JP4775430B2 - 電気光学装置及び電子機器 - Google Patents
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以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、観者に外観上の違和感を与えにくく、商品価値の高い電気光学装置、電気光学装置の製造方法及び電子機器を提供することにある。
上記電気光学装置において、前記封止材は、断面視で前記連通部に設けられていることが好ましい。
上記電気光学装置において、前記開口部は、前記第2の基板の前記電気光学材料層とは反対側の表面側に設けられた開口をさらに含み、前記第2の基板のうち前記開口部より前記電気光学材料層側に、前記開口部の径より大きい径を有する前記連通部が設けられていてもよい。
また、他の態様に係る電気光学装置は、対向配置された一対の基板と、前記一対の基板に挟持された電気光学材料層と、前記一対の基板と前記電気光学材料層とを貫通するように設けられた貫通孔と、前記一対の基板との間で前記電気光学材料層を封止するように前記貫通孔の内部に設けられた封止材とを具備し、前記封止材が、前記一対の基板のうち表示面側の基板の表面よりも前記電気光学材料層側に設けられていると共に平面視で前記表示面側の基板の表面における前記貫通孔の開口領域の外側に設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、対向配置された一対の基板と、一対の基板に挟持された電気光学材料層と、一対の基板と電気光学材料層とを貫通するように設けられた貫通孔と、一対の基板との間で電気光学材料層を封止するように貫通孔の内部に設けられた封止材とを具備し、封止材が、一対の基板のうち表示面側の基板の表面よりも電気光学材料層側に設けられていると共に平面視で表示面側の基板の表面における貫通孔の開口領域の外側に設けられているので、表示面側の基板表面において貫通孔の開口領域周辺に封止材が設けられることは無い。これにより、観者に外観上の違和感を与えにくく、商品価値の高い電気光学装置を得ることができる。
本発明によれば、貫通孔の内面のうち封止材が設けられる部分が粗面になっているので、貫通孔の内面と封止材との接触面積を広くすることができる。これにより、不純物を電気光学材料層内に浸入しにくくすることができる。
本発明によれば、封止材が一対の基板のうち表示面側の基板とは異なる基板を貫通するように設けられているので、電気光学材料層を確実に封止することができる。これにより、不純物を電気光学材料層内に浸入しにくくすることができる。
本発明によれば、封止材が、一対の基板のうち表示面側の基板とは異なる基板の表面よりも電気光学材料層側に設けられているので、一対の基板の表示面側の基板表面及び表示面側の基板とは異なる基板の表面に封止材が設けられることは無く、封止材を装置内部に収容することになる。これにより、封止材の形状を安定させることができる。
本発明によれば、電気光学材料層が、電気泳動可能な着色粒子と、着色粒子を分散する分散媒とを内部に有するカプセルが複数設けられた電気泳動層であるので、電気光学材料層が外部に液体のように染み出して流出するという心配が無い。これにより、封止材の封止領域を狭くすることができ、その分表示領域を広くすることができる。
本発明によれば、一対の基板を対向配置し、一対の基板のうち表示面側の基板の表面の一部を残すように電気光学材料層と一対の基板とを連通する連通孔を形成し、連通孔の内側から電気光学材料層を封止し、平面視で連通孔が設けられた領域内に当該連通孔の径よりも小さい径を有すると共に一対の基板及び電気光学材料層を貫通する貫通孔を形成するので、表示面側の基板表面において貫通孔の開口領域周辺に封止材が設けられないように電気光学装置を製造することができる。これにより、観者に外観上の違和感を与えにくく、商品価値の高い電気光学装置を得ることができる。
上記の電気光学装置の製造方法は、前記連通孔は、前記一対の基板を対向配置する前に、前記一対の基板のうち表示面側の基板の表面側の一部を残すように第1凹部を形成し、前記一対の基板のうち、表示面側ではないもう一方の基板の、電気光学材料層が形成されていない表面の一部を残すように第2凹部を形成し、前記第1凹部と前記第2凹部とを向き合わせるように、前記一対の基板を対抗配置して形成してもよい。
本発明によれば、一対の基板のうち表示面側の基板とは異なる基板を貫通するように連通孔を形成するので、電気光学層の封止を容易に行うことができる。
本発明によれば、電気光学材料層が液晶層であり、貫通孔を形成した後一対の基板に電気光学材料層を挟持させるので、液晶層のような液体の電気光学材料層であっても確実に封止することができる。
本発明によれば、観者に外観上の違和感を与えにくく、商品価値の高い電気光学装置を搭載したので、デザイン性の優れた電子機器を得ることができる。
図1は、本発明に係る電気光学装置を搭載した腕時計の構成を示す図である。
腕時計100は、文字盤101と、指針軸102と、長針103と、短針104と、秒針105とを有している。文字盤101は、本発明に係る電気泳動装置10を主体として構成されている。
同図に示すように、電気泳動装置10は、対向配置された一対の基板(表示基板1及び素子基板2)と、この表示基板1と素子基板2とに挟持された電気光学材料層3とを主体として構成されている。電気泳動装置10は、異なる色を表示する複数のサブ画素がマトリクス状に複数配列された構成になっている。サブ画素としては、赤色を表示する赤色サブ画素、緑色を表示する緑色サブ画素、青色を表示する青色サブ画素、黒色を表示する黒色サブ画素が設けられている。赤色サブ画素、緑色サブ画素、青色サブ画素、黒色サブ画素が1つずつ組になって1つの画素を構成している。
図3に示すように、マイクロカプセル6の内部には、分散液11と、白色粒子12及び着色粒子13とが封入されている。
白色粒子12は、例えば、二酸化チタン、亜鉛華、三酸化アンチモン等の白色顔料からなる粒子(高分子あるいはコロイド)であり、プラスに帯電されている。
図5に示すように、予め、素子基板2の内面2aに画素電極やTFT、データ線、走査線などを形成して、画素電極層7を完成させておく。また、共通電極5を形成しマイクロカプセル6を配置したフィルム4を画素電極層7上に貼り付けておく。マイクロカプセル6、画素電極、TFTについては、表示基板1及び素子基板2の平面視中央部には設けないようにしておき、データ線、走査線については、表示基板1及び素子基板2の平面視中央部を迂回するように形成しておく。この状態で、図5に示すように、表示基板1と素子基板2とを貼り合わせる。
次に、本発明に係る電気泳動装置の第2実施形態を説明する。なお、本実施形態の説明において、第1実施形態と同様の構成要素については、その説明を省略あるいは簡略化する。
まず、図9に示すように、表示基板201の平面視中央部に貫通孔208の径よりも600μm程度大きな径を有するドリルで穴208dを開けておく。このとき、表示基板201の表面201a側に200μm程度の肉厚を残すように穴208dを空けるようにする。
次に、本発明に係る電気泳動装置の第3実施形態を説明する。なお、本実施形態の説明において、第1実施形態と同様の構成要素については、その説明を省略あるいは簡略化する。
次に、本発明の第4実施形態を説明する。
図14に示すように、電気泳動装置410は、第1実施形態と同様、腕時計の文字盤として用いられるものであり、対向配置された一対の基板(表示基板401及び素子基板402)と、この表示基板401と素子基板402とに挟持された電気光学材料層403とを主体として構成されている。表示基板401、素子基板402、電気光学材料層403の各構成は、第2実施形態とほぼ同一であるため、各構成の説明を省略する。
次に、本発明の第5実施形態を説明する。本実施形態では、腕時計の文字盤として液晶装置が用いられる場合を例に挙げて説明する。
図15に示すように、液晶装置510は、対向配置された一対の基板(対向基板501及びTFTアレイ基板502)と、この対向基板501及びTFTアレイ基板502とに挟持された電気光学材料層503とを主体として構成されている。本実施形態では、電気光学材料層3として液晶層が用いられている。
まず、図16に示すように、共通電極505を形成した対向基板501と、画素電極506、TFT素子及び配線等を形成したTFTアレイ基板502とを、シール材を介して貼り合わせて液晶パネル520を形成する。シール材には、液晶注入口を設けるようにする。
例えば、上記実施形態において、腕時計100の文字盤101を平坦面として図示したが、これに限られることは無く、文字盤101が平坦面ではない場合、例えば曲面であったり、尖形であったり、異なる平面が所定の角度を有して配置されている場合にも本発明を適用することができる。
Claims (6)
- 対向配置された第1の基板及び第2の基板と、
前記第1の基板と前記第2の基板とに挟持された電気光学材料層と、
前記第1の基板、前記電気光学材料層、前記第2の基板を貫通するように設けられた貫通孔と、
前記第1の基板、前記第2の基板との間で前記電気光学材料層を封止するように前記貫通孔の内部に設けられた封止材と
を具備し、
前記貫通孔は、開口部と連通部とを有し、
前記開口部は、前記第1の基板の前記電気光学材料層とは反対側の表面側に設けられた開口を含み、
前記連通部は、前記開口部の径より大きい径を有し、前記第1の基板のうち前記開口部より前記電気光学材料層側、前記電気光学材料層、及び前記第2の基板のうち前記電気光学材料層側を少なくとも連通するように設けられ、
前記封止材は、平面視で前記開口部の外側に設けられている
ことを特徴とする電気光学装置。 - 前記封止材は、断面視で前記連通部に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置。
- 前記開口部は、前記第2の基板の前記電気光学材料層とは反対側の表面側に設けられた開口をさらに含み、
前記第2の基板のうち前記開口部より前記電気光学材料層側に、前記開口部の径より大きい径を有する前記連通部が設けられている
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電気光学装置。 - 前記貫通孔の内面のうち前記封止材が設けられる部分が粗面になっている
ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のうちいずれか一項に記載の電気光学装置。 - 前記電気光学材料層が、
電気泳動可能な着色粒子と、
前記着色粒子を分散する分散媒と
を内部に有するカプセルが複数設けられた電気泳動層である
ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のうちいずれか一項に記載の電気光学装置。 - 請求項1乃至請求項5のうちいずれか一項に記載の電気光学装置を搭載したことを特徴とする電子機器。
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