JP4768041B2 - タッチパネル用保護シート - Google Patents

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Description

本発明はタッチパネル用保護シートに関し、特にタッチパネルの操作される面に貼られるタッチパネル用保護シートに関する。
PDA(Personal Digital assistant)、ノート型パーソナルコンピュータ等において液晶パネルの表示面上に配置されて表示面にペンを使用して直接入力する入力デバイスとして用いられ、X−Y座標の検出原理がアナログ抵抗膜式であって、入力点の座標の検出方式が一般的であるペン入力型アナログ抵抗膜式のタッチパネルがある。
PDA、ノート型パーソナルコンピュータ等の小型であることが要求される電子機器においては、タッチパネルについてもサイズが小型であることが要求される。タッチパネルのサイズを小型化には、入力点の座標の検出方式が一般的なものであることが望ましい。ガラス板の周囲のデッドスペースを小さく出来るからである。なお、一般的な入力点の座標の検出方式は、X座標の検出はフィルム上の透明導電膜の電位勾配を利用し、Y座標の検出はガラス板上の透明導電膜の電位勾配を利用して行う方式である。
図1及び図2は従来の入力点の座標の検出方式が一般的であるペン入力型アナログ抵抗膜式のタッチパネル10を示す。Xは長い辺に沿う方向、Yは短い辺に沿う方向である。タッチパネル10は、基板である四角形状のガラス板11の上面に、フィルム20が枠状の両面接着テープ19によって接着してあり、フィルム20が空気層18を介してガラス板11を覆っており、フレキシブルケーブル16が延びている構成である。ガラス板11の上面には、透明導電膜12が形成してあり、且つ、多数のドットスペーサ13が分散して形成してあり、且つY方向上対向する辺に沿って細長い電極14、15が形成してある。フィルム20は、PET(Polyethylene terephthalate)フィルム本体21の下面に透明導電膜22が密着して形成してあり、且つPETフィルム本体21の上面にハードコート層としてのアクリル樹脂層23がPETフィルム本体21の表面を保護するために形成してあり、且つ、X方向上対向する辺に沿って細長い電極24、25が形成してある構成である。
タッチパネル10は図2に示すように液晶パネル30の上面に搭載されて且つカバー31で周囲を覆われて、PDAを構成する。操作者はポリアセタール製のペン35を使用して、フィルム20の上面に文字を書いたり、フィルム20の上面の所定の場所を押し付けたりする入力操作を行う。
ペン35を押し付けると、図2中、二点鎖線で示すように、フィルム20が撓んで、ペン35を押し付けた位置のフィルム20の透明導電膜22がガラス板11の透明導電膜12に接触する。
電極14、15間に電圧を印加するとフィルム20の透明導電膜22によってX方向に電位勾配ができ、接触点の電位がガラス板11の透明導電膜12を通じて検出され、所定の分圧を表す数式から、押し付け点(接触点)のX座標が分かる。電極24、25間に電圧を印加するとガラス板11の透明導電膜12によってY方向に電位勾配ができ、接触点の電位がフィルム20の透明導電膜22を通じて検出され、所定の分圧を表す数式から、押し付け点(接触点)のY座標が分かる。
特開2002−197924号公報(段落0021記載参照) 特開2003−050674号公報(段落0004記載参照)
ここで、透明導電膜12、22は硬い物質であるため、物理的作用によって剥離や亀裂を起こしやすい性質がある。ここで、フィルム20はペン35によって押し付けられる場所が撓まされるため、撓まされた場所のフィルム20上の透明導電膜22は引っ張り応力を作用され、PDAを長く使用しているうちに、徐々に剥離や亀裂が発生する。フィルム20上の透明導電膜22に剥離や亀裂が発生すると、透明導電膜22の抵抗分布が変化し、ペン35を押し付けた位置のX座標とタッチパネル10から出力される信号としてのX座標との間に誤差が発生し出して、タッチパネル10に要求される特性の一つであるリニアリティが低下してリニアリティを表す数値が増加する。市場が要求するリニアリティは例えば1%以下である。よって、PDAの使用期間が長くなると、リニアリティの低下が現われ、リニアリティが仕様から外れる程度にまで低下すると、PDAがペンの操作とは異なった動作を起こすようになり、タッチパネル10は寿命に到る。なお、PDAを通常に使用している限りにおいては、タッチパネル10の寿命は十分に長く、特に問題はない。
本発明者は、PDAを使用している人を観察して、操作者の癖にもよるところであるけれども、例えば電話等をしながら入力目的ではなくて無意識にペン35をカバー31の縁に沿って往復移動させてタッチパネル10の同じ個所を直線を描くように往復させて繰り返して擦る操作が行われていることが分かった。この操作はタッチパネル10を傷める苛酷な操作である。
このようなタッチパネル10にとって苛酷な操作がなされると、フィルム20上の透明導電膜22に比較的早期に剥離や亀裂が発生してしまい、リニアリティが低下してタッチパネル10は予定よりも早くに寿命となってしまう。
図1中、40は従来のタッチパネル用保護シートを示す。タッチパネル用保護シートは、PDAのオプション部品の一つであり、タッチパネルの表面に傷及び汚れ等が付かないようにタッチパネルの表面を保護するべく、図2に示すように、タッチパネルの表面に貼り付けられて使用され、特に、使用環境が厳しい屋外設置端末や、ファーストフード店用端末、厨房用端末等で使用される。汚れた場合には、剥がして、新しいものと交換される。貼り付け、剥がしは、PDAのユーザが行う。従来の保護シート40は、その全面に粘着層部41を有する構成である。このため、貼り付けのときに、空気が閉じ込められた気泡が形成され易くなり、この気泡が目だってしまうという問題があった。また、従来の保護シート40は、タッチパネルの表面を保護するだけであり、他の働きはなかった。
本発明は、上記の課題を解決したタッチパネル用保護シートを提供することを目的とする。
そこで、上記課題を解決するため、本発明は、タッチパネルの操作される面に貼着するタッチパネル用保護シートであって、上記タッチパネルに貼着する面に、粘着層を有する部分と複数の有さない部分とを有し、上記複数の粘着層を有さない部分は、上記タッチパネルの操作される面に表示される複数の画像キーと対応する部分である、ことを特徴とするタッチパネル用保護シートである。
本発明は、粘着層が分散して部分的に形成してあるため、タッチパネル用保護シートをタッチパネルの操作される面に貼るときに、空気が逃げて気泡が形成され難くなり、綺麗に貼れるという効果を奏する。
従来のタッチパネルを示す図である。 図1のタッチパネルの断面の一部を拡大して示す図である。 図1のタッチパネルのペンの摺動回数に対するリニアリティの変化を示す図である。 本発明の実施例1になるタッチパネルを示す図である。 図4のタッチパネルの断面の一部を拡大して示す図である。 図4のタッチパネルのペンの摺動回数に対するリニアリティの変化を示す図である。 本発明の実施例2になるタッチパネルを示す図である。 本発明の実施例3になるタッチパネルを示す図である。 本発明の実施例4になるタッチパネルを示す図である。 本発明の実施例5になるタッチパネルを示す図である。 本発明の実施例6になるタッチパネルを示す図である。 本発明の実施例7になるタッチパネル用保護シートを示す図である。 図12の保護シートの一部を拡大して示す図である。 本発明の実施例8になるタッチパネル用保護シートを示す図である。 本発明の実施例9になるタッチパネル用保護シートを示す図である。 本発明の実施例10になるタッチパネル用保護シートを示す図である。 タッチパネル用保護シートのドットスペーサの役割を説明する図である。 ドットスペーサのピッチと入力荷重との関係を示す図である。 本発明の実施例11になるタッチパネル用保護シートを示す図である。 ドットスペーサの高さと入力荷重との関係を示す図である。 本発明の実施例12になるタッチパネル用保護シートを示す図である。
次に本発明の実施の形態について説明する。
説明の便宜上、解決手段を突き止めるための実験について説明する。
先ずは、25℃である通常の温度環境下で、図1の従来のタッチパネル10に対してペン35で同じ個所を往復させて繰り返して擦る操作を行って、リニアリティの増加の進み具合を見てみた。この場合には、リニアリティは、図3中、線Iで示すように、徐々に増加して、擦る回数が10万回を越えると、1%を越えてしまう。
上記と同じ実験を−10℃である低温度環境下で行った。この場合には、リニアリティは、図3中、線IIで示すように、擦る回数が増えても初期の状態に保たれ、擦る回数が10万回を越えても、1%以下に維持されていた。
これは、環境温度が25℃である場合には、PETフィルム本体21のうちペン35が擦る部分に摩擦熱が発生してその部分が熱膨張し、熱膨張した部分に対応する透明導電膜22に引張応力が作用し、これが原因で透明導電膜22に剥離や亀裂が発生し、これに対して、環境温度が−10℃である場合には、温度が−10℃と低温であるため、PETフィルム本体21のうちペン35が擦る部分に摩擦熱が発生しても直ぐに冷却されてしまい、PETフィルム本体21が熱膨張を起こさず、よって、透明導電膜22に引張応力が発生しないためであると理解出来る。
即ち、透明導電膜22に剥離や亀裂が発生することを抑制するには、透明導電膜22の厚みを厚くするなどして透明導電膜22の機械的強度を上げることが有効であるように考えるのが一般的であるが、これは誤りであり、透明導電膜22の厚さを厚くしても問題は解決出来ず、PETフィルム本体21の熱による膨張を抑えることによって、問題が解決出来ることが分かった。
本発明は上記の実験の結果に基づくものである。
図4及び図5は本発明の実施例1になるタッチパネル50を示す。タッチパネル50は、入力点の座標の検出方式が一般的なものであって、且つ、ペン入力型であってアナログ抵抗膜式である。タッチパネル50は、PETフィルム本体61の上面のハードコート層が、耐熱アクリル系樹脂の層63である点が、図1及び図2に示すタッチパネル10とは相違する。X1−X2は長い辺に沿う方向、Y1−Y2は短い辺に沿う方向である。タッチパネル50は、基板である四角形状のガラス板51の上面に、フィルム60が枠状の両面接着テープ59によって接着してあり、フィルム60が空気層58を介してガラス板51を覆っており、フレキシブルケーブル56が延びている構成である。ガラス板51の上面には、透明導電膜(ITO膜)52が形成してあり、且つ、多数のドットスペーサ53が分散して形成してあり、且つY方向上対向する辺に沿って細長い電極54、55が形成してある。フィルム60は、PETフィルム本体61の下面に透明導電膜(ITO膜)62が密着して形成してあり、且つPETフィルム本体61の上面にハードコート層としての耐熱アクリル系樹脂の層63がPETフィルム本体61の表面を保護するために形成してあり、且つ、X方向上対向する辺に沿って細長い電極64、65が形成してある構成である。層63を構成する耐熱アクリル系樹脂は、100℃時の加熱収縮率が0.5%以下であり、ポリアセタール製のペン75に対する摩擦係数が1.0以下(ASTMD(American Society for Testing and Materials D)1894)である。
タッチパネル50は図5に示すように液晶パネル70の上面に搭載されて且つカバー71で周囲を覆われて、PDA72を構成する。操作者はポリアセタール製のペン75を使用して、フィルム60の上面に文字を書いたり、フィルム60の上面の所定の場所を押し付けたりする入力操作を行う。
ペン75を押し付けると、図5中、二点鎖線で示すように、フィルム60が撓んで、ペン75を押し付けた位置のフィルム60の透明導電膜62がガラス板51の透明導電膜52に接触する。
電極54、55間に電圧を印加するとフィルム60の透明導電膜62によってX方向に電位勾配ができ、接触点の電位がガラス板51の透明導電膜52を通じて検出され、所定の分圧を表す数式から、押し付け点(接触点)のX座標が分かる。電極64、65間に電圧を印加するとガラス板51の透明導電膜52によってY方向に電位勾配ができ、接触点の電位がフィルム60の透明導電膜62を通じて検出され、所定の分圧を表す数式から、押し付け点(接触点)のY座標が分かる。
次に、ペン75でもってタッチパネル50の同じ個所を往復させて繰り返して擦る操作をおこなった場合について説明する。
通常のアクリル系樹脂層はポリアセタール製のペン75に対する摩擦係数が1.0より大きいのに対して、耐熱アクリル系樹脂層63はポリアセタール製のペン75に対する摩擦係数が1.0以下と従来に比べて小さいため、摩擦熱の発生が抑えられ、よって、PETフィルム本体61の熱膨張が抑えられ、よって透明導電膜62に作用する応力が抑えられる。これによって、透明導電膜62に剥離や亀裂が発生することが抑制される。
25℃の温度環境下で、図4及び図5に示すタッチパネル50に対してペン75で同じ個所を往復させて繰り返して擦る操作を行って、リニアリティの増加の進み具合を見てみた。この場合には、リニアリティは、図6中、線IIIで示すように、初期の状態に保たれ、擦る回数が10万回を越えても、1%以下に維持されていた。
図7は本発明の実施例2になるタッチパネル50Aを示す。タッチパネル50Aは、図4及び図5に示すタッチパネル50とは、フィルム60Aが相違する。フィルム60Aは、PETフィルム本体61の下面に透明導電膜62が密着して形成してあり、且つPETフィルム本体61の上面に、耐熱アクリル系樹脂層81及びアクリル樹脂層83の順で重ねて形成してある構造である。フィルム60Aは、図4に示すフィルム60と比較すると、アクリル樹脂層83を追加して有する構造であり、図1に示すフィルム20と比較すると、アクリル樹脂層83とPETフィルム本体61との間に、耐熱アクリル系樹脂層81を追加して有する構造である。
耐熱アクリル系樹脂層81は、ペン75の繰り返し操作によってアクリル樹脂層83に局部的に発生した摩擦熱を、フィルム60Aの面方向に熱伝導させて分散させる働きをする。
よって、PETフィルム本体61の局部的な熱膨張が抑えられ、よって透明導電膜62に作用する応力が抑えられる。これによって、透明導電膜62に剥離や亀裂が発生することが抑制される。
図8は本発明の実施例3になるタッチパネル50Bを示す。タッチパネル50Bは、図4及び図5に示すタッチパネル50とは、フィルム60Bが相違する。フィルム60Bは、PETフィルム本体61Bの下面に透明導電膜62が密着して形成してあり、且つPETフィルム本体61Bの上面にアクリル樹脂層83が形成してあり、PETフィルム本体61Bの厚さtは、従来が200μmよりも薄いのに対して、厚さを増して200〜500μmである構造である。
フィルム60Bは、図1に示すPETフィルム本体21と比較すると、PETフィルム本体61Bの厚さが二倍程度に厚くなっている構造である。
厚みのあるPETフィルム本体61Bは、ペン75の繰り返し操作によってアクリル樹脂層83に局部的に発生した摩擦熱を、フィルム60Bの面方向や厚み方向に熱伝導させて分散させる働きをする。
よって、PETフィルム本体61Bの局部的な熱膨張が抑えられ、よって透明導電膜62には応力が局部的に集中して作用することが回避され、これによって、透明導電膜62に剥離や亀裂が発生することが抑制される。
図9は本発明の実施例4になるタッチパネル50Cを示す。タッチパネル50Cは、図4及び図5に示すタッチパネル50とは、フィルム60Cが相違する。フィルム60Cは、耐熱PETフィルム本体61Cの下面に透明導電膜62が密着して形成してあり、且つ耐熱PETフィルム本体61Cの上面に、アクリル樹脂層83が形成してある構造である。フィルム60Cは、図1に示すフィルム20と比較すると、PETフィルム本体21に代えて、耐熱PETフィルム本体61Cを有する構造である。
耐熱PETフィルム本体61Cは、100℃時の加熱収縮率が0.5%以下であり、ポリアセタール製のペン75に対する摩擦係数が1.0以下(ASTMD1894)である
耐熱PETフィルム本体61Cは、ペン75の繰り返し操作によってアクリル樹脂層83に局部的に発生した摩擦熱を、フィルム60Cの面方向に熱伝導させて分散させる働きをする。
よって、PETフィルム本体61Cの局部的な熱膨張が抑えられ、よって透明導電膜62には応力が局部的に集中して作用することが回避され、これによって、透明導電膜62に剥離や亀裂が発生することが抑制される。
図10は本発明の実施例5になるタッチパネル50Dを示す。タッチパネル50Dは、図4及び図5に示すタッチパネル50とは、フィルム60Dが相違する。フィルム60Dは、PETフィルム本体61の下面に耐熱アクリル系樹脂層91が形成してあり、この耐熱アクリル系樹脂層91の下面に透明導電膜62が密着して形成してあり、且つPETフィルム本体61の上面に、アクリル樹脂層83が形成してある構造である。フィルム60Dは、図1に示すフィルム20と比較すると、耐熱アクリル系樹脂層91をPETフィルム本体61と透明導電膜62との間に追加的に有する構造である。
耐熱アクリル系樹脂層91は、ペン75の繰り返し操作によってアクリル樹脂層83に局部的に発生した摩擦熱を、フィルム60Dの面方向に熱伝導させて分散させる働きをする。
よって、PETフィルム本体61の局部的な熱膨張が抑えられ、よって透明導電膜62には応力が局部的に集中して作用することが回避され、これによって、透明導電膜62に剥離や亀裂が発生することが抑制される。
図11は本発明の実施例5になるタッチパネル50Eを示す。タッチパネル50Eは、図4及び図5に示すタッチパネル50とは、フィルム60Eが相違する。フィルム60Eは、PETフィルム本体61の下面に耐熱アクリル系樹脂層91が形成してあり、この耐熱アクリル系樹脂層91の下面に透明導電膜62が密着して形成してあり、且つPETフィルム本体61の上面に、耐熱アクリル系樹脂層81が形成してある構造である。フィルム60Eは、図4に示すフィルム60と比較すると、耐熱アクリル系樹脂層91をPETフィルム本体61と透明導電膜62との間に追加的に有する構造である。
耐熱アクリル系樹脂層81はその摩擦係数が小さいという特性によってペン75を繰り返し操作した場合に耐熱アクリル系樹脂層81に局部的に発生する摩擦熱を抑える働きをする。また、下面側の耐熱アクリル系樹脂層91は、耐熱アクリル系樹脂層81に局部的に発生した摩擦熱を、フィルム60Eの面方向に熱伝導させて分散させる働きをする。
よって、PETフィルム本体61の局部的な熱膨張が抑えられ、よって透明導電膜62には応力が局部的に集中して作用することが回避され、これによって、透明導電膜62に剥離や亀裂が発生することが抑制される。
図12は本発明の実施例7になるタッチパネル用保護シート100を示す。保護シート100は透明であるPETフィルム本体101の裏面にストライプ状の微粘着層部102を有する構成である。微粘着層部102は梨地パターンで表してあり、PETフィルム本体101に部分的に設けてある。以下の図面においても、微粘着層部102は梨地パターンで表す。
微粘着層部102がストライプ状であるため、保護シート100をタッチパネル50上に貼り付けるときに、微粘着層部がPETフィルム本体101の全面に形成されている構成に比較して、気泡の発生及び異物の巻き込みは起き難い。
保護シート100のタッチパネル50上への貼り付けを保護シート100の一端側からストライプの長手方向に進めることによって、貼り付けは円滑に行われる。また、微粘着層部102がストライプ状であるため、貼り付けた保護シート100を部分的に剥離することも容易である。
また、PETフィルム本体101は、図13に示すように、粗さRaが50μm程度の粗い裏面101aを有している。これにより、保護シート100をタッチパネル50上に貼り付けた状態において、タッチパネル50の表面とPETフィルム本体101の裏面101aとの間の隙間が不均一となって、目障りとなるニュートンリングが現れることが防止される。
なお、PETフィルム本体101の表面にハードコート層114を有していてもよい。
図14は本発明の実施例8になるタッチパネル用保護シート110を示す。保護シート110は透明であるPETフィルム本体111の裏面に格子状の微粘着層部112を有する構成である。
微粘着層部112が格子状であるため、保護シート100をタッチパネル50上に貼り付けるときに、貼り付けを格子単位で行うことが可能であり、気泡の発生及び異物の巻き込みは起き難い。また貼り付けた保護シート110を格子単位で剥離することが可能である。
図15(A)は本発明の実施例9になるタッチパネル用保護シート120を示す。保護シート120は、透明であるPETフィルム本体121の裏面に微粘着層部122を有する構成である。この保護シート120は、図15(B)に示すように、液晶パネル70とこの上面側のタッチパネル50とよりなる構造のPDA72の表示・入力部73の上面に、即ち、タッチパネル50の上面に接着されて取り付けられる。
液晶パネル70の破線で囲む部分は、PDA72の電源をオンとしたときに表示される画像キー130〜135である。画像キー130〜134は使用頻度の高いキーである。画像キー135はシステムダウンキーであり、誤った入力操作が不都合を招くキーである。
微粘着層部122は、画像キー130〜134に対応する部分を除いた部分に形成してある。即ち、微粘着層部122は、PETフィルム本体121の周囲の部分と、隣り合う画像キー130〜134の境の部分と、且つ、画像キー135に対応する部分に形成してある。122aはPETフィルム本体121の周囲の部分の微粘着層部分、122bは隣り合う画像キー130〜134の境の部分の微粘着層部分、122cは画像キー135に対応する部分の微粘着層部分である。
図15(B)は保護シート120が貼られて取り付けられた状態を示す。微粘着層部122が形成してある部分が部分的であるため、保護シート120をタッチパネル50上に貼り付けるときに、気泡の発生及び異物の巻き込みは起き難い。
PDAの電源がオンとされた使用状態において、保護シート120及びタッチパネル50を通して液晶パネル70の画像キー130〜135を見ることが可能であり、保護シート120の上面から画像キー130〜135が押し付け操作される。
画像キー130〜134の部分については、PETフィルム本体121とタッチパネル50とは間に空気層138を介在させて対向している状態となっており、入力するのに必要な入力荷重は10〜100grであり通常である。
しかし、画像キー135の部分については、PETフィルム本体121とタッチパネル50との間が微粘着層部分122cでもって占められている状態となっており、保護シート120は空気層138が介在している部分に比較して撓みにくくなっており、入力荷重は40〜150grと通常よりも高くなっている。よって、画像キー135については無意識に触れた程度では入力されず、意識して押した場合に初めて入力され、誤って、PDAがシステムダウンされる不都合は起き難くなる。
ここで、保護シート120のうち微粘着層部122の部分を頻繁に押す操作を行うと微粘着層部がタッチパネル50から剥離して剥離した部分に空気が進入して保護シート120の上面から見た場合に、頻繁に押し操作をした部分が白濁してくる場合がある。しかし、上記の保護シート120は頻繁に押す操作が繰り返される画像キー130〜134の部分については微粘着層部が存在しないため、上記の白濁するという不都合は起きない。また、画像キー135は頻繁には押されないキーであるので、微粘着層部分122cが存在しても、上記の白濁には到らない。
なお、保護シート120は、画像キー135に対応する微粘着層部分122cを無くして、全ての画像キー130〜135の部分を微粘着層部分が存在しない構造とすることも出来、或いは、逆に全ての画像キー130〜135の部分に微粘着層部分が存在する構造とすることも出来る。
また、保護シート120が貼られた状態でタッチパネル50の完成品とすることも出来る。
図16(A)、(B)は本発明の実施例10になるタッチパネル用保護シート140を示す。保護シート140は、透明であるPETフィルム本体141の表面にハードコート142を有し、PETフィルム本体141の裏面の全面にドットスペーサ144を有し、且つ、PETフィルム本体141の裏面の周囲に微粘着層部143を有する構成である。この保護シート140は、その周囲の部分を、液晶パネル70とこの上面側のタッチパネル50とよりなる構造のPDA72の表示・入力部73の上面に、即ち、タッチパネル50の上面に接着されて取り付けられる。液晶パネル70は図15(A)に示すと同様に画像キー130〜135を表示する。
ドットスペーサ144は、標準の高さh2を有し、標準のピッチp2で分散して配置してある。但し、PETフィルム本体141の裏面のうち画像キー135に対応する領域145については、ドットスペーサ144は、上記のピッチp2よりも広いピッチp3でもって、配置してある。
図17(A)、(B)に示すように、保護シート140が押されて撓まされたときに、ドットスペーサ144がタッチパネル50の上側のフィルム60の上面を押し、フィルム60を撓ませる。よって、ドットスペーサ144付きの保護シート140を設けることによって、保護シートを設けない場合に比較して、入力荷重が軽減される。
ここで、ドットスペーサ144のピッチと入力荷重との関係について説明する。図18に示すように、ドットスペーサ144のピッチが狭いと、入力荷重が増加し、ドットスペーサ144のピッチが広くすると、入力荷重が低くなる。
よって、画像キー130〜134の部分については、ドットスペーサ144がピッチp3で分散して配置してあるため、入力荷重は10〜100grであり略通常である。
しかし、画像キー135の部分については、ドットスペーサ144がピッチp2で分散して配置してあるため、入力荷重は40〜150grと通常よりも高くなっている。よって、画像キー135については無意識に触れた程度では入力されず、意識して押した場合に初めて入力され、誤って、PDAがシステムダウンされる不都合は起き難くなる。
なお、保護シート140のうち画像キー130〜134に対向する部分についても、使用頻度等に応じてドットスペーサ144のピッチを変えてもよい。
図19(A)、(B)は本発明の実施例11になるタッチパネル用保護シート150を示す。保護シート150は、透明であるPETフィルム本体151の表面にハードコート152を有し、PETフィルム本体151の裏面の全面にドットスペーサ154a、ドットスペーサ154bを有し、且つ、PETフィルム本体151の裏面の周囲に微粘着層部153を有する構成である。この保護シート150は、その周囲の部分を、液晶パネル70とこの上面側のタッチパネル50とよりなる構造のPDAの表示・入力部73の上面に、即ち、タッチパネル50の上面に接着されて取り付けられる。液晶パネル70は図15(A)に示すと同様に画像キー130〜135を表示する。
ドットスペーサ154aは、標準のスペーサ高さh2を有し、標準のピッチp2で分散して配置してある。但し、PETフィルム本体151の裏面のうち画像キー135に対応する領域155については、高さh2よりも低い高さh3を有するドットスペーサ154bが標準のピッチp2で配置してある。
ここで、ドットスペーサの高さと入力荷重との関係について説明する。図20に示すように、ドットスペーサのピッチが一定である条件で、ドットスペーサの高さが高いと、入力荷重が低下し、ドットスペーサの高さが低いと、入力荷重が高くなる。
よって、画像キー130〜134の部分については、高さがh2であるドットスペーサ154aが分散して配置してあるため、入力荷重は10〜100grであり略通常である。
しかし、画像キー135の部分については、高さがh2よりも低いh3であるドットスペーサ154bが分散して配置してあるため、入力荷重は40〜150grと通常よりも高くなっている。よって、画像キー135については無意識に触れた程度では入力されず、意識して押した場合に初めて入力され、誤って、PDA72がシステムダウンされる不都合は起き難くなる。
なお、保護シート140のうち画像キー130〜134に対向する部分についても、使用頻度等に応じて高さの異なるドットスペーサを設けてもよい。
変えてもよい。
図21は本発明の実施例12になるタッチパネル用保護シート160を示す。保護シート160は、透明であるPETフィルム本体161の表面にハードコート162を有し、PETフィルム本体161の裏面の全面にドットスペーサを高さとピッチとの両方を変えて配置してあり、且つ、PETフィルム本体161の下面の周囲に微粘着層部163を有する構成である。
領域200については、高さがh2のドットスペーサ154aが標準のピッチp2で分散してあり、領域201については、高さがh3のドットスペーサ154bがピッチp3で分散してあり、領域202については、高さがh1のドットスペーサ154cがピッチp1で分散してある。領域201は入力荷重が通常よりも高くなり、領域202は入力荷重が通常よりも低くなる。領域202を頻繁に入力操作を行う画像キーに対応する部分に配置することによって、操作者は疲れにくくなり、PDAは操作性が向上する。
50、50A〜50E タッチパネル
51 ガラス板
52 透明導電膜(ITO膜)
59 両面接着テープ
60、60A〜60E フィルム
61、61B PETフィルム本体
61C 耐熱PETフィルム本体
62 透明導電膜(ITO膜)
63、81、91 耐熱アクリル系樹脂の層
72 PDA
100、110、120、140、150、160 タッチパネル用保護シート
102、112、122c、143、153、163 微粘着層部
144、154a、154b ドットスペーサ

Claims (5)

  1. タッチパネルの操作される面に貼着するタッチパネル用保護シートであって、
    上記タッチパネルに貼着する面に、粘着層を有する部分と複数の有さない部分とを有し、
    上記複数の粘着層を有さない部分は、上記タッチパネルの操作される面に表示される複数の画像キーと対応する部分である、
    ことを特徴とするタッチパネル用保護シート。
  2. 請求項1に記載のタッチパネル用保護シートであって、
    上記複数の画像キーのうち使用頻度の低い画像キーと対応する部分は、上記粘着層が配置してあることを特徴とするタッチパネル用保護シート。
  3. タッチパネルの操作される面に貼着するタッチパネル用保護シートであって、
    上記タッチパネルに貼着する面にドットスペーサを有する複数の部分を有し、
    上記複数のドットスペーサを有する部分は、上記タッチパネルの操作される面に表示される画像キーと対応する部分である、
    ことを特徴とするタッチパネル用保護シート。
  4. 請求項3に記載のタッチパネル用保護シートであって、
    上記ドットスペーサが、上記複数の画像キーのうち使用頻度の低い画像キーと対応する部分は、上記ドットスペーサのピッチを広くする或いは高さを低くすることを特徴とするタッチパネル用保護シート。
  5. 請求項1乃至4のうち何れか一項記載のタッチパネル用保護シートが、操作される面に
    貼られた構成としたことを特徴とするタッチパネル。
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