JP4770399B2 - ヒートポンプ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、圧縮機と膨張機を有するヒートポンプ装置、または、複数の圧縮機を有するヒートポンプ装置に関する。
複数台の圧縮機を有する空気調和機において、各圧縮機の回転数を供給電源の周波数を変更することによりきめ細かな能力制御を行うものが知られている(特許文献1を参照)。その場合、複数の圧縮機を駆動する際に、たとえば2台の圧縮機を駆動する場合には、第1圧縮機の回転数と第2圧縮機の回転数とがある周波数帯に存在する場合、共振およびうなりを起こして大きな運転音を生じる問題を避けるために、圧縮機を駆動する周波数、つまり回転数を制御して、共鳴およびうなりを生じさせないための制御手段を設けたものであった。
一方、空気調和機に用いられている冷媒の循環により温冷環境を実現するいわゆるヒートポンプ装置は、圧縮機、放熱器、膨張弁、蒸発器を配管で接続したループを有する。ヒートポンプ装置では、このループに沿って作業媒体(冷媒)が気液変換操作を受けながら循環し、この循環に伴って熱源から熱が汲み出される。冷媒の非フロン化に伴い、ヒートポンプ装置には、従来にも増して効率の向上が求められている。
そのようなヒートポンプ装置において、従来の膨張弁に代えて動力回収が可能な膨張機を備え、高効率化を実現する構成が提案されている。特許文献2は、効率の向上のために、膨張機から回収した動力を圧縮機の補助動力として用いる動力回収機構を備えたヒートポンプ(冷凍サイクル)を開示する。図1に示すように、原動機105によって駆動される圧縮機101により、圧縮された冷媒が放熱器102で冷却され、その後、発電機104が取り付けられた膨張機103を通過する際に、膨張機103内で膨張して発電機104で電力を発生させ、蒸発器106内で外部より吸熱して気化した後、再び圧縮機101へ戻る。この閉回路は配管により連結され、性能、信頼性向上のため、オイルセパレータ107、アキュームレータ108を設ける場合もある。そして、圧力センサ110と温度センサ111とは、放熱器102の出口側の冷媒状態を検出し、圧力センサ110と温度センサ111からの情報を元に、演算手段109において最適圧力値を演算する。そして演算手段109からの信号に基づいて、回転数制御手段112は、発電機104の回転数を制御する。
このような構成の膨張機103を使用することにより、冷媒の膨張による力で発電機104を回転させることにより電力を発生し、その電力を有効利用することにより総合的に使用されるエネルギー量は低減され、それによりCOPを向上させている。
特開昭61−178585号公報 特開2000−241033号公報
圧縮機を有する空気調和機の発生する運転音の成分としては、圧縮機の回転数に起因する成分、圧縮機のモータのコギングトルクに起因する成分、圧縮機のモータを駆動するインバータのキャリア周波数に起因する成分の大きく分けて3つの成分が存在する。図2は、圧縮機を有する空気調和機の騒音の周波数スペクトルの一例を表した図である。このように圧縮機の回転数(この場合、40rps)とその高調波成分が、低周波から100〜200Hzまで発生し、さらに圧縮機のモータのコギングトルク成分(回転数の12倍の
成分、図中12fと記述)が500〜2KHzの範囲で発生する。さらに圧縮機を駆動するインバータ装置のキャリア周波数成分が数KHz近傍で発生する。このように、圧縮機をインバータ装置による回転数調整により能力制御する空気調和機においては、このような種々の周波数の振動、騒音が発生する。
さらに、複数台の圧縮機を可変速駆動するような空気調和機などのように、振動、騒音源となる周波数成分が複数存在し、またそれが近い周波数である場合、共鳴、うなり現象により不快な騒音となる。図3に示すのは、近い周波数の振動、騒音が存在した場合のうなり現象を表した図である。100Hzと105Hzの周波数成分が存在する環境においては、その重ね合わせにより振幅が倍で、差分の周波数成分が発生する。そのため、振幅が大きく、非常に低周波の不快な振動、騒音が発生することになる。
しかしながら、従来の技術にあるような複数台の圧縮機を有した空気調和機においては、圧縮機の回転数に起因する運転音の発生する共鳴、うなりを生じさせないことはできるが、圧縮機を駆動するインバータ装置のキャリア周波数に起因する共鳴、うなりを低減させることは出来なかった。特にこのように複数台の圧縮機がそれぞれインバータ装置により駆動された場合、それぞれのキャリア音が干渉して、共鳴、うなりを発生させ、大きな騒音を発生させるものであった。
また、そのような問題が発生する条件は、高効率を目指した圧縮機、膨張機を有したヒートポンプ装置においても、圧縮機と膨張機が同一配管上に設置されているため同様に存在する。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、複数台の圧縮機、もしくは圧縮機、膨張機を有したヒートポンプ装置において、回転数制御するための制御装置が発生する高周波音に起因する共鳴、うなりを低減して、低騒音のヒートポンプ装置を提供することを目的としている。
本発明に係るヒートポンプ機器は、冷媒を圧縮するための圧縮機と、前記圧縮機により圧縮された冷媒を冷却するための放熱器と、前記放熱器を通過した冷媒を膨張させるための膨張機と、前記膨張機により膨張した冷媒を蒸発させるための蒸発器と、以上の各要素機器をこの順に接続して冷媒を循環させる冷媒配管と、
交流電源からの交流電流を直流電流に変換する第1コンバータ装置と、
前記第1コンバータ装置に接続されるインバータ装置と、前記インバータ装置から供給される交流電流により前記圧縮機を可変速制御する電動機と、
前記膨張機を通過する冷媒から回転力を得る発電機と、前記発電機からの交流電流を直流電流に変換し、前記インバータ装置とともに前記第1コンバータ装置の出力端に接続され前記発電機を可変速制御する第2コンバータ装置を備え、
前記インバータ装置が、前記第1コンバータ装置および前記第2コンバータ装置から供給される直流電流を交流電流に変換して前記電動機に供給するように構成され、
前記圧縮機と前記膨張機の駆動条件に応じて、前記電動機と前記発電機の回転数が高い方に大きな方のキャリア周波数を割り当て、
前記インバータ装置が前記圧縮機を可変速駆動するキャリア周波数と前記コンバータ装置が前記膨張機を可変速駆動するキャリア周波数との差を、
前記圧縮機の最大駆動周波数と前記膨張機の最大駆動周波数の合計値以上となるように設定したものである。
上記ヒートポンプ機器は、どのような運転条件、回転数においても前記圧縮機のキャリア音と前記膨張機のキャリア音に起因する共振、うなりは発生せず、騒音の少ない運転が可能となる。
前記冷媒は二酸化炭素であってもよい。
以上のように本発明によれば、どのような運転条件においても、共振、うなり騒音の少ないヒートポンプ機器を得ることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図4は、第1の実施形態に係るヒートポンプ装置の構成図である。この図に示すように、ヒートポンプ装置は、圧縮機301と放熱器302と膨張機303と蒸発器304とが順に接続されてなる冷媒回路を備えている。この冷媒回路には、高圧部分(圧縮機301から放熱器302を経て膨張機303に至る部分)において超臨界状態となる冷媒が充填されている。本実施形態では、そのような冷媒として二酸化炭素(CO)が充填されており、定格運転時には、高圧側は約10MPa超、低圧側は約3〜5MPaの圧力となる。ただし、冷媒の種類は特に限定されるものではない。上記冷媒回路の冷媒は、運転時に超臨界状態とならない冷媒であってもよい。
さらに、膨張機303には、永久磁石型同期発電機307(以下、発電機307)が接続され、発電機307が出力する交流電力を変換して直流電力を出力するとともに発電機307の駆動を制御する機能を有した可変速コンバータ308とを具備して構成される。なお、発電機307の駆動を制御する機能とは、例えば、発電機307の回転数もしくは電流値を所定の値に制御するものである。
また、圧縮機301を駆動する電動機305と、直流を所定の周波数の交流に変換するとともに電動機305の回転数もしくは電流値を所定の値に制御するインバータ装置306(以下、インバータ306)とを備えるものである。
また、制御回路の一部として、整流回路310及び平滑コンデンサ311から構成されるコンバータが設けられている。このコンバータは、交流電源309からの入力した交流を整流回路310で直流に変換し、平滑コンデンサ311でその電圧を平滑化する。すなわち可変速コンバータ308の直流出力をコンバータの直流出力端ならびにインバータ3
06の直流入力端に接続し、交流電源309及び発電機307からの電力をインバータ306に供給して、膨張機303での膨張力等を圧縮機301の駆動力として利用することができる構成となっている。
上記ヒートポンプ応用機器の冷凍サイクルの動作について説明する。
図4において、インバータ306により制御される電動機305によって圧縮機301が駆動され、圧縮機301により冷媒が圧縮される。圧縮された冷媒は、放熱器302で冷却され、その後、可変速コンバータ308により制御される発電機307に連結している、膨張機303を通過する。このとき冷媒は、膨張機303内で膨張し、蒸発器304内で外部より吸熱して気化した後、再び圧縮機301へ戻る。
また図4において、交流電源309を整流回路310で整流して得られた直流電力は、平滑コンデンサ311によりその電圧が平滑化されたあと、インバータ306により3相の交流電力に変換されて、電動機305に供給される。それにより電動機305が駆動されて圧縮機301が圧縮機能を果たす。
また、冷媒の膨張力により発生した膨張機303のトルクは、発電機307の回転力となり発電が行われる。この発電機307により発電された交流電力は、可変速コンバータ308により直流電力に変換された後、平滑コンデンサ311の両端に供給される。これにより、膨張機303により発電された電力は、圧縮機301のモータ駆動の補助動力として使用されることになる。
ここで、膨張機303及び発電機307の回転数は、可変速コンバータ308により制御される。また、圧縮機301及び電動機305の回転数は、インバータ306により制御される。
電動機305を駆動するインバータ306は、PWM制御(パルス幅変調)方式で電動機305の回転数を制御する。この時、インバータ306で出力電圧をパルス幅で決めるための変調波の周波数をキャリア周波数と呼ぶ。電動機305の駆動周波数をfd、それを駆動するインバータ306のキャリア周波数をfcとすると、それに起因して発生する騒音の主周波数成分fnは、周波数変調により(式1)のように表される。
fn=fc±fd ・・・ (式1)
図5(a)(b)は、キャリア音を誘起する電動機電流の周波数スペクトルの実験データの一例である。図5(a)は回転数30rps、図5(b)は90rpsにおけるスペクトルを示し、また電動機の極数は4極である。4極の電動機の駆動周波数をfdとすると、回転数Nはfd/2となる。従って、回転数30rps、90rpsの場合の駆動周波数fdは、それぞれ60Hz、180Hzとなる。従って、電動機を駆動するインバータのキャリア周波数fcに対し、周波数幅=2×fdの2つの周波数成分が発生し、それぞれ約120Hz、360Hzの周波数幅DFとなっている。
このように、電動機をPWM制御方式のインバータにより駆動する場合、(式1)で表されるような騒音周波数が発生する。従って、この騒音周波数は電動機の回転数に依存する。
この実施例のように、圧縮機301と膨張機303が同じ冷凍サイクル上に存在し、さらにそれぞれを駆動するインバータ306、可変速コンバータ308がPWM制御方式の場合、キャリア周波数に起因する主騒音成分には、4つの周波数成分が存在することになる。これらの周波数成分が互いに近い周波数であると、共振、うなりを発生し、非常に不
快な騒音を発生することになる。本実施例においては、そのような共振、うなりを避けるために以下のようにキャリア周波数を設定することとする。つまり、インバータ306のキャリア周波数をfccomp、可変速コンバータ308のキャリア周波数をfcexp、圧縮機301の最大駆動周波数をfdcompmax、膨張機303の最大駆動周波数をfdexpmaxと表したときに、以下の(式2)が成り立つようにそれぞれのキャリア周波数を設定する。
|fccomp−fcexp|>fdcompmax+fdexpmax・・・(式2)
図6は、本実施例における圧縮機301と膨張機303のキャリア周波数による騒音の周波数特性の関係を表す特性図である。この図に示すようにインバータ306のキャリア周波数に起因する騒音周波数fncompは、インバータ306の駆動周波数をfdcompとすると、(式3)のように表される。
fncomp=fccomp±fdcomp ・・・ (式3)
一方、可変速コンバータ308のキャリア周波数に起因する騒音周波数fnexpは、可変速コンバータ308の駆動周波数をfdexpとすると、(式4)のように表される。
fnexp=fcexp±fdexp ・・・ (式4)
従って図6に示すように、fccomp>fcexpの場合には、大きな共振、うなりを発生させないためには、fncompの最小値であるfccomp−fdcompmaxと、fnexpの最大値であるfcexp+fdexpmaxが最低限(式5)の関係になっていることが必要で、それによりどのような駆動周波数の場合でも共振、うなりを抑えることが可能であることが分かる。
fccomp−fdcompmax>fcexp+fdexpmax・・・ (式5)
逆に、fccomp<fcexpの場合には、大きな共振、うなりを発生させないためには、fncompの最大値であるfccomp+fdcompmaxと、fnexpの最小値であるfcexp−fdexpmaxが最低限(式6)の関係になっていることが必要で、それによりどのような駆動周波数の場合でも共振、うなりを抑えることが可能であることが分かる。
fccomp+fdcompmax<fcexp−fdexpmax ・・・ (式6)以上の関係式、(式5)(式6)から、それぞれのキャリア周波数に最低限(式2)の関係が成り立てば、どのような駆動周波数の場合でも共振、うなりを抑えることが可能であることが分かる。
このように、本実施例におけるヒートポンプ装置においては、圧縮機を駆動するインバータのキャリア周波数と、膨張機を駆動する可変速コンバータのキャリア周波数に(式2)の関係が設定されているので、互いのキャリア周波数に起因する騒音による共振、うなりの発生を抑えることができるものである。
本実施例では、(式2)が成り立つように圧縮機のインバータ、膨張機の可変速コンバータのキャリア周波数を設定していたが、さらにうなり効果を低減するためにキャリア周波数をさらにΔfだけ差を持たせることでうなりの実聴感を緩和することも可能である。つまり、(式7)が成り立つようにキャリア周波数を設定することも可能である。ここで、Δfとしては、経験的に10Hz以上程度の値をとればよいことが確認されている。
|fccomp−fcexp|>fdcompmax+fdexpmax+Δf
・・・ (式7)
本実施例では、1台の圧縮機と1台の膨張機を有したヒートポンプ装置の例で説明したが
、複数台の圧縮機、複数台の膨張機を有したヒートポンプ装置においても、各インバータ装置、コンバータ装置の各キャリア周波数を、キャリア周波数が隣接した各装置の最大運転周波数以上離れるように設定すればよいことは明らかである。
(第2の実施形態)
図7は、第2の実施形態に係る複数台の圧縮機を使用したヒートポンプ装置の構成図である。この図に示すように、ヒートポンプ装置は、2台の圧縮機601a、601bと放熱器602と膨張弁603と蒸発器604とが順に接続されてなる冷媒回路を備えている。2台の圧縮機601a、601bは、冷媒回路に対して並列に接続されており、冷媒の圧縮能力は、2台の圧縮機601a、601bの合計能力となる。
また、各圧縮機601a、601bを駆動する電動機605a、605bと、所定の周波数の交流を出力し、電動機605a、605bの回転数もしくは電流値を所定の値に制御するインバータ装置606a、606b(以下、インバータ606a、606b)とを備えるものである。
上記ヒートポンプ装置の冷凍サイクルの動作について説明する。
図7において、2台のインバータ606a、606bにより制御される電動機605a、605bによって並列に接続された2台の圧縮機601a、601bが駆動され、圧縮機601a、601bにより冷媒が圧縮される。圧縮された冷媒は、放熱器602で冷却され、その後、膨張弁603を通過する。このとき冷媒は、膨張弁603前後で膨張し、蒸発器604内で外部より吸熱して気化した後、再び圧縮機601a、601bへ戻る。
ここで、各圧縮機601a、601bの回転数は、インバータ606a、606bにより制御される。電動機605a、605bを駆動するインバータ606a、606bは、PWM制御(パルス幅変調)方式で電動機605a、605bの回転数を制御する。この時、インバータ606a、606bで出力電圧をパルス幅で決めるための変調波の周波数をキャリア周波数と呼ぶ。電動機605a、605bの駆動周波数をfd(i)、i=1,2、それを駆動するインバータ606a、606bのキャリア周波数をfc(i),i=1,2とすると、それに起因して発生する騒音の主周波数成分fn(i)、i=1,2は、周波数変調により(式8)のように表される。
fn(i)=fc(i)±fd(i) i=1,2 ・・・ (式8)
この実施例の場合でも、第1の実施形態のように、2台の圧縮機が同じ冷凍サイクル上に存在し、さらにそれぞれを駆動する2台のインバータがPWM制御方式の場合、キャリア周波数に起因する主騒音成分には、4つの周波数成分が存在することになる。これらの周波数成分が互いに近い周波数であると、共振、うなりを発生し、非常に不快な騒音を発生することになる。本実施例においては、そのような共振、うなりを避けるために第1の実施形態と同様に以下のようにキャリア周波数を設定することとする。つまり、2台の圧縮機の最大駆動周波数をfdmax(i),i=1,2としたときに、以下の(式9)が成り立つようにそれぞれのキャリア周波数を設定する。
|fc(1)−fc(2)|>fdmax(1)+fdmax(2)・・・ (式9)
以上の関係式から、それぞれのキャリア周波数に最低限(式9)の関係が成り立てば、どのような駆動周波数の場合でも共振、うなりを抑えることが可能であることが分かる。
本実施形態では、2台の圧縮機を用いた場合について説明したが、3台以上の圧縮機を用いた場合も、3台の内から任意に選択した2台の圧縮機について(式9)の関係を満たすようにすれば、共振、うなりが低減できることは明らかである。
また、本実施形態では、膨張機構として膨張弁603を用いた場合について説明したが、実施形態1のごとく、膨張弁の代わりに膨張機をもちいたばあいも本発明は有効である。この場合は、圧縮機同士は、(式9)の関係を満たし、任意に選択した圧縮機と膨張機との間では、(式2)の関係を満たすように構成すればよい。
また、本発明は、配管によって接続されたヒートポンプ機器の共振、うなりを抑制することを主な課題とするものである。可変速駆動が可能なインバーター装置やコンバーター装置が近傍に配置されていても、実施形態1または2のように機器が配管等で直接接続されていない場合には、共振、うなりは大きな問題とはならない。
以上説明したように本発明は、複数台の圧縮機もしくは、その効率の向上のための膨張機、圧縮機を有した構成からなり、複数台のインバータ機器を有するヒートポンプ機器について有用である。
従来の膨張機を用いたヒートポンプ装置を示す構成図 圧縮機を有する空気調和機の騒音の周波数スペクトルの一例を表した図 うなり現象の原理を表した図 第1の実施形態に係るヒートポンプ装置の構成図 (a)(b)電動機電流の周波数スペクトルの一例を表した図 第1の実施形態に係る圧縮機と膨張機のキャリア周波数による騒音の周波数特性の関係を表す特性図 第2の実施形態に係る複数台の圧縮機を使用したヒートポンプ装置の構成図
符号の説明
301 圧縮機
302 放熱器
303 膨張機
304 蒸発器
305 電動機
306 インバータ
307 発電機
308 可変速コンバータ
601a、b 圧縮機
602 放熱器
603 膨張弁
604 蒸発器
605a、b 電動機
606a、b インバータ

Claims (2)

  1. 冷媒を圧縮するための圧縮機と、前記圧縮機により圧縮された冷媒を冷却するための放熱器と、前記放熱器を通過した冷媒を膨張させるための膨張機と、前記膨張機により膨張した冷媒を蒸発させるための蒸発器と、以上の各要素機器をこの順に接続して冷媒を循環させる冷媒配管と、
    交流電源からの交流電流を直流電流に変換する第1コンバータ装置と、
    前記第1コンバータ装置に接続されるインバータ装置と、前記インバータ装置から供給される交流電流により前記圧縮機を可変速制御する電動機と、
    前記膨張機を通過する冷媒から回転力を得る発電機と、前記発電機からの交流電流を直流電流に変換し、前記インバータ装置とともに前記第1コンバータ装置の出力端に接続され前記発電機を可変速制御する第2コンバータ装置を備え、
    前記インバータ装置が、前記第1コンバータ装置および前記第2コンバータ装置から供給される直流電流を交流電流に変換して前記電動機に供給するように構成され、
    前記圧縮機と前記膨張機の駆動条件に応じて、前記電動機と前記発電機の回転数が高い方に大きな方のキャリア周波数を割り当て、
    前記インバータ装置が前記圧縮機を可変速駆動するキャリア周波数と前記コンバータ装置が前記膨張機を可変速駆動するキャリア周波数との差を、
    前記圧縮機の最大駆動周波数と前記膨張機の最大駆動周波数の合計値以上となるように設定したヒートポンプ装置。
  2. 前記冷媒は二酸化炭素である、請求項1に記載のヒートポンプ装置。
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