JP2017015974A - 投影装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】所定輝度未満の画像を投影させたときであっても、色ズレや輝度ムラの発生を低減できる投影装置を提供する。【解決手段】レーザ光を照射することにより、画像を投影させる投影装置10であって、レーザ光を出力するレーザ光源103〜105と、レーザ光源103〜105が出力するレーザ光を走査することにより、画像を投影するMEMSミラー114と、通過する光の光量を切り替える減光部112と、前記減光部を制御することにより、所定輝度以上の画像を投影させる第1の輝度モードと、レーザ光の光量の減少率を第1の輝度モードの場合よりも大きくして、所定輝度未満の画像を投影させる第2の輝度モードとを切り替える制御部121と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、投影装置に関し、特に、ヘッドアップディスプレイ装置などに用いられる投影装置に関する。
従来、レーザ光を走査して画像を投影するプロジェクタが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2014−197127号公報
しかしながら、特許文献1のようなプロジェクタ(投影装置)では、輝度が所定輝度未満の画像を表示面に表示させるために、レーザ光の光源部の出力を低下させる場合、光源部から出力されるレーザ光の輝度が不安定になりやすい。このため、所定輝度未満の画像を表示面に表示させたときに、色ズレや輝度ムラが発生する課題がある。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、所定輝度未満の画像を表示面に表示させたときであっても、色ズレや輝度ムラの発生を低減できる投影装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る投影装置は、レーザ光を照射することにより、画像を投影させる投影装置であって、レーザ光を出力する光源部と、前記光源部が出力する前記レーザ光を走査することにより、前記画像を投影する投影部と、通過する光の光量を切り替える減光部と、前記減光部を制御することにより、所定輝度以上の画像を投影させる第1の輝度モードと、前記レーザ光の光量の減少率を前記第1の輝度モードの場合よりも大きくして、前記所定輝度未満の画像を投影させる第2の輝度モードとを切り替える制御部と、を備える。
これによれば、所定輝度未満の画像を表示面に表示させる場合において、レーザ光の光量を減光部に減じさせる。このため、例えば安定した輝度が得られる所定出力値以上でレーザ光を出力しても、所定輝度未満の画像を表示面に表示させることができる。このように、所定輝度未満の画像を表示面に表示させる場合であっても、レーザ光の出力値を輝度が不安定になる所定出力値未満の出力値でレーザ光を出力しなくてもよいため、色ズレや輝度ムラの発生が軽減された画像を表示面に表示させることができる。
また、例えば、前記減少率は、前記減光部に入力されたレーザ光の光量に対する前記減光部から出力されたレーザ光の光量の減少率であってもよい。
また、例えば、前記減光部は、光を散乱する散乱素子と、前記散乱素子により散乱された光の一部を通過させるスリットと、を有し、前記散乱素子により光の散乱の度合いを、第1の度合いと前記第1の度合いよりも大きい第2の度合いとの間で切り替えてもよい。
このため、散乱素子による散乱の程度や、スリットの開口面積を調整することで、減光部の減光の程度を容易に調整できる。これにより、製造時に減光部の減光の程度を設計値に合わせることが容易にできる。
また、例えば、前記制御部は、さらに、所定出力値以上の出力範囲において、前記光源部が出力する前記レーザ光の出力値を、前記画像の輝度に応じて制御してもよい。
これによれば、レーザ光の出力値を安定した輝度が得られる所定出力値以上の出力範囲で調整できるため、色ズレや輝度ムラの発生が軽減された低輝度画像を表示面に表示させることができる。
また、例えば、さらに、前記光源部により出力された前記レーザ光の光量を検出する光量センサを備え、前記制御部は、前記光量センサが検出可能な光量の範囲うちの所定光量の前記レーザ光が前記光源部により出力されているときの前記光源部の出力値に応じて前記所定出力値を決定してもよい。
光源部によるレーザ光の出力特性は、周囲の温度等の環境の変化に依存して変化する。つまり、光量センサが所定光量のレーザ光を検出しているときの光源部の出力値に応じて所定出力値を決定するため、環境が変化しても環境の変化に応じた出力値を所定出力値として決定できる。
また、例えば、前記投影部は、投影して画像を形成するための第1走査角よりも大きい第2走査角で前記レーザ光を走査し、前記制御部は、(i)前記投影部が前記第1走査角を除く前記第2走査角の範囲を走査しているときに、出力値を変化させながら前記レーザ光を前記光源部から出力させることで、前記所定光量の前記レーザ光を前記光源部が出力しているときの前記光源部の出力値を特定し、(ii)前記特定した出力値に応じて前記所定出力値を決定してもよい。
このため、表示面に画像を表示しているときであっても、動的に所定出力値を決定できる。
また、例えば、さらに、前記光源部の周辺の温度を検出する温度センサを備え、前記制御部は、前記温度センサが検出した前記周辺の温度に応じて前記所定出力値を決定してもよい。
このため、周囲の温度に応じた出力値を所定出力値として決定できる。これにより、所定出力値を、安定した輝度が得られるレーザ光の出力値の範囲に精度よく設定できるため、色ズレや輝度ムラの発生が軽減された低輝度画像を表示面に表示させることができる。
また、例えば、さらに、前記画像が投影される表示面の周辺の照度を検出する照度センサを備え、前記制御部は、前記照度センサが検出した前記周辺の照度が所定照度未満である場合、前記第1の輝度モードにし、前記周辺の照度が前記所定照度以上である場合、前記第2の輝度モードにしてもよい。
これにより、表示面の周辺の照度が所定照度未満であるような暗い環境下の場合には、表示面に表示させる画像の明るさを、暗くなるように調整することができる。また、表示面の周辺の照度が所定照度以上であるような明るい環境下の場合には、表示面に表示させる画像の明るさを明るく成るように調整することができる。このため、表示面の周辺の明るさに応じて、ユーザにとって適切な明るさで表示面に画像を表示させることができる。
なお、本発明は、投影装置に含まれる特徴的な処理部としてコンピュータを機能させるためのプログラム又は投影装置の制御方法に含まれる特徴的なステップをコンピュータに実行させるプログラムとして実現することもできる。そして、そのようなプログラムを、CD−ROM(Compact Disc−Read Only Memory)等のコンピュータ読取可能な非一時的な記録媒体やインターネット等の通信ネットワークを介して流通させることができるのは、言うまでもない。
本発明によると、所定輝度未満の画像を表示面に表示させたときであっても、色ズレや輝度ムラの発生を低減できる。
本発明の実施の形態1に係るHUD装置の設置例を示す図である。 フロントガラスを通してユーザが見る風景の一例を示す図である。 HUD装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係る減光部の構成について説明するための図である。 メインCPU上でプログラムを実行した際にメインCPUが実行する処理を機能的な構成として示すブロック図である。 投影装置が実行する切り替え処理のフローチャートである。 レーザ光源の入力電流および出力の関係を示すグラフである。 レーザ光源の出力および輝度の関係を示すグラフである。 出力Prefの更新処理を示すフローチャートである。 出力Prefを特定する方法を説明するための図である。 実施の形態3に係るHUD装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 実施の形態4に係る減光部の構成について説明するための図である。 実施の形態5に係る減光部の構成について説明するための図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。各図は、必ずしも各寸法または各寸法比等を厳密に図示したものではない。
(実施の形態1)
以下、ヘッドアップディスプレイ(以下、HUDという)装置を例にとり、本発明の投影装置について説明する。HUD装置とは、自動車のフロントガラスに画像を投影することで、フロントガラスの先(車外)に虚像を映し出し、ユーザ(運転者)の視野中に画像を映し出すシステムのことである。本実施の形態では、HUD装置の製品寿命を延ばすための処理を中心に説明する。
<全体構成>
図1は、本発明の実施の形態1に係るHUD装置の設置例を示す図である。図1に示すように、HUD装置1は、投影装置10と、コンバイナ60(透明表示板を構成する)とを備える。
投影装置10は、自動車50などの輸送用機器に設置され、例えば、自動車50のダッシュボードの上に設置される。コンバイナ60は、自動車50のフロントガラス20の一部に設置された表示面である。投影装置10は、コンバイナ60に光を照射することで、画像をコンバイナ60に投影する。コンバイナ60は、偏光素子、波長選択素子、ハーフミラーなどから構成されるため、車外の風景上に、投影装置10により投影された画像が重ね合わせて表示される。なお、フロントガラス20自体がコンバイナ60の機能を兼ね備えている場合もある。
図2は、フロントガラスを通してユーザが見る風景の一例を示す図である。上述の通り、フロントガラス20上には、コンバイナ60が設置されている。コンバイナ60には、投影装置10から投影された画像が表示される。投影装置10は、図2に示すように、カーナビゲーションに関する情報(たとえば、目的地への経路情報)や自動車に関する情報(たとえば、燃費情報)などをコンバイナ60に表示する機能を有している。例えば、投影装置10は、目的地までの経路情報61(「大阪」、「神戸」およびそれぞれに対応する経路を示す「矢印」)や、目的地までの距離情報62(「1.0km」)を示す画像(コンテンツ画像の一例)をコンバイナ60に表示する。図2に示すように、前方の風景中に投影装置10から投影された画像が表示されるため、ユーザは自動車50の運転中に視線をそらすことなく、運転に役立つ情報を獲得することができる。
図3は、実施の形態1に係るHUD装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
投影装置10は、メインCPU101と、操作部102と、レーザ光源103〜105(光源部を構成する)と、ビームスプリッタ106〜108と、フォトダイオード109〜110と、減光部112と、レンズ113と、MEMSミラー114と、投影制御部115とを備える。
メインCPU101は、投影装置10の各部を制御する。例えば、メインCPU101は、投影装置10の投影モードの切り替え処理を行う。メインCPU101が実行する切り替え処理については、後に詳述する。
操作部102は、HUD装置1(投影装置10)の電源を入れる操作、画像の投影角度を変更する操作および画像の色調又は輝度を変更する操作などのユーザによる操作を受け付ける。操作部102は、例えば、ハードウェアボタンやソフトウェアボタンにより構成されてもよいし、リモコンとリモコンから送信される電波を受信する受信機とから構成されていてもよい。
レーザ光源103〜105は、レーザ光を出力する光源部である。具体的には、レーザ光源103は、青色のレーザ光をビームスプリッタ106およびレンズ113を通過させてMEMSミラー114に照射するレーザダイオードである。また、レーザ光源104は、緑色のレーザ光をビームスプリッタ107およびレンズ113を通過させてMEMSミラー114に照射するレーザダイオードである。また、レーザ光源105は、赤色のレーザ光をビームスプリッタ108およびレンズ113を通過させてMEMSミラー114に照射するレーザダイオードである。
フォトダイオード109〜111は、それぞれ、レーザ光源103〜105から出力されたレーザ光の光量を検出する光量センサである。
減光部112は、通過する光の光量を切り替える。減光部112は、複数のレーザ光源103〜105から出力された複数のレーザ光が、ビームスプリッタ106〜108で合流された後の位置であって、レンズ113よりもレーザ光源103〜105側の位置に配置される。つまり、減光部112は、ビームスプリッタ106とレンズ113との間に配置される。また、減光部112は、レーザ光源103〜105が出力したレーザ光の光路上に配置される。
また、図4に示すように、減光部112は、具体的には、液晶素子112aと、スリット112bとを有する。図4は、実施の形態1に係る減光部の構成について説明するための図である。
液晶素子112aは、図4の(b)に示すような液晶素子112aを通過する光を散乱する散乱素子として動作する散乱モードと、図4の(a)に示すような液晶素子112aを通過する光を散乱しない非散乱モードとの2種類のモードで動作する。つまり、液晶素子112aは、自身を通過する光の散乱の度合いを、第1の度合いと、第1の度合いよりも大きい第2の度合いとの間で切り替える。液晶素子112aは、2種類のモードのいずれかに選択的に切り替えて動作する。
スリット112bは、液晶素子112aを通過した光の少なくとも一部を通過させる。具体的には、スリット112bは、液晶素子112aが散乱モードである場合、液晶素子112aにより散乱された光の一部を通過させ、液晶素子112aが非散乱モードである場合、液晶素子112aにより散乱されていない光の少なくとも一部を通過させる。
これらの構成により、減光部112は、液晶素子112aを散乱モードで動作させた場合に、レーザ光の光量を減じることができ、液晶素子112aを非散乱モードで動作させた場合に、レーザ光の光量を減じないことができる。
MEMSミラー114は、図2に示すように、水平方向(X方向)および垂直方向(Y方向)の2軸に駆動してレーザ光を走査することにより、画像を投影する投影部である。MEMSミラー114は、コンバイナ60に向けて画像を投影する。また、MEMSミラー114は、水平方向を共振駆動により高速走査するとともに、垂直方向を直流駆動により低速走査する。MEMSミラー114の駆動制御は後述する投影制御部115により行われる。
投影制御部115は、映像処理部116と、光源制御部117と、LD(レーザダイオード)ドライバ118と、ミラー制御部119と、ミラードライバ120とを含む。
映像処理部116は、外部から入力される映像信号に基づいて、画像をコンバイナ60に投影するための制御を行う。具体的には、映像処理部116は、当該映像信号に基づいて、ミラー制御部119を介して、MEMSミラー114の駆動を制御するとともに、光源制御部117を介して、レーザ光源103〜105によるレーザ光の照射を制御する。
光源制御部117は、映像処理部116による制御に基づいて、LDドライバ118を制御して、レーザ光源103〜105によるレーザ光の照射を制御する。具体的には、光源制御部117は、MEMSミラー114による画像の走査タイミングに合せて、画像の各画素に対応する色のレーザ光をレーザ光源103〜105から照射させるための制御を行う。
LDドライバ118は、レーザ光源103〜105に駆動電流を供給することにより、レーザ光源103〜105の光量を調整する。
ミラー制御部119は、映像処理部116による制御に基づいて、ミラードライバ120を制御して、MEMSミラー114の駆動を制御する。つまり、ミラー制御部119は、MEMSミラー114の傾きを制御することにより、レーザ光源103〜105から照射されたレーザ光をコンバイナ60上で走査する。これにより、ミラー制御部119は、コンバイナ60に画像を投影する。つまり、コンバイナ60に投影される経路情報61および距離情報62などを示す画像は、画像形成用のレーザ光源103〜105によって形成されている。
ミラードライバ120は、MEMSミラー114に駆動信号を供給することにより、MEMSミラー114の傾きを変更する。
<メインCPUの構成>
次に、本実施の形態の特徴的な処理であるメインCPU101の処理について説明する。図3に示したように、メインCPU101は、プログラム101aに従い動作する。
図5は、メインCPU上でプログラムを実行した際にメインCPUが実行する処理を機能的な構成として示すブロック図である。つまり、メインCPU101は、プログラム101aを実行した際に、機能的に実現される処理部として、制御部121を含む。
制御部121は、高輝度モード(第1の輝度モード)と、低輝度モード(第2の輝度モード)とを切り替えて、外部から入力された映像信号に基づく画像をコンバイナ60に表示する。ここで、高輝度モードは、所定輝度以上の画像(以下、「高輝度画像」という。)を投影させる投影モードである。低輝度モードは、所定輝度未満の画像(以下、「低輝度画像」という。)を投影させる投影モードである。なお、高輝度画像は、所定輝度以上の輝度範囲の輝度で表現される画像である。つまり、高輝度画像は、当該画像中の最低輝度値が所定輝度以上の画像である。低輝度画像は、所定輝度未満の輝度範囲の輝度で表現される画像である。つまり、低輝度画像は、当該画像中の最高輝度値が所定輝度未満の画像である。
また、制御部121は、低輝度モードの場合、減光部112を制御することにより、レーザ光の光量の減少率を高輝度モードの場合よりも大きくする。ここで、減少率とは、減光部112に入力されたレーザ光の光量に対する減光部112から出力されたレーザ光の光量が減少した割合である。
制御部121は、レーザ光源103〜105のそれぞれが出力するレーザ光の出力値を、所定出力値以上の出力範囲において、画像の輝度に応じて制御する。なお、所定出力値とは、安定した輝度のレーザ光をレーザ光源103〜105のそれぞれが出力できる下限値として予め定められた出力値である。所定輝度は、例えば、所定出力値でレーザ光源103〜105のそれぞれにレーザ光を出力させたときにコンバイナ60に表示させる画像の輝度である。
制御部121は、フォトダイオード109〜111のそれぞれが検出可能な光量の範囲の内の所定光量のレーザ光をレーザ光源103〜105のそれぞれが出力しているときのレーザ光源103〜105のそれぞれの出力値に応じて、レーザ光源103〜105のそれぞれに対応する所定出力値を決定する。
<投影装置の処理説明>
以下、投影装置10が実行する切り替え処理について詳細に説明する。
図6は、投影装置が実行する切り替え処理のフローチャートである。
制御部121は、投影制御部115を制御することにより、レーザ光源103〜105にレーザ光を出力させる(S101)。
制御部121は、投影制御部115を制御することにより、ステップS101において出力されたレーザ光を走査させ、コンバイナ60に画像を投影させる(S102)。
制御部121は、コンバイナ60に投影する画像が低輝度画像であるか否かを判定する(S103)。つまり、制御部121は、外部から入力される映像信号に基づいて、投影する画像を高輝度モードで表示させるか、低輝度モードで表示させるかを判定する。
制御部121は、コンバイナ60に投影する画像が低輝度画像であると判定した場合(低輝度モードであると判定した場合:S103でYes)、減光部112を用いることで、レーザ光源103〜105のそれぞれにより出力されたレーザ光の光量を減ずる(S104)。そして、制御部121は、減光部112を用いた状態(低輝度モード)で、外部から入力された映像信号が示す画像の輝度に応じて、レーザ光源103〜105のそれぞれが出力するレーザ光の出力値を、安定した輝度のレーザ光をレーザ光源103〜105のそれぞれが出力できる下限値である所定出力値以上の出力範囲において制御する(S105)。
一方で制御部121は、コンバイナ60に投影する画像が高輝度画像であると判定した場合(高輝度モードであると判定した場合:S103でNo)、減光部112を用いない状態(高輝度モード)で、外部から入力された映像信号が示す画像の輝度に応じて、レーザ光源103〜105のそれぞれが出力するレーザ光の出力値を、安定した輝度のレーザ光をレーザ光源103〜105のそれぞれが出力できる下限値である所定出力値以上の出力範囲において制御する(S105)。
ステップS103の判定は、投影する画像のフレーム単位で行われてもよいし、複数のフレーム単位(シーン単位)で行われてもよい。つまり、投影モードの切り替えは、投影する画像のフレーム単位で行われてもよいし、複数のフレーム単位(シーン単位)で行われてもよい。
<レーザ光源の特性>
次に、レーザ光源103の特性について説明する。
図7は、レーザ光源の入力電流および出力の関係を示すグラフである。図8は、レーザ光源の出力および輝度の関係を示すグラフである。
図7における出力Prefは、フォトダイオード109が検出可能な光量の範囲のうちの所定光量のレーザ光がレーザ光源103により出力されているときのレーザ光源103の出力値を示している。ここで、所定光量とは、例えば、フォトダイオード109が検出可能な光量の範囲のうちの下限値の光量である。
このとき、レーザ光源103は、出力Prefよりも低い出力範囲では、輝度が不安定になることが多い。言い換えれば、レーザ光源103は、フォトダイオード109が検出可能な光量の範囲のうちの下限値未満の光量のレーザ光を出力しようとすれば、一定の光量で維持されずに、光量が所定の幅で増減する。
反対に、レーザ光源103は、出力Prefよりも大きい出力範囲では、輝度が安定する。言い換えれば、レーザ光源103は、フォトダイオード109が検出可能な光量の範囲の内の下限値以上の光量のレーザ光を出力しようとすれば、出力値に応じた一定の光量で維持される。このため、レーザ光源103に出力Pref以上の出力値でレーザ光を出力させることにより、レーザ光源103は、安定した輝度のレーザ光を出力できる。
本実施の形態の投影装置10では、レーザ光源103から出力されるレーザ光の輝度がより安定するように、余裕を見て出力PrefよりもΔPだけ出力値が大きい出力値P1以上の出力値P2以下の出力範囲でレーザ光源103の出力を調整する。つまり、制御部121は、レーザ光源103が出力値P1のレーザ光を出力するときの入力電流I1以上、かつ、レーザ光源103が出力値P2のレーザ光を出力するときの入力電流I2以下の入力電流の範囲で入力電流を調整する。よって、制御部121は、レーザ光源103を、出力がP1未満の低パワー領域で出力させずに、出力がP1以上の高パワー領域で出力させることになる。これにより、レーザ光源103から出力されるレーザ光の光量を、出力値に応じた一定の光量とすることが容易にできる。
このように、制御部121は、レーザ光源103の出力範囲を高パワー領域に対応した入力電流の範囲で入力電流を調整する。このため、図8の実線で示すグラフのように、何もしなければコンバイナ60に表示される画像は、輝度L1以上、かつ、輝度L2以下の輝度範囲の高輝度領域でしか表現できなくなる。
そこで、図8の高輝度領域の下限の輝度L1(つまり所定輝度)よりも低い低輝度領域で画像を表現するために、所定輝度未満の低輝度画像をコンバイナ60に表示させる場合には、低輝度モードにする。つまり、減光部112を用いて、レーザ光源103により出力されたレーザ光の光量を減じる。
これにより、図8の破線で示すグラフのように、制御部121は、レーザ光源103の出力値を出力範囲内となるように入力電流を調整しても、低輝度領域の画像を表現できる。このように、輝度が安定する出力範囲でレーザ光源103の出力を調整しても低輝度領域の画像を表現できるため、低輝度画像領域の画像をコンバイナ60に表示させたときであっても、色ズレや輝度ムラの発生を低減できる。
レーザ光源104、105の特性については、出力Pref、入力電流Pref、出力P1、P2、入力電流I1、I2、および輝度L1、L2の値は異なるが、レーザ光源103の特性の傾向と同じであり同様に説明可能であるため、説明を省略する。
なお、図8では、出力範囲で出力を増減させたときにおける、実線で示される輝度の範囲と、破線で示される輝度の範囲とが若干重複する範囲となっているが、これに限らずに、それぞれの輝度の範囲が重複しなくてもよいし、図8の例よりも重複する範囲が大きくてもよい。
<効果>
以上説明したように、本発明の実施の形態の投影装置10によると、制御部121は、所定輝度以上の高輝度画像をコンバイナ60に表示させる高輝度モードと、所定輝度未満の低輝度画像をコンバイナ60に表示させる低輝度モードであって、減光部112を用いることで、レーザ光源103〜105からコンバイナ60までの間におけるレーザ光の光量の減少率を高輝度モードの場合よりも大きくする低輝度モードとを切り替える。つまり、低輝度画像をコンバイナ60に表示させる場合において、レーザ光の光量を減光部112に減じさせる。このため、例えば安定した輝度が得られる所定出力値以上でレーザ光を出力しても、低輝度画像をコンバイナ60に表示させることができる。このように、低輝度画像をコンバイナ60に表示させる場合であっても、レーザ光の出力値を輝度が不安定になる所定出力値未満の出力値でレーザ光を出力しなくてもよいため、色ズレや輝度ムラの発生が軽減された低輝度画像をコンバイナ60に表示させることができる。
また、減光部112は、光を散乱する液晶素子112aと、液晶素子112aにより散乱された光の一部を通過させるスリット112bとを有する。このため、液晶素子112aによる散乱の程度や、スリット112bの開口面積を調整することで、減光部112の減光の程度を容易に調整できる。これにより、製造時に減光部112の減光の程度を設計値に合わせることが容易にできる。
また、制御部121は、さらに、安定した輝度のレーザ光をレーザ光源103〜105が出力できる下限値である所定出力値以上の出力範囲において、レーザ光源103〜105が出力するレーザ光の出力値を、画像の輝度に応じて制御する。そして、この場合、所定輝度は、所定出力値でレーザ光源103〜105にレーザ光を出力させたときにコンバイナ60に表示される画像の輝度以下である。つまり、レーザ光の出力値を安定した輝度が得られる所定出力値以上の出力範囲で調整できるため、色ズレや輝度ムラの発生が軽減された低輝度画像をコンバイナ60に表示させることができる。
また、本発明の実施の形態の投影装置10によると、さらに、レーザ光源103〜105のそれぞれにより出力されたレーザ光の光量を検出するフォトダイオード109〜111を備える。そして、制御部121は、レーザ光源103〜105のそれぞれについて、当該レーザ光源に対応するフォトダイオードが検出可能な光量の範囲うちの所定光量(下限値)のレーザ光が、当該レーザ光源により出力されているときの出力値に応じて所定出力値を決定する。レーザ光の出力特性は、周囲の温度等の環境の変化に依存して変化する。つまり、フォトダイオードが所定光量のレーザ光を検出しているときのレーザ光源の出力値に応じて所定出力値を決定するため、環境が変化しても環境の変化に応じた出力値を所定出力値として決定できる。
(実施の形態2)
実施の形態1では、フォトダイオードが検出可能な光量の範囲のうちの下限の光量のレーザ光がレーザ光源により出力されているときのレーザ光源の出力値である出力Prefを基準とした出力範囲でレーザ光源の出力を調整している。レーザ光の出力特性は、周囲の温度等の環境の変化に依存して変化する。このため、出力Prefは、所定のタイミングで更新されることが好ましい。実施の形態2では、出力Prefを更新する処理(以下、「更新処理」という。)について説明する。
図9は、出力Prefの更新処理を示すフローチャートである。図10は、出力Prefを特定する方法を説明するための図である。
更新処理では、図10に示すように、MEMSミラー114がレーザ光源103〜105から出力されたレーザ光をコンバイナ60に対して走査するときに、コンバイナ60の表示領域から外れた非表示領域の角度にまで走査する。つまり、MEMSミラー114は、投影して画像を形成するための第1走査角よりも大きい第2走査角でレーザ光を走査する。
なお、本実施の形態では、非表示領域の角度にMEMSミラー114により反射されたレーザ光が向いているときには、当該レーザ光は、コンバイナ60が構成されているフロントガラス20に届かないように図示しない遮蔽物により遮蔽されている。なお、非表示領域の角度にMEMSミラー114により反射されたレーザ光が向いているときには、当該レーザ光は、遮蔽物に遮蔽されていなくてもよい。
図10に示すように、MEMSミラー114は、表示領域の左下からレーザ光を走査するとすれば、水平方向にレーザ光を走査したことにより、最初に非表示領域の角度にMEMSミラー114により反射されたレーザ光が向いているときには、非表示領域における経路A01を走査することになる。以下、順に、表示領域から非表示領域の角度にMEMSミラー114により反射されたレーザ光が向いているときには、経路A02、経路A03、・・・、経路A10を走査することになる。
このような前提において、更新処理では、まず、制御部121は、i=1とする(S201)。なお、i=1の場合には、MEMSミラー114は、例えば、図10で示す下から1段目を左側から右側へ走査し、経路A1を通り、1段上がって2段目を右側から左側に走査する。つまり、i=jの場合には、MEMSミラー114は、例えば、図10で示す下から(2j−1)段目を左側から右側へ走査し、経路Ajを通り、1段上がって(2j)段目を右側から左側に走査する。
次に、制御部121は、最大の出力値に対してXi〔%〕の出力のレーザ光をレーザ光源から出力させる(S202)。出力Prefが開始された直後では、i=1であるため、X1〔%〕の出力のレーザ光をレーザ光源から出力させる。なお、本実施の形態では、Xiは、X1=5%、X2=6%、X3=7%、X4=8%、・・・・、X10=14%であり、iが1増えるごとに、1%増加する。つまり、経路A01では、レーザ光源から出力されるレーザ光の出力は、X1であるため、5%の出力となる。なお、本実施の形態では、出力を1%刻みで変化させているが、これに限らずに、0.5%刻み、2%刻み、3%刻みなどで行ってもよい。また、出力を5〜14%の範囲で変化させているが、これに限らずに、レーザ光源の出力特性に応じて、環境変化に応じて変動する所定出力値が全て含まれる範囲で変化させていればよい。
そして、制御部121は、ステップS202で設定した出力Xi〔%〕のレーザ光をレーザ光源が出力しているとき、当該レーザ光源に対応するフォトダイオードにより検出された光量が所定光量よりも大きいか否かを判定する(S203)。
制御部121は、ステップS202で設定した出力Xi〔%〕のレーザ光をレーザ光源が出力しているとき、当該レーザ光源に対応するフォトダイオードにより検出された光量が所定光量よりも大きいと判定した場合(S203でYes)、ステップS202で設定したXi〔%〕を所定出力値である出力Prefとして決定する。
一方で、制御部121は、ステップS202で設定した出力Xi〔%〕のレーザ光をレーザ光源が出力しているとき、当該レーザ光源に対応するフォトダイオードにより検出された光量が所定光量以下であると判定した場合(S203でNo)、現在設定されているiの値に1を加え(S205)、ステップS202に戻る。
更新処理では、このようにして、非表示領域の角度をMEMSミラー114により反射されたレーザ光が向いているときのレーザ光源からの出力を段階的に変化させたときに、フォトダイオードが検出できた光量のレーザ光を出力した出力Xi〔%〕を所定出力値として決定できる。つまり、制御部121は、MEMSミラー114が第1走査角を除く第2走査角の範囲(つまり、非表示領域)を走査しているときに、出力値を変化させながらレーザ光をレーザ光源から出力させることで、所定光量のレーザ光をレーザ光源が出力しているときのレーザ光源の出力値を特定し、特定した出力値に応じて所定出力値を決定する。
なお、更新処理は、複数のレーザ光源103〜105のそれぞれについて行われる。つまり、更新処理では、レーザ光源103の所定出力値として、レーザ光源103の出力を変更させながらフォトダイオード109で検出できた光量の下限値が設定され、レーザ光源104の所定出力値として、レーザ光源104の出力を変更させながらフォトダイオード110で検出できた光量の下限値が設定され、レーザ光源105の所定出力値として、レーザ光源105の出力を変更させながらフォトダイオード111で検出できた光量の下限値が設定される。
<効果>
本実施の形態に係る投影装置10によれば、コンバイナ60に画像を表示しているときであっても、動的に所定出力値を決定できる。
<変形例>
上述の実施の形態2では、複数のフォトダイオード109〜111が複数のレーザ光源103〜105のそれぞれに対応して設けられているが、これに限らずに、ビームスプリッタ106とレンズ113との間に1つのフォトダイオードを設けた構成としてもよい。この場合の更新処理では、各レーザ光源103〜105のうちの1つを選択的に切り替えて、レーザ光を出力させることで、各レーザ光源103〜105の光量を検出する。
(実施の形態3)
実施の形態1および2では、1つの減光部112が、複数のレーザ光源103〜105から出力された複数のレーザ光が、ビームスプリッタ106〜108で合流された後の位置であって、レンズ113よりもレーザ光源103〜105側の位置に配置されている。本実施の形態では、複数のレーザ光源103〜105から出力される複数のレーザ光のそれぞれの光量を減じるために、複数のレーザ光源103〜105に対応する複数の減光部112A〜112Cを配置する点が実施の形態と異なる。なお、複数の減光部112A〜112Cのそれぞれは、実施の形態1の減光部112と同じ構成であるため説明を省略する。
図11は、実施の形態3に係るHUD装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
図11に示すように、実施の形態3に係るHUD装置1aの投影装置10aでは、レーザ光源103とビームスプリッタ106との間にレーザ光源103から出力されるレーザ光の光量を減じる減光部112Aが配置される。また、レーザ光源104とビームスプリッタ107との間にレーザ光源104から出力されるレーザ光の光量を減じる減光部112Bが配置される。また、レーザ光源105とビームスプリッタ108との間にレーザ光源105から出力されるレーザ光の光量を減じる減光部112Cが配置される。
このように、各レーザ光源103〜105に対応して複数の減光部112A〜112Cを配置することで、他のレーザ光源が高輝度領域を表現しているときに、低輝度領域を表現できるため、表現できる画像の色域を拡大することができる。
(実施の形態4)
実施の形態1〜3では、減光部112、112A〜112Cは、散乱素子として液晶素子112aを利用している。本実施の形態では、減光部212は、散乱素子として例えば磨りガラス112dを利用しており、磨りガラス112dを非散乱時と散乱時とでレーザ光の光路に挿入させたり退出させたりする点が実施の形態1〜3と異なる。
図12は、実施の形態4に係る減光部の構成について説明するための図である。
図12の(a)に示すように、非散乱時においては、磨りガラス112dがレーザ光の光路から外れた位置に図示しないアクチュエータにより移動される。また、図12の(b)に示すように、散乱時においては、磨りガラス112dがレーザ光の光路上の位置に図示しないアクチュエータにより移動される。このようにして物理的な磨りガラス112dをレーザ光の光路に挿入したり退出させたりすることで散乱および非散乱を切り替えてもよい。例えば、2つの開口を有し、2つの開口の間を軸にして回転することにより、レーザ光の光路を2つの開口の1つを選択的に配置することが可能なリボルバー式のアクチュエータとしてもよい。この場合、2つの開口のうちの一方の開口に磨りガラス112dを配置し、他方の開口には何も配置しない構成となる。
(実施の形態5)
実施の形態1〜3では、減光部112、112A〜112Cは、散乱素子としての液晶素子112aと、スリット112bとを備える構成である。本実施の形態では、減光部312は、散乱素子としての液晶素子112aと、スリット112bとに加え、さらに、スリット112bよりもレーザ光源から離れた側にS偏光素子112cを有する点が実施の形態1〜3と異なる。
図13は、実施の形態5に係る減光部の構成について説明するための図である。
図13の(a)および(b)に示すように、非散乱時であっても、散乱時であっても、スリット112bを通過したレーザ光は、さらにS偏光素子112cを通過するため、迷光を抑制することができる。
(他の実施の形態)
以上、本発明の実施の形態に係るHUD装置について説明したが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではない。
例えば、上述の各実施の形態では、投影モードを切り替えるための所定輝度は、フォトダイオード109〜111が検出可能な光量の範囲のうちの下限値の光量のレーザ光がレーザ光源103〜105により出力されているときのレーザ光源103〜105の出力値に応じて決定されるがこれに限らない。例えば、所定輝度は、製造工程において、各レーザ光源103〜105の出力特性を計測しておくことで予め決定した値としてもよい。この場合には、フォトダイオード109〜111が設けられていなくてもよい。
また、上述の各実施の形態では、レーザ光源103〜105の出力特性は、周囲の温度の変化に依存して変化する。このため、例えば、表示装置にさらに、レーザ光源103〜105の周辺の温度を検出する温度センサ(図示せず)を設けてもよい。そして、制御部121に、温度センサが検出した周辺の温度に応じて所定出力値を決定してもよい。具体的には、制御部121は、温度変化に応じたレーザ光源103〜105の出力特性を示す特性データを保持している。特性データは、レーザ光源103〜105ごとの出力特性を示しており、予め計測されたデータである。そして、制御部121は、当該特性データを参照することで、温度センサが検出した周辺の温度に対応させて所定出力値を決定する。
また、上述の各実施の形態では、低輝度画像は、所定輝度未満の輝度範囲の画像であるとしたが、入力された映像信号が示す画像の輝度値が所定輝度未満である画像に限らずに、コンバイナ60に表示させる明るさの設定が暗く調整されることでコンバイナ60に表示させる画像の輝度値が所定輝度未満となる画像を低輝度画像としてもよい。つまり、この場合の低輝度画像とは、入力された映像信号が示す画像の輝度値から、明るさの設定が暗く調整された分だけ減算された輝度値が所定輝度未満の輝度範囲となった画像である。
このような場合において、明るさの設定が調整される場合の一例としては、投影装置が、コンバイナ60の周辺の照度に応じてコンバイナ60に表示させる画像の明るさの設定が調整される機能を有する場合が考えられる。具体的には、投影装置は、さらにコンバイナ60の周辺の照度を検出する照度センサ(図示せず)を備える。そして、制御部121は、照度センサが検出した周辺の照度が所定照度未満である場合、低輝度モードにし、周辺の照度が所定照度以上である場合、高輝度モードにする。
これにより、コンバイナ60の周辺の照度が所定照度未満であるような暗い環境下の場合には、コンバイナ60に表示させる画像の明るさを暗く調整することができる。また、コンバイナ60の周辺の照度が所定照度以上であるような明るい環境下の場合には、コンバイナ60に表示させる画像の明るさを明るく調整することができる。このため、コンバイナ60の周辺の明るさに応じて、ユーザにとって適切な明るさでコンバイナ60に画像を表示させることができる。
また、上述の実施の形態1では、投影モードの切り替えを画像のフレーム単位または複数のフレーム単位で行っているが、これに限らずに、液晶素子112aの散乱/非散乱の切り替えを高速に行うことができるのであれば、画素単位で行ってもよい。
また、上述の各実施の形態では、複数のレーザ光源103〜105と、これらのレーザ光源103〜105に対応した、複数のビームスプリッタ106〜108および複数のフォトダイオード109〜111が設けられているが、これに限らずに、1つのレーザ光源と、当該レーザ光源に対応した1つのビームスプリッタおよびフォトダイオードが設けられル構成であってもよい。また、この場合必ずしもビームスプリッタは必要ない。
また、上述の各実施の形態では、減光部112、212、312は、散乱素子を含む構成であるが、散乱することで減光する構成の減光部に限らずに、光を吸収することで、減光するNDフィルタを用いてもよい。このため、減光部を簡単な構成とすることができる。
また、上記の投影装置10のうち、メインCPU101、映像処理部116、光源制御部117およびミラー制御部119は、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM、RAM、ハードディスクドライブ、ディスプレイユニット、キーボード、マウスなどから構成されるコンピュータシステムとして構成されてもよい。RAMまたはハードディスクドライブには、コンピュータプログラムが記憶されている。マイクロプロセッサが、コンピュータプログラムに従って動作することにより、これらの処理部は、その機能を達成する。ここでコンピュータプログラムは、所定の機能を達成するために、コンピュータに対する指令を示す命令コードが複数個組み合わされて構成されたものである。
さらに、これらの処理部の一部または全部は、1個のシステムLSI(Large Scale Integration:大規模集積回路)から構成されているとしてもよい。システムLSIは、複数の構成部を1個のチップ上に集積して製造された超多機能LSIであり、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM、RAMなどを含んで構成されるコンピュータシステムである。RAMには、コンピュータプログラムが記憶されている。マイクロプロセッサが、コンピュータプログラムに従って動作することにより、システムLSIは、その機能を達成する。
さらにまた、これらの処理部の一部または全部は、投影装置10に脱着可能なICカードまたは単体のモジュールから構成されているとしてもよい。ICカードまたはモジュールは、マイクロプロセッサ、ROM、RAMなどから構成されるコンピュータシステムである。ICカードまたはモジュールは、上記の超多機能LSIを含むとしてもよい。マイクロプロセッサが、コンピュータプログラムに従って動作することにより、ICカードまたはモジュールは、その機能を達成する。このICカードまたはこのモジュールは、耐タンパ性を有するとしてもよい。
また、本発明は、上記に示す方法であるとしてもよい。また、本発明は、これらの方法をコンピュータにより実現するコンピュータプログラムであるとしてもよいし、上記コンピュータプログラムからなるデジタル信号であるとしてもよい。
さらに、本発明は、上記コンピュータプログラムまたは上記デジタル信号をコンピュータ読み取り可能な非一時的な記録媒体、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、CD−ROM、MO、DVD、DVD−ROM、DVD−RAM、BD(Blu−ray(登録商標) Disc)、半導体メモリなどに記録したものとしてもよい。また、これらの非一時的な記録媒体に記録されている上記デジタル信号であるとしてもよい。
また、本発明は、上記コンピュータプログラムまたは上記デジタル信号を、電気通信回線、無線または有線通信回線、インターネットを代表とするネットワーク、データ放送等を経由して伝送するものとしてもよい。
また、本発明は、マイクロプロセッサとメモリを備えたコンピュータシステムであって、上記メモリは、上記コンピュータプログラムを記憶しており、上記マイクロプロセッサは、上記コンピュータプログラムに従って動作するとしてもよい。
また、上記プログラムまたは上記デジタル信号を上記非一時的な記録媒体に記録して移送することにより、または上記プログラムまたは上記デジタル信号を上記ネットワーク等を経由して移送することにより、独立した他のコンピュータシステムにより実施するとしてもよい。
さらに、上記実施の形態及び上記変形例をそれぞれ組み合わせるとしてもよい。
本発明は投影装置として、例えば、自動車に搭載されるヘッドアップディスプレイ装置等に適用できる。
1、1a HUD装置
10 投影装置
20 フロントガラス
50 自動車
60 コンバイナ
61 経路情報
62 距離情報
101 メインCPU
101a プログラム
102 操作部
103〜105 レーザ光源
106〜108 ビームスプリッタ
109〜111 フォトダイオード
112、112A〜112C、212、312 減光部
112a 液晶素子
112b スリット
112c S偏光素子
112d 磨りガラス
113 レンズ
114 ミラー
115 投影制御部
116 映像処理部
117 光源制御部
118 LDドライバ
119 ミラー制御部
120 ミラードライバ
121 制御部

Claims (8)

  1. レーザ光を照射することにより、画像を投影させる投影装置であって、
    レーザ光を出力する光源部と、
    前記光源部が出力する前記レーザ光を走査することにより、前記画像を投影する投影部と、
    通過する光の光量を切り替える減光部と、
    前記減光部を制御することにより、所定輝度以上の画像を投影させる第1の輝度モードと、前記レーザ光の光量の減少率を前記第1の輝度モードの場合よりも大きくして、前記所定輝度未満の画像を投影させる第2の輝度モードとを切り替える制御部と、を備える
    投影装置。
  2. 前記減少率は、前記減光部に入力されたレーザ光の光量に対する前記減光部から出力されたレーザ光の光量の減少率である
    請求項1に記載の投影装置。
  3. 前記減光部は、
    光を散乱する散乱素子と、
    前記散乱素子により散乱された光の一部を通過させるスリットと、を有し、
    前記散乱素子により光の散乱の度合いを、第1の度合いと前記第1の度合いよりも大きい第2の度合いとの間で切り替える
    請求項1または2に記載の投影装置。
  4. 前記制御部は、
    さらに、所定出力値以上の出力範囲において、前記光源部が出力する前記レーザ光の出力値を、前記画像の輝度に応じて制御する
    請求項1から3のいずれか1項に記載の投影装置。
  5. さらに、
    前記光源部により出力された前記レーザ光の光量を検出する光量センサを備え、
    前記制御部は、前記光量センサが検出可能な光量の範囲うちの所定光量の前記レーザ光が前記光源部により出力されているときの前記光源部の出力値に応じて前記所定出力値を決定する
    請求項4に記載の投影装置。
  6. 前記投影部は、投影して画像を形成するための第1走査角よりも大きい第2走査角で前記レーザ光を走査し、
    前記制御部は、
    (i)前記投影部が前記第1走査角を除く前記第2走査角の範囲を走査しているときに、出力値を変化させながら前記レーザ光を前記光源部から出力させることで、前記所定光量の前記レーザ光を前記光源部が出力しているときの前記光源部の出力値を特定し、
    (ii)前記特定した出力値に応じて前記所定出力値を決定する
    請求項5に記載の投影装置。
  7. さらに、
    前記光源部の周辺の温度を検出する温度センサを備え、
    前記制御部は、前記温度センサが検出した前記周辺の温度に応じて前記所定出力値を決定する
    請求項4に記載の投影装置。
  8. さらに、
    前記画像が投影される表示面の周辺の照度を検出する照度センサを備え、
    前記制御部は、前記照度センサが検出した前記周辺の照度が所定照度未満である場合、前記第1の輝度モードにし、前記周辺の照度が前記所定照度以上である場合、前記第2の輝度モードにする
    請求項1から7のいずれか1項に記載の投影装置。
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