JP4767748B2 - 基地局装置及び基地局装置の制御方法 - Google Patents

基地局装置及び基地局装置の制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、基地局装置及び基地局装置の制御方法に関し、特に、複数の通信チャネルそれぞれにおいて空間分割多重通信が可能であって、いずれかの通信チャネルが空きチャネル(通信に使用されていないチャネル)となった場合に、空間多重通信中であるいずれかの移動局装置にその空きチャネルを割り当てることにより空間多重数を制御する基地局装置及び基地局装置の制御方法に関する。
空間分割多重接続方式(SDMA:Space Division Multiple Access)は、アダプティブアレイアンテナ(Adaptive Array Antenna)のように指向性を動的に制御する技術を用いて電波の放射パターンを絞り込み、同一の通信チャネル及び同一の送信タイミングにおいて多重接続を実現する無線通信技術である。
従来の移動体通信システムには、空間分割多重接続方式と他の多重接続方式とを併用することにより、複数の通信チャネルを確保してユーザの収容数を高めたものがある。一般に、空間分割多重接続方式は、周波数分割多重接続方式(FDMA:Frequency Division Multiple Access)、時分割多重接続方式(TDMA:Time Division Multiple Access)、符号分割多重接続方式(CDMA:Code Division Multiple Access)等の多重接続方式に比べてチャネルの分離度が低く、通信品質が劣る。このため、かかる移動体通信システムでは、空間多重通信中にいずれかの通信チャネルが空きチャネルになると、空間多重されたいずれかの移動局装置に当該空きチャネルを割り当てることにより、空間多重数を減らし他の多重接続方式の多重数を上げて通信品質の向上を図るようにしている。以下、かかる通信チャネルの切替を多重解消と呼ぶ。
図5は、基地局装置における多重解消処理を説明する図である。同図に示す基地局装置は、空間分割多重接続方式と時分割多重接続方式とを併用しており、4つのタイムスロットそれぞれに複数の移動局装置を空間多重により収容することができる。同図(a)は、タイムスロットすべてが使用中であり、このうちスロット#1に係る通信チャネルにおいて、移動局装置PS#1とPS#5とが空間多重通信をしている状態を示している。ここでPS#2の通信が終了すると、スロット#2は空きスロットになる(同図(b))。この場合、同図(c)に示すように、基地局装置は、スロット#1におけるPS#5にスロット#2に係る通信チャネルを割り当てることにより、スロット#1の空間多重を解消する。図6は、基地局装置における多重解消処理を示すフローチャートである。同図に示すように、従来の基地局装置は、空きスロットの有無を監視しておき(S200)、空きスロットの発生が検出されると無条件に多重解消を起動する(S202)。
しかしながら、上記従来の基地局装置における多重解消処理では、スロットの空き時間の長さにかかわらず、空きスロットの発生後即座に多重解消を起動するため、スロットの空き時間が短い場合には、空間多重を解消してもすぐにまた空間多重が必要となる場合があった。すなわち、スロットの使用状況によっては、空間多重動作の起動回数や通信チャネルの切替回数が増すだけの非効率な多重解消が頻発し、かえって通信のスループットが低下する場合があった。
本発明は、上記従来の課題に鑑みてなされたものであり、通信のスループットを低下させる非効率な空間多重解消の起動を低減することができる基地局装置及び基地局装置の制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る基地局装置は、複数の通信チャネルそれぞれにおいて空間分割多重により複数の移動局装置それぞれと通信を行うことが可能であるとともに、いずれかの前記通信チャネルにおいて空間多重通信が行われている間に他のいずれかの前記通信チャネルが空きチャネルとなった場合に、空間多重通信中であるいずれかの前記移動局装置に前記空きチャネルを割り当てて該空間多重を解消する多重解消手段を備える基地局装置であって、前記空きチャネルにおいて通信の行われない状態が継続する空き時間を推定する空き時間推定手段と、前記空き時間推定手段により推定される空き時間に基づいて、前記空間多重を解消するか否かを判定する多重解消判定手段と、を含み、前記多重解消手段は、前記空き時間推定手段による判定結果に応じて、前記空間多重を解消することを特徴としている。
また、本発明に係る基地局装置の制御方法は、複数の通信チャネルそれぞれにおいて空間分割多重により複数の移動局装置それぞれと通信を行うことが可能であるとともに、いずれかの前記通信チャネルにおいて空間多重通信が行われている間に他のいずれかの前記通信チャネルが空きチャネルとなった場合に、空間多重通信中であるいずれかの前記移動局装置に前記空きチャネルを割り当てて該空間多重を解消する多重解消ステップを備える基地局装置の制御方法であって、前記空きチャネルにおいて通信の行われない状態が継続する空き時間を推定する空き時間推定ステップと、前記空き時間推定ステップにおいて推定される空き時間に基づいて、前記空間多重を解消するか否かを判定する多重解消判定ステップと、を含み、前記多重解消ステップは、前記空き時間推定ステップにおける判定結果に応じて、前記空間多重を解消することを特徴としている。
本発明では、複数の通信チャネルのいずれかにおいて空間多重通信が開始されると、他の通信チャネルが空きチャネルとなるか否かを監視する。空きチャネルが検出されると、当該空きチャネルにおいて通信の行われない状態が継続する時間、すなわち当該空きチャネルが再びいずれかの移動局装置に割り当てられるまでの空き時間を推定する。そして、推定された空き時間(以下、推定空き時間)に基づいて、空間多重されたいずれかの移動局装置に当該空きチャネルを割り当てるか否か(当該空間多重を解消するか否か)を判定する。
本発明によれば、空きチャネルが発生した場合に、従来のように即座に空間多重を解消するのではなく、当該空きチャネルにおける推定空き時間に基づいて、空間多重を解消するか否かを決定するため、空間多重を解消してもすぐにまた空間多重が必要となるような通信のスループットを低下させる非効率な空間多重解消の起動を低減することができる。
また、本発明の一態様では、前記多重解消判定段は、前記空き時間推定手段により推定される空き時間が所定閾値以上である場合に、前記空間多重を解消すると判定する。こうすれば、発生した空きチャネルが十分な空き時間を有しないと推定される場合には、空間多重解消の起動が制限されるようになる。このため、空間多重を解消してもすぐにまた空間多重が必要となるような通信のスループットを低下させる非効率な空間多重解消の起動を低減できるようになる。
また、本発明の一態様では、空間多重通信が行われている前記通信チャネルにおける通信品質を測定する通信品質測定手段をさらに含み、前記多重解消判定手段は、前記空き時間推定手段により推定される空き時間が所定閾値未満であり、かつ、前記通信品質測定手段により測定される通信品質が所定品質未満である通信チャネルが存在する場合に、該通信チャネルにおける空間多重を解消すると判定する。こうすれば、発生した空きチャネルが十分な空き時間を有しないと推定される場合であっても、空間多重通信が行われている通信チャネルの通信品質が大きく劣化している場合には、空間多重解消が起動されるようになる。これにより、通信品質の劣化を低減できるようになる。
また、本発明の一態様では、前記空き時間推定手段は、一部又は全部の前記通信チャネルの使用状況に基づいて、前記空きチャネルにおける空き時間を推定する。こうすれば、各通信チャネルの使用頻度や使用時間等に基づいて、空きチャネルにおける空き時間を推定できるようになる。
また、本発明の一態様では、前記空き時間推定手段は、一部又は全部の前記通信チャネルにおいて計測される空き時間に基づいて、前記空きチャネルにおける空き時間を推定する。こうすれば、各通信チャネルにおいて実測される空き時間や、各通信チャネルにおけるチャネルの割当履歴等から取得される空き時間等に基づいて、空きチャネルにおける空き時間を推定できるようになる。
また、本発明の一態様では、前記空き時間推定手段は、現在時刻に応じた所定時間内における前記一部又は全部の通信チャネルに係る空き時間の平均値に基づいて、前記空きチャネルにおける空き時間を推定する。こうすれば、例えば、直近の10分間又は同じ曜日の同一時間帯等における各通信チャネルの空き時間の平均値に基づいて、空きチャネルにおける空き時間を推定することが可能となり、トラフィックの曜日・時刻変動に応じて空き時間を推定できるようになる。
また、本発明の一態様では、前記所定閾値は、一部又は全部の前記通信チャネルの使用状況に基づいて決定される。こうすれば、各通信チャネルの使用頻度や使用時間等に基づいて、空間多重を解消するか否かを判定するための推定空き時間の閾値を決定できるようになる。
また、本発明の一態様では、前記所定閾値は、一部又は全部の前記通信チャネルにおいて計測される通信継続時間に基づいて決定される。こうすれば、各通信チャネルにおいて実測される通信継続時間や、各通信チャネルにおけるチャネルの割当履歴等から取得される通信継続時間等に基づいて、空間多重を解消するか否かを判定するための推定空き時間の閾値を決定できるようになる。
また、本発明の一態様では、前記所定閾値は、現在時刻に応じた所定時間内における前記一部又は全部の通信チャネルに係る通信継続時間の平均値に基づいて決定される。こうすれば、例えば、直近の10分間又は同じ曜日の同一時間帯等における各通信チャネルの通信継続時間の平均値に基づいて、空間多重を解消するか否かを判定するための推定空き時間の閾値を決定することが可能となり、トラフィックの曜日・時刻変動に応じて閾値を決定できるようになる。
また、本発明の一態様では、前記通信チャネルは、キャリア周波数及び時分割多重によるタイムスロットとの組み合わせにより特定される。こうすれば、空間分割多重接続方式と時分割多重接続方式とを併用する移動体通信システムにおいて、空間多重を解消してもすぐにまた空間多重が必要となるような通信のスループットを低下させる非効率な空間多重解消の起動を低減することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る移動体通信システム10の全体構成を示す図である。同図に示すように、移動体通信システム10は、基地局装置12と移動局装置14とをそれぞれ複数含んで構成され、基地局装置12は、ISDN(Integrated Service Digital Network)回線等の有線伝送路を介して通信ネットワーク16に接続されている。また、移動局装置14は、無線伝送路を介して基地局装置12に接続されている。以下では、移動体通信システム10が、空間分割多重接続方式と時分割多重接続方式とを併用するシステムである場合を例に挙げて説明する。
図2は、基地局装置12の機能ブロック図である。基地局装置12は、制御部20、無線通信部30、回線インターフェース40及びチャネル割当制御部50を含んで構成されている。基地局装置12は、複数の移動局装置14それぞれと各通信チャネルにおいて空間分割多重による通信が可能である。ここで通信チャネルは、キャリア周波数及び時分割多重によるタイムスロットとの組み合わせにより特定される。すなわち、タイムスロットが特定されると通信チャネルも特定される。以下、単に、通信チャネルをタイムスロット(又はスロット)と呼び、空きチャネルを空きスロットと呼ぶ。
基地局装置12は、いずれかのタイムスロットにおいて空間多重通信が行われている間に他のいずれかのタイムスロットが空きスロットになると、後述する所定の条件を満たす場合に限り、空間多重通信中であるいずれかの移動局装置14に当該空きチャネルを割り当てて当該空間多重を解消する。本実施の形態において特徴的なことの一つは、空きスロットが発生した場合に、従来のように即座に空間多重を解消するのではなく、当該空きスロットにおける空き時間を推定し、その推定結果に応じて、空間多重を解消するか否かを決定することである。
制御部20は、CPU(Central Processing Unit:中央処理装置)及びRAM(Random Access Memory)等から構成される。また、制御部20は、無線通信部30、回線インターフェース40及びチャネル割当制御部50と接続されており、基地局装置12全体の制御を行う。
無線通信部30は、アダプティブアレイアンテナ31、送信部32、受信部33、変調部34、復調部35、TDMA/TDD(Time Division Multiple Access/Time Division Duplex)部36及び通信品質測定部37を含んで構成される。アダプティブアレイアンテナ31は、送信部32及び受信部33と接続されており、時分割で制御されて送信と受信とを切り替えている。
受信部33は、アダプティブアレイアンテナ31で受信される信号を増幅し、空間多重された受信信号を分離抽出して復調部35及び通信品質測定部37に出力する。復調部35は、受信部33から入力される受信信号をベースバンド信号に変換してTDMA/TDD部36及び通信品質測定部37に出力する。変調部34は、TDMA/TDD部36から入力されるベースバンド信号を送信信号に変換して送信部32に出力する。送信部32は、変調部34から入力される各送信信号に対してタイムスロット毎に空間多重に係る制御を行うとともに、送信出力レベルにまで増幅してアダプティブアレイアンテナ31に出力する。
TDMA/TDD部36は、TMDA/TDD処理機能を有しており、変調部34又は復調部35と通信ネットワーク16との間で複数のベースバンド信号を授受する。回線インターフェース40は、TDMA/TDD部と通信ネットワーク16との間に介在し、両者の信号形式(データ形式)を相互に変換する。
通信品質測定部37は、受信部33、復調部35及び多重解消判定部56に接続されており、受信部33及び復調部35から入力される信号に基づいて、タイムスロット毎に通信品質を測定する。すなわち、復調部35から入力されるベースバンド信号及び受信部33から入力される受信信号の電力値等に基づいて、タイムスロット毎に、移動局装置14から基地局装置12へのアップリンクにおける伝送路のひずみ、S/N比等の通信品質を算出する。測定された各タイムスロットの通信品質は多重解消判定部56に出力される。
チャネル割当制御部50は、チャネル割当履歴記憶部52、空き時間推定部54及び多重解消判定部56を含んで構成され、各移動局装置14に対する通信チャネル(タイムスロット及びキャリア周波数)の割当を制御する。具体的には、移動局装置14からのチャネル割当要求に応じて、空きスロットの有無を確認し、空きスロットが存在する場合は、当該いずれかの空きスロットにおけるいずれかのキャリア周波数により特定される通信チャネルを当該移動局装置14に割り当てるための制御を行う。空きスロットが存在しない場合は、いずれかのタイムスロットを選択して当該タイムスロットにおいて当該移動局装置14を空間多重させるための制御を行う。
また、チャネル割当制御部50は、後述する多重解消判定部56による判定結果に応じて、当該判定の対象であるタイムスロットにおける空間多重を解消するための制御を行う。空間多重を解消する手順については、図5に基づいて説明した通りであるので、ここでの説明は省略する。さらにチャネル割当制御部50は、移動局装置14との通信が終了すると、当該移動局装置14へのタイムスロットの割当を解除するための制御を行う。
チャネル割当履歴記憶部52は、RAM等により構成されており、チャネル割当制御部50が行うタイムスロットの割当及び割当の解除に係る情報を当該処理が行われた日時に関連づけて随時記録する。図3は、チャネル割当履歴記憶部52の一例を示す図である。同図では、2006年4月1日10時0分0秒にスロット#1が移動局装置PS#1に割り当てられ(1行目)、10時5分20秒にPS#1の通信が終了しスロット#1の割当が解除された(2行目)ことが示されている。このとき、スロット#1は一時的に空き状態(通信の行われない状態)となっており、この状態は10時5分40秒にスロット#1が別の移動局装置PS#2に割り当てられる(3行目)までの20秒間継続していたことが分かる。
図3によれば、以降、10時6分30秒にはスロット#1において空間多重が起動され、さらに別の移動局装置PS#3にスロット#1が割り当てられている(4行目)。その後10時15分10秒にPS#3の通信が終了し(5行目)、スロット#1における空間多重が解消され、10時21分50秒にはPS#2の通信が終了して、スロット#1は再び空き状態となっている(6行目)。
空き時間推定部54は、複数のタイムスロットのいずれかにおいて空間多重通信が行われている間に、他のいずれかのタイムスロットが空きスロットとなった場合に、一部又は全部のタイムスロットの使用状況に基づいて、当該空きスロットにおいて通信の行われない状態が継続する時間、すなわち当該空きスロットが再びいずれかの移動局装置14に割り当てられるまでの空き時間を推定する。ここで、タイムスロットの使用状況とは、タイムスロットの使用頻度や使用時間等のことであり、具体的には、タイムスロット毎に実測される空き時間や、上述したようにチャネル割当履歴記憶部52に記録された履歴情報に基づいて取得されるタイムスロット毎の各空き時間等のことである。
次に、空き時間推定部54が、チャネル割当履歴記憶部52に記録された履歴情報に基づいて、発生した空きスロットの空き時間を推定する処理について説明する。上記の通り、チャネル割当履歴記憶部52には、タイムスロット毎に、当該タイムスロットを割り当てた日時及びタイムスロットの割当を解除した日時が記録されている。このため、タイムスロットの割当がすべて解除されてから、いずれかの移動局装置14に当該タイムスロットが割り当てられるまでの時間をそれぞれ算出すれば、タイムスロット毎の各空き時間(以下、スロット空き時間)を取得することができる。空き時間推定部54は、チャネル割当履歴記憶部52から履歴情報を読み出すとともに、当該履歴情報に基づいて所定時間内におけるスロット空き時間の平均値を算出し、当該平均値を推定空き時間とする。こうすれば、基地局装置12における実際のタイムスロット割当実績に基づく平均的な空き時間を、推定空き時間とすることができる。
また、空き時間推定部54は、現在時刻に応じた所定時間内におけるスロット空き時間の平均値を算出するようにしてもよい。ここで、現在時刻に応じた所定時間内とは、現在時刻に基づいて始期と終期が定められる期間のことであり、具体的には、現在時刻の所定時間前からはじまって所定時間経過後までの時間帯をいう。例えば、直近の10分間における一部又は全部のタイムスロットにおけるスロット空き時間の平均値を推定空き時間としてもよい。また、現在時刻に応じた所定時間内は、カレンダーに従った同じ状況の時間帯、例えば同じ曜日の同一時間帯であってもよい。このようにすれば、基地局装置12におけるトラフィックの時刻変動や曜日変動に応じて発生した空きスロットにおける空き時間を推定できるようになる。
多重解消判定部56は、空き時間推定部54により推定される空き時間に基づいて、空間多重を解消するか否かを判定する。具体的には、空き時間推定部56により推定される空き時間が所定閾値以上である場合に、空間多重を解消すると判定する。そして、チャネル割当制御部50は、多重解消判定部56による判定結果に応じて、空間多重を解消する。こうすれば、発生した空きスロットが十分な空き時間を有しないと推定される場合には、空間多重解消の起動が制限されるようになる。このため、空間多重を解消してもすぐにまた空間多重が必要となるような通信のスループットを低下させる非効率な空間多重解消の起動が低減されるようになる。
なお、上記所定閾値は、一部又は全部のタイムスロットの使用状況に基づいて決定されるようにしてもよい。ここで、タイムスロットの使用状況とは、上記の通り、タイムスロットの使用頻度や使用時間等のことであり、具体的には、タイムスロット毎に実測される通信継続時間や、チャネル割当履歴記憶部52に記録された履歴情報に基づいて取得されるタイムスロット毎の各通信継続時間のことである。また、上記所定閾値は、現在時刻に応じた所定時間内における一部又は全部のタイムスロットに係る通信継続時間の平均値に基づいて決定されるようにしてもよい。ここで、現在時刻に応じた所定時間内とは、上記の通り、例えば、直近の10分間であってもよいし、同じ曜日の同一時間帯であってもよい。こうすれば、空間多重を解消するか否かを判定するための推定空き時間の閾値を決定できるようになり、トラフィックの曜日・時刻変動に応じて閾値を決定できるようになる。
また、多重解消判定部56は、空き時間推定部54により推定される空き時間が所定閾値未満であり、かつ、通信品質測定部37により測定される通信品質(移動局装置14から基地局装置12へのアップリンクにおける伝送路のひずみ、S/N比等)が所定品質未満であるタイムスロットが存在する場合に、当該タイムスロットにおける空間多重を解消すると判定するようにしてもよい。こうすれば、発生した空きスロットが十分な空き時間を有しないと推定される場合であっても、空間多重通信が行われているタイムスロットの通信品質が大きく劣化している場合には、空間多重解消が起動されるようになる。これにより、通信品質の劣化が低減され、移動局装置14によるハンドオーバや、基地局装置12によるスケジューリング(1のタイムスロットを2以上の移動局装置14に交互に割り当てることにより擬似的にタイムスロットを共有させること)等の干渉回避処理が実行される回数を抑えることができる。
次に、本発明の実施の形態に係る多重解消処理を、図4のフローチャートに基づいて説明する。同図に示す処理は、いずれかのタイムスロットおいて空間多重通信が開始されるとともに実行が開始される。
本処理が開始されると、チャネル割当制御部50は空きスロットの有無を監視する(S100)。
S100において空きスロットが検出されると、空き時間推定部54は、チャネル割当履歴記憶部52から履歴情報を読み出すとともに、当該履歴情報に基づいて直近の10分間におけるスロット空き時間の平均値を算出し、当該平均値を推定空き時間とする(S102)。次に、多重解消判定部56は、空き時間推定部54により推定された推定空き時間が所定閾値以上である否かを判定する(S104)。
S104において推定空き時間が所定閾値以上であると判定されると、チャネル割当制御部50は、空間多重されたいずれかの移動局装置にS100で検出された空きチャネルを割り当てることにより、当該空間多重を解消する(S108)。その後、全タイムスロットにおいて空間多重が解消されているか否かを判定し(S114)、解消されていれば本処理を終了し、解消されていなければS100からの処理を再実行する。
一方、S104において推定空き時間が所定閾値未満であると判定されると、多重解消判定部56は、通信品質測定部37により測定される通信品質が所定品質未満であるか否かを判定する(S106)。S106において通信品質が所定品質未満であると判定されれば、推定空きスロットが所定閾値未満であっても上記多重解消処理(S108)を行う。一方、S106において通信品質が所定品質以上であると判定されれば、S100からの処理を再実行する。
S100において空きスロットが検出されなければ、空きスロットを利用して空間多重を解消することはできない。このため、通信品質測定部37により測定される通信品質が所定品質未満であるか否かを判定し(S110)、通信品質が所定品質未満であると判定される場合に限り、当該空間多重通信が行われているタイムスロットにおいてスケジューリング等の干渉回避手段を実行し、当該タイムスロットにおける空間多重を解消する(S112)。S110において通信品質が所定品質以上であると判定されれば、S100からの処理を再実行する。
以上に述べた基地局装置及び基地局装置の制御方法によれば、空間多重通信中にいずれかの通信チャネルが空きチャネルとなった場合に、当該空きチャネルにおける推定空き時間に基づいて空間多重を解消するか否かを決定するため、空間多重を解消してもすぐにまた空間多重が必要となるような通信のスループットを低下させる非効率な空間多重解消の起動を低減することができる。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。例えば、本発明は、空間分割多重接続方式に時分割多重接続方式を併用した通信システムだけでなく、他の多重接続方式(例えばFDMAやCDMA)を併用した通信システムにも適用可能である。
本発明の実施の形態に係る移動体通信システムの構成図である。 本発明の実施の形態に係る基地局装置の機能ブロック図である。 チャネル割当履歴記憶部の一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る多重解消処理を示すフローチャートである。 空間多重を解消する処理を説明する図である。 従来の多重解消処理を示すフローチャートである。
符号の説明
10 移動体通信システム、12 基地局装置、14 移動局装置、16 通信ネットワーク、20 制御部、30 無線通信部、31 アダプティブアレイアンテナ、32 送信部、33 受信部、34 変調部、35 復調部、36 TDMA/TDD部、37 通信品質測定部、40 回線インターフェース、50 チャネル割当制御部、52 チャネル割当履歴記憶部、54 空き時間推定部、56 多重解消判定部。

Claims (11)

  1. 複数の通信チャネルそれぞれにおいて空間分割多重により複数の移動局装置それぞれと通信を行うことが可能であるとともに、いずれかの前記通信チャネルにおいて空間多重通信が行われている間に他のいずれかの前記通信チャネルが空きチャネルとなった場合に、空間多重通信中であるいずれかの前記移動局装置に前記空きチャネルを割り当てて該空間多重を解消する多重解消手段を備える基地局装置であって、
    前記空きチャネルにおいて通信の行われない状態が継続する空き時間を推定する空き時間推定手段と、
    前記空き時間推定手段により推定される空き時間に基づいて、前記空間多重を解消するか否かを判定する多重解消判定手段と、
    を含み、
    前記多重解消手段は、前記空き時間推定手段による判定結果に応じて、前記空間多重を解消する、
    ことを特徴とする基地局装置。
  2. 請求項1に記載の基地局装置において、
    前記多重解消判定手段は、前記空き時間推定手段により推定される空き時間が所定閾値以上である場合に、前記空間多重を解消すると判定する、
    ことを特徴とする基地局装置。
  3. 請求項2に記載の基地局装置において、
    空間多重通信が行われている前記通信チャネルにおける通信品質を測定する通信品質測定手段をさらに含み、
    前記多重解消判定手段は、前記空き時間推定手段により推定される空き時間が所定閾値未満であり、かつ、前記通信品質測定手段により測定される通信品質が所定品質未満である通信チャネルが存在する場合に、該通信チャネルにおける空間多重を解消すると判定する、
    ことを特徴とする基地局装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載の基地局装置において、
    前記空き時間推定手段は、一部又は全部の前記通信チャネルの使用状況に基づいて、前記空きチャネルにおける空き時間を推定する、
    ことを特徴とする基地局装置。
  5. 請求項4に記載の基地局装置において、
    前記空き時間推定手段は、一部又は全部の前記通信チャネルにおいて計測される空き時間に基づいて、前記空きチャネルにおける空き時間を推定する、
    ことを特徴とする基地局装置。
  6. 請求項5に記載の基地局装置において、
    前記空き時間推定手段は、現在時刻に応じた所定時間内における前記一部又は全部の通信チャネルに係る空き時間の平均値に基づいて、前記空きチャネルにおける空き時間を推定する、
    ことを特徴とする基地局装置。
  7. 請求項2乃至6のいずれかに記載の基地局装置において、
    前記所定閾値は、一部又は全部の前記通信チャネルの使用状況に基づいて決定される、
    ことを特徴とする基地局装置。
  8. 請求項7に記載の基地局装置において、
    前記所定閾値は、一部又は全部の前記通信チャネルにおいて計測される通信継続時間に基づいて決定される、
    ことを特徴とする基地局装置。
  9. 請求項8に記載の基地局装置において、
    前記所定閾値は、現在時刻に応じた所定時間内における前記一部又は全部の通信チャネルに係る通信継続時間の平均値に基づいて決定される、
    ことを特徴とする基地局装置。
  10. 請求項1乃至9のいずれかに記載の基地局装置において、
    前記通信チャネルは、キャリア周波数及び時分割多重によるタイムスロットとの組み合わせにより特定される、
    ことを特徴とする基地局装置。
  11. 複数の通信チャネルそれぞれにおいて空間分割多重により複数の移動局装置それぞれと通信を行うことが可能であるとともに、いずれかの前記通信チャネルにおいて空間多重通信が行われている間に他のいずれかの前記通信チャネルが空きチャネルとなった場合に、空間多重通信中であるいずれかの前記移動局装置に前記空きチャネルを割り当てて該空間多重を解消する多重解消ステップを備える基地局装置の制御方法であって、
    前記空きチャネルにおいて通信の行われない状態が継続する空き時間を推定する空き時間推定ステップと、
    前記空き時間推定ステップにおいて推定される空き時間に基づいて、前記空間多重を解消するか否かを判定する多重解消判定ステップと、
    を含み、
    前記多重解消ステップは、前記空き時間推定ステップにおける判定結果に応じて、前記空間多重を解消する、
    ことを特徴とする基地局装置の制御方法。
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