JP4775224B2 - 双方向通信システム - Google Patents

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本発明は、互いに情報を伝達し合う双方向通信システムに関する。
従来から、内燃機関の気筒毎に正常燃焼状態/失火状態またはワイヤハーネス等の異常状態を判定する、内燃機関の燃焼状態検出装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この燃焼状態検出装置は、燃焼状態検出手段により点火プラグとグランドとの間に流れる電流が検出され、信号変換手段によりこの検出された電流に基づき燃焼状態に応じた電圧信号が出力され、更に、オフセット手段により信号変換手段から出力された電圧信号が所定範囲にオフセットされるものである。この燃焼状態検出装置によれば、内燃機関が正常燃焼状態または失火状態の何れの状態にあるときでもオフセット手段から出力される信号が電源電圧またはグランド電位に固定されることがないため、回路上の正常/異常の確実な判定を可能にしようとしている。
特開平11−37900号公報
しかしながら、上述の従来技術は、ECUはワイヤハーネスを介して相手の正常燃焼状態と失火状態の2つの状態を判定することができるが、逆に、ECUはそのワイヤハーネスを介して相手に対して指令等の情報を伝達することができない。したがって、ワイヤハーネス等の通信線を介して双方向に情報の伝達をやり取りしたい場合には、ワイヤハーネスを介して片方向にのみ情報を伝達する上述の従来技術を利用することはできない。
さらに、複数の情報を相手に伝達する上述の従来技術を、出力される電圧信号のデューティ比を可変することによって複数の情報を伝達するように応用した場合、その電圧信号の1周期中のHiレベルとLoレベルとの時間比によって、伝達情報の内容が異なる。つまり、1周期分の電圧信号を確認しなければ、伝達情報の内容の判断を行うことはできない。したがって、デューティ比を指定した上で電圧信号の出力が開始されるため、1周期分の電圧信号の出力が完了しなうちに伝達すべき情報に変更が生じても、その1周期分の出力が完了しなければ、変更後の新たな情報を相手に伝達することができない。
そこで、本発明は、通信線を介して互いに情報を双方向に伝送するとともに、情報を相手に早く伝えることができる、双方向通信システムの提供を目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の双方向通信システムは、
第1の通信装置と、
第2の通信装置と、
前記第1の通信装置と前記第2の通信装置を結ぶ通信線とを有し、
前記第1の通信装置は、前記通信線を通る信号波の電圧が所定電圧以上ある半波長区間における前記信号波の電圧変動に基づいて前記第2の通信装置の伝送情報を判断し、
前記第2の通信装置は、前記信号波の周波数変動に基づいて前記第1の通信装置の伝送情報を判断する、双方向通信システムであって、
前記第1の通信装置の伝送情報ごとの前記信号波のデューティ比が50%であることを特徴とする。
これにより、前記第1の通信装置は自身の指令情報の内容を効率的かつ速やかに前記第2の通信装置に伝達することができるとともに、前記第2の通信装置は前記第1の通信装置の指令情報の内容を効率的かつ速やかに認識することができる。
また、前記第1の通信装置は、自身の伝送情報を第1の伝送情報から第2の伝送情報に変更する場合、第1の伝送情報の前記信号波の半周期経過時に、第1の伝送情報に対応する周波数から第2の伝送情報に対応する周波数に変更することが好ましい。これにより、第1の伝送情報から第2の伝送情報への変化に対してその伝送情報の内容の判断をより早めることができる。
また、前記信号波の周波数は、前記第1の伝送情報の緊急度に応じて可変すると好ましい。これにより、緊急度が高い情報ほど信号波の周波数を高く設定することによって、伝達すべき情報の緊急度が高くなるほど情報の判断を早めることができる。
なお、前記第2の通信装置の伝送情報は、例えば、前記信号波の電圧変動によって第1の電圧が認識された場合に前記第1の電圧に対応する第1の情報であると判断され、前記信号波の電圧変動によって前記第1の電圧と所定値以上異なる第2の電圧が認識された場合に前記第2の電圧に対応する第2の情報であると判断される。
一方、前記第1の通信装置の伝送情報は、例えば、前記信号波の周波数変動によって第1の周波数が認識された場合に前記第1の周波数に対応する第3の情報であると判断され、前記信号波の周波数変動によって前記第1の周波数と所定値以上異なる第2の周波数が認識された場合に前記第2の周波数に対応する第4の情報であると判断される。
本発明によれば、通信線を介して互いに情報を双方向に伝送するとともに、情報を相手に早く伝えることができる。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態の説明を行う。図1は、本発明に係る双方向通信システムの実施形態である。本実施形態の双方向通信システムは、電子制御装置(いわゆる、ECU)100と、そのECU100によって制御される制御対象ユニット200(以下、「ユニット200」という)と、ECU100とユニット200を接続する通信線30とを有する制御システムである。ECU100の接続端子17とユニット200の接続端子27が、一本の通信線30によって、互いに通信可能なように結ばれる。
ECU100は、通信線30を介して、ユニット200に対して一つ又は複数の指令情報をパルスで出力する。ECU100は、指令情報毎に割り当てられた固定周波数に信号波(パルス)の周波数を可変させることでユニット200に指令情報を伝送する。
一方、ユニット200は、通信線30を介してその信号波を受信し、その信号波の周波数の違いによって指令情報の内容を判断する。逆に、ユニット200は、通信線30を介して、ECU100に対して一つ又は複数の状態情報を伝送する。状態情報とは、例えば、ユニット200の正常状態や異常状態等を表す情報であったり、ユニット200が有しているECU100に伝達すべき情報であったりする。ユニット200は、通信線30を通る信号波の電圧を可変させることでECU100に状態情報を伝送する。ECU100は、その信号波の電圧の違いによってユニット200からの状態情報の内容を判断する。
以下、ECU100とユニット200のそれぞれの構成について詳細説明する。
ECU100は、演算や制御を行うCPU(中央演算処理装置)や、データの記憶を行うメモリや、外部との入出力を行うI/O部などを備えるマイコン10を有している。
マイコン10は、ユニット200に一つ又は複数の指令情報を伝送するため、指令情報とパルスの周波数との既定の対応関係に従って、指令情報に応じた周波数のパルスを出力ポートP1から出力する。ユニット200に対する指令情報の内容として、例えば、「動作禁止」、「動作内容変更」、「動作開始」の3つの指令情報がある場合、マイコン10は、「動作禁止」の指令をする場合には48ms周期のパルスを出力し、「動作内容変更」の指令をする場合には64ms周期のパルスを出力し、「動作開始」の指令をする場合には80ms周期のパルスを出力する。なお、指令情報とパルスの周波数との既定の対応関係に従って、指令情報に応じた周波数のパルスが出力ポートP1から出力されるが、周波数は周期と等価であるため、便宜上、「*ms周期のパルス」と表現している。
ここで、ユニット200に対する指令情報の重要度や緊急度に応じて、パルスの周波数を設定する。つまり、緊急度や重要度の高い指令情報ほど、周期の短いパルスに割り当てる。「動作禁止」、「動作内容変更」、「動作開始」のうち、緊急度の一番高い指令情報が「動作禁止」であり、一番低い指令情報が「動作開始」である場合、「動作禁止」の指令情報を一番周期の短いパルスである48ms周期のパルスに割り当て、「動作開始」の指令情報を一番周期の長いパルスである80ms周期のパルスに割り当てている。このように設定することにより、ECU100は、緊急度や重要度の高い指令情報ほど早急に、ユニット200に対して伝達することができるようになる。
図2は、指令情報毎のパルスの周波数の設定方法を説明するための図である。マイコン10は、出力ポートP1から出力されるパルスの周波数(言い換えれば、通信線30上の信号波の周波数)を指令情報毎に所定の値に設定できるようにするため、その内部にタイマカウンタを備えている。タイマカウンタは、固定周期Tの基準パルス(図2の場合、固定周期T=8msの基準パルス)をカウントすることで時間の経過を計測する。タイマカウンタは、基準パルスの一周期分をカウントする毎にカウント値を繰り上げる(カウントアップする)。また、タイマカウンタにはコンペアレジスタが付与されている。コンペアレジスタは、タイマカウンタのカウント値と比較するための値を設定するレジスタである。タイムカウンタは、カウント値がカウントアップによりコンペアレジスタの値と一致する度にカウント値を零にクリアし、零からのカウントアップを繰り返す。
図2(a)は、「動作禁止」の指令情報を示す48ms周期のパルスの生成を説明するための図である。「動作禁止」の指令情報の出力要求がある場合、コンペアレジスタには「2」が設定される。タイマカウンタは、基準パルスの固定周期8ms毎にコンペアレジスタの設定値「2」とカウント値を比較する。カウント値がコンペアレジスタ設定値「2」より小さい場合には出力ポートP1の電圧レベルをそのまま継続させるとともに、カウント値を一つカウントアップする。カウント値がコンペアレジスタ設定値「2」以上の場合には出力ポートP1の電圧レベルを反転させ、カウント値を零にクリアする。
図2(b)は、「動作内容変更」の指令情報を示す64ms周期のパルスの生成を説明するための図である。「動作内容変更」の指令情報の出力要求がある場合、コンペアレジスタには「3」が設定される。タイマカウンタは、基準パルスの固定周期8ms毎にコンペアレジスタの設定値「3」とカウント値を比較する。カウント値がコンペアレジスタ設定値「3」より小さい場合には出力ポートP1の電圧レベルをそのまま継続させるとともに、カウント値を一つカウントアップする。カウント値がコンペアレジスタ設定値「3」以上の場合には出力ポートP1の電圧レベルを反転させ、カウント値を零にクリアする。
図2(c)は、「動作開始」の指令情報を示す80ms周期のパルスの生成を説明するための図である。「動作開始」の指令情報の出力要求がある場合、コンペアレジスタには「4」が設定される。タイマカウンタは、基準パルスの固定周期8ms毎にコンペアレジスタの設定値「4」とカウント値を比較する。カウント値がコンペアレジスタ設定値「4」より小さい場合には出力ポートP1の電圧レベルをそのまま継続させるとともに、カウント値を一つカウントアップする。カウント値がコンペアレジスタ設定値「4」以上の場合には出力ポートP1の電圧レベルを反転させ、カウント値を零にクリアする。
したがって、タイマカウンタは、コンペアレジスタに設定された値とカウント値が一致する度にトランジスタ11を駆動する出力ポートP1の電圧レベルを切り替えさせる(HiレベルからLoレベル、または、LoレベルからHiレベル)とともにカウント値を零に更新し、零からのカウントアップを繰り返すことによって、出力ポートP1から出力されるパルス(通信線30上の信号波)の周波数をコンペアレジスタに設定された値に応じて任意に設定することができる。
図1に示されるように、マイコン10の出力ポートP1から出力されたパルスはトランジスタ11に入力される。そのパルスのHiレベル電圧とLoレベル電圧に従いトランジスタ11はON/OFFする。出力ポートP1がHiレベルであればトランジスタ11はONし、出力ポートP1がLoレベルであればトランジスタ11はOFFする。トランジスタ11がONしているときには、ユニット200内の定電圧電源24から抵抗22、通信線30、抵抗13及びツェナーダイオード12を通って電流が流れる。なお、抵抗13は保護抵抗であり抵抗22に比べて十分小さく、無くてもよい。トランジスタ11がONしている時の通信線30上の信号波のLo電圧(下限の電圧)をオフセットするツェナーダイオード12も、同様に、無くてもよい。
また、通信線30上の信号波の電圧は、抵抗14及び抵抗15から構成される分圧回路を介して分圧され、その分圧値がマイコン10のアナログ入力ポートADCに入力される。これにより、マイコン10は、マイコン10に内蔵されるA/Dコンバータによってアナログ値がデジタル値に変換され、信号線30上の信号波の電圧を認識可能となる。なお、抵抗14あるいは抵抗15は、トランジスタ11がONしている時の通信線30上の信号波のLo電圧を確保するため、回路設計上成立する範囲内で抵抗22に対してできるだけ大きい値とする。
一方、ユニット200は、ECU100と同様に、演算や制御を行うCPU(中央演算処理装置)や、データの記憶を行うメモリや、外部との入出力を行うI/O部などを備えるマイコン20を有している。
ECU100が通信線30を介して送信した信号波は、マイコン20の入力ポートP3に入力される。マイコン20は、信号波の周波数(周期)の違いによってその信号波に含まれるECU100からの指令情報の内容を判断する。マイコン20は、上述の例示を引用すると信号波の周期が48msの場合には「動作禁止」の指令と判断し、その指令に従った所定の処理を実行する。
また、マイコン20は、ECU100に2つの状態情報を伝達するため、状態情報とHi/Loレベルとの既定の対応関係に従って、状態情報に応じたレベルの電圧を出力ポートP4から出力する。ECU100に対して伝達すべき状態情報の内容として、例えば、ユニット200自体の動作状態や、ユニット200が他の装置から取得した情報や、ダイアグ情報が挙げられる。ECU100に対して伝達すべき状態情報の内容として、例えば、「正常動作中(状態1)」及び「異常検出中(状態2)」の2つの状態情報がある場合、マイコン20は、「正常動作中(状態1)」の応答をする場合にはLoレベルの電圧を出力ポートP4から出力し、「異常検出中(状態2)」の応答をする場合にはHiレベルの電圧を出力ポートP4から出力する。
マイコン20の出力ポートP4から出力された電圧はトランジスタ21に入力される。その電圧のHiレベル電圧とLoレベル電圧に従いトランジスタ21はON/OFFする。出力ポートP4がHiレベルであればトランジスタ21はONし、出力ポートP4がLoレベルであればトランジスタ21はOFFする。トランジスタ21がONしているときには、ユニット200内の定電圧電源24から抵抗22、抵抗23を通って電流が流れる。トランジスタ21がON/OFFすることによって、通信線30上の信号波の電圧は変化する。通信線30上の信号波の電圧は、上述したように、抵抗14及び抵抗15から構成される分圧回路とA/Dコンバータによって、ECU100のマイコン10によって認識される。したがって、ECU100のマイコン10は、通信線30上の信号波の電圧の違いによってその信号波に含まれるユニット200からの状態情報の内容を判断する。マイコン10は、その状態情報に従った所定の処理を必要であれば実行する。
図3は、本発明に係る双方向通信システムの実施形態の動作波形を示した図である。図3(a)は、通信線30の電圧波形(すなわち、信号波の電圧波形)を示す。図3(b)は、ユニット200のマイコン20の出力ポートP4の電圧レベルを示す。図3(c)は、ECU100のマイコン10の内部値X(ユニット200の状態情報の判断結果)を示す。図3(d)は、ECU100のマイコン10の出力ポートP1の電圧レベルを示す。また、図3に示される「処理タイミング」とは(図3上には、1から40まで記載)、上述のタイムカウンタがカウントする基準パルスのカウントタイミングを示す。すなわち、「処理タイミング」の間隔は、基準パルスの固定周期T=8msに相当する。以下、各処理タイミングをt1,t2のように「t*」で表す。
図3に示されるように、ECU100のマイコン10の出力ポートP1がHiレベルの場合には、ユニット200のマイコン20の出力ポートP4がHiレベル/Loレベルにかかわらず、トランジスタ11のONによって通信線30の信号波の電圧はLoレベル(電圧値V)になる。出力ポートP1及びP4がいずれもLoレベルの場合には、トランジスタ11及び21のOFFによって通信線30の信号波の電圧は第1段目のHiレベル(定電圧電源24の電圧値に略等しい電圧値VH1)になる。出力ポートP1がLoレベルで出力ポートP4がHiレベルの場合には、トランジスタ11のOFF且つトランジスタ21のONによって通信線30の信号波の電圧は第2段目のHiレベル(抵抗22と抵抗23とによる定電圧電源24の電圧値の分圧値に略等しい電圧値VH2)になる。
ユニット200のマイコン20は、図3(a)に示される信号波のエッジ間の時間によってその信号波に含まれる指令情報の内容を判断する。つまり、マイコン20は、信号波の半周期が32ms(すなわち、信号波の立ち上がりエッジから立ち下がりエッジまでの時間(t2〜t6、t10〜t14)、あるいは、信号波の立ち下がりエッジから立ち上がりエッジまでの時間(t6〜t10))であれば「動作内容変更」の指令と判断し、信号波の半周期が40ms(すなわち、信号波の立ち上がりエッジから立ち下がりエッジまでの時間(t22〜t27、t32〜t37)、あるいは、信号波の立ち下がりエッジから立ち上がりエッジまでの時間(t27〜t32))であれば、「動作開始」の指令と判断する。この際、同じ半周期の時間を複数回(例えば、3回)連続して検出した場合に、指令内容を最終的に確定するようにすると、誤判断の防止機能が向上する。
一方、ECU100のマイコン10は、出力ポートP1にLoレベルを出力している間における図3(a)に示される信号波の電圧の変動によってその信号波に含まれる状態情報の内容を判断する。つまり、マイコン10は、通信線30の信号波30の電圧がVH1と認識すれば、VH1に対応する状態情報であると判断し、通信線30の信号波30の電圧がVH2と認識すれば、VH2に対応する状態情報であると判断する。上述の例示を引用すると、マイコン10は、VH1と認識した場合「正常動作中(状態1)」であると判断し、VH2と認識した場合「異常検出中(状態2)」であると判断する。
ここで、ユニット200のマイコン20は、任意のタイミングで、状態情報に応じたレベルの電圧を出力ポートP4から出力することができる。図3に示されるように、ユニット200のマイコン20は、ECU100のマイコン10の出力ポートP1がHiレベル/Loレベルにかかわらず(つまり、マイコン10と非同期で)、出力ポートP4の電圧レベルを切り替えることができる。
ところで、ECU100は、送信中の指令情報を途中で別の指令情報に切り替える場合がある。複数の指令情報を伝達するためには信号波の周波数を変調する方式と信号波のデューティ比を可変させる方式があるが、信号波のデューティ比を可変させることによって複数の指令情報を伝達する場合、図4に示されるように、各指令情報に対応する信号波の周期を固定とし、1周期中のHiレベルとLoレベルとの時間比によって、指令情報の内容が異なる。つまり、1周期分の信号波を取り込んで判断しなければ、指令情報の内容の判断を行うことはできない。したがって、デューティ比の違いによって複数の指令情報を伝達する場合、指令情報に係る信号波の送信開始時にデューティ比を指示するため、1周期分の送信が完了しなうちに指令情報の内容に変更が生じても、その1周期分の送信が完了しなければ、新たな指令情報を伝達することができない。
そこで、本発明に係るECU100のマイコン10は、図5に示されるように、指令情報毎に周期(周波数)が異なる信号波であってデューティ比が50%のものを出力する。図5において、指令情報Aは周期2aの信号波に割り当てられ、指令情報Bは周期2bの信号波に割り当てられ、指令情報Cは周期2cの信号波に割り当てられ、それぞれの信号波はすべてデューティ比が50%とする。50%のデューティ比の信号波を出力することで、信号波の送信途中であってもその信号波のエッジ変化後の半周期からその信号波に係る指令情報と異なる指令情報をユニット200に伝達することが可能となる。この点について、より詳細に説明する。
図6は、異なる指令情報に切り替える場合のパルスの生成を説明するための図である。周期2b(半周期b)の信号波に設定された指令情報Bを周期2a(半周期a)の信号波に設定された指令情報Aに変更する場合を考える。
まず、半周期bに係る指令情報の出力要求がある場合には、コンペアレジスタには「3」が設定されているとする。タイマカウンタは、基準パルスの固定周期8ms毎にコンペアレジスタの設定値「3」とカウント値を比較する。カウント値がコンペアレジスタ設定値「3」より小さい場合には出力ポートP1の電圧レベルをそのまま継続させるとともに、カウント値を一つカウントアップする。カウント値がコンペアレジスタ設定値「3」以上の場合には出力ポートP1の電圧レベルを反転させ、カウント値を零にクリアする。
そして、半周期bの信号波の送信途中で、半周期bの信号波に設定された指令情報Bから半周期aの信号波に設定された指令情報Aに変更する場合、半周期bの経過後に半周期aの信号波を送信する。
変更前の信号波の半周期bの経過後に、コンペアレジスタの設定値は「3」から「2」に変更される。タイマカウンタは、基準パルスの固定周期8ms毎にコンペアレジスタの設定値「2」とカウント値を比較する。カウント値がコンペアレジスタ設定値「2」より小さい場合には出力ポートP1の電圧レベルをそのまま継続させるとともに、カウント値を一つカウントアップする。カウント値がコンペアレジスタ設定値「2」以上の場合には出力ポートP1の電圧レベルを反転させ、カウント値を零にクリアする。
また、信号波のデューティ比を50%に設定することによって、図7(a)に示されるように信号波がHiレベルのときにAからBへの指令変更が生じても、図7(b)に示されるように信号波がLoレベルのときにAからBへの指令変更が生じても、指令Aの半周期分の信号波を出力後に指令Bに係る周期の信号波を出力することで、ユニット200は信号波のエッジ間の時間計測によって指令Aから指令Bへの変更を早急に認識することができる。指令情報ごとの信号波のデューティ比が50%でなければ、信号波の半波長分の時間の長さが指令情報ごとに一様でないため、信号波のエッジ間の時間計測の効率が悪い。すなわち、ユニット200は、指令情報ごとの信号波のデューティ比が50%でなければ、電圧レベル(HiまたはLoレベル)とそのレベルの時間を取得しなければ、指令情報の内容を判断することができないが、指令情報ごとの信号波のデューティ比が50%であれば、電圧レベルを取得せずに信号波のエッジ間の時間を取得するだけで、指令情報の内容を判断できる。
なお、一定の条件下で、変更前の信号波の半周期が経過する前に変更後の信号波を送信することができる。図8を参照しながら,指令情報Cの送信中に指令情報Aに変更する場合を説明する。もちろん、図8(b)に示されるように、図7の場合と同様に、指令情報Cに係る信号波の送信中にCからAへの指令変更が生じた場合、指令Cの半周期分の信号波を出力後に指令Aの信号波を出力してもよい。しかし、図8(c)に示されるように、指令Cの半周期分の信号波の出力が完了しないうちに指令Aの信号波を出力してもよい。図8(c)の場合、指令Cより短い周期の信号波に設定された指令Bに相当するパルスが出力される場合があるため、ユニット200は指令Cから指令Bに指令変更があったと誤判断することも想定されるが、同じ半周期の時間を複数回連続検出した場合に、指令情報の内容を最終的に確定するようにすれば、誤判断するおそれもない。これにより、図8(b)の場合よりも図8(c)のほうが、ユニット200に対し、指令情報の内容を早期に認識させることができるとともに早期に確定させることができる。
したがって、上述の実施例によれば、ECU100は、指令情報の変化に対して指令情報の内容を早期に伝達することができるとともに、ユニット200は、指令情報の変化を早期に認識することができるようになる。また、緊急度が高い信号は周期を短く設定することにより、緊急度の高い指令情報を早期に伝達することができるとともに、ユニット200は緊急度の高い指令情報を早期に認識することができるようになる。
また、上述の実施形態によれば、ECU100は、通信線30を通る信号波の電圧がHiレベルにある半波長区間におけるその信号波の電圧変動に基づいてユニット200が伝送した状態情報を取得する。したがって、ユニット200は、信号波の振幅方向の電圧がECU100に伝達すべき状態情報に対応する電圧となるようにトランジスタをON/OFFすることによって、ECU100にその状態情報を伝達することができる。
また、上述の実施形態によれば、ユニット200は、通信線30を通る信号波の周波数変動に基づいてECU100が伝送した指令情報を取得する。したがって、ECU100は、信号波の周波数がユニット200に伝達すべき指令情報に対応する周波数となるようにトランジスタをON/OFFすることによって、ユニット200にその指令情報を伝達することができる。
また、上述の実施形態によれば、複数の指令情報を相手に伝達させ複数の状態情報をその相手から取得したい場合であっても、両者を接続する通信線を複数設定する必要がない。
以上、本発明の好ましい実施例について詳説したが、本発明は、上述した実施例に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなく、上述した実施例に種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、上述の実施形態において、ECU100が特許請求の範囲に記載の「第1の通信装置」に相当し、ユニット200が特許請求の範囲に記載の「第2の通信装置」に相当するが、「通信装置」は相手に情報を伝達することが可能な装置であればよいので、「通信装置」には、通信機能のみ有する装置だけでなく、その機能の一部として通信機能を備えた装置も含まれる。
また、上述の実施形態では、ECU100が通信線30を通る信号波の周波数を可変させることでユニット200に指令情報を伝送し、ユニット200が通信線30を通る信号波の電圧を可変させることでECU100に状態情報を伝送しているが、逆に、ECU100が通信線30を通る信号波の周波数を可変させることでユニット200に状態情報を伝送し、ユニット200が通信線30を通る信号波の電圧を可変させることでECU100に指令情報を伝送するとしてもよい。
また、上述の実施形態では、マイコン10は、マイコン10に内蔵されるA/Dコンバータによってアナログ値がデジタル値に変換され、信号線30上の信号波の電圧を認識していたが、図1に示されるように、ラッチ回路16によって通信線30上の信号波の電圧を認識してもよい。ラッチ回路16の出力がマイコン10の入力ポートP2に入力される。
本発明に係る双方向通信システムの実施形態である。 指令情報毎のパルスの周波数の設定方法を説明するための図である。 本発明に係る双方向通信システムの実施形態の動作波形を示した図である。 周期固定でデューティ比を可変することによって複数の指令情報を伝達する場合を示した図である。 周期可変でデューティ比を50%固定とすることによって複数の指令情報を伝達する場合を示した図である。 異なる指令情報に切り替える場合のパルスの生成を説明するための図である。 指令情報がAからBに変更になった場合の信号波を示した図である。 指令情報がCからAに変更になった場合の信号波を示した図である。
符号の説明
10,20 マイコン
11,21 トランジスタ
12 ツェナーダイオード
13,14,15,22,23 抵抗
16 ラッチ回路
24 定電圧電源
30 通信線
100 ECU(第1の通信装置)
200 ユニット(第2の通信装置)

Claims (3)

  1. 第1の通信装置と、
    第2の通信装置と、
    前記第1の通信装置と前記第2の通信装置を結ぶ通信線とを有し、
    前記第1の通信装置は、前記通信線を通る信号波の電圧が所定電圧以上ある半波長区間における前記信号波の電圧変動に基づいて前記第2の通信装置の伝送情報を判断し、
    前記第2の通信装置は、前記信号波の周波数変動に基づいて前記第1の通信装置の伝送情報を判断する、双方向通信システムであって、
    前記第1の通信装置の伝送情報ごとの前記信号波のデューティ比が50%であることを特徴とする、双方向通信システム。
  2. 前記第1の通信装置は、自身の伝送情報を第1の伝送情報から第2の伝送情報に変更する場合、第1の伝送情報の前記信号波の半周期経過時に、第1の伝送情報に対応する周波数から第2の伝送情報に対応する周波数に変更する、請求項1記載の双方向通信システム。
  3. 前記信号波の周波数は、前記第1の伝送情報の緊急度に応じて可変する、請求項1または2に記載の双方向通信システム。
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