JP4765559B2 - 光伝送システム、ノード、光伝送方法およびプログラム - Google Patents
光伝送システム、ノード、光伝送方法およびプログラム Download PDFInfo
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Description
この発明の実施の形態1による光伝送システムは、固定波長の測定用光信号を用いて、隣接ノード間のリンクの波長分散量を測定し、この測定したリンクの波長分散量の情報を各ノードに通知し、各ノードのテーブルで分散管理された各リンクの波長分散量の情報に基づいて、可変波長の測定用光信号を用いて、光パスの波長分散量を測定するというように、光パスの波長分散量の測定を二段階としたので、光パスの波長分散量を迅速かつ低コストに精度良く求めることができるものである。さらに、この発明の実施の形態1による光伝送システムは、光パスの波長分散量の測定結果に基づいて、光パスの波長分散量を補償するようにしたので、分散補償された光パスを動的に設定可能なものである。
図1において、1、2は光伝送システムのエッジ部分に位置するノードとしてのエッジノードである。3、4、5は光伝送システムのコア部分に位置するノードとしてのコアノードである。6、7、8、9、10は各ノード1、2、3、4、5を接続するリンクとしての光ファイバである。11は光伝送システムを制御するための制御ネットワークである。12、13は光伝送システムに接続されるクライアント装置であり、実際にはルータやスイッチ等である。なお、制御ネットワーク11は各ノード1、2、3、4、5やクライアント装置12、13に接続されている。
図2において、21はクライアント装置12を収容し、光伝送システムを介して、所望の光信号により相手ノードと通信するためのクライアント収容部である。22は波長分散量を測定するために光ファイバ毎に設けた第1の測定部としての波長分散量測定部、23はクライアント収容部21や波長分散量測定部22から送信される互いに異なる波長の光信号を光ファイバ6へ合波したり、逆に光ファイバ6内を伝搬してきた複数波長の光信号を波長ごとにクライアント収容部21や波長分散量測定部22へ分波したりする光合分波器である。24は、制御ネットワーク11に接続され、本装置を制御するための設定部および通知部としてのノード制御部である。なお、図2では、図1で図示を省略した複数のクライアント装置12を接続した場合を示している。また、エッジノード2の構成は、エッジノード1のものと同様である。
図1において、コアノード3は、クライアント装置12、13とは接続されず、エッジノード1やコアノード4、5と接続するための光ファイバ6、7、8と接続されている。図3において、22は波長分散量を測定するために各光ファイバ毎に設けた第1の測定部としての波長分散量測定部、23は各光ファイバ毎に設けた光合分波器である。31は光合分波器23で分波された光信号を交換するための光スイッチである。24は、制御ネットワーク11に接続され、本装置を制御するための設定部および通知部としてのノード制御部である。なお、コアノード4、5の構成は、コアノード3のものと同様である。
図4において、41はクライアント装置12とのインタフェースをとるためのクライアントインタフェース部である。42は本光伝送システム内での光信号を送受信するための可変波長光信号送受信部である。43は波長分散量を動的に補償するための可変分散補償部である。44はクライアント収容部12間の光パスにおける波長分散量を測定するための第2の測定部としての光パス波長分散量測定部である。
まず、光伝送システムを構成する全ノードは、ノード間(ここでは、ノード間をリンクと呼ぶ)の光ファイバの波長分散量を測定する(リンク単位の波長分散量の測定)。例えば、エッジノード1とコアノード3は、それぞれのノードの波長分散量測定部22により光ファイバ6の波長分散量を測定する。なお、測定方法としては、固定波長の測定用光信号を二波長用いて、その二つの光信号の伝送遅延時間差を測定することにより波長依存性を測定し、これを波長で微分することによって波長分散量を求めるようにする。同様に、各ノードは、対向するノード間に敷設されている光ファイバの波長分散量を測定する。その結果、各ノードは、自ノードに接続されている光ファイバとしての各リンクの波長分散量を知ることができる。図5は、コアノード3における波長分散量管理テーブルであり、例えばコアノード3のポートP31は、エッジノード1のポートP13と光ファイバ6を介して接続されており、このリンクの波長分散量はD31であることを示している。
最初に、エッジノード1は、図6に示した波長分散量管理テーブルを用い、設定された光パスの各リンクの波長分散量を累積する。たとえば、エッジノード1からエッジノード2までの光パスが、コアノード3、4を経由する場合の累積波長分散量D12は、D13+D34+D42となる。
この発明の実施の形態2による光伝送システムは、固定波長の測定用光信号を用いて、隣接ノード装置間のリンクの波長分散量を測定し、この測定したリンクの波長分散量の情報をサーバ装置に通知し、このサーバのテーブルで集中管理された各リンクの波長分散量の情報に基づいて、可変波長の測定用光信号を用いて、光パスの波長分散量を測定するというように、光パスの波長分散量の測定を二段階としたので、光パスの波長分散量を迅速かつ低コストに精度良く求めることができるとともに、光伝送システムの大規模化にも低コストで柔軟に対応できるものである。さらに、この発明の実施の形態1による光伝送システムは、光パスの波長分散量の測定結果に基づいて、光パスの波長分散量を補償するようにしたので、分散補償された光パスを動的に設定可能なものである。
図7において、71は波長分散量管理サーバである。なお、その他の構成は、図1〜図6に示した実施の形態1によるものと同様である。
ノード間の光ファイバの波長分散量を測定し、図5のような波長分散量管理テーブルを作成するまでの動作は、実施の形態1と同様である。
3、4、5 コアノード
6、7、8、9、10 光ファイバ
22 波長分散量測定部
24 ノード制御部
43 可変分散補償部
44 光パス波長分散量測定部
71 波長分散量管理サーバ
Claims (10)
- 隣接ノード間のリンクの波長分散量を、予め定められた第1の光波長の測定用光信号を用いて測定する第1の測定部と、
送信端としてのノードと受信端としてのノードとの間の光パスを設定する設定部と、
前記設定部で設定された光パスにおける通信で使用される波長を含む第2の光波長の測定用光信号であって、前記第1の測定部により測定された前記隣接ノード間のリンクにおける波長分散量に基づいて補償された測定用光信号を用いて、前記光パスにおける波長分散量を測定する第2の測定部と、
を備えたことを特徴とする光伝送システム。 - 前記第2の測定部で測定された波長分散量の情報に基づいて、前記光パスの波長分散量を補償する補償部と、
を備えたことを特徴とする請求項1に記載の光伝送システム。 - 前記第1の測定部で測定された波長分散量の情報を各ノードに通知する通知部と、を備え、
前記第2の測定部は、前記通知部で通知された波長分散量の情報に基づいて、前記設定部で設定された光パスの波長分散量を測定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の光伝送システム。 - 前記第1の測定部で測定された波長分散量の情報を記憶するサーバと、を備え、
前記第2の測定部は、前記サーバで記憶された波長分散量の情報に基づいて、前記設定部で設定された光パスの波長分散量を測定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の光伝送システム。 - 前記第1の光波長は固定波長であり、
前記第2の光波長は可変波長であること、
を特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の光伝送システム。 - 自ノードと隣接ノードとの間のリンクの波長分散量を、予め定められた第1の光波長の測定用光信号を用いて測定する第1の測定部と、
送信端としての自ノードと受信端としての他のノードとの間の光パスを設定する設定部と、
前記設定部で設定された光パスにおける通信で使用される波長を含む第2の光波長の測定用光信号であって、前記第1の測定部で測定された前記自ノードと前記隣接ノードとの間のリンクにおける波長分散量に基づいて補償された測定用光信号を用いて、前記光パスにおける波長分散量を測定する第2の測定部と、
を備えたことを特徴とするノード。 - 前記第2の測定部で測定された波長分散量の情報に基づいて、前記光パスの波長分散量を補償する補償部と、
を備えたことを特徴とする請求項6に記載のノード。 - 前記第1の測定部で測定された波長分散量の情報を他の各ノードに通知する通知部と、
を備え、
前記第2の測定部は、他の各ノードの前記通知部から通知された波長分散量の情報に基づいて、前記設定部で設定された光パスの波長分散量を測定することを特徴とする請求項6または請求項7に記載のノード。 - 隣接ノード間のリンクの波長分散量を、予め定められた第1の光波長の測定用光信号を用いて測定する第1の測定ステップと、
送信端としてのノードと受信端としてのノードとの間の光パスを設定する設定ステップと、
前記設定ステップで設定された光パスにおける通信で使用される波長を含む第2の光波長の測定用光信号であって、前記第1の測定ステップにより測定された前記隣接ノード間のリンクにおける波長分散量に基づいて補償された測定用光信号を用いて、前記光パスにおける波長分散量を測定する第2の測定ステップと、
を備えたことを特徴とする光伝送方法。 - 電子計算機に、
隣接ノード間のリンクの波長分散量を、予め定められた第1の光波長の測定用光信号を用いて測定する第1の測定処理と、
送信端としてのノードと受信端としてのノードとの間の光パスを設定する設定処理と、
前記設定処理で設定された光パスにおける通信で使用される波長を含む第2の光波長の測定用光信号であって、前記第1の測定処理により測定された前記隣接ノード間のリンクにおける波長分散量に基づいて補償された測定用光信号を用いて、前記光パスにおける波長分散量を測定する第2の測定処理と、
を実行させるためのプログラム。
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