JP5018009B2 - 双方向通信システム - Google Patents

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本発明は、互いに情報を伝達し合う双方向通信システムに関する。
従来から、内燃機関の気筒毎に正常燃焼状態/失火状態またはワイヤハーネス等の異常状態を判定する、内燃機関の燃焼状態検出装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この燃焼状態検出装置は、燃焼状態検出手段により点火プラグとグランドとの間に流れる電流が検出され、信号変換手段によりこの検出された電流に基づき燃焼状態に応じた電圧信号が出力され、更に、オフセット手段により信号変換手段から出力された電圧信号が所定範囲にオフセットされるものである。この燃焼状態検出装置によれば、内燃機関が正常燃焼状態または失火状態の何れの状態にあるときでもオフセット手段から出力される信号が電源電圧またはグランド電位に固定されることがないため、回路上の正常/異常の確実な判定を可能にしようとしている。
特開平11−37900号公報
しかしながら、上述の従来技術は、ECUはワイヤハーネスを介して相手の正常燃焼状態と失火状態の2つの状態を判定することができるが、逆に、ECUはそのワイヤハーネスを介して相手に対して指令等の情報を伝達することができない。したがって、ワイヤハーネス等の通信線を介して双方向に情報の伝達をやり取りしたい場合には、ワイヤハーネスを介して片方向にのみ情報を伝達する上述の従来技術を利用することはできない。
また、判定対象の状態に応じて変動する電圧信号の電圧値に基づいて当該状態を判定する場合、判定対象の状態が変化する際の電圧信号の電圧値の変動タイミングと電圧を検出するタイミングとの関係によっては、その変動タイミングの時に電圧を検出してしまうことによって、判定対象の状態を誤って判定するおそれがある。この点、上述の従来技術は、コンパレータの電圧信号の電圧値に基づいて当該状態を判定することのみが開示されているに留まっているため、そのような懸念を解決することができない。
そこで、本発明は、通信線を介して互いに情報を双方向に伝送するとともに、伝送情報の誤判断を防止することができる、双方向通信システムの提供を目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の双方向通信システムは、
第1の通信装置と、
第2の通信装置と、
前記第1の通信装置と前記第2の通信装置を結ぶ通信線とを有し、
前記第1の通信装置は、前記通信線を通る信号波の電圧が所定電圧以上ある半波長区間における前記信号波の電圧変動に基づいて前記第2の通信装置の伝送情報を判断し、
前記第2の通信装置は、前記信号波の周波数変動に基づいて前記第1の通信装置の伝送情報を判断する、双方向通信システムであって、
カウント値が所定の設定値に一致する度に前記半波長区間の前記信号波の電圧を可変させるとともにカウント値を初期値に更新し、前記初期値からのカウントを繰り返すことによって、前記信号波の周波数を前記設定値に応じて設定するタイマカウンタを備え、
前記第1の通信装置は、前記タイマカウンタのカウント値が初期値の場合、前記第2の通信装置の伝送情報の判断を制止することを特徴とする。
ここで、前記タイマカウンタは、カウント値が所定の設定値に一致する度に前記半波長区間の前記信号波の電圧を可変させるとともにカウント値を零に更新し、零からのカウントアップを繰り返すことによって、前記信号波の周波数を該設定値に応じて設定するものであって、
前記第1の通信装置は、前記タイマカウンタのカウント値が零より大きく前記所定の設定値以下の場合に限り、前記第2の通信装置の伝送情報を判断すると好適である。
なお、前記第2の通信装置の伝送情報は、例えば、前記信号波の電圧変動によって第1の電圧が認識された場合に前記第1の電圧に対応する第1の情報であると判断され、前記信号波の電圧変動によって前記第1の電圧と所定値以上異なる第2の電圧が認識された場合に前記第2の電圧に対応する第2の情報であると判断される。
一方、前記第1の通信装置の伝送情報は、例えば、前記信号波の周波数変動によって第1の周波数が認識された場合に前記第1の周波数に対応する第3の情報であると判断され、前記信号波の周波数変動によって前記第1の周波数と所定値以上異なる第2の周波数が認識された場合に前記第2の周波数に対応する第4の情報であると判断される。
本発明によれば、通信線を介して互いに情報を双方向に伝送するとともに、伝送情報の誤判断を防止することができる。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態の説明を行う。図1は、本発明に係る双方向通信システムの第1の実施形態である。本第1の実施形態の双方向通信システムは、電子制御装置(いわゆる、ECU)100と、そのECU100によって制御される制御対象ユニット200(以下、「ユニット200」という)と、ECU100とユニット200を接続する通信線30とを有する制御システムである。ECU100の接続端子17とユニット200の接続端子27が、一本の通信線30によって、互いに通信可能なように結ばれる。
ECU100は、通信線30を介して、ユニット200に対して一つ又は複数の指令情報をパルスで出力する。ECU100は、指令情報毎に割り当てられた固定周波数に信号波(パルス)の周波数を可変させることでユニット200に指令情報を伝送する。
一方、ユニット200は、通信線30を介してその信号波を受信し、その信号波の周波数の違いによって指令情報の内容を判断する。逆に、ユニット200は、通信線30を介して、ECU100に対して一つ又は複数の状態情報を伝送する。状態情報とは、例えば、ユニット200の正常状態や異常状態等を表す情報であったり、ユニット200が有しているECU100に伝達すべき情報であったりする。ユニット200は、通信線30を通る信号波の電圧を可変させることでECU100に状態情報を伝送する。ECU100は、その信号波の電圧の違いによってユニット200からの状態情報の内容を判断する。
以下、ECU100とユニット200のそれぞれの構成について詳細説明する。
ECU100は、演算や制御を行うCPU(中央演算処理装置)や、データの記憶を行うメモリや、外部との入出力を行うI/O部などを備えるマイコン10を有している。
マイコン10は、ユニット200に一つ又は複数の指令情報を伝送するため、指令情報とパルスの周波数との既定の対応関係に従って、指令情報に応じた周波数のパルスを出力ポートP1から出力する。ユニット200に対する指令情報の内容として、例えば、「動作禁止」、「動作内容変更」、「動作開始」の3つの指令情報がある場合、マイコン10は、「動作禁止」の指令をする場合には48ms周期のパルスを出力し、「動作内容変更」の指令をする場合には64ms周期のパルスを出力し、「動作開始」の指令をする場合には80ms周期のパルスを出力する。なお、指令情報とパルスの周波数との既定の対応関係に従って、指令情報に応じた周波数のパルスが出力ポートP1から出力されるが、周波数は周期と等価であるため、便宜上、「*ms周期のパルス」と表現している。
図2は、指令情報毎のパルスの周波数の設定方法を説明するための図である。マイコン10は、出力ポートP1から出力されるパルスの周波数(言い換えれば、通信線30上の信号波の周波数)を指令情報毎に所定の値に設定できるようにするため、その内部にタイマカウンタを備えている。タイマカウンタは、固定周期Tの基準パルス(図2の場合、固定周期T=8msの基準パルス)をカウントすることで時間の経過を計測する。タイマカウンタは、基準パルスの一周期分をカウントする毎にカウント値を繰り上げる(カウントアップする)。また、タイマカウンタにはコンペアレジスタが付与されている。コンペアレジスタは、タイマカウンタのカウント値と比較するための値を設定するレジスタである。タイマカウンタは、カウント値がカウントアップによりコンペアレジスタの値と一致する度にカウント値を零にクリアし、零からのカウントアップを繰り返す。
図2(a)は、「動作禁止」の指令情報を示す48ms周期のパルスの生成を説明するための図である。「動作禁止」の指令情報を出力したい場合、コンペアレジスタには「2」が設定される。タイマカウンタは、基準パルスの固定周期8ms毎にコンペアレジスタの設定値「2」とカウント値を比較する。カウント値がコンペアレジスタ設定値「2」より小さい場合には出力ポートP1の電圧レベルをそのまま継続させるとともに、カウント値を一つカウントアップする。カウント値がコンペアレジスタ設定値「2」以上の場合には出力ポートP1の電圧レベルを反転させ、カウント値を零にクリアする。
図2(b)は、「動作内容変更」の指令情報を示す64ms周期のパルスの生成を説明するための図である。「動作内容変更」の指令情報を出力したい場合、コンペアレジスタには「3」が設定される。タイマカウンタは、基準パルスの固定周期8ms毎にコンペアレジスタの設定値「3」とカウント値を比較する。カウント値がコンペアレジスタ設定値「3」より小さい場合には出力ポートP1の電圧レベルをそのまま継続させるとともに、カウント値を一つカウントアップする。カウント値がコンペアレジスタ設定値「3」以上の場合には出力ポートP1の電圧レベルを反転させ、カウント値を零にクリアする。
図2(c)は、「動作開始」の指令情報を示す80ms周期のパルスの生成を説明するための図である。「動作開始」の指令情報を出力したい場合、コンペアレジスタには「4」が設定される。タイマカウンタは、基準パルスの固定周期8ms毎にコンペアレジスタの設定値「4」とカウント値を比較する。カウント値がコンペアレジスタ設定値「4」より小さい場合には出力ポートP1の電圧レベルをそのまま継続させるとともに、カウント値を一つカウントアップする。カウント値がコンペアレジスタ設定値「4」以上の場合には出力ポートP1の電圧レベルを反転させ、カウント値を零にクリアする。
したがって、タイマカウンタは、コンペアレジスタに設定された値とカウント値が比較時に一致する度にトランジスタ11を駆動する出力ポートP1の電圧レベルを切り替えさせる(HiレベルからLoレベル、または、LoレベルからHiレベル)とともにカウント値を零に更新し、零からのカウントアップを繰り返すことによって、出力ポートP1から出力されるパルス(通信線30上の信号波)の周波数をコンペアレジスタに設定された値に応じて任意に設定することができる。
図1に示されるように、マイコン10の出力ポートP1から出力されたパルスはトランジスタ11に入力される。そのパルスのHiレベル電圧とLoレベル電圧に従いトランジスタ11はON/OFFする。出力ポートP1がHiレベルであればトランジスタ11はONし、出力ポートP1がLoレベルであればトランジスタ11はOFFする。トランジスタ11がONしているときには、ユニット200内の定電圧電源24から抵抗22、通信線30、抵抗13及びツェナーダイオード12を通って電流が流れる。なお、抵抗13は保護抵抗であり抵抗22に比べて十分小さく、無くてもよい。トランジスタ11がONしている時の通信線30上の信号波のLo電圧(下限の電圧)をオフセットするツェナーダイオード12も、同様に、無くてもよい。
また、通信線30上の信号波の電圧は、抵抗14及び抵抗15から構成される分圧回路を介して分圧され、その分圧値がマイコン10のアナログ入力ポートADCに入力される。これにより、マイコン10は、マイコン10に内蔵されるA/Dコンバータによってアナログ値がデジタル値に変換され、信号線30上の信号波の電圧を認識可能となる。なお、抵抗14あるいは抵抗15は、トランジスタ11がONしている時の通信線30上の信号波のLo電圧を確保するため、回路設計上成立する範囲内で抵抗22に対してできるだけ大きい値とする。
一方、ユニット200は、ECU100と同様に、演算や制御を行うCPU(中央演算処理装置)や、データの記憶を行うメモリや、外部との入出力を行うI/O部などを備えるマイコン20を有している。
ECU100が通信線30を介して送信した信号波は、マイコン20の入力ポートP3に入力される。マイコン20は、信号波の周波数(周期)の違いによってその信号波に含まれるECU100からの指令情報の内容を判断する。マイコン20は、上述の例示を引用すると信号波の周期が48msの場合には「動作禁止」の指令と判断し、その指令に従った所定の処理を実行する。
また、マイコン20は、ECU100に2つの状態情報を伝達するため、状態情報とHi/Loレベルとの既定の対応関係に従って、状態情報に応じたレベルの電圧を出力ポートP4から出力する。ECU100に対して伝達すべき状態情報の内容として、例えば、ユニット200自体の動作状態や、ユニット200が他の装置から取得した情報や、ダイアグ情報が挙げられる。ECU100に対して伝達すべき状態情報の内容として、例えば、「正常動作中(状態1)」及び「異常検出中(状態2)」の2つの状態情報がある場合、マイコン20は、「正常動作中(状態1)」の応答をする場合にはLoレベルの電圧を出力ポートP4から出力し、「異常検出中(状態2)」の応答をする場合にはHiレベルの電圧を出力ポートP4から出力する。
マイコン20の出力ポートP4から出力された電圧はトランジスタ21に入力される。その電圧のHiレベル電圧とLoレベル電圧に従いトランジスタ21はON/OFFする。出力ポートP4がHiレベルであればトランジスタ21はONし、出力ポートP4がLoレベルであればトランジスタ21はOFFする。トランジスタ21がONしているときには、ユニット200内の定電圧電源24から抵抗22、抵抗23を通って電流が流れる。トランジスタ21がON/OFFすることによって、通信線30上の信号波の電圧は変化する。通信線30上の信号波の電圧は、上述したように、抵抗14及び抵抗15から構成される分圧回路とA/Dコンバータによって、ECU100のマイコン10によって認識される。したがって、ECU100のマイコン10は、通信線30上の信号波の電圧の違いによってその信号波に含まれるユニット200からの状態情報の内容を判断する。マイコン10は、その状態情報に従った所定の処理を必要であれば実行する。
図3は、本発明に係る双方向通信システムの第1の実施形態の動作波形を示した図である。図3(a)は、通信線30の電圧波形(すなわち、信号波の電圧波形)を示す。図3(b)は、ユニット200のマイコン20の出力ポートP4の電圧レベルを示す。図3(c)は、ECU100のマイコン10の内部値X(ユニット200の状態情報の判断結果)を示す。図3(d)は、ECU100のマイコン10の出力ポートP1の電圧レベルを示す。また、図3に示される「処理タイミング」とは(図3上には、1から40まで記載)、上述のタイマカウンタがカウントする基準パルスのカウントタイミングを示す。すなわち、「処理タイミング」の間隔は、基準パルスの固定周期T=8msに相当する。以下、各処理タイミングをt1,t2のように「t*」で表す。
図3に示されるように、ECU100のマイコン10の出力ポートP1がHiレベルの場合には、ユニット200のマイコン20の出力ポートP4がHiレベル/Loレベルにかかわらず、トランジスタ11のONによって通信線30の信号波の電圧はLoレベル(電圧値V)になる。出力ポートP1及びP4がいずれもLoレベルの場合には、トランジスタ11及び21のOFFによって通信線30の信号波の電圧は第1段目のHiレベル(定電圧電源24の電圧値に略等しい電圧値VH1)になる。出力ポートP1がLoレベルで出力ポートP4がHiレベルの場合には、トランジスタ11のOFF且つトランジスタ21のONによって通信線30の信号波の電圧は第2段目のHiレベル(抵抗22と抵抗23とによる定電圧電源24の電圧値の分圧値に略等しい電圧値VH2)になる。
ユニット200のマイコン20は、図3(a)に示される信号波のエッジ間の時間によってその信号波に含まれる指令情報の内容を判断する。つまり、マイコン20は、例えば、立ち上がりエッジの間隔が64ms(t2〜t10)であれば「動作内容変更」の指令と判断し、立ち上がりエッジの間隔が128ms(t22〜t38)であれば128msに対応する所定の指令情報と判断する。
一方、ECU100のマイコン10は、出力ポートP1にLoレベルを出力している間における図3(a)に示される信号波の電圧の変動によってその信号波に含まれる状態情報の内容を判断する。つまり、マイコン10は、通信線30の信号波30の電圧がVH1と認識すれば、VH1に対応する状態情報であると判断し、通信線30の信号波30の電圧がVH2と認識すれば、VH2に対応する状態情報であると判断する。上述の例示を引用すると、マイコン10は、VH1と認識した場合「正常動作中(状態1)」であると判断し、VH2と認識した場合「異常検出中(状態2)」であると判断する。
ここで、ユニット200のマイコン20は、任意のタイミングで、状態情報に応じたレベルの電圧を出力ポートP4から出力することができる。図3に示されるように、ユニット200のマイコン20は、ECU100のマイコン10の出力ポートP1がHiレベル/Loレベルにかかわらず(つまり、マイコン10と非同期で)、出力ポートP4の電圧レベルを切り替えることができる。
ところで、ECU100のマイコン10のプログラムの構成、トランジスタ等の各素子や回路全体の応答性、ワイヤハーネス等の通信線30の線長や寄生容量などの要因によって、通信線30の信号波の電圧の検出タイミングとその信号波の電圧変動との関係によっては、マイコン10が、信号波の電圧を誤検出し、信号波に含まれる状態情報を誤判断するおそれがある。
図4は、信号波の電圧の誤検出を説明するための図である。図4に示されるように、素子の応答性等の上述のような要因によって、信号波の電圧の立ち上がり波形がなまる場合がある。ECU100のマイコン10は、出力ポートP1にLoレベルを出力している間の信号波の電圧を検出することによって、その信号波に含まれる状態情報の内容を判断するが、図4に示されるような場合、本来「正常動作中(状態1)」の状態情報をユニット200が伝送しているにもかかわらず「異常検出中(状態2)」の状態情報であると誤判断するおそれがある。すなわち、マイコン10が、信号波の電圧をVH1と認識される電圧範囲で検出すべきところを電圧波形の立ち上がり途中で検出することによりVH2と誤検出するおそれがある。
そこで、本発明に係るECU100のマイコン10は、信号波の電圧が安定するまでの時間を考慮して、信号波の電圧の検出を遅らせることによって信号波に含まれる状態情報の誤判断を防止する。
マイコン10は、信号波の電圧が安定するまでの時間を考慮して信号波の電圧の検出を遅らせることができるように、タイマカウンタを利用する。このタイマカウンタについては、出力ポートP1から出力されるパルスの周波数を指令情報毎に所定の値に設定するための上述のタイマカウンタを流用してもよいし、専用のタイマカウンタを設定してもよい。上述のタイマカウンタを流用すればプログラムの簡素化や演算処理の負荷の低減が可能となり、専用のタイマカウンタを設定すれば上述のタイマカウンタの基準パルスと異なる固定周期Tの基準パルスに変更することが可能となる。この固定周期の値は、図4に示されるような電圧波形の立ち上がりなまりに応じて、信号波の電圧をVH1と認識される電圧範囲で検出できるタイミングとなるように設定すればよい。
図5は、通信線30の信号波と信号波に含まれる状態情報の判断有無とタイマカウンタのカウント値との関係を示した図である。タイマカウンタは、基準パルスの一周期分をカウントする毎にカウント値をカウントアップする。カウント値がカウントアップによりコンペアレジスタの値と一致する度にカウント値を零にクリアし、零からのカウントアップを繰り返す。図5の場合、コンペアレジスタには「2」が設定されている。タイマカウンタは、基準パルスの固定周期T毎にコンペアレジスタの設定値「2」とカウント値を比較する。マイコン10は、出力ポートP1にLoレベルを出力している間に、タイマカウンタのカウント値が1以上の場合のA/DコンバータによるAD値を取得し、その取得した値にマイコン10の内部値X(図2(c)参照)を更新する。一方、マイコン10は、出力ポートP1にHiレベルを出力している間では、内部値Xを更新させない。マイコン10は、内部値Xの値に応じて、「正常動作中(状態1)」であるのか「異常検出中(状態2)」であるのかを判断する。
図6は、ECU100のマイコン10が行う状態情報の判断動作を示すフローである。マイコン10は、トランジスタ11がオフであるか否か(出力ポートP1にLoレベルを出力しているか否か)を判断し(ステップ2)、オフである場合にタイマカウンタのカウント値が零に等しいか否かを判断する(ステップ4)。タイマカウンタのカウント値が零でない場合には、A/DコンバータによるAD値がVH2と認識される電圧範囲内にあるか否かを判断する(ステップ6)。AD値がVH2と認識される電圧範囲内にない場合にはユニット200の状態は「正常動作中(状態1)」であると判断し(ステップ8)、AD値がVH2と認識される電圧範囲内にある場合にはユニット200の状態は「異常検出中(状態2)」であると判断する(ステップ10)。
したがって、ECU100のマイコン10は、タイマカウンタのカウント値が零の場合には、A/DコンバータによるAD値によって、ユニット200が伝送した状態情報の判断を実施しないので、信号波に含まれる状態情報を誤って判断しない。
図7は、本発明に係る双方向通信システムの第2の実施形態である。本第2の実施形態の双方向通信システムは、上述の第1の実施形態と同様に、ECU100と、そのECU100によって制御されるユニット200と、ECU100とユニット200を接続する通信線30とを有する制御システムである。
第2の実施形態について、第1の実施形態と同様の構成部位については同一の符号を付し、第1の実施形態と同様の機能についてはその説明を省略又は簡略する。
ユニット200は、第1の実施形態に比較して、ECU100に伝達すべき状態情報の数を3つに増やすため、抵抗25及びトランジスタ26が追加され、マイコン20の出力ポートP5を使ってトランジスタ26が駆動される。
マイコン10のトランジスタ11がONしているときには、ユニット200のトランジスタ26がOFFの場合にはユニット200内の定電圧電源24から抵抗22、通信線30、抵抗13及びツェナーダイオード12を通って電流が流れ、ユニット200のトランジスタ26がONの場合にはユニット200内の定電圧電源24から抵抗22,25、通信線30、抵抗13及びツェナーダイオード12を通って電流が流れる。なお、抵抗13は保護抵抗であり抵抗22,25に比べて十分小さく、無くてもよい。トランジスタ11がONしている時の通信線30上の信号波のLo電圧(下限の電圧)をオフセットするツェナーダイオード12も、同様に、無くてもよい。
ユニット200のマイコン20は、ECU100に3つの状態情報を伝達するため、状態情報とHi/Loレベルとの既定の対応関係に従って、状態情報に応じたレベルの電圧を出力ポートP4及びP5から出力する。
マイコン20の出力ポートP4から出力された電圧はトランジスタ21に入力され、マイコン20の出力ポートP5から出力された電圧はトランジスタ26に入力される。その電圧のHiレベル電圧とLoレベル電圧に従いトランジスタ21,26はON/OFFする。出力ポートP4がHiレベルであればトランジスタ21はONし、出力ポートP4がLoレベルであればトランジスタ21はOFFする。出力ポートP5とトランジスタ25の関係も同じである。トランジスタ21がONしているときにトランジスタ26がOFFしているときには、ユニット200内の定電圧電源24から抵抗22、抵抗23を通って電流が流れ、トランジスタ21がONしているときにトランジスタ26がONしているときには、ユニット200内の定電圧電源24から抵抗22,25、抵抗23を通って電流が流れる。トランジスタ21,26がON/OFFすることによって、通信線30上の信号波の電圧は変化する。したがって、上述と同様に、ECU100のマイコン10は、通信線30上の信号波の電圧の違いによってその信号波に含まれるユニット200からの状態情報の内容を判断する。
ECU100のマイコン10の出力ポートP1がHiレベルの場合には、マイコン20の出力ポートP4やP5がHiレベル/Loレベルにかかわらず、トランジスタ11のONによって通信線30の信号波の電圧はLoレベル(電圧値V)になる。出力ポートP1がLoレベル且つ出力ポートP4がLoレベルの場合には、出力ポートP5がHiレベル/Loレベルにかかわらず、トランジスタ11のOFF且つトランジスタ21のOFFによって通信線30の信号波の電圧は第1段目のHiレベル(定電圧電源24の電圧値に略等しい電圧値VH1)になる。出力ポートP1がLoレベル且つ出力ポートP4がHiレベル且つ出力ポートP5がHiレベルの場合には、トランジスタ11のOFF且つトランジスタ21及び26のONによって通信線30の信号波の電圧は第2段目のHiレベル(抵抗22と抵抗23と抵抗25とによる定電圧電源24の電圧値の分圧値に略等しい電圧値VH2)になる。出力ポートP1がLoレベル且つ出力ポートP4がHiレベル且つ出力ポートP5がLoレベルの場合には、トランジスタ11のOFF且つトランジスタ21のON且つトランジスタ26のOFFによって通信線30の信号波の電圧は第3段目のHiレベル(抵抗22と抵抗23による定電圧電源24の電圧値の分圧値に略等しい電圧値VH3)になる。
したがって、ECU100のマイコン10は、出力ポートP1にLoレベルを出力している間における信号波の電圧振幅の変動によってその信号波に含まれる状態情報の内容を判断する。つまり、マイコン10は、通信線30の信号波30の電圧がVH1と認識すれば、VH1に対応する状態情報であると判断し、通信線30の信号波30の電圧がVH2と認識すれば、VH2に対応する状態情報であると判断し、通信線30の信号波30の電圧がVH3と認識すれば、VH3に対応する状態情報であると判断する。
なお、ユニット200のマイコン20は、第1の実施形態と同様に、信号波のエッジ間隔によってその信号波に含まれる指令情報の内容を判断することができるとともに、任意のタイミングで、状態情報に応じたレベルの電圧を出力ポートP4及びP5から出力することができる。
ここで、上述の第1の実施形態での説明と同様に、素子の応答性等の上述のような要因によって、信号波の電圧の立ち上がり波形がなまる場合がある。ECU100のマイコン10は、出力ポートP1にLoレベルを出力している間の信号波の電圧を検出することによって、その信号波に含まれる状態情報の内容を判断するが、図4に示されるような場合、本来VH1に対応する状態情報をユニット200が伝送しているにもかかわらずVH2あるいはVH3に対応する状態情報であると誤判断するおそれがある。すなわち、マイコン10が、信号波の電圧をVH1と認識される電圧範囲で検出すべきところを電圧波形の立ち上がり途中で検出することによりVH2あるいはVH3と誤検出するおそれがある。
そこで、第2の実施形態のECU100のマイコン10は、第1の実施形態と同様に、信号波の電圧が安定するまでの時間を考慮して信号波の電圧の検出を遅らせることができるように、タイマカウンタを利用する。タイマカウンタがカウントする基準パルスの固定周期の値は、図4に示されるような電圧波形の立ち上がりなまりに応じて、信号波の電圧をVH1と認識される電圧範囲で検出できるタイミングとなるように設定すればよい。
以上、上述の実施形態によれば、信号波の電圧が安定しない電圧立ち上がりの過渡状態にあるときには、電圧の検出をしてユニット200が伝送した状態情報の判断を実施しないので、信号波に含まれる状態情報の誤判断を防止することができる。
また、上述の実施形態によれば、ECU100は、通信線30を通る信号波の電圧がHiレベルにある半波長区間におけるその信号波の電圧変動に基づいてユニット200が伝送した状態情報を取得する。したがって、ユニット200は、信号波の振幅方向の電圧がECU100に伝達すべき状態情報に対応する電圧となるようにトランジスタをON/OFFすることによって、ECU100にその状態情報を伝達することができる。
また、上述の実施形態によれば、ユニット200は、通信線30を通る信号波の周波数変動に基づいてECU100が伝送した指令情報を取得する。したがって、ECU100は、信号波の周波数がユニット200に伝達すべき指令情報に対応する周波数となるようにトランジスタをON/OFFすることによって、ユニット200にその指令情報を伝達することができる。
また、上述の実施形態によれば、複数の指令情報を相手に伝達させ複数の状態情報をその相手から取得したい場合であっても、両者を接続する通信線を複数設定する必要がない。
以上、本発明の好ましい実施例について詳説したが、本発明は、上述した実施例に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなく、上述した実施例に種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、上述の実施形態において、ECU100が特許請求の範囲に記載の「第1の通信装置」に相当し、ユニット200が特許請求の範囲に記載の「第2の通信装置」に相当するが、「通信装置」は相手に情報を伝達することが可能な装置であればよいので、「通信装置」には、通信機能のみ有する装置だけでなく、その機能の一部として通信機能を備えた装置も含まれる。
また、上述の実施形態では、ECU100が通信線30を通る信号波の周波数を可変させることでユニット200に指令情報を伝送し、ユニット200が通信線30を通る信号波の電圧を可変させることでECU100に状態情報を伝送しているが、逆に、ECU100が通信線30を通る信号波の周波数を可変させることでユニット200に状態情報を伝送し、ユニット200が通信線30を通る信号波の電圧を可変させることでECU100に指令情報を伝送するとしてもよい。
また、上述の実施形態では、マイコン10は、マイコン10に内蔵されるA/Dコンバータによってアナログ値がデジタル値に変換され、信号線30上の信号波の電圧を認識していたが、図1及び図7に示されるように、ラッチ回路16によって通信線30上の信号波の電圧を認識してもよい。ラッチ回路16の出力がマイコン10の入力ポートP2に入力される。
また、上述の実施形態のタイマカウンタは、カウントアップするものであったが、カウントダウンするタイマカウンタでもよい。この場合、タイマカウンタは、基準パルスの一周期分をカウントする毎にカウント値を繰り下げ(カウントダウンし)、カウント値がカウントダウンによりコンペアレジスタの値と一致する度にカウント値を所定の初期値に更新し、その初期値からのカウントダウンを繰り返せばよい。
本発明に係る双方向通信システムの第1の実施形態である。 指令情報毎のパルスの周波数の設定方法を説明するための図である。 本発明に係る双方向通信システムの第1の実施形態の動作波形を示した図である。 信号波の電圧の誤検出を説明するための図である。 通信線30の信号波と信号波に含まれる状態情報の判断有無とタイマカウンタのカウント値との関係を示した図である。 ECU100のマイコン10が行う状態情報の判断動作を示すフローである。 本発明に係る双方向通信システムの第2の実施形態である。
符号の説明
10,20 マイコン
11,21,26 トランジスタ
12 ツェナーダイオード
13,14,15,22,23,25 抵抗
16 ラッチ回路
24 定電圧電源
30 通信線
100 ECU(第1の通信装置)
200 ユニット(第2の通信装置)

Claims (2)

  1. 第1の通信装置と、
    第2の通信装置と、
    前記第1の通信装置と前記第2の通信装置を結ぶ通信線とを有し、
    前記第1の通信装置は、前記通信線を通る信号波の電圧が所定電圧以上ある半波長区間における前記信号波の電圧変動に基づいて前記第2の通信装置の伝送情報を判断し、
    前記第2の通信装置は、前記信号波の周波数変動に基づいて前記第1の通信装置の伝送情報を判断する、双方向通信システムであって、
    カウント値が所定の設定値に一致する度に前記半波長区間の前記信号波の電圧を可変させるとともにカウント値を初期値に更新し、前記初期値からのカウントを繰り返すことによって、前記信号波の周波数を前記設定値に応じて設定するタイマカウンタを備え、
    前記第1の通信装置は、前記タイマカウンタのカウント値が初期値の場合、前記第2の通信装置の伝送情報の判断を制止することを特徴とする、双方向通信システム。
  2. 前記タイマカウンタは、カウント値が所定の設定値に一致する度に前記半波長区間の前記信号波の電圧を可変させるとともにカウント値を零に更新し、零からのカウントアップを繰り返すことによって、前記信号波の周波数を該設定値に応じて設定するものであって、
    前記第1の通信装置は、前記タイマカウンタのカウント値が零より大きい場合に限り、前記第2の通信装置の伝送情報を判断する、請求項1記載の双方向通信システム。
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