JP4769694B2 - 電圧出力回路,集積回路,および電子機器 - Google Patents

電圧出力回路,集積回路,および電子機器 Download PDF

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Description

本発明は、電子機器に備えられる電圧出力回路、特に正負電圧出力回路に関する。
従来から、電源として正電圧と負電圧との2つの電源が必要な電子機器(例えば、オーディオ機器)の正負電圧出力回路として、例えば、図22に示すような正負電圧出力回路100がある。この正負電圧出力回路100は、2つのスイッチングコントローラ110,120を用いて正電圧および負電圧をそれぞれ生成する。
具体的には、正負電圧出力回路100は、入力端子101から入力された入力電圧(図中“Vin”と表記)を昇圧して正電圧出力端子102から正電圧を出力する昇圧正電圧出力回路100−1と、かかる入力電圧を降圧して負電圧出力端子103から負電圧を出力する負電圧出力回路100−2とをそなえて構成されている。
昇圧正電圧出力回路100−1は、昇圧スイッチングコントローラ110,スイッチング素子115,コイル116,整流用ダイオード117,平滑用コンデンサ118,および出力電圧フィードバック用抵抗119a,119bをそなえて構成されており、昇圧スイッチングコントローラ110がスイッチング素子115のオン/オフを切り替えることにより入力電圧が昇圧される。
昇圧スイッチングコントローラ110は、出力電圧フィードバック用抵抗119a,119bの正電圧出力の抵抗分割値と基準電圧111との誤差を検出する誤差アンプ112と、三角波を発生する三角波発振器113と、この三角波発振器113によって発生した三角波と誤差アンプ112からの誤差信号とに基づいて、スイッチング素子115のオン/オフの切り替えを制御するPWM(Pulse Width Modulation;パルス幅変調)制御回路114とをそなえて構成されている。
そして、PWM制御回路114は、出力電圧フィードバック用抵抗119a,119bの抵抗分割値が基準電圧111と同じになるようにスイッチング素子115がオンする時間(ONDuty)を制御し、これにより、昇圧正電圧出力回路100−1は入力電圧を昇圧して正電圧出力端子102から所望の正電圧(Vo1)を出力する。
一方、負電圧出力回路100−2も、昇圧正電圧出力回路100−1と略同様に構成されている。つまり、負電圧出力回路100−2は、負電圧スイッチングコントローラ120,スイッチング素子125,コイル126,整流用ダイオード127,平滑用コンデンサ128,および出力電圧フィードバック用抵抗129a,129bをそなえて構成されており、負電圧スイッチングコントローラ120がスイッチング素子125のオン/オフを切り替えることにより入力電圧が降圧される。
負電圧スイッチングコントローラ120は、出力電圧フィードバック用抵抗129a,129bの負電圧出力と基準電圧129cとの抵抗分割値と基準電圧121との誤差を検出する誤差アンプ122と、三角波を発振する三角波発振器123と、この三角波発振器123によって発生した三角波と誤差アンプ122からの誤差信号とに基づいて、スイッチング素子125のオン/オフの切り替えを制御するPWM制御回路124とをそなえて構成されている。
そして、PWM制御回路124は、出力電圧フィードバック用抵抗129a,129bの抵抗分割値が基準電圧121と同じになるようにスイッチング素子125がオンする時間を制御し、これにより、負電圧出力回路100−2は入力電圧を降圧して負電圧出力端子103から所望の負電圧(Vo2)を出力する。
しかしながら、図22に示す従来の正負電圧出力回路100は、高価なスイッチングコントローラ110,120やコイル116,126が、それぞれ2つずつ必要であり、コストが嵩んでしまうとともに、回路が大型化してしまう。
そこで、1つのコントローラと1つのコイルで正電圧と負電圧とを出力する複合電源装置が提案されている(例えば、下記特許文献1参照)。
特開2005−168247号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示された技術は、負電圧を出力するための極性反転型スイッチング電源回路と正電圧を出力するための昇圧チャージポンプ回路とを1つのコントローラとスイッチとで制御するので、出力する負電圧および正電圧をフィードバックするだけでなく、コイルに流れる電流をフィードバックし、さらに、これら負電圧,正電圧,および電流を用いて演算してスイッチを制御しなければならず、コントローラが複雑化、高コスト化してしまうとともに、コイルの電流をフィードバックするための機構を新たに設けなければならず装置も大型化してしまう。
しかも、負電圧および正電圧を1つのコントローラとスイッチとで制御するので、入力電圧に対する負電圧の値の差と、入力電圧に対する正電圧の値の差との差が大きい場合や、負荷電流が変化する場合には制御が不安定になるおそれがある。
本発明は、このような課題に鑑み創案されたもので、入力電圧を変圧して所望の正電圧および負電圧を簡素な構成によって出力できるようにし、回路の低コスト化および小型化を実現できるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の電圧出力回路は、入力端子から入力された入力電圧に基づいて第1電圧と第2電圧とを出力するものであって、該入力端子と該第1電圧を出力する第1電圧出力端子および該第2電圧を出力する第2電圧出力端子との間に設けられたコイルと、このコイルと該第1電圧出力端子との間に設けられた、該入力電圧を変圧して該第1電圧として出力する第1チャージポンプ回路と、該コイルと該第1チャージポンプ回路との接続点と、グランドとの間に設けられ、該第1チャージポンプ回路による変圧のオン/オフを切り替える第1スイッチと、該第1電圧出力端子から出力される該第1電圧を所望の値に制御すべく、該第1スイッチのオン/オフの切り替えを制御する制御部と、該コイルと該第1スイッチとの接続点と、該第2電圧出力端子との間に設けられ、該第1スイッチのオン/オフに応じて該入力電圧を蓄積した電力を用いて変圧して該第2電圧として出力する第2チャージポンプ回路と、該コイルと該第1スイッチとの接続点と、該第2チャージポンプ回路とを接続する接続線と、該第2チャージポンプ回路に接続された接続線の低電位側とグランドとの間に設けられ、該第2チャージポンプ回路における変圧に用いる該電力を蓄積するか否かを切り替える第2スイッチと、該第2電圧出力端子から出力される該第2電圧に基づいて該第2スイッチのオン/オフを切り替える切替部とをそなえて構成されたことを特徴としている。
なお、該第1チャージポンプ回路が、該入力電圧を昇圧して得られた正電圧を該第1電圧として出力する一方、該第2チャージポンプ回路が、該入力電圧を降圧して得られた負電圧を該第2電圧として出力する。
また、該第1チャージポンプ回路が電力を蓄積する第1コンデンサをそなえ、該第1コンデンサに蓄積された電力を用いて該入力電圧を昇圧するように構成されるとともに、該第2チャージポンプ回路が電力を蓄積する第2コンデンサをそなえ、該第2コンデンサに蓄積された電力を用いて該入力電圧を降圧するように構成され、該第1電圧出力端子の付加電力より該第2電圧出力端子の負荷電力が大きい場合には、該第2コンデンサの容量値が、該第1コンデンサの容量値よりも大きくする。
さらに、該切替部が、該第1電圧出力端子と該第2電圧出力端子との間に直列に設けられた2つの抵抗の接続点における抵抗分割値に基づいて、該第2スイッチのオン/オフを切り替え、このとき、該2つの抵抗のうち、該第1電圧出力端子側に設けられた抵抗と並列にコンデンサを設ける。
なお、該第2電圧出力端子から出力される該第2電圧に基づいて第2電圧異常を検出する第2電圧異常検出部と、この第2電圧異常検出部によって第2電圧異常が所定時間連続して検出されたことを検出する第1タイマとをそなえ、該制御部が、該第1タイマによって該第2電圧異常検出部によって第2電圧異常が所定時間連続して検出されたことが検出されると、該第1スイッチをオフに切り替える。
また、該入力端子からの過電流を検出する過電流検出部をそなえ、該第1タイマが過電流検出部によって該過電流が所定時間連続して検出されたことを検出し、該制御部が、該第1タイマによって該過電流検出部によって該過電流が所定時間連続して検出されたことが検出されると、該第1スイッチをオフに切り替える。
さらに、該正電圧出力端子から出力される該第1電圧に基づいて第1電圧出力ショートを検出する第1電圧出力ショート検出部と、該第1電圧出力ショート検出部によって第1電圧出力ショートが検出されると所定時間の経過を検知する第2タイマとをそなえ、該制御部が、該第2タイマが該第1電圧出力ショート検出部によって第1電圧出力ショートが検出されてから所定時間の経過を検知すると、該第1スイッチをオフ状態にラッチする。
また、上記目的を達成するために、本発明の集積回路は、上述した電圧出力回路の一部またはすべてをそなえて構成されていることを特徴としている。
また、上記目的を達成するために、本発明の電子機器は、上述した電圧出力回路、もしくは、上述した集積回路をそなえて構成されたことを特徴としている。
このように、本発明によれば、第2チャージポンプ回路が第1スイッチのオン/オフに応じて入力電圧を蓄積した電力を用いて変圧して第2電圧として出力し、切替部が第2チャージポンプ回路における変圧に用いる電力を蓄積するか否かを切り替えるので、非常に簡素な構成によって入力電圧を変圧して所望の第1電圧および第2電圧を出力することができ、回路の低コスト化および小型化を実現できる。
つまり、第2電圧を出力するにあたり、第2チャージポンプ回路が第1スイッチのオン/オフに応じて動作し、切替部が第2チャージポンプ回路における変圧に用いる電力を蓄積するか否かを切り替えるので、コイルや制御部が1つだけという非常に簡素な構成で、第1電圧(正電圧)および第2電圧(負電圧)のそれぞれを負荷電流に係わらず所望の値で安定して出力することができる。
また、第2チャージポンプ回路の第2コンデンサの容量値が第1チャージポンプ回路の第1コンデンサの容量値よりも大きいので、第1チャージポンプ回路に対する負荷の消費電力よりも第2チャージポンプ回路に対する負荷の消費電力の方が大きい場合でも、第2電圧を確実に所望の値に変圧することができる。
なお、切替部が、第1電圧出力端子と第1チャージポンプ回路との接続点と、第2電圧出力端子と第2チャージポンプ回路との接続点との間に直列に設けられた2つの抵抗の接続点における抵抗分割値に基づいて、第2スイッチのオン/オフを切り替えるので、第2コンデンサが第1コンデンサよりも容量値が大きい場合であっても、第1電圧と第2電圧とを同時に所望の値に到達させることができる。
また、上記の2つの抵抗のうち、第1電圧出力端子側に設けられた抵抗と並列にコンデンサが設けられているので、このコンデンサにより第1スイッチがオンからオフに切り替わった際の、切替部への入力を強制的に変更させて、第1スイッチのオフに同期して第2スイッチをオフに切り替えることができ、これにより、第1スイッチのオン/オフと第2スイッチのオン/オフとを同期させて、第1電圧の出力リップルを低減することができる。
さらに、制御部が、第1タイマによって第2電圧異常検出部によって第2電圧異常が所定時間連続して検出されたことが検出されると、第1スイッチをオフに切り替えるので、第2電圧の出力ショート故障時の電圧出力回路の破壊を確実に防止できる。
また、制御部が、第1タイマによって過電流検出部によって過電流が所定時間連続して検出されたことが検出されると、第1スイッチをオフに切り替えるので、入力端子からの過電流に対しても電圧出力回路を確実に保護できる。
さらに、制御部が、第2タイマが第1電圧出力ショート検出部によって第1電圧出力ショートが検出されてから所定時間の経過を検知すると、第1スイッチをオフ状態にラッチするので、第1電圧の出力ショート故障時の電圧出力回路の破壊も確実に防止できる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
〔1〕本発明の第1実施形態について
まず、図1を参照しながら、本発明の第1実施形態としての正負電圧出力回路(電圧出力回路)1−1の構成について説明する。この図1に示すように、本正負電圧出力回路1−1は、入力端子2から入力された入力電圧(図中“Vin”と表記)を昇圧して正電圧出力端子3から所望の正電圧(第1電圧;図中“Vo1”と表記)を出力する昇圧正電圧出力回路10と、かかる入力電圧を降圧して負電圧出力端子4から所望の負電圧(第2電圧;図中“Vo2”と表記)を出力する負電圧出力回路20とをそなえて構成されている。
昇圧正電圧出力回路10は、入力端子2と正電圧出力端子3および負電圧出力端子4との間に設けられたコイル11と、このコイル11と正電圧出力端子3との間に設けられ、入力電圧を昇圧して正電圧として出力する昇圧チャージポンプ回路(第1チャージポンプ回路)30と、コイル11と昇圧チャージポンプ回路30との接続点と、グランド(接地電位;GND)との間に設けられ、昇圧チャージポンプ回路30による昇圧のオン/オフを切り替える第1スイッチ(スイッチング素子)12と、昇圧チャージポンプ回路30と正電圧出力端子3との接続点と、グランドとの間に直列に設けられた2つの正電圧出力フィードバック用抵抗(以下、単に抵抗という)13a,13bと、正電圧出力端子3から出力される正電圧(正電圧出力という)を所望の値に制御すべく、抵抗13a,13bによる正電圧出力の抵抗分割値(つまり、抵抗13aと抵抗13bとの接続点における抵抗分割値)に基づいて、第1スイッチ12のオン/オフの切り替えを制御するスイッチングコントローラ(制御部;以下、単にコントローラという)14とをそなえて構成されている。
コントローラ14は、抵抗13a,13bの抵抗分割値と基準電圧15との誤差を検出する誤差アンプ16と、三角波を発生する三角波発振器17と、この三角波発振器17によって発生された三角波と誤差アンプ16からの誤差信号とに基づいて、第1スイッチ12のオン/オフの切り替えを制御するPWM(Pulse Width Modulatio;パルス幅変調)制御回路18とをそなえて構成されている。
ところで、抵抗13a,13bおよび基準電圧15は、正電力出力端子3から所望の値の正電圧が出力されると、抵抗13a,13bの抵抗分割値と基準電圧15とが一致するように予め設定されている。
したがって、PWM制御回路18は、誤差アンプ16からの誤差信号に基づいて、抵抗13a,13bの抵抗分割値が基準電圧15と一致するように第1スイッチ12のオン時間(ONDuty)を制御するようになっており、これにより、昇圧チャージポンプ回路30が入力電圧を予め設定された所望の正電圧に昇圧して正電圧出力端子3から出力することができる。
昇圧チャージポンプ回路30は、コイル11と正電圧出力端子3との間にコンデンサ(第1コンデンサ)31とダイオード32とをコイル11から正電圧出力端子3に向けて順に直列にそなえ、さらに、コンデンサ31と整流用ダイオード(以下、単にダイオードという)32との接続点とグランドとの間にダイオード33をそなえ、さらに加えて、ダイオード32と正電圧出力端子3との接続点とグランドとの間に平滑用コンデンサ(以下、単にコンデンサという)34をそなえて構成されている。
ここで、図2に示すタイミングチャートを参照しながら、昇圧正電圧出力回路10のより詳細な動作手順を説明すると、本正負電圧出力回路1−1の起動時(タイミングT0参照)、正電圧出力が規定値(目標値)Vo1より低いので、コントローラ14のPWM制御回路18は、予め設定されたMax−Dutyに基づく所定周期で第1スイッチ12のオン/オフを切り替え制御する。
コントローラ14のPWM制御回路18に制御されて第1スイッチ12がオンに設定されると、昇圧チャージポンプ回路30のコイル11が通電されてコイル11が駆動され、ダイオード33が導通してコンデンサ31に電荷が蓄積(チャージ)される。このとき、整流ダイオード32は逆バイアスとなるため、規定値Vo1の電圧はコンデンサ34により保持される。ただし、Vo1の負荷電流によりコンデンサ34が放電されて正電圧出力が低下する。
次に、コントローラ14のPWM制御回路18に制御されて第1スイッチ12がオフに切り替えられると、コイル11の逆起電力によりコイル11と第1スイッチ12との接続点(つまり、スイッチノード)の電圧が入力電圧(Vin)よりも高い電圧まで上昇するので、コンデンサ31およびダイオード32を解して入力電圧が昇圧され、正電圧出力が入力電圧よりも高い値に引き上げられる。つまり、昇圧チャージポンプ回路30はコンデンサ31に蓄積された電力を用いて入力電圧を昇圧する。
そして、この第1スイッチ12のオン/オフの切り替えが繰り返されて正電圧出力が所定の値Vo1まで上昇すると(タイミングT0〜T1参照)、コントローラ14のPWM制御回路18はMax−Dutyに基づく動作からPWM制御に移行し(タイミングT1参照)、これにより正電圧出力が規定値Vo1に一定制御される。
また、図1に示すように、負電圧出力回路20は、昇圧正電圧出力回路10のコイル11と第1スイッチ12との接続点と、負電圧出力端子4との間に設けられ、第1スイッチ12のオン/オフに応じて入力電圧を後述するコンデンサ(第2コンデンサ)41に蓄積した電力(電荷)を用いて降圧して負電圧として出力する負圧チャージポンプ回路40と、この負圧チャージポンプ回路40とグランドとの間に設けられ、負圧チャージポンプ回路40における降圧に用いる電力をコンデンサ41に蓄積するか否かを切り替える第2スイッチ21と、負圧チャージポンプ回路40と負電圧出力端子4との接続点と、基準電圧22との間に直列に設けられた2つの負電圧出力フィードバック用抵抗(以下、単に抵抗という)23a,23bと、負電圧出力端子4から出力される負電圧(以下、負電圧出力という)に基づいて第2スイッチ21のオン/オフを切り替える定電圧制御用コンパレータ(切替部;以下、単にコンパレータという)24とをそなえて構成されている。
コンパレータ24は、具体的には、抵抗23a,23bによる負電圧出力と基準電圧22との抵抗分割値(つまり、抵抗23aと抵抗23bとの接続点における抵抗分割値)と、基準電圧25aとを比較し、かかる抵抗分割値が基準電圧25a以上であれば、第2スイッチ21をオンにする一方、かかる抵抗分割値が基準電圧25aより小さければ、第2スイッチ21をオフにする。
つまり、抵抗23a,23bおよび基準電圧22,25aは、負電力出力端子4から所望の値の負電圧Vo2が出力されると、抵抗23a,23bの抵抗分割値と基準電圧25aとが一致するように予め設定されている。
したがって、コンパレータ24が、抵抗3a,3bの抵抗分割値と基準電圧との比較結果に応じて、上述のごとく第2スイッチ21を切り替えることによって、負圧チャージポンプ回路40が入力電圧を予め設定された所望の負電圧Vo2に降圧して負電圧出力端子4から出力することができる。
負圧チャージポンプ回路40は、コイル11と第1スイッチ12との接続点に接続されており、コイル11と第1スイッチ12との接続点に接続されたコンデンサ41と、コンデンサ41と第2スイッチ21との間に設けられたダイオード42と、コンデンサ41と抵抗23aとの間に設けられたダイオード43と、抵抗23aとダイオード43との接続点とグランドとの間に設けられたコンデンサ44とをそなえて構成されている。
ここで、図3に示すタイミングチャートを参照しながら、負電圧出力回路20のより詳細な動作手順を説明すると、本正負電圧出力回路1−1の起動時(タイミングT0参照)、負電圧出力が規定値Vo2より高いので、負電圧出力が規定値Vo2以下になるまでは、コンパレータ24によって第2スイッチがオンに設定される。
このとき、負電圧出力は、第1スイッチ12のオン/オフに応じて負圧チャージポンプ回路40に引き下げられていく。
つまり、第2スイッチ21がオンに設定され、且つ、第1スイッチ12がオフに設定されているときは、負圧チャージポンプ回路40のコンデンサ41に電荷が蓄えられ(チャージされ)、次に第1スイッチ12がオンすると、コンデンサ41およびダイオード43を介して入力電圧が負電圧に引き下げられる。
このように第2スイッチ21がオンの状態で、第1スイッチ12のオン/オフが切り替えられると、負電圧出力は徐々に降圧されて低下していく。すなわち、負圧チャージポンプ回路40はコンデンサ41に蓄積された電力を用いて入力電圧を降圧する。
そして、負電圧出力が規定値Vo2まで低下すると(タイミングT1´参照)、コンパレータ24が反転して第2スイッチ21がオフになり、その結果、負圧チャージポンプ回路40が停止し、その後は第1スイッチ12および第2スイッチ21それぞれのオン/オフに応じて負電圧出力が規定値Vo2に一定制御される。
つまり、第2スイッチ21がオフのときはコンデンサ41に電荷がチャージされないので、第1スイッチ12がオンになっても負圧チャージポンプ回路40によって負電圧出力があまり降圧されず(引き下げられず)、図3に示すごとく、コンパレータ24が第2スイッチ21を負電圧出力に応じてオン/オフしながら、第1スイッチ12がコントローラ14のPWM制御回路18によってPWM制御されることによって、負電圧出力を一定に保つことができる。
ところで、昇圧チャージポンプ回路30および負圧チャージポンプ回路40の電流能力は、それぞれ、ポンプアップ用のコンデンサ31,41の容量値に関係し、この容量値が大きいほど電流能力が大きくなり、昇圧もしくは降圧できる電圧値も大きくなる。
したがって、例えば、コンデンサ31,41の容量値を同じにした場合、PWM制御回路18は、正電圧出力を一定に保つように第1スイッチ12のオン/オフを制御するので正負両出力の規定値(設定電圧)が同じで(例えば、正電圧の規定値Vo1が+15V,負電圧の規定値Vo2が−15V)あれば、正電圧側(つまり、昇圧正電圧出力回路10側)の負荷電流よりも負電圧側(つまり、負電圧出力回路20)の負荷電流の方が大きくなると、図4に示すごとく、負電圧側の負電圧出力が設定電圧(−15V)まで下がらなくなるという問題が生じる。
このため、本正負電圧出力回路1−1では、負圧チャージポンプ回路40のコンデンサ41の容量値が、昇圧チャージポンプ回路30のコンデンサ31の容量値よりも大きく設定されており、これにより、正負両出力の規定値が同じで、正電圧側の負荷電流よりも負電圧側の負荷電流の方が大きくなった場合であっても、1回のスイッチングによる電荷の移動が負電圧側のほうが大きくなり電流駆動能力が高くなるので、図5に示すごとく、負電圧出力を設定電圧(−15V)まで確実に降圧することができる。
また、正負両出力の規定値Vo1,Vo2が異なり、負電圧の規定値Vo2の方が0Vに対する差が大きい場合(例えば、正電圧の規定値Vo1が+15V,負電圧の規定値Vo2が−20Vである場合)にも、コンデンサ31,41の容量値が同一であれば、負電圧出力が規定値Vo2に達成しないという問題が生じるが、コンデンサ41の容量値がコンデンサ31の容量値よりも大きく設定されることで、かかる問題を解消できる。
このように、本発明の第1実施形態としての正負電圧出力回路1−1によれば、昇圧正電圧出力回路10が、コイル11と、このコイル11と正電圧出力端子3との間に設けられた、入力電圧を変圧して正電圧として出力する昇圧チャージポンプ回路30と、コイル11と昇圧チャージポンプ回路30との接続点と、グランドとの間に設けられ、昇圧チャージポンプ回路30による変圧のオン/オフを切り替える第1スイッチ12と、正電圧出力端子3から出力される正電圧を所望の値Vo1に制御すべく、第1スイッチ12のオン/オフの切り替えを制御するコントローラ14とをそなえ、負電圧出力回路20が、コイル11と第1スイッチ12との接続点と、負電圧出力端子4との間に設けられ、第1スイッチ12のオン/オフに応じて入力電圧を蓄積した電力を用いて変圧して負電圧として出力する負圧チャージポンプ回路40と、この負圧チャージポンプ回路40とグランドとの間に設けられ、負圧チャージポンプ回路40における変圧に用いる電力を蓄積するか否かを切り替える第2スイッチ21と、負電圧出力端子4から出力される負電圧に基づいて第2スイッチ21のオン/オフを切り替えるコンパレータ24とをそなえて構成されているので、非常に簡素な構成によって入力電圧を変圧して所望の正負両電圧を出力することができるとともに、本正負電圧出力回路1−1の低コスト化および小型化を実現できる。
つまり、負電圧出力回路20が昇圧正電圧出力回路10のスイッチングを用いて動作する負圧チャージポンプ回路40と負電圧の低電圧制御用コンパレータ24とで構成されるので、コイル11やPWM制御を行なうコントローラ14が1つだけという非常に簡素な構成で、正電圧および負電圧を負荷電流等に係わらず所望の値Vo1,Vo2にそれぞれ安定して出力することができる。しかも、上述した従来の特許文献1のごとくコントローラ14の制御内容や構成を複雑化することがない。
そして、本正負電圧出力回路1−1は、このようにPWM制御を行なうだけの簡素な構成のコントローラ14と、1つのコイル11だけで実現できるので、低コスト化および小型化に大きく寄与できる。
〔2〕本発明の第2実施形態について
次に、図6を参照しながら、本発明の第2実施形態としての正負電圧出力回路1−2の構成について説明する。この図6に示すように、本正負電圧出力回路1−2は、負電圧出力回路20のコンパレータ24が、基準電圧25b(0V)、および、正電圧出力と負電圧出力との負電圧出力フィードバック用抵抗23c,23dによる抵抗分割値に応じて、第2スイッチ21のオン/オフを切り替えるように構成されている点を除いては、上述した第1実施形態の正負電圧出力回路1−1と同様に構成されている。なお、図6において既述の符号と同一の符号は同一の部分もしくは略同一の部分を示しているので、ここではその詳細な説明は省略する。
つまり、本正負電圧出力回路1−2の負電圧出力回路20のコンパレータ24は、正電圧出力端子3と負電圧出力端子4との間(ここでは、正電圧出力端子3と昇圧チャージポンプ回路30との接続点と、負電圧出力端子4と負圧チャージポンプ回路40との接続点との間)に直列に設けられた2つの抵抗23c,23dの接続点における抵抗分割値(つまり、正電圧出力と負電圧出力との抵抗分割値)に基づいて、第2スイッチ21のオン/オフを切り替える。その結果、本正負電圧出力回路1−2によれば、負電圧出力が正電圧出力に応じて変化する(トラッキング制御される)ようになる。なお、抵抗23c,23dの値は、正電圧の規定値Vo1と負電圧の規定値Vo2との関係(比)に応じて決定され、例えば、規定値Vo1,Vo2が同じ値で正負が異なるものであれば、抵抗23c,23dの値は同一になる。
ところで、上述した第1実施形態の正負電圧出力回路1−1では、コンデンサ41の容量値がコンデンサ31の容量値よりも大きく、1回のスイッチングによる電荷の移動が多いので、正電圧出力に比べて負電圧出力の方が、電圧が大きく変化する。そのため、図7に示すごとく、正電圧の規定値Vo1と負電圧の規定値Vo2との値が同一の場合(ここでは正電圧の規定値Vo1が+15V,負電圧の規定値Vo2が−15V)、負電圧出力の方が先に規定値Vo2に到達してしまい、正電圧が規定値Vo1に到達するタイミング(Tb)と負電圧が規定値Vo2に到達するタイミング(Ta)とに差が生じる。
これに対して、本正負電圧出力回路1−2によれば、負電圧出力が正電圧出力に応じて変化するので、図8に示すごとく、正電圧が規定値Vo1に到達するタイミングと負電圧が規定値Vo2に到達するタイミングとが同一(ここではTb)になる。
このように、本発明の第2実施形態としての正負電圧出力回路1−2によれば、上述した第1実施形態と同様の作用効果を得ることができるとともに、コンパレータ24が、抵抗23c,23dによる正電圧出力と負電圧出力との抵抗分割値に基づいて、第2スイッチ21のオン/オフを切り替えるので、コンデンサ41がコンデンサ31よりも容量値が大きい場合であっても、正電圧出力と負電圧出力とを同時に規定値Vo1,Vo2に到達させることができ、例えば本正負電圧出力回路1−2の電源供給を受ける装置の仕様で正電圧と負電圧とを同時に供給されることが要求されているような場合でも対応することができる。
〔3〕本発明の第3実施形態について
次に、図9を参照しながら、本発明の第3実施形態としての正負電圧出力回路1−3の構成について説明する。この図9に示すように、本正負電圧出力回路1−3は、抵抗23dと並列にコンデンサ26をそなえて構成されている点を除いては、上述した第2実施形態の正負電圧出力回路1−2と同様に構成されている。なお、図9において既述の符号と同一の符号は同一の部分もしくは略同一の部分を示しているので、ここではその詳細な説明は省略する。
つまり、本正負電圧出力回路1−3の負圧電力出力回路20は、コンパレータ24へ入力される正電圧出力と負電圧出力とを抵抗分割する抵抗23c,23dのうち、正電圧出力端子4側に設けられた抵抗23dと並列にコンデンサ26をそなえている。
このコンデンサ26は、正電圧出力の変化(リップル)に応じて、抵抗23dがショートしたのと同じ状態を瞬間的に発生させることにより、コンパレータ24に入力される抵抗分割値を変化させて、コンパレータ24による第2スイッチ21のオン/オフ制御を第1スイッチ12と連動させるものである。
ここで、上述した第2実施形態の正負電圧出力回路1−2(つまり、コンデンサ26が無い場合)の動作について図10を参照しながら説明すると、第2スイッチ21がオフのときは、第1スイッチ12がオフになってスイッチノードの電圧が上昇してもコンデンサ41に電荷が蓄積されないので、コイル11の逆起電力はすべてコンデンサ31を介して正電圧出力に供給され、正電圧出力が急激に上昇する(図中(1),(1)´参照)。
そのため、次に第1スイッチ12がオンしても、正電圧出力は低下するのに時間がかかり、抵抗23c,23dの接続点の電圧はコンパレータ24の基準電圧(検知電圧;ここでは0V)以下にならない。したがって、第2スイッチ21はオンを保つことになる(図中(2),(2)´参照)。
そして、さらに第1スイッチ12がオフになっても、第2スイッチ21はオンしたままなので、コンデンサ31を介して正電圧出力に供給される電荷が少なくなり、正電圧出力はあまり上昇しない(図中(3),(3)´参照)。
さらにその後、第1スイッチ12がオンし、負電圧出力がさらに低下して抵抗23c,23dの接続点の電圧がコンパレータ24の基準電圧以下になると、今度はコンパレータ24が反転して、第2スイッチ21がオフに設定される(図中(4),(4)´参照)。なお、第2スイッチ21がオンからオフに切り替わるタイミングは、第1スイッチ12がオンからオフに切り替わるタイミングよりも少し遅れる。
このように、上述した第2実施形態の正負電圧出力回路1−2では、コンパレータ24による第2スイッチ21のオン/オフの切り替え周期が、コントローラ14による第1スイッチ12のオン/オフの切り替え周期より2〜4倍程度(図10に示す例では2倍)長くなり、これにより、正電圧出力の出力リップル(躍動値)Rが大きくなってしまう(図中(1),(1)´参照)。
これに対して、本正負電圧出力回路1−3は、コンデンサ26をそなえているので、第1スイッチ12がオンからオフ、もしくは、オフからオンになった瞬間(つまり、正電圧出力が上昇または低下に切り替わった瞬間)だけ、抵抗23dがショートしたのと同じ状態になり、その結果、抵抗23cと抵抗23dとの接続点の電圧(抵抗分割値)が急激に変化する。つまり、コンパレータ24に入力される抵抗分割値が、本来よりも大幅に変化し、コンパレータ24によって第2スイッチ21がオフまたはオンに切り替えられる。
したがって、図11に示すように、第2スイッチ21のオン/オフが第1スイッチ21のオン/オフに応じて、第1スイッチ12と同期して切り替えられることになり、その結果、正電圧出力の出力リップルを低減することができる。なお、第2スイッチ21がオンからオフに切り替わるタイミングは、第1スイッチ12がオンからオフに切り替わるタイミングよりも少し遅れるとともに、第2スイッチ21のオフの期間は、図10に示すコンデンサ26をそなえない場合よりも短くなる。
このように、本発明の第3実施形態としての正負電圧出力回路1−3によれば、上述した第2実施形態と同様の作用効果を得ることができるとともに、抵抗23dと並列にコンデンサ26が設けられているので、このコンデンサ26により第1スイッチ21がオンからオフに切り替わった際の、コンパレータ24への入力を強制的に変更させて、第1スイッチ12のオフに同期して第2スイッチ21をオフに切り替えることができ、これにより、第1スイッチ12のオン/オフと第2スイッチ21のオン/オフとを同期させて、正電圧出力の出力リップルを低減することができる。
〔4〕本発明の第4実施形態について
次に、図12を参照しながら、本発明の第4実施形態としての正負電圧出力回路1−4の構成について説明する。この図12に示すように、本正負電圧出力回路1−4は、昇圧正電圧出力回路10のコントローラ14が出力ショート検出回路(第1電圧出力ショート検出部)50,タイマラッチ回路(図中“Timer Latch”と表記;第2タイマ)51,およびOR(論理和)回路52をそなえ、さらに、負電圧出力回路20が電圧異常検出回路(第2電圧異常検出部)60およびタイマ(第1タイマ)61をそなえて構成されている点を除いては、上述した第3実施形態の正負電圧出力回路1−3と同様に構成されている。なお、図12において既述の符号と同一の符号は同一の部分もしくは略同一の部分を示しているので、ここではその詳細な説明は省略する。
つまり、本正負電圧出力回路1−4は、出力ショート検出回路50およびタイマラッチ回路51により、正電圧出力の出力ショート故障時に回路の破壊を防止するタイマラッチ式出力ショート保護機能が実現されており、これに加えて、負電圧出力の出力ショートに対しても本正負電圧出力回路1−4を保護するために、電圧異常検出回路60,タイマ61,およびOR回路52をそなえている。
ここで、図13に本正負電圧出力回路1−4のより詳細な回路構成を示す。なお、図13において図12に示す機能ブロックと対応する部分は図12における符号と同一の符号を付している。以下、図12および図13を参照しながら、本正負電圧出力回路1−4の構成について説明する。
出力ショート検出回路50は、正電圧出力端子3から出力される正電圧出力に基づいて正電圧出力ショートを検出するものであり、具体的には、出力ショート検出回路50はコンパレータで構成され、誤差アンプ16からの誤差信号EAoと基準電源53とに基づいて正電圧出力の出力ショートを検出する。
つまり、出力ショート検出回路50は、出力ショートが発生して誤差アンプ16からの誤差信号EAoが基準電圧53以下になると反転してタイマラッチ回路51に高レベルの信号(High信号)を出力する。
タイマラッチ回路51は、出力ショート検出回路50によって正電圧の出力ショートが検出されると、所定時間の経過を検知するものである。
OR回路52はタイマラッチ回路51からの信号とタイマ61からの信号との論理和をPWM制御回路18に入力する。
なお、PWM制御回路18は、図13に示すごとく、コンパレータ18aと増幅回路18bとから構成される。
また、電圧異常検出回路60は、負電圧出力端子4から出力される負電圧出力に基づいて、負電圧の電圧異常を検出するものであり、具体的には、電圧異常検出回路60はコンパレータで構成され、抵抗23c,23dによる正電圧出力と負電圧出力との抵抗分割値と、基準電圧62とに基づいて負電圧出力の電圧異常を検出する。
つまり、電圧異常検出回路60は、例えば負電圧出力がGNDショート故障して上昇し、抵抗23c,23dの抵抗分割値が基準電圧62以上になると、出力をオフにしてタイマ61を起動させる。
タイマ61は、電圧異常検出回路60によって電圧異常が所定時間連続して検出された(つまり、所定時間連続して低レベルの信号が入力された)ことを検出するものであり、具体的には、コンデンサ63,抵抗64a〜64c,およびスイッチ65から構成され、電圧異常検出回路60からの出力がオフになるとコンデンサ63に所定量の電荷を充電することで所定時間の経過を検出する。
そして、コントローラ14は、VREF端子14a,DT端子14b,SCP端子14cをそなえ、VREF端子14aとDT端子14bとの間にコンデンサ70,抵抗71a,およびスイッチ72が並列に接続されており、さらに、抵抗71aのDT端子14b側に片側が接地された抵抗71bが接続されている。
また、VREF端子14aとタイマ61のスイッチ65との間に抵抗73,74が直列に接続されており、抵抗73と抵抗74との接続点と、スイッチ72とが接続されている。なお、抵抗73,74はタイマ回路61のスイッチ65に連動してスイッチ72を駆動させるためのものである。
さらに、タイマラッチ回路51に接続されたSCP端子14cには、グランドに接続されたコンデンサ75が接続されている。
そして、DT端子14とコンパレータ18aとが接続され、DT端子を介して分割抵抗としての抵抗71a,71bで設定されたDT(Duty;Max-Duty)がコンパレータ18aに入力され得るように構成されている。
また、VREF端子14aは基準電圧VREFに接続され、コントローラ14は、VREF端子14aと基準電圧VREFとの接続点と、DT端子14bとコンパレータ18aとの接続点との間に設けられたスイッチ19をそなえている。
このスイッチ19は、タイマラッチ回路51に接続され、タイマラッチ回路51からの信号に応じてオン/オフが切り替わる。なお、スイッチ72とスイッチ19とが主としてOR回路52を実現する。
ここで、図14を参照しながら、正電圧出力の出力ショートが発生した場合のコントローラ14の制御動作について説明する。
正常動作中は、PWM制御部18がPWM制御を実行し、第1スイッチ12のオン/オフの切り替えを制御する。つまり、三角波発振器17で発生された三角波(図中“OSC”と表記)と誤差アンプ16からの誤差信号EAoとに基づいて、三角波と誤差信号EAoとが交差するタイミングで、第1スイッチ12のオン/オフの切り替えを行なう(タイミングt1〜t2参照)。
そして、正電圧出力がショート故障して正電圧出力が低下し、誤差アンプ26からの誤差信号(出力)EAoが低下して基準電圧53以下になると(タイミングt2参照)、出力ショート検出回路50としてのコンパレータ50が反転してタイマラッチ回路51をオンする。
そして、タイマラッチ回路51が所定時間の経過を検知している間、PWM制御部18は、DT端子14bからの分割抵抗71a,71bで設定されたMax−Dutyに基づいて第1スイッチ12を切り替え制御する(タイミングt2〜t3参照)。
その後、タイマラッチ回路51によって予め設定された所定時間の経過が検知されると(タイミングt3参照)、タイマラッチ回路51がスイッチ19をオンする。その結果、DT端子14bの電圧が基準電圧VREF近くまで上昇し、コンパレータ18aに入力されるDTが上昇する。したがって、三角波とDTとか交差しなくなり、PWM制御回路18は、第1スイッチ12をオフ状態にラッチする(シャットダウンする)。
次に、図15を参照しながら負電圧出力の電圧異常負電圧出力のGNDショートが発生した場合について説明する。
負電圧出力が正常時(タイミングt4〜t5の間)は、スイッチ65,72,19はオフ状態のままである。そして、負電圧出力がGNDショート故障して上昇し、抵抗23c,23dの抵抗分割値が基準電圧62以上になると(タイミングt5参照)、電圧異常検出回路(つまり、コンパレータ)60は、出力をオフにしてタイマ61を駆動する。
そして、タイマ61において、コンデンサ63に所定の電荷量が充電されることによって、電圧異常検出回路60によって負電圧出力の出力ショートが所定時間連続して検出されたことが検出される。つまり、コンデンサ63の充電が完了するまでの所定時間連続して電圧異常検出回路60によって負電圧出力の出力ショートが検出され続けると(タイミングt5〜t6参照)、タイマ61のスイッチ65がオンになり、これによってスイッチ72がオンになり、DT端子14bの電圧が基準電圧VREF近くまで上昇し、コンパレータ18aに入力されるDTが上昇して、PWM制御回路18が第1スイッチ12をオフにする(タイミングt6参照)。
そして、第1スイッチ12がオフのままなので正電圧出力が低下していき、誤差アンプ26からの誤差信号EAoが基準電圧53以下になると(タイミングt7参照)、出力ショート検出回路50としてのコンパレータ50が反転してタイマラッチ回路51がオンになり所定時間の経過を検知する(タイミングt7〜t8参照)。
そして、タイマラッチ回路51が所定時間の経過を検知すると、タイマラッチ回路51がスイッチ19をオンにすることによって、第1スイッチ12が完全にオフ状態にラッチされる。
このように、本発明の第4実施形態としての正負電圧出力回路1−4によれば、上述した第3実施形態と同様の作用効果を得ることができるとともに、正電圧出力が出力ショートした場合および負電圧出力が出力ショートした場合のいずれの場合でも、出力ショートを検出しコントローラ14による第1スイッチ12の切り替え制御を停止させ、第1スイッチ12をオフ状態にラッチする(シャットダウンする)ことができ、その結果、正電圧出力もしくは負電圧出力の出力ショート故障時の回路破壊を確実に防止できる。
〔5〕本発明の第5実施形態について
次に、図16を参照しながら、本発明の第4実施形態としての正負電圧出力回路1−5の構成について説明する。この図16に示すように、本正負電圧出力回路1−5は、入力端子2とコイル11との間に入力端子2からの過電流を検出する過電流検出回路(過電流検出部)80と、電圧異常検出回路60および過電流検出回路80の出力の論理和をOR回路52に入力するOR回路81とをさらにそなえ、タイマ61が過電流検出回路80もしくは電圧異常検出回路60のいずれか一方による検出が所定時間以上続いていることを検出するように構成されている点を除いては、上述した第4実施形態の正負電圧出力回路1−4と同様に構成されている。なお、図16において既述の符号と同一の符号は同一の部分もしくは略同一の部分を示しているので、ここではその詳細な説明は省略する。
つまり、本正負電圧出力回路1−5は、入力端子2から入力される入力電流が過電流であることを過電流検出回路80が検出し、タイマ61が過電流検出回路80によって入力端子2からの過電流が所定時間連続して検出されたことを検出すると、PWM制御回路18によって第1スイッチ12がオフに制御されるように構成されており、これによって、入力電流の過電流に対しても本正負電圧出力回路1−5を保護できるようになっている。
ここで、図17に本正負電圧出力回路1−5のより詳細な回路構成を示す。なお、図17において図16に示す機能ブロックと対応する部分は図16における符号と同一の符号を付している。
過電流検出回路80は、入力端子2とコイル11との間に設けられた抵抗82,この抵抗82に並列に設けられた抵抗83,入力端子2と抵抗82との接続点と、タイマ61のコンデンサ63との間に設けられたスイッチ84および抵抗85をそなえている。
スイッチ84は、抵抗83に接続されており、入力電圧が増大して抵抗82の電圧降下が大きくなるとオンに切り替えられる。
なお、抵抗83はスイッチ84のベースに過剰電流が流れてスイッチ84が破壊しないようにするための保護抵抗である。
また、タイマ61は、コンパレータ60とコンデンサ63との間にダイオード66と、コンパレータ60とダイオード66との接続点に接続された抵抗67とをそなえている。なお、ダイオード66は過電流時に抵抗85からの電流が抵抗67やコンパレータ60に流れこまないようにするための逆流防止ダイオードである。
このような構成により、入力端子2からの入力電圧が増大してスイッチ84がオンすると、抵抗85によってコンデンサ63が充電され、電圧が規定値まで上昇するとスイッチ65およびスイッチ72がオンする。
すると、上記図15を参照しながら説明したように、コントローラ14のDT端子14bの電圧がVREF近くまで上昇してPWM制御回路18により第1スイッチ12がオフになり、そのため正電圧出力が低下して出力ショート検出回路50およびタイマラッチ回路51(つまりタイマラッチ式出力ショート保護回路)が動作し第1スイッチ12をオフ状態にラッチして本正負電圧出力回路1−5が保護される。
なお、過電流検出回路80による過電流検出時のタイマ61のタイマ時間(所定時間)は、抵抗85とコンデンサ63とで決まり、負電圧出力回路20の電圧異常検出部60による負電圧出力の出力ショート検出時のタイマ時間は、抵抗67とコンデンサ63とで決まる。
このように、本発明の第5実施形態としての正負電圧出力回路1−5によれば、上述した第4実施形態の正負電圧出力回路1−4と同様の作用効果を得ることができるとともに、過電流検出回路80をそなえ、タイマ61が過電流検出回路80による過電流検出が所定時間以上続いていることを検出するように構成されているので、入力端子2からの入力電流が過電流となった場合であってもPWM制御回路18が第1スイッチ12をオフ状態にすることができ、入力端子2からの過電流に対しても本正負電圧出力回路1−5を確実に保護できる。
〔6〕本発明の変形例について
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形、組み合わせて実施することができる。
例えば、上述した第4,5実施形態の正負電圧出力回路1−4,1−5は、第3実施形態の正負電圧出力回路1−3に出力ショート検出回路50,タイマラッチ回路51,OR回路52,電圧異常検出回路60,タイマ61,過電流検出回路80,OR回路81をそなえた例をあげて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、第1,2実施形態の正負電圧出力回路1−1,1−2にも第4,5実施形態の第3実施形態に対する変更を加え、正負電圧出力回路1−1,1−2が出力ショート検出回路50,タイマラッチ回路51,OR回路52,電圧異常検出回路60,タイマ61,過電流検出回路80,OR回路81をそなえるようにしてもよい。
また、上述した第5実施形態の正負電圧出力回路1−5は正電圧出力の出力ショートに対する保護機能をそなえた例をあげて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば図18に示すごとく、正負電圧出力回路1−6が、出力ショート検出回路50およびタイマラッチ回路51をそなえずに構成されていてもよい。これによって、第1スイッチ12がオフ状態にラッチされることがなくなるので、一旦負電圧出力の出力ショートを検出して第1スイッチ12をオフにしても、負電圧出力の出力ショートが回復すれば、コントローラ14の第1スイッチ12に対する切り替え制御も自己復帰できるようになる。
また、正負電圧出力回路1−6を実現するにあたり、コントローラ14がタイマラッチ式保護回路(つまり、出力ショート検出回路50およびタイマラッチ回路51)をそなえて構成されたものであれば、図19に示すごとく、SCP端子14cを接地することによって、タイマラッチ回路51のタイマラッチ機能が働かないようにすることができる。
〔7〕その他
上述した第1〜5実施形態および変形例としての正負電圧出力回路1−1〜1−6の一部またはすべては、集積回路に内蔵される。すなわち、本発明の集積回路は、上述した正負電圧出力回路1−1〜1−6の一部またはすべてをそなえて構成されており、例えば、図20に示すごとく、本発明の一実施形態としての集積回路90は、正負電圧出力回路1−5の第1スイッチ12,コントローラ14,第2スイッチ24,基準電圧25b,電圧異常検出回路60,タイマ61,過電流検出回路80,およびOR回路81をそなえて構成されている。
なお、本発明の集積回路90は、図20に示す例に限定されるものではなく、パワー素子である第1スイッチ12および第2スイッチ21をそなえていなくてもよいし、抵抗13a,13b,23c,23dなど他の部品を内蔵してもよい。
さらに、上述した第1〜5実施形態および変形例としての正負電圧出力回路1−1〜1−6は、電子機器(例えば、車載オーディオや車載ナビゲーション装置)に搭載される。
すなわち、本発明の電子機器は、上述した正電圧出力回路1−1〜1−6もしくは上述した集積回路90をそなえて構成されており、正電圧出力回路1−1〜1−6の正電圧出力端子3から出力される正電圧出力(ここではVo1)および負電圧出力端子4から出力される負電圧出力(ここではVo2)を電源として動作する。
例えば、図21に示すごとく、本発明の一実施形態としての電子機器91は、正負電圧出力回路1−1〜1−6をそなえて構成されている。
本発明の第1実施形態としての正負電圧出力回路の構成を説明するための図である。 本発明の第1実施形態としての正負電圧出力回路の昇圧正電圧出力回路の動作手順を説明するためのタイミングチャートである。 本発明の第1実施形態としての正負電圧出力回路の負電圧出力回路の動作手順を説明するためのタイミングチャートである。 本発明の第1実施形態としての正負電圧出力回路の昇圧チャージポンプ回路のコンデンサの容量値と負圧チャージポンプ回路のコンデンサの容量値とが同じ場合の正電圧出力および負電圧出力の変化を説明するための図である。 本発明の第1実施形態としての正負電圧出力回路の正電圧側の負荷電流よりも負電圧側の負荷電流の方が大きい場合の正電圧出力および負電圧出力の変化を説明するための図である。 本発明の第2実施形態としての正負電圧出力回路の構成を説明するための図である。 本発明の第1実施形態としての正負電圧出力回路の正電圧側の負荷電流と負電圧側の負荷電流とが同じである場合の正電圧出力および負電圧出力の変化を説明するための図である。 本発明の第2実施形態としての正負電圧出力回路の正電圧側の負荷電流と負電圧側の負荷電流とが同じである場合の正電圧出力および負電圧出力の変化を説明するための図である。 本発明の第3実施形態としての正負電圧出力回路の構成を説明するための図である。 本発明の第2実施形態としての正負電圧出力回路の昇圧正電圧出力回路および負電圧出力回路の動作手順を説明するためのタイミングチャートである。 本発明の第3実施形態としての正負電圧出力回路の昇圧正電圧出力回路および負電圧出力回路の動作手順を説明するためのタイミングチャートである。 本発明の第4実施形態としての正負電圧出力回路の構成を説明するための図である。 本発明の第4実施形態としての正負電圧出力回路の回路構成を説明するための図である。 本発明の第4実施形態としての正負電圧出力回路からの正電圧出力の出力ショートが発生した場合のコントローラの第1スイッチに対する切り替え制御を説明するためのタイミングチャートである。 本発明の第4実施形態としての正負電圧出力回路からの負電圧出力の出力ショートが発生した場合の正負電圧出力回路の動作を説明するためのタイミングチャートである。 本発明の第5実施形態としての正負電圧出力回路の構成を説明するための図である。 本発明の第5実施形態としての正負電圧出力回路の回路構成を説明するための図である。 本発明の変形例としての正負電圧出力回路の構成を説明するための図である。 図18に示す本発明の変形例としての正負電圧出力回路の回路構成の一例を説明するための図である。 本発明の一実施形態としての集積回路を説明するための図である。 本発明の一実施形態としての電子機器を説明するための図である。 従来の正負電圧出力回路の構成を説明するための図である。
符号の説明
1−1〜1−6 正負電圧出力回路(電圧出力回路)
2 入力端子
3 正電圧出力端子(第1電圧出力端子)
4 負電圧出力端子(第2電圧出力端子)
10,100−1 昇圧正電圧出力回路
11,116,126 コイル
12 第1スイッチ
13a,13b,23a〜23d,119a,119b,129a,129b 出力電圧フィードバック用抵抗
14 スイッチングコントローラ(制御部)
14a VREF端子
14b DT端子
14c SCP端子
15,22,25a,25b,62,111,121 基準電圧
16,112,122 誤差アンプ
17,113,123 三角波発振器
18,114,124 PWM制御回路
18a コンパレータ
18b 増幅回路
19,65,72,84 スイッチ
20,100−2 負電圧出力回路
21 第2スイッチ
24 定電圧制御用コンパレータ(切替部)
26,63,70,75 コンデンサ
30 昇圧チャージポンプ回路(第1チャージポンプ回路)
31 コンデンサ(第1コンデンサ)
32,33,42,43,66 ダイオード
34,44,118,128 平滑用コンデンサ
40 負圧チャージポンプ回路(第2チャージポンプ回路)
41 コンデンサ(第2コンデンサ)
50 出力ショート検出回路(第1電圧出力ショート検出部)
51 タイマラッチ回路(第2タイマ)
52,81 OR回路
60 電圧異常検出回路(第2電圧異常検出部)
61 タイマ(第1タイマ)
64a〜64c,65,67,71a,71b,73,74,82,83,85 抵抗
80 過電流検出回路(過電流検出部)
90 集積回路
91 電子機器
100 正負電圧出力回路
102 正電圧出力端子
103 負電圧出力端子
110 昇圧スイッチングコントローラ
115,125 スイッチング素子
117,127 整流用ダイオード
118,128 平滑用コンデンサ
120 負圧スイッチングコントローラ

Claims (10)

  1. 入力端子から入力された入力電圧に基づいて第1電圧と第2電圧とを出力する電圧出力回路であって、
    該入力端子と該第1電圧を出力する第1電圧出力端子および該第2電圧を出力する第2電圧出力端子との間に設けられたコイルと、
    該コイルと該第1電圧出力端子との間に設けられ、該入力電圧を変圧して該第1電圧として出力する第1チャージポンプ回路と、
    該コイルと該第1チャージポンプ回路との接続点と、グランドとの間に設けられ、該第1チャージポンプ回路による変圧のオン/オフを切り替える第1スイッチと、
    該第1電圧出力端子から出力される該第1電圧を所望の値に制御すべく、該第1スイッチのオン/オフの切り替えを制御する制御部と、
    該コイルと該第1スイッチとの接続点と、該第2電圧出力端子との間に設けられ、該第1スイッチのオン/オフに応じて該入力電圧を蓄積した電力を用いて変圧して該第2電圧として出力する第2チャージポンプ回路と、
    該コイルと該第1スイッチとの接続点と、該第2チャージポンプ回路とを接続する接続線と、
    該第2チャージポンプ回路に接続された接続線の低電位側とグランドとの間に設けられ、該第2チャージポンプ回路における変圧に用いる該電力を蓄積するか否かを切り替える第2スイッチと、
    該第2電圧出力端子から出力される該第2電圧に基づいて該第2スイッチのオン/オフを切り替える切替部とをそなえて構成されたことを特徴とする、電圧出力回路。
  2. 該第1チャージポンプ回路が、該入力電圧を昇圧して得られた正電圧を該第1電圧として出力する一方、該第2チャージポンプ回路が、該入力電圧を降圧して得られた負電圧を該第2電圧として出力することを特徴とする、請求項1記載の電圧出力回路。
  3. 該第1チャージポンプ回路が電力を蓄積する第1コンデンサをそなえ、該第1コンデンサに蓄積された電力を用いて該入力電圧を昇圧するように構成されるとともに、
    該第2チャージポンプ回路が電力を蓄積する第2コンデンサをそなえ、該第2コンデンサに蓄積された電力を用いて該入力電圧を降圧するように構成され、
    該第2コンデンサの容量値が、該第1コンデンサの容量値よりも大きいことを特徴とする、請求項2記載の電圧出力回路。
  4. 該切替部が、該第1電圧出力端子と該第2電圧出力端子との間に直列に設けられた2つの抵抗の接続点における抵抗分割値に基づいて、該第2スイッチのオン/オフを切り替えることを特徴とする、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の電圧出力回路。
  5. 該2つの抵抗のうち、該第1電圧出力端子側に設けられた抵抗と並列にコンデンサが設けられていることを特徴とする、請求項4記載の電圧出力回路。
  6. 該第2電圧出力端子から出力される該第2電圧に基づいて第2電圧異常を検出する第2電圧異常検出部と、
    該第2電圧異常検出部によって第2電圧異常が所定時間連続して検出されたことを検出する第1タイマとをそなえ、
    該制御部が、該第1タイマによって該第2電圧異常検出部によって第2電圧異常が所定時間連続して検出されたことが検出されると、該第1スイッチをオフに切り替えることを特徴とする、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の電圧出力回路。
  7. 該入力端子からの過電流を検出する過電流検出部をそなえ、
    該第1タイマが過電流検出部によって該過電流が所定時間連続して検出されたことを検出し、
    該制御部が、該第1タイマによって該過電流検出部によって該過電流が所定時間連続して検出されたことが検出されると、該第1スイッチをオフに切り替えることを特徴とする、請求項6記載の電圧出力回路。
  8. 該正電圧出力端子から出力される該第1電圧に基づいて第1電圧出力ショートを検出する第1電圧出力ショート検出部と、
    該第1電圧出力ショート検出部によって第1電圧出力ショートが検出されると所定時間の経過を検知する第2タイマとをそなえ、
    該制御部が、該第2タイマが該第1電圧出力ショート検出部によって第1電圧出力ショートが検出されてから所定時間の経過を検知すると、該第1スイッチをオフ状態にラッチすることを特徴とする、請求項6または請求項7記載の電圧出力回路。
  9. 請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の電圧出力回路の一部またはすべてをそなえて構成されていることを特徴とする、集積回路。
  10. 請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の電圧出力回路、もしくは、請求項9記載の集積回路をそなえて構成されたことを特徴とする、電子機器。
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