JP4772745B2 - 軽量不燃性ダクト及びダクト形成用シート材 - Google Patents
軽量不燃性ダクト及びダクト形成用シート材 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4772745B2 JP4772745B2 JP2007136055A JP2007136055A JP4772745B2 JP 4772745 B2 JP4772745 B2 JP 4772745B2 JP 2007136055 A JP2007136055 A JP 2007136055A JP 2007136055 A JP2007136055 A JP 2007136055A JP 4772745 B2 JP4772745 B2 JP 4772745B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sheet
- synthetic resin
- duct
- lightweight
- rod
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Duct Arrangements (AREA)
Description
一方、紙製のダクトは金属製のダクトに比べて、極めて軽量であるものの紙自体はもともと燃え易い素材であるため、不燃性の点では十分であるとはいえない。また、結露等により水が付着した場合紙製のダクトではカビ等が発生によりダクトが劣化する可能性もある。
また、本発明の第2の目的は、気密性、軽量性、不燃性、耐水性に優れたダクト形成用シート材を提供することにある。また、本発明の他の目的は、気密性、軽量性、不燃性、耐水性に加えて、フレキシブルに曲げ易く加工性に優れ、その保形性にも優れたダクト用シート材を提供することにある。
凹凸波形の棒状芯材とは、長さ方向に対して凹凸を繰り返す波形が付与された細長い棒状の芯材をいう。これらの棒状芯材が平行に配置される場合、各棒状芯材間は接触していてもよいが、軽量化のためには間隔を空けて配したものが好ましい。
前記棒状芯材の各凹凸の外側頂部は、シートと熱融着、接着剤等で付着させて全体が軽量で柔軟なシート状板材を形成している。
また、筒型断面四角状に折り曲げるのには、手で折り曲げてもよいし工具を用いてもよい。このようにダクト用シート材を折り曲げることで、シート状板材の各端縁を突き合わせ状又は一方の端縁を他方の端縁に載置した状態となる。なお、載置の場合、シート状板材の端部の重なる程度としては特に限定はない。
有するパンチシート状等の有孔シートを用いることが好ましい。
本発明の軽量不燃性ダクト1としては、例えば、図1に示すような形状のものであり、新規な構造のダクト用シート材2から構成される。なお、図1では1枚のダクト用シート材2が折り曲げられてメタルシート等で作製された不燃性テープでなるシール部材(メタルシート)3でその接合部分が固定されている。
熱融着の方法としては、例えば、合成樹脂製メッシュ状シート4又は棒状芯材5の接合予定部分を構成する合成樹脂を、その溶融温度以上に加熱していずれか一方又は双方の部材を加熱溶融させて、両者を接触させることで熱融着することができるが、公知の方法であれば特に限定はない。
加熱手段、加熱温度及び接触手段については、合成樹脂製メッシュ状シート4及び棒状芯材5の形状、合成樹脂の種類等を考慮して、適当なものを選択すればよい。
なお、合成樹脂製メッシュ状シート4が非難燃性の熱可塑性合成樹脂であり、棒状芯材5が難燃性の熱可塑性合成樹脂のように難燃性樹脂と非難燃製樹脂を部材ごとに組み合わせて用いてもよい。前記の組み合わせとしては、合成樹脂製メッシュ状シート4が難燃性のものであり、棒状芯材5が非難燃性のものであったり、また、両者が共に非難燃性のものであってもよい。
例えば、一枚の合成樹脂製シート状板材のみであってもよく、この場合、シート状板材の形状は、平面状でもよいし、凹部及び/又は凸部等の立体形状や凹凸波形等の外形が板状部の全面又はその一部に付与されていてもよい。また、そのシート状板材には種々の形状の孔を設けてもよい。孔の数としては特に限定はない。また、該板材としては、合成樹脂製の縦糸、横糸を編んだ網状物でもよいし、ネット状物でもよい。
また、前記合成樹脂製シート状板材は、2枚以上の板材を積層していてもよい。積層する板材の数、その板材の種類、積層の仕方については特に限定はない。
一例として、図9に示すように、ヘチマ状の多孔構造体9の外部を不織布10でくるんだタイプの合成樹脂製シート状板材3にメタルシート6を外装付着したダクト用シート材2Bを示す。ヘチマ状の多孔構造体9は、繊維状のフィラメント等の糸状物が不規則に絡まりあった構造体であり、かかる合成樹脂製シート状板材3の厚みとしては、2〜6cmであることが好ましい。
また、合成樹脂製シート状板材の他の例としては、例えば、クッション性、多孔性を有する公知のマット状又は面状の合成樹脂製シート等も使用し得る。これらの例としては、例えば、マット状又は面上の排水材、裏込め材等が挙げられる。
なお、ダクト用シート材において、棒状芯材としては、厚みが約1mmの難燃性ポリエチレン製の凹凸波形材を用いた。合成樹脂製メッシュ状シートには、縦横約3mmの正方形状の孔を有する非難燃性ポリエチレン製のシートを用いた。前記棒状芯材と合成樹脂製メッシュ状シートは熱融着させた。メタルシートにはアルミ箔を用いた。得られたダクト用シート材の厚みは、約1cmで平方メートルあたりの重量は、約1000g/m2であり、市販されている最軽量の紙製の空調ダクト用シート材と略同じであった。また、棒状芯材とメッシュ状シートの厚みを若干厚くし、メッシュ状シートの孔をより小さくすることで、約1700g/m2となった。
建築材料の防火性能評価として公知のISO5660−1に沿った発熱性試験装置を用いて、前記の約1000g/m2及び1700g/m2のダクト用シート材を評価したところ、いずれのダクト形成用シート材もダクトの素材として十分な不燃性を示した。
したがって、このダクト用シート材を、例えば、筒状に折り曲げ加工し、シート材どうしの接合部をシールすれば、軽量不燃性ダクトが容易に形成されることがわかる。
2 2A 2B ダクト用シート材
3 合成樹脂製シート状板材
4 合成樹脂製メッシュ状シート
5 棒状芯材
6 メタルシート
7 折り曲げ溝
8 連結フレーム
9 多孔構造体
10 不織布
11 熱融着線
Claims (16)
- 合成樹脂製シート状板材の表裏並びに各端縁にメタルシートを外装付着してなるダクト用シート材を筒状に形成してなる軽量不燃性ダクトであって、
前記合成樹脂製シート状板材が、2枚の合成樹脂製メッシュ状シートの間に凹凸波形の複数の棒状芯材を互いに平行に且つ凹凸の位置が各棒状芯材間で揃うように配し、各凹凸の外側頂部と前記合成樹脂製メッシュ状シートとを互いに付着して形成してなる軽量不燃性ダクト。 - 合成樹脂製メッシュ状シートと棒状芯材が熱可塑性合成樹脂からなる請求項1記載の軽量不燃性ダクト。
- 熱可塑性合成樹脂が難燃性熱可塑性合成樹脂である請求項2記載の軽量不燃性ダクト。
- 難燃性熱可塑性合成樹脂が、難燃性ポリエチレン樹脂又は難燃性ポリプロピレン樹脂である請求項3記載の軽量不燃性ダクト。
- メタルシートが合成樹脂製メッシュ状シートに粘着剤又は接着剤を介して付着してなる請求項1〜4いずれか記載の軽量不燃性ダクト。
- 筒状のものが四角筒状のものである、請求項1〜5いずれか記載の軽量不燃性ダクト。
- 合成樹脂製シート状板材の表裏並びに各端縁にメタルシートを外装付着してなるダクト用シート材に1本又は複数本の折り曲げ溝を形成し、4片の筒型断面四角状に折り曲げ、各端縁を突き合わせ状又は一方の端縁を他方の端縁に載置した状態でメタルシートを外装付着して筒状に形成してなる請求項1〜6いずれか記載の軽量不燃性ダクト。
- メタルシートとして粘着剤を付着したアルミニウムシートを用いた請求項1〜7記載の軽量不燃性ダクト。
- 合成樹脂製メッシュ状シートとして、縦糸及び横糸による織物状又は開孔を有するパンチシート状の有孔シートを用いた請求項1〜8いずれか記載の軽量不燃性ダクト。
- 合成樹脂製シート状板材の表裏並びに各端縁にメタルシートを外装付着してなるダクト用シート材であって、
前記合成樹脂製シート状板材が、2枚の合成樹脂製メッシュ状シートの間に凹凸波形の複数の棒状芯材を互いに平行に且つ凹凸の位置が各棒状芯材間で揃うように配し、各凹凸の外側頂部と前記合成樹脂製メッシュ状シートとを互いに付着して形成してなるダクト用シート材。 - 合成樹脂製メッシュ状シートと棒状芯材が熱可塑性合成樹脂からなる請求項10記載のダクト用シート材。
- 熱可塑性合成樹脂が難燃性熱可塑性合成樹脂である請求項11記載のダクト用シート材。
- 難燃性熱可塑性合成樹脂が、難燃性ポリエチレン樹脂又は難燃性ポリプロピレン樹脂である請求項12記載のダクト用シート材。
- メタルシートが合成樹脂製メッシュ状シートに粘着剤又は接着剤を介して付着してなる請求項10〜13いずれか記載のダクト用シート材。
- メタルシートとして粘着剤を付着したアルミニウムシートを用いた請求項10〜14いずれか記載のダクト用シート材。
- 合成樹脂製メッシュ状シートとして、縦糸及び横糸による織物状又は開孔を有するパンチシート状の有孔シートを用いた請求項10〜15いずれか記載のダクト用シート材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007136055A JP4772745B2 (ja) | 2007-05-22 | 2007-05-22 | 軽量不燃性ダクト及びダクト形成用シート材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007136055A JP4772745B2 (ja) | 2007-05-22 | 2007-05-22 | 軽量不燃性ダクト及びダクト形成用シート材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008292023A JP2008292023A (ja) | 2008-12-04 |
JP4772745B2 true JP4772745B2 (ja) | 2011-09-14 |
Family
ID=40166933
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007136055A Expired - Fee Related JP4772745B2 (ja) | 2007-05-22 | 2007-05-22 | 軽量不燃性ダクト及びダクト形成用シート材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4772745B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015017746A (ja) * | 2013-07-10 | 2015-01-29 | 協立エアテック株式会社 | 段ボール製ダクト |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6021060B2 (ja) * | 1977-09-29 | 1985-05-25 | 株式会社東芝 | 軽量構造物 |
JPS5698163A (en) * | 1980-01-08 | 1981-08-07 | Atorasu Youkou Kk | Composite material and its manufacture |
JPS61248737A (ja) * | 1985-04-27 | 1986-11-06 | 旭化成株式会社 | 空調ダクト用チユ−ブ |
JPS62173254A (ja) * | 1986-01-27 | 1987-07-30 | 本州製紙株式会社 | 青果物の鮮度保持用原紙 |
JPH0346146A (ja) * | 1989-07-14 | 1991-02-27 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 記録再生装置 |
JP2000352482A (ja) * | 1999-06-11 | 2000-12-19 | Osaka Gas Co Ltd | 樹脂被覆可撓管 |
JP4422856B2 (ja) * | 2000-02-07 | 2010-02-24 | ワシ興産株式会社 | クッション材 |
JP4716307B2 (ja) * | 2004-06-16 | 2011-07-06 | 株式会社竹中工務店 | 空調ダクト形成用乃至建材用不燃性段ボール及び段ボールダクト |
-
2007
- 2007-05-22 JP JP2007136055A patent/JP4772745B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2008292023A (ja) | 2008-12-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100482918B1 (ko) | 압축성구조패널 | |
RU2120857C1 (ru) | Гибкая прокладка и способ ее изготовления | |
JP5304054B2 (ja) | 吸音構造体 | |
EP2593614A1 (en) | An acoustic panel | |
JP4708356B2 (ja) | パイプシェル | |
JP2008008997A (ja) | 複合吸音構造体 | |
WO2009125742A1 (ja) | 複合吸音構造体 | |
JP2013174849A (ja) | 不燃性吸音パネル | |
JP6372004B2 (ja) | 輻射要素 | |
JPH09210291A (ja) | 断熱管 | |
JP4772745B2 (ja) | 軽量不燃性ダクト及びダクト形成用シート材 | |
JP2007034254A (ja) | 吸音性能を向上した多孔質材料系吸音材 | |
JP5075753B2 (ja) | 吸音板 | |
JP6286650B2 (ja) | 輻射パネル | |
JP3072238B2 (ja) | 吸音カーテンおよび吸音カーテン構造体ならびに吸音パネル | |
JP2005169635A (ja) | ハニカム状パネル材 | |
JP5642522B2 (ja) | 建築用パネル | |
US20220076653A1 (en) | Control method of sound absorption characteristics of soundproof material | |
JP5320002B2 (ja) | 複合吸音構造体の収納構造及びこの収納構造に配置される複合吸音構造体 | |
JPH11327562A (ja) | 吸音材 | |
JP7500412B2 (ja) | 波板状構造体とその製造方法 | |
JP6441705B2 (ja) | 防音材 | |
JP2009139042A (ja) | 軽量不燃性ダクト | |
KR20170091404A (ko) | 다층구조를 갖는 단열재 제조방법 및 이에 의해 제조되는 단열재 | |
JP2007315051A (ja) | 外装構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20090226 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110224 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110308 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110507 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110531 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110622 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140701 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |