JP4774699B2 - 残存容量推定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電源として用いられるバッテリやキャパシタの残存容量を正確に推定する残存容量推定装置に関する。
電気自動車等に搭載される走行用バッテリに関しては、車両加速時や登坂時等の高負荷の際にバッテリの放電電流が大電流となる場合が頻繁にあり、そのような大電流放電時のバッテリ端子電圧と電圧−残存容量相関とに基づいて、バッテリの残存容量を正確に推定することができる(例えば、特許文献1参照)。
特開平6−034727号公報
しかしながら、上述した従来技術は、電気自動車のように大電流が流れる負荷(モータ等)を有する電源システムへの適用に限られてしまう。例えば、エンジン車両の補機用バッテリ等のように、大電流を要する負荷を備えていない電源システムや、大電流負荷を備えていても大電流となる機会が少ない電源システムでは、上述した方法による残存容量推定ができなかったり、推定の頻度が非常に限られたものとなってしまう。そのため、電流積算による残存容量の推定を行わざるを得ず、残存容量推定誤差が大きくなってしまうという問題があった。
本発明は、負荷に電流を供給する第1および第2の電力貯蔵手段を備えた電源システムの残存容量推定装置に関するもので、推定手段は、第1の電力貯蔵手段の端子電圧に基づいて第1の電力貯蔵手段の残存容量を推定する。そして、その残存容量推定の時に第1の電力貯蔵手段の電流値が大電流放電を満たす所定放電電流値よりも大きい場合には、制御手段により、第の電力貯蔵手段から第の電力貯蔵手段へと電流を導いて、第1の電力貯蔵手段の電流値が所定放電電流値と等しくなるように制御する。
本発明によれば、第1の電力貯蔵手段の残存容量推定時に、第1の電力貯蔵手段の電流値が大電流放電を満たす所定放電電流値と等しくなるように制御するようにしたので、より正確な残存容量を推定することが可能となる。
以下、図を参照して本発明を実施するための最良の形態について説明する。
−第1の実施の形態−
図1は本発明による残存容量推定装置の第1の実施の形態を示す図である。本実施の形態では、残存容量推定装置14は、エンジン8を駆動動力として走行する車両に搭載されたバッテリ18A,18Bの残存容量を推定する。図1は、残存容量推定装置14と車両の電源系統とを示すブロック図である。図1に示す例では2台のバッテリ18A,18Bを搭載しているが、本発明は3台以上搭載したものにも適用できる。
図1に示したバッテリ18A,18Bは同一起電力(例えば、起電力12V)の鉛電池であって、それぞれスイッチ15A,15Bを介して発電機(以下ではALTと記す)10と車載機器等で構成される負荷7とに接続されている。スイッチ15A,15Bは通常は閉状態(以下では、オン状態と呼ぶ)とされ、後述する残存容量推定の際に必要に応じて開状態(以下では、オフ状態と呼ぶ)とされる。
エンジン8により回転駆動されて発電を行うALT10は、発電制御部23によって制御される。発電制御部23は、バッテリ18A,18Bの容量が常にエンジン再始動が可能な最低電池容量から1C充電が可能な最高電池容量以内に維持されるように、ALT10の発電制御を行っている。発電制御部23からは、電池残存容量推定の要求信号が定期的もしくは必要に応じて残存容量推定装置14に出力される。残存容量推定装置14はその要求信号により推定処理を実行し、発電制御部23に対してALT10による発電を指示する信号や推定されたバッテリ18A,18Bの電池残存容量情報を出力する。
各バッテリ18A,18Bには、バッテリ電圧を計測する電圧計3A,3B、バッテリ18A,18Bに流入・流出する電流を計測する電流計2A,2B、バッテリ温度を計測する温度計4A,4Bがそれぞれ設けられている。そして、各計測器によって計測された電圧値VA,VB、電流値IA,IBおよび温度TA,TBは、それぞれ残存容量推定装置14に入力される。また、バッテリ18Aの出力側とバッテリ18Bの出力側との間には、DC−DCコンバータ17が設けられている。
(残存容量推定方法の説明)
鉛電池等においては、大電流放電時の電圧値とバッテリの残存容量との間には非常に良い相関関係があることが知られている。図2は、バッテリ18A,18Bを1C放電させたときの電圧値と電池残存容量との相関を示す図である。なお、1Cは満充電状態のバッテリ18Aまたは18Bを1/1C=1時間で放電してしまう電流値を表している。また、電池残存容量はSOC(state of charge)で表しており、満充電はSOC=100%、完全に放電した状態はSOC=0%である。
電圧値と残存容量との相関はバッテリの温度に依存しており、曲線L1はバッテリ温度が0℃の場合の相関関係を表しており、曲線L2,L3はそれぞれ20℃、40℃の場合の相関関係を表している。例えば、電池温度が40℃において1C放電時に電圧値V1が計測された場合、曲線L3から残存容量はSOC=75%であることが分る。
《残存容量推定の手順の説明》
次に、残存容量推定装置14によるバッテリ18A,18Bの残存容量推定の手順について、図3,4のフローチャートを用いて説明する。図3のフローチャートは、例えば、車両のイグニッションキースイッチがオンされるとスタートする。ステップS201では、バッテリ18Aの残存容量推定を要求する信号が発電制御部23から入力されたか否かを判定する。ステップS201において要求信号が入力されたと判定されるとステップS231へと進み、バッテリ18Aに関する一連の残存容量推定処理が実行される。
一方、ステップS201において入力されていないと判定されるとステップS203に進み、ステップS203においてバッテリ18Bに関する残存容量推定要求信号が発電制御部23から入力されたか否かを判定する。ステップS203で要求信号が入力されたと判定されると、図4のステップS301へ進んでバッテリ18Bに関する一連の残存容量推定処理が実行され、要求信号が入力されていないと判定されるとステップS201へ戻る。
(バッテリ18Aの残存容量推定処理)
まず、ステップS201からステップS231へ進んだ場合における、バッテリ18Aの残存容量推定処理について説明する。ステップS231では、電流計2A,2Bによって計測されたバッテリ18A,18Bの放電電流値の和=IA+IBが1Cよりも大きいか否かを判定する。
ステップS231においてIA+IBが1C以下であると判定された場合には、ステップS232に進んでALT10の発電停止の要求を発電制御部23に送信し、その後ステップS202に進む。一方、ステップS231でIA+IBが1Cよりも大きいと判定された場合には、ステップS202へ進む。本実施の形態では、バッテリ放電電流が大放電電流である1Cの状態における電圧値に基づいて残存容量推定を行うようにしているが、IA+IBが1C以下の場合には、ALT10による発電を停止することによりバッテリ18Aの放電電流を1Cに上昇させやすいようにする。
次いで、ステップS202では、残存容量推定の対象となっているバッテリ18Aの放電電流値IAがIA=1Cであるか否かを判定する。ステップS202でIA=1Cと判定された場合には、放電電流値が残存容量推定の条件を満たしているのでステップS209に進んでIA=1Cの放電状態が2秒以上経過したか否かを判定する。ここで、図2に示す電圧と残存容量との相関関係を用いるためには、IA=1Cの大電流放電が行われ、かつ、その状態が少なくとも2秒程度継続される必要がある。そのため、本実施の形態では、ステップS209のように1C放電が2秒以上継続した場合に残存容量を求めるようにしている。
そして、ステップS209で1C放電が2秒以上継続したと判定されるとステップS210へ進み、そのときのバッテリ18Aの電圧値VAおよび温度TAを取り込み、それらと図6の相関とに基づいて残存容量を求める。なお、図6に示す相関は、例えばテーブルとして残存容量推定装置14に設けられた記憶部14aに記憶されている。
一方、ステップS202で放電電流値IAがIA=1Cでないと判定されると、ステップS204へ進んでさらに電流値IAがIA>1Cを満たしているか否かを判定する。ステップS204でIA>1Cと判定されるとステップS205へ進み、IA>1Cでないと判定されると、すなわちIA<1Cと判定されるとステップS206に進む。本実施の形態のようにエンジン車両の電源システムの場合には、通常では負荷7を流れる電流は1Cよりも小さいが、スタータ始動時には放電電流値IAが1C以上となり得る。
IA>1Cと判定されてステップS204からステップS205へ進んだ場合、ステップS205においてスイッチ15Bをオフする。そして、ステップS207において、DC−DCコンバータ17によりバッテリ18A側電圧を昇圧させ、バッテリ18Bからバッテリ18A側へと電流が流れるようにする。すなわち、バッテリ18Bからバッテリ18A側に電流が供給されると、供給された分だけバッテリ18Aを流れる電流が減少するので、そのように制御することによりバッテリ18Aの電流を1Cに減少させる。
一方、ステップS204でIA<1Cと判定されてステップS206へ進んだ場合には、ステップS206でスイッチ15Bをオフする。そして、ステップS208において、DC−DCコンバータ17によりバッテリ18B側電圧を上昇させ、バッテリ18Aからバッテリ18Bへと電流が流れるようにする。すなわち、負荷7およびバッテリ18Bの両方に電流が流れるようにしてバッテリ18Aの電流を増加させ、バッテリ18Aを流れる電流が1Cとなるように制御する。このとき、バッテリ18Bは充電されることになる。
ステップS207またはステップS208が終了したならばステップS209へ進む。ステップS209以下の処理は、ステップS202からステップS209へ進んだ場合と同様なので説明を省略する。ステップS210の処理が終了したならば、図4のステップS219に進み、スイッチ15A,15BおよびDC−DCコンバータ17の動作状態をステップS231が処理される前の初期状態に戻し、一連の処理を終了する。
(バッテリ18Bの残存容量推定処理)
一方、ステップS203から図4のステップS301へ進んだ場合には、バッテリ18Bに関して、図3のバッテリ18Aに関する処理と同様の残存容量推定処理が実行される。すなわち、ステップS241において、バッテリ18A,18Bの放電電流値の和=IA+IBが1Cよりも大きいか否かを判定する。そして、ステップS241においてIA+IBが1C以下であると判定された場合には、ステップS242に進んでALT10の発電停止の要求を発電制御部23に送信し、その後ステップS211に進む。一方、ステップS241でIA+IBが1Cよりも大きいと判定された場合には、ステップS211へ進む。
次いで、ステップS211において、バッテリ18Bの放電電流値IBがIB=1Cであるか否かを判定する。ステップS211でIB=1Cと判定された場合には、ステップS217に進んでIB=1Cの放電状態が2秒以上経過したか否かを判定する。そして、ステップS217で1C放電が2秒以上継続したと判定されるとステップS218へ進み、そのときのバッテリ18Bの電圧値VBおよび温度TBを取り込み、それらと図6の相関とに基づいてバッテリ18Bの残存容量を求める。
一方、ステップS211で放電電流値IBがIB=1Cでないと判定されると、ステップS212へ進んでさらに電流値IBがIB>1Cを満たしているか否かを判定する。ステップS212でIB>1Cと判定されるとステップS213へ進んでスイッチ15Aをオフし、ステップS215においてDC−DCコンバータ17を動作させて、バッテリ18Aからバッテリ18B側へと電流が流れるようにDC−DCコンバータ17のバッテリ18B側電圧を上昇させる。すなわち、バッテリ18Bを流れる電流が減少するようにバッテリ18Aの電流をバッテリ18B側へと供給し、それによってバッテリ18Bを流れる電流が1Cとなるように制御する。
一方、ステップS212でIB<1Cと判定されてステップS214へ進んだ場合には、ステップS214でスイッチ15Aをオフし、ステップS216においてDC−DCコンバータ17を動作させて、バッテリ18Bからバッテリ18Aへと電流が流れるようにDC−DCコンバータ17のバッテリ18A側電圧を上昇させる。すなわち、負荷7およびバッテリ18Aの両方に電流が流れるようにしてバッテリ18Bの電流を増加させ、バッテリ18Bを流れる電流が1Cとなるように制御する。このとき、バッテリ18Aは充電されることになる。
そして、ステップS215またはステップS216が終了したならばステップS217へ進む。ステップS217以下の処理は、ステップS211からステップS217へ進んだ場合と同様なので説明を省略する。
図5は、残存容量推定処理中における、スイッチ15A,15Bのオン・オフ状態、バッテリ18A,18Bおよび負荷7に流れる電流、DC−DCコンバータ17のバッテリ18A側およびバッテリ18B側電圧の時間的変化を示したタイムチャートである。なお、図5のタイムチャートは、図3のフローチャートにおいてS201→S231→S232→S202→S204→S206→S208→S209→S210と進んだ場合を示している。なお、バッテリ18A,18Bの電流値は、プラスの場合が放電を表し、マイナスの場合が充電を表している。
(タイムチャートによる説明)
図5のタイムチャートの初期状態では、スイッチ15A,15Bはオン状態となっており、バッテリ18A,18Bには放電電流30(A)がそれぞれ流れている。ALT10は停止状態にあり、負荷には60(A)の電流が流れている。また、DC−DCコンバータ17の両端の電圧は12.3Vで等しくなっている。バッテリ18A,18Bは起電力が12Vの鉛電池であり、1C放電状態では80(A)の放電電流が流れるものとする。
ステップS201の処理においてバッテリ18Aの残存容量推定の要求があり、ステップS202まで処理が進む。図5に示す例では、バッテリ18A,18Bの放電電流値はいずれも80(A)よりも小さいので、ステップS202→S204→S206の順に処理が進む。そして、ステップS206においてスイッチ15Bがオフされると、バッテリ18Aのみが負荷7と接続されることになり、バッテリ18Aの放電電流は60(A)に増加し、バッテリ18Bの放電電流はゼロとなる。
次いで、ステップS208においてDC−DCコンバータ17を動作させて、DC−DCコンバータ17のバッテリ18B側の電圧を14.5(V)に昇圧する。その結果、バッテリ18Aからバッテリ18Bへと電流が流れ込んでバッテリ18Bが充電され、その充電に要する電流分だけバッテリ18Aの放電電流が増加する。バッテリ18B側の電圧を14.5(V)とすると、バッテリ18Bの充電電流は20(A)となり、負荷7を流れる60(A)の電流とバッテリ18Bへの20(A)の電流との和である80(A)=1Cの電流がバッテリ18Aに流れることになる。
そして、1C放電が2秒継続されるとステップS210の処理が実行され、1C放電状態における電圧値VAおよび電池温度TAの計測値を取り込んで、図6の相関に基づいて残存容量を求める。ステップS210の処理が終了すると、スイッチ15BはオンとされるとともにDC−DCコンバータ17の状態が図7の初期状態とされ、バッテリ18A,18Bの放電電流は初期状態の60(A)に戻る。
上述したように、本実施の形態のようなエンジン車両に搭載された電源システムにおいては、1C以上の電池放電が生じるのはスタータ始動時以外はほとんどなく、例えば、図5のタイムチャートに示したように通常の場合には負荷7を流れる電流は1Cよりも小さい。しかしながら、本実施の形態による残存容量推定装置14では、1C以上の大電流負荷を有しない電源システムであっても、スイッチ15A,15BおよびDC−DCコンバータ17を制御してバッテリ18A,18Bの放電電流値が1Cとなるような状態を作り出すことにより、エネルギーロスを生じることなくバッテリ18A,18Bの残存容量を正確に推定することができる。
その結果、加速・定常時などにおいて電池残存容量に応じてALT10を停止して燃費向上を狙ったALT発電制御や、アイドルストップにおいて、ぎりぎりまで電池放電をする制御を行うことができ、燃費の大幅向上を図ることができる。また、電池残存容量を正確に把握できることから、電池残存容量が所定の閾値以下の場合には負荷のオン・オフをコントロールする等して車両負荷変動による電圧低下を未然に防止でき、バスワイヤー(電導ステアリングや電導ブレーキなど)関連の電装部品に対する電源信頼性が向上する。
なお、上述した実施の形態では2つのバッテリ18a,18Bを備える電源システムを例に説明したが、3以上のバッテリを有するものにも適用することができる。例えば、一つのバッテリを第1のバッテリとし、残りの複数のバッテリをひとまとめにして第2のバッテリとみなし、第1のバッテリと第2のバッテリとの間にDC−DCコンバータ17を設けて、同様な制御を行えば良い。
[変形例]
図6は、上述した実施の形態の変形例を説明する図である。上述した実施の形態では、バッテリ18A,18Bは同一の12V鉛電池を2台備えていたが、図6に示すブロック図では、バッテリ18Bの代わりにキャパシタやリチウムイオン電池などの種類の異なるバッテリ20を備えている。このように電源種類が異なっていても、上述した残存容量推定の方法を同様に適用することができる。
なお、バッテリ20にキャパシタやリチウムイオン電池を用いた場合には、図2に示すような相関と1C放電中の電圧を用いて残存容量を推定しなくても、電流積算を用いることにより精度の高い残存容量推定ができる。そのため、バッテリ20に関しては、上述した残存容量の推定要求頻度が激減することになる。
−第2の実施の形態−
図7は第2の実施の形態を示すブロック図であり、電源システムは高電圧電源部30と低電圧電源部31とを備えている。高電圧電源部30には起電力36(V)のバッテリ22が設けられており、低電圧電源部31には起電力12(V)のバッテリ13が設けられている。ここでは、バッテリ22,13の起電力を36(V),12(V)としたが、これは一例を述べたものであり、起電力の異なるものであればどのような組み合わせでも良い。また、2組のバッテリに限らず3組以上のバッテリを備えるものであっても良い。
発電制御部23は、高電圧電源部30の電圧が約42(V)となるようにALT21を制御するとともに、低電圧電源部31の電圧が約14(V)となるようにDC−DCコンバータ17を制御している。7A、7Bは負荷である。その他の構成については図1に示した電源システムと同様である。
《残存容量推定の手順の説明》
図8,9は残存容量推定の手順を示すフローチャートであり、上述した図3,4に示したフローチャートとほぼ同様のものである。なお、本実施の形態においても、バッテリ22,13の残存容量推定は、1C放電における各バッテリの電圧値に基づいて行うこととする。ステップS301では、バッテリ22(36V系)の残存容量推定を要求する信号が発電制御部23から入力されたか否かを判定する。ステップS301において要求信号が入力されたと判定されるとステップS303へと進み、バッテリ22に関する一連の残存容量推定処理が実行される。
一方、ステップS301において入力されていないと判定されるとステップS303に進み、ステップS303においてバッテリ13(12V系)に関する残存容量推定要求信号が発電制御部23から入力されたか否かを判定する。ステップS303で要求信号が入力されたと判定されると、図9のステップS310へ進んでバッテリ13に関する一連の残存容量推定処理が実行され、要求信号が入力されていないと判定されるとステップ301へ戻る。
(バッテリ22(36V系)の残存容量推定処理)
まず、ステップS301からステップS303へ進んだ場合における、バッテリ22の残存容量推定処理について説明する。ステップS303では、電流計2Aによって計測されたバッテリ22の放電電流が1Cよりも大きいか否かを判定する。ステップS303においてNOと判定されると、ステップS304に進んでALT21の発電停止要求を発電制御部23に送信し、その後ステップS305へ進む。すなわち、ALT21の発電を停止することにより、バッテリ22の放電電流の増加を図る。一方、ステップS303でYESと判定されると、ステップS305へ進む。
次に、ステップS305において、残存容量推定の対象となっているバッテリ22の放電電流値IAがIA>1Cか否かを判定する。ステップS305でYES(IA>1C)と判定されると、ステップS306へ進んでDC−DCコンバータ17によりバッテリ22側電圧を昇圧し、バッテリ13からバッテリ22側に電流が流れるように制御する。すなわち、バッテリ13からバッテリ22側に電流が供給されると、供給された分だけバッテリ22の放電電流が減少するので、そのように制御することによりバッテリ22の電流を1Cに減少させる。
一方、ステップS305でNOと判定されてステップS307へ進んだ場合には、DC−DCコンバータ17によりバッテリ13側電圧を昇圧し、バッテリ22からバッテリ13側に電流が流れるように制御する。すなわち、バッテリ22は負荷7Aに電流を供給するとともに、DC−DCコンバータ17を介してバッテリ13にも電流を供給するようになる。その結果、バッテリ22の放電電流が増加するので、バッテリ22からバッテリ13へ供給される電流量を制御することにより、バッテリ22が1C放電となるようする。なお、バッテリ22から電流が供給されるため、バッテリ13の電流は減少する。
ステップS306またはステップS307が終了したならばステップS308へ進み、IA=1Cの放電状態が2秒以上経過したか否かを判定する。ステップS308の判定は、上述した第1の実施の形態と同様の理由により実施されるものである。ステップS308で1C放電が2秒以上継続したと判定されるとステップS309へ進み、そのときのバッテリ22の電圧値VAおよび温度TAを取り込み、それらと図10の相関とに基づいて残存容量を求める。
図10はバッテリ22(36V系)の電圧と残存容量との相関を示す図であり、縦軸は1C放電時の電圧値を表す。曲線L11はバッテリ温度が0℃のときの電圧と残存容量との相関を示しており、曲線L12,L13はバッテリ温度がそれぞれ20℃、40℃のときの相関を示している。これらの相関は、例えばテーブルとして残存容量推定装置14に設けられた記憶部14aに記憶されている。ステップS309の処理が終了したならば、図9のステップS317に進んでDC−DCコンバータ17の動作状態をステップS303が処理される前の初期状態に戻し、一連の処理を終了する。
(バッテリ13(12V系)の残存容量推定処理)
次に、ステップS302からステップS310へ進んだ場合の、バッテリ13の残存容量推定処理について説明する。ステップS310では、バッテリ13の放電電流が1Cよりも大きいか否かを判定する。ステップS310でYESと判定された場合にはステップS312へ進み、NOと判定された場合にはステップS311に進んでALT21の発電停止要求を発電制御部23に送信し、その後ステップS312へ進む。
ステップS312では、残存容量推定の対象となっているバッテリ13の放電電流値IAがIA>1Cか否かを判定する。ステップS312でYES(IA>1C)と判定されると、ステップS313へ進んでDC−DCコンバータ17によりバッテリ13側電圧を昇圧し、バッテリ22からバッテリ13側に電流が流れるように制御してバッテリ13を1C放電状態にする。
一方、ステップS312でNOと判定されてステップS314へ進んだ場合には、DC−DCコンバータ17によりバッテリ22側電圧を昇圧し、バッテリ13からバッテリ22側へと電流が流れるように制御する。すなわち、バッテリ13は負荷7Bに電流を供給するとともに、DC−DCコンバータ17を介してバッテリ22にも電流を供給するようになる。その結果、バッテリ13の電流が増加するので、バッテリ13からバッテリ22へ供給される電流量を制御することにより、バッテリ13が1C放電となるようする。
ステップS313またはステップS314が終了したならばステップS315へ進み、IA=1Cの放電状態が2秒以上経過したか否かを判定する。ステップS315で1C放電が2秒以上継続したと判定されるとステップS313へ進み、そのときのバッテリ13の電圧値VAおよび温度TAを取り込み、それらと図6の相関とに基づいて残存容量を求める。その後、ステップS317に進んでDC−DCコンバータ17の動作状態をステップS310が処理される前の初期状態に戻し、一連の処理を終了する。
上述したように、第2の実施の形態では、バッテリ22の放電電流が1Cより小さい場合には、低電圧電源部31へと電流を供給することにより放電電流を1Cとし、逆に、バッテリ22の放電電流が1Cより大きい場合には、低電圧電源部31から電流を供給することにより放電電流がICとなるようにしている。低電圧電源部31側のバッテリ13についても全く同様である。その結果、通常はほとんど1C以上の放電を行わない電源システムであっても、1C放電という大電流放電における電圧に基づいた正確な電池残存容量推定を行うことができる。
なお、上述した実施の形態ではバッテリを1C放電させた時の電圧値に基づいて残存容量を推定したが、これは一例であってこの値はバッテリの種類によって異なる。さらに、本発明は、上述したようなエンジン車両の電源システムに限らず、大電流放電を行わない種々の電源システムに適用することができる。また、本発明の特徴を損なわない限り、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではない。
以上説明した実施の形態と特許請求の範囲の要素との対応において、バッテリ18A,18Bのいずれか一方が第1の電力貯蔵手段に対応し、他方のバッテリが第2の電力貯蔵手段に対応する。また、DC−DCコンバータ17および残存容量推定装置14は制御手段を、残存容量推定装置14は推定手段をそれぞれ構成する。
本発明による残存容量推定装置の第1の実施の形態を示す図である。 バッテリ18A,18Bを1C放電させたときの電圧値と電池残存容量との相関を示す図である。 残存容量推定装置14によるバッテリ18A,18Bの残存容量推定の手順を示すフローチャートである。 図3の処理に続く手順を示すフローチャートである。 残存容量推定処理中における、スイッチ15A,15Bのオン・オフ状態、バッテリ18A,18Bおよび負荷7に流れる電流等の時間的変化を示したタイムチャートである。 変形例を示すブロック図である。 本発明による残存容量推定装置の第2の実施の形態を示すブロック図である。 第2の実施の形態における残存容量推定の手順を示すフローチャートである。 図8の処理に続く手順を示すフローチャートである。 バッテリ22(36V系)の電圧と残存容量との相関を示す図である。
符号の説明
2A,2B 電流計
3A,3B 電圧計
4A,4B 温度計
7,7A,7B 負荷
8 エンジン
10,21 発電機(ALT)
13,22,18a,18B バッテリ
14 残存容量推定装置
14a 記憶部
15A,15B スイッチ
17 DC−DCコンバータ
20 キャパシタ
23 発電制御部
30 高電圧電源部
31 低電圧電源部

Claims (4)

  1. 負荷に電流を供給する第1および第2の電力貯蔵手段を備えた電源システムの残存容量推定装置であって、
    前記第1の電力貯蔵手段の端子電圧に基づいて、前記第1の電力貯蔵手段の残存容量を推定する推定手段と、
    前記推定手段による残存容量推定時の前記第1の電力貯蔵手段の電流値が大電流放電を満たす所定放電電流値よりも大きい場合に、前記第2の電力貯蔵手段から前記第1の電力貯蔵手段へと電流を導いて前記第1の電力貯蔵手段の電流値が前記所定放電電流値と等しくなるように制御することを特徴とする残存容量推定装置。
  2. 請求項1に記載の残存容量推定装置において、
    前記制御手段は、前記残存容量推定時に前記第1の電力貯蔵手段の電流値が前記放電電流値よりも小さい場合に、前記第1の電力貯蔵手段から前記第2の電力貯蔵手段へと電流を導いて、前記第1の電力貯蔵手段の電流値が前記所定放電電流値と等しくなるように制御する制御手段とを備えたことを特徴とする残存容量推定装置。
  3. 請求項1または2に記載の残存容量推定装置において、
    前記第1および第2の電力貯蔵手段は、バッテリおよび/またはキャパシタで構成されていることを特徴とする残存容量推定装置。
  4. 請求項3に記載の残存容量推定装置において、
    前記バッテリは、鉛電池および/またはリチウムイオン電池で構成されることを特徴とする残存容量推定装置。
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