JP4765794B2 - 画像形成装置および用紙送り位置補正方法 - Google Patents

画像形成装置および用紙送り位置補正方法 Download PDF

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Description

本発明は、搬送される用紙の斜行や回転を正確に補正することができる画像形成装置および用紙送り位置補正方法に関する。
複写機、プリンタ等の画像形成装置には、所定の経路に沿って用紙を搬送する用紙搬送装置が組み込まれている。この用紙搬送装置の搬送路上には複数の搬送ローラが配設されており、各々の搬送ローラがモータ等を駆動源として回転駆動され、この搬送ローラの回転駆動にしたがって用紙を搬送方向の上流側から下流側に搬送している。
こうした用紙搬送装置を備える画像形成装置では、搬送中において用紙が傾いた状態で搬送される、いわゆる用紙のスキュー(斜行)が発生することがある。用紙が斜行したまま画像出力位置に送り込まれると、用紙に対して画像が傾いた状態で出力されることになる。このため、搬送中の用紙のスキューを補正する用紙整合装置が用いられている。
用紙整合装置による整合方式の一つに、用紙の側端を位置合わせの対象としてスキューを補正する方式がある。この整合方式では、用紙搬送路の片側に搬送方向に沿ってサイドガイドを設けるとともに、用紙搬送路中に斜行ローラを配置し、この斜行ローラによって搬送中の用紙をサイドガイド側に幅寄せして当該用紙の側端をサイドガイドに突き当てることにより、用紙のスキュー(サイドスキュー)を補正する。
このような用紙整合装置を備える画像形成装置として、例えば特許文献1、特許文献2、特許文献3に開示されたものが知られている。
特開平7−206225号公報 特開平10−53355号公報 特開2003−81490号公報
しかしながら、上記特許文献に開示された画像形成装置では、スキューの補正は実施できても、画像の用紙への転写部と定着部との距離が用紙長さ以下の場合には定着部分の用紙走行の影響を転写部が受け、用紙が走行に従って段々回転してしまう場合がある。あるいは該部分が用紙以上の長さであっても用紙両面に印字する場合には、印字初めは定着部の温度が高く、用紙の変形が大きいため表裏の位置ずれが発生する。また、一度定着が実施されることによりオイルが用紙に付着し、表と裏とでは用紙の挙動が異なり、表裏の印字位置ずれが顕著に目立つ要因となっている。
発明は、搬送される用紙の搬送方向と略直角な方向の位置ずれ量を検出するセンサと、前記センサによる位置ずれ量の検出を前記用紙の搬送方向に沿った複数領域に分けて行い、各領域での位置ずれ量の代表値を算出する演算部と、前記演算部によって算出した前記各領域での位置ずれ量の代表値に基づいて、次以降の用紙の搬送時の位置ずれ量を斜行成分と回転成分とに切り分け、前記斜行成分と前記回転成分とに対し独立して補正を行う制御部とを備えることを特徴とする画像形成装置を提供する。
本発明は、他の観点において、搬送される用紙の搬送方向と略直角な方向の位置ずれ量を、前記用紙の搬送方向に沿った複数領域に分けて行い、各領域での位置ずれ量の代表値を算出する工程と、前記各領域での位置ずれ量の代表値に基づいて、次以降の用紙の搬送時の位置ずれ量を斜行成分と回転成分とを切り分け、前記斜行成分と前記回転成分とに対し独立して補正を行う工程とを備えることを特徴とする用紙送り位置補正方法を提供する。
このような本発明では、搬送される用紙の搬送方向と略直角な方向の位置ずれを、用紙の搬送方向に沿った複数領域で検出し、この複数領域での位置ずれ量の代表値から用紙の搬送時の位置ずれ量を想定している。また、この想定した位置ずれ量の中の斜行成分と回転成分とを切り分けているため、想定後の用紙搬送では、想定した位置ずれ量を斜行成分と回転成分とに分けて独立して正確に補正することができるようになる。
したがって、本発明によれば、用紙の搬送における斜行や回転を未然に防止することができ、用紙に対する印字位置ずれのない高品位なプリントを提供することが可能となる。特に、用紙の表裏においてずれのない高品位なプリントを提供することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態を図に基づき説明する。図1は本発明が適用されるフルカラーの画像形成装置の全体構成を示す概略図である。図示したフルカラーの画像形成装置1は、大きくは、画像読み取り部2、画像形成部3および用紙搬送装置4によって構成されている。
画像読み取り部2は、透明な原稿台(プラテンガラス)にセットされた原稿の画像を読み取るものである。この画像読み取り部2は、例えばランプ、ミラーおよびキャリッジ等からなる光学走査系と、この光学走査系で読み取り走査された光学像を結像させるレンズ系と、このレンズ系で結像された光学像を受光して電気信号に変換する画像読み取りセンサ(例えば、3ラインCCDセンサ)とを備えて構成されている。
画像形成部3は、K(ブラック)、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)の各色に対応する4つの感光体ドラム5,6,7,8と、各々の感光体ドラムに対応する4つの一次転写ローラ9,10,11,12と、中間転写ベルト13と、二次転写ローラ14と、バキューム搬送部15と、定着器16とを備えた4連タンデム式の構成となっている。
各々の感光体ドラム5,6,7,8の周囲には、それぞれ帯電器、レーザ書き込み装置(レーザROS)、現像器、クリーナー等が配置されている。帯電器は感光体ドラムの表面を一様に帯電するもので、レーザ書き込み装置は帯電器によって帯電された感光体ドラムの表面にレーザ照射によって静電潜像を形成するものである。また、現像器は現像剤としてのトナーを感光体ドラムの表面に供給することにより静電潜像を可視化(現像)してトナー画像を形成するもので、クリーナーは感光体ドラムに残留する不要なトナーを取り除くものである。
これに対して、各々の一次転写ローラ9,10,11,12は、それぞれに対応する感光体ドラム5,6,7,8の近傍に中間転写ベルト13を介して対向状態に配置されている。これらの一次転写ローラ9,10,11,12は、上述のように感光体ドラム5,6,7,8上に形成されたトナー画像を中間転写ベルト13に転写(一次転写)するものである。中間転写ベルト13は、複数(図例では5つ)のベルト支持ローラによってループ状に張設されている。
二次転写ローラ14は、中間転写ベルト13と対向状態に配置されている。この二次転写ローラ14は、上述のように中間転写ベルト13に形成されたトナー画像を用紙に転写(二次転写)するもので、このトナー画像の転写位置(二次転写位置)が画像形成部3における画像出力位置となる。バキューム搬送部15は、二次転写ローラ14によってトナー画像が転写された用紙を定着器16へと搬送するものである。定着器16は、加熱加圧等によって用紙にトナー画像を定着させるものである。
一方、用紙搬送装置4は、第1のトレイ17、第2のトレイ18および第3のトレイ19に収容された各々の用紙の中から、ユーザー操作によって選択されたトレイの用紙あるいは自動選択機能によって選択されたトレイの用紙を、それぞれ所定の経路で搬送するものである。各々のトレイ17,18,19の近傍には、それぞれに対応する送り出しローラ20,21,22が配設されている。各々の送り出しローラ20,21,22は、それぞれ対応するトレイ17,18,19から一枚ずつ分離して呼び出された用紙を挟持(ニップ)して用紙搬送方向の下流側に用紙を送り出すものである。また、画像読み取り部2の近傍には、ユーザーによって操作される操作パネル23が設けられている。
ここで、各々の送り出しローラ20,21,22による用紙の送り出し位置から、上記画像形成部3における画像出力位置を経由して排出トレイ24に至る一連の用紙搬送路R1〜R5には、それぞれ用紙搬送のためのローラが適宜配設されている。第1のトレイ17に収容された用紙は、送り出しローラ20により送り出された後、第1の用紙搬送路R1を経由して合流搬送部25へと送り込まれる。また、第2のトレイ18に収容された用紙は、送り出しローラ21により送り出された後、第1の用紙搬送路R1を経由して合流搬送部25へと送り込まれる。一方、第3のトレイ19に収容された用紙は、送り出しローラ22によって合流搬送部25へと直接送り込まれる。
また、合流搬送部25に送り込まれた用紙は、第2の用紙搬送路R2を経由して、画像形成部3の画像出力位置へと送り込まれる。さらに、画像出力位置を通過した用紙は、バキューム搬送部15により定着器16に送り込まれた後、第3の用紙搬送路R3を経由して排出トレイ24に排出される。これに対して両面(第1面と第2面)に画像が形成される用紙は、定着器16を通過した後、第4の用紙搬送路R4を経由して両面用反転部28に送り込まれ、そこで表裏反転された後、第5の用紙搬送路R5を経由して再び合流搬送部25へと送り込まれる。
このような用紙搬送路R1〜R5において、第2の用紙搬送路R2には用紙整合部26とレジストローラ27とが配設されている。用紙整合部26は、第2の用紙搬送路R2に沿って搬送される用紙のスキュー補正を行う部分である。用紙整合部26の構成については後段で説明する。レジストローラ27は、互いに圧接状態に保持された一対のローラによって構成されたもので、それら一対のローラ間で用紙を挟持しつつ、当該ローラの回転によって画像出力位置に用紙を送り込むものである。
レジストローラ27による用紙の送り込みに際しては、図示しないタイミング調整手段によって画像出力位置に対する用紙の到達タイミングが調整される。タイミング調整手段は、レジストローラ27の手前(上流側)に設けられたレジセンサ(不図示)が用紙の通過を検知したタイミングに基づいて、レジストローラ27による用紙の搬送速度を可変することにより、画像出力位置へのトナー画像の到達タイミングに合わせて、当該画像出力位置に対する用紙の到達タイミングを調整する。
また、用紙搬送路R3,R5には、それぞれカール補正部29,30が設けられている。各々のカール補正部29,30は、定着器16でトナー画像を定着させるときに生じる用紙のカールを補正するためのものである。
続いて、上記構成からなるフルカラー画像形成装置1の動作について説明する。先ず、画像読み取り部2によって原稿の画像が読み取られると、これによって得られた画像信号を基に画像形成部3でトナー画像が形成される。この画像形成部3では、4つの感光体ドラム5,6,7,8を回転駆動しつつ、それぞれに対応する帯電器、レーザ書き込み装置(レーザROS)、現像器によって各感光体ドラム5,6,7,8の表面にK,Y,M,Cのトナー画像を順に形成する。このように形成された各色のトナー画像は、一次転写ローラ9,10,11,12によって順次、中間転写ベルト13上に重ね転写される。これにより、中間転写ベルト13には、4色トナーを重ね合わせた多色(フルカラー)のトナー画像が形成される。このように中間転写ベルト13に形成されたトナー画像は、当該中間転写ベルト13に担持されて画像出力位置(二次転写位置)へと送り込まれる。
一方、操作パネル23を用いてユーザーにより選択されたトレイの用紙、あるいは自動選択機能によって選択されたトレイの用紙は、画像出力位置にトナー画像が到達するタイミングに合わせてレジストローラ27により送り込まれる。例えば、上述のように選択されたトレイが第1のトレイ17であるとすると、送り出しローラ20によって送り出された用紙が第1の用紙搬送路R1を経由して合流搬送部25に送り込まれ、さらに第2の用紙搬送路R2を経由してレジストローラ27により画像出力位置へと送り込まれる。
これにより、画像形成部3の画像出力位置では、中間転写ベルト13に担持されたトナー画像(フルカラー画像)が二次転写ローラ14によって用紙に一括転写(二次転写)される。その後、用紙はバキューム搬送部15によって定着器16に送られ、そこでトナー画像の定着処理が施された後、第3の用紙搬送路R3を経由して排出トレイ24に排出される。
また、両面に画像形成が行われる用紙(両面コピーされる用紙)は、第4の用紙搬送路R4を経由して両面用反転部28に送られ、そこで表裏反転されて第5の用紙搬送路R5に送られる。その後、用紙は、第5の用紙搬送路R5に沿って搬送された後、送り出しローラ31の回転によりタイミング調整されて合流搬送部25に再度送り込まれる。以降は、上記同様にトナー画像が用紙に転写、定着された後、第3の用紙搬送路R3を経由して用紙が排出トレイ24に排出される。
本実施形態の画像形成装置1では、画像形成部3の用紙搬送経路におけるレジストローラ27と二次転写路螺14との間に用紙の搬送位置ずれ量を検出するセンサCISが配置され、このセンサCISによる検出結果を解析して用紙の搬送時の位置ずれ量を想定し、位置ずれ量の中の斜行と回転とを切り分けて正確な位置ずれ補正を行う点に特徴がある。
ここで、用紙の位置ずれ量を検出するセンサCIS(Contact Image Sensor)の仕組みについて説明する。図2は、センサの仕組みを説明する図である。図2(a)に示すように、センサCISには受光素子100が直列に等間隔で多数並んでいる。LED101等の発光部からの光を用紙が反射し、受光素子100の一つ一つに入射される。
受光素子100は入射した光の強さによってアナログ出力を行う。図2(b)に示すように、センサCISにはCPU200からクロックが入力され、クロックに同期して受光素子100の一つ一つの出力が外部に出力される。
そして、コンパレータ201によってセンサCISからの出力電位をあるスレッシュで比較し、デジタルに変換する(図2(c)参照)。トリガを与えることで受光素子出力が順に外部に出力される。トリガは一定の間隔で与える(本実施例では5ms)。トリガを与えて、クロックをカウントしていき、センサCISからのデジタル出力が発生したカウント値をカウンター203からCPU200に入力し、この値を用紙位置として表している。
本実施形態では、このようなセンサCISを用紙の搬送方向と略直角な方向に沿った2箇所に配置して、用紙の位置ずれ量を検出する。また、CPU200では、用紙の搬送方向に沿った複数の領域での位置ずれ量の代表値を算出し(演算部)、算出した各領域での位置ずれ量の代表値から用紙の搬送時の位置ずれ量を想定するとともに、その想定から位置ずれ量の中の斜行成分と回転成分とを切り分けて次以降の用紙の搬送時の位置ずれ量を補正する制御を行っている(制御部)。これら演算部や制御部は、CPU200で実行されるプログラム処理によって実現される。
次に、このようなセンサを用いた用紙の搬送位置ずれ検出について説明する。
<第1実施形態>
図1に示す画像形成装置1において、用紙はトレイ(第1のトレイ17,第2のトレイ18,第3のトレイ19のいずれか)より各々の送り出しローラ20,21,22により搬送され、搬送路を経由して画像形成部3へと送られる。画像形成部3の二次転写ローラ14の前にはセンサCISが用紙の両端に設置されている。この各々をCIS<1>,CIS<2>とする(図3参照)。センサCISは例えば300dpiの解像度を持ち、用紙と接触し端部位置を検知する。なお、センサCISの汚れ防止のため、用紙の上側に設置するのが望ましい。
図3は、ベルト面からみた印字画像を、重ねあわされる用紙を透かしてみた図である。本図は理想状態を示しており、用紙に二次転写された画像は定着部を経て定着され、図4に示すようなプリント状態となる。なお、図5は、用紙にスキューが発生した場合の状態を示しており、このようなスキューが発生したまま印字を行うと図6のような歪んだプリント状態となってしまう。
本実施形態では、センサCISのサンプリング周期を5msとし、用紙はA3、プロセススピードが220mm/sであるとする。この時のCIS1,CIS2の出力と、出力の差分の1/2を示したグラフが図7である。
ここで、CIS<1>,CIS<2>は端部の用紙のずれを、差分の1/2は用紙ずれの絶対値を表している。なお、このグラフでは用紙搬送部分の波形のみを予め抜き出している。つまり、センサCISの点灯画素位置分だけオフセットしていることになる。センサCISの出力は検知誤差分と用紙端部の真直度の影響を受けるため理想状態であっても一定とはなっていない。横軸にはサンプリング周期である5msのカウント数を示している。すなわち、100ポイントは500msを意味している。縦軸は用紙ずれ量を表しており、その単位はセンサCISの分解能である300dpiであるから約85μmとなっている。横軸のポイントは、A3用紙が搬送される時間をサンプリング周期で除した数になり、420/220/0.005=381ポイントと求められる。
用紙の挙動を求めるために、ここではA3用紙を搬送方向に4分割し、4分割点の用紙位置ずれの平均値を算出する。横軸ポイントは381であるから、95ポイントずつの平均をとる。nポイント部の用紙ずれをzure(n)と表し、4分割されたエリアを各々Area1,Area2,Area3,Area4とおくとずれは以下の式で表される。
Area1Z=Ave(zure(1)〜zure(95))
Area2Z=Ave(zure(96) 〜zure(190))
Area3Z=Ave(zure(191)〜zure(285))
Area4Z=Ave(zure(286)〜zure(380))
センサCISの出力例は図7の通りである。次に、4分割された位置の目標値(想定値
)を求める。制御箇所は4分割されたエリア毎の先頭とし、目標値はエリア毎の最後とす
る。4分割されたエリアの目標値をT(arget)Area1,TArea2,TArea3,TArea4とすると、
TArea1=(Area1Z+Area2Z)/2
TArea2=(Area2Z+Area3Z)/2
TArea3=(Area3Z+Area4Z)/2
TArea4=TArea3+(2Area4Z-TArea3)*2=2Area4Z-TArea3=Area4Z*3/2-Area3Z/2
と表される。
り位置補正方法を提供する。
そして、1枚目の用紙を搬送した時に求めた位置ずれ量からこの想定値を求め、ここから位置ずれ量の中の斜行成分と回転成分とを切り分ける。そして、2枚目以降の用紙搬送において先に求めた斜行成分および回転成分を相殺する補正を行う。なお、ここで、用紙の位置ずれを補正する制御には機械的な機構を用いるが、制御機構本体の精度あるいは機構制御に追随する用紙の挙動にはある程度のずれがあるため、斜行成分と回転成分との補正最小分解能を各々SKRes(olution), Rev(olve)Resと置く。
用紙の挙動は、進行方向に向かって湾曲(片側に振れたとして、用紙進行に従って他方に振れる)することがないため、TArea1を斜行成分とし、TArea2〜TArea4に回転成分を分離する。つまり、用紙の位置ずれが斜行成分のみであればArea1で想定した斜行成分がArea2〜Area4まで正比例して現れるが、この正比例分を超える位置ずれ量が回転成分ということになる。この性質を利用して斜行成分と回転成分との切り分けを行う。
1.Area1領域の補正量を求める。
|TArea1| >= SKRes の場合には制御量を CntSK として、CntSK=TArea1/SKRes の整数部分(小数点以下切捨て)とする。斜行成分は |TArea1| < SKRes の場合、「0」となる。
2.Area2領域の補正量を求める。
斜行成分(Area1の補正量)が「0」だった場合、|TArea2| >= RevRes の場合に制御量
を CntRev1 としてCntRev1=TArea2/RevRes の整数部分とする。
斜行成分が「0」でなかった場合には、CntRev1=(TArea2-CntSK×SKRes×2)/RevRes の
整数部分とする。
3.Area3領域の補正量を求める。
斜行成分(Area1の補正量)が「0」だった場合、|TArea3| >= RevRes の場合に制御量
を CntRev2 として CntRev2=TArea3/RevRes の整数部分とする。
斜行成分が「0」でなかった場合には、CntRev1=(TArea3-CntSK×SKRes×3)/RevRes の
整数部分とする。
4.Area4領域の補正量を求める。
斜行成分(Area1の補正量)が「0」だった場合、|TArea4| >= RevRes の場合に制御量
を CntRev3 として CntRev3=TArea4/RevRes の整数部分とする。
斜行成分が「0」でなかった場合には、CntRev3=(TArea4-CntSK×SKRes×4)/RevRes の
整数部分とする。
用紙の挙動は、用紙サイズ、両面の場合には表裏を区別して記憶しておき、次回の用紙搬送時に反映させる。上記制御量において斜行成分を例に取り補足する。用紙挙動制御前に1枚目の用紙を検知し上記アルゴリズムによって CntSK の制御量が求められる。2枚目はこの値に従って用紙が制御されるが、2枚目用紙の挙動を再度検知して上記アルゴリズムにより、新たな制御量 NewCntSK が計算される。そして3枚目は2枚目の制御量に、2枚目を検知した結果の新たな制御量が加算された、CntSK+NewCntSK で制御を行う。なお、ここではA3用紙を4分割する例を挙げたが、分割数は任意でよい。
<第2実施形態>
斜行成分を切り出す箇所までは第1実施形態と同一である。次に、(TArea4-CntSK×SKRes×4)/RevRes を求める。求めた値は回転成分の最終制御量であるから、用紙搬送時間に対して均等になるように制御タイミングを可変とする。例えば、最終制御量が「5」とでたら、5回補正を行うようにタイミングを変化させる。
上記のように、搬送時の用紙の位置ずれ量を想定した後は、次以降の用紙の搬送においてこの想定した位置ずれ量を相殺するための搬送制御を行う。本実施形態では、想定した位置ずれ量の中から斜行成分と回転成分とを切り分けているため、各々の成分について独立して制御を行うことができる。
ここで、斜行成分の補正方法としは、特開2003−81490号公報に開示される技術を適用する。また、回転成分については、2ndBTRのIN/OUTニップ圧を可変することで調整する。2ndBTRの軸を片側は固定し、他方を縦溝に沿って可動な構成とする。可動する側の軸に中心が偏ったカムが密接されている。カムを回転させることにより、軸が上下方向に動き、ニップ圧を可変する。ニップ圧の高いほうが用紙を押さえつける力が強いので、回転の中心側となる。
図8は、本実施形態に係る用紙送り位置補正方法の流れを説明するフローチャートである。先ず、1枚目の用紙を搬送して、その搬送位置ずれを検知する(ステップS1)。位置ずれの検知は先に説明したセンサCISによって行う。次に、この位置ずれの検知から位置ずれ量を計算する(ステップS2)。この位置ずれ量の計算では、1枚目の用紙の搬送方向に沿った複数領域での位置ずれ量の平均値から想定した値を求め、この想定した値から斜行成分および回転成分を切り分けておく。
次に、ジョブが終了か否かを判断し(ステップS3)、終了の場合には処理を終える。一方、終了でない場合には、2枚目以降の用紙搬送を行う。そして、2枚目以降の用紙の搬送において、先のステップS2で計算した位置ずれ量の想定の斜行成分および回転成分を相殺する搬送制御を行うとともに、その用紙の搬送における位置ずれ量をセンサで検知する(ステップS4)。
この位置ずれ量の検知では、先に想定した位置ずれ量の斜行成分および回転成分を相殺していることから、理想的には2枚目以降の用紙の搬送位置ずれは発生せず、2枚目以降の用紙の搬送位置ずれ量はゼロということになる。しかし、実際には1枚目の用紙搬送の位置ずれ量に基づいて2枚目以降の用紙の搬送位置ずれを補正しているため、新たな位置ずれが発生すると相殺しきれないことになる。そこで、2枚目以降の用紙の搬送でもセンサによって位置ずれ量を検出する。ここで検出する位置ずれ量も先と同様に複数の領域に分割して行い、各領域の平均値から位置ずれ量の想定を行う。そして、以前に計算した位置ずれ量の想定値と今回計算した想定値とを加算し、これに基づき次以降の用紙搬送時の補正量を制御する。これを繰り返し行うことで、用紙搬送における位置ずれの経時変化にも対応できるようになる。
図9は、他の用紙送り位置補正方法の流れを説明するフローチャートである。ここでは、予め用紙搬送における位置ずれ量の斜行成分および回転成分が記憶部(例えば、不揮発性メモリ)に記憶されている場合の補正方法である。すなわち、先ず記憶値に基づいて1枚目の用紙搬送で位置ずれ量の補正を実行する(ステップS11)。そして、位置ずれ量の補正を実行した1枚目の用紙の搬送で実際の位置ずれを検知する(ステップS12)。
位置ずれの検知は先に説明したセンサCISによって行う。次に、この位置ずれの検知から位置ずれ量を計算する(ステップS13)。この位置ずれ量の計算では、1枚目の用紙の搬送方向に沿った複数領域での位置ずれ量の平均値から想定した値を求め、この想定した値から斜行成分および回転成分を切り分けて記憶部に記憶する。
次に、ジョブが終了か否かを判断し(ステップS14)、終了の場合には処理を終える。一方、終了でない場合には、2枚目以降の用紙搬送を行う。そして、2枚目以降の用紙の搬送において、先のステップS13で記憶した位置ずれ量の想定の斜行成分および回転成分を相殺する搬送制御を行うとともに、その用紙の搬送における位置ずれ量をセンサで検知する(ステップS15)。
ここで検出する位置ずれ量も先と同様に複数の領域に分割して行い、各領域の平均値から位置ずれ量の想定を行う。その後、以前に計算した位置ずれ量の想定値と今回計算した想定値とを加算して記憶しておき、これに基づき次以降の用紙搬送時の補正量を制御する。これを繰り返し行うことで、用紙搬送における位置ずれの経時変化にも対応できるようになる。また、図9に示す用紙送り位置補正方法では、1枚目の用紙についても事前に記憶してある位置ずれ量の想定値を用いて補正することができるようになる。
本発明が適用されるフルカラー画像形成装置の全体構成を示す概略図である。 センサの仕組みを説明する図である。 センサの配置を説明する図である。 理想のプリント状態を示す図である。 スキューが発生した状態を示す図である。 スキューが発生した場合のプリント状態を示す図である。 センサ出力例を示す図である。 本実施形態に係る用紙送り位置補正方法の流れを説明するフローチャートである。 他の用紙送り位置補正方法の流れを説明するフローチャートである。
符号の説明
1…画像形成装置、2…画像読み取り部、3…画像形成部、4…用紙搬送装置、5〜8…感光体ドラム、9〜12…一次転写ローラ、13…中間転写ベルト、14…二次転写ローラ、16…定着器、CIS…センサ

Claims (4)

  1. 搬送される用紙の搬送方向と略直角な方向の位置ずれ量を検出するセンサと、
    前記センサによる位置ずれ量の検出を前記用紙の搬送方向に沿った複数領域に分けて行い、各領域での位置ずれ量の代表値を算出する演算部と、
    前記演算部によって算出した前記各領域での位置ずれ量の代表値に基づいて、前記用紙の搬送時の位置ずれ量を斜行成分と回転成分とに切り分け、前記斜行成分と前記回転成分とに対し独立して補正を行う制御部と
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記位置ずれ量の中の斜行成分と回転成分とを記憶する記憶部を備えており、
    前記制御部は、前記記憶部に記憶された斜行成分と回転成分とを参照して次以降の用紙の搬送時の位置ずれ量を補正する
    ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記センサは、次以降の用紙の搬送時の位置ずれ量も検出し、
    前記演算部は、前記センサによって検出した前記次以降の用紙の搬送時の位置ずれ量から前記各領域での位置ずれ量の代表値を算出し、
    前記制御部は、前記演算部によって算出した前記各領域での位置ずれ量の代表値から前記次以降の用紙の搬送時の位置ずれ量を想定するとともに、その想定から位置ずれ量の中の斜行成分と回転成分とを切り分けて、先の斜行成分と回転成分とに各々加算して次以降の用紙の搬送時の位置ずれ量を補正する
    ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  4. 搬送される用紙の搬送方向と略直角な方向の位置ずれ量を、前記用紙の搬送方向に沿った複数領域に分けて行い、各領域での位置ずれ量の代表値を算出する工程と、
    前記各領域での位置ずれ量の代表値に基づいて、前記用紙の搬送時の位置ずれ量を斜行成分と回転成分とを切り分け、前記斜行成分と前記回転成分とに対し独立して補正を行う工程と
    を備えることを特徴とする用紙送り位置補正方法。
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