JP4776512B2 - 伝送装置 - Google Patents
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Description
この場合、ネットワークシステムを構成する伝送装置の一つが故障したときには、伝送装置の交換が必要となり、その際、交換後の伝送装置が他の伝送装置と通信可能となるためには、交換後の伝送装置に、交換前の伝送装置と同じ各種の情報を設定する必要がある。
そのため、交換により新規参入する伝送装置について、人手で設定情報の付与作業を行う場合には、その作業のために余分な時間がかかるばかりでなく、設定情報の数が多いので、設定ミスが発生し易く、その結果、交換後の伝送装置が誤動作する恐れがある。
特許文献1では、プラグアンドプレイ実施のためのネットワークを作成するために、各伝送装置にVLAN、IPアドレスの設定が必要となる。
例えば、3つの端末A、B、Cが互いに通信可能な1つのLANネットワークシステムが構築されているとする。単純な構成として、1つの伝送装置に端末A、端末B、端末Cが接続されているものとする。この構成にて、端末Cが残りの端末A、Bと通信が出来ないように、LANネットワークシステムを分割する場合には、伝送装置で端末Aと端末Bの接続されているポートと端末Cの接続されているポートをVLAN設定にて分割することで可能となる。
また、同じポートに複数のVLANが設定されている場合は、どのVLANに参加するかを識別するための、VLANIDが必要となる。例えば、上記構成にて、端末Aが端末B、端末Cと通信が可能で、かつ端末Bと端末Cの通信が不可能となるLANネットワークシステムを構成するためには、端末Aと端末Bで同じVLAN設定、端末Aと端末Cで同じVLAN設定が必要となる。この場合、伝送装置の端末Aの接続されているポートには2つのVLANが設定されることとなる。端末Aから通信を行う場合に、どちらのVLANに参加するかは、VLANIDを用いて決めることとなる。このように一つのポートに複数のVLANを設定することをトランキングと呼ぶ。VLANIDには、一般的に1から4094までの値が用いられる。
本発明での、プラグアンドプレイ実施のためのネットワークとは、IPアドレスの設定されたVLANのことをいう。
そして、特許文献1のプラグアンドプレイでは、交換により、設定情報が未設定の伝送装置がネットワークに参入した際に、新規参入した伝送装置が、自身の設定情報の取得要求をネットワーク内に送信し、その要求を受信した伝送装置の内、他の伝送装置の設定情報を予めバックアップしている伝送装置が、当該設定情報を応答として送信し、応答を受信した伝送装置が取得した設定情報を自身に自動的に設定することで、設定時の手間を省けるようにしている。
このとき、プラグアンドプレイ全体をIP通信で行うために、必要となるVLANID及びIPアドレスについては、最低限必要な設定としてあらかじめ実施することが暗黙の前提となっている。
また、新規参入する伝送装置からのIPアドレス取得要求に対応する方法でも、新規参入する伝送装置からのIPアドレス取得要求に対しては、これに対応するIPアドレスを応答として送信するとしか定義されていない。そのため、伝送路内でPnP用に他の伝送装置の設定情報を配送するのに用いるポート番号、VLAN、IPアドレス等の情報が単数、または固定設定である場合には問題が無いが、伝送路内で複数のVLANによりトランキングされている場合にPnPが出来ないという問題があった。
通信に必要な設定情報が格納される設定情報格納手段、
ネットワークシステム内で自装置を一意に識別するための伝送装置IDを設定する伝送装置ID設定手段、
自装置に設定された伝送装置IDを用いて、この伝送装置IDに対応するIPアドレス設定情報を取得するためのIPアドレス取得要求を非IP通信により送信するIPアドレス取得要求手段、
他の伝送装置である第一の伝送装置からIPアドレス取得要求を受信し、IPアドレス取得要求に含まれる伝送装置IDに対応する伝送装置の設定情報を自装置が保有し、かつこの伝送装置とVLAN方式によるIP通信が可能な場合に、VLANID及びこのVLANIDに対応するIPアドレス設定情報を含むIPアドレス取得応答を第一の伝送装置に非IP通信により送信するIPアドレス取得応答手段、
IPアドレス取得応答を非IP通信により他の伝送装置である第二の伝送装置から受信した場合に、そのIPアドレス取得応答に含まれるIPアドレス及びVLANIDを設定情報格納手段に登録し、第二の伝送装置に対して自装置の設定情報を取得するための設定情報取得要求をIP通信により送信するプラグアンドプレイ用取得要求手段、設定情報取得要求に応じて、第二の伝送装置がIP通信により送信する自装置の設定情報を取得して設定情報格納手段に登録する設定情報取得手段を備えたものである。
通信に必要な設定情報が格納される設定情報格納手段、
ネットワークシステム内で自装置を一意に識別するための伝送装置IDを設定する伝送装置ID設定手段、
自装置に設定された伝送装置IDを用いて、この伝送装置IDに対応するIPアドレス設定情報を取得するためのIPアドレス取得要求を非IP通信により送信するIPアドレス取得要求手段、
他の伝送装置である第一の伝送装置からIPアドレス取得要求を受信し、IPアドレス取得要求に含まれる伝送装置IDに対応する伝送装置の設定情報を自装置が保有し、かつこの伝送装置とVLAN方式によるIP通信が可能な場合に、VLANID及びこのVLANIDに対応するIPアドレス設定情報を含むIPアドレス取得応答を第一の伝送装置に非IP通信により送信するIPアドレス取得応答手段、
IPアドレス取得応答を非IP通信により他の伝送装置である第二の伝送装置から受信した場合に、そのIPアドレス取得応答に含まれるIPアドレス及びVLANIDを設定情報格納手段に登録し、第二の伝送装置に対して自装置の設定情報を取得するための設定情報取得要求をIP通信により送信するプラグアンドプレイ用取得要求手段、設定情報取得要求に応じて、第二の伝送装置がIP通信により送信する自装置の設定情報を取得して設定情報格納手段に登録する設定情報取得手段を備えたので、交換により新たに接続される伝送装置は、交換前の伝送装置が保有していた各種の設定情報の全てをプラグアンドプレイ方式により自動的に取得することができる。
以下、本発明をIEEE802.17のRPR(Resilient Packet Ring)仕様のLANシステムに適用した場合の実施の形態について説明する。
図1は、この発明の実施の形態1による伝送装置を示す構成図である。
図1において、伝送装置1は、パケットの送受信を行うためのポート4と、パケットの中継を行うスイッチング処理部3と、プログラム処理を行うCPU2と、記憶媒体5と、ネットワークシステム内で自装置を一意に識別するための伝送装置IDを設定するためのH/Wスイッチ13(伝送装置ID設定手段)により構成されている。
記憶媒体5内には、VLANID、IPアドレスなどの自身の設定情報が格納された設定情報ファイル6(設定情報格納手段)があり、実施の形態1では、設定情報ファイル6にプラグアンドプレイ用のVLANIDを設定するPnP用VLANID設定7(VLANID設定手段)が設けられている。
プラグアンドプレイ用取得要求手段11は、IPアドレス取得要求に対応するIPアドレス取得応答を受信した場合に、格納されるVLANIDとIPアドレスを設定情報ファイル6に登録し、他の伝送装置に対して自身の設定情報の取得要求をIP通信により送信する。設定情報取得手段12は、プラグアンドプレイ用取得要求手段11により、他の伝送装置からIP通信により送信されてきた設定情報を取得して、設定情報ファイル6に登録する。なお、プラグアンドプレイ用取得要求手段11および設定情報取得手段12は、図5のシーケンス図で説明する。
VLANID検索手段9は、他の伝送装置からのIPアドレス取得要求を受信した場合に、そのIPアドレス取得要求に格納された伝送装置IDに対応する伝送装置の設定情報を自身が保有している場合には、さらにPnP用VLANID設定7により自身に設定されたプラグアンドプレイ用のVLANIDが当該設定情報に含まれているかどうかを検索する。このVLANID検索手段9は、図7のフローチャートで説明する。
図2において、この実施の形態1のLANシステムは、幾つかの伝送装置100A、100B、100C、100Dを備え、各伝送装置100A〜100Dは、ポート4により、光ファイバの伝送路200を介して、互いにループ状に接続されたネットワークを構成している。
ループは、RPR方式により制御されており、伝送路200には、RPR制御のための非IP通信のデータと、伝送装置を介して、利用者がデータの配送を行えるためのIP通信が混在している。IP通信では、伝送路200は、IEEE802.1QのVLAN方式によって、VLANIDとIPアドレスにより、1つの伝送路が3つのネットワーク300A〜300Cに分割されている。これにより、仮に伝送装置100Bで、VLAN300Aのネットワークを使用した場合は、伝送装置100Cとしか接続できないこととなる。
図3において、4〜6、100A〜100D、200、300A〜300Cは図2におけるものと同一のものである。管理用のPC400は、ハードディスクを持っており、イーサネット(登録商標)ケーブル401で伝送装置100Aに接続されている。伝送装置100Aと管理PC400の間で、VLAN300Bを設定することで、伝送装置100A、100B、100Cと接続することが可能となる。管理PC400は、ファイル・トランスファ・プロトコル(File Transfer Protocol、以下FTPと表記する)を利用して、各伝送装置に接続し、設定情報のファイルを取得し、自身のハードディスク内に保存する。
その後、伝送装置100Aと管理PC400の間をVLAN300Cに変更し、伝送装置100Dの設定情報をFTPにて取得する。全伝送装置の設定情報が取得できた後、管理PC400の取得した設定ファイルは、特定の伝送装置の記憶媒体内にFTPを用いて転送される。図3では伝送装置100Cと伝送装置100Dに転送されている。
図4において、4〜6、100A〜100D、200、300A〜300Cは図2におけるものと同一のものである。図4では、伝送装置100Bが交換された状態である。そのため、伝送装置100Bには、自身の設定情報が存在しない。またVLANの設定300A、300Bも無いため、VLAN300Bを用いた、伝送装置100Aから伝送装置100Cの中継も出来ない。このとき、交換後の伝送装置100Bには、交換前の伝送装置と同じ伝送装置IDが設定されている。
そして、交換により新規参入される伝送装置100Bを除けば、伝送路200に接続されている各伝送装置100A、100C、100Dの記憶媒体には、自身の伝送装置に関する設定情報が予め登録されている。この場合の自身の伝送装置に関する設定情報としては、自身の伝送装置を識別するための伝送装置ID、通信ポートを識別するためのIPアドレス、伝送路の選択範囲を規制するためのルーティングプロトコル、仮想LANのように特定のグループ間での通信を許可するグループ属性の設定などがある。
バックアップノードは、特定の伝送装置が最初から確定されているのではなく、ネットワークシステム内の全伝送装置の設定を保有することで、バックアップノードとなるべく動作を開始する。
IPアドレスの取得に成功した場合、自身の設定情報を入手するための設定取得要求は、ネットワークシステム内にIP通信を用いたブロードキャストで送信される。バックアップノードが上記の設定取得要求に応じた設定取得応答を送信する場合、設定取得要求の送信元にユニキャストで送信される。
また、上記の設定取得要求には、バックアップノードにて送信元の伝送装置の設定情報を特定できるようにするために、伝送装置IDを付加して送信する。
新規参入した伝送装置とバックアップノード間での設定情報の送受信には、送信側と受信側とでリンクが確立したときにFTPを利用して行う。
図5において、新規参入伝送装置は、交換された伝送装置であり、図4の伝送装置100Bである。通常ノードは、図4の伝送装置100Aを示し、バックアップノードは、図4の伝送装置100C、100Dを示す。
図6において、宛先伝送装置ID600には、送信先の伝送装置IDが格納される。宛先がブロードキャストの場合は、全てを1とする。送信元伝送装置ID601には、送信元の伝送装置IDが格納される。種別602には、この通信がIPアドレス取得要求であるか、もしくはIPアドレス取得応答であるかを示す値が格納される。IPアドレスデータ603には、IPアドレス取得応答時に応答であるIPアドレスが格納される。IPアドレス取得要求時には空のデータを格納し、パケット長を固定とする。
図7において、各処理ステップに付与された符号Pは、PnP対象となる交換伝送装置での各処理ステップを、符号Bは、バックアップノードでの各処理ステップを意味する。
図5で、パケット500は、非IP通信で新規参入伝送装置(第一の伝送装置)から送信されるものであり、図1のIPアドレス取得要求手段8の処理により作成される。応答パケット501は、これに対してのバックアップノード(第二の伝送装置)からの応答されるパケットであり、図1のIPアドレス取得応答手段10の処理により作成される。処理502は、IP通信に含まれるUDP(User Datagram Protocol)を用いた処理であり、図1のプラグアンドプレイ用取得要求手段11の処理により作成される。処理503は、IP通信に含まれるFTPを用いた処理であり、図1の設定情報取得手段12の処理により作成される。
パケット500による通信は、ブロードキャスト通信であってもフラッディングされず、隣接伝送装置までしか転送されない。受け取った伝送装置は、送信元の伝送装置IDが自身の伝送装置IDであれば破棄し、それ以外で宛先が自身の伝送装置ID、もしくはブロードキャストであれば受信し、それ以外は隣接伝送装置へ転送していく。ブロードキャストである場合は、受信処理後、自身で処理完了できない内容(例えば、IPアドレス取得要求を受信したが、応答を返すことができない等)であれば隣接伝送装置へ転送して行く。
図7は、LANシステムの電源投入後から定常状態に移行するまでの一定時間内に複数の伝送装置が立ち上がった場合の各伝送装置の処理動作を示している。
図7で、LANシステムの電源投入後から定常状態に移行するまで、各々の伝送装置は、自身の起動完了を待つ(P1001)。起動完了した伝送装置は、自身が交換された伝送装置で、PnP実施対象であるかどうかを判断する。この判定指標には、自身が工場出荷状態の設定で、設定の保存が1度もされていない場合等とする(P1002)。PnP実施対象でない場合は、現状設定で動作を継続し、通常ノードとして動作する(P1009)。
また、非IP通信の通信範囲は、図4の伝送路200のみに限定され、仮に図4の伝送装置100Bから送信された場合は、非IP通信であることからネットワークには依存せず、図4の両隣の伝送装置100A、100Cで受信されるものとする。ただし、実施の形態1では、時計回り、反時計回りで、交互に非IP通信が送信されるため、両隣が同時に受信することはない。
IPアドレス取得要求を受信した伝送装置(B1021)は、自身がバックアップノードであるかどうかの検定を行う(B1022)。この検定には、自身の記憶媒体の中に他の伝送装置の設定情報が保有されており、かつIPアドレス取得要求に含まれる伝送装置IDの設定情報が保有されているかどうかで行う。設定情報が保有されているかを伝送装置IDにより検索するため、バックアップノードに設定をバックアップする際には、伝送装置の設定情報に当該伝送装置IDの名前を付与して保存しておく。
その後、自身の設定情報の中にあるPnP用に用いるVLANID設定と、記憶媒体の中に保有している、IPアドレス取得要求元の当該伝送装置IDの設定情報を比較していく(B1024)。
バックアップノードは、IPアドレス取得要求に含まれる伝送装置IDに対応する伝送装置の設定情報を自装置が保有し、かつこの伝送装置とVLAN方式によるIP通信が可能な場合に、VLANID及びこのVLANIDに対応するIPアドレス設定情報を含むIPアドレス取得応答を作成する。
図4では伝送装置100BのIPアドレス取得要求に対して、伝送装置100C、もしくは伝送装置100Dが、これを受信することとなるが、仮に伝送装置100Cにて、PnP用VLANID300Bとし、伝送装置100Dにて、PnP用VLANID300Cとすると、伝送装置100Cでは、記憶媒体内の設定情報100BにはVLANID300Bがあるため、設定情報100Bの中のVLANID300BにあたるIPアドレスを応答する。
伝送装置100Dでは、記憶媒体内の設定情報100Bの設定の中にはVLANID300Cが無いため、応答は返せないこととなる。IPアドレス取得応答は、非IP通信にて送信される。宛先伝送装置IDには要求元の伝送装置ID、送信元伝送装置IDには自身の伝送装置ID、データとしてPnP用VLANIDと検索結果のIPアドレスを格納して送信する。
IPアドレス設定の完了した、新規参入伝送装置は、ネットワークに参入可能であるため、ネットワーク内にIP通信にて設定情報の取得要求を送信する(P1006)。
ここから先の動作は、従来技術のPnP方式と同様である。設定情報の取得要求は、IPプロトコルに含まれるUDPを用いて送信される。取得要求であることを表すためにUDPのポート番号を利用する。またデータ部に自身の伝送装置IDの情報を格納する。
特定のUDPポート番号の受信があった伝送装置は、自身の記憶媒体の中にUDPデータ部に格納されている伝送装置IDの設定情報を自身が保有している場合は、UDPパケットの送信元IPアドレスに向けてユニキャストで応答を送信する。データ部には設定取得要求に対する応答であることを示す値を格納する。
設定要求に対する応答を受信した新規参入伝送装置は、IPプロトコルに含まれるFTPを用いて、設定取得要求に対する応答送信元に、ユニキャストで設定の取得を行う(P1007)。設定情報の取得が完了すると、取得した設定情報を自動で自身に設定し(P1008)、PnPを完了させる。
このため、従来に比べて情報設定の作業ミスの発生を無くすことができるとともに、設定情報の付与作業の労力を大幅に削減することが可能になる。
実施の形態1では、時計回りで送信したIPアドレス取得要求に対しては、反時計回りでIPアドレス取得応答を返すこととし、IPアドレス取得要求が自身まで到達した場合には、逆の反時計回りで、IPアドレス取得要求を送信し、上記を繰り返すものとしたが、実施の形態2では、両側から同時にIPアドレス取得要求を送信するものとする。
そのため、図5の新規伝送装置では、IPアドレス取得応答501が時計回りと、反時計回りから2つ受信する場合があるが、先に受信した内容を処理するものとする。
図8は、この発明の実施の形態3によるLANシステムで用いられる非IP通信のIPアドレス取得要求とIPアドレス取得応答のパケットをイーサネット(登録商標)フレームでカプセル化したフォーマットを示す図である。
図8において、600〜603は図6におけるものと同一のものであり、イーサネット(登録商標)のフレーム610のデータ部にカプセル化されている。
イーサネット(登録商標)を用いる場合は、IPアドレス取得要求、およびIPアドレス取得応答は、イーサネット(登録商標)のフレーム610で、カプセル化する必要がある。イーサネット(登録商標)のフレーム610にカプセル化されたデータが、IPアドレス取得要求、もしくはIPアドレス取得応答であるかどうかを示すために、イーサネット(登録商標)のフレーム610の宛先MACアドレスフィールドに特定の値を挿入する(例えば、IPアドレス取得要求なら0x09−00−70−EE−EE−EEなど)。
また、イーサネット(登録商標)フレームが、実施の形態1でのRPRの時のように全ての伝送装置で受信されなくてはならないため、全伝送装置で共通のVLANを予め設定しておく必要がある。このVLANは、固定でユーザに開放されていないものとする。例えば、VLANID 4094を専用のVLANとして、伝送装置の設定情報に予め登録されており、ユーザが設定変更することが出来ないものとする。
図9は、この発明の実施の形態4によるRPR仕様のLANシステムを示す構成図である。
図9において、4〜6、100A〜100D、200、300A〜300Cは図2におけるものと同一のものである。図9では、図2のRPR仕様のLANシステムに、それぞれ同一ネットワーク(点線のネットワーク)でのIPアドレス700A、710B、720Cと、それぞれ同一ネットワーク(実線のネットワーク)でのIPアドレス701A、730D、722Cと、それぞれ同一ネットワーク(一点鎖線)でのIPアドレス711B、721Cの情報と、実施の形態4での発明であるIPアドレス検索テーブル800A、800B、800C、800Dを追加したものである。IPアドレス検索テーブル800A、800B、800C、800Dは、RPRネットワークシステム内の全てのバックアップノードおよび通常ノードの記憶媒体上に保有される。
図10(a)は、定期IP広告手段であり、図10(b)は、IPアドレス検索テーブル作成手段である。図10において、各処理ステップに付与された符号Nは、通常ノードおよびバックアップノードでの共通の各処理ステップを、符号Pは、PnP対象となる交換伝送装置での各処理ステップを意味している。
図11において、各処理ステップに付与された符号Pは、PnP対象となる交換伝送装置での各処理ステップを、符号Bは、バックアップノードでの各処理ステップを意味する。また、符号Nは、通常ノードおよびバックアップノードでの共通の各処理ステップを意味している。
通常ノードおよびバックアップノード(ここでは便宜上Nノードとする)は、図10(a)、図10(b)及び図11(b)の3つの動作処理を実施する。
この広告は、IPプロトコルに含まれるUDPを用いて行う。IPアドレス広告であることを表すためにUDPのポート番号を利用する。またデータ部に自身の伝送装置IDの情報とVLANIDを格納する。
定常状態で図10(a)、(b)の動作処理を行った結果、図9のIPアドレス検索テーブル800A、800B、800C、800Dが作成される。
図10(a)で、交換し、PnP実施対象の伝送装置(第一の伝送装置)は、実施の形態1と同様にIPアドレス取得要求を送信する。この要求は、非IP通信で送信され、隣接の伝送装置で受信される(N2061)。
検索の結果、VLANID、IPアドレスの値が見つかったかどうかを判定し(N2064)、見つかった場合は、これを応答として非IP通信により送信する(N2065)。見つからなかった場合は、さらに隣の伝送装置へ伝播していく。また、複数のエントリが見つかった場合(例えば、図9でIPアドレス検索テーブル800Cの伝送装置100BのIPアドレスに関するエントリ等)は、どちらか一方のエントリを応答する。
これにより、バックアップノードに接続可能なIPアドレスが設定可能となり、IPアドレス設定後は、実施の形態1と同様の動作でPnPが実施可能となる。
この実施の形態5のLANシステム全体構成は、図2に示した実施の形態1の場合と同様である。
図12は、この発明の実施の形態5によるRPR仕様のLANシステムの伝送装置に設定された設定情報を示す図である。
図12において、バックアップノードの設定3001Aは、バックアップノードで保有している自身の設定であり、他の伝送装置のバックアップ設定3001Bは、他の伝送装置をバックアップするための他の伝送装置の設定である。
図13において、各処理ステップに付与された符号Pは、PnP対象となる交換伝送装置での各処理ステップを、符号Bは、バックアップノードでの各処理ステップを意味する。
実施の形態5では、PnP用VLANIDの設定やIPアドレス検索テーブルの作成は行わず、IPアドレス取得要求を受信したバックアップノードで、自身の設定を、応答を返すべき伝送装置の設定と比較し、応答すべきIPアドレスが見つかれば、当該情報を応答として送信することで、PnP実施時の処理を減らし、簡易化を図るものである。
まず、実施の形態1と同様、PnP対象の伝送装置は、IPアドレス取得要求を送信し、これをバックアップノードで受信する(B1021)。バックアップノードでは、要求元の伝送装置IDの設定情報を保有しているかどうかを確認(B1022)し、要求元の伝送装置IDの設定情報を自身の記憶媒体に保有していた場合、自分自身と、要求元の伝送装置との間で通信が可能かどうかを確認するため、自身の設定情報と要求元の伝送装置IDの設定情報を比較する(B3021)。
この比較の仕方としてまず、設定3001AのIPアドレスのネットワーク部と、設定3001BのIPアドレスのネットワーク部を比較していく。IPアドレスは、前半のネットワーク部と後半のホスト部に分かれており、サブネットマスクで1を指定されている部分がネットワーク部である。そして、ネットワーク部が一致するIPアドレスを保有する伝送装置同士でのみ、通信が可能となる。
設定3001Aの1つ目のエントリであるIPアドレスは、10.0.1.1であり、サブネットマスクは、255.255.255.0であることから、ネットワーク部は10.0.1となる。このネットワーク部は、設定3001Bには存在しない。このように、ネットワーク部を比較していくことで、設定3001Aの3行目と設定3001Bの3行目(ネットワーク部192.168.1)、および設定3001Aの4行目と設定3001Bの5行目(ネットワーク部192.168.2)、設定3001Aの5行目と設定3001Bの4行目(ネットワーク部192.168.3)が一致するネットワーク部であることがわかる。
これにより、バックアップノードからのバックアップノードに接続可能なIPアドレス応答により、IPアドレスの設定が可能となり、IPアドレス設定後は、実施の形態1と同様の動作でPnPが実施可能となる。
5 記憶媒体、6 設定情報格納手段、7 VLANID設定手段、
8 IPアドレス取得要求手段、9 VLANID検索手段、
10 IPアドレス取得応答手段、11 プラグアンドプレイ用取得要求手段、
12 設定情報取得手段、13 H/Wスイッチ、
100A〜100D 伝送装置、
200伝送路、
300A〜300C ネットワーク(VLANID)、
400 PC、401 イーサネット(登録商標)ケーブル、
700A,701A,710B,711B,712B IPアドレス、
720C,721C,730D IPアドレス。
Claims (4)
- 伝送路を介して互いに接続されてネットワークシステムを構成し、非IP通信及びVLAN方式によるIP通信を行う伝送装置であって、
通信に必要な設定情報が格納される設定情報格納手段、
上記ネットワークシステム内で自装置を一意に識別するための伝送装置IDを設定する伝送装置ID設定手段、
自装置に設定された上記伝送装置IDを用いて、この伝送装置IDに対応するIPアドレス設定情報を取得するためのIPアドレス取得要求を非IP通信により送信するIPアドレス取得要求手段、
他の伝送装置である第一の伝送装置から上記IPアドレス取得要求を受信し、上記IPアドレス取得要求に含まれる伝送装置IDに対応する伝送装置の設定情報を自装置が保有し、かつこの伝送装置とVLAN方式によるIP通信が可能な場合に、VLANID及びこのVLANIDに対応するIPアドレス設定情報を含むIPアドレス取得応答を上記第一の伝送装置に非IP通信により送信するIPアドレス取得応答手段、
上記IPアドレス取得応答を非IP通信により他の伝送装置である第二の伝送装置から受信した場合に、そのIPアドレス取得応答に含まれるIPアドレス及びVLANIDを上記設定情報格納手段に登録し、上記第二の伝送装置に対して自装置の設定情報を取得するための設定情報取得要求をIP通信により送信するプラグアンドプレイ用取得要求手段、上記設定情報取得要求に応じて、上記第二の伝送装置がIP通信により送信する自装置の設定情報を取得して上記設定情報格納手段に登録する設定情報取得手段を備えたことを特徴とする伝送装置。 - プラグアンドプレイ用のVLANIDを設定するVLANID設定手段をさらに備え、
上記IPアドレス取得応答手段が、上記IPアドレス取得要求に含まれる伝送装置IDに対応し、かつ自装置に設定されたプラグアンドプレイ用のVLANIDが含まれる伝送装置の設定情報を自装置が保有する場合に、このVLANID及びこのVLANIDに対応するIPアドレス設定情報を含むIPアドレス取得応答を上記第一の伝送装置に非IP通信により送信することを特徴とする請求項1記載の伝送装置。 - 自装置に設定されている全てのIPアドレスについてのVLANIDを含むIPアドレス設定情報及び上記伝送装置IDを所定周期でIP通信により送信する定期IP広告手段、
上記定期IP広告手段により他の伝送装置が送信したVLANIDを含むIPアドレス設定情報及び上記伝送装置IDを、自装置の記憶媒体に形成されたIPアドレス検索テーブルに記憶するIPアドレス検索テーブル作成手段、
他の伝送装置である第一の伝送装置から上記IPアドレス取得要求を受信し、上記IPアドレス取得要求に含まれる伝送装置IDで上記IPアドレス検索テーブルを検索してVLANIDを含む上記IPアドレス設定情報を取得するIPアドレス検索手段をさらに備え、
上記IPアドレス取得応答手段が、上記IPアドレス検索手段によりVLANIDを含む上記IPアドレス設定情報を取得できた場合に、VLANIDを含む上記IPアドレス設定情報を有するIPアドレス取得応答を上記第一の伝送装置に非IP通信により送信することを特徴とする請求項1記載の伝送装置。 - 上記IPアドレス取得応答手段が、上記IPアドレス取得要求に含まれる伝送装置IDに対応する伝送装置の設定情報を自装置が保有する場合に、上記伝送装置の設定情報と自装置の設定情報を比較し、VLANID及びIPアドレスのネットワーク部が一致するIPアドレスを検索し、この検索したIPアドレスについて、IPアドレス設定情報及びこのIPアドレス設定情報に対応するVLANIDを含むIPアドレス取得応答を上記第一の伝送装置に非IP通信により送信することを特徴とする請求項1記載の伝送装置。
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