JP4771578B2 - ポインティングデバイス - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンピュータ等の入力装置として使用されるポインティングデバイスに関し、特に操作指の指紋から個人認証を行うセンサを備えるポインティングデバイスに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年コンピュータの操作性を向上するためにGUI(Graphical User Interface)が採用されているが、ディスプレイ画面上のアイコンの操作には一般にポインティングデバイスが用いられる。
また、ローカルエリアネットワークあるいはインターネット等のネットワーク化されたコンピュータやワークステーション等のコンピュータにおいては、内部データの機密保護あるいは運用管理を目的として、利用にあたるオペレータを識別し、予め登録されているユーザのみを利用可能とするセキュリティシステムが導入されている。
【0003】
オペレータの個人認証には種々の方法があるが、近年では指紋を用いた方法が実用化されており、例えば操作性の向上を目的として個人認識用の指紋読取りセンサを搭載したポインティングデバイスも開発されている。
指紋読取りセンサ付きポインティングデバイスを用いたセキュリティシステムが導入されているコンピュータを利用する場合は、オペレータは指紋読取りセンサの読取り面上に指を載せて指紋照合し、コンピュータの利用許可を得る。
【0004】
すなわち、指紋読取りセンサによって読み取られたオペレータの指紋情報がコンピュータへ送出され、予め登録された個人データと照合される。そして照合の結果、指紋情報と予め登録された個人データとが一致した場合のみコンピュータの利用許可が得られる。なお、コンピュータの利用が許可されたときに更に個人毎にカスタマイズされたコンピュータ操作環境が提供されるシステムもある。
【0005】
コンピュータの利用が終わった後は、例えば別個に設けられたコンピュータ利用許可解除用のスイッチボタンを押下することでコンピュータの利用許可を解除し、コンピュータの利用許可登録がされていない第三者の利用を禁止する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述の指紋読取りセンサ付きポインティングデバイスは、一般にポインティングデバイスの所定の場所に指紋読取りセンサが設置されている。また、利用許可解除用のスイッチボタンは指紋読取りセンサとは別個に設置されている。従って、コンピュータを利用開始する際の指紋照合及び利用を終了する際の利用許可解除のためのオペレータの操作は、座標入力信号の生成のためのポインティングデバイス本来の操作とは別個の操作であり、操作が煩雑であるという問題がある。
【0007】
従って本発明の目的は、上記課題に鑑み、コンピュータの利用許可を得るための認証及び利用許可解除のためのオペレータの操作を簡潔にしたポインティングデバイスを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を実現するために、本発明によるポインティングデバイスは、指の押下を検知するための押下検知手段と、押下検知手段に連携する位置に設置され、座標入力信号の生成が禁止されている場合において押下検知手段が指の押下を検知したときのみ指紋情報を読み取る指紋読取りセンサと、指紋情報と予め登録されている個人データとが一致した場合のみ座標入力信号の生成が許可され、それ以外は座標入力信号の生成は禁止される座標入力信号生成手段と、座標入力信号の生成が許可されている場合において押下検知手段が指の押下を所定の期間に所定の回数検知したとき、座標入力信号の生成を禁止する禁止手段と、を備える。
【0009】
本発明の第1の実施態様においては、押下検知手段は、指紋読取りセンサの上面を覆うように設置された、指の押下を検知する透明入力パネルである。
また、本発明の第2の実施態様においては、押下検知手段は、指紋読取りセンサの下方に設置された、指紋読取りセンサが押下されるによってオンするメカニカルスイッチである。
【0010】
本発明によれば、コンピュータの利用許可を得るための認証及び利用許可解除のためのオペレータの操作を簡潔にすることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
入力された認証情報と予め登録されている個人データとが一致したときのみコンピュータを利用することができるセキュリティシステムを有するコンピュータシステムに、本発明による指紋読取りセンサ付きポインティングデバイスを用いた場合について説明する。なお、ここでは、ポインティングデバイスとして、ボール回転式マウスを例に取って説明するが、本発明はこれに限定されるものではなく、光学式マウス、回転ホイール付マウス、トラックボールあるいはジョイスティック等であってもよい。
【0012】
本発明によるポインティングデバイスは、指の押下を検知する押下検知手段と、押下検知手段に連携する位置に設置され、座標入力信号の生成が禁止されている場合において押下検知手段が指の押下を検知したときのみ指紋情報を読み取る指紋読取りセンサと、指紋情報と予め登録されている個人データとが一致した場合のみ座標入力信号の生成が許可され、それ以外は座標入力信号の生成は禁止される座標入力信号生成手段とを備える。
【0013】
本発明の第1の実施態様によるポインティングデバイスは、指紋情報を読み取るための指紋読取りセンサと、指の押下を検知する押下検知手段として、指紋読取りセンサの上面に接するように設置され、指の接触を検知する透明入力パネルとを備える。本実施態様は、透明入力パネルを用いて、指紋照合処理の起動と、ポインティングデバイスにおける座標入力信号の生成処理の禁止とを指示することができる点を特徴とする。
【0014】
本発明の第1の実施態様によるポインティングデバイスでは、ポインティングデバイスの利用が許可されていない場合において、透明入力パネルが指の接触を検知したときのみ指紋読取りセンサが動作し、指紋照合処理が実行される。指紋照合処理の結果ポインティングデバイスの利用が許可されると、その後は通常の座標入力信号の生成処理が可能となる。また、このとき指紋読取りセンサは動作しない。なお、生成される座標入力信号は、例えばポインティングデバイスの操作量及び操作方向を示すXYデータ及びクリックスイッチボタンの押下を示すデータ等である。
【0015】
一方で、ポインティングデバイスの利用が許可されている場合において、透明入力パネルが指の接触を所定の期間に所定の回数検知したとき、ポインティングデバイスにおける座標入力信号の生成処理が禁止となる。座標入力信号の生成処理が禁止となると、ポインティングデバイスを操作したとしてもコンピュータへは座標入力信号が送出されないので、コンピュータの利用許可登録がされていない第三者はポインティングデバイスを用いてコンピュータを利用することはできない。
【0016】
本発明の第2の実施態様によるポインティングデバイスは、押下されることで指紋読取りセンサ全体が垂直方向に移動可能な機構を更に備えると共に、第1の実施態様における透明入力パネルに代えて、指紋読取りセンサの下方に、指紋読取りセンサが押下されることによってオンするメカニカルスイッチを備える。このメカニカルスイッチがオンすることによって、第1の実施態様と同様に、指紋照合処理の起動と、ポインティングデバイスにおける座標入力信号の生成処理の禁止とを指示することができる。
【0017】
なお、本発明では、コンピュータに接続されたポインティングデバイス以外の他の入力装置、例えばキーボード等の入力装置の利用の許可及び禁止も、ポインティングデバイスの利用の許可及び禁止に対応させる。これによってコンピュータシステム全体としてセキュリティシステムが実現される。
次に、本発明の第1の実施態様によるポインティングデバイスの具体的構成について例示する。
【0018】
図1は、本発明の第1の実施態様によるポインティングデバイスの概略ブロック図である。
本実施態様によるポインティングデバイス1は、指紋情報を読み取るための指紋読取りセンサ11と、指紋読取りセンサ11の上面に接するように設置され、指の接触を検知する透明入力パネル12とを備える。
【0019】
指紋読取りセンサ11はオペレータの指紋の画像を光学的に撮像する。
透明入力パネル12は指紋読取りセンサ11の上面に接するように設置されるので、その結果指紋読取りセンサ11とオペレータの指との間に位置することになる。従って透明入力パネル12は指紋読取り精度の向上のために透明であることが好ましい。
【0020】
透明入力パネル12における指の接触の検知方式は種々のものが考えられる。本実施態様では抵抗膜と呼ばれる抵抗体を用いる方法を適用するが、本発明はこれに限定されるものではなく、他の検知方式であってもよい。
抵抗膜接触方式による透明入力パネルは、その厚さは例えば数mm程度であり、操作パネル面下方に設けられる第1の抵抗膜と、第1の抵抗膜から所定のギャップ間隔を空けて設けられる第2の抵抗膜と、この2つの抵抗膜上にそれぞれ設けられる電極対とを備える。
【0021】
各抵抗膜は、例えばポリエステル、ウレタン若しくはポリエチレンテレフタレート(PET)等の透明絶縁パネル上に、例えばITO(酸化インジウムスズ)、酸化亜鉛若しくは酸化スズ等の金属酸化物を蒸着又はスパッタして形成される透明導電膜である。また、各抵抗膜を支持するベース部材としては例えばガラス等が用いられる。
【0022】
透明入力パネルの操作面に指が接触すると、操作面及び抵抗膜が撓み、反発力が発生する。指の接触が終了すると、抵抗膜及びベース部材の弾性力により抵抗膜間のギャップが正常時のものに復帰する。操作面に指が接触して2つの抵抗膜間に短絡が発生すると、電極対が形成する電圧に変化が生じる。この電圧変化を読み取ってオペレータの指の接触の検知信号51とする。この検知信号51は制御部13へ送出される。
【0023】
制御部13はケーブル14を介してコンピュータ2のポインティングデバイス用制御部21及びカーソル制御部23に接続される。制御部13は、指紋読取りセンサ11で読み取られた指紋情報を所定のデータフォーマットでコンピュータ2へ送出する指紋情報送出手段41と、後述する動作許可コマンド56及び動作禁止コマンド57をコンピュータ2から受信するコマンド受信手段42と、生成された座標入力信号58をコンピュータ2のカーソル制御部23へ送出する座標入力信号送出手段43と、座標入力信号の生成が許可されている場合において押下検知手段が指の押下を所定の期間に所定の回数検知したとき、座標入力信号の生成を禁止する禁止手段44とを備えて成る。これら各手段を有する制御部13はポインティングデバイス1内のプリント基板上のマイクロプロセッサ(図示せず)にファームウェア形式で実現される。
【0024】
本実施態様におけるケーブル14は、好ましくはUSBインタフェースケーブルであるがPS/2等の他のケーブルであってもよい。
コンピュータ2は、ポインティングデバイス用制御部21、指紋照合部22及びカーソル制御部23を備えて成り、これらはコンピュータ2に搭載されているホストCPU及びメモリ並びにインストールされたソフトウェア等を用いて構成される。
【0025】
続いて本実施態様のポインティングデバイスの動作原理について説明する。
図2は本発明の第1の実施態様によるポインティングデバイスの動作原理を示すフローチャートである。
ステップS101において、図1のポインティングデバイス1内の制御部13は、透明入力パネル12が指の接触を検知したか否かを判定する。上述のように、透明入力パネル12の操作面に指が接触して各抵抗膜が短絡すると電圧変化が生じるので、この電圧変化を指の接触の検知の判断に用いればよい。すなわち、この電圧変化から得られる検知信号51を受信したときに、オペレータの指の接触があったものと判断する。制御部13は周期的に検知信号51を監視する。検知信号51を受信しないときは指の接触がないということであり、このことはオペレータは指紋照合を意図をしていないかあるいは誰もポインティングデバイス1を使っていないことを意味する。指の接触があった場合はステップS102へ進む。
【0026】
ステップS102では、制御部13は、ポインティングデバイス1の利用が許可されているか否かを判断する。本実施態様においては、オペレータに対するポインティングデバイス1の利用の許可の有無は、ポインティングデバイス1が座標入力信号を生成してコンピュータ2へ送出できるか否かに対応する。すなわち、オペレータにポインティングデバイス1の利用が許可されていない場合は、オペレータがポインティングデバイス1の本体を動かしたりポインティングデバイス1上のクリックスイッチを押下しても、コンピュータ2へ座標入力信号は送出されない。
【0027】
ステップS102において、ポインティングデバイス1の利用が許可されていると判断された場合はステップS201へ進む。この場合、指紋読取りセンサ11は動作しない。
ステップS201では、制御部13は、所定の期間、指の接触回数をカウントし、指の接触が所定の期間に所定の回数あったか否かを判定する。指の接触回数のカウントは、制御部13が所定の期間に検知信号51を何回受信したかをカウントすることにより実現される。ステップS201において、指の接触が所定の期間に所定の回数あったと判定された場合はステップS202へ進み、そうでない場合はステップS101へ戻る。
【0028】
ステップS202では、制御部13はポインティングデバイス1における座標入力信号の生成処理を禁止にする。座標入力信号の生成処理が禁止になると、ポインティングデバイス1を操作したとしてもコンピュータ2へは座標入力信号が送出されないので、コンピュータの利用許可登録がされていない第三者はポインティングデバイス1を用いてコンピュータ2を利用することはできない。
【0029】
なお、本実施態様では、コンピュータ2に接続されたポインティングデバイス1以外の他の入力装置、例えばキーボード等の入力装置の利用についても禁止にする必要があるため、ステップS202では、更にコンピュータ2に対し、コンピュータ2の利用禁止を指示するコマンド57をメイン制御部(図示せず)へ送出する。
【0030】
ステップS102において、ポインティングデバイス1の利用が許可されていないと判断された場合は、指紋照合処理を実行するため、制御部13は指紋読取りセンサ11に指紋読取り動作開始を指示する読取り開始コマンド52を送出し、ステップS103へ進む。
ステップS103では、指紋読取りセンサ11は、制御部13から読取り開始コマンド52を受信し、透明入力パネル12の操作面上に置かれたオペレータの指紋を光学的に撮像して指紋情報53を読み取る。前述のように、指紋読取りセンサ11は透明入力パネル12を介してオペレータの指紋を光学的に撮像するので、透明入力パネル12の透明度が高いほど指紋読取りセンサ11の解像度は高くなる。
【0031】
次にステップS104において、制御部13は指紋情報53を受信する。受信された指紋情報53は、USBインタフェースケーブル14を介してコンピュータ2へ送出するためにUSB規格対応のデータフォーマット形式の規定データ54に変換される。
ステップS105では、規定データ54がコンピュータ2内のポインティングデバイス用制御部21に送信される。
【0032】
規定データ54は更に指紋照合部22へ送出され、ステップS106において、予め登録されている個人データと照合される。規定データ54が、登録されている個人データのいずれかと一致した場合はステップS107へ進み、一致しない場合はステップS108へ進む。
ステップS107では、ポインティングデバイス用制御部21は指紋照合部22の照合結果55に基づいて、ポインティングデバイス1内の制御部13へ、ポインティングデバイス1の座標入力信号の生成処理の動作許可を指示する動作許可コマンド56を送出する。
【0033】
制御部13は、動作許可コマンド56を受信した場合、ステップS109においてポインティングデバイス1における座標入力信号の生成処理を可能にする。座標入力信号の生成処理が許可されると、生成された座標入力信号58はUSBインタフェースケーブル14を介してコンピュータ2のカーソル制御部23へ送出される。
【0034】
ステップS108では、ポインティングデバイス用制御部21は指紋照合部22の照合結果55に基づいて、ポインティングデバイス1内の制御部13へ、ポインティングデバイス1の座標入力信号の生成処理の動作禁止を指示する動作禁止コマンド57を送出する。
制御部13は、動作禁止コマンド57を受信した場合、ステップS110においてポインティングデバイス1における座標入力信号の生成処理を禁止したままにする。座標入力信号の生成処理が禁止の場合、ポインティングデバイス1を操作したとしても座標入力信号はコンピュータ2へは送出されない。
【0035】
なお、本実施態様では、コンピュータに接続されたポインティングデバイス以外の他の入力装置、例えばキーボード等の入力装置の利用の許可及び禁止は、上述の動作許可コマンド56及び動作禁止コマンド57に基づき、コンピュータ2のメイン制御部が実行することになる。従って、ポインティングデバイス1において座標入力信号の生成処理が禁止されている場合は、それに対応してコンピュータ2の利用も禁止されるので、コンピュータの利用許可登録がされていない第三者はポインティングデバイスを用いてコンピュータを利用することはできない。
【0036】
なお、本実施態様によるポインティングデバイスでは、指紋照合が完了してコンピュータが利用可能になった後において、透明入力パネルを、更なる座標入力のための手段として用いてもよい。座標入力信号の生成が許可された後に透明入力パネル上を指が接触移動させられたとき、この接触移動に対応したパネル入力信号を生成するパネル入力信号生成手段を制御部13に構成すればよい。この場合、透明入力パネルにおける指の接触による電圧変化を、透明入力パネルの操作面上においてXY座標に分解して検出し、更なる座標入力信号としてコンピュータに送出すればよい。この座標入力信号を例えばディスプレイ画面のスクロールのための信号として割り当てることができる。
【0037】
また、本実施態様では、指紋照合処理はコンピュータ内の指紋照合部で実行されるが、ポインティングデバイス内に個人データを記憶するためのメモリを設け、ポインティングデバイス内のマイクロプロセッサ等を用いて指紋照合処理を実行してもよい。この場合、コンピュータに接続されたポインティングデバイス以外の他の入力装置、例えばキーボード等の入力装置の利用の許可及び禁止も、ポインティングデバイスの利用の許可及び禁止に対応させる必要があるため、ポインティングデバイス内のマイクロプロセッサによって得られた指紋照合結果は、コンピュータのメイン制御部にも通知するようにする。
【0038】
続いて本実施態様における透明入力パネル及び指紋読取りセンサの設置位置について説明する。
図3は本発明の第1の実施態様によるポインティングデバイスの斜視図である。
本実施態様によるポインティングデバイス1では、左右のクリックスイッチ31及び32の間に透明入力パネル12が設けられる。この透明入力パネル12の下面に接するように指紋認識センサ(図示せず)が設けられる。ポインティングデバイス1はUSBインタフェースケーブル14を介してコンピュータに接続することができる。
【0039】
透明入力パネルはポインティングデバイス上であればどこに設置してもよく、次にその一例を挙げる。
図4は本発明の第1の実施態様によるポインティングデバイスの変形例の斜視図である。
この変形例によるポインティングデバイス1は、クリックスイッチ上に透明入力パネル12を設けたものである。図4に示す代替例では左クリックスイッチ31の上に設けているが、右クリックスイッチ32上に設けてもよい。この透明入力パネル12の下面に接するように指紋読取りセンサ(図示せず)が設けられる。ポインティングデバイス1はUSBインタフェースケーブル14を介してコンピュータに接続することができる。本実施態様では、左クリックスイッチ31上に透明入力パネル12及び指紋読取りセンサを設けるので、オペレータは、コンピュータを利用開始する際の指紋照合及び利用を終了する際の利用許可解除のためのオペレータの操作を、座標入力信号の生成のためのポインティングデバイス本来の操作時における指の位置とほとんど変えることなく実現することができるので、操作性が向上する。
【0040】
以上説明したように、本発明の第1の実施態様によるポインティングデバイスによれば、コンピュータを利用開始する際の指紋照合及び利用を終了する際の利用許可解除のためのオペレータの操作を、透明入力パネルに対する指の操作により簡単に行うことができる。
また、従来例によれば指紋読取りセンサは所定の周期で指紋の読取り処理を実行していたが、本実施態様によれば、ポインティングデバイス及びコンピュータが利用禁止であるときであって透明入力パネルが指の接触を検知した場合のみ読取り処理が実行されるので、ポインティングデバイスの消費電力を抑えることができると共に指紋読取りセンサの寿命を長くすることができる。加えて、透明入力パネルは、その下面に位置する指紋読取りセンサを保護することにもなる。
【0041】
更に、従来例によれば、コンピュータが利用禁止である場合であってもポインティングデバイスは座標入力信号を生成してコンピュータへ送出するので、ポインティングデバイス本体を移動させると、アプリケーションの実行はできないがディスプレイ画面上のカーソルは移動してしまうことになる。このためオペレータはディスプレイ画面上からは、自分はコンピュータ利用を許可されているのか否かを理解するるのに時間がかかる場合があった。これに対し、本発明によるポインティングデバイスでは、コンピュータが利用禁止である場合は、ポインティングデバイスは座標入力信号を生成しないので、ポインティングデバイス本体を移動させてもカーソルが移動することはない。従って、オペレータはポインティングデバイス本体を適当に移動させてディスプレイ画面上のカーソルが移動するか否かを確認するだけで、コンピュータが利用可能であるか否かを簡単に理解することもできる。
【0042】
次に本発明の第2の実施態様によるポインティングデバイスについて説明する。
図5は本発明の第2の実施態様によるポインティングデバイスの断面図である。
本実施態様によるポインティングデバイス1では、押下されることで指紋読取りセンサ11全体が垂直方向に移動可能な機構を更に備えると共に、第1の実施態様における透明入力パネルに代えて、指紋読取りセンサ11の下方に、指紋読取りセンサ11が押下されることによってオンするメカニカルスイッチ33を備える。従って、本実施態様では、指紋指紋読取りセンサ11がポインティングデバイス1の表面に現れることになる。
【0043】
このメカニカルスイッチ33がオンすることによって、第1の実施態様と同様に、指紋照合処理の起動と、ポインティングデバイス1における座標入力信号の生成処理の禁止とを指示することができる。
すなわち、本実施態様によるポインティングデバイス1では、ポインティングデバイス1の利用が許可されていない場合において、指紋読取りセンサ11を押下してメカニカルスイッチ33がオンしたときのみ指紋読取りセンサ11は動作し、指紋照合処理が実行される。指紋照合処理の結果ポインティングデバイス1の利用が許可されると、その後は通常の座標入力信号の生成処理が可能となる。また、このとき指紋読取りセンサ11は動作しない。
【0044】
一方で、ポインティングデバイス1の利用が許可されている場合において、指紋読取りセンサ11が所定の期間に所定の回数押下されてメカニカルスイッチ33がオンしたときのみ、ポインティングデバイス1における座標入力信号の生成処理が禁止となる。座標入力信号の生成処理が禁止となると、ポインティングデバイス1を操作したとしてもコンピュータ2へは座標入力信号が送出されないので、コンピュータの利用許可登録がされていない第三者はポインティングデバイス1を用いてコンピュータ2を利用することはできない。
【0045】
なお、具体的な動作フローは第1の実施態様と同様であるので詳しい説明は省略する。
以上説明したように、本発明の第2の実施態様によるポインティングデバイスによれば、コンピュータを利用開始する際の指紋照合及び利用を終了する際の利用許可解除のためのオペレータの操作を、指紋読取りセンサに対する指の操作により簡単に行うことができる。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の第1の実施形態によるポインティングデバイスによれば、コンピュータを利用開始する際の指紋照合及び利用を終了する際の利用許可解除のためのオペレータの操作を、透明入力パネルに対する指の操作により簡単に行うことができる。
【0047】
また、ポインティングデバイスの消費電力を抑えることができると共に指紋読取りセンサの寿命を長くすることができる。
更に、コンピュータが利用禁止である場合は、ポインティングデバイスは座標入力信号を生成しないので、ポインティングデバイス本体を移動させてもカーソルが移動することはなく、オペレータはポインティングデバイス本体を適当に移動させてディスプレイ画面上のカーソルが移動するか否かを確認するだけで、コンピュータが利用可能であるか否かを簡単に理解することができる。
【0048】
また、コンピュータが利用可能になった後において、透明入力パネルを、更なる座標入力手段として用いてもよい。ここで生成された座標入力信号を例えばディスプレイ画面のスクロールのための信号として割り当てることもできる。
本発明の第2の実施形態によるポインティングデバイスによれば、コンピュータを利用開始する際の指紋照合及び利用を終了する際の利用許可解除のためのオペレータの操作を、指紋読取りセンサに対する指の操作により簡単に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施態様によるポインティングデバイスの概略ブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施態様によるポインティングデバイスの動作原理を示すフローチャートである。
【図3】本発明の第1の実施態様によるポインティングデバイスの斜視図である。
【図4】本発明の第1の実施態様によるポインティングデバイスの代替例の斜視図である。
【図5】本発明の第2の実施態様によるポインティングデバイスの断面図である。
【符号の説明】
1…ポインティングデバイス
2…コンピュータ
11…指紋読取りセンサ
12…透明入力パネル
13…制御部
14…USBインタフェースケーブル
21…ポインティングデバイス用制御部
22…指紋照合部
23…カーソル制御部
31…左クリックスイッチ
32…右クリックスイッチ
33…メカニカルスイッチ
41…指紋情報送出手段
42…コマンド受信手段
43…座標入力信号送出手段
44…禁止手段
Claims (8)
- 指の押下を検知するための押下検知手段と、
該押下検知手段に連携する位置に設置され、座標入力信号の生成が禁止されている場合において前記押下検知手段が指の押下を検知したときのみ指紋情報を読み取る指紋読取りセンサと、
前記指紋情報と予め登録されている個人データとが一致した場合のみ前記座標入力信号の生成が許可され、それ以外は前記座標入力信号の生成は禁止される座標入力信号生成手段と、
前記座標入力信号の生成が許可されている場合において前記押下検知手段が指の押下を所定の期間に所定の回数検知したとき、前記座標入力信号の生成を禁止する禁止手段と、
を備えることを特徴とするポインティングデバイス。 - 前記座標入力信号の生成が許可された後は、前記指紋読取りセンサの処理を無効とする請求項1に記載のポインティングデバイス。
- 前記指紋情報を所定のデータフォーマットでコンピュータへ送出する送出手段と、
前記指紋情報と前記個人データとが一致した場合の前記座標入力信号の生成の許可を指示するコマンドを、前記コンピュータから受信する受信手段とを更に備える請求項1または2に記載のポインティングデバイス。 - 前記押下検知手段は、前記指紋読取りセンサの上面を覆うように設置された、指の押下を検知する透明入力パネルである請求項1〜3のいずれか一項に記載のポインティングデバイス。
- 前記座標入力信号の生成が許可された後は、前記透明入力パネル上を指が接触移動させられたとき、前記接触移動に対応したパネル入力信号を生成するパネル入力信号生成手段を更に備える請求項4に記載のポインティングデバイス。
- 前記押下検知手段は、前記指紋読取りセンサの下方に設置された、前記指紋読取りセンサが押下されるによってオンするメカニカルスイッチである請求項1〜3のいずれか一項に記載のポインティングデバイス。
- 前記指紋読取りセンサは、押下されることで垂直方向に移動可能な移動機構を有する請求項6に記載のポインティングデバイス。
- 前記ポインティングデバイスが有するクリックスイッチ上に前記指紋読取りセンサが設置される請求項1〜7のいずれか一項に記載のポインティングデバイス。
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