JP4768022B2 - 可視光通信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、可視光による通信を行う可視光通信装置に関する。
可視光通信は、人間の目に見える表示器や照明などの可視光を利用して、可視光情報として付加した情報を伝送するものである。可視光通信においては、送信側では光源から出射する可視光を伝送情報に応じて変調して情報を重畳した状態で発信し、受信側では受光した可視光を復調することで伝送情報を取得するようになっている。従来の可視光通信においては、可視であることが最大の特徴であるにもかかわらず、利用者が可視光通信によって情報が伝送されているかどうか、及び、どのような情報が伝送されているかを認識することは困難であった。
可視光を利用した通信装置として、例えば特許文献1には、赤外線通信等の不可視光による無線通信を行うものにおいて、可視光を赤外線等の照射領域のガイドに用いる無線通信装置が開示されている。この従来例の無線通信装置は、赤外線照射領域の中心等に可視光光軸を合わせるよう配置することにより、目に見えない赤外線の照射領域の代わりに可視光の光ビームの照射位置を目で確認することで、赤外線が送信可能な位置にあることを判断するものである。この特許文献1に記載の従来例は、通信を行う赤外線等のガイドに可視光を利用するものであり、利用者は伝送される情報内容が何であるかを実際に通信が成功するまで認識することができない。
可視光通信装置としては、例えば特許文献2に可視光通信表示システムおよび可視光通信照明システムが開示されている。この可視光通信表示システムにおける表示装置は、複数の可視光を発する光源から構成された図形を表示すると共に可視光通信で情報を発信するものであり、上記表示装置において、発信用の可視光情報と共に受信した所定の識別情報と当該装置の識別情報とが一致するかを判定し、一致した場合に光源を変調して可視光情報を発信するようになっている。
この特許文献2に記載の従来例は、LED(Light Emitting Diode)などを用いた表示板において可視光通信をする場合の構成を示したものである。この従来例の表示装置を天井などに設置する場合は、ユーザが上を見上げないと可視光通信している内容を把握できない。また、表示装置の照度を上げると、文字や図形として見えなくなってしまう。
図11は赤外線と可視光とを用いた通信装置における出力光の帯域を示す説明図である。この図11の例は、特許文献1に記載された構成を模擬したもので、赤外線光源101からの赤外線によって通信を行い、可視光光源102からの可視光を表示にのみ用いる場合に対応する。この場合、赤外線受光素子の受光帯域105は、赤外線光源101から出射される赤外線帯域λx1の光のみに対応している。また、可視光光源102から出射される可視光帯域λx2の光にはデータが重畳されていない状態である。この状態では、利用者は通信を行っている赤外線の照射エリアを実際には正確に視認できなく、また情報内容も視認することはできない。
図12は2つの可視光を用いた通信装置における出力光の帯域を示す説明図である。この図12の例は、可視光通信と図11の例とを組み合わせたもので、第1の可視光光源111からの第1の可視光によって通信を行い、第2の可視光光源112からの第2の可視光を表示にのみ用いる場合に対応する。この場合、人間の可視帯域に第1の可視光光源111から出射される第1の可視光の可視光帯域λx1と第2の可視光光源112から出射される第2の可視光の可視光帯域λx2とが含まれ、これらの2つの帯域の光が視認可能である。また、第1の可視光光源111から送出される第1の可視光のみでデータを伝送しており、第2の可視光光源112からの第2の可視光にはデータが重畳されていない状態である。この状態では、可視光帯域全域を受光帯域106として持つ一般的な可視光用受光素子で受光した場合に、第2の可視光光源112からの第2の可視光はノイズになってしまい、通信用の第1の可視光光源111からの第1の可視光にとっては、CN劣化を招くことになる。
特開平9−69815号公報 特開2006−50528号公報
従来の可視光通信装置では、可視光通信を行っている際の伝送情報の内容を容易に視認することができなかった。また、照明を利用して可視光通信を行う場合に、データ送信をしている照明としていない照明との識別ができなかった。さらに、通信内容を視認可能に表示するために、他の帯域の可視光を用いるようにした場合は、可視光通信にとっては表示用の可視光がノイズとなってしまい、CNが劣化するという不具合が生じる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、可視光通信の有無及び通信内容を利用者が容易に視認可能にできるとともに、通信内容の可視表示によるCN劣化を防止することが可能な可視光通信装置を提供することを目的とする。
本発明の可視光通信装置は、可視光光源を含み、異なる複数の色の可視光を出力するもので、前記複数の色の出力光のうち、少なくとも一つを第1の可視光とし、他の少なくとも一つを第2の可視光として出力する可視光出力部と、前記第1の可視光と前記第2の可視光の双方において送信する第1データを含むように前記可視光光源を駆動する光源制御部と、前記第1の可視光または前記第2の可視光に対して、前記第1データに関連する表示情報の内容に対応した領域を遮断または透過するよう制御する透過領域制御部と、前記第1の可視光及び前記第2の可視光を投影面に投影する投影部と、を備え、前記透過領域制御部は、送信するデータが前記第1データから第2データに変更された場合、前記第1の可視光または前記第2の可視光に対して、前記第2データに関連する表示情報の内容に対応した領域を遮断または透過するように変更するものである。
これにより、可視光通信用の出力光を照射する際、可視光通信用の情報に関連する表示情報を投影面に視認可能に表示することによって、波長帯域の異なる第1の可視光第2の可視光による表示情報に基づいて可視光通信を行っているかどうか、及びその通信内容を利用者が目視で容易に認識可能となる。また、第1の可視光第2の可視光の双方に可視光通信用の情報を含むようにすることで、通信内容の可視表示の際に第1の可視光による画像または第2の可視光による画像がノイズ成分となることなく、CN劣化を防止できる。
また、本発明は、上記の可視光通信装置であって、前記可視光出力部は、前記可視光光源として、前記第1の可視光を発光する第1の可視光光源と、前記第2の可視光を発光するもので前記第1の可視光光源と発光波長帯域が異なる第2の可視光光源とを備えるものを含む
これにより、例えば異なる発光中心波長を持つ可視光LEDなどの第1の可視光光源及び第2の可視光光源によって、それぞれ第1の可視光第2の可視光を出力することで、表示情報を視認可能に表示しつつ可視光通信を行うことができる。
また、本発明は、上記の可視光通信装置であって、前記可視光出力部は、前記第1の可視光を透過する第1のフィルタと、前記第2の可視光を透過するもので前記第1のフィルタと透過帯域が異なる第2のフィルタとを備えるものを含む
これにより、例えば白色光LEDなどの可視光光源を用いて光路を2つに分岐し、第1のフィルタ及び第2のフィルタによって、それぞれ第1の可視光第2の可視光を透過して出力することで、表示情報を視認可能に表示しつつ可視光通信を行うことができる。
また、本発明は、上記の可視光通信装置であって、前記可視光出力部は、白色光を出力する可視光光源と、前記第1の可視光または前記第2の可視光の一方を透過するフィルタとを少なくとも備えるものを含む
これにより、例えば白色光LEDなどの可視光光源を用いて光路を2つに分岐し、第1の可視光第2の可視光の少なくとも一方フィルタによって透過して出力することで、表示情報を視認可能に表示しつつ可視光通信を行うことができる。
また、本発明は、上記の可視光通信装置であって、前記第1の可視光と前記第2の可視光とが所定値以上のコントラストを持つように出力光の色を制御するコントラスト制御部を備えるものを含む
これにより、コントラスト制御部において、例えば、投影面からの反射光を受光してそのRGB成分を検出する受光部、前記RGB成分から明度差及び色差を算出してコントラストを判定するコントラスト判定部、前記コントラストの値が所定値以上となるように前景用の光と背景用の光の少なくとも一方の色を調整する色調整部などを有する構成とし、出力光の色を調整することによって、第1の可視光第2の可視光のコントラストを適正にすることができ、利用者が表示情報をより鮮明に認識可能なようにすることができる。
また、本発明は、上記の可視光通信装置であって、前記投影面における前記表示情報の合焦状態を調整する焦点調整部を備えるものとする。
これにより、焦点調整部において、例えば、表示情報の投影面上での合焦状態を検出するAF部、前記AF部の出力に応じて投影部の光学レンズ等を駆動するレンズ駆動部等を備える構成とし、光学系の光路上の位置を調整することによって、表示情報の焦点調整を適正にすることができ、利用者が表示情報をより鮮明に認識可能なようにすることができる。
本発明の可視光通信方法は、可視光光源から、異なる複数の色の可視光を出力し、前記複数の色の出力光のうち、少なくとも一つを第1の可視光とし、他の少なくとも一つを第2の可視光として出力するステップと、前記第1の可視光と前記第2の可視光の双方において送信する第1データを含むように前記可視光光源を駆動するステップと、前記第1の可視光または前記第2の可視光に対して、前記送信する第1データに関連する表示情報の内容に対応した領域を遮断または透過するよう制御するステップと、前記第1の可視光及び前記第2の可視光を投影面に投影するステップと、送信するデータが前記第1データから第2データに変更された場合、前記第2データに関連する表示情報の内容に対応した領域を遮断または透過するように変更するステップと、を備えるものである。
これにより、可視光通信用の出力光を照射する際、可視光通信用の情報に関連する表示情報を投影面に視認可能に表示することによって、波長帯域の異なる第1の可視光第2の可視光による表示情報に基づいて可視光通信を行っているかどうか、及びその通信内容を利用者が目視で容易に認識可能となる。また、第1の可視光第2の可視光の双方に可視光通信用の情報を含むようにすることで、通信内容の可視表示の際に第1の可視光による画像または第2の可視光による画像がノイズ成分となることなく、CN劣化を防止できる。
本発明によれば、可視光通信の有無及び通信内容を利用者が容易に視認可能にできるとともに、通信内容の可視表示によるCN劣化を防止することが可能な可視光通信装置を提供できる。
以下の実施形態では、可視光通信装置として照明装置に適用した構成例を示す。本実施形態の可視光通信装置の発光部としては、LED(Light Emitting Diode)による発光素子を用いることとする。
図1は本発明の実施形態に係る可視光通信装置の概略構成を示すブロック図である。本実施形態の可視光通信装置は、表示制御部10、第1の可視光LED11、第2の可視光LED12、表示情報付加部13、フォーカス部14を備えて構成される。
表示制御部10は、この可視光通信装置より送信するデータの出力制御とともに、可視光通信用に照射する光の表示態様を制御するものである。表示制御部10は、光源制御部の機能とともに表示情報付加部を制御する機能を有し、第1の可視光LED11及び第2の可視光LED12を変調するための可視光通信用の変調データと、表示情報付加部13において付加して投影すべき表示情報とを出力する。ここで、変調データと表示情報は関連のあるものとする。また、変調方式としては、例えば振幅変調や位相変調などの方式を使っても良い。また、第1の可視光LED11及び第2の可視光LED12に出力する変調データは同一のものである。
第1の可視光LED11、第2の可視光LED12は、それぞれ可視光を発光する可視光光源であり、可視光出力部の機能を実現するものである。第1の可視光LED11と第2の可視光LED12とは出力光の波長が異なり、互いに異なる色を発光するものである。これらの第1の可視光LED11、第2の可視光LED12は、それぞれ表示制御部10からの変調データによってLEDの出力光を変調する。
表示情報付加部13は、変調データで変調された第1の可視光LED11の出力光に、表示制御部10から受信した表示情報を付加する。具体的には、表示情報付加部13は、スリット、マスクなどの、第1の可視光LED11の出力光を透過する部分と透過しない部分とを有し、これらの透過/非等化部分を変更可能な透過領域制御部材を備え、表示制御部10からの表示情報に応じて文字、記号、図形などの表示情報を付加する。また、表示情報付加部13の透過領域制御部材として、スリット、マスクなどの代わりに、液晶パネルを用いれば、より多様な表示情報を付加することができる。
フォーカス部14は、出射光学系を備え、投影部の機能を有するもので、変調データで変調され表示情報が付加された第1の可視光LED11の出力光を、床面、壁面などの投影面に投影し、焦点を合わせて結像させる。具体的には、フォーカス部14は出射光学系として投影用の光学レンズなどを有して構成される。また、フォーカシングのための投影用レンズの駆動機構などを備えていてもよい。
図2は本発明の実施形態に係る可視光通信装置の出力光の帯域を示す説明図、図3は本発明の実施形態における可視光通信装置の出力光の投影状態を模式的に示す説明図である。
本実施形態では、可視光光源から異なる複数の波長の光(第1の可視光と第2の可視光)を出力し、一方を文字等の表示情報を付加した前景の光とし、他方を背景の光として床や壁等の投影面に投影する。これにより、可視光通信の内容を背景と前景による表示情報として可視的に表示することができる。
図2に示すように、人間の可視帯域において、第1の可視光LED11から発光中心波長が波長λ1の前景となる表示情報が付加された光を出力し、第2の可視光LED12から発光中心波長が波長λ2の背景となる光を出力する。また、これらの色の異なる第1の可視光LED11の出力光と第2の可視光LED12の出力光のそれぞれを同一の変調データによって変調し、可視光通信用のデータを重畳して送信する。これらの出力光の波長λ1、λ2は、人間の可視帯域内のもので、互いに異なる色であればよく、認識が容易なように所定値以上のコントラストを持つ色の組み合わせであれば、λ1とλ2の大小関係や値などは任意である。
そして、図3に示すように、これら第1の可視光LED11からの情報表示(前景表示)用の出力光と第2の可視光LED12からの背景表示用の出力光は、床面、壁面などの投影面15に合焦状態で投影される。このとき、第1の可視光LED11からの出力光と第2の可視光LED12からの出力光を重ねた状態で投影する。これにより、利用者は背景と前景による表示情報によって可視光通信の内容を目視で容易に認識できる。また、携帯電話機などの携帯機器16では、可視光LED11、12からの可視光の照射領域17において変調された可視光を受信して復調することによって、可視光通信によるデータを取得できる。
この場合、受信側の携帯機器16における可視光用受光素子の受信帯域B1には、表示情報が付加された前景の光の波長λ1と背景の光の波長λ2の双方が含まれているが、両方の光にデータが重畳されているため、情報表示用に設けた一方の可視光がノイズとなる不具合が生じない。よって、携帯機器16の受光部が可視光通信用の投影光における文字、図形等の表示情報部分に位置する場合であっても、CN劣化無くデータ通信が可能である。
このように本実施形態では、第1の可視光LED11からの出力光に付加された表示情報よって、可視光通信の内容を可視的に表示し、利用者が容易に認識することが可能である。また、前景用及び背景用の2つの可視光LED11、12からの出力光によって、可視光通信用に変調された光の強度を増加させることができる。さらに、第1の可視光LED11からの出力光と第2の可視光LED12からの出力光とは同一の変調データによって変調されているので、通信内容の表示によるCN劣化を無くすことができ、可視光通信の通信品質を高く保持できる。
以下に、可視光通信装置の構成例をいくつかの実施形態において示す。
(第1の実施形態)
図4は本発明の第1の実施形態に係る可視光通信装置の詳細構成を示すブロック図である。第1の実施形態の可視光通信装置20は、通信機能部21、表示制御部22、光学系23を備えて構成される。
通信機能部21は、送信部24と受信部25とを有し、ネットワーク網26と有線または無線にて接続されており、他の通信機器27と双方向通信が可能である。ネットワーク網26としては、例えば、W−LAN(Wireless Local Area Network:無線LAN)、UWB(Ultra Wide Band)、Bluetooth(登録商標)、ZigBee(商標)、携帯電話網、インターネット網などの各種無線または有線による通信手段の接続形態が利用可能である。
表示制御部22は、LED制御部29、送信制御部30、受信制御部31、液晶制御部32を有して構成され、可視光光源である可視光LED11、12に対する出力制御、及び可視光用受光素子である可視光用PD(Photo Diode)33からの入力信号処理を行う。また、データの記憶を行うメモリ28を備え、通信機能部21と表示制御部22に接続されている。
光学系23は、第1の可視光LED11、第2の可視光LED12、可視光用PD33、偏光板34、液晶パネル35、光学レンズ36を有して構成される。ここで、第1の可視光LED11と第2の可視光LED12は、図2に示したように、発光波長は可視光領域であるが、発光中心波長がそれぞれλ1とλ2と異なっている。なお、必須の構成要素ではないが、第1の可視光LED11からの出力光を投影面において合焦させるフォーカシングのための構成として、表示制御部22にレンズ位置調整部37を、光学系23にレンズ駆動部38をそれぞれ設け、光学レンズ36の位置調整が可能なようにしてもよい。
ここで、第1の可視光LED11、第2の可視光LED12が可視光出力部の機能を実現する。また、LED制御部29、送信制御部30が光源制御部の機能を実現する。また、液晶制御部32、液晶パネル35が表示情報付加部の機能を実現する。また、光学レンズ36が照射部の機能を実現する。
このような構成の可視光通信装置20において、通信機能部21は、送信部24及び受信部25によってネットワーク網26を介して通信機器27との間で通信を行い、データの送信、受信を行う。通信機能部21において受信したデータは、メモリ28に送られ、ここに情報として記憶されて蓄積される。
表示制御部22のLED制御部29は、メモリ28より、伝達すべき情報(音楽や天気予報などのコンテンツ)や表示すべき文字、図形等の情報のデータを取得し、このデータに基づく表示データを液晶制御部32に出力する。また同時に、LED制御部29は、伝達すべき情報や表示すべき文字、図形等の情報のデータに基づいて送信信号の変調データを生成し、送信制御部30に対して変調データを出力する。液晶制御部32は、表示データに基づいて表示すべき文字、図形等を表示できるように、所定部分が透過可能となるよう液晶パネル35を制御する。
送信制御部30は、LED制御部29からの変調データを第1の可視光LED11及び第2の可視光LED12に出力し、これらの可視光LED11、12を発光駆動する。これにより、可視光LED11、12からは、それぞれの発光波長によって、伝達すべき情報に対応する変調データで変調された可視光が出射される。ここで、第1の可視光LED11と第2の可視光LED12は、同じ情報(コンテンツ)を可視光通信により送信するため、同期してオン、オフを行う。なお、2つの可視光LED11、12において、可視光通信により伝送するデータ(可視光に重畳する変調データ)の伝送レートは、上記のように同期させて同じレートとするが、各LEDで発光電力が異なる場合など、装置構成や使用状態に応じて異なる伝送レートとすることも可能である。
第1の可視光LED11からの出力光は、偏光板34を透過して所定の偏光を持つ光となった後、液晶パネル35を透過して表示内容に対応した所定部分が透過、遮断される。そして、液晶パネル35を透過した光が光学レンズ36を介して出射され、前景の情報表示用の光として投影面に投影される。第2の可視光LED12からの出力光は、そのまま出射されて背景の光として投影面に投影される。このとき、可視光通信用のデータ及びこれに関連する表示情報は、他の通信機器27などからネットワーク網26を介して送信し、通信内容を適宜変更することが可能である。
また、可視光用PD33は、携帯機器16などから上り方向の光通信信号を受信し、受信信号を受信制御部31に出力する。受信制御部31は、プリアンプ、誤り訂正などの受信信号処理を行い、受信データを通信機能部21に出力する。この受信データは、送信データとして通信機能部21の送信部24から送信され、ネットワーク網26を経由して対象の通信機器27へ伝送される。
上記のように、第1の実施形態では、可視光光源として2つの可視光LEDを設け、第1の可視光LED11によって通信内容などを示す文字等の表示情報を表示する前景の光を出力し、第2の可視光LED12によって前記表示情報に対する背景の光を出力する。また、第1の可視光LED11及び第2の可視光LED12の両方の出力光を、伝送すべき情報に対応する変調データで変調し、可視光通信用のデータを重畳する。
これにより、前景と背景による表示情報によって可視光通信の内容を可視的に表示し、利用者が容易に通信内容を認識することができる。また、2つの可視光LED11、12からの出力光は共に可視光通信用の変調データで変調されているため、これら2つの出力光が加算されることで可視光通信用の光の強度を増加できるとともに、可視光の照射領域内ではどこでもデータを受信できる。したがって、通信内容の表示を行うようにした場合でも可視光帯域のノイズを削減でき、可視光通信におけるCN劣化を防止することができる。
(第2の実施形態)
図5は本発明の第2の実施形態に係る可視光通信装置の主要部の詳細構成を示すブロック図である。図6は可視光通信装置における可視光光源及び出力光の帯域を示す説明図である。
第2の実施形態は、第1の実施形態の光学系の構成を変更し、可視光光源として単一の光源を用いた例である。第1の実施形態と同様の構成要素は同一の符号を付し、同一の構成及び動作に関する説明を省略し、ここでは第1の実施形態と異なる部分を中心に説明する。
可視光通信装置40の光学系43は、可視光LED41、光分岐器42、第1のフィルタ45、第2のフィルタ46、可視光用PD33、偏光板34、液晶パネル35、光学レンズ36を有して構成される。
ここで、可視光LED41、光分岐器42、第1のフィルタ45、第2のフィルタ46が可視光出力部の機能を実現する。
可視光光源としての可視光LED41は、白色光を発光するものを用い、発光波長が図6(a)に示すような人間の可視帯域ほぼ全域にわたるような出力帯域特性を有する。ここで、可視光LED41には、送信制御部30から伝達すべき情報に対応する変調データが入力され、この変調データで変調された可視光が可視光LED41から出射される。光分岐器42は、プリズムなどによって構成され、可視光LED41からの出力光を2つの光路に分岐させる。第1のフィルタ45と第2のフィルタ46は、光分岐器42から分岐された2つの出射光路上にそれぞれ配置される。
第1のフィルタ45は、透過帯域が図6(b)に示すような中心波長λ1となるような出力帯域特性を有し、波長λ1の光を選択的に透過させる。第2のフィルタ46は、透過帯域が図6(a)に示すような可視帯域ほぼ全域、あるいは図6(c)に示すような中心波長λ2となるような出力帯域特性を有し、可視光LED41からの出力光をそのまま透過させるか、あるいは波長λ2の光を選択的に透過させる。
第1のフィルタ45を透過した波長λ1の光は、偏光板34を透過して所定の偏光を持つ光となった後、液晶パネル35を透過して伝達すべき情報に関連する表示内容に対応した所定部分が透過、遮断される。このとき、液晶パネル35は、液晶制御部32によって表示データに基づいて所定部分が透過可能となるよう制御され、透過光によって表示すべき文字、図形等を表示できるように駆動される。そして、液晶パネル35を透過した光が光学レンズ36を介して出射され、前景の情報表示用の光として床や壁等の投影面に投影される。第2のフィルタ46を透過した白色光または波長λ2の光は、そのまま出射されて背景の光として投影面に投影される。
なお、上記の例では、第1のフィルタ45を透過する前景用の光を波長λ1の光、第2のフィルタ46を透過する背景用の光を白色光または波長λ2の光としたが、背景用の光を波長λ2の光とした場合は、第1のフィルタ45が可視帯域ほぼ全域をそのまま透過させるものとして、通信内容などを示す文字等の表示情報を表示する前景用の光を白色光としてもよい。白色光を出力光とする場合は、第1のフィルタ45や第2のフィルタ46を設けないようにしてもよい。
このように、第2の実施形態では、1つの可視光光源を用いて光路を2つに分岐し、それぞれフィルタで特定の波長帯域を透過して抽出する構成とすることで、第1の実施形態の複数の可視光光源を持つ場合と同様の機能を実現できる。すなわち、前景用と背景用とで異なる色の出力光を出射し、双方の光に可視光通信用のデータを重畳した状態で、前景と背景による表示情報を投影面に投影することによって、可視光通信の内容を可視的に表示することが可能となる。これにより、可視光通信におけるCN劣化を防止しつつ、利用者が容易に通信内容を認識することができる。
(第3の実施形態)
図7は本発明の第3の実施形態に係る可視光通信装置の詳細構成を示すブロック図である。図8は第3の実施形態における可視光通信装置のコントラスト調整の動作手順を示すフローチャートである。
第3の実施形態は、第2の実施形態の光学系及び表示制御部の構成を変更し、表示情報を含む出力光における前景と背景のコントラスト調整機能を設けた例である。第1及び第2の実施形態と同様の構成要素は同一の符号を付し、同一の構成及び動作に関する説明を省略し、ここでは第1及び第2の実施形態と異なる部分を中心に説明する。
可視光通信装置50の表示制御部52は、LED制御部29、送信制御部30、受信制御部31、液晶制御部32に加えて、コントラスト分析部54、フィルタ制御部55を備えている。光学系53には、光分岐器42から分岐された2つの出射光路上にそれぞれ第1の波長可変フィルタ57、第2の波長可変フィルタ58が配置される。波長可変フィルタ57、58は、フィルタ制御部55からの制御信号に応じて透過する光の波長帯域を変更可能なように構成される。また、可視光用PD33の入射光路上に、光をR、G、Bの各色の波長に分離するRGBフィルタ59が挿抜自在に配置される。
ここで、可視光LED41、光分岐器42、第1の波長可変フィルタ57、第2の波長可変フィルタ58が可視光出力部の機能を実現する。また、RGBフィルタ59、可視光用PD33、コントラスト分析部54、フィルタ制御部55、第1の波長可変フィルタ57、第2の波長可変フィルタ58がコントラスト制御部の機能を実現する。
可視光用PD33の出力信号は、受信制御部31とともにコントラスト分析部54に入力される。RGBフィルタ59は、移動機能を持ち、コントラスト分析部54による入射光のコントラスト分析を行うときのみ可視光用PD33の前に配置され、コントラスト調整後には可視光用PD33の入射光路上から退避する。すなわち、コントラスト分析を行わない通常動作時には、外部の携帯機器等からの送信光がRGBフィルタ59を通過しないでそのまま可視光用PD33に入射するようにRGBフィルタ59が移動する。
フィルタ制御部55は、コントラスト分析部54による分析結果を入力し、このコントラスト分析結果に応じて波長可変フィルタ57、58の透過波長帯域を制御する。これにより、波長可変フィルタ57、58で透過する光の波長帯域(出力する可視光の色)の調整を行う。
表示情報の視認性を考慮して、予め出力光の前景と背景とのコントラストが所定値以上となるように設定してあっても、投影面である床面や壁面の材料、色等によっては可視化した文字などの表示情報が見づらくなる場合がある。このため、本実施形態では、投影面からの反射光を検出して前景と背景とのコントラストを算出し、コントラストが所定値以上に高くなるように出力光の色(波長)を調整する。
ここで、投影面に投影した表示情報を持つ前景とその周囲の背景とのコントラストについて説明する。出力光のコントラストを分析する場合、前景の光と背景の光をそれぞれ出射した状態で、投影面から反射して入射し、RGBフィルタ59を通過した光を可視光用PD33で受光し、コントラスト分析部54においてそれぞれの色R、G、Bにおける強度を測定する。その後、明度差と色差を算出する。
R、G、Bの各色の値から、明度Vは例えば以下の計算式で算出できる。
V=((R×299)+(G×587)+(B×114))/1000 …(1)
上記(1)式を用いて、前景の明度Vfと背景の明度Vbをそれぞれ算出し、これらの差を求めて明度差ΔVを算出する。
ΔV=Vb−Vf …(2)
また、前景と背景の色差ΔEを例えば以下の計算式によって算出する。
ΔE=(max(Rb,Rf)−min(Rb,Rf))+(max(Gb,Gf)−min(Gb,Gf))
+(max(Bb,Bf)−min(Bb,Bf)) …(3)
ここで、max()は最大値、min()は最小値を表し、Rbは背景のR値、Rfは前景のR値で、G,Bについても同様である。
そして、コントラスト分析部54において算出した明度差及び色差を評価し、フィルタ制御部55によって波長可変フィルタ57、58の透過帯域を制御することによってコントラストの調整を行う。明度差及び色差の評価は、World Wide Web Consortium(W3C)により提案されているコンピュータディスプレイ上の望ましいコントラスト値などを基準にしてもよい。本実施形態では、一例として、背景と前景の明度差が125以上となるように、また、背景と前景の色差が500以上となるようにコントラストを調整する場合で説明を行う。すなわち、フィルタ制御部55は、明度差ΔV≧125かつ色差ΔE≧500となるように波長可変フィルタ57、58を調整する。
なお、出力光のコントラストの調整は、可視光LEDを発光中心波長が異なる複数のLEDを備えるもので構成し、その複数種類のLEDのうち使用するLEDを切り替えることにより、投影面への投影光の波長を変化させるようにしてもよい。
次に、図8を参照してコントラスト調整の動作例を説明する。ここでは、背景を白色光とした場合を一例として示す。
まず、液晶制御部32で液晶パネル35を制御し、液晶パネル35の全領域を閉じるなどして前景用の光を遮断し、背景用の光が出射されるようにする。この状態で、背景用の光としての白色光を出射して床や壁等の投影面に照射する(ステップS1)。そして、白色光の投影面からの反射光をRGBフィルタ59を介して可視光用PD33で受光し、コントラスト分析部54において分析し(ステップS2)、この背景の光のR、G、B値をそれぞれ算出する(ステップS3)。
次に、液晶制御部32で液晶パネル35を制御し、液晶パネル35の全領域を開口するなどして前景用の光が透過されて出射されるようにする。この状態で、前景用の光としての所定の色の光を出射して床や壁等の投影面に照射する(ステップS4)。そして、所定の色の光の投影面からの反射光をRGBフィルタ59を介して可視光用PD33で受光し、コントラスト分析部54において分析し(ステップS5)、この前景の光のR、G、B値をそれぞれ算出する(ステップS6)。
その後、コントラスト分析部54により、背景の光のR、G、B値と前景の光のR、G、B値とから、照明色の背景と前景の明度差ΔV及び色差ΔEを算出する(ステップS7)。そして、これらの明度差及び色差の算出結果を判定する(ステップS8)。ここで、明度差ΔV≧125かつ色差ΔE≧500であれば処理を終了する。一方、明度差及び色差が上記条件を満たさない場合は、フィルタ制御部55により波長可変フィルタ57を調整し、前景の光の色を変化させる(ステップS9)。また、明度差や色差があまりに小さい場合など、背景色の調整も必要かを判断し(ステップS10)、必要に応じてフィルタ制御部55により波長可変フィルタ58を調整し、背景の光を色を変化させる(ステップS11)。その後はステップS1に戻って同様の処理を実行して再度コントラストの分析を行い、明度差≧125かつ色差≧500となるまで、S1〜S8の手順を繰り返す。
なお、前景の光のR、G、B値は、フィルタ制御部55において波長可変フィルタ57の設定値から取得することも可能である。この場合、コントラスト分析部54で算出した背景の光のR、G、B値とフィルタ制御部55で取得した前景の光のR、G、B値とから明度差及び色差を算出すればよい。
このように、第3の実施形態では、表示情報を含む出力光における前景と背景のコントラスト調整機能を設けることによって、表示情報によって可視光通信の内容を可視的に表示する場合に、利用者が表示情報をより鮮明に認識可能なようにすることができる。
(第4の実施形態)
図9は本発明の第4の実施形態に係る可視光通信装置の詳細構成を示すブロック図である。図10は第4の実施形態における可視光通信装置のフォーカス調整の動作手順を示すフローチャートである。
第4の実施形態は、第1の実施形態の光学系及び表示制御部の構成を変更し、表示情報を含む出力光の投影面におけるフォーカス調整機能を設けた例である。第1〜第3の実施形態と同様の構成要素は同一の符号を付し、同一の構成及び動作に関する説明を省略し、ここでは第1〜第3の実施形態と異なる部分を中心に説明する。
可視光通信装置60の表示制御部62は、LED制御部29、送信制御部30、受信制御部31、液晶制御部32に加えて、AF(オートフォーカス)部65、レンズ位置調整部65を備えている。AF部65は、受光素子と演算部とを有し、投影面における表示情報の合焦状態を判定するものである。合焦状態の判定は、カメラなどで用いられる公知の位相差検出方式やコントラスト検出方式などを利用して行う。受光素子としては、CCDなどを用い、位相差検出方式の場合はラインセンサを備え、コントラスト検出方式の場合はイメージセンサを備えるようにすればよい。
光学系63には、第1の可視光LED11からの出射光路上の液晶パネル35と光学レンズ36との間などに、ミラー67、ミラー68が配置され、ミラー68の反射光をAF部65が受光するように構成される。ミラー67はハーフミラー等で構成され、第1の可視光LED11からの出力光をそのまま透過させる一方で、反対方向から入射する床や壁等の投影面からの表示情報を持つ反射光を反射させる特性を有する。また、光学系63は、光学レンズ36の位置を光軸方向に調整するレンズ駆動部38を備える。
ここで、ミラー67、ミラー68、AF部65、レンズ位置調整部65、レンズ駆動部38が焦点調整部の機能を実現する。
例えば照明装置などに適用した可視光通信装置を天井などに設置する場合、一旦設置した後に文字などの表示情報のフォーカス調整を行うのは手間がかかる。このため、本実施形態では、表示情報のフォーカス調整を自動で行うオートフォーカス機能を設け、投影面における表示情報が合焦状態となるように調整を行う。
上記のような構成の可視光通信装置60において、第1の可視光LED11からの出力光は、偏光板34を透過して所定の偏光を持つ光となった後、液晶パネル35を透過して表示内容に対応した所定部分が透過、遮断される。そして、液晶パネル35を透過した光がミラー67を透過して光学レンズ36を介して出射され、前景の情報表示用の光として投影面に投影される。投影面からの反射光は、光学レンズ36を介して入射してミラー67で反射され、さらにミラー68で反射してAF部65で受光される。
AF部65は、投影面からの反射光における文字等の表示情報の合焦状態を判定し、判定結果をレンズ位置調整部65に送出する。レンズ位置調整部65は、AF部65の出力に応じてレンズ駆動部38に制御信号を送出し、光学レンズ36の位置を調整する。このとき、AF部65の判定結果により焦点が合っていない場合は、レンズ位置調整部65にて調整量を算出してレンズ駆動部38に制御信号を送る。レンズ駆動部38は、レンズ位置調整部65からの制御信号に基づき光学レンズ36の光軸方向の位置を調整して焦点を合致させる。このようにして、表示情報を含む前景の出力光の投影面におけるフォーカス調整を行う。
次に、図10を参照してフォーカス調整の動作例を説明する。初めに、LED制御部29は、通信機能部21において表示すべき文字、図形等の表示情報のデータを受信したかどうかを判断する(ステップS21)。表示情報を受信していない場合は、LED制御部29は第2の可視光LED12のみを駆動して照射する(ステップS28)。これにより、可視光通信装置60は照明として機能する。
表示情報を受信した場合は、LED制御部29がこの表示情報のデータに基づく表示データを液晶制御部32に出力し、液晶制御部32は、表示データに基づいて表示すべき文字、図形等を表示できるように、所定部分が透過可能となるよう液晶パネル35を制御する(ステップS22)。そして、第1の可視光LED11と第2の可視光LED12を照射して表示情報を床や壁等の投影面に投影し(ステップS23)、投影面からの表示情報を含む反射光をAF部64にて受光する(ステップS24)。
そして、AF部64において受光した表示情報が合焦状態であるかどうかを判定し(ステップS25)、焦点が合っている場合は処理を終了する。一方、焦点が合っていない場合は、レンズ位置調整部65より合焦状態となるように調整量を指示し(ステップS26)、その指示に基づいてレンズ駆動部66が光学レンズ36の位置調整を行う(ステップS27)。その後はステップS24に戻って同様の処理を実行して再度合焦状態の判定、調整を行い、投影面に投影した文字、図形等の表示情報の焦点が合うまでステップS24〜S27の手順を繰り返す。
このように、第4の実施形態では、表示情報を含む出力光の投影面におけるフォーカス調整機能を設けることによって、表示情報によって可視光通信の内容を可視的に表示する場合に、利用者が表示情報をより鮮明に認識可能なようにすることができる。
なお、可視光通信装置として、上記の第1の実施形態から第4の実施形態の構成を適宜組み合わせることも可能である。
また、可視光通信装置と通信を行う携帯機器としては、携帯電話機、携帯情報端末(PDA)、ノート型パーソナルコンピュータ(PC)、メモリ内蔵型やHDD型等の携帯音楽プレーヤー、デジタルカメラ、電子辞書、スピーカー、ヘッドフォンなどにも適用可能である。
上述した各実施形態によれば、所定のコントラストを持つ前景と背景による表示情報によって可視光通信の内容を可視的に表示可能であり、これによって、可視光通信の有無及びその通信内容を利用者が容易に認識することができる。また、前景と背景の両方に変調データを重畳することによって、通信内容の可視表示によるCN劣化を防止でき、通信品質の向上を図ることができる。
本発明を詳細にまた特定の実施態様を参照して説明したが、本発明の精神と範囲を逸脱することなく様々な変更や修正を加えることができることは当業者にとって明らかである。
本発明は、可視光通信の有無及び通信内容を利用者が容易に視認可能にできるとともに、通信内容の可視表示によるCN劣化を防止することが可能となる効果を有し、可視光による通信を行う可視光通信装置等に有用である。
本発明の実施形態に係る可視光通信装置の概略構成を示すブロック図 本発明の実施形態に係る可視光通信装置の出力光の帯域を示す説明図 本発明の実施形態における可視光通信装置の出力光の投影状態を模式的に示す説明図 本発明の第1の実施形態に係る可視光通信装置の詳細構成を示すブロック図 本発明の第2の実施形態に係る可視光通信装置の主要部の詳細構成を示すブロック図 本実施形態の可視光通信装置における可視光光源及び出力光の帯域を示す説明図 本発明の第3の実施形態に係る可視光通信装置の詳細構成を示すブロック図 第3の実施形態における可視光通信装置のコントラスト調整の動作手順を示すフローチャート 本発明の第4の実施形態に係る可視光通信装置の詳細構成を示すブロック図 第4の実施形態における可視光通信装置のフォーカス調整の動作手順を示すフローチャート 赤外線と可視光とを用いた通信装置における出力光の帯域を示す説明図 2つの可視光を用いた通信装置における出力光の帯域を示す説明図
符号の説明
10 表示制御部
11 第1の可視光LED
12 第2の可視光LED
13 表示情報付加部
14 フォーカス部
15 投影面
16 携帯機器
20、40、50、60 可視光通信装置
21 通信機能部
22、52、62 表示制御部
23、43、53、63 光学系
28 メモリ
29 LED制御部
30 送信制御部
31 受信制御部
32 液晶制御部
33 可視光用PD
34 偏光板
35 液晶パネル
36 光学レンズ
37、65 レンズ位置調整部
38、66 レンズ駆動部
41 可視光LED
42 光分岐器
45、46 フィルタ
54 コントラスト分析部
55 フィルタ制御部
57、58 波長可変フィルタ
59 RGBフィルタ
64 AF部
67、68 ミラー

Claims (7)

  1. 可視光光源を含み、異なる複数の色の可視光を出力するもので、前記複数の色の出力光のうち、少なくとも一つを第1の可視光とし、他の少なくとも一つを第2の可視光として出力する可視光出力部と、
    前記第1の可視光と前記第2の可視光の双方において送信する第1データを含むように前記可視光光源を駆動する光源制御部と、
    前記第1の可視光または前記第2の可視光に対して、前記第1データに関連する表示情報の内容に対応した領域を遮断または透過するよう制御する透過領域制御部と、
    前記第1の可視光及び前記第2の可視光を投影面に投影する投影部と、を備え、
    前記透過領域制御部は、送信するデータが前記第1データから第2データに変更された場合、前記第1の可視光または前記第2の可視光に対して、前記第2データに関連する表示情報の内容に対応した領域を遮断または透過するように変更する可視光通信装置。
  2. 請求項1に記載の可視光通信装置であって、
    前記可視光出力部は、前記可視光光源として、前記第1の可視光を発光する第1の可視光光源と、前記第2の可視光を発光するもので前記第1の可視光光源と発光波長帯域が異なる第2の可視光光源とを備える可視光通信装置。
  3. 請求項1または2に記載の可視光通信装置であって、
    前記可視光出力部は、前記第1の可視光を透過する第1のフィルタと、前記第2の可視光を透過するもので前記第1のフィルタと透過帯域が異なる第2のフィルタとを備える可視光通信装置。
  4. 請求項1に記載の可視光通信装置であって、
    前記可視光出力部は、白色光を出力する可視光光源と、前記第1の可視光または前記第2の可視光の一方を透過するフィルタとを少なくとも備える可視光通信装置。
  5. 請求項1からのいずれか一項に記載の可視光通信装置であって、
    前記第1の可視光と前記第2の可視光とが所定値以上のコントラストを持つように出力光の色を制御するコントラスト制御部を備える可視光通信装置。
  6. 請求項1からのいずれか一項に記載の可視光通信装置であって、
    前記投影面における前記表示情報の合焦状態を調整する焦点調整部を備える可視光通信装置。
  7. 可視光光源から、異なる複数の色の可視光を出力し、前記複数の色の出力光のうち、少なくとも一つを第1の可視光とし、他の少なくとも一つを第2の可視光として出力するステップと、
    前記第1の可視光と前記第2の可視光の双方において送信する第1データを含むように前記可視光光源を駆動するステップと、
    前記第1の可視光または前記第2の可視光に対して、前記送信する第1データに関連する表示情報の内容に対応した領域を遮断または透過するよう制御するステップと、
    前記第1の可視光及び前記第2の可視光を投影面に投影するステップと
    送信するデータが前記第1データから第2データに変更された場合、前記第2データに関連する表示情報の内容に対応した領域を遮断または透過するように変更するステップと、
    を備える可視光通信方法。
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