JP4770323B2 - オブジェクト見積もりシステム及びオブジェクト見積もり方法、並びにコンピュータ・プログラム - Google Patents

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本発明は、外部装置から投入されたオブジェクトを処理した際に要する料金を事前に見積もるオブジェクト見積もりシステム及びオブジェクト見積もり方法、並びにコンピュータ・プログラムに係り、特に、ドキュメント構成要素からなるオブジェクトを投入して画像形成処理を実行したときに要する料金を事前に見積もるオブジェクト見積もりシステム及びオブジェクト見積もり方法、並びにコンピュータ・プログラムに関する。
さらに詳しくは、本発明は、利用者が複雑なパラメータの組み合わせを意識し、印字のための構成を追加することなしに、オブジェクトの印字を実行した際の印刷対価をあらかじめ算出するオブジェクト見積もりシステム及びオブジェクト見積もり方法、並びにコンピュータ・プログラムに係り、特に、利用者が普段使用している環境とシームレスに使用することができるオブジェクト見積もりシステム及びオブジェクト見積もり方法、並びにコンピュータ・プログラムに関する。
昨今の情報技術の普及により、パーソナル・コンピュータ(PC)を始めとする各種情報機器が広く普及し、一般ユーザがコンテンツを作成する機会が増えてきている。例えば、年賀状やデジカメのプリントなど、ユーザが自ら作成したコンテンツの印刷を行ないたいことがある。
ところが、ユーザが自宅に個人用のプリンタを持ち合わせていない場合や、一旦プリンタを購入しても新製品のサイクルに応じて逐次買い換えを行なわない場合、消耗品の交換や印字用のドライバのアップデートといった、不慣れなユーザにとって苦痛となる作業を行なわなければならない場合がある。特に、年に一度だけ年賀状のプリントを行なうだけのユーザにとって、面倒な作業を行ないたくないという願望がある。
このような場合、ユーザは最寄りのコンビニエンス・ストアやプリントラボに印刷を発注することも可能である。しかしながら、ユーザは、店舗まで出向いてあらかじめ出来合いのテンプレートを指定したり、あるいは自分が印刷したいイメージを持参したりしなければならない。また、どの程度のコストがかかるかは、店舗に出向いたり問い合わせを行なったりするなどの手順を踏む必要がある。
ユーザが、普段使用しているパソコンのアプリケーションなどを通じて、自宅に居ながらにして簡単に印刷の見積もりを行なうことができれば便利である。このため、印刷に先駆けてあらかじめ印刷物の課金額を知ることができる技術について幾つか提案がなされている。
例えば、ユーザがプリンタの設置場所に出向く前に、ユーザの端末側においてプリントに必要な料金の情報を知れるようにするプリント・システムについて提案がなされている(例えば、特許文献1を参照のこと)。また、印字に要する設定情報を基準にして、必要とされる金額をあらかじめ算出する画像形成装置などについて提案がなされている(例えば、特許文献2〜5を参照のこと)。
しかしながら、これらはいずれも、用紙サイズやページ数、部数、スタンプといった機能の有無など、プリントに必要となる条件を、ユーザがツールや画像形成装置の操作部を通じて入力する必要がある。このため、ユーザは煩雑な条件を覚えなければならず、入力内容を確認する手間がその都度発生するなど、使い勝手に問題がある。利用者が作成、閲覧、印字しようとしているオブジェクトは複数のドキュメント構成要素からなるが、これらの料金算定方法はオブジェクトから抽出したドキュメント構成要素の対価パラメータを単に算出するという構成であり、利用者が複雑なパラメータの組み合わせを意識し、印字のための構成を追加しなければ、オブジェクトの印刷対価をあらかじめ知ることはできない。また、これらの料金算定方法は、利用者が普段使用しているPC環境からシームレスに使用できるものではない。勿論、入力ミスがあると正しい印字出力を得ることはできない。
また、ドライバへ印字要求を行ない、印刷ジョブを生成した結果によって金額を得ることができる印刷システムなどについて提案がなされている(例えば、特許文献6〜9を参照のこと)。あるいは、プリンタのスプール・ファイルに展開したサイズ情報などによって金額を算出するプリンタ・システムについて提案がなされている(例えば、特許文献10を参照のこと)。しかしながら、これらの場合も、利用者が印刷物を生成、閲覧する環境とは別に、印字出力を行なう構成を追加しなければならず、常時プリントしないから最新のプリンタを購入し、あるいは消耗品の補給などのメンテナンスやドライバ・アップデートなどの作業を行ないたくない、というユーザの欲求に応えていないことになる。
また、コンビニエンス・ストアやプリントラボなど、専門店舗の印刷環境は家庭のプリンタ環境よりも概して優れており、仕上がり具合は綺麗であるが、これは高性能なプリンタを用意しているなどに依拠し、家庭内で印字するよりもコストが割高になる傾向がある。
そこで、店舗を運営する事業者は、割高感を軽減し、利用者を増やして利益を確保するために、利用する毎に割安となるポイント制度や、ドキュメントの内容に応じて価格を割り引くサービスを実施することがある。
利用者はこれらの店舗や事業者個別の料金情報を入手、比較して、より安い料金で印刷することができる。しかしながら、利用者が個人レベルで、事業者間の比較を行なったり、遠方の店舗の情報を入手したりすることは困難である。
すなわち、必要な料金情報をあらかじめ簡単に比較する方法がないため、仮に同じ条件や上位の条件で印刷を完了できる他の事業者やサービスがあったとしても、ユーザはそれを知ることができず、不便である。
例えば、印刷の結果、投入した料金や設定した所定の金額を超えて料金が不足すると予想される場合には料金範囲になるように設定パラメータを設定する料金管理装置などについて提案がなされている(例えば、特許文献11並びに12を参照のこと)。この場合、ユーザは印刷料金を少しでも抑えることができるが、利用者がもともと要求した通りの出力情報が得られなくなるという問題がある。
また、ジョブの実行前に当該ジョブに対する課金額などの判定を行ない、出力枚数の管理や制限を適切に行なう印刷システムについて提案がなされている(例えば、特許文献13を参照のこと)。この場合、予想される料金が限度以内ならばジョブが起動するが、限度を超えてしまう場合は、印刷されない、あるいは強制印刷したことにより最後まで出力が得られなくなる、といった問題がある。
特開平11−167323号公報 特開2000−47540号公報 特開2002−183832号公報 特開2002−189576号公報 特開2003−68732号公報 特開2002−7103号公報 特開2003−228474号公報 特開2002−49472号公報 特開2002−333968号公報 特開2002−215368号公報 特開2002−268861号公報 特開2003−16523号公報 特開2002−49472号公報
本発明の目的は、ドキュメント構成要素からなるオブジェクトを投入して画像形成を実行したときに要する料金を事前に見積もることができる、優れたオブジェクト見積もりシステム及びオブジェクト見積もり方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することにある。
本発明のさらなる目的は、利用者が複雑なパラメータの組み合わせを意識したり、印字のための構成を追加したりすることなしに、オブジェクトの印字を実行した際の印刷対価をあらかじめ算出することができる、優れたオブジェクト見積もりシステム及びオブジェクト見積もり方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することにある。
本発明のさらなる目的は、利用者が普段使用しているPC環境とシームレスに使用することができる、優れたオブジェクト見積もりシステム及びオブジェクト見積もり方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することにある。
本発明のさらなる目的は、利用者が事業者毎の料金情報を比較して所望の印刷結果を簡易に得ることができる、優れたオブジェクト見積もりシステム及びオブジェクト見積もり方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することにある。
本発明は、上記課題を参酌してなされたものであり、その第1の側面は、オブジェクトを処理した際に要する料金を事前に見積もるオブジェクト見積もりシステムであって、オブジェクトをあらかじめ定めた構成要素に分割する分解手段と、各構成要素に関して要素の種別に応じて設定されている対価を対価情報として管理する対価管理手段と、分解手段によって分解された構成要素と対応付けられる金額情報を対価情報から読み出し、各構成要素と金額算定パラメータとの結び付けを行なって、オブジェクトを金額算定パラメータへ再構成する構成手段と、再構成された各構成要素の金額情報を積算して、オブジェクトの見積もり対価としての金額を算定する金額算定手段を具備することを特徴とするオブジェクト見積もりシステムである。
ここで言うオブジェクトの一例はクライアントPC上で作成又は編集されるドキュメント・オブジェクトであり、オブジェクトの処理は、具体的には、外部装置で生成されたオブジェクトを投入して画像形成装置による印字の実行、オブジェクトを読み取りその複製の印刷、オブジェクトを通信回線経由で所望の相手に転送するファクシミリ又は電子メールなどである。このような場合、オブジェクトは複数のドキュメント構成要素からなり、前記分解手段は、オブジェクトをドキュメント構成要素に分割する。
ユーザは、コンビニエンス・ストアやプリントラボに印刷を発注することにより、個人用のプリンタを購入し、消耗品の交換やドライバのアップデートといった作業を行なう必要がなくなる。この場合、普段使用しているパソコンのアプリケーションなどを通じて、自宅にいながらにして簡単に印刷の見積もりを行なうことができれば便利である。しかしながら、用紙サイズやページ数、部数、スタンプといった機能の有無など、プリントに必要となる条件を、ユーザがツールや画像形成装置の操作部を通じて入力する必要があり、使い勝手に問題がある。
これに対し、本発明に係るオブジェクト見積もりシステムは、ユーザが作成、閲覧、又は印字しようしているオブジェクト本体の情報からドキュメント構成要素を抽出して、対価パラメータを算定する構成を備えているので、ユーザが複雑なパラメータの組合せを意識したり、印字のための構成を追加したりすることなしにオブジェクトの印刷対価をあらかじめ知ることができる。ユーザは、あらかじめ印刷の金額を知るためのパラメータを設定する手間がなくなるので、入力ミスを防ぐことができる。また、印字のための環境を新たに追加する必要はない。
オブジェクトは、文字や線、多角形その他の図形といったグラフィックの基本要素や、行、カラム、図、表などの再帰構成を持った物理構造からなる。そして、対価情報は、要素の種別毎に要素を計数する単位と度数当たりの単価を記述したテーブルからなる、対価を算出するための見積もりロジックである。
前記構成手段は、オブジェクトを構成要素に分解した後、構成要素の種別毎に度数を計数していき、さらに度数当たりの単価を度数に乗算することで、構成要素の種別毎の価格を算出して、金額算定パラメータへの再構成を行なう。そして、前記金額算定手段は、構成要素の種別毎の確定した金額情報を積算していくことにより、オブジェクトの見積もり対価として決定することができる。
本発明に係るオブジェクト見積もりシステムは、例えば一般的なクライアント−サーバ・モデルをベースにして構成することができる。ネットワーク上のオブジェクト見積もりサーバ上に前記の各手段を配設し、さらに見積もりサーバは、該ネットワーク経由でクライアントからの金額算出要求を受信する受信手段と、該金額算出要求に応じて算出されたオブジェクトの見積もり金額をクライアントに提示する提示手段をさらに備えている。そして、前記受信手段は、クライアントから金額算出要求とともにオブジェクトを受信する。
あるいは、見積り額の算定の機能モジュールは、ユーザすなわちクライアントPCのアプリケーションのアドオン・ツールとして実装することもできる。すなわち、ユーザは、普段使用している環境からシームレスに見積もり要求を行なうことができるので、使用感が向上する。
また、コンビニエンス・ストアやプリントラボなど、専門店舗の印刷環境は家庭のプリンタ環境よりも仕上がり具合は綺麗であるが、家庭内で印字するよりもコストが割高になる傾向がある。このため、店舗を運営する事業者は、利用額や量に応じたポイント制度や割引サービスを実施して利用者の増大を図ることがある。
このような場合、事業者個別の料金情報を比較して、より安い料金で印刷することができる。しかしながら、利用者が個人レベルで、事業者間の比較を行なったり、遠方の店舗の情報を入手したりすることは困難である。
これに対し、本発明に係るオブジェクト見積もりシステムでは、各事業者や店舗がそれぞれ自らの料金算出ロジックを見積もりサーバに事前に登録しておくことにより、利用者が処理をしようとしているオブジェクトの見積もり要求をサーバに送った際に、そのロジックに基づいて算出される予想料金を利用者に返送するようにしている。
より一般的に言えば、見積もりロジックは、構成要素の種別毎の対価情報からなる対価ロジックの他に、オブジェクトを構成要素に分割し再構成するための構成要素変換ロジックと、構成要素毎の対価額の算定方法を規定する金額算定ロジックを含んでいる。
オブジェクト見積もりシステムは、個々の定義者が定義した見積もりロジックの対価ロジック、構成要素変換ロジック、金額算定ロジックを前記対価管理手段、前記変換手段、及び前記金額算定手段にそれぞれ登録する登録手段をさらに備えている。そして、前記対価管理手段、前記変換手段、及び前記金額算定手段にそれぞれ登録されている各ロジックの定義者を特定する属性パラメータを登録する定義者情報管理手段をさらに備え、ロジックと定義者との対応関係をとることができるようになっている。
あらかじめ登録されている定義者の見積もりロジックを適用して前記対価管理手段、前記構成手段、及び前記金額算定手段における処理をそれぞれ実行する。これによって、それぞれの定義者についてのオブジェクトの見積もり対価を決定して、各定義者についての見積もり結果を利用者に提示することができる。
このように本発明に係るオブジェクト見積もりシステムによれば、利用者側では事業者毎の料金を比較することができるので、この比較結果を基にして少しでも印刷料金を安く済ますことができる。また、事業者にとっては、印刷業における他社と比較した自分の強みをアピールしたり、お得設定による新規顧客の獲得に繋げたりすることができる。その結果、利用者は、より高品質なサービスを安価に得ることができる。
また、サーバに見積もりロジックを登録している有効な定義者が大人数であったり広範な地域に散在していたりする場合には、利用者は見積もり結果だけを提示されても、本当に所望する事業者や店舗を選別することは困難となる。そこで、定義者毎に算出された複数の見積もり結果からクライアントに提示すべきものを定義者の属性パラメータや見積もり結果自体で制限するように、検索条件を設定する条件設定手段をさらに設け、見積もりサーバは、該設定された検索条件に合致する見積もり結果だけを抽出して利用者に提示するようにしてもよい。
例えば、サーバから入手した料金情報を、安い順、自宅から近い順など条件検索手段を備えることにより、利用者は自分の都合に応じて事業者や店舗を選んで所望の結果を簡易に得ることができる。
本発明に係るオブジェクト見積もりシステムは、定義者毎に決定されたオブジェクトの見積もり対価を、例えばクライアント端末側のアプリケーション・インターフェースを通じて利用者に提示することができる。オブジェクトの見積もり結果に併せて定義者情報を提示するようにしてもよい。
また、このアプリケーション・インターフェースを通じて、利用者が所望する見積もり結果を得た定義者に対し見積もり結果の受諾を発行するようにしてもよい。そして、利用者からの見積もり結果の受諾に応じて、該当する定義者に対し見積もり内容に応じたオブジェクトの処理を実行させるようにしてもよい。
一方、事業者や店舗は自らの料金算出ロジックを見積もりサーバに事前に登録しておく必要があるが、料金算出ロジックを公開できない場合には、印刷機械を特定する情報のみを見積もりサーバに登録しておき、利用者からは機械に対して情報取得を行なえるようにすることができる。
また、見積もりの算出と印刷発注それぞれの手段を同じように構成することで、利用者は見積もりと印刷発注を一連のオペレーションで行なうことができる。見積もりの算出手段を利用者のアドオン・ツールとして構成することで、利用者が普段使用している環境とシームレスに使用することができる。
また、本発明の第2の側面は、オブジェクトを処理した際に要する料金を事前に見積もるための処理をコンピュータ・システム上で実行するようにコンピュータ可読形式で記述されたコンピュータ・プログラムであって、前記コンピュータ・システムに対し、オブジェクトをあらかじめ定めた構成要素に分割する分解手順と、各構成要素に関して要素の種別に応じて設定されている対価を対価情報として管理する対価管理手順と、分解手順により分解された構成要素と対応付けられる金額情報を対価情報から読み出し、各構成要素と金額算定パラメータとの結び付けを行なって、オブジェクトを金額算定パラメータへ再構成する構成手順と、再構成された各構成要素の金額情報を積算して、オブジェクトの見積もり対価としての金額を算定する金額算定手順とを実行させることを特徴とするコンピュータ・プログラムである。
本発明の第2の側面に係るコンピュータ・プログラムは、コンピュータ・システム上で所定の処理を実現するようにコンピュータ可読形式で記述されたコンピュータ・プログラムを定義したものである。換言すれば、本発明の第2の側面に係るコンピュータ・プログラムをコンピュータ・システムにインストールすることによって、コンピュータ・システム上では協働的作用が発揮され、本発明の第1の側面に係るオブジェクト見積もりシステムと同様の作用効果を得ることができる。
本発明によれば、ドキュメント構成要素からなるオブジェクトを投入して画像形成を実行したときに要する料金を事前に見積もることができる、優れたオブジェクト見積もりシステム及びオブジェクト見積もり方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することができる。
また、本発明によれば、利用者が複雑なパラメータの組み合わせを意識したり、印字のための構成を追加したりすることなしに、オブジェクトの印字を実行した際の印刷対価をあらかじめ算出することができる、優れたオブジェクト見積もりシステム及びオブジェクト見積もり方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することができる。
また、本発明によれば、利用者が普段使用しているPC環境とシームレスに使用することができる、優れたオブジェクト見積もりシステム及びオブジェクト見積もり方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することができる。
本発明によれば、利用者はあらかじめ印刷の金額を知るためのパラメータを設定する手間がなくなり、入力ミスを防ぐことができる。また、印字のための環境を新たに追加する必要がなく、利用者は普段自分が使用しているコンピュータ・アプリケーションを用いて見積もり要求を行なうことができる。
また、本発明によれば、利用者が事業者毎の料金情報を比較して所望の印刷結果を簡易に得ることができる、優れたオブジェクト見積もりシステム及びオブジェクト見積もり方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することができる。
本発明によれば、事業者や店舗が自らの料金算出ロジックを見積もりサーバに事前に登録しておくことにより、利用者が処理をしようとしているオブジェクトの見積もり要求をサーバに送った際に、そのロジックに基づいて算出される予想料金を利用者に返送するので、利用者は事業者毎の料金を比較し、少しでも印刷料金を安く済ますことができる。また、事業者にとっては、印刷業における他社と比較した自分の強みをアピールしたり、お得設定による新規顧客の獲得に繋げたりすることができる。その結果、利用者は、より高品質なサービスを安価に得ることができる。
また、利用者は、見積もりサーバから入手した料金情報を、安い順、自宅から近い順など、簡単に条件検索して、自分の都合に応じて事業者や店舗を選んで所望の結果を簡易に得ることができる。
また、事業者や店舗が料金算出ロジックを公開できない場合には、印刷機械を特定する情報のみを見積もりサーバに登録しておき、利用者からは機械に対して情報取得を行なえるようにすることができる。
また、見積もりの算出と印刷発注それぞれの手段を同じように構成することで、利用者は見積もりと印刷発注を一連のオペレーションで行なうことができる。見積もりの算出手段を利用者のアドオン・ツールとして構成することで、利用者が普段使用している環境とシームレスに使用することができる。
本発明のさらに他の目的、特徴や利点は、後述する本発明の実施形態や添付する図面に基づくより詳細な説明によって明らかになるであろう。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳解する。
図1には、本発明の一実施形態に係るオブジェクト見積もりシステムの全体構成を模式的に示している。図示のシステムは、利用者が使用するクライアントPCと、コンビニエンス・ストアやプリントラボに設置された複合機と、見積もりサーバで構成されている。ここで言うオブジェクトは、プリント・データ、スキャンされた原稿イメージ、通信回線経由で所望の宛先に転送されるファクシミリや電子メールといった複数のドキュメント構成要素からなる画像形成用のオブジェクトである。
クライアントPCは、パーソナル・コンピュータやPDA(Personal Digital Assistant)、携帯電話などを含む情報処理装置のような、一般的な計算機システムで構成され、ネットワーク・インターフェース経由でインターネットなどの広域ネットワークに接続されている。クライアントPC上では、文書作成や表計算といった各種のアプリケーション・ソフトウェアをインストールすることにより利用者が所望する処理を実行することができる。クライアントPCは、一般利用者が使用し、生成したオブジェクトを複合機に投入する通常のクライアントPCの他に、事業者や店舗が使用する事業者クライアントPCが存在する。事業者クライアントPCは、見積もりサーバに対して料金算出用の見積もりロジックを見積もりサーバに登録する。事業者クライアントPCは、複合機と一体となって構成することもできる。
見積もりサーバは、同様にパーソナル・コンピュータなどの一般的な計算機システムで構成され、クライアントPCで生成したオブジェクトを複合機に投入して処理したときに要する料金を事前に見積もる。見積もりサーバも、ネットワーク・インターフェース経由で広域ネットワークに接続されており、HTTPなどのあらかじめ定められた通信プロトコルによってクライアントPC及び事業者クライアントPCとの間で情報のやり取りを行なうことができる。
複合機は、画像形成などのオブジェクトの処理を行なう。図1では、図面の簡素化のため、複合機を1台しか描いていないが、現実には各コンビニエンス・ストアやプリントラボなどにおいて無数の複合機が設置されている。複合機も、HTTPなどのあらかじめ定められた通信プロトコルによってクライアントPCとの間でオブジェクトやその他の情報のやり取りを行なうことができる。例えば、インターネット経由でクライアントPCから受信した画情報を復号化して印刷したり、原稿から読み取った画像を符号化して送信したりすることができる。
図2には、複合機100のハードウェア構成を模式的に示している。以下、当該装置100内の各部について説明する。
CPU(Central Processing Unit)101は、当該装置100内の動作を統括的に制御する中央コントローラであり、オペレーティング・システムが提供する実行環境下でプログラムを制御し、コピーやファクシミリ送受信、ネットワーク・プリントといった各種のサービス提供動作や、サービス提供に伴う対価の課金処理などに関して主たる制御を行なう。CPU101は、バス102を介して当該装置100内の各機器と相互接続されている。
ROM(Read Only Memory)103は、読み出し専用の半導体メモリ装置で構成され、ネットワーク・プリントといったサービス提供動作などを実行するための各制御プログラムや固定データなどが恒久的に書き込まれている。勿論、フラッシュ・メモリなどのように格納データを電気的な書き換え可能なデバイスを用いてROM103を構成することもでき、必要に応じて適宜プログラムや固定データの更新を行なうようにしてもよい。
RAM(Random Access Memory)104は、書き換え可能な半導体メモリ装置で構成され、CPU101で実行する制御プログラムをROM102からロードしたり、プログラム実行中の作業データを一時格納したりするなど、プログラム動作のためのシステム・メモリとして使用される。また、画像処理のためのページ・メモリとして、RAM104を使用することができる。
NVRAM(Non−Volatile RAM)105は、フラッシュ・メモリのように無電源状態でも記憶内容を消失しない書き換え可能メモリで構成され、セキュリティ・データやその他の不揮発性データ、画質調整、各種設定パラメータなどを格納するために使用される。
HDD106は、磁気記録式の固定ディスクからなる大容量外部記憶装置であり、原稿から読み取った画像データを蓄積したり、サービス実行時の各種履歴を保存したり、さらにはCPU101において実行するプログラムをインストールするために使用される。
画像処理部107は、原稿から読み取った画像データ、あるいはネットワーク経由でダウンロードした画像データなどに対し、伸張圧縮処理や、画質調整などの各種画像処理を施す。
図示の複合機100は、ユーザ・インターフェース(UI)109として、液晶ディスプレイなどからなる表示部110と、スタート/ストップ/テンキーなどのハードウェア・キーを備えた(あるいは表示部110を兼ねたタッチパナルからなる)操作部111を備え、これらはUIインターフェース108を介してバス102に接続されている。但し、UIインターフェース108を介さず、CPU101がユーザ・インターフェース109を直接制御するように構成することも可能である。表示部110は、ICカード読み書き装置を介して利用者のICカードから徴収した金額情報の表示を行なうこともあるが、この点については後述に譲る。
通信インターフェース112を経由して、各種の外部装置やネットワーク・インターフェースなどがバス102に接続されている。
LANインターフェース113は、10/1000Base−Tなど、所定のプロトコルに従って複合機100をネットワーク接続する。無線LANを含めることもできる。複合機100は、クライアントPCにおいて生成されたオブジェクトが投入されると、コピーやファクシミリ送受信、コンテンツ探索やその他のコンテンツ処理、ネットワーク・プリントといったオブジェクトの処理を実行する。
ICカード読み書き装置は、RS232Cあるいはその他のシリアル・インターフェース114経由でバス102に接続されており、ICカードに蓄積されている電子マネー情報から料金を徴収することができる。
USB(Universal Serial Bus)インターフェース115は、例えばUSB1.1又はUSB2.0に準拠し、パーソナル・コンピュータ(図示しない)などにローカル接続する際に使用することができる。
モデム116は、コンピュータ上の信号と公衆回線上の信号の相互変換を行なう変復調装置からなり、ファクシミリなどの公衆回線への接続を行ない、通常のファクシミリ送受信や、時刻指定送信、その他の各種のファクシミリ機能を提供する。
コインキット117は、現金ベースでの料金徴収を行なう専用デバイスであり、コインや紙幣などの現金を受け取る受け取り口と、受け取り口を介して投入された現金を蓄積する現金蓄積部と、投入金額を計数するとともに課金し徴収した額を減算して残額を算出する演算部と、残額若しくは現在徴収している金額を表示する表示部を備えている。
デバイス・インターフェース118は、例えばRS422などで構成され、原稿から画像を読み取る読取装置部119と、画像を用紙上に印刷出力する印刷装置部120といった画像形成装置を構成する各種機器をバス102に接続するためのインターフェース・プロトコルを実現する。
読取装置部119は、一般的には、原稿を載せるプラテンと画像読み取りを行なうスキャンの組み合わせで構成され、自動原稿読取装置であってもよい。読み取り画像は、適宜画像処理部107において画像処理が施され、印刷装置部120に画像出力され、あるいはHDD106に保存される。
印刷装置部120は、例えば電子写真方式のプリント・エンジン部を備えている。電子写真プロセスは、電子写真感光体に対する帯電、スキャンした原稿イメージの露光、現像すなわち感光体へのトナー重畳、用紙へのトナー転写及びトナー定着、感光体のクリーニングという複数のサブプロセスからなる。
印刷装置部120によって印字された用紙が排出されると、排出用紙格納部121に格納される。排出用紙格納部121は、一般的な排紙トレイを用いて構成することもできる。
図3には、見積もりサーバ200のハードウェア構成を模式的に示している。見積もりサーバ200は、パーソナル・コンピュータなどの一般的な計算機システムで構成され、クライアントPCや事業者クライアントPCも同様の構成であると理解されたい。
CPU201は、当該サーバ内の動作を統括的に制御する中央コントローラであり、オペレーティング・システムが提供する実行環境下で、オブジェクトを画像形成した際の料金を見積もる見積もりサーバ・アプリケーションなどの各種プログラムを実行する。CPU201は、バス202を介して当該装置内の各機器と相互接続されている。
ROM203は、読み出し専用の半導体メモリ装置であり、入出力基本動作(BIOS)や自己診断(POST)などの各制御プログラムや固定データなどが恒久的に書き込まれている。勿論、フラッシュ・メモリなどのように格納データを電気的な書き換え可能なデバイスを用いてROM203を構成して必要に応じて適宜プログラムや固定データの更新を行なうようにしてもよい。
RAM204は、書き換え可能な半導体メモリ装置で構成され、CPU201で実行する制御プログラムをROM202やHDD206からロードしたり、プログラム実行中の作業データを一時格納したりするなど、プログラム動作のためのシステム・メモリとして使用される。
NVRAM205は、フラッシュ・メモリのように無電源状態でも記憶内容を消失しない書き換え可能メモリで構成され、セキュリティ・データやその他の不揮発性データ、画質調整、各種設定パラメータなどを格納するために使用される。
HDD206は、磁気記録式の固定ディスクからなる大容量外部記憶装置であり、OSや見積もりサーバ・アプリケーションといったCPU201において実行するプログラムをインストールしたり、金額算定情報や対価管理情報などの各種データを格納したりするために使用される。
入出力(I/O)インターフェース207を介して各種の周辺機器がバス202に接続されている。
ディスプレイ208、キーボード209、並びにマウス210は周知のユーザ・インターフェースであり、勿論他のユーザ入出力デバイスと置き換えることも可能である。
USBインターフェース211は、例えばUSB1.1又はUSB2.0に準拠し、プリンタやスキャナ、ハード・ディスク、USBメモリといったさまざまなUSBデバイスを外付け接続することができる。
ネットワーク・インターフェース(NIC)212は、10/100/1000Base−Tなど、所定の通信規格に従って当該装置をネットワーク接続する。無線LANを含めることもできる。
本実施形態に係る見積もりサーバは、クライアントPCにおいて生成したオブジェクトを複合機に投入して画像形成などのサービスを実行した際における料金を事前に算定する料金見積もり機能を提供することができる。図4には、クライアントと見積もりサーバからなるシステムにおける、見積もり処理機能を備えた見積もり処理モジュールの機能構成を示している。
クライアントは、一般的なコンピュータ・サービスであるクライアント―サーバ・モデルにおけるクライアントとほぼ同義である。図4に示す例では、自らが作成したオブジェクトの実体を見積もりアプリケーション・インターフェースに対して見積り依頼を出すようになっている。
ここで言う見積もりアプリケーション・インターフェースとは、例えばWindows(登録商標)などの一般的なコンピュータのOS上で動作するソフトウェアを直感的に制御するGUI(Graphical User Interface)を備えたソフトウェア・プログラムである。同プログラムは、ディスプレイ上のアイコンにドラッグ・アンド・ドロップ操作に応じた処理が起動して結果を得たり、あるいは文書若しくは図形処理プログラムのプラグイン・ソフトウェアとしてあたかも同じツールとして動作したりすることができる。
さらに、見積もりアプリケーション・インターフェースは、通信プロトコル・ドライバを介して見積もり依頼のコマンドとともにオブジェクトをネットワークに対して送信を行なう。
通信プロトコル・ドライバはネットワーク間で双方向にインターネット・プロトコルを制御する機能を備え、ネットワーク経由で機器間で所定のデータのやり取りを行なうことができる。
見積もりサーバは、同様に通信プロトコルを介してクライアントから送出されたオブジェクトを受け取る。当該サーバは、要求解析、構成要素分解、構成要素変換、金額算定、対価管理、並びに応答構成といった見積もり機能を行なうソフトウェア群によって構成されている。
図5には、図4に示したクライアント−サーバ構成において、見積もりサーバ側で実行される見積もり処理手順をフローチャートの形式で示している。
要求解析部は、通信プロトコル・ドライバから要求を受信すると(ステップS1)、これを解析する。そして、解析した結果、見積もり依頼コマンドであることを検知すると(ステップS2)、同時に受信したオブジェクトをワーク・メモリの空間に格納して、さらにこのオブジェクトを検証する(ステップS3)。
ここで、オブジェクトが構成要素を有しているようであれば(ステップS4)、構成要素分解部において、オブジェクトを構成要素毎に分解する(ステップS5)。オブジェクトがドキュメントである場合、ここで言う構成要素とは、テキスト情報、ビットマップ・データ、図形、文字、表、あるいはそれらの色情報などである。勿論、ここで挙げた情報以外にも構成要素として定義することもできる。
本実施形態では、各構成要素には、要素の種別毎に対応した対価の金額が対価情報としてあらかじめ定められている。これらの対価情報は、見積もりサーバ内のメモリに蓄積され、対価管理部により管理されている。
オブジェクトは文字や線、多角形その他の図形といったグラフィックの基本要素や、行、カラム、図、表などの再帰構成を持った物理構造からなるもので、ドキュメントが代表的である。対価情報は、構成要素の種別毎に要素を計数する単位と度数当たりの単価を記述したテーブルからなり、オブジェクトの物理構造を構成する要素から対価を算出したり決定したりするためのアルゴリズム、すなわち見積もりロジックである。このような見積もりロジックは、C言語やJAVA(登録商標)といったソフトウェア言語や、あるいはXMLなどのマークアップ言語で記述することができる。また、見積もりロジックを事業者や店舗毎にユニークにカスタマイズして定義することもできる(後述)。
構成要素変換部は、構成要素分解部で分解された構成要素と対応付けられる金額情報を対価管理部から読み出して(ステップS6)、金額算定パラメータへ再構成する。対価管理部はあらかじめ記憶されている対価情報を読み出す機能を備えており、これによって、オブジェクト中のすべての構成要素について金額算定パラメータとの結び付けが行なわれる(ステップS7)。
図6には、オブジェクトの各構成要素と金額算定パラメータとの結び付けを行なった様子を例示している。対価情報は、Character、Image、Space Code…といった具合に種別毎にドキュメントの構成要素を分類し、構成要素の種別毎にオブジェクト中の構成要素を計数する単位と度数当たりの単価を記述したテーブルである。構成要素変換部では、オブジェクトをドキュメントの構成要素に分解した後、構成要素の種別毎にオブジェクト中の度数を計数していき、さらに度数当たりの単価を度数に乗算することで、構成要素の種別毎の価格を算出して、金額算定パラメータへの再構成を行なっている。
金額算定部では、確定した上記の情報を積算して、オブジェクトの見積もり対価としての金額を確定する(ステップS8)。
ステップS9では、これまでの処理が正常であったかどうかをチェックする。そして、すべて正常であれば、算定された見積もり金額は通信プロトコル・ドライバを介して要求元のクライアントPCに返信する(ステップS10)。
クライアントPC側の見積もりアプリケーション・インターフェースは、クライアントに対して見積もり結果としての金額情報を提示する機能を備えている。また、図示しないが、料金見積もりのための上記した一連の処理動作は、クライアントからの中断コマンドの入力に応じて中断することができる構成となっている。
このように、本実施形態に係る見積もり処理機能は、ユーザが作成、閲覧、又は印字しようしているオブジェクト本体の情報からドキュメント構成要素を抽出して、対価パラメータを算定する構成を備えている。したがって、ユーザは、複雑なパラメータの組合せを意識したり、印字のための構成を追加したりすることなしにオブジェクトの印刷対価をあらかじめ知ることができる。また、ユーザは、あらかじめ印刷の金額を知るためのパラメータ設定する手間がなくなるので、入力ミスを防ぐことができる。また、かかる見積もり処理を実現する際に、印字のための環境を新たに追加する必要はない。
なお、図4に示した構成では見積もりソフトウェアを見積もりサーバに有するようにしているが、これらの手段はソフトウェアであることから、クライアントが利用する図形や表を処理するアプリケーションそのものにプラグインさせて動作させたり、アプリケーションをクライアント端末に外部からインストールさせたりすることによって同様の機能を実現することも可能である。その場合、CD−ROMやFD、光磁気ディスク、光ディスクといった外部記憶媒体を通じてプログラム・ソフトウェアやデータをクライアントPC側に供給することができる。
図7には、見積もり処理機能をクライアントPCで実現する場合におけるシステムの機能構成を示している。この場合、図示のように1つのプログラム集合体として扱うことができ、クライアントPCを利用するユーザは、自らのクライアントPC上でこれらのプログラムをプログラムROMから読み出し、CPU上で実行することでも同様の結果を得ることができる。これはユーザが使用するアプリケーションソフトウェア・プログラムであってもよいし、あるいはコンピュータ上で動作するOSなどで動作することで、同様の機能を提供することができる。
見積り額の算定の機能モジュールをクライアントPCのアプリケーションのアドオン・ツールとして、あるいはネットワーク上に設置される見積もりサーバとして実現し、ユーザが普段使用している環境からシームレスに利用することができる。ユーザは、普段使用しているコンピュータ・アプリケーションを用いて見積もり要求を行なうことができるので、使用感が向上する。
また、図4に示した見積もり処理機能を、インターフェース機器を介して印字を行う複合機内部に実装することも可能である。
図4に示したシステム構成によれば、ユーザが作成、閲覧、又は印字しようしているオブジェクト本体の情報からドキュメント構成要素を抽出して、対価パラメータを算定する構成を備えているので、ユーザが複雑なパラメータの組合せを意識したり、印字のための構成を追加したりすることなしにオブジェクトの印刷対価をあらかじめ知ることができる。
他方、コンビニエンス・ストアやプリントラボなど、専門店舗の印刷環境は家庭のプリンタ環境よりも高価であるため、家庭内で印字するよりもコストが割高になる傾向がある。このため、各事業者や店舗はポイント制度や割引サービスを実施し、それぞれにユニークな見積もりロジックを使用して利用者の確保を図ることがある。このような場合、利用者が個人レベルで、事業者間の比較を行なったり、遠方の店舗の情報を入手したりすることは困難であるため、より安い料金で印刷することは難しい。
そこで、本実施形態では、事業者や店舗が自らの料金算出ロジックを見積もりサーバに事前に登録しておくことにより、利用者が処理をしようとしているオブジェクトの見積もり要求をサーバに送った際に、サーバはそれぞれのロジックに基づいて算出される事業者や店舗毎の予想料金を利用者に返送することができる。図8にはこの場合のクライアント並びにサーバにおける見積もり処理モジュールの機能構成を示している。
クライアントは、一般的なコンピュータ・サービスであるクライアント―サーバ・モデルにおけるクライアントとほぼ同義であるが、同図では、自らが所有するオブジェクトの実体を見積もりアプリケーション・インターフェースに対して見積り依頼を出すようになっている。
オブジェクトは、文字や線、多角形その他図形といったグラフィックの基本要素や、行、カラム、図、表などの再帰構成を持った物理構造からなり(前述並びに図6を参照のこと)、ドキュメントが代表的である。
見積もりアプリケーション・インターフェースは、ユーザがクライアントPC上でインタラクション操作を行なうためのソフトウェア・プログラムであり、例えばWindows(登録商標)などの一般的なコンピュータのOS上で動作するソフトウェアを直感的に制御するGUIを備えている。すなわち、見積もりアプリケーション・インターフェースは、ディスプレイ上のアイコンにドラッグ・アンド・ドロップ操作を与えて処理を起動し、その演算結果を得るとディスプレイ上に提示してユーザはそれを確認したり、文書若しくは図形処理プログラムのプラグイン・ソフトウェアとして、あたかも同じツールとして動作したりすることができる。ユーザは見積もりアプリケーション・インターフェースから通信プロトコル・ドライバを介して検索条件の見積もり依頼のコマンドとともにオブジェクトをネットワークに対して送信を行なう。
通信プロトコル・ドライバは、ネットワーク間で双方向にインターネット・プロトコルを制御する機能を備え、ネットワークと機器間で所定のデータのやり取りを行なうことができる。
また、事業者や店舗のように業として見積もりロジックを規定するユーザも同様にユーザの一種とみなすことができる。以下、一般ユーザとは区別して、事業者ユーザを「定義者」とも呼ぶ。本実施形態における定義者とは、ロジック作成アプリケーション・ソフトウェアによって作成した見積もりのロジックを通信プロトコル・ドライバによるインターフェースを通じて見積もりサーバに登録する役割を有している。
見積もりロジックとは、オブジェクトの物理構造を構成する要素から対価を算定したり決定したりするためのアルゴリズムのことである(同上)。本実施形態では、図6に示したように、見積もりロジックは、構成要素の種別毎に構成要素を計数する単位と度数当たりの単価を記述したテーブルからなり、元のドキュメントを分割して得た各構成要素の種別とその単位、実際のドキュメント全体の構成要素を分解した結果をオブジェクト中の度数として再構成し、ドキュメント全体の価格の合計を求めるようなロジックとしている。より一般化して言えば、見積もりロジックは、構成要素の種別毎の対価情報からなる対価ロジックだけでなく、オブジェクトを構成要素に分割し再構成するための構成要素変換ロジックや、構成要素毎の対価額の算定方法を規定する金額算定ロジックを含んでいる。定義者、すなわち事業者や店舗は、このようなユニークにカスタマイズしたロジックをそれぞれ独自に定義することができる。
事業者や店舗などの各定義者は、このような見積もりロジックをC言語やJAVA(登録商標)といったソフトウェア言語や、あるいはXMLなどのマークアップ言語で記述して、実行形式のプログラムを見積もりサーバのメモリ空間にローディングすることによって、見積もりロジックを見積もりサーバに登録することが実現される。具体的には、見積もりロジックに含まれる対価ロジック、構成要素変換ロジック、並びに金額算定ロジックを対価管理部、構成要素変換部、並びに金額算定部などの該当する機能モジュールにそれぞれ登録する。
また、定義者は、自らが作成した見積もりロジックのアルゴリズムとともに、自らを特定する属性パラメータ情報(例えば設置場所や設置環境、使用機械など)からなる定義者情報を登録アプリケーションの入力手段より入力することによって、見積もりサーバへの登録を行なう。これらの情報は通信プロトコル・ドライバを介して見積もりサーバに送信され、定義者情報管理部により見積もりロジックに含まれる必要なロジックが金額算定部、構成要素変換部、並びに対価管理部にそれぞれ登録されることになる。すなわち、定義者情報管理部において、見積もりロジックの定義者である事業者を特定するための属性情報が登録されており、各部のロジックと定義者との対応関係をとることができる。
見積もりサーバは、ユーザから検索条件とオブジェクトを受信すると、各定義者が定義したロジックを利用して定義者毎のオブジェクトの見積もりを行なう。そして、これらの見積もり結果を、定義者の属性パラメータや金額などユーザが指定した検索条件と比較照合し、条件に合致するもののみを抽出してユーザに提示する。
図9には、図8に示したクライアント−サーバ構成において、見積もりサーバ側で実行される見積もり処理手順をフローチャートの形式で示している。
要求解析部は、通信プロトコル・ドライバから要求を受信すると(ステップS21)、これを解析する。そして、解析した結果、見積もり依頼コマンドであることを検知すると(ステップS22)、同時に受信したオブジェクトをワーク・メモリの空間に格納して、さらにこのオブジェクトを検証する(ステップS23)。
ここで、オブジェクトが構成要素を有しているようであれば(ステップS24)、構成要素分解部において、オブジェクトを構成要素毎に分解する(ステップS25)。オブジェクトがドキュメントである場合、ここで言う構成要素とは、定義者毎のロジックに応じたテキスト情報、ビットマップ・データ、図形、文字、表、あるいはそれらの色情報などである。勿論、ここで挙げた情報以外にも構成要素として定義することもできる。定義者がこれらの構成要素の種別一つ一つに対応する対価をあらかじめ定めており、見積もりサーバ内のメモリに蓄積されたこれらの対価情報は対価管理部により管理されている。
次いで、金額算定部、構成要素変換部、対価管理部のそれぞれにおいて、登録されている有効な定義者についてのロジックを取り出し(ステップS26)、この定義者においてオブジェクトの処理を実行した際に発生する対価の金額の計算を行なう。構成要素変換部は、構成要素分解部で分解された構成要素と対応付けられる金額情報を対価管理部から読み出して(ステップS27)、金額算定パラメータへ再構成する。対価管理部はあらかじめ記憶されている対価情報を読み出す機能を備えており、これによって、オブジェクトのすべての構成要素について金額算定パラメータとの結び付けが行なわれる(ステップS28)。
金額算定部では、確定した上記の情報を積算して、オブジェクトの見積もり対価としての金額を確定する(ステップS29)。
ステップS30では、これまでの処理が正常であったかどうかをチェックする。そして、処理がすべて正常であれば、あらかじめ登録した有効な定義者のすべてに対して上述した処理が行なわれたかどうかをチェックする(ステップS31)。未処理の登録定義者が残っている場合には、ステップS26に戻って、次の定義者のロジックを用いて、オブジェクトの処理を実行した際における対価の金額の計算を繰り返し行なう。
そして、すべての定義者について対価の金額の計算が終了すると(ステップS31)、続いて、条件比較部は、これら導出されたロジックの結果とユーザが入力した検索条件との比較を行ない、条件に合致するものをすべて抽出する(ステップS32)。例えば、総額が1000円以下であるとか、ユーザの指定した場所にあるか、などといった条件が検索条件として入力されると、これに従って、条件に合致する見積もり結果のみが取り出される。
条件検索して得られた見積もり結果は、通信プロトコル・ドライバを介して要求元のクライアントPCに返信される(ステップS33)。
クライアントPC側の見積もりアプリケーション・インターフェースは、クライアントに対して、見積もり結果を定義者情報とともに提示する機能を備えている。また、図示しないが、前記一連の動作はクライアントからの中断コマンドの入力により中断する構成を備えている。
また、図10には、見積もりサーバからオブジェクト見積もり結果を受信したクライアントPCで実行される処理手順をフローチャートの形式で示している。
クライアントPC側では、見積もりサーバから見積もり結果を受信すると(ステップS41)、見積もりアプリケーション・インターフェースは、見積もり結果を定義者情報とともに提示する。ユーザは、提示された見積もり結果を確認し、これに納得する場合には(ステップS42)、結果に受諾するという形で受諾応答を行なう(ステップS43)。そして、ユーザからの見積もり結果の受諾に応じて、定義者としての事業者において、見積もり内容に応じたオブジェクトの処理が起動する。
図11には、見積もり結果を受諾する旨の通知をクライアントから受信した見積もりサーバにおいて実行される処理手順をフローチャートの形式で示している。
見積もりサーバ側では、要求元となるクライアントPCから受諾応答を受信すると(S51)、受諾処理部において、選択された定義者のロジックに従ってその見積もり内容に応じたオブジェクトの処理が起動する(ステップS52)。
なお、図8に示した構成では見積もりソフトウェアを見積もりサーバに有するようにしているが、これらの手段はソフトウェアであることから、クライアントが利用する図形や表を処理するアプリケーションそのものにプラグインさせて動作させたり、アプリケーションをクライアント端末に外部からインストールさせたりすることによって同様の機能を実現することも可能である。その場合、CD−ROMやFD、光磁気ディスク、光ディスクといった外部記憶媒体を通じてプログラム・ソフトウェアやデータをクライアントPC側に供給することができる。
これはユーザが使用するアプリケーションソフトウェア・プログラムであってもよいし、あるいはコンピュータ上で動作するOSなどで動作することで、同様の機能を提供することができる。
また、図8に示した見積もり処理機能を、インターフェース機器を介して印字を行なう複合機内部に実装することも可能である。
以上、特定の実施形態を参照しながら、本発明について詳解してきた。しかしながら、本発明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が該実施形態の修正や代用を成し得ることは自明である。
本明細書では、クライアントPCにおいて生成されるオブジェクトがドキュメントであり、オブジェクトの投入先としてコピーやプリント、ファクシミリ、電子メールといった画像形成サービスを提供する複合機を例にとって説明してきたが、本発明の要旨はこれに限定されるものではない。
クライアント側において複数の構成要素からなるオブジェクトを生成し、オブジェクトを所定のサービス提供装置に投入してサービスを実施した際に料金を徴収するといういかなるシステムにおいても、本発明を適用することによって、同様にサービスの対価となる金額を好適に見積もることができる。
要するに、例示という形態で本発明を開示してきたのであり、本明細書の記載内容を限定的に解釈するべきではない。本発明の要旨を判断するためには、特許請求の範囲を参酌すべきである。
図1は、本発明の一実施形態に係るオブジェクト見積もりシステムの全体構成を模式的に示した図である。 図2は、複合機100のハードウェア構成を模式的に示した図である。 図3は、見積もりサーバ200のハードウェア構成を模式的に示した図である。 図4は、見積もりサーバにおける、見積もり処理機能を備えた見積もり処理モジュールの機能構成を示したブロック図である。 図5は、見積もりサーバ側で実行される見積もり処理手順を示したフローチャートである。 図6は、オブジェクトの各構成要素と金額算定パラメータとの結び付けを行なった様子を例示した図である。 図7は、見積もり処理機能をクライアントPCで実現する場合の機能構成を示したブロック図である。 図8は、事業者や店舗が自らの料金算出ロジックを見積もりサーバに事前に登録し、事業者や店舗毎の予想料金を利用者に提示する場合のクライアント並びにサーバにおける見積もり処理モジュールの機能構成を示したブロック図である。 図9は、見積もりサーバ側で実行される見積もり処理手順を示したフローチャートである。 図10は、見積もりサーバからオブジェクト見積もり結果を受信したクライアントPCで実行される処理手順を示したフローチャートである。 図11は、見積もり結果を受諾する旨の通知をクライアントから受信した見積もりサーバにおいて実行される処理手順を示したフローチャートである。
符号の説明
100…複合機
101…CPU
102…バス
103…ROM
104…RAM
105…NVRAM
106…HDD
107…画像処理部
108…UIインターフェース
109…ユーザ・インターフェース
110…表示部
111…操作部
112…通信インターフェース
113…LANインターフェース
114…シリアル・インターフェース
115…USBインターフェース
116…モデム
117…コインキット
118…デバイス・インターフェース
119…読取装置部
120…印刷装置部
121…排出用紙格納部
201…CPU
202…バス
203…ROM
204…RAM
205…NVRAM
206…HDD
207…入出力インターフェース
208…ディスプレイ
209…キーボード
210…マウス
211…USBインターフェース
212…ネットワーク・インターフェース・カード

Claims (27)

  1. テキスト情報、ビットマップ・データ、図形、文字、表、あるいはそれらの色情報を含む複数の要素からなるドキュメント・オブジェクトに処理を行なう際に要する料金を事前に見積もるオブジェクト見積もりシステムであって、
    ドキュメント・オブジェクトをあらかじめ定めたドキュメントの各要素に分割する分解手段と、
    前記分解手段によって分解された前記ドキュメントの各要素を要素毎に分類した後、該ドキュメントの要素毎に前記ドキュメントの各要素を計数する単位に基づいて度数を計数する計数手段と、
    各ドキュメントの要素に応じて設定されている度数当たりの単価を対価情報として管理する対価管理手段と、
    前記計数手段によって計数されたドキュメントの各要素の度数と該要素に対応する前記単価を乗算することによって、前記処理に要する料金を見積もる見積もり手段と、
    を具備することを特徴とするオブジェクト見積もりシステム。
  2. 前記のドキュメント・オブジェクトの処理は、外部装置で生成されたドキュメント・オブジェクトを投入して画像形成装置による印字の実行、ドキュメント・オブジェクトを読み取りその複製の印刷、ドキュメント・オブジェクトを通信回線経由で所望の相手に転送するファクシミリ又は電子メールのうち少なくとも1つである、
    ことを特徴とする請求項1に記載のオブジェクト見積もりシステム。
  3. ドキュメント・オブジェクトの見積もりの実行を中断する中断手段をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項1に記載のオブジェクト見積もりシステム。
  4. ネットワーク上のオブジェクト見積もりサーバ上に前記の各手段を配設し、該ネットワーク経由でクライアントからの金額算出要求を受信する受信手段と、該金額算出要求に応じて算出された見積もり金額をクライアントに提示する提示手段をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項1に記載のオブジェクト見積もりシステム。
  5. 前記受信手段は、クライアントから金額算出要求とともにドキュメント・オブジェクトを受信する、
    ことを特徴とする請求項4に記載のオブジェクト見積もりシステム。
  6. 受信したドキュメント・オブジェクトをメモリ空間に格納する格納手段と、メモリ空間からドキュメント・オブジェクトを取得する取得手段をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項5に記載のオブジェクト見積もりシステム。
  7. 見積もりロジックは、ドキュメントの要素毎の対価情報からなる対価ロジックと、ドキュメント・オブジェクトをドキュメントの各要素に分割し再構成するための構成要素変換ロジックと、ドキュメントの要素毎の対価額の算定方法を規定する金額算定ロジックを含み、
    個々の定義者が定義した見積もりロジックを前記対価管理手段、前記分解手段、及び前記見積もり手段にそれぞれ登録する登録手段をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項1に記載のオブジェクト見積もりシステム。
  8. 前記対価管理手段、前記構成手段、及び前記金額算定手段にそれぞれ登録される各ロジックの定義者を特定する属性パラメータを登録する定義者情報管理手段をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項に記載のオブジェクト見積もりシステム。
  9. あらかじめ登録されている定義者の見積もりロジックを適用して前記対価管理手段、前記分解手段、及び前記見積もり手段における処理をそれぞれ実行して、定義者毎のドキュメント・オブジェクトの見積もり対価を決定する、
    ことを特徴とする請求項8に記載のオブジェクト見積もりシステム。
  10. 定義者毎に算出された複数の見積もり結果からクライアントに提示すべきものを検索する条件を設定する条件設定手段と、
    該設定された検索条件に合致する見積もり結果を抽出する条件比較手段をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項9に記載のオブジェクト見積もりシステム。
  11. 定義者毎に決定されたドキュメント・オブジェクトの見積もり対価を利用者に提示する提示手段をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項に記載のオブジェクト見積もりシステム。
  12. 前記提示手段は、ドキュメント・オブジェクトの見積もり結果に併せて定義者情報を提示する、
    ことを特徴とする請求項11に記載のオブジェクト見積もりシステム。
  13. 利用者が所望する見積もり結果を得た定義者に対し見積もり結果の受諾を発行する受諾発行手段をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項に記載のオブジェクト見積もりシステム。
  14. 利用者からの見積もり結果の受諾に応じて、該当する定義者に対し見積もり内容に応じたドキュメント・オブジェクトの処理を実行させるオブジェクト処理実行手段をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項13に記載のオブジェクト見積もりシステム。
  15. テキスト情報、ビットマップ・データ、図形、文字、表、あるいはそれらの色情報を含む複数の要素からなるドキュメント・オブジェクトに処理を行なう際に要する料金を事前に見積もるオブジェクト見積もり方法であって、
    ドキュメント・オブジェクトをあらかじめ定めたドキュメントの各要素に分割する分解ステップと、
    前記分解ステップで分解された前記ドキュメントの各要素を要素毎に分類した後、該ドキュメントの要素毎に前記ドキュメントの各要素を計数する単位に基づいて度数を計数する計数ステップと、
    各ドキュメントの各要素に応じて設定されている度数当たりの単価を対価情報として管理する対価管理ステップと、
    前記計数ステップで計数されたドキュメントの各要素の度数と該要素に対応する前記単価を乗算することによって、前記処理に要する料金を見積もる見積もりステップと、
    を有することを特徴とするオブジェクト見積もり方法。
  16. 前記のドキュメント・オブジェクトの処理は、外部装置で生成されたオブジェクトを投入して画像形成装置による印字の実行、ドキュメント・オブジェクトを読み取りその複製の印刷、ドキュメント・オブジェクトを通信回線経由で所望の相手に転送するファクシミリ又は電子メールのうち少なくとも1つである、
    ことを特徴とする請求項15に記載のオブジェクト見積もり方法。
  17. ドキュメント・オブジェクトの見積もりの実行を中断する中断ステップをさらに有する、
    ことを特徴とする請求項15に記載のオブジェクト見積もり方法。
  18. 前記見積もりステップで算出された見積もり金額をクライアントに提示する提示ステップをさらに有する、
    ことを特徴とする請求項15に記載のオブジェクト見積もり方法。
  19. 見積もりロジックは、構成要素の種別毎の対価情報からなる対価ロジックと、オブジェクトを構成要素に分割し再構成するための構成要素変換ロジックと、構成要素毎の対価額の算定方法を規定する金額算定ロジックを含み、
    前記対価管理ステップでは、ドキュメントの要素毎の対価情報からなる対価ロジックを管理し、
    前記分解ステップでは、ドキュメント・オブジェクトをドキュメントの各要素に分割し再構成するための構成要素変換ロジックに基づいて、ドキュメント・オブジェクトをドキュメントの各要素に分割し、
    前記見積もりステップでは、ドキュメントの要素毎の対価額の算定方法を規定する金額算定ロジックに基づいて、前記処理に要する料金を見積もる、
    ことを特徴とする請求項15に記載のオブジェクト見積もり方法。
  20. 前記対価管理ステップでは、対価ロジックの定義者を特定する属性パラメータを登録し、
    前記分解ステップでは、構成要素変換ロジックの定義者を特定する属性パラメータを登録し、
    前記見積もりステップでは、金額算定ロジックの定義者を特定する属性パラメータを登録する、
    ことを特徴とする請求項19に記載のオブジェクト見積もり方法。
  21. あらかじめ登録されている定義者の見積もりロジックを適用して前記対価管理ステップ、前記分解ステップ、及び前記見積もりステップにおける処理をそれぞれ実行して、定義者毎のドキュメント・オブジェクトの見積もり対価を決定する、
    ことを特徴とする請求項20に記載のオブジェクト見積もり方法。
  22. 前記見積もりステップで定義者毎に算出された複数の見積もり結果からクライアントに提示すべきものを検索する条件を設定する条件設定ステップと、
    該設定された検索条件に合致する見積もり結果を抽出する条件比較ステップをさらに有する、
    ことを特徴とする請求項21に記載のオブジェクト見積もり方法。
  23. 前記見積もりステップで定義者毎に決定されたオブジェクトの見積もり対価を提示する提示ステップをさらに有する、
    ことを特徴とする請求項21に記載のオブジェクト見積もり方法。
  24. 前記提示ステップでは、オブジェクトの見積もり結果に併せて定義者情報を提示する、
    ことを特徴とする請求項23に記載のオブジェクト見積もり方法。
  25. 利用者が所望する、前記見積もりステップによる見積もり結果を得た定義者に対し、見積もり結果の受諾を発行する受諾発行ステップをさらに有する、
    ことを特徴とする請求項21に記載のオブジェクト見積もり方法。
  26. 利用者からの前記見積もりステップによる見積もり結果の受諾に応じて、該当する定義者に対し見積もり内容に応じたオブジェクトの処理を実行させるオブジェクト処理実行ステップをさらに有する、
    ことを特徴とする請求項25に記載のオブジェクト見積もり方法。
  27. テキスト情報、ビットマップ・データ、図形、文字、表、あるいはそれらの色情報を含む複数の要素からなるドキュメント・オブジェクトに処理を行なう際に要する料金を事前に見積もるための処理をコンピュータ上で実行するようにコンピュータ可読形式で記述されたコンピュータ・プログラムであって、前記コンピュータを、
    ドキュメント・オブジェクトをあらかじめ定めたドキュメントの各要素に分割する分解手段、
    前記分解手段によって分解された前記ドキュメントの各要素を要素毎に分類した後、該ドキュメントの要素毎に前記ドキュメントの各要素を計数する単位に基づいて度数を計数する計数手段、
    各ドキュメントの各要素に応じて設定されている度数当たりの単価を対価情報として管理する対価管理手段、
    前記計数手段によって計数されたドキュメントの各要素の度数と該要素に対応する前記単価を乗算することによって、前記処理に要する料金を見積もる見積もり手段、
    として機能させるためのコンピュータ・プログラム。
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