JP4292916B2 - 入力装置 - Google Patents

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本発明は、指先で情報を入力するために使用される入力装置に関する。
近年、ユーザが情報を入力して蓄積するための機器として、例えば、パーソナルコンピュータ(以下、単に「パソコン」という。)が広く普及している。このパソコンとしては、例えば、薄型で携帯可能なノート型構造を有するもの(いわゆるノート型パソコン)が知られており、この種のパソコンは、例えば、ユーザが指先でマウスポインタの座標位置を入力するための入力装置として、ポインティングデバイスとしてのタッチパッドを備えている。このタッチパッドを使用すれば、ユーザはタッチパッドの操作面上で指先を動かすだけでマウスポインタを自在に移動させることが可能である。
タッチパッドを備えたパソコンでは、その座標位置入力用のタッチパッドを流用して新たな機能を確保することが可能であり、この新たな機能例に関しては既にいくつかの提案がなされている。具体的には、例えば、パソコンに蓄積されているユーザの情報に関するセキュリティ面を考慮して、タッチパッドを構成するパッドを透光性材料で構成し、必要に応じて透光性のパッド越しにユーザの指先の指紋を照合する技術が提案されている(例えば、特許文献1および2参照。)。
特表2002−525718号公報 特開2001−092590号公報
ところで、ユーザによるパソコンの使用実状を考慮すれば、例えば、そのユーザが指紋照合処理の実行やその照合結果を明確に認識し得るのが好ましい。なぜなら、指紋照合処理が実行されていることやその照合結果をユーザに意図的に認識させることは、そのユーザに対して指紋照合機構が正常に動作していることを伝えるためのメッセージになると共に、パソコンを不正に操作しようとするユーザ以外の第三者に対して効果的な抑止力となるからである。しかしながら、指紋照合機能を備えた従来のパソコンでは、指紋照合処理の実行やその照合結果をユーザに明確に認識させる観点において十分でないため、未だ改善の余地があった。
なお、従来のパソコンには、例えば、音、光(例えばLED(Light Emitting Diode))または画像(例えばGUI(Graphical User Interface)やCUI(Character-based User Interface))などの伝達媒体を利用して指紋照合処理の実行やその照合結果をユーザに伝達するものもあるが、これらの一連の伝達媒体はいずれもタッチパッド以外の箇所またはタッチパッドとは別個の機器において実行されるため、指紋照合処理の実行やその照合結果をユーザに明確に認識させる上では非直感的であり、やはり十分であるとは言えない。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、ユーザに指紋照合処理の実行やその照合結果を明確に認識させることが可能な入力装置を提供することにある。
本発明に係る入力装置は、指先で情報を入力するために使用され、透光性状態または非透光性状態に変化可能な入力手段と、この入力手段が透光性状態のときに、入力手段越しに指先の指紋を照合する指紋照合手段と、指先の位置および指先との間の距離を検出し、入力手段に対する指先の接触または非接触を区別して特定可能な検出手段と、指紋照合手段の照合結果に基づいて入力手段の使用の可否を制御する制御手段とを備え、入力手段が、非透光性状態において指先が近づくと透光性状態へ変化すると共に、非透光性状態から透光性状態へ移行したのちに指紋照合手段により指紋が認証されると非透光性状態へ復帰し、指紋照合手段が、入力手段が非透光性状態から透光性状態へ変化したのちにその入力手段に指先が触れると指紋照合処理を実行し、制御手段が、指紋照合手段により指紋が認証されたときに入力手段を使用可とすると共に指紋が認証されなかったときに入力手段を使用不可とするものである。
本発明に係る入力装置では、入力手段が非透光性状態から透光性状態へ変化すると、指紋照合手段が透光性状態の入力手段越しに指先の指紋を照合する。これにより、入力装置の操作時に、実際に操作している入力手段自体の状態変化(非透光性状態→透光性状態)を通じて指紋照合処理の実行がユーザに伝達されるため、そのユーザにより指紋照合処理の実行が視覚的かつ直感的に認識される。この場合には、入力手段が非透光性状態から透光性状態へ移行したのち、指紋照合手段が指紋を認証したときに、その入力手段が非透光性状態へ復帰すると共に、制御手段が入力手段を使用可とする。これにより、入力手段の状態変化(透光性状態→非透光性状態)を通じて照合結果(指紋が認証された旨)がユーザに伝達されるため、そのユーザにより照合結果も視覚的かつ直感的に認識される。また、指紋照合手段が指紋を認証しなかったときに、制御手段が入力手段を使用不可とする。これにより、ユーザ以外の第三者による不正使用が防止されるため、入力装置を備えたパソコンなどに蓄積されているユーザの情報が保護される。
本発明に係る入力装置によれば、入力手段の状態変化(非透光性状態→透光性状態)を通じてユーザにより指紋照合処理の実行が視覚的かつ直感的に認識されるため、ユーザに指紋照合処理の実行を明確に認識させることができる。これにより、入力装置を不正に操作しようとするユーザ以外の第三者に対して効果的な抑止力を与えることもできる。この場合には、ユーザが入力手段の状態変化(透光性状態→非透光性状態)を通じて照合結果を視覚的かつ直感的に認識可能なため、ユーザに照合結果を明確に認識させることもできる。また、指紋照合手段が指紋を認証したときに制御手段が入力手段を使用可とし、一方、指紋を認証しなかったときに入力手段を使用不可とするため、ユーザ以外の第三者によるパソコンなどの不正使用を防止し、そのパソコンなどに蓄積されているユーザの情報を保護することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
まず、図1を参照して、本発明の一実施の形態に係る入力装置としてのタッチパネルを備えたパーソナルコンピュータ(以下、単に「パソコン」という。)の構成について説明する。図1はパソコンの斜視構成を模式的に表している。
このパソコンは、主に、ユーザが情報を入力して蓄積するために使用されるものであり、例えば、薄型で携帯可能なノート型構造を有するもの(いわゆるノート型パソコン)である。具体的には、パソコンは、例えば、図1に示したように、操作パネル10と表示パネル20とを備え、これらの操作パネル10と表示パネル20との接合部に設けられた回動機構60を利用して表示パネル20が操作パネル10に対してパソコン全体を折りたたむように自在に回動可能な構成を有している。
操作パネル10は、ユーザにより情報を入力するために使用されるパネルであり、例えば、薄板箱状の筐体11の一面にキーボード12が設けられていると共に、その筐体11の一面に操作面13Mが露出するようにポインティングデバイスとしてのタッチパッド13が収納された構成を有している。キーボード12は、主に文字情報などを直接入力するために使用されるものである。タッチパッド13は、指先で情報を入力するために使用されるものであり、具体的には、例えば、表示パネル20の表示画面22に表示されているマウスポインタPの座標位置を入力し、すなわち所望の位置までマウスポインタPを移動させるために使用されるものである。
表示パネル20は、ユーザにより情報を視認するために使用されるパネルであり、例えば、薄板箱状の筐体21に、情報を表示する表示画面22が露出するように液晶パネルが収納された構成を有している。なお、この表示パネル20は、必ずしも液晶パネルに限らずに他の表示機構を有するパネル(例えば有機EL(Electroluminesence)パネル)を収納して構成される場合もある。表示画面22には、タッチパッド13を使用したユーザの入力動作に連動して移動可能なマウスポインタPが表示されている。
次に、図1および図2を参照して、タッチパッド13の詳細な構成について説明する。図2は、タッチパッド13の詳細な構成を拡大して模式的に表している。
このタッチパッド13は、例えば、図2に示したように、情報入力用のパッド機構30と、光学式指紋照合用の指紋照合機構40とを含んで構成されている。なお、図2では、図示内容を見やすくするための便宜上、パッド機構30に関しては斜視構成を示し、指紋照合機構40に関しては側面構成を示している。
パッド機構30は、情報入力時に指先でなぞられる操作面13Mを有し、指先で情報を入力するために使用される入力手段としてのパッド31と、このパッド31の下方(すなわち筐体11の内部)に配設され、指先の位置を検出するために使用される検出手段としての静電検出センサ32とを含んで構成されている。
パッド31は、例えば、表示画面22上のマウスポインタP(図1参照)の座標位置を入力するために使用される平板状構造体である。このパッド31は、例えば、2枚のガラス板の間に濁化可能なポリマー液晶が封入されたポリマー液晶セルにより構成され、そのポリマー液晶の可逆的な濁化現象を利用して透光性状態または非等光性状態に変化可能であり、より具体的には、電気信号に応じて等光性状態または非等光性状態に変化可能になっている。なお、図2では、例えば、パッド31が非透光性の状態(網掛付き)を示している。
静電検出センサ32は、指先の動き(指先の位置変化)を検出してマウスポインタP(図1参照)の動きに変換するための透光性の平板状構造体である。この静電検出センサ32は、例えば、指先の位置および距離(静電検出センサ32と指先との間の距離)を検出し、パッド31に対する指先の接触(パッド31に指先で触れたか否か)または非接触(パッド31に指先を近づけたか否か)を区別して特定可能なものであり、インタラクション2002で発表された「スマートスキン(Smart Skin)」により構成されている。このスマートスキンにより構成された静電検出センサ32の検出機構を簡単に説明すれば、パッド31の操作面13Mに対応して網状の電極が配置されており、その網状電極の交点(網交点)と指先との距離が静電容量の変化として検出されることにより、その指先の位置および距離が特定される。
指紋照合機構40は、パッド31が等光性状態のときに、その透光性のパッド31越しに指先の指紋を照合する指紋照合手段として機能するものであり、光照射用の光源41と、指紋撮像用の撮像センサ42と、指紋照合用の照合回路43とを含んで構成されている。
光源41は、透光性の静電検出センサ32越しにパッド31へ向けて光を照射するものであり、例えば、白色光源により構成されている。
撮像センサ42は、光源41から光が照射された状態において、透光性状態のパッド31越しに指先の指紋を撮像するものである。この撮像センサ42は、例えば、CCD(Charge-Coupled Device )により構成されている。
照合回路43は、撮像センサ42の撮像結果に基づいて指紋を画像として認識し、その指紋をあらかじめ登録されている参照用の指紋(正規ユーザの指紋)と照合するものである。
次に、図1〜図3を参照して、タッチパッド13の詳細な構成について説明する。図3は、タッチパッド13のブロック構成を表している。
このタッチパッド13は、例えば、図3に示したように、上記したパッド機構30(パッド31,静電検出センサ32)および指紋照合機構40(光源41,撮像センサ42,照合回路43)と共に、タッチパッド13全体を制御するコントローラ50を備えている。
コントローラ50は、例えば、CPU(Central Processing Unit )などの制御デバイスにより構成されている。このコントローラ50は、パソコンのセキュリティを管理する機能(すなわちパソコンに蓄積されているユーザの情報を保護する機能)を有しており、具体的には、静電検出センサ32の検出結果に基づいてパッド機構30のパッド31を透光性状態または非透光性状態に変化させながら、必要に応じて指紋照合機構40を利用して指紋照合処理を実行するようになっている。また、コントローラ50は、指紋照合処理の照合結果に基づいてパッド31の使用の可否を制御する制御手段としての機能を有しており、指紋照合機構40により指紋が認証されたときにパッド31を使用可とし、指紋が認証されなかったときにパッド31を使用不可とするようになっている。なお、コントローラ50は、例えば、パッド31の使用の可否だけでなく、そのパッド31の使用の可否と共にキーボード12の使用の可否も併せて制御する場合もある。このコントローラ50の詳細な動作内容については、後述する。
次に、図1〜図7を参照して、パソコンの動作について説明する。図4はパソコンの動作の流れを説明するためのものであり、主に、指紋照合時の動作について言及している。また、図5〜図7はパソコンの動作状態を説明するためのものであり、図5および図6は図2に対応し、図7は図1に対応している。
このパソコンでは、図2に示したように、例えば、パソコンの起動後にタッチパッド13のパッド31が非透光性で使用不可な状態において、まず、コントローラ50が、静電検出センサ32を利用して、ユーザがパッド31に指先を近づけたか否かを検出可能な検出待ち状態となる(図4;ステップS101)。なお、パソコンの起動後にパッド31が非透光性で使用不可になる状態としては、例えば、パソコンの使用中(パッド31が非透光性状態で使用可な状態)に所定の時間(例えば1時間)に渡ってキーボード12やパッド31が操作されなかった場合に、セキュリティ保護のためにパッド31が使用不可となった場合などが挙げられる。もちろん、上記したようにパソコンの使用中に所定の時間が経過したためにパッド31が使用不可となるためには、その旨があらかじめ設定されている必要がある。
パソコンを使用するためにユーザがパッド31に指先を近づけると(ステップS101Y)、コントローラ50が静電検出センサ32を利用してパッド31に指先が近づいたことを検出し、パッド31へ状態変化を促す旨の電気信号を出力する。これにより、図5に示したように、パッド31が電気信号に応じて非透光性状態から透光性状態へ変化する(ステップS102)。この際には、指先を近づけたパッド31が非透光性状態から透光性状態へ変化したことにより、ユーザはパッド31の状態変化を通じてパソコンが指紋照合処理を開始したことを視覚的に認識可能となる。
なお、コントローラ50がパッド31に指先が近づいたことを検出できない間は(ステップS101N)、引き続き静電検出センサ32を利用した検出待ち状態となる(ステップS101)。
こののち、コントローラ50は、ユーザがパッド31に指先で触れたか否かを検出可能な検出待ち状態となる(ステップS103)。
図6に示したように、ユーザが指先でパッド31に触れると(ステップS103Y)、コントローラ50が静電検出センサ32を利用してパッド31に指先が触れたことを検出し、指紋照合機構40へ指紋照合処理の開始を促す旨の電気信号を出力する。これにより、指紋照合機構40が電気信号に応じて指先の指紋照合処理を実行する(ステップS104)。具体的には、指紋照合機構40は、図6に示したように、光源41から透光性の静電検出センサ32を経由して透光性のパッド31越しに指先へ光Lを照射しながら撮像センサ42において指紋を撮像し、その撮像センサ42の撮像結果に基づいて照合回路43において指紋を照合することにより、その指紋が正規のユーザのものであるか否かを判定する(ステップS105)。この際には、光源41から照射された光Lが透光性のパッド31を経由してパソコンの外部へ導出され、そのパソコンの外部へ導出された光Lに基づいてパッド31の操作面13Mがあたかも発光しているように観察されるため、この点においてもユーザは操作面13Mの擬似発光現象を通じてパソコンが指紋照合処理を開始したことを視覚的に認識可能となる。
なお、コントローラ50がパッド31に指先が触れたことを検出できない間は(ステップS103N)、引き続き静電検出センサ32を利用した検出待ち状態となる(ステップS103)。
こののち、コントローラ50は、指紋が正規のユーザのものであるか否かの検出結果待ち状態となる(ステップS105)。
指紋照合機構40により指紋が正規のユーザのものであると認証された場合には(ステップS105Y)には、コントローラ50が、正規のユーザがパソコンを使用しようとしているため、パッド31の使用を許可しても構わないものと判定し、パッド31へ再び状態変化を促す旨の電気信号を出力すると共に、電気的にパッド31を使用可能とする。これにより、図2に示したように、パッド31が電気信号に応じて濁化することにより非透光性状態へ復帰し(ステップS106)、パッド31が使用可となる(ステップS107)。この状態では、例えば、図7に示したように、パッド31の操作面13M上で矢印Y1に沿って指先を動かすことにより、その指先の動きに連動して表示画面22上のマウスポインタPを矢印Y2に沿って移動させることが可能となる。
なお、指紋照合機構40により指紋が正規のユーザのものであると認証されなかった場合には(ステップS105N)、例えば、コントローラ50がパッド31を透光性状態に維持したままで指紋の認証待ち状態となり、その後にパッド31に指先が触れた際に指紋照合機構40が再び指紋照合処理を実行する(ステップS105)。この場合には、その後に指紋が認証された場合には上記したように「パッド31の非透光性状態への復帰動作(ステップS106)」および「パッド31の使用可動作(ステップS107)」へ移行するが、例えば、所定の時間(例えば15分)が経過しても指紋が認証されない際には、パッド31を非透光性状態へ復帰させた上でパッド31の使用を強制的に禁止し、すなわちパッド31を使用不可とする。
参考までに、上記では、パソコンの起動後に非透光性状態で使用不可になっているパッド31を使用可とする場合について説明したが、例えば、パソコンの起動直後のパッド31の状態は自由に設定可能である。具体的には、例えば、パソコンの起動直後にパッド31が非透光性状態となるようにし、上記した場合と同様にパッド31を透光性状態に変化させる作業を要するようにしてもよいし、あるいはパッド31をパソコンの起動と同時に透光性状態とすることにより、そのパッド31を非透光性状態から透光性状態に変化させる作業を省くようにしてもよい。
本実施の形態に係るパソコンでは、透光性状態または非透光性状態に変化可能なパッド31と、パッド31が透光性状態の時にそのパッド31越しに指先の指紋を認証する指紋照合機構40とを備えたタッチパッド13を搭載し、指紋照合機構40が指紋照合処理を実行する際にパッド31が非透光性状態から透光性状態へ変化するようにしたので、上記したように、タッチパッド13の操作時に実際に操作しているパッド31自体の状態変化(非透光性状態→透光性状態)を通じて指紋照合処理の実行がユーザに伝達され、そのユーザにより指紋照合処理の実行が視覚的かつ直感的に認識される。したがって、ユーザに指紋照合処理の実行を明確に認識させることができる。この場合には、特に、パソコンを不正に操作しようとするユーザ以外の第三者に対して効果的な抑止力を与えることもできる。
特に、本実施の形態では、指紋照合機構40が光源41を利用した光学的な照合処理を実行するため、上記したように、光源41から照射された光Lに基づくパッド31の擬似発光現象を通じて指紋照合処理の実行がユーザに伝達される。したがって、この観点においてもユーザに指紋照合処理の実行を明確に認識させることができる。
また、本実施の形態では、指紋照合機構40により指紋が認証されると、透光性状態のパッド31が非透光性状態へ復帰するようにしたので、ユーザはパッド31の状態変化(透光性状態→非透光性状態)を通じて照合結果(すなわちユーザの指紋が認証されたこと)を視覚的かつ直感的に認識することが可能となる。したがって、ユーザに指紋照合処理の照合結果を明確に認識させることができる。
また、本実施の形態では、コントローラ50が静電検出センサ32を利用してユーザがパッド31に指先を近づけたか否かを検出し、指先が近づいたことを検出したときにパッド31を非透光性状態から透光性状態へ変化させると共に、同様に静電検出センサ32を利用してユーザがパッド31に触れたか否かを検出し、パッド31に触れたことを検出したときに指紋照合機構40に指紋照合処理を実行させるようにしたので、そのパッド31の状態変化に連動して指紋照合機構40により自動的に指紋照合処理が実行される。したがって、ユーザに特別な操作(例えば、特定のボタンを押すなどの操作)を要求することなく、そのユーザに指先でパッド31を操作させるだけで、指紋照合処理を簡単かつ迅速に実行することができる。
また、本実施の形態では、コントローラ50が指紋照合機構40において指紋が認証されたときにパッド31を使用可とし、一方、指紋が認証されなかったときにパッド31を使用不可とするようにしたので、ユーザ以外の第三者によるパソコンの不正使用を防止し、そのパソコンに蓄積されているユーザの情報を保護することができる。
また、本実施の形態では、タッチパッド13が指紋照合機構40を含んで指紋照合機能を兼ねるようにしたので、指紋照合用の機器を別途パソコンに外付けする必要がない。したがって、パソコン全体をコンパクト化することができる。
以上、実施の形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その実施の形態と同様の効果を得ることが可能な限りにおいて自由に変形可能である。
具体的には、例えば、上記実施の形態では、スマートスキンを使用して、パッド31に対する指先の接触または非接触を区別して特定可能となるように静電検出センサ32を構成したが、必ずしもこれに限られるものではなく、例えば、一般的な静電容量センサを使用して、パッド31に対する指先の接触のみを特定可能となるように静電検出センサ32を構成してもよい。この場合には、ユーザがパッド31に指先で触れると、そのパッド31が非透光性状態から透光性状態へ変化したのちに、指紋照合機構40が指紋照合処理を実行することとなる。この場合においても、上記実施の形態と同様の効果を得ることができる。
また、上記実施の形態では、パッド31が透光性状態または非透光性状態に変化可能とするためにポリマー液晶セルの濁化現象を利用するようにしたが、必ずしもこれに限られるものではなく、例えば、パッド31が透光性状態または非透光性状態に変化可能な限り、濁化現象以外の他の物理的または化学的現象を利用するようにしてもよい。この場合においても、上記実施の形態と同様の効果を得ることができる。
また、上記実施の形態では、本発明に係る入力装置としてのタッチパッドをノート型パソコンに適用する場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、例えば、ノート型パソコンと同様にユーザが情報を入力して蓄積可能な他の機器に適用することが可能である。この「他の機器」としては、例えば、デスクトップ型パソコンや、PDA(Personal Digital Assistant)や、携帯電話機などが挙げられる。これらの他の機器に本発明に係る入力装置を適用した場合においても、上記実施の形態と同様の効果を得ることができる。
また、上記実施の形態では、本発明に係る入力装置をタッチパッドに適用する場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、例えば、タッチパッドと同様に指先で情報を入力可能な他のポインティングデバイスに適用することも可能である。この「他のポインティングデバイス」としては、例えば、トラックボールなどが挙げられる。この他のポインティングデバイスに本発明に係る入力装置を適用した場合においても、上記実施の形態と同様の効果を得ることができる。
また、本発明に係る入力装置は、上記したポインティングデバイス以外の他の用途にも適用可能である。この「他の用途」としては、例えば、パソコン用キーボードのキートップ(例えばスペースキー)や携帯電話機の操作ボタン(例えば電源ボタン)などの操作スイッチが挙げられる。これらの他の用途に本発明に係る入力装置を適用した場合においても、上記実施の形態と同様の効果を得ることがえきる。
本発明に係る入力装置は、例えばタッチパッドやトラックボールなどのポインティングデバイスまたは例えばパソコンキーボード用のキートップや携帯電話機の操作ボタンなどの操作スイッチとして、例えばパソコン(ノート型,デスクトップ型)、PDAまたは携帯電話機などの情報蓄積機器に適用することが可能である。
本発明の一実施の形態に係る入力装置としてのタッチパッドを備えたパソコンの斜視構成を模式的に表す斜視図である。 図1に示したタッチパッドの詳細な構成を拡大して模式的に表す図である。 タッチパッドのブロック構成を表すブロック図である。 パソコンの動作の流れを説明するための流れ図である。 パソコンの動作状態を説明するための図である。 図5に続いてパソコンの動作状態を説明するための図である。 図6に続いてパソコンの動作状態を説明するための図である。
符号の説明
10…操作パネル、11,21…筐体、12…キーボード、13…タッチパッド、13M…操作面、20…表示パネル、22…表示画面、30…パッド機構、31…パッド、32…静電検出センサ、40…指紋照合機構、41…光源、42…撮像センサ、43…照合回路、50…コントローラ、L…光、P…マウスポインタ。









































Claims (4)

  1. 指先で情報を入力するために使用され、透光性状態または非透光性状態に変化可能な入力手段と、
    この入力手段が透光性状態のときに、前記入力手段越しに指先の指紋を照合する指紋照合手段と
    指先の位置および指先との間の距離を検出し、前記入力手段に対する指先の接触または非接触を区別して特定可能な検出手段と、
    前記指紋照合手段の照合結果に基づいて前記入力手段の使用の可否を制御する制御手段と
    を備え
    前記入力手段は、非透光性状態において指先が近づくと透光性状態へ変化すると共に、非透光性状態から透光性状態へ移行したのちに前記指紋照合手段により指紋が認証されると非透光性状態へ復帰し、
    前記指紋照合手段は、前記入力手段が非透光性状態から透光性状態へ変化したのちにその入力手段に指先が触れると指紋照合処理を実行し、
    前記制御手段は、前記指紋照合手段により指紋が認証されたときに前記入力手段を使用可とすると共に指紋が認証されなかったときに前記入力手段を使用不可とする
    入力装置。
  2. 前記入力手段は、指先で座標位置を入力するために使用されるものである請求項1記載の入力装置。
  3. 前記入力手段は、電気信号に応じて透光性状態または非透光性状態に変化可能である請求項1記載の入力装置。
  4. 前記指紋照合手段は、光源から前記入力手段越しに指先へ光を照射しながら撮像センサにおいて指紋を撮像し、その撮像センサの撮像結果に基づいて照合回路において指紋を照合するものである請求項1記載の入力装置。
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