JP4770315B2 - スピーカアレイ - Google Patents

スピーカアレイ Download PDF

Info

Publication number
JP4770315B2
JP4770315B2 JP2005218855A JP2005218855A JP4770315B2 JP 4770315 B2 JP4770315 B2 JP 4770315B2 JP 2005218855 A JP2005218855 A JP 2005218855A JP 2005218855 A JP2005218855 A JP 2005218855A JP 4770315 B2 JP4770315 B2 JP 4770315B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
speaker
terminal
rail
enclosure
terminals
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005218855A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007036821A (ja
Inventor
隆行 渡辺
毅 境
眞也 園田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Corp
Original Assignee
Yamaha Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Corp filed Critical Yamaha Corp
Priority to JP2005218855A priority Critical patent/JP4770315B2/ja
Publication of JP2007036821A publication Critical patent/JP2007036821A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4770315B2 publication Critical patent/JP4770315B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Circuit For Audible Band Transducer (AREA)
  • Details Of Audible-Bandwidth Transducers (AREA)
  • Obtaining Desirable Characteristics In Audible-Bandwidth Transducers (AREA)

Description

本発明は、複数のスピーカユニットを備えたスピーカアレイに関する。
スピーカへの配線を容易にする技術として、例えば、特許文献1に開示された技術がある。特許文献1に開示されたスピーカシステムにおいては、スピーカボックスは、その背面に、オーディオ信号の入力端子を兼ねるプラグを備えている。また、このシステムにおいては、オーディオ信号が導通されるコンタクト部材が、部屋の壁面に備え付けられたガイドレール部材に沿って設けられており、このコンタクト部材においては、スピーカのプラグが挿通され、挿通されたプラグを狭着する溝がガイドレース部材の長手方向に沿って設けられている。ガイドレールの任意の位置でスピーカのプラグをコンタクト部材に挿通させると、コンタクト部材によってプラグが狭着されることにより、スピーカが固定され、また、コンタクト部材とプラグを介してオーディオ信号がスピーカに供給されるので、従来のようにスピーカケーブルを引き回すことなく、スピーカの設置とスピーカへの信号配線とを容易に行うことができる。
また、スピーカユニットを固定する技術としては、例えば、特許文献2に開示された技術がある。特許文献2には、突出部を円周部に具備するスピーカユニットを取り付け板の背面に押し当て、スピーカユニットを中心軸を中心にして回転させ、取り付け板背面に設けられた折曲げ部に突出部を係合させることによりスピーカユニットを固定することが開示されている。
特開2004−32531号公報 実開平5−28133号公報
さて、近年、スピーカを複数個備えたスピーカアレイと呼ばれるスピーカシステムがコンサートホールや家庭のリビング等の様々な場所において使用されている。スピーカアレイでは、個々のスピーカ毎にゲインやディレイの異なるオーディオ信号を供給することにより、スピーカアレイから出力される音の指向性を制御することができる。
このスピーカアレイにおいては、個々のスピーカはバッフル板に固定され、さらに、オーディオ信号が入力される背面端子とスピーカボックス内で結線されている。このため、いずれかのスピーカが故障し、故障したスピーカを取り替える場合には、ネジと配線を外して故障したスピーカを取り外した後、新しいスピーカの取付けと結線とを行うという面倒な作業を行わなければならない。ここで、特許文献1または特許文献2に開示された技術を利用すれば、スピーカの取付けと取り外しを容易に行うことができるため、スピーカアレイにおいても、スピーカの交換を容易にすることができる。しかしながら、特許文献1は、スピーカの取付けを容易にする技術の開示に止まり、スピーカ毎にゲインやディレイの異なるオーディオ信号を供給する技術についての開示がなく、スピーカへの結線という点では作業の面倒さを改善することができない。
本発明は、上述した背景の下になされたものであり、スピーカアレイにおいてスピーカユニットの着脱とスピーカユニットへの配線とを容易にする技術を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために本発明は、中空柱体状に形成されたエンクロージャ内部に複数のスピーカユニットが並べられたスピーカアレイであって、前記エンクロージャは、前記スピーカユニットが並べられる方向に沿って前記エンクロージャ内部に平行に設けられた複数のレール状端子と、前記複数のレール状端子の各々に対応して設けられ、入力されるオーディオ信号を対応する前記レール状端子に導く複数の第1入力端子とを備え、前記スピーカユニットは、中空柱体状に形成された筐体と、前記筐体内部に配置されたスピーカと、前記複数のレール状端子の各々に対応して設けられた端子であって、平行に並べられた前記レール状端子の間隔と同じ間隔で前記筐体の中心軸方向に沿って前記筐体の外周面上に配設された複数の第2入力端子と、前記スピーカと前記複数の第2入力端子とに接続され、前記スピーカに入力するオーディオ信号を、前記複数の第2入力端子に入力されたオーディオ信号のいずれかから選択するスイッチとを備え、前記エンクロージャ内部において、前記筐体の中心軸と前記各レール状端子の延伸方向とのなす角が略直角となるように並べられた前記スピーカユニットを、中心軸を中心に回転させると、前記複数の第2入力端子と前記レール状端子とが互いに接触して固定されることを特徴とするスピーカアレイを提供する。
また本発明は、中空柱体状に形成されたエンクロージャ内部に複数のスピーカユニットを並べたスピーカアレイであって、前記エンクロージャは、前記スピーカユニットが並べられる方向に沿って設けられ、オーディオ信号が入力される第1レール状端子と、前記スピーカユニットが並ぶ方向に沿って設けられ、電力が供給される第2レール状端子とを備え、前記スピーカユニットは、中空柱体状に形成された筐体と、前記筐体内部に配置されたスピーカと、前記第1レール状端子に対応して設けられた端子であって、前記筐体の外周面上に配設された入力端子と、前記第2レール状端子に対応して設けられた端子であって、前記筐体の外周面上に配設された電源端子と、前記入力端子と前記電源端子と前記スピーカとに接続され、前記電源端子から供給される電力で駆動し、当該スピーカユニットに設けられたスライドスイッチのスライダの位置を示す信号または前記エンクロージャ外部から供給される制御信号に応じて、前記入力端子から入力されるオーディオ信号に所定の信号処理を施して前記スピーカへ出力する信号処理部とを備え、前記エンクロージャ内部において、前記筐体の中心軸と前記各レール状端子の延伸方向とのなす角が略直角となるように並べられた前記スピーカユニットを、中心軸を中心に回転させると、前記入力端子と前記第1レール状端子とが互いに接触して固定され、前記電源端子と前記第2レール状端子とが互いに接触して固定されることを特徴とするスピーカアレイを提供する。
また、好ましい態様においては、前記筐体を円筒状とするようにしてもよい。
また、前記エンクロージャは、前記スピーカユニットが押入または抜出される開放部を該エンクロージャの前面に有するようにしてもよい。
本発明によれば、スピーカアレイにおいてスピーカユニットの着脱とスピーカユニットへの配線とを容易にすることができる。
[第1実施形態]
図1は、本実施形態に係るスピーカアレイシステムのブロック図である。このスピーカアレイシステムは、複数のスピーカユニット10を備えたスピーカアレイ1と、このスピーカアレイ1にオーディオ信号を供給する制御部2とに大別される。制御部2において、入力端子3に入力されたオーディオ信号は信号処理部4に入力される。
スピーカアレイでは、個々のスピーカに供給するオーディオ信号のゲインやディレイを調整することにより、スピーカアレイから出力される音の指向性を変更することができる。信号処理部4は、DSP(Digital Signal Processor)を備えており、入力されたオーディオ信号に対して所定の処理を行い、定められた指向性が得られるように、ゲインやディレイを調整したオーディオ信号5−1〜5−5を出力する。このオーディオ信号5−1〜5−5はアンプ6で増幅された後、プラス極性の端子と、マイナス極性の端子を備えた出力端子7−1〜7−5へ出力される。出力端子7−1〜7−5は、スピーカケーブル8−1〜8−5により、スピーカアレイ1に接続される。
次にスピーカアレイ1の構成について説明する。図2は、スピーカアレイ1の外観図である。図2に示したように、本実施形態に係るスピーカアレイ1においては、10個のスピーカユニット10−1〜10−10が、細長いエンクロージャ20に直線状に配置されている。本実施形態においては、スピーカユニット10−1〜10−10は、各々同じ構成であるため、以下、各スピーカユニットを区別する必要の無い場合には、枝番を省略しスピーカユニット10と称する。なお、他の構成要素についても、各要素を区別する必要の無い場合には枝番を付すのを省略して説明を行う。
次にスピーカユニット10が装着されるエンクロージャ20について説明する。エンクロージャ20は、天板21、底板22、側板23A,23B、および背面板24とから構成されている。このうち、エンクロージャ20の長手方向の一方の端部に取付けられる側板23Aには、導電性を有する端子30A−1〜30A−5,端子30B−1〜30B−5が配設されている。この端子30Aはスピーカケーブル8を介して出力端子7のプラス極性端子へ接続され、端子30Bはスピーカケーブル8を介して出力端子7のマイナス極性端子へ接続される。
図3はエンクロージャ20の構成を示す分解図である。図3に示したように、天板21においては、天板21の長手方向に沿って五つの溝が設けられており、各溝には導電性を有するレール状端子31A−1〜31A−5が埋め込まれている。また、底板22においても、天板21と同様に五つの溝が設けられており、各溝には導電性を有するレール状端子31B−1〜31B−5が埋め込まれている。側板23Aが天板21に取付けられると、レール状端子31Aは、同じ枝番の端子30Aに電気的に接続される。また、側板23Aが底板22に取付けられると、レール状端子31Bは、同じ枝番の端子30Bに電気的に接続される。レール状端子31Aおよび31Bは、図3に示したように、導電性を有する細長い帯状の部材を、この部材の短手方向の二箇所で同じ方向へ直角に折り曲げ、この折り曲げられた開放端を短手方向の中央部分へ向けて折り曲げた形状をしている。このような形状としたことにより、開放端の部分には弾性力が付与され、レール状端子31Aおよび31Bは、この開放端の間に挿入された部材を二つの開放端で挟みこむ。
次にスピーカユニット10の構成について説明する。図4は、スピーカユニット10の外観図である。円筒形の筐体101を有するスピーカユニット10は、筐体101の一方の端部にスピーカ100を備えている。また、筐体101の表面には、導電性を有する端子110−1〜110−5,端子120−1〜120−5が設けられている。なお、端子110は、筐体101の直径方向の中心を挟んで端子120と反対の位置に配設されている。また、筐体101の表面には、スライドスイッチ130が配設されている。このスライドスイッチ130においては、スライダの位置を筐体101に記された「1」、「2」、「3」、「4」、「5」の位置へ切替えることが可能となっている。
スライドスイッチ130は端子110,120とスピーカ100に接続されており、スライダの位置を移動させると、スピーカ100に入力される信号がスライダの位置に応じて切り替わる。例えば、スライダの位置が筐体101に記された「1」の位置にある場合、端子110−1および120−1が電気的にスピーカ100に接続され、スライダの位置が「2」の位置にある場合、端子110−2および120−2が電気的にスピーカ100に接続される。このように、スライダの位置を筐体101に記された番号の位置に移動させると、この番号と同じ枝番の端子がスピーカ100に電気的に接続される。電気的に接続された端子を介してオーディオ信号が入力されると、スピーカ100は入力されたオーディオ信号に応じて楽音を出力する。
次に、スピーカユニット10をエンクロージャ20に取付ける方法について説明する。まず、スライドスイッチ130のスライダを移動させ、スピーカ100に電気的に接続する端子を選択する。次に、図5(a)に示したように、スライドスイッチ130を上方に向け、エンクロージャ20に対し、端子110が側板23A側、端子120が側板23B側となるようにスピーカユニット10を傾ける。
次に図5(a)に示した状態のままスピーカユニット10をエンクロージャ20の前面から天板21と底板22との間に挿入した後、スピーカユニット10を反時計方向(図中矢印A方向)に回転させる。この際、端子110−1〜110−5が、同じ枝番のレール状端子31Aの凹部に挟まれ、端子120−1〜120−5が、同じ枝番のレール状端子31Bの凹部に挟まれるように、スピーカユニット10の前後の位置を調整して回転させる。スピーカユニット10を回転させると、端子110がレール状端子31Aの凹部に嵌挿され、端子120がレール状端子31Bの凹部に嵌挿される。この後、スピーカユニット10をエンクロージャ20の長手方向に沿って移動させ、スピーカユニット10の位置を調整する。
なお、エンクロージャ20からスピーカユニット10を取り外す場合には、スピーカユニット10を反時計周りに回転させ、端子110をレール状端子31Aから外し、端子120をレール状端子31Bから外した後、スピーカユニット10をエンクロージャ20からエンクロージャ20の前方へ引き抜くことにより、スピーカユニット10をエンクロージャ20から容易に取り外すことができる。
スピーカユニット10がエンクロージャ20に装着された後、端子30Aおよび端子30Bを介してオーディオ信号が供給されると、各レール状端子を介してオーディオ信号がスピーカユニット10へ供給される。スピーカユニット10においては、スライドスイッチ130のスライダ位置にある数字と同じ枝番の端子がスピーカ100に電気的に接続され、この電気的に接続された端子を介して入力されたオーディオ信号がスピーカ100に入力される。
なお、本実施形態においては、スピーカ100の指向軸がスピーカアレイ1の正面方向となるので指向軸に対して左右対称の位置にあるスピーカユニットには同じオーディオ信号を供給すればよい。例えば、スピーカユニット10−1と10−10とにはレール状端子31A−1とレール状端子31B−1とが電気的に接続されるようにし、スピーカユニット10−2と10−9とには、レール状端子31A−2とレール状端子31B−2とが電気的に接続されるようにし、スピーカユニット10−3と10−8とには、レール状端子31A−3とレール状端子31B−3とが電気的に接続されるようにし、スピーカユニット10−4と10−7とには、レール状端子31A−4とレール状端子31B−4とが電気的に接続されるようにし、スピーカユニット10−5と10−6とには、レール状端子31A−5とレール状端子31B−5とが電気的に接続されるようにすればよい。
なお、上述した実施形態においては、左右対称の位置にあるスピーカユニット10に同じ信号を供給するためにレール状端子は5組となっているが、スピーカユニット10毎に異なるオーディオ信号を供給する場合には、レール状端子31Aとレール状端子31Bとの組を10組にすればよい。
このように、本実施形態によれば、エンクロージャ20の前面からスピーカユニット10を挿入して取付けることができるので、スピーカアレイの組立を容易に行うことができる。また、通常スピーカアレイは使用時には部屋の壁面近くに設置される。このため、スピーカアレイの背面からスピーカユニットをエンクロージャに挿入して取付ける構成であると、故障したスピーカユニットを取り替える際には壁面が邪魔となり、スピーカアレイを動かす等の面倒な作業が必要となる。しかしながら本実施形態によれば、障害物のないエンクロージャ20の前面からスピーカユニット10の取付けおよび取り外しができ、さらに、スピーカユニット10の取付けまたは取り外し時には、スピーカに対する結線作業を必要としないため、スピーカユニット10が故障した際にも、スピーカユニット10の交換を容易に行うことができる。また、本実施形態においては、オーディオ信号をスピーカユニット10に供給する端子がレール状となっているため、スピーカユニット10の位置をエンクロージャ20の長手方向の任意の位置に位置させることができる。また、スピーカユニット10に設けられたスイッチにより、複数の端子に入力されるオーディオ信号の中から任意のオーディオ信号を選択して出力することができる。
[第2実施形態]
次に本発明の第2実施形態について説明する。図6は、本実施形態に係るスピーカアレイシステムの構成を示したブロック図である。図6に示したように、スピーカアレイ1Aは、複数のスピーカユニット10A−1〜10A−10を備えている。なお、第1実施形態のスピーカユニット10が、アンプで増幅されたオーディオ信号を音に変換して出力するパッシブ型であるのに対し、本実施形態に係るスピーカユニットはアクティブ型となっている。そして本実施形態の各スピーカユニットは、スピーカユニット毎に信号処理部とアンプとを備えている。
スピーカアレイ1Aは、オーディオ信号が入力されるRCA端子9Aを備えている。このRCA端子9Aには、個々のスピーカユニットにオーディオ信号を供給する信号ライン9Bが接続されている。また、スピーカアレイ1Aは、プラグを有する電源コード9Cを備えている。この電源コード9Cは、アクティブ型のスピーカユニットに電力を供給する電源部9Dに接続されており、電源部9Dには、個々のスピーカユニットに電力を供給する電源ライン9Eが接続されている。スピーカユニットは、電源部9Dから電力の供給を受け、信号ラインを介して入力されたオーディオ信号を増幅し、オーディオ信号に応じて楽音を出力する。
図7は、本発明の実施形態に係るスピーカアレイの外観図である。図7に示したように、本実施形態に係るスピーカアレイにおいては、10個のスピーカユニット10A−1〜10A−10が、細長いエンクロージャ20に略一定の間隔をあけて直線状に配置されている。本実施形態においては、スピーカユニット10A−1〜10A−10は、各々同じ構成であるため、以下、各スピーカユニットを区別する必要の無い場合には、枝番を省略しスピーカユニット10Aと称する。なお、他の構成要素についても、各要素が複数ある場合には枝番を付し、各要素を区別する必要の無い場合には枝番を付すのを省略する。
次にスピーカユニット10Aが装着されるエンクロージャ20Aについて説明する。図8は、エンクロージャ20Aの外観図である。図8に示したように、エンクロージャ20Aは、天板21、底板22、側板23A,23B、背面板24、およびバッフル板25とから構成されている。このうち、バッフル板25には、スピーカユニット10Aが挿入される孔であって、切欠き部26Aと切欠き部26Bとを備えた貫通孔26−1〜26−10が設けられている。
図9(a)は、貫通孔26の断面を側板23Bから側板23Aに向かって見た図であり、図10は貫通孔26をバッフル板25の裏面方向から見た図である。貫通孔26の近傍でバッフル板25の内側には、導電性を有する端子27A,27Bと、同じく導電性を有する端子28A,28Bが配設されている。端子27A,27B、および端子28A,28Bは、図9に示したように、その断面形状が第1実施形態のレール状端子31Aと同じ形状となっており、開放端の部分には弾力性が付与されているため、この開放端の間に挿入された部材を二つの開放端で挟みこむ。端子27Aと端子27Bは、電源ライン9Eを介して電源部9Dに接続されており、端子27Bは電源電圧の基準となるグランドに接続され、端子27Aには、スピーカユニットを駆動する電圧が印加される。また、端子28Aと端子28Bは、信号ライン9Bを介してRCA端子9Aに接続されており、端子28Aは、RCA端子においてオーディオ信号が入力される内側のピンに接続され、端子28Bは、RCA端子においてオーディオ信号の基準となるGND(グランド)端子に接続されている。
次にスピーカユニット10Aの構成について説明する。図11は、スピーカユニット10Aの外観図である。円筒形の筐体101を有するスピーカユニット10Aは、筐体101の一方の端部にスピーカ100を備えている。また、筐体101の表面には、導電性を有する端子110A−1,110A−2、端子120A−1,120A−2が設けられている。なお、端子110Aは、筐体101の直径方向の中心を挟んで端子120と反対の方向に配設されている。また、筐体101の表面には、スライドスイッチ130が配設されている。このスライドスイッチ130は、スライダの位置を筐体101に記された「1」、「2」、「3」、「4」、「5」の位置へ切替えることが可能となっており、スライダの位置を示す信号を出力する。また、筐体101の長手方向において、スピーカ100が取付けられている方の端部には、外径が筐体101の外形より大きく、筐体101の長手方向に所定の厚さを有する鍔状の鍔部材140が設けられている。
また、スピーカユニット10Aは、スライドスイッチ130、端子110Aおよび端子120に接続されている信号処理部(図示略)、信号処理部とスピーカ100に接続されているアンプ(図示略)を備えている。この信号処理部は、端子110A−1と端子120A−1から供給される電力により動作する。そして、端子110A−2および端子120A−2を介して入力されたオーディオ信号に対して所定の処理を行い、定められた指向性が得られるように、ゲインやディレイを調整したオーディオ信号をアンプに出力する。そして、スライダの位置が移動されると、スライドスイッチ130から出力される信号に基づいてスライダの位置を検知し、検知したスライダの位置に応じて、出力するオーディオ信号のゲインやディレイを切替える。信号処理部によりゲインやディレイが調整されたオーディオ信号がアンプに入力されると、スピーカ100はアンプで増幅されたオーディオ信号に応じて楽音を出力する。
次に、スピーカユニット10Aをエンクロージャ20Aに取付ける方法について説明する。まず、スライドスイッチ130のスライダを移動させ、オーディオ信号に付与するゲインやディレイを設定する。次に、図12に示したように、端子110Aが切欠き部26Aに嵌るようにスピーカユニット10Aを傾ける。そして、スピーカユニット10Aを傾けたまま、図中矢印B方向(貫通孔の方向)へスピーカユニット10Aを移動させ、スピーカユニット10Aを貫通孔26へ挿入する。
スピーカユニット10Aを挿入し、筐体101に設けられている鍔部材140がバッフル板25に当接した後、スピーカユニット10Aを反時計方向(図中矢印A方向)へ回転させる。スピーカユニット10Aを回転させると、図9(b)に示したように、端子110A−1が端子27Aに挟まれ、端子120A−1が端子27Bに挟まれる。また、端子110A−2が端子28Aに挟まれ、端子120A−2が端子28Bに挟まれる。
スピーカユニット10Aの端子がバッフル板25に設けられた端子に挟まれ、スピーカユニット10Aに電力とオーディオ信号が供給されると、スピーカユニット10Aの信号処理部は、スライドスイッチ130のスライダの位置に応じて、出力するオーディオ信号のゲインやディレイを設定し、ゲインやディレイが調整されたオーディオ信号をスピーカ100に出力し、オーディオ信号に応じて楽音を出力する。
以上説明したように本実施形態によれば、エンクロージャ20の前面からスピーカユニット10を挿入して取付けることができるので、スピーカアレイの組立を容易に行うことができる。また、エンクロージャ20の前面からスピーカユニット10の取付けおよび取り外しができ、さらに、スピーカユニット10の取付けまたは取り外し時には、スピーカに対する結線作業を必要としないため、スピーカユニット10が故障した際にも、スピーカユニット10の交換を容易に行うことができる。
[変形例]
以上、本発明の実施形態について説明したが、例えば、上述した実施形態を以下のように変形して本発明を実施してもよい。
上述した実施形態においては、スピーカユニットの数は10個となっているが、スピーカユニットの数は、この数に限定されるものではなく、任意の数にすることができる。また、スピーカアレイに供給するオーディオ信号も五つ以上のオーディオ信号を供給するようにしてもよい。また、本実施形態においては、サイズや形状が同じスピーカユニットを配置しているが、配置される位置に応じてスピーカユニットのサイズや形状を異ならせるようにしてもよい。
また、第1実施形態においても、第2実施形態と同様にスピーカユニットに鍔部材を設け、エンクロージャ20にバッフル板を設けるようにしてもよい。また、スピーカアレイにおいては、図13に示したように、スピーカユニットを縦および横に複数個並べるようにしてもよい。また、端子30Aおよび端子30Bは、天板21、底板22、側板23A、背面板24のいずれかに配置するようにしてもよい。また、第1実施形態においては、レール部材31A,31Bは天板21や底板22に埋め込むのではなく、天板21や底板22の表面に配設するようにしてもよく、また、第2実施形態の端子28A,28Bのように配設するようにしてもよい。また、上述した実施形態においては、スピーカユニットの筐体101は円筒状となっているが、円筒状に限定されることなく中空柱体状であれば他の形状であってもよい。また、上述した実施形態においては、端子120は、筐体101の直径方向の中心を挟んで端子110と反対の位置に配設されているが、端子120を端子110の列と同じ列上に配置するようにしてもよい。また、端子27A,27Bおよび端子28A,28Bは、図14に示したように、レール状ではなく、短冊状の部材を折り曲げて形成してもよい。
スピーカユニットが具備する信号処理部の設定を外部から制御可能な態様においては、制御信号を信号処理部へ供給するレール部材(または端子)をエンクロージャに設け、このレール部材(または端子)を介して外部からゲインやディレイを設定する制御信号をスピーカユニットの信号処理部へ供給し、スピーカユニット毎にゲインやディレイを設定するようにしてもよい。
上述した実施形態においては、スピーカユニットはエンクロージャの前面からエンクロージャに挿入されているが、スピーカユニットはエンクロージャの背面から挿入するようにしてもよい。
本発明の第1実施形態に係るスピーカアレイシステムのブロック図である。 同実施形態に係るスピーカアレイの外観図である。 同実施形態に係るエンクロージャの部分分解図である。 同実施形態に係るスピーカユニットの外観図である。 スピーカユニット10の取付け方法を説明するための図である。 本発明の第2実施形態に係るスピーカアレイシステムのブロック図である。 同実施形態に係るスピーカアレイの外観図である。 同実施形態に係るエンクロージャの外観図である。 貫通孔26と貫通孔26近傍の断面図である。 貫通孔26をバッフル板25の裏面から見た図である。 第2実施形態に係るスピーカユニットの外観図である。 スピーカユニット10Aの取付け方法を説明するための図である。 本実施形態の変形例に係るスピーカアレイの外観図である。 本実施形態の変形例に係る端子27A,27B,28A,28Bの外観図である。
符号の説明
1,1A・・・スピーカアレイ、10,10A・・・スピーカユニット、20・・・エンクロージャ、27A,27B,28A,28B・・・端子、30A,30B・・・端子、31A,31B・・・レール状端子、100・・・スピーカ、101・・・筐体、110,110A,120,120A・・・端子、130・・・スライドスイッチ。

Claims (4)

  1. 中空柱体状に形成されたエンクロージャ内部に複数のスピーカユニットが並べられたスピーカアレイであって、
    前記エンクロージャは、
    前記スピーカユニットが並べられる方向に沿って前記エンクロージャ内部に平行に設けられた複数のレール状端子と、
    前記複数のレール状端子の各々に対応して設けられ、入力されるオーディオ信号を対応する前記レール状端子に導く複数の第1入力端子とを備え、
    前記スピーカユニットは、
    中空柱体状に形成された筐体と、
    前記筐体内部に配置されたスピーカと、
    前記複数のレール状端子の各々に対応して設けられた端子であって、平行に並べられた前記レール状端子の間隔と同じ間隔で前記筐体の中心軸方向に沿って前記筐体の外周面上に配設された複数の第2入力端子と、
    前記スピーカと前記複数の第2入力端子とに接続され、前記スピーカに入力するオーディオ信号を、前記複数の第2入力端子に入力されたオーディオ信号のいずれかから選択するスイッチとを備え、
    前記エンクロージャ内部において、前記筐体の中心軸と前記各レール状端子の延伸方向とのなす角が略直角となるように並べられた前記スピーカユニットを、中心軸を中心に回転させると、前記複数の第2入力端子と前記レール状端子とが互いに接触して固定されること
    を特徴とするスピーカアレイ。
  2. 中空柱体状に形成されたエンクロージャ内部に複数のスピーカユニットを並べたスピーカアレイであって、
    前記エンクロージャは、
    前記スピーカユニットが並べられる方向に沿って設けられ、オーディオ信号が入力される第1レール状端子と、
    前記スピーカユニットが並ぶ方向に沿って設けられ、電力が供給される第2レール状端子とを備え、
    前記スピーカユニットは、
    中空柱体状に形成された筐体と、
    前記筐体内部に配置されたスピーカと、
    前記第1レール状端子に対応して設けられた端子であって、前記筐体の外周面上に配設された入力端子と、
    前記第2レール状端子に対応して設けられた端子であって、前記筐体の外周面上に配設
    された電源端子と、
    前記入力端子と前記電源端子と前記スピーカとに接続され、前記電源端子から供給される電力で駆動し、当該スピーカユニットに設けられたスライドスイッチのスライダの位置を示す信号または前記エンクロージャ外部から供給される制御信号に応じて、前記入力端子から入力されるオーディオ信号に所定の信号処理を施して前記スピーカへ出力する信号処理部とを備え、
    前記エンクロージャ内部において、前記筐体の中心軸と前記各レール状端子の延伸方向とのなす角が略直角となるように並べられた前記スピーカユニットを、中心軸を中心に回転させると、前記入力端子と前記第1レール状端子とが互いに接触して固定され、前記電源端子と前記第2レール状端子とが互いに接触して固定されること
    を特徴とするスピーカアレイ。
  3. 前記筐体は円筒状であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のスピーカアレイ。
  4. 前記エンクロージャは、前記スピーカユニットが押入または抜出される開放部を該エンクロージャの前面に有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のスピーカアレイ。
JP2005218855A 2005-07-28 2005-07-28 スピーカアレイ Expired - Fee Related JP4770315B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005218855A JP4770315B2 (ja) 2005-07-28 2005-07-28 スピーカアレイ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005218855A JP4770315B2 (ja) 2005-07-28 2005-07-28 スピーカアレイ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007036821A JP2007036821A (ja) 2007-02-08
JP4770315B2 true JP4770315B2 (ja) 2011-09-14

Family

ID=37795502

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005218855A Expired - Fee Related JP4770315B2 (ja) 2005-07-28 2005-07-28 スピーカアレイ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4770315B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5012165B2 (ja) * 2007-04-19 2012-08-29 ヤマハ株式会社 音響再生装置
JP6242262B2 (ja) * 2014-03-27 2017-12-06 フォスター電機株式会社 音響再生装置
DE102014220544A1 (de) * 2014-10-09 2016-04-14 Fraunhofer-Gesellschaft zur Förderung der angewandten Forschung e.V. Lautsprecherarray
KR102079372B1 (ko) * 2019-06-26 2020-04-07 대홍테크뉴(주) 라인 어레이 스피커

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0328893A (ja) * 1989-06-26 1991-02-07 Pioneer Electron Corp オーディオ信号データ処理装置
JPH0328893U (ja) * 1989-07-28 1991-03-22
JPH0528133U (ja) * 1991-05-24 1993-04-09 国際電気株式会社 携帯用無線機のスピーカー取付け装置
EP0586075B1 (en) * 1992-09-03 1999-03-03 Sony Electronics Inc. Loudspeaker systems
JP2004032531A (ja) * 2002-06-27 2004-01-29 Sony Corp 音場調整用スピーカ装置及びスピーカ取付装置
JP4340852B2 (ja) * 2003-04-09 2009-10-07 ソニー株式会社 スピーカ取付け装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007036821A (ja) 2007-02-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5574488B2 (ja) コンデンサマイクロホン
JP2005027307A (ja) ライン・アレイ電気音響変換
CN101141040B (zh) 插头、声音输入和输出装置以及噪声消除系统
JP4770315B2 (ja) スピーカアレイ
AU2014201937A1 (en) Acoustic device and components
US10187719B2 (en) Methods and devices for operating an audio processing integrated circuit to record an audio signal via a headphone port
SE531023C2 (sv) Ljudåtergivningssystem
US10356519B2 (en) Audio monitor signal interception device
EP3066843B1 (en) Method and device for storing equalization settings in active loudspeaker
US20080013759A1 (en) Impedance selection circuit
JP4217260B2 (ja) スピーカ
JP2006109345A (ja) スピーカアレイおよびスピーカモジュール
JP4042752B2 (ja) 拡声システム
US20070189572A1 (en) Loudspeaker system for acoustic instruments and method therefor
DK2324643T3 (en) A hearing aid faceplate arrangement
CN112601941A (zh) 麦克风阵列装置和声学分析系统
JP2001128279A (ja) 指向性スピーカ装置
CN216291307U (zh) 一种多扬声器螺旋分布于音腔体的带屏显麦克风音箱
JP4065245B2 (ja) 増幅器
CN215773431U (zh) 一种喇叭装置及显示设备
WO2014004569A1 (en) Headphone assembly with integral guitar amplifier
CN218101954U (zh) 一种音频线连接组件和音箱
JP5595319B2 (ja) スピーカアレイシステム
WO2020255762A1 (ja) マイクロホンアレイ装置および音響解析システム
KR20150113552A (ko) 휴대용 오디오 기기를 위한 밸런스 오디오 케이블

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080521

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100922

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110118

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110307

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110524

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110606

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140701

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees