかを伝送装置IDにより検索するため、バックアップノードに設定をバックアップする際には、伝送装置の設定情報に当該伝送装置IDの名前を付与して保存しておく。
自身が通常ノードである場合は、隣接の伝送装置にこれを転送することで、IPアドレス取得要求をバックアップノードまで伝播していく(B1026)。
自身がバックアップノードである場合は、自身の設定情報の中からPnP用に用いるVLANIDの情報を参照する(B1023)。当該設定は、予め設定情報の一部として設定されているものである。
その後、自身の設定情報の中にあるPnP用に用いるVLANID設定と、記憶媒体の中に保有している、IPアドレス取得要求元の当該伝送装置IDの設定情報を比較していく(B1024)。
バックアップノードは、IPアドレス取得要求に含まれる伝送装置IDに対応する伝送装置の設定情報を自装置が保有し、かつこの伝送装置とVLAN方式によるIP通信が可能な場合に、VLANID及びこのVLANIDに対応するIPアドレス設定情報を含むIPアドレス取得応答を作成する。
要求元の設定情報の中で、PnP用VLANIDと一致するVLANIDがあった場合は、当該VLANIDに設定されているIPアドレスを応答として送信する(B1025)。
図4では伝送装置100BのIPアドレス取得要求に対して、伝送装置100C、もしくは伝送装置100Dが、これを受信することとなるが、仮に伝送装置100Cにて、PnP用VLANID300Bとし、伝送装置100Dにて、PnP用VLANID300Cとすると、伝送装置100Cでは、記憶媒体内の設定情報100BにはVLANID300Bがあるため、設定情報100Bの中のVLANID300BにあたるIPアドレスを応答する。
伝送装置100Dでは、記憶媒体内の設定情報100Bの設定の中にはVLANID300Cが無いため、応答は返せないこととなる。IPアドレス取得応答は、非IP通信にて送信される。宛先伝送装置IDには要求元の伝送装置ID、送信元伝送装置IDには自身の伝送装置ID、データとしてPnP用VLANIDと検索結果のIPアドレスを格納して送信する。
要求元の設定情報の中で、PnP用VLANIDと一致するVLANIDがなかった場合は、隣接の伝送装置にこれを転送することで、IPアドレス取得要求を別のバックアップノードまで伝播していく(B1026)。
IPアドレス取得要求を送信した伝送装置は、IPアドレス問い合わせの応答を受信するまで、IPアドレス取得要求を出し続ける(P1004)。IPアドレス取得要求が連続して送信されないように、一定時間、応答受信があるかどうかを待って送信を繰り返す。応答の判断には、IPアドレス取得応答の受信があった場合、宛先が自身の伝送装置IDと一致しているかどうかで、自身の送信した要求に対する応答かどうかを判断する。
自身に対するIPアドレス取得応答を受信した伝送装置は、応答内容のデータ部のVLANID、IPアドレス情報を自身に設定する(P1005)。
IPアドレス設定の完了した、新規参入伝送装置は、ネットワークに参入可能であるため、ネットワーク内にIP通信にて設定情報の取得要求を送信する(P1006)。
ここから先の動作は、従来技術のPnP方式と同様である。設定情報の取得要求は、IPプロトコルに含まれるUDPを用いて送信される。取得要求であることを表すためにUDPのポート番号を利用する。またデータ部に自身の伝送装置IDの情報を格納する。
特定のUDPポート番号の受信があった伝送装置は、自身の記憶媒体の中にUDPデータ部に格納されている伝送装置IDの設定情報を自身が保有している場合は、UDPパケットの送信元IPアドレスに向けてユニキャストで応答を送信する。データ部には設定取得要求に対する応答であることを示す値を格納する。
設定要求に対する応答を受信した新規参入伝送装置は、IPプロトコルに含まれるFTPを用いて、設定取得要求に対する応答送信元に、ユニキャストで設定の取得を行う(P1007)。設定情報の取得が完了すると、取得した設定情報を自動で自身に設定し(P1008)、PnPを完了させる。
実施の形態1によれば、伝送装置の交換時において、ネットワークシステムの構成が複数VLANでトランキングされているような構成であっても、新規参入される伝送装置に対して予め伝送装置IDのみを設定して設定情報の取得要求をバックアップ用の伝送装置に送信すると、これに応じてバックアップ用の伝送装置は、送信元の伝送装置IDに対応した設定情報を抜き出して設定情報を送信するので、新たに接続される伝送装置は交換前の伝送装置が保有していた各種の設定情報の全てをPnP方式により自動的に取得することができる。
このため、従来に比べて情報設定の作業ミスの発生を無くすことができるとともに、設定情報の付与作業の労力を大幅に削減することが可能になる。
実施の形態2.
実施の形態1では、時計回りで送信したIPアドレス取得要求に対しては、反時計回りでIPアドレス取得応答を返すこととし、IPアドレス取得要求が自身まで到達した場合には、逆の反時計回りで、IPアドレス取得要求を送信し、上記を繰り返すものとしたが、実施の形態2では、両側から同時にIPアドレス取得要求を送信するものとする。
そのため、図5の新規伝送装置では、IPアドレス取得応答501が時計回りと、反時計回りから2つ受信する場合があるが、先に受信した内容を処理するものとする。
実施の形態3.
図8は、この発明の実施の形態3によるLANシステムで用いられる非IP通信のIPアドレス取得要求とIPアドレス取得応答のパケットをイーサネット(登録商標)フレームでカプセル化したフォーマットを示す図である。
図8において、600〜603は図6におけるものと同一のものであり、イーサネット(登録商標)のフレーム610のデータ部にカプセル化されている。
実施の形態1では、リング構成にRPRを用いた場合を述べたが、実施の形態3では、RPRではなく、イーサネット(登録商標)を用いた場合とする。
イーサネット(登録商標)を用いる場合は、IPアドレス取得要求、およびIPアドレス取得応答は、イーサネット(登録商標)のフレーム610で、カプセル化する必要がある。イーサネット(登録商標)のフレーム610にカプセル化されたデータが、IPアドレス取得要求、もしくはIPアドレス取得応答であるかどうかを示すために、イーサネット(登録商標)のフレーム610の宛先MACアドレスフィールドに特定の値を挿入する(例えば、IPアドレス取得要求なら0x09−00−70−EE−EE−EEなど)。
また、イーサネット(登録商標)フレームが、実施の形態1でのRPRの時のように全ての伝送装置で受信されなくてはならないため、全伝送装置で共通のVLANを予め設定しておく必要がある。このVLANは、固定でユーザに開放されていないものとする。例えば、VLANID 4094を専用のVLANとして、伝送装置の設定情報に予め登録されており、ユーザが設定変更することが出来ないものとする。
また、実施の形態1および実施の形態2での非IP通信でのブロードキャスト(例えば、IPアドレス取得要求)は、ある伝送装置で受信後、判定によって隣接伝送装置に転送されるといった方式であったが、イーサネット(登録商標)でのブロードキャストは、判定なしで隣接伝送装置に転送される。例えば、上記MACアドレス0x09−00−70−EE−EE−EEなどは、イーサネット(登録商標)でのブロードキャストアドレスではないが、伝送装置は、通常、宛先が不明のアドレスに対しては、同一VLAN内にパケットのブロードキャストを行う。そのため、2つ以上の伝送装置からIPアドレス取得応答が一斉に返ってくる可能性があるが、これも実施の形態2と同様に先に受信した内容を処理するものとする。
実施の形態3によれば、イーサネット(登録商標)によるネットワークでも、実施の形態1と同様の効果が得られる。
実施の形態4.
図9は、この発明の実施の形態4によるRPR仕様のLANシステムを示す構成図である。
図9において、4〜6、100A〜100D、200、300A〜300Cは図2におけるものと同一のものである。図9では、図2のRPR仕様のLANシステムに、それぞれ同一ネットワーク(点線のネットワーク)でのIPアドレス700A、710B、720Cと、それぞれ同一ネットワーク(実線のネットワーク)でのIPアドレス701A、730D、722Cと、それぞれ同一ネットワーク(一点鎖線)でのIPアドレス711B、721Cの情報と、実施の形態4での発明であるIPアドレス検索テーブル800A、800B、800C、800Dを追加したものである。IPアドレス検索テーブル800A、800B、800C、800Dは、RPRネットワークシステム内の全てのバックアップノードおよび通常ノードの記憶媒体上に保有される。
上述のように、各IPアドレスを送信元としたIP通信でのブロードキャストは、同一ネットワーク内にしか到達しない。IPアドレス検索テーブル800A、800B、800C、800Dは、RPRネットワークシステム内の全てのバックアップノードおよび通常ノードの記憶媒体上に保有される。そのため、バックアップノードの記憶媒体上には図2での各伝送装置の設定情報(設定情報100A等)とIPアドレス検索テーブル(800A等)を保持することとなる。交換等に伴う新規参入伝送装置は、PnP対象であり、通常ノードになりえないため、対象外となる。
図10は、この発明の実施の形態4によるRPR仕様のLANシステムのIPアドレス検索テーブル作成の処理動作を示すフローチャートである。
図10(a)は、定期IP広告手段であり、図10(b)は、IPアドレス検索テーブル作成手段である。図10において、各処理ステップに付与された符号Nは、通常ノードおよびバックアップノードでの共通の各処理ステップを、符号Pは、PnP対象となる交換伝送装置での各処理ステップを意味している。
図11は、この発明の実施の形態4によるRPR仕様のLANシステムの電源投入後から定常状態に移行するまでの一定時間内に複数の伝送装置が立ち上がった場合の各伝送装置の処理動作を示すフローチャートである。
図11において、各処理ステップに付与された符号Pは、PnP対象となる交換伝送装置での各処理ステップを、符号Bは、バックアップノードでの各処理ステップを意味する。また、符号Nは、通常ノードおよびバックアップノードでの共通の各処理ステップを意味している。
実施の形態1では、バックアップノードにPnP用に用いるVLANIDの情報を予め設定しておくことで、IPアドレス取得要求がバックアップノードで受信されたときにはPnP用VLANIDと記憶媒体に保有している該当伝送装置の設定情報を比較して一致するVLANIDのIPアドレスを応答として送信する場合について説明したが、実施の形態4では、定常状態時にRPRネットワークシステムに参入する全伝送装置が、予め自身の保有するIPアドレスを、IP通信を用いてブロードキャストを行う。その情報を受信したバックアップノード、および通常ノードでIPアドレス検索用テーブルとして自身の記憶媒体に保有することで、PnP実施時のIPアドレス取得要求に応答するようにする。これにより、バックアップノードでは、PnP用に用いるVLANIDの情報を予め設定する必要がなくなり、設定ミスによるPnP実施不可能な状況を減らすようにしている。
以下、この実施の形態4の特徴として、交換により新規参入する伝送装置がPnPを実施する場合の処理動作について、図9および図10、図11のフローチャートを参照して説明する。
通常ノードおよびバックアップノード(ここでは便宜上Nノードとする)は、図10(a)、図10(b)及び図11(b)の3つの動作処理を実施する。
図10(a)は、Nノードの持つVLAN毎に動作するものであり、例えば、VLANが2つ設定された伝送装置では、2つのタイマ(N2001)が存在する。各VLAN毎に一定時間の経過後(所定周期で)、当該VLANにIPアドレスが設定されているかどうかを確認する(N2002)。VLANには必ずしもIPアドレスの設定がされているとは限らないため、IPアドレスが設定されている時のみ、IPアドレス広告をIP通信によるブロードキャストで送信する(N2003)。
この広告は、IPプロトコルに含まれるUDPを用いて行う。IPアドレス広告であることを表すためにUDPのポート番号を利用する。またデータ部に自身の伝送装置IDの情報とVLANIDを格納する。
次に、図10(b)で、Nノードは、自身の送信したIPアドレス広告以外の広告は受信し(N2021)、広告の送信元(第一の伝送装置)のIPアドレスである送信元IPアドレス、および、データ部の伝送装置ID、VLANIDを抜き出す(N2022)。抜き出した情報を元にIPアドレス検索テーブルを自身の記憶媒体の中に作成する(N2023)。IPアドレス検索テーブルは、伝送装置ID、VLANID、IPアドレスが関連付けられた表として作成される。
定常状態で図10(a)、(b)の動作処理を行った結果、図9のIPアドレス検索テーブル800A、800B、800C、800Dが作成される。
交換時に伴うPnPの動作は、図11(a)、図11(b)に示され、図11(a)は、交換した伝送装置での動作、図11(b)は、バックアップノードの動作を示している。
図10(a)で、交換し、PnP実施対象の伝送装置(第一の伝送装置)は、実施の形態1と同様にIPアドレス取得要求を送信する。この要求は、非IP通信で送信され、隣接の伝送装置で受信される(N2061)。
IPアドレス取得要求を受信した伝送装置(第二の伝送装置)は、自身の記憶媒体の中にIPアドレス検索テーブルが存在するか検索し(N2062)、なければ、実施の形態1の図7のB1026と同様にさらに隣の伝送装置へ伝播していく。
テーブルがある場合は、IPアドレス取得要求に含まれる伝送装置IDを元にIPアドレス検索テーブルからVLANID、IPアドレスを検索する(N2063)。
検索の結果、VLANID、IPアドレスの値が見つかったかどうかを判定し(N2064)、見つかった場合は、これを応答として非IP通信により送信する(N2065)。見つからなかった場合は、さらに隣の伝送装置へ伝播していく。また、複数のエントリが見つかった場合(例えば、図9でIPアドレス検索テーブル800Cの伝送装置100BのIPアドレスに関するエントリ等)は、どちらか一方のエントリを応答する。
これにより、バックアップノードに接続可能なIPアドレスが設定可能となり、IPアドレス設定後は、実施の形態1と同様の動作でPnPが実施可能となる。
実施の形態4によれば、定常状態で、他の伝送装置を含むIPアドレスを検索できるIPアドレス検索テーブルを記憶媒体に保有することにより、バックアップノードでは、PnP用に用いるVLANIDの情報を予め設定する必要がなくなり、設定ミスによるPnP実施不可能な状況を減らすことができる。
実施の形態5.
この実施の形態5のLANシステム全体構成は、図2に示した実施の形態1の場合と同様である。
図12は、この発明の実施の形態5によるRPR仕様のLANシステムの伝送装置に設定された設定情報を示す図である。
図12において、バックアップノードの設定3001Aは、バックアップノードで保有している自身の設定であり、他の伝送装置のバックアップ設定3001Bは、他の伝送装置をバックアップするための他の伝送装置の設定である。
図13は、この発明の実施の形態5によるRPR仕様のLANシステムの電源投入後から定常状態に移行するまでの一定時間内に複数の伝送装置が立ち上がった場合の各伝送装置の処理動作を示すフローチャートである。
図13において、各処理ステップに付与された符号Pは、PnP対象となる交換伝送装置での各処理ステップを、符号Bは、バックアップノードでの各処理ステップを意味する。
PnP実施時に、交換に伴うPnP対象の伝送装置からのIPアドレス取得要求に対して、バックアップノードの応答の作成法として、実施の形態1では、PnP用VLANIDからの検索により、一致したIPアドレスを応答として送信した。また実施の形態4では、IPアドレス検索テーブルから検索し、一致したIPアドレスを応答として送信する方法であった。
実施の形態5では、PnP用VLANIDの設定やIPアドレス検索テーブルの作成は行わず、IPアドレス取得要求を受信したバックアップノードで、自身の設定を、応答を返すべき伝送装置の設定と比較し、応答すべきIPアドレスが見つかれば、当該情報を応答として送信することで、PnP実施時の処理を減らし、簡易化を図るものである。
以下、この実施の形態5の特徴として、図12にバックアップノードで保有している自身の設定3001Aと、他の伝送装置をバックアップする設定3001Bをそれぞれ示している。また全体の処理フローに関しては、図13に示すフローチャートを参照して説明する。
まず、実施の形態1と同様、PnP対象の伝送装置は、IPアドレス取得要求を送信し、これをバックアップノードで受信する(B1021)。バックアップノードでは、要求元の伝送装置IDの設定情報を保有しているかどうかを確認(B1022)し、要求元の伝送装置IDの設定情報を自身の記憶媒体に保有していた場合、自分自身と、要求元の伝送装置との間で通信が可能かどうかを確認するため、自身の設定情報と要求元の伝送装置IDの設定情報を比較する(B3021)。
例えば、図12において、バックアップノード自身の設定3001Aと、バックアップノードにバックアップされている、IPアドレス取得要求送信元の伝送装置IDの設定3001Bを比較する。
この比較の仕方としてまず、設定3001AのIPアドレスのネットワーク部と、設定3001BのIPアドレスのネットワーク部を比較していく。IPアドレスは、前半のネットワーク部と後半のホスト部に分かれており、サブネットマスクで1を指定されている部分がネットワーク部である。そして、ネットワーク部が一致するIPアドレスを保有する伝送装置同士でのみ、通信が可能となる。
設定3001Aの1つ目のエントリであるIPアドレスは、10.0.1.1であり、サブネットマスクは、255.255.255.0であることから、ネットワーク部は10.0.1となる。このネットワーク部は、設定3001Bには存在しない。このように、ネットワーク部を比較していくことで、設定3001Aの3行目と設定3001Bの3行目(ネットワーク部192.168.1)、および設定3001Aの4行目と設定3001Bの5行目(ネットワーク部192.168.2)、設定3001Aの5行目と設定3001Bの4行目(ネットワーク部192.168.3)が一致するネットワーク部であることがわかる。
それらのエントリの中でVLANIDも一致するエントリを探す。VLANIDは、VLANを識別するための番号であり、VLANIDが一致している伝送装置同士でのみ、通信が可能となる。VLANIDが一致するエントリで絞り込むと、設定3001Aの4行目と設定3001Bの5行目、設定3001Aの5行目と設定3001Bの4行目に絞り込まれる。
また、RPRポートの番号が物理的な構成により決められている場合は、さらに、RPRポート番号で絞り込む。これは、RPRの伝送装置は、RPRポートで相互に接続しており、プラグアンドプレイをRPRポートで行うためである。この例では、ポートの6番目が物理的にRPR用のポートとして決められており、当該VLANのポート情報にポート6が含まれているエントリを絞り込む。それにより、設定3001Aの5行目と設定3001Bの4行目のエントリに絞り込まれることとなる。
このようにして、IPアドレス取得要求に対して、応答するIPアドレスを検索していく。検索により、IPアドレスが見つかれば(B3022)、応答をすることとなる(B1025)。上記処理では、設定3001Aの192.168.3.3と設定3001Bの192.168.3.1が絞り込まれたIPアドレスとなり、IPアドレス取得要求に対して、設定3001Bの値であるIPアドレス192.168.3.1とVLANID 5が応答として送信される。
これにより、バックアップノードからのバックアップノードに接続可能なIPアドレス応答により、IPアドレスの設定が可能となり、IPアドレス設定後は、実施の形態1と同様の動作でPnPが実施可能となる。
実施の形態5によれば、PnP用VLANIDの設定やIPアドレス検索テーブルの作成は行わず、IPアドレス取得要求を受信したバックアップノードで、自身の設定情報と、応答を返すべき伝送装置の設定情報とを比較し、応答すべきIPアドレスが見つかれば、当該情報を応答として送信することで、PnP実施時の処理を減らし、簡易化を図ることができるものである。
この発明の実施の形態1による伝送装置を示す構成図である。 この発明の実施の形態1によるRPR仕様のLANシステムを示す構成図である。 この発明の実施の形態1によるRPR仕様のLANシステムのPnP実施のための準備段階を示す説明図である。 この発明の実施の形態1によるRPR仕様のLANシステムのPnP実施の段階を示す説明図である。 この発明の実施の形態1によるRPR仕様のLANシステムの伝送装置の動作を示すシーケンス図である。 この発明の実施の形態1によるRPR仕様のLANシステムで用いられる非IP通信のIPアドレス取得要求とIPアドレス取得応答のパケットフォーマットを示す図である。 この発明の実施の形態1によるRPR仕様のLANシステムの電源投入後から定常状態に移行するまでの一定時間内に複数の伝送装置が立ち上がった場合の各伝送装置の処理動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態3によるLANシステムで用いられる非IP通信のIPアドレス取得要求とIPアドレス取得応答のパケットをイーサネット(登録商標)フレームでカプセル化したフォーマットを示す図である。 この発明の実施の形態4によるRPR仕様のLANシステムを示す構成図である。 この発明の実施の形態4によるRPR仕様のLANシステムのIPアドレス検索テーブル作成の処理動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態4によるRPR仕様のLANシステムの電源投入後から定常状態に移行するまでの一定時間内に複数の伝送装置が立ち上がった場合の各伝送装置の処理動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態5によるRPR仕様のLANシステムの伝送装置に設定された設定情報を示す図である。 この発明の実施の形態5によるRPR仕様のLANシステムの電源投入後から定常状態に移行するまでの一定時間内に複数の伝送装置が立ち上がった場合の各伝送装置の処理動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1 伝送装置、2 CPU、3 スイッチング処理部、4 入出力ポート、
5 記憶媒体、6 設定情報格納手段、7 VLANID設定手段、
8 IPアドレス取得要求手段、9 VLANID検索手段、
10 IPアドレス取得応答手段、11 プラグアンドプレイ用取得要求手段、
12 設定情報取得手段、13 H/Wスイッチ、
100A〜100D 伝送装置、
200伝送路、
300A〜300C ネットワーク(VLANID)、
400 PC、401 イーサネット(登録商標)ケーブル、
700A,701A,710B,711B,712B IPアドレス、
720C,721C,730D IPアドレス。

Claims (4)

  1. 伝送路を介して互いに接続されてネットワークシステムを構成し、非IP通信及びVLAN方式によるIP通信を行う伝送装置であって、
    通信に必要な設定情報が格納される設定情報格納手段、
    上記ネットワークシステム内で自装置を一意に識別するための伝送装置IDを設定する伝送装置ID設定手段、
    自装置に設定された上記伝送装置IDを用いて、この伝送装置IDに対応するIPアドレス設定情報を取得するためのIPアドレス取得要求を非IP通信により送信するIPアドレス取得要求手段、
    他の伝送装置である第一の伝送装置から上記IPアドレス取得要求を受信し、上記IPアドレス取得要求に含まれる伝送装置IDに対応する伝送装置の設定情報を自装置が保有し、かつこの伝送装置とVLAN方式によるIP通信が可能な場合に、VLANID及びこのVLANIDに対応するIPアドレス設定情報を含むIPアドレス取得応答を上記第一の伝送装置に非IP通信により送信するIPアドレス取得応答手段、
    上記IPアドレス取得応答を非IP通信により他の伝送装置である第二の伝送装置から受信した場合に、そのIPアドレス取得応答に含まれるIPアドレス及びVLANIDを上記設定情報格納手段に登録し、上記第二の伝送装置に対して自装置の設定情報を取得するための設定情報取得要求をIP通信により送信するプラグアンドプレイ用取得要求手段、上記設定情報取得要求に応じて、上記第二の伝送装置がIP通信により送信する自装置の設定情報を取得して上記設定情報格納手段に登録する設定情報取得手段を備えたことを特徴とする伝送装置。
  2. プラグアンドプレイ用のVLANIDを設定するVLANID設定手段をさらに備え、
    上記IPアドレス取得応答手段が、上記IPアドレス取得要求に含まれる伝送装置IDに対応し、かつ自装置に設定されたプラグアンドプレイ用のVLANIDが含まれる伝送装置の設定情報を自装置が保有する場合に、このVLANID及びこのVLANIDに対応するIPアドレス設定情報を含むIPアドレス取得応答を上記第一の伝送装置に非IP通信により送信することを特徴とする請求項1記載の伝送装置。
  3. 自装置に設定されている全てのIPアドレスについてのVLANIDを含むIPアドレス設定情報及び上記伝送装置IDを所定周期でIP通信により送信する定期IP広告手段、
    上記定期IP広告手段により他の伝送装置が送信したVLANIDを含むIPアドレス設定情報及び上記伝送装置IDを、自装置の記憶媒体に形成されたIPアドレス検索テーブルに記憶するIPアドレス検索テーブル作成手段、
    他の伝送装置である第一の伝送装置から上記IPアドレス取得要求を受信し、上記IPアドレス取得要求に含まれる伝送装置IDで上記IPアドレス検索テーブルを検索してVLANIDを含む上記IPアドレス設定情報を取得するIPアドレス検索手段をさらに備え、
    上記IPアドレス取得応答手段が、上記IPアドレス検索手段によりVLANIDを含む上記IPアドレス設定情報を取得できた場合に、VLANIDを含む上記IPアドレス設定情報を有するIPアドレス取得応答を上記第一の伝送装置に非IP通信により送信することを特徴とする請求項1記載の伝送装置。
  4. 上記IPアドレス取得応答手段が、上記IPアドレス取得要求に含まれる伝送装置IDに対応する伝送装置の設定情報を自装置が保有する場合に、上記伝送装置の設定情報と自装置の設定情報を比較し、VLANID及びIPアドレスのネットワーク部が一致するIPアドレスを検索し、この検索したIPアドレスについて、IPアドレス設定情報及びこのIPアドレス設定情報に対応するVLANIDを含むIPアドレス取得応答を上記第一の伝送装置に非IP通信により送信することを特徴とする請求項1記載の伝送装置。
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