JP4695990B2 - 光ネットワーク、ノード装置、および経路計算サーバ - Google Patents

光ネットワーク、ノード装置、および経路計算サーバ Download PDF

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Description

本発明は、全光型の光ネットワークにおけるノード装置の分散補償器の制御に関するものである。
インターネットなどのトラヒックの増大に対応するために、10Gb/s〜40G/s、将来的にはそれ以上の帯域を1つの波長に乗せて伝送し、光クロスコネクトなどのノード装置において波長または波長の束を光のまま交換することで、数十km以上の長距離の全光パスをトラヒック需要に応じ動的に設定する光ネットワークシステムが、今後のバックボーンネットワークシステムと目され研究開発が進んでいる。
長距離にわたる光伝送では、波長分散(chromatic dispersion、以下、分散と略す)を主とする品質劣化要因の影響により伝送波形が歪む。そのため、分散補償ファイバや可変分散補償器といった分散補償手段に光信号を通して歪みを補償する必要がある。分散によって生じる歪みの尺度は分散量と呼ばれ、光ファイバの種別に依存して距離と共に増大する。特に、上述した全光パスを動的に設定する光ネットワークシステムでは、光パスの経路毎に距離や分散量が異なる。そのため、補償できる分散量が固定の分散補償ファイバは光ネットワークシステム内での適用範囲が限定されてしまう。これに対して、可変分散補償器は、光パスに応じて補償すべき分散量をチューニングできるため、上述した全光パスを動的に設定する光ネットワークシステムに有効である。
たとえば、非特許文献1には、40Gb/sの信号を載せた光パスを切替え、光パスの切替の前後で異なる分散量に応じて可変分散補償器をチューニングする技術が開示されている。具体的には、受信側で信号品質を測定し、測定した信号品質に基づいて可変分散補償器のパラメータを調整するサイクルを繰り返して、可変分散補償器をチューニングするようにしている。
しかしながら、非特許文献1に記載の従来技術では、予め補償すべき分散量の値がわからないと、受信側で信号品質を測定し、測定した信号品質に基づいて可変分散補償器のパラメータを調整するサイクルを多数回繰り返すことになり、チューニング時間が長くなってしまい、動的光パス設定や障害発生時の迂回光パスへの切替においてユーザデータが迅速に導通せず、光ファイバの利用効率が低くまた障害時のサービス断時間が長くなるという問題があった。
この問題への対策として、光パス設定時に光パスの大まかな分散量が分かればそれに基づき可変分散補償器のパラメータを初期設定できるので、たとえ設定が最適でなくても信号品質の測定と可変分散補償器のパラメータ調整のサイクルの回数が大幅に減少し、チューニング時間を劇的に短縮することができる。
従来から、光パス設定時に光パスの分散量を算出する方法に関する種々の技術が考えられている。たとえば、特許文献1には、ノード装置間のリンク毎に光信号の劣化パラメータを定義し、光通信ネットワークで用いられるルーティングプロトコルを利用して、リンクを収容するノード装置が劣化パラメータを他ノード装置に対して広告する技術が開示されている。光パスを設定しようとするノード装置は、他ノード装置から劣化パラメータを受信しているので、光パスの経路として選ばれるリンクの劣化パラメータから光パス全体の信号品質の劣化量を計算し、経路選択に反映することができる。
図16を参照して、特許文献1に記載の従来技術を詳細に説明する。なお、長距離伝送における光信号の品質劣化の主要因は分散であるため、劣化パラメータを分散量と読み替えて説明する。図16は、特許文献1に記載の従来技術が適用される光ネットワークの構成図である。図16において、光ネットワークは、ノード装置501〜505を備えており、ノード装置501とノード装置502との間はリンク511で接続され、ノード装置501とノード装置503との間はリンク512で接続され、ノード装置501とノード装置505との間はリンク513で接続され、ノード装置502とノード装置505との間はリンク514で接続され、ノード装置503とノード装置504との間はリンク515で接続され、ノード装置504とノード装置505との間はリンク516で接続されている。
また、リンク511の劣化パラメータ(分散量)はα511であり、リンク512の分散量はα512であり、リンク513の分散量はα513であり、リンク514の分散量はα514であり、リンク515の分散量はα513であり、リンク515の分散量はα515である。リンク511〜516の分散量は、ノード装置501〜505によってリンク511〜516を経由して広告されている。
ここで、ノード装置501からノード装置504への光パスを考える。ノード装置501からノード装置504への光パス候補は、
(光パス候補1)ノード装置501→ノード装置503→ノード装置504
(光パス候補2)ノード装置501→ノード装置505→ノード装置504
(光パス候補3)ノード装置501→ノード装置502→ノード装置505→ノード装置504
の3通りである。
光パス候補の分散量は、経由するリンク511〜516の分散量の和である。ノード装置501〜505は分散量α511〜α516を認識している。よって、光パス候補1〜3の起点となるノード装置501は、
光パス候補1の分散量=α512+α516
光パス候補2の分散量=α513+α516
光パス候補3の分散量=α511+α514+α516
を算出し、算出した分散量を可変分散補償器のパラメータ設定に用いることができる。
特開2003−234823号公報 M.Yagi, S. Satomi, S. Tanaka, S. Ryu, and S. Asano, "Field Trial of Automatic Chromatic Dispersion Compensation for 40-Gb/s-Based Wavelength Path Protection," IEEE Photonics Technology Letters, Vol.17, No.1, 229頁, 2005年
しかしながら、上記特許文献1に記載の従来技術は、可変分散補償器のパラメータ設定を目的とするものではなく、光パス候補の品質劣化度合いを予め計算して閾値を超える場合にのみ光パスの中間のノード装置にて識別再生中継器を挿入することで、識別再生中継器の使用数を低減するものである。そのため、上記特許文献1に記載の分散量の算出では、
(1)可変分散補償の技術は盛んに研究され年々進歩しており、光ネットワークを構成するノード装置がインフラとして継続的に使用されるうちに性能が格段に向上した分散補償器が入手可能になると予想されること。
(2)可変分散補償の技術が様々であることから、分散補償能力が高く高価な分散補償器と分散補償能力が低く安価な分散補償器とが使い分けられると想定されること。
の2点から、可変の分散補償器を柔軟に制御することは難しい。
すなわち、上記(1),(2)を考えると、光パスを動的に設定可能な全光型の光ネットワークにおいて、トラヒック需要の増大に応じて新たなノード装置を追加したり、分散補償能力が低くても補償可能な近距離光パスと高い分散補償能力を要する長距離光パスとで分散補償手段を使い分けたりする場合、光ネットワーク内に分散補償能力が高いノード装置と分散補償能力が低いノード装置が混在することになる。しかしながら、上記特許文献1の従来技術では、リンク毎の分散量しか広告しないため、光パスの経路に応じてノード装置の分散補償能力の高低を適切に使い分ける制御を実現することはできないという問題があった。
また、光パスの経路選択は通常光パスの起点ノードで実行されるか経路計算サーバにて実行され起点ノード装置へ伝えられるので、上記特許文献1に記載の従来の技術を用いて経路選択時に光パスの分散量を算出しても、算出した分散量は起点となるノード装置しか知り得なかった。光パスは双方向なので、分散補償手段がデータの送信側・受信側いずれに配置される場合でも、分散補償手段へのパラメータ設定は起点および終点のノード装置にて必要であるが、特許文献1に記載の従来技術では、起点ノード装置から終点ノード装置へ分散量または分散補償手段へ設定すべきパラメータの情報を伝える技術は開示されていない。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、異なる分散補償能力の可変分散補償器を複数有するノード装置間において光パスを設定する際に、設定する光パスの分散量に応じて、光パスの起点および終点となるノード装置の可変分散補償器を選択する光ネットワークを得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、異なる最大分散補償能力の可変分散補償器を有するネットワーク側光送受信部を複数備える複数のノード装置が、リンクによって接続される光ネットワークにおいて、前記ノード装置は、各リンクに対応付けて、当該リンクの端点となるノード装置を識別するためのノード番号と、当該リンクのコスト、未使用帯域、および分散量とが登録されるリンク情報テーブルと、前記光ネットワーク内の各ノード装置のノード番号および当該ノード番号が示すノード装置のネットワーク側光送受信部に対応付けて、当該ネットワーク側光送受信部が有する可変分散補償器の分散補償能力が登録される分散補償能力情報テーブルと、光パス設定要求によって光パスの起点ノード装置となる場合、前記リンク情報テーブルに基づいて、少なくとも1つのリンクからなる光パスを選択し、選択した光パスの分散量を算出し、自装置のノード番号および当該ノード番号が示すノード装置のネットワーク側光送受信部に対応付けて前記分散補償能力情報テーブルに登録されている分散補償能力の値が、算出した分散量以上であって、かつ算出した分散量に最も近いネットワーク側光送受信部と、前記光パスの終点となるノード装置のノード番号および当該ノード番号が示すノード装置のネットワーク側光送受信部に対応付けて前記分散補償能力情報テーブルに登録されている分散補償能力の値が、算出した分散量以上であって、かつ算出した分散量に最も近いネットワーク側光送受信部とを選択し、選択した光パス、選択した自装置のネットワーク側光送受信部のネットワーク側光送受信部番号、当該光パスの終点となるノード装置のノード番号および選択した終点となるノード装置のネットワーク側光送受信部を示すネットワーク側光送受信部番号を含む選択結果を出力する経路選択部と、前記選択結果を受けた場合には前記選択結果に基づいて、自装置のネットワーク側光送受信部を光パスに用いることを設定するとともに、前記リンク情報テーブルおよび分散補償能力情報テーブルを更新し、他のノード装置が通知する光パス設定要求を受けた際に、自装置が終点ノードである場合には受信した光パス設定要求に含まれるネットワーク側光送受信部番号が示すネットワーク側光送受信部を光パスに用いることを設定する制御部と、自装置が収容するリンクに対応付けて、当該リンクの端点となるノード装置を識別するためのノード番号、当該リンクのコスト、未使用帯域、および分散量を含むリンク情報と、自装置のノード番号、当該ノード番号が示すノード装置のネットワーク側光送受信部を識別するためのネットワーク側光送受信部番号、および当該ネットワーク側光送受信部番号が示すネットワーク側光送受信部が有する可変分散補償器の分散補償能力を含む分散補償能力情報を他のノード装置に広告するとともに、前記選択結果を受けた場合には、前記選択結果に基づいて光パスの終点となるノード装置に対して選択した終点となるノード装置のネットワーク側光送受信部を示すネットワーク側光送受信部番号を含む光パス設定要求を通知し、他のノード装置から広告されたリンク情報を受信した場合には受信したリンク情報を前記リンク情報テーブルに登録し、他のノード装置から広告された分散補償能力情報を受信した場合には受信した分散補償能力情報を前記分散補償情報テーブルに登録するプロトコル処理部と、を備えることを特徴とする。
この発明によれば、光パスの起点となるノード装置の経路選択部は、各リンクに対応付けて、当該リンクの端点となるノード装置を識別するためのノード番号と、当該リンクのコスト、未使用帯域、および分散量が登録されるリンク情報テーブルに基づいて、終点となるノード装置への光パスを選択するとともに、選択した光パスの分散量を算出し、算出した分散量と、光ネットワーク内の各ノード装置のノード番号および当該ノード番号が示すノード装置のネットワーク側光送受信部に対応付けて、当該ネットワーク側光送受信部が有する可変分散補償器の分散補償能力が登録される分散補償能力情報テーブルとに基づいて、起点および終点となるノード装置が使用する可変分散補償器を有するネットワーク側光送受信部を選択するようにしているため、異なる分散補償能力の可変分散補償器を複数有するノード装置間において光パスを設定する際に、設定する光パスの分散量に応じて、光パスの起点および終点となるノード装置の可変分散補償器を選択する光ネットワークを得ることができるという効果を奏する。
以下に、本発明にかかる光ネットワークの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1〜図9を用いてこの発明の実施の形態1を説明する。図1は、この発明における光ネットワークの構成の一例を示す図である。図1において、光ネットワークは、ノード装置101〜105を備えている。ノード装置101とノード装置102との間はリンク301で接続され、ノード装置101とノード装置104との間はリンク303で接続され、ノード装置102とノード装置103との間はリンク302で接続され、ノード装置102とノード装置104との間はリンク306で接続され、ノード装置102とノード装置105との間はリンク307で接続され、ノード装置103とノード装置105との間はリンク305で接続され、ノード装置104とノード装置105との間はリンク304で接続されている。ノード装置101はルータ201,202を収容しており、ノード装置103はルータ203,204を収容しており、ルータ201からルータ203への短距離の光パスは、ノード装置101からノード装置102を介してノード装置103への光パス351であり、ルータ201からルータ203への長距離の光パスは、ノード装置101からノード装置104,105を介してノード装置103への光パス352である。すなわち、光パス351と光パス352とは、終端ノードは同じだが経路の異なる光パスである。また、ノード装置101〜105およびルータ201〜204は、それぞれ制御プレーンインターフェース(以下、制御プレーンIFとする)によって、ルーティングプロトコルやシグナリングプロトコルを伝達する制御プレーン251と接続されている。
ノード装置101〜105は、すべて同じ機能を備えている。図2に示したノード装置101の構成を示すブロック図を参照して、ノード装置の機能について説明する。図2において、ノード装置101は、クライアント装置を収容するクライアントインタフェース(以下、クライアントIFとする)のリンクを終端するi(1<i,iは自然数)個のクライアント側光送受信部(図中ではU)131−1〜131−iと、可変分散補償器を有しクライアント側光送受信部131−1〜131−iに対応してノード装置102.104とのネットワークインタフェース(以下、ネットワークIFとする)181,182を終端して送信波長を変更するネットワーク側光送受信部(図中ではN)151−1〜151−iと、クライアント側光送受信部131−1〜131−iとネットワーク側光送受信部151−1〜151−iとを収容して任意の接続を提供する電気スイッチ141と、ネットワーク側光送受信部151−1〜151−iとネットワークIFの各波長を収容して任意の接続を提供する光スイッチ161と、ネットワークIF毎に波長を束ねる波長多重分離部171,172と、制御プレーンIF191を介して制御プレーンネットワーク251に接続し、ノード装置102〜105間でルーティングプロトコルおよびシグナリングプロトコルのメッセージを送受信して光パスを設定する光パス設定処理部111とを備えている。
図2においては、クライアントIFのリンク121,122がクライアント装置であるルータ201を収容し、クライアントIFのリンク123,124がルータ202を収容しており、クライアント側光送受信部131−1がクライアントIFのリンク121を終端し、クライアント側光送受信部131−2がクライアントIFのリンク122を終端し、クライアント側光送受信部131−i−1がクライアントIFのリンク123を終端し、クライアント側光送受信部131−iがクライアントIFのリンク124を終端している。
ネットワーク側光送受信部151−1〜151−iは、上述したようにそれぞれ可変分散補償器を有しているが、各分散補償器の分散補償能力は異なっている。ここでは、ネットワーク側光送受信部151−1が有する可変分散補償器の分散補償能力は、ネットワーク側光送受信部151−2が有する可変分散補償器の分散補償能力よりも小さいものとする。すなわち、ノード装置101においては、分散補償能力が低い可変分散補償器を有するネットワーク側光送受信部151−1でも先の図1における短距離の光パス351は分散を補償することができるが、長距離の光パス352は分散補償能力が高い可変分散補償器を有するネットワーク側光送受信部151−2でなければ分散を補償することができない。
なお、図2においては、ネットワーク側光送受信部151−1〜151−i、光スイッチ161、および波長多重分離部171,172がノード装置101内に収容されているが、光スイッチ161および波長多重分離部171,172は別装置に備えるようにしてもよい。すなわち、光スイッチ161および波長多重分離部171,172は、必ずしもノード装置101が備える必要はない。
図3は、図2に示した光パス設定処理部111の構成を示すブロック図である。図3において、光パス設定処理部111は、光パスの選択に必要な情報が登録される経路情報データベース1111と、制御プレーンIF191を介して制御プレーンネットワーク251と接続し、ノード装置102〜105とルーティングプロトコルおよびシグナリングプロトコルのメッセージの送受信を行い、メッセージに基づいて経路情報データベースを構築するプロトコル処理部1114と、経路情報データベース1111に基づいて光パスを選択する経路選択部1115とを備えている。
経路情報データベース1111は、光ネットワーク内のすべてのリンク301〜307のリンク情報が登録されるリンク情報テーブル1112と、設定する光パスの端点となるノード装置101〜105の分散補償能力情報が登録される分散補償能力情報テーブル1113と、一般的なルーティングに必要な情報が定義されるルーティング情報テーブル(図示せず)を備えている。
図4は、リンク情報テーブル1112に登録されるリンク情報の登録項目を示している。図4においては、リンク情報テーブル1112のリンク情報の登録項目として、リンク番号、リンク番号に対応付けたノード装置1、ノード装置2、コスト、未使用帯域、および分散量が挙げられている。リンク番号には、リンクを識別するためのリンク識別子であるリンク番号またはアドレスが登録される。ノード装置1およびノード装置2には、対応付けられたリンク番号が示すリンクによって接続されるノード装置101〜105を識別するためのノード識別子であるノード番号が登録される。コストには、対応付けられたリンク番号が示すリンクのコストが登録される。未使用領域には、対応付けられたリンク番号が示すリンクの未使用帯域が登録される。分散量には、対応付けられたリンク番号が示すリンクの分散量が登録される。
図5は、分散補償能力情報テーブル1113の登録項目を示している。図5においては、分散補償能力情報テーブル1113の登録項目として、ノード番号に対応付けた光送受信部番号および分散補償能力が挙げられている。ノード番号には、ノード装置101〜105を識別するためのノード識別子が登録される。光送受信部番号には、対応付けられたノード番号が示すノード装置のネットワーク側光送受信部151−1〜151−iを識別するための光送受信部識別子である光送受信部番号が登録される。分散補償能力には、対応する光送受信部番号が示すネットワーク側光送受信部151−1〜151−iが有する可変分散補償器の分散補償能力が登録される。
制御部1116は、光パス設定処理部111の各構成要素を統括的に管理するとともに、入力部(図示せず)を用いてオペレータから入力されるリンク情報をリンク情報テーブル1112に登録する。
プロトコル処理部1114は、光パスの設定に先立って、自身のリンク情報および分散補償能力情報を広告する。また、プロトコル処理部1114は、他のノード装置102〜105が広告したリンク情報および分散補償能力情報と、自身が広告したリンク情報および分散補償能力情報とに基づいて、リンク情報テーブル1112および分散補償能力情報テーブル1113を作成する。
プロトコル処理部1114は、リンク情報のリンク番号、ノード番号1、ノード番号2、コスト、および未使用帯域は、たとえば、GMPLS標準のルーティングプロトコルOSFP−TE(IETF Internet Draft, "OSPF Extensions in Support of Generalized Multi-Protocol Label Switching")を用いて広告する。
また、プロトコル処理部1114は、リンク情報の分散量、分散補償能力情報の光送受信部番号および分散補償能力は、たとえば、図6に示したOSPFの標準RFC2370で定められたOpaque LSA(Link State Advertisement)のフォーマットを用いて広告する。ここで、LSAとは、OSPFがルーティング情報を広告する時の情報単位であり、LSA種別を識別する識別子が割当てられている。Opaque LSAはOSPFに上位互換な拡張性を持たせるため定められたLSAのクラスで、そのLSA種別をサポートしていなくてもLSA内容を変更することなく他のノード装置へ伝達するものと規定されている。この実施の形態1では、分散量および分散補償能力をサポートしない従来のノード装置との相互運用性を保つことを可能とするため、Opaque LSAに割り当てられたLSA識別子の1つを分散量および分散補償能力の広告に利用する。
より具体的には、リンク情報の分散量を広告する際には、Opaque LSAのOpaque infomationとして、第1のリンク番号、第1の分散量、第2のリンク番号、第2の分散量、…、というように、自身が端点となるリンクを示すリンク番号と、当該リンク番号が示すリンクの分散量とを組として、それぞれ32ビットのフィールドへ符号化し、分散補償能力を広告する際には、Opaque informationとして、第1の光送受信部番号、第1の光送受信部の分散補償能力、第2の光送受信部番号、第2の光送受信部の分散補償能力、…、というように、自身が有するネットワーク側光送受信部151−1〜151−iを示す光送受信部番号と、当該光送受信部番号が示すネットワーク側光送受信部151−1〜151−iが有する可変分散補償器の分散補償能力をそれぞれ32ビットのフィールドへ符号化する。
また、プロトコル処理部1114は、経路選択部1115によって選択された光パスのリンクに沿って終点となるノード装置102〜105に対してシグナリングプロトコルのパケットを送信する。具体的には、プロトコル処理部1114は、図7に示すような、光パス設定のシグナリングプロトコルとして標準化されているRSVP−TE(IETF RFC 3473)のPATHメッセージにおいて、可変分散補償器への設定に必要なパラメータ搭載するRSVPオブジェクトを用いて、光パスを設定するとともに可変分散補償器への設定に必要なパラメータを終点となるノード装置102〜105に通知する。
RSVPオブジェクトとは、RSVPのメッセージに搭載される情報の単位であり、図7中のClass−NumおよびC−typeの2つのフィールドによって識別される。RSVPの基本標準(IETF RFC 2205)では、Class−Numの上位2ビットがともに「1」のRSVPオブジェクトを受け取ったノード装置はそのオブジェクトをサポートしていなくても値を変更することなく次のノード装置へ転送すべきと規定されている。よって、図7に示すRSVPオブジェクトはClass−Numの上位2ビットをともに「1」とすることで、光パスの起点ノードと終点ノード間にこのオブジェクトを理解しないノード装置が存在する場合でも中継に支障が無いという上位互換性を確保することを可能としている。
経路選択部1115は、光パス設定通知およびリンク情報テーブル1112に基づいて光パスを選択し、選択した光パスの分散量を算出する。経路選択部1115は、算出した分散量および分散補償能力情報テーブル1113に基づいて、選択した光パスの設定において使用する自装置および終点となるノード装置102〜105のネットワーク側光送受信部151−1〜151−iを選択する。
つぎに、図1〜図9を参照して、この発明におけるノード装置が適用される光ネットワークの光パスに応じた分散補償能力の使い分け制御の動作について説明する。図8のフローチャートに示すように、この発明におけるノード装置が適用される光ネットワークの光パスに応じた分散補償能力の使い分け制御の動作は、ノード装置101〜105は自装置が収容するリンク301〜307の分散量と自身の分散補償能力とを定義する分散量および分散補償能力定義処理(ステップS100)と、ルーティングプロトコルを用いてルーティング情報を広告するとともに、受信したルーティング情報を経路情報データベース1111に格納し、ノード装置101〜105間で経路情報データベース1111の情報を共用する経路情報共有処理(ステップS200)と、光パス設定要求によって起点ノード装置と終点ノード装置との間の経路およびネットワーク側光送受信部151−1,151−2を選択する経路選択処理(ステップS300)と、選択した経路に沿って起点ノード装置から終点ノード装置へシグナリングプロトコルのパケットを送信して光パスを設定するとともに、終点ノード装置のネットワーク側光送受信部151−1,151−2が有する可変分散補償器の設定に必要なパラメータを通知する光パス設定処理(ステップS400)とからなる。
リンク301〜307の分散量やノード装置101〜105のネットワーク側光送受信装置151−1〜151−iが有する可変分散補償器の分散補償能力は動的に変化することはない。そのため、ノード装置101〜105の光パス設定処理部111は、ノード装置101〜105の設定時、および光ネットワークの構成変更時、またはリンク301〜307の開通時に1度だけ分散量および分散補償能力定義処理を実行する。
ノード装置101〜105の光パス設定処理部111は、分散量および分散補償能力定義処理を実行した後、および光パスの設定・解放によってリンク301〜307の未使用帯域や自装置のネットワーク側光送受信部151−1〜151−iの使用状態(ネットワーク側光送受信部151−1〜151−iが有する可変分散補償器の分散補償能力の状態)が変化した時に、経路情報共有処理を実行する。
ノード装置101〜105の光パス設定処理部111は、光ネットワークを管理するオペレータやルータから光パス設定要求を受けた時に、経路選択処理、および光パス設定処理を実行する。
つぎに、先の図1に示した光ネットワークの短距離の光パス351および長距離の光パス352を設定する場合を例に挙げて、分散量および分散補償能力定義処理、経路情報共有処理、経路選択処理、および光パス設定処理の詳細な動作を説明する。また、図9は、図1に示した光ネットワークの短距離の光パス351および長距離の光パス352が経由する経路と経路上のノード装置101〜105の光パスに応じた分散補償能力の使い分け制御の説明に必要な構成部分のみを示す図である。図1および図2に示した構成部分と同一の機能を持つ構成部分には同一符号を付し、ここではその説明を省略する。
まず、分散量および分散補償能力定義処理の詳細な動作を説明する。ノード装置101〜105の設定時や光ネットワークの構成変更時、リンク301〜307の開通時に、オペレータは、ノード装置101〜105の入力部を用いて、当該ノード装置が端点となるリンクのリンク情報を入力する。先の図1に示した光ネットワークの場合、ノード装置101にはリンク301,303のリンク情報を入力し、ノード装置102にはリンク301、302,306,307のリンク情報を入力し、ノード装置103にはリンク302,305のリンク情報を入力し、ノード装置104にはリンク303、304、306のリンク情報を入力し、ノード装置105にはリンク304、305、307のリンク情報を入力する。なお、リンク情報の1つである分散量については、リンクを構成する光ファイバの種別および距離から決定した値、または実測値を入力する。
ノード装置101〜105の制御部1116は、入力部を介して入力されたリンク情報をリンク情報テーブル1112に登録する。これにより、ノード装置101〜105のリンク情報テーブル1112には、自身が端点となるリンク301〜307に対応付けたリンク情報が登録される。具体的には、ノード装置101のリンク情報テーブル1112にはリンク301,303のリンク情報L1,L2(図3参照)が登録され、ノード装置102のリンク情報テーブル1112にはリンク301,302,306,307のリンク情報L1,L2,L6,L7(図3参照)が登録され、ノード装置103のリンク情報テーブル1112にはリンク302、305のリンク情報L2,L5(図3参照)が登録され、ノード装置104のリンク情報テーブル1112にはリンク303、304、306のリンク情報L3,L4,L6(図3参照)が登録され、ノード装置105のリンク情報テーブル1112にはリンク304、305、307のリンク情報L4、L5、L7(図3参照)が登録される。
リンク情報テーブル1112にリンク情報を登録した後、ノード装置101〜105の制御部1116は、自身のネットワーク側光送受信部151−1〜151−iが有する可変分散補償器の分散補償能力を読み出す。制御部1116は、自装置のノード番号およびネットワーク側光送受信部151−1〜151−iの光送受信部番号に対応付けて、読み出したそれぞれの分散補償能力を分散補償能力情報テーブル1113に登録する。
なお、ここでは、リンク情報の分散量をオペレータが入力するようにしたが、隣接するノード装置101〜105が連携して分散量を測定し、測定した分散量をリンク情報テーブル1112の分散量に登録するようにしてもよい。
分散量の測定方法は、特に限定しないが、たとえば、測定元のノード装置が対向するノード装置に対して測定用信号を送信し、測定用信号を受信したノード装置は受信した測定用信号を送信元のノード装置に折り返し送信することで測定可能である。具体的には、リンク301の分散量を測定する場合、測定元であるノード装置101の制御部1116が、リンク301に対応する波長多重分離部171を介して対向するノード装置102に測定用信号を送信し、ノード装置102の制御部1116が、リンク301に対応する波長多重分離部171および光スイッチ191を介してノード装置101から受信した測定用信号を折り返してノード装置101に送信する。ノード装置101の制御部1116は、ノード装置102に対して測定用信号を送信してから、ノード装置102が折り返し送信した測定用信号を受信するまでの遅延時間を測定する。ノード装置101の制御部1116は、測定した遅延時間から自装置とノード装置102とのリンク301の光伝送路の距離を算出し、算出した距離に基づいてリンク301の分散量を導出する。
つぎに、経路情報共有処理の詳細な動作について説明する。ノード装置101〜105の制御部1116は、分散量および分散補償能力定義処理を実行した後、または光パスの設定・解放によってリンク301〜307の未使用帯域や自装置のネットワーク側光送受信部151−1〜151−iの使用状態が変化したことを検出すると、経路情報共有処理を実行することをプロトコル処理部1114に通知する。
OPSFなどのルーティングプロトコルには、自装置が生成するルーティング情報を隣接するノード装置101〜105に送信するとともに、隣接するノード装置101〜105から受信したルーティング情報を他の隣接するノード装置101〜105に送信することで相互に接続された全てのノード装置101〜105にそれぞれのルーティング情報を伝える手順、すなわちルーティング情報を広告する手順、および受信したルーティング情報をノード装置101〜105の経路情報データベース1111に記憶する機能が規定されている。ノード装置101〜105のプロトコル処理部1114は、このような従来の技術によって規定されたルーティング情報に、分散量および分散補償能力情報を追加することで、ルーティング情報、リンク情報、および分散補償能力情報を広告するとともに、他のノード装置101〜105のルーティング情報、リンク情報、および分散補償能力情報を付加して、ノード装置101〜105の経路情報データベース1111に登録する。
ここでは、ノード装置101〜105のプロトコル処理部1114は、ルーティングプロトコルとしてOSPFを用いて、先の図6に示したOSPFの標準RFC2370で定められたOpaque LSAに分散量および分散補償能力情報を設定することで、ルーティング情報、リンク情報、および分散補償能力情報を広告するとともに、他のノード装置101〜105のルーティング情報、リンク情報、および分散補償能力情報を付加して、ノード装置101〜105の経路情報データベース1111に登録する。これにより、既存のノード装置101〜105に対する上位互換性を維持しつつ、光ネットワーク内のすべてのノード装置101〜105のリンク情報テーブル1112および分散補償能力情報テーブル1113は、先の図4および図5に示したように同一の情報が登録され、リンク情報および分散補償能力情報の共有を実現することが可能となる。
つぎに、経路選択処理の詳細な動作について説明する。自装置を起点としてノード装置103を終点とする光パス設定要求を受けると、ノード装置101の制御部1116は、ノード装置103への光パス選択要求を経路選択部1115に通知する。経路選択部1115は、リンク情報テーブル1112を用いてノード装置103までの光パスとして、リンクのコストの合計が最低値となる光パスを選択する。ノード装置101からノード装置103への光パス候補は、
(光パス候補1)ノード装置101→ノード装置102→ノード装置103
(光パス候補2)ノード装置101→ノード装置102→ノード装置104→ノード装置105→ノード装置103
(光パス候補3)ノード装置101→ノード装置102→ノード装置105→ノード装置103
(光パス候補4)ノード装置101→ノード装置104→ノード装置105→ノード装置103
などがある。経路選択部1115は、リンク情報テーブル1112に基づいて例えば上記4つの光パス候補を抽出する。経路選択部1115は、抽出した光パス候補1〜4のそれぞれのコストを算出し、算出したコストが最も小さい光パス候補1〜4を光パスとして選択する。
光パス候補1のコスト=リンク301のコスト+リンク302のコスト=20
光パス候補2のコスト=リンク301のコスト+リンク306のコスト+リンク304のコスト+リンク305のコスト=60
光パス候補3のコスト=リンク301のコスト+リンク307のコスト+リンク305のコスト=50
光パス候補4のコスト=リンク303のコスト+リンク304のコスト+リンク305のコスト=50
であるので、経路選択部1115は、光パス候補1、すなわち光パス351を選択する。
経路選択部1115は、リンク情報テーブル1112に基づいて、選択した光パス351の分散量を算出する。光パス351は、リンク301とリンク302からなる。したがって、経路選択部1115は、リンク301とリンク302との分散量を加算して光パス351の分散量「60」を算出する。
経路選択部1115は、算出した光パス351の分散量と分散補償能力情報テーブル1113とに基づいて、光パス351に用いる自装置のネットワーク側光送受信部151−1〜151−iおよび終点ノード装置103のネットワーク側光送受信部151−1〜151−iを選択する。具体的には、経路選択部1115は、自装置(この場合はノード装置101)が有するネットワーク側光送受信部番号に対応付けて分散補償能力情報テーブル1113に登録されている分散補償能力の値が、算出した分散量以上であって、かつ最も分散量に近いネットワーク側光送受信部151−1〜151−iを選択する。すなわち、必要最低限の分散補償能力のネットワーク側光送受信部151−1〜151−iを選択し、より大きい分散量の光パスに分散補償能力の大きいネットワーク側光送受信部151−1〜151−iを残しておくようにする。ここでは、ネットワーク側光送受信部番号「N1」が付与されているネットワーク側光送受信部151−1の分散補償能力が「100」であり、ネットワーク側光送受信部番号「N2」が付与されているネットワーク側光送受信部151−2の分散補償能力が「500」であり、ネットワーク側光送受信部番号「N3」が付与されているネットワーク側光送受信部151−3の分散補償能力が「500」であるので、ネットワーク側光送受信部番号「N1」が付与されているネットワーク側光送受信部151−1が選択される。
経路選択部1115は、自装置のネットワーク側光送受信部151−1の選択と同様に、終点となるノード装置103のネットワーク側光送受信部151−1〜151−iを選択する。すなわち、ノード装置103のネットワーク側光送受信部番号に対応付けて登録されている分散補償能力の分散補償能力の値が、算出した分散量以上であって、かつ最も分散量に近いネットワーク側光送受信部151−1〜151−iを選択する。ここでは、ノード装置103に付与されているノード装置番号「103」のネットワーク側光送受信部番号「N1」に対応付けられている分散補償能力「100」が算出した分散量「60」以上であって、かつ最も分散量に近い値である。したがって、ノード装置103のネットワーク側光送受信部として、ネットワーク側光送受信部151−1を選択する。
また、経路選択部1115は、選択したノード装置101およびノード装置103のネットワーク側光送受信部151−1の可変分散補償器の設定パラメータ(たとえば、分散量補償値や分散量補償の対象となる波長など、可変分散補償器の設定に必要な値)を算出する。
経路選択部1115は、選択した光パス351を構成するリンク301、302のリンク番号と、算出した分散量と、自装置および終点ノード装置103のノード装置番号と、当該ノード番号装置に関連付けて選択したネットワーク側光送受信部番号、当該ネットワーク側光送受信部番号が有する可変分散補償器の設定パラメータを含む選択結果を制御部1116およびプロトコル処理部1114に通知する。
つぎに、光パス設定処理の詳細な動作について説明する。ノード装置101の制御部1116は、選択結果に基づいて自身のネットワーク側光送受信部151−1が有する可変分散補償器を設定する。一方、プロトコル処理部1114は、選択結果を受けると、選択した光パス351のリンク301、302に沿って終点となるノード装置103へシグナリングプロトコルのパケットを送信し光パス351を設定する。このとき、プロトコル処理部1114は、先の図7に示したRSVPオブジェクトのCLASS−Numの上位2ビットに「1」を設定し、終点ノード装置の光送受信部番号にノード装置103のネットワーク側光送受信部151−1のネットワーク側光送受信部番号「N1」を設定し、可変分散補償器への設定パラメータ(たとえば、分散量補償値や分散量補償の対象となる波長など、可変分散補償器の設定に必要な値)を設定する。
起点となるノード装置101のプロトコル処理部1114が送信したシグナリングプロトコルのパケットは、ノード装置102およびノード装置103に到達し、光パス351が設定される。ノード装置102の制御部1116は、シグナリングプロトコルのパケットから自身が光パス351の終点となるノード装置ではないことを認識し、光スイッチ161を用いてリンク301とリンク302とを接続する。
終点のノード装置103の制御部1116は、シグナリングプロトコルのパケットから自身が光パス351の終点となるノード装置であることを認識し、シグナリングプロトコルのパケットのRSVPオブジェクトの終点ノード装置の光送受信部番号に設定されているネットワーク側光送受信部番号「N1」が示すネットワーク側光送受信部151−1を選択する。そして、制御部1116は、シグナリングプロトコルのパケットのRSVPオブジェクトの可変分散補償器への設定パラメータに設定されているパラメータを用いて、ネットワーク側光送受信部151−1が有する可変分散補償器を設定する。
光パス351に対する光パス設定処理を実行したことにより、リンク301,302が使用されて未使用帯域が「0」となる。また、ノード装置101およびノード装置103のネットワーク側光送受信部151−1が使用され、ノード装置101およびノード装置103のネットワーク側光送受信部151−1の分散補償能力も「0」となる。ノード装置101,102,103の制御部1116は、リンク情報テーブル1112および分散補償能力情報テーブル1113を含む経路情報データベース1111を更新する。
光パス351が設定されたことにより、光ネットワークのルーティング情報が変更されるので、上述した経路情報共有処理が実行され、ノード装置101〜105のリンク情報テーブル1112および分散補償能力情報テーブル1113を含む経路情報データベース1111が更新される。
さらに、ノード装置101からノード装置103への2本目の光パスを設定する場合、1本目の光パス351を設定した場合と同様に、ノード装置101の制御部1116は、ノード装置103への光パス選択要求を受けて経路選択部1115およびプロトコル処理部1114に上述した経路選択処理および光パス設定処理を実行させる。
ノード装置103への2本目の光パス設定時には、ノード装置101のリンク情報テーブル1112のリンク情報L1およびリンク情報L2の未使用帯域は「0」となっている。すなわち、ノード装置102へのリンク301は使用することができない。したがって、光パス候補としては、上述した光パス候補1〜4のうち光パス候補4のみであり、ノード装置101の経路選択部1115は、光パス候補4である光パス352の分散量「150」を算出する。経路選択部1115は、未使用のネットワーク側光送受信部151−2〜151−iの分散補償能力の値が、算出した分散量「150」以上であって、かつ最も分散量「150」に近い自身のネットワーク側光送受信部151−2と終点となるノード装置103のネットワーク側光送受信部151−iとを選択し、選択結果を制御部1116およびプロトコル処理部1114に通知する。
選択結果を受けた制御部1116およびプロトコル処理部1114は、上述した光パス設定処理を実行する。ノード装置101の制御部1116は、選択結果に基づいて自身のネットワーク側光送受信部151−2が有する可変分散補償器を設定する。一方、プロトコル処理部1114は、選択結果を受けると、選択した光パス352のリンク303,304、305に沿って終点となるノード装置103へシグナリングプロトコルのパケットを送信し光パス352を設定する。このとき、プロトコル処理部1114は、先の図7に示したRSVPオブジェクトのCLASS−Numの上位2ビットに「1」を設定し、終点ノード装置の光送受信部番号にノード装置103のネットワーク側光送受信部151−iのネットワーク側光送受信部番号「Ni」を設定し、可変分散補償器への設定パラメータを設定する。
起点となるノード装置101のプロトコル処理部1114が送信したシグナリングプロトコルのパケットは、ノード装置104、ノード装置105およびノード装置103に到達し、光パス352が設定される。ノード装置104,105の制御部1116は、シグナリングプロトコルのパケットから自身が光パス352の終点となるノード装置ではないことを認識し、ノード装置104は光スイッチ161を用いてリンク303とリンク304とを接続し、ノード装置105は光スイッチ161を用いてリンク304とリンク305とを接続する。
終点のノード装置103の制御部1116は、シグナリングプロトコルのパケットから自身が光パス352の終点となるノード装置であることを認識し、シグナリングプロトコルのパケットのRSVPオブジェクトの終点ノード装置の光送受信部番号に設定されているネットワーク側光送受信部番号「Ni」が示すネットワーク側光送受信部151−iを選択する。そして、制御部1116は、シグナリングプロトコルのパケットのRSVPオブジェクトの可変分散補償器への設定パラメータに設定されているパラメータを用いて、ネットワーク側光送受信部151−iが有する可変分散補償器を設定する。
光パス352に対する光パス設定処理を実行したことにより、リンク303,304,305が使用されて未使用帯域が「0」となる。また、ノード装置101およびノード装置103のネットワーク側光送受信部151−2が使用され、ノード装置101およびノード装置103のネットワーク側光送受信部151−2の分散補償能力も「0」となる。ノード装置101,104,105,103の制御部1116は、リンク情報テーブル1112および分散補償能力情報テーブル1113を含む経路情報データベース1111を更新する。光パス352が設定されたことにより、光ネットワークのルーティング情報が変更されるので、上述した経路情報共有処理が実行され、ノード装置101〜105のリンク情報テーブル1112および分散補償能力情報テーブル1113を含む経路情報データベース1111が更新される。
以上説明したように、この実施の形態1においては、光パスの起点となるノード装置101〜105の経路選択部1115は、各リンク301〜307に対応付けて、当該リンクの端点となるノード装置101〜105を識別するためのノード番号と、当該リンクのコスト、未使用帯域、および分散量が登録されるリンク情報テーブル1112に基づいて、終点となるノード装置101〜105への光パス351,352を選択するとともに、選択した光パス351,352の分散量を算出し、算出した分散量と、光ネットワーク内の各ノード装置101〜105のノード番号および当該ノード番号が示すノード装置101〜105のネットワーク側光送受信部151−1〜151−iに対応付けて、当該ネットワーク側光送受信部が有する可変分散補償器の分散補償能力が登録される分散補償能力情報テーブル1113とに基づいて、起点および終点となるノード装置101〜105が使用する可変分散補償器を有するネットワーク側光送受信部151−1〜151−iを選択するようにしているため、異なる分散補償能力の可変分散補償器を複数有するノード装置間において光パスを設定する際に、設定する光パスの分散量に応じて、光パスの起点および終点となるノード装置の可変分散補償器を選択することができる。
また、この実施の形態1においては、起点となるノード装置101〜105のプロトコル処理部1114が、光パスの終点となるノード装置に対して、経路選択部1115が選択した終点となるノード装置101〜105のネットワーク側光送受信部151−1〜151−iを示すネットワーク側光送受信部番号を含むシグナリングプロトコルのパケットとして光パス設定要求を通知するようにしているため、終点となるノード装置101〜105において光パスに用いる可変分散補償器を有するネットワーク側光送受信部151−1〜151−iの選択処理を行なうことなく、設定する光パスの分散量に応じたネットワーク側光送受信部151−1〜151−iを設定することができる。
実施の形態2.
図10〜図14を用いてこの発明の実施の形態2を説明する。この実施の形態2のノード装置が適用される光ネットワークの構成は、先の図1に示した実施の形態1の光ネットワークとほぼ同じであるが、ノード装置101〜105の代わりにノード装置101a〜105aを備えている。図10は、この実施の形態2のノード装置101aの構成を示すブロック図である。図10に示したノード装置101aは、先の図2に示した実施の形態1のノード装置101から電気スイッチ141が削除され、光パス設定処理部111の代わりに光パス設定処理部111aを備えている。すなわち、ノード装置101aは、クライアント側光送受信部131−1〜131−iとネットワーク側光送受信部151−1〜151−iが予め対応付けられている。なお、図2に示した実施の形態1のノード装置101と同じ機能を持つ構成部分には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
図10に示したノード装置101aは、クライアント側光送受信部131−1〜131−iとネットワーク側光送受信部151−1〜151−iとを選択接続する電気スイッチが無いため、ルータ201を収容するクライアントIFを収容するクライアント側光送受信部131−1〜131−iと可変分散補償器を有するネットワーク側光送受信部151−1〜151−iとの対応は固定であるが、ルータ201とノード装置101aを分散補償能力が異なる複数のクライアントIFに対応するリンク121,122で接続することで、高価な大容量の電気スイッチを使用することなく、ルータのリンク121,122を選択することで分散補償能力の使い分けを可能とする構成である。すなわち、ルータ201はリンク121を経由すると分散量の小さい光パスしか設定できないが、リンク122を経由すると分散量が大きい光パスでも設定できる。なお、ノード装置101aは、ノード装置101と同様に、光スイッチ161および波長多重分離部171〜172を別装置に分離する構成も可能である。
図11は、図10に示したノード装置101aの光パス設定処理部111aの構成を示すブロック図である。図11に示したパス設定処理部111aは、先の図3に示した実施の形態1のノード装置101の光パス設定処理部111の経路情報データベース1111の分散補償能力情報テーブル1113の代わりに、分散補償能力情報テーブル1113aを備えている。図3に示した実施の形態1のノード装置101の光パス設定処理部111と同じ機能を持つ構成部分には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
図12は、この実施の形態2のノード装置101aの分散補償能力情報テーブル1113aに登録される登録項目を示している。図12においては、分散補償能力情報テーブル1113aの登録項目として、クライアントIFのリンクを識別するためのクライアントIFリンク識別子であるリンク番号が登録されるリンク番号と、リンク番号が示すクライアントIFリンクによって接続されるルータ201,202,ノード装置101a〜105aを示すノード番号が登録されるノード番号1,2と、リンク番号が示すクライアントIFリンクのコストが登録されるコストと、リンク番号が示すクライアントIFリンクの未使用帯域が登録される未使用帯域と、リンク番号が示すクライアントIFリンクが示すリンクの分散量が登録される分散量と、リンク番号が示すクライアントIFリンクが示すリンクを収容するクライアント側光送受信部131−1〜131−iに対応するネットワーク側光送受信部151−1〜151−iが有する可変分散補償器の分散補償能力が登録される分散補償能力とが挙げられている。
図13は、クライアントIFのリンク毎の分散補償能力を広告する際に用いられるOSPF−TEのOpaque LSAのフォーマットを示す図である。図13においては、Opaque informationとして、リンク番号およびその分散補償能力をそれぞれ32ビットのフィールドへ符号化している。先の図12に示した分散補償能力情報テーブル1113aの登録項目のノード番号やコスト、未使用帯域はOSPF−TEの標準ルーティング情報でフォーマットが定められているので、これに従うものとする。
つぎに、この実施の形態2の光ネットワークの光パスに応じた分散補償能力の使い分け制御の動作について説明する。基本的な動作は、先の図8に示したフローチャートで説明したように、分散量および分散補償能力定義処理、経路情報共有処理、経路選択処理、および光パス設定処理である。図14は、光ネットワークの短距離の光パス351および長距離の光パス352が経由する経路と経路上のノード装置101a〜105aの光パスに応じた分散補償能力の使い分け制御の説明に必要な構成部分のみを示す図である。図10〜図14を参照して、この実施の形態2の各処理の動作を詳細に説明する。なお、図14においては、図1および図10に示した構成部分と同一の機能を持つ構成部分には同一符号を付し、ここではその説明を省略する。また、実施の形態1と同じ動作については、詳細な説明は省略する。
まず、分散量および分散補償能力定義処理の詳細な動作を説明する。ノード装置101a〜105aの設定時や光ネットワークの構成変更時、リンク301〜307の開通時に、オペレータは、ノード装置101a〜105aの入力部を用いて、当該ノード装置が端点となるリンクのリンク情報と、ノード装置101a〜105aのクライアントIFのリンク情報とを入力する。ここで、クライアント側IFのリンク情報の分散量は、ルータとノード装置間のリンクが通常局内インタフェースであり両端が電気終端されるので光パスの分散量の計算に加える必要はない。そのため、ノード装置101においては、リンク121〜124の分散量として「0」が入力され、ノード装置103においては、リンク125,126の分散量として「0」が入力される。また、分散補償能力としては、クライアントIFに対応するネットワーク側光送受信部151−1〜151―iが有する可変分散補償器が補償可能な最大の分散量を入力する。
ノード装置101a〜105aの制御部1116は、入力部を介して入力されたリンク情報をリンク情報テーブル1112に登録し、クライアント側IFのリンク情報を分散補償能力情報テーブル1113aに登録する。
つぎに、経路情報共有処理の詳細な動作について説明する。ノード装置101a〜105aのプロトコル処理部1114は、OPSFなどのルーティングプロトコルなどの従来の技術によって規定されたルーティング情報に、分散量および分散補償能力情報を追加することで、ルーティング情報、リンク情報、および分散補償能力情報を広告するとともに、他のノード装置101a〜105aのルーティング情報、リンク情報、および分散補償能力情報を付加して、ノード装置101a〜105aの経路情報データベース1111に登録する。クライアントIFのリンク毎の分散補償能力については、先の図13に示したOpaque informationを用いて広告し、他のノード装置101a〜105aのルーティング情報、リンク情報、および分散補償能力情報とともに、ノード装置101〜105の経路情報データベース1111に登録する。図12に示した分散補償能力情報テーブル1113aにおいては、情報L11〜L14がノード装置101から広告された情報であり、情報L15,L16がノード装置103から広告された情報である。
つぎに、経路選択処理の詳細な動作について説明する。自装置を経路選択の起点としてルータ201を起点としルータ203を終点とする光パスの設定要求を受けると、ノード装置101の制御部1116は、ノード装置103への光パス選択要求を経路選択部1115に通知する。経路選択部1115は、リンク情報テーブル1112を用いてノード装置103までの光パスとして、リンクのコストの合計が最低値となる光パス351を選択する。ここでは、ノード装置101a〜ノード装置105a間のリンク301〜307のみを対象として光パス351を選択する。すなわち、ルータ201とノード装置101との間のクライアントIFのリンク121,122、およびルータ203とノード装置103とを間のクライアントIFのリンク125,126は考慮せずに、実施の形態1と同様に光パス351を選択する。
経路選択部1115は、リンク情報テーブル1112に基づいて、選択した光パス351の分散量を算出する。経路選択部1115は、算出した分散量および分散補償能力情報テーブル1113aとに基づいて、光パス351に用いる自装置のクライアントIFのリンクおよび終点ノード装置103aのクライアントIFのリンクを選択する。具体的には、経路選択部1115は、起点となるルータ201を収容するリンク121,122に対応付けて分散補償能力情報テーブル1113aに登録されている分散補償能力の値が、算出した分散量以上であって、かつ最も分散量に近いクライアントIFのリンクを選択する。ここでは、光パス351の分散量は「60」であり、リンク121を示すリンク番号に対応付けられている分散補償能力が「100」であり、リンク122を示すリンク番号に対応付けられている分散補償能力が「500」であるので、経路選択部1115は、リンク121を選択する。
経路選択部1115は、自装置のリンク121の選択と同様に、終点となるルータ203とノード装置103とを接続するクライアントIFのリンクを選択する。すなわち、終点となるルータ203を収容するリンク125,126に対応付けて分散補償能力情報テーブル1113aに登録されている分散補償能力の値が、算出した分散量以上であって、かつ最も分散量に近いクライアントIFのリンクを選択する。ここでは、光パス351の分散量は「60」であり、リンク125を示すリンク番号に対応付けられている分散補償能力が「100」であり、リンク126を示すリンク番号に対応付けられている分散補償能力が「500」であるので、経路選択部1115は、リンク125を選択する。
経路選択部1115は、選択した光パス351を構成するリンク121,125,301、302のリンク番号と、算出した分散量と、自装置および終点ノード装置103のノード装置番号とを含む選択結果を制御部1116およびプロトコル処理部1114に通知する。
つぎに、光パス設定処理の詳細な動作について説明する。ノード装置101の制御部1116は、選択結果に基づいて光パス351にクライアントIFのリンク121を設定するとともに、リンク情報テーブル1112および分散補償能力情報テーブル1113aを更新する。
一方、プロトコル処理部1114は、選択結果を受けると、選択した光パス351のリンク301、302に沿って終点となるノード装置103aへシグナリングプロトコルのパケットを送信し光パス351を設定する。このとき、プロトコル処理部1114は、先の図7に示したRSVPオブジェクトのCLASS−Numの上位2ビットに「1」を設定し、終点ノード装置の光送受信部番号にノード装置103がルータ203を収容するクライアントIFのリンク125のリンク番号「125」を設定し、可変分散補償器への設定パラメータを設定する。
起点となるノード装置101のプロトコル処理部1114が送信したシグナリングプロトコルのパケットは、ノード装置102およびノード装置103に到達し、光パス351が設定される。ノード装置102の制御部1116は、シグナリングプロトコルのパケットから自身が光パス351の終点となるノード装置ではないことを認識し、光スイッチ161を用いてリンク301とリンク302とを接続する。
終点のノード装置103の制御部1116は、シグナリングプロトコルのパケットから自身が光パス351の終点となるノード装置であることを認識し、シグナリングプロトコルのパケットのRSVPオブジェクトの終点ノード装置の光送受信部番号に設定されているリンク番号「125」が示すクライアントIFのリンク125を選択する。そして、制御部1116は、シグナリングプロトコルのパケットのRSVPオブジェクトの可変分散補償器への設定パラメータに設定されているパラメータを用いて、クライアントIFのリンク125に接続されるネットワーク側光送受信部151−1が有する可変分散補償器を設定する。
光パス351に対する光パス設定処理を実行したことにより、リンク301,302が使用されて未使用帯域が「0」となる。また、ノード装置101aおよびノード装置103aのリンク121,125が使用され、ノード装置101aおよびノード装置103aのリンク121,125の分散補償能力も「0」となる。ノード装置101a,102a,103aの制御部1116は、リンク情報テーブル1112および分散補償能力情報テーブル1113aを含む経路情報データベース1111を更新する。
光パス351が設定されたことにより、光ネットワークのルーティング情報が変更されるので、上述した経路情報共有処理が実行され、ノード装置101a〜105aのリンク情報テーブル1112および分散補償能力情報テーブル1113aを含む経路情報データベース1111が更新される。
さらに、ルータ201からルータ203への2本目の光パスを設定する場合、1本目の光パス351を設定した場合と同様に、ノード装置101aの制御部1116は、ルータ203への光パス選択要求を受けて経路選択部1115およびプロトコル処理部1114に上述した経路選択処理および光パス設定処理を実行させる。
ルータ203への2本目の光パス設定時には、ノード装置101aのリンク情報テーブル1112のリンク情報L1およびリンク情報L2の未使用帯域は「0」となっているので、ノード装置101aの経路選択部1115は、光パス352を選択して分散量「150」を算出する。経路選択部1115は、クライアントIFのリンクの分散補償能力の値が、算出した分散量「150」以上であって、かつ最も分散量「150」に近いルータ201と自身とを接続するリンク122と、終点となるルータ203とノード装置103とを接続するリンク126とを選択し、選択結果を制御部1116およびプロトコル処理部1114に通知する。
選択結果を受けた制御部1116およびプロトコル処理部1114は、上述した光パス設定処理を実行する。ノード装置101の制御部1116は、選択結果に基づいてリンク122を収容する自身のネットワーク側光送受信部151−2が有する可変分散補償器を設定する。一方、プロトコル処理部1114は、選択結果を受けると、選択した光パス351のリンク301、302に沿って終点となるノード装置103aへシグナリングプロトコルのパケットを送信し光パス351を設定する。このとき、プロトコル処理部1114は、先の図7に示したRSVPオブジェクトのCLASS−Numの上位2ビットに「1」を設定し、終点ノード装置の光送受信部番号にノード装置103がルータ203を収容するクライアントIFのリンク126のリンク番号「126」を設定し、可変分散補償器への設定パラメータを設定する。
起点となるノード装置101aのプロトコル処理部1114が送信したシグナリングプロトコルのパケットは、ノード装置104a、ノード装置105a、およびノード装置103aに到達し、光パス352が設定される。ノード装置104aの制御部1116は、シグナリングプロトコルのパケットから自身が光パス352の終点となるノード装置ではないことを認識し、光スイッチ161を用いてリンク303とリンク304とを接続する。ノード装置105aの制御部1116も、シグナリングプロトコルのパケットから自身が光パス352の終点となるノード装置ではないことを認識し、光スイッチ161を用いてリンク304とリンク305とを接続する。
終点のノード装置103aの制御部1116は、シグナリングプロトコルのパケットから自身が光パス352の終点となるノード装置であることを認識し、シグナリングプロトコルのパケットのRSVPオブジェクトの終点ノード装置の光送受信部番号に設定されているリンク番号「126」が示すクライアントIFのリンク126を選択する。そして、制御部1116は、シグナリングプロトコルのパケットのRSVPオブジェクトの可変分散補償器への設定パラメータに設定されているパラメータを用いて、クライアントIFのリンク126に接続されるネットワーク側光送受信部151−2が有する可変分散補償器を設定する。
光パス352に対する光パス設定処理を実行したことにより、リンク303,304,305が使用されて未使用帯域が「0」となる。また、ノード装置101aおよびノード装置103aのネットワーク側光送受信部151−2が使用され、ノード装置101aおよびノード装置103aのネットワーク側光送受信部151−2の分散補償能力も「0」となる。ノード装置101a,104a,105a,103aの制御部1116は、リンク情報テーブル1112および分散補償能力情報テーブル1113aを含む経路情報データベース1111を更新する。光パス352が設定されたことにより、光ネットワークのルーティング情報が変更されるので、上述した経路情報共有処理が実行され、ノード装置101a〜105aのリンク情報テーブル1112および分散補償能力情報テーブル1113aを含む経路情報データベース1111が更新される。
以上説明したように、この実施の形態2においては、光パスの起点となるノード装置101a〜105aの経路選択部1115は、各リンク301〜307に対応付けて、当該リンクの端点となるノード装置101〜105を識別するためのノード番号と、当該リンクのコスト、未使用帯域、および分散量が登録されるリンク情報テーブル1112に基づいて、終点となるノード装置101〜105への光パス351,352を選択するとともに、選択した光パス351,352の分散量を算出し、算出した分散量と、ルータ201〜204とノード装置101a〜105aとを接続するリンク121〜126に対応付けてリンクを収容するクライアント側光送受信部131−1〜131−iと組となるネットワーク側光送受信部151−1〜151−iが有する可変分散補償器の分散補償能力が登録される分散補償能力情報テーブル1113aとに基づいて、起点および終点となるノード装置101〜105が使用する可変分散補償器を有するネットワーク側光送受信部151−1〜151−iを選択するようにしているため、クライアント側光送受信部131−1〜131−iとネットワーク側光送受信部151−1〜151−iとの接続を切り替える電気スイッチを備えることなく、クライアント側光送受信部131−1〜131−iとネットワーク側光送受信部151−1〜151−iとの接続が固定されているノード装置においても、設定する光パスの分散量に応じて、光パスの起点および終点となるノード装置の可変分散補償器を選択することができる。
また、この実施の形態1においては、起点となるノード装置101a〜105aのプロトコル処理部1114が、光パスの終点となるノード装置に対して、経路選択部1115が選択した終点となるノード装置101a〜105aのネットワーク側光送受信部151−1〜151−iを示すネットワーク側光送受信部番号を含むシグナリングプロトコルのパケットとして光パス設定要求を通知するようにしているため、終点となるノード装置101a〜105aにおいて光パスに用いる可変分散補償器を有するネットワーク側光送受信部151−1〜151−iの選択処理を行なうことなく、設定する光パスの分散量に応じたネットワーク側光送受信部151−1〜151−iを設定することができる。
実施の形態3.
先の実施の形態1においては、起点となるノード装置が自身と終点となるノード装置との間の光パスを選択し、選択した光パスの分散量に応じたネットワーク側光送受信部を選択するようにしたが、光ネットワーク内に経路計算サーバを備え、経路計算サーバが光パスを選択するようにしてもよい。
具体的には、光ネットワークの制御プレーン251を介してノード装置101〜105と通信可能であり、ノード装置101〜105の光パス設定処理部111と同様の光パス設定処理部を有する経路計算サーバを光ネットワークに備えておく。ノード装置101〜105は、経路情報共有処理において、経路計算サーバにもルーティングプロトコルを用いてルーティング情報、リンク情報、分散量および分散補償能力情報を広告し、経路計算サーバも、ノード装置101〜105と同様のリンク情報が登録されるリンク情報テーブル1112、および分散補償能力情報テーブル1113を含む経路情報データベース1111を共有する。
ノード装置101〜105の制御部1116は、光パス設定要求を受けると、光パス設定通知を制御プレーン251を介して経路計算サーバに送信し、経路計算サーバの経路選択部1115が経路選択処理を実行し、経路計算サーバのプロトコル処理部1114が制御プレーン251を介して起点となるノード装置101〜105に選択結果を通知し、選択結果を受信したノード装置101〜105のプロトコル処理部1114が光パス設定処理を実行する。
以上説明したように、この実施の形態3においては、経路計算サーバが光パスの選択、および選択した光パスの分散量に応じた起点および終点のノード装置101〜105の可変分散補償器を有するネットワーク側光送受信部151−1〜151−iを選択する経路選択処理を実行することで、光ネットワークに設定される全ての光パスを統括的に管理するようにしているため、同一のリンクやノード装置101〜105内のネットワーク側光送受信部151−1〜151−iが異なる光パスによって選択されることや、光パス設定のシグナリングの衝突を防止することができる。
なお、この実施の形態3では、先の実施の形態1を例に挙げて説明したが、先の実施の形態2のノード装置101a〜105aの光パス設定処理部111を経路計算サーバに備えることで、クライアントIFを収容するクライアント側光送受信部131−1〜131−iと可変分散補償器を有するネットワーク側光送受信部151−1〜151−iとの対応が固定のノード装置101a〜105aの分散補償能力の使い分けの制御にも適用可能であることはいうまでもない。
実施の形態4.
先の実施の形態1〜3は、リンクの分散量をリンクを構成する光ファイバの種別と距離、あるいは測定に基づいて定義している。一方、現時点にて分散補償ファイバといった固定の分散補償手段を内蔵し全光での信号転送が可能な固定分散補償ノードを備えた光ネットワークがある。先の実施の形態1〜3のノード装置と固定分散補償ノードの両者を組み合わせたハイブリッド光ネットワークを想定すると、実施の形態1〜3のノード装置を端点ノード装置として固定分散補償ノードを経由する光パスを設定する場合が考えられる。この場合、固定分散補償ノードが提供する分散補償能力を考慮に入れて光パスの分散量を求め、端点ノードの光送受信部の選択へ反映させる必要があるが、実施の形態1〜3の手順におけるルーティング情報の広告には固定分散補償ノードの分散補償能力の情報は含まれておらず、経路情報データベース1111にて固定分散補償ノードの分散補償能力の情報が共有されない。そのため、光パス設定時の選択に固定分散補償ノード装置を利用できないという問題が生じる。
このような問題を改善するために、この実施の形態4は、固定分散補償ノード装置の分散補償能力の情報を含むルーティング情報を広告するものである。
図15は、この実施の形態4の固定分散補償ノード装置401の構成を示すブロック図である。図15に示した固定分散補償ノード装置401は、先の図10に示したノード装置101aに、固定の分散補償手段である分散補償ファイバ411,412と、分散補償ファイバ411,412において減衰する光信号を増幅する光アンプ421,422とが追加されている。なお、先の図10に示したノード装置101と同じ機能を持つ構成部分には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
ここで、固定分散補償ノード装置401を経由する光パス431が設定された場合、分散補償ファイバ411,412は、ネットワークIF181,182に接続され、ネットワークIF181,182が収容するノード装置間のリンクとは逆の光伝送特性を持つので、これらのリンクにおける分散が相殺される。よって、固定分散補償ノード装置401が収容する各リンクについて、リンクの分散量はノード装置間リンクの分散量から相殺された分散量を引いた値になる。よって、光パス設定処理部111の制御部1116は、リンクの分散量から相殺される分散量を引き去った値をリンクの分散量として、プロトコル処理部1114に広告させる。具体的には、先の図8に示したフローチャートの経路情報共有処理において、ルーティング情報を広告する際に、図4に示すリンク情報テーブル1112のリンク情報の分散量については、固定分散補償ノードが収容する各リンクの分散量として、当該リンクの分散量から固定分散補償ノード装置401の分散補償ファイバ411,412により相殺される分散量を引き去った値を広告する。これにより、固定分散補償ノードによる分散補償能力を考慮したリンクの分散量が各ノード装置のリンク情報テーブル1112に登録され、経路選択処理によって選択される光パスは、光パス上の固定分散補償ノード装置401による分散補償能力が考慮されたものとなる。
以上説明したように、この実施の形態4においては、固定分散補償ノード装置401のプロトコル処理部1114が、自装置が収容するリンクの分散量から固定の分散補償手段によって相殺されるリンクの分散量を差し引いたリンクの分散量を算出し、算出したリンクの分散量を含むリンク情報を広告するようにしている。この固定分散補償ノード装置401と先の実施の形態1または2のノード装置101〜105,101a〜105aと組み合わせたハイブリッド光ネットワークを構成すれば、固定分散補償ノード装置401が提供する分散補償能力を考慮した光パスの分散量に応じて、光パスの起点および終点となるノード装置の可変分散補償器を選択することができる。
実施の形態5.
先の実施の形態1〜4においては、ノード装置101〜105,101a〜105aのネットワーク側光送受信部151−1〜151−iの分散補償能力として、ネットワーク側光送受信部151−1〜151−iが有する可変分散補償器が補償可能な最大の分散補償値を広告したが、様々な可変分散補償技術が研究され技術によって可変分散補償が適用可能な波長範囲などのパラメータが異なることが想定される。そのため、分散補償能力として広告する情報に補償可能な波長範囲、補償可能な最小の波長間隔、可変分散補償器の設定に要する時間などを追加して拡充し、分散補償能力が異なる複数の可変分散補償器を有するネットワーク側光送受信部151−1〜151−iを選択するようにすることも可能である。
具体的には、先の図8に示したフローチャートの経路情報共有処理において、ノード装置毎あるいはルータとノード装置間のリンク毎の広告情報の分散処理能力のフィールドを、広告する情報の情報量に応じて拡張し、補償可能な波長範囲、補償可能な最小の波長間隔、可変分散補償器の設定に要する時間などの分散補償能力に関する詳細な情報を広告し、これらの情報に関する登録項目を分散補償能力情報テーブル1113,1113aに追加して登録する。そして、先の図8に示したフローチャートの経路選択処理において、補償可能な波長範囲、補償可能な最小の波長間隔、可変分散補償器の設定に要する時間を含めてネットワーク側光送受信部151−1〜151−iを選択する。
このように、この実施の形態5においては、プロトコル処理部1114が、自装置が備える可変分散補償器の分散補償能力の波長範囲、最小の波長間隔、当該可変分散補償器の設定に要する時間の少なくとも1つをさらに含めた分散補償能力情報を広告するようにしているため、可変分散補償器の分散補償能力の波長範囲、最小の波長間隔、当該可変分散補償器の設定に要する時間を考慮して、適切な可変補償器を有するネットワーク側光送受信部151−1〜151−iを選択することができる。
実施の形態6.
先の実施の形態1〜5においては、リンクの分散量およびノード装置101〜105,101a〜105aが内蔵するネットワーク側光送受信部151−1〜151−iが有する可変分散補償器の分散補償能力をルーティングプロトコルによって広告するようにしたが、分散量に加えて各種の光伝送の劣化要因、たとえば、高次分散や偏波分散に起因するリンク毎の劣化量と、それらの劣化要因についてノード装置101〜105,101a〜105aが内蔵するネットワーク側光送受信部151−1〜151−iが有する可変分散補償器の分散補償能力を表すパラメータを広告するようにしてもよい。
具体的には、先の図8に示した経路情報共有処理において、分散量の広告と同様に、先の図13に示したOSPF−TEのOpaque LSAのOpaque informationに、リンク番号、高次分散や偏波分散に起因するリンク毎の劣化量、それらの劣化要因についてノード装置101〜105,101a〜105aが内蔵するネットワーク側光送受信部151−1〜151−iが有する可変分散補償器の分散補償能力を表すパラメータを組として設定して広告し、これらの情報に関する登録項目をリンク情報テーブル1112および分散補償能力情報テーブル1113、1113aに追加して登録する。
そして、先の図8に示したフローチャートの経路選択処理において、経路選択部1115は、選択した光パスにおける各種劣化要因の劣化量をリンク情報テーブル1112に基づいて算出し、算出した光パスの劣化量を考慮しておよび分散補償能力情報テーブル1113、1113aを参照しつつ光パスの端点ノード装置が内蔵するネットワーク側光送受信部151−1〜151−iおよび当該ネットワーク側光送受信部が有する可変分散補償器の設定パラメータを選択し、光パス設定処理によって、選択した終点となるノード装置101〜105,101a〜105aのネットワーク側光送受信部151−1〜151−iの情報を起点となるノード装置101〜105,101a〜105aから終点となるノード装置101〜105,101a〜105aに対してシグナリングプロトコルによって伝達する。
このように、この実施の形態6においては、プロトコル処理部1114が、リンクの高次分散または偏波分散に起因するリンク毎の劣化量と、当該リンクの劣化量に対して自装置が有する可変分散補償器の分散補償能力を表すパラメータとをさらに含めたリンク情報、分散補償能力情報を広告するようにしているため、光パスの経路選択時に各種の光伝送劣化要因について適切な可変補償器を有するネットワーク側光送受信部151−1〜151−iを選択することができる。
以上のように、本発明にかかる光ネットワークは、異なる分散補償器を有するネットワーク側光送受信部を複数備える複数のノード装置を用いた場合に有用であり、特に、分散補償器として最大分散補償能力の異なる可変分散補償器を備えたノード装置を用いる場合に適している。
この発明における実施の形態1の光ネットワークの構成の一例を示す図である。 図1に示したノード装置の構成を示すブロック図である。 図2に示した光パス設定処理部の構成を示すブロック図である。 図3に示したリンク情報テーブルの構成を示す図である。 図3に示した分散補償能力情報テーブルの構成を示す図である。 ノード装置が用いるOpaque LSAのフォーマットを示す図である。 ノード装置が用いるPATHメッセージのRSVPオブジェクトを示す図である。 この発明における実施の形態1の光ネットワークの動作を説明するためのフローチャートである。 この発明における実施の形態1の光ネットワークの光パス設定を説明するための図である。 この発明における実施の形態2のノード装置の構成を示すブロック図である。 図10に示したノード装置の光パス設定処理部の構成を示すブロック図である。 図10に示した分散補償能力情報テーブルの構成を示す図である。 ノード装置が用いるOpaque LSAのフォーマットを示す図である。 この発明における実施の形態2の光ネットワークの光パス設定を説明するための図である。 この発明における実施の形態4の固定分散補償ノード装置の構成を示すブロック図である。 従来の光ネットワークの構成を示す図である。
符号の説明
101,102,103,104,105,101a,102a,103a,104a,105a ノード装置
111,111a 光パス設定処理部
121,122,123,124 リンク
131−1,131−2,131−i−1,131−i クライアント側光送受信部
141 電気スイッチ
151−1,151−2,151−i−1,151−i ネットワーク側光送受信部
161 光スイッチ
171,172 波長多重分離部
181,182 ネットワークIF
191 制御インタフェース
201,202,203,204 ルータ
251 制御プレーン
301,302,303,304,305,306,307 リンク
351,352 光パス
401 固定分散補償ノード装置
411,412 分散補償ファイバ
421,422 光アンプ
1111 経路情報データベース
1112 リンク情報テーブル
1113,1113a 分散補償能力情報テーブル
1114 プロトコル処理部
1115 経路選択部
1116 制御部

Claims (22)

  1. 変分散補償器を有するネットワーク側光送受信部を複数備える複数のノード装置が、リンクによって接続され、前記ノード装置は前記ネットワーク側光送受信部ごとに前記可変分散補償器を備え、前記ノード装置として自装置が備える前記可変分散補償器の分散補償能力が少なくとも2種類の分散補償能力であるノード装置を含む光ネットワークにおいて、
    前記ノード装置は、
    自装置が備えるネットワーク側光送受信部と対応付けて前記ネットワーク側送受信部が備える可変分散補償器の分散補償能力を保持するとともに広告し、また、自装置が収容するリンクごとの分散値を保持するとともに広告するプロトコル処理部と、
    自装置が光パスの起点となる場合に、自装置が収容するリンクごとの分散値と他のノード装置から受信した前記分散値とに基づいて光パスの分散値を算出し、自装置が備えるネットワーク側光送受信部の分散補償能力と算出した分散量とに基づいてネットワーク側光送受信部を選択し、他のノード装置から受信した前記分散補償能力と算出した分散量とに基づいて当該パスの終点ノードのネットワーク側光送受信部を選択する経路選択部と、
    自装置が光パスの起点となる場合、自装置のネットワーク側光送受信部として選択された自装置のネットワーク側光送受信部を光パスに用いることを設定し、自装置以外の起点ノードから送信された光パスの設定を要求する光パス設定要求に基づいて自装置が光パスの終点ノードとなる場合、当該光パスの設定時に起点ノードより通知されたネットワーク側光送受信部を光パスに用いることを設定する制御部と、
    を備え、
    前記プロトコル処理部は、光パスの起点となる場合、光パスの設定時に前記終点送受信部として選択されたネットワーク側光送受信部を当該パスの終点ノードへ通知する、
    ことを特徴とする光ネットワーク。
  2. 前記ノード装置は、
    各リンクに対応付けて、当該リンクの端点となるノード装置を識別するためのノード番号と、当該リンクのコスト、未使用帯域、および分散量とが登録されるリンク情報テーブルと、
    前記光ネットワーク内の各ノード装置のノード番号および当該ノード番号が示すノード装置のネットワーク側光送受信部に対応付けて、当該ネットワーク側光送受信部が有する可変分散補償器の分散補償能力が登録される分散補償能力情報テーブルと、
    をさらに備え、
    前記経路選択部は、光パス設定要求によって光パスの起点ノード装置となる場合、前記リンク情報テーブルに基づいて、少なくとも1つのリンクからなる光パスを選択し、選択した光パスの分散量を算出し、自装置のノード番号および当該ノード番号が示すノード装置のネットワーク側光送受信部に対応付けて前記分散補償能力情報テーブルに登録されている分散補償能力の値が、算出した分散量以上であって、かつ算出した分散量に最も近いネットワーク側光送受信部と、前記光パスの終点となるノード装置のノード番号および当該ノード番号が示すノード装置のネットワーク側光送受信部に対応付けて前記分散補償能力情報テーブルに登録されている分散補償能力の値が、算出した分散量以上であって、かつ算出した分散量に最も近いネットワーク側光送受信部とを選択し、選択した光パス、選択した自装置のネットワーク側光送受信部のネットワーク側光送受信部番号、当該光パスの終点となるノード装置のノード番号および選択した終点となるノード装置のネットワーク側光送受信部を示すネットワーク側光送受信部番号を含む選択結果を出力し、
    前記プロトコル処理部は、自装置が収容するリンクに対応付けて、当該リンクの端点となるノード装置を識別するためのノード番号、当該リンクのコスト、未使用帯域、および分散量を含むリンク情報と、自装置のノード番号、当該ノード番号が示すノード装置のネットワーク側光送受信部を識別するためのネットワーク側光送受信部番号、および当該ネットワーク側光送受信部番号が示すネットワーク側光送受信部が有する可変分散補償器の分散補償能力を含む分散補償能力情報を他のノード装置に広告するとともに、前記選択結果を受けた場合には、前記選択結果に基づいて光パスの終点となるノード装置に対して選択した終点となるノード装置のネットワーク側光送受信部を示すネットワーク側光送受信部番号を含む光パス設定要求を通知し、他のノード装置から広告されたリンク情報を受信した場合には受信したリンク情報を前記リンク情報テーブルに登録し、他のノード装置から広告された分散補償能力情報を受信した場合には受信した分散補償能力情報に基づいてノード番号およびネットワーク側光送受信部番号と当該ネットワーク側光送受信部が有する可変分散補償器の分散補償能力との対応を前記分散補償情報テーブルに登録する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の光ネットワーク。
  3. 前記プロトコル処理部は、
    自装置のリンク情報テーブルが更新された場合にリンク情報を広告し、自装置の分散補償能力情報テーブルが更新された場合に分散補償能力情報を広告すること、
    を特徴とする請求項1または2に記載の光ネットワーク。
  4. 前記経路選択部は、
    選択した自装置のネットワーク側光送受信部が有する可変分散補償器および選択した前記終点となるノード装置のネットワーク側光送受信部が有する可変分散補償器の設定パラメータを算出し、
    前記プロトコル処理部は、
    前記経路選択部が算出した設定パラメータを含めた光パス設定要求を通知し、
    前記制御部は、
    自装置が起点となるノード装置の場合には、前記経路選択部が選択した自装置のネットワーク側光送受信部が有する可変分散補償器に前記経路部が算出した設定パラメータを設定し、自装置が終点となるノード装置の場合には、受信した光パス設定要求に基づいて選択されたネットワーク側光受信部が有する可変分散補償器に設定パラメータを設定すること、
    を特徴とする請求項1、2または3に記載の光ネットワーク。
  5. 前記プロトコル処理部は、
    前記リンク情報、分散補償能力情報をルーティングプロトコルに基づいて広告し、また光パス設定要求を光パスを設定するシグナリングプロトコルに基づいて通知することを特徴とする請求項1〜の何れか一つに記載の光ネットワーク。
  6. 前記プロトコル処理部は、
    自装置が備える可変分散補償器の分散補償能力の波長範囲、最小の波長間隔、当該可変分散補償器の設定に要する時間の少なくとも1つをさらに含めた分散補償能力情報を広告し、他のノード装置から当該ノード装置が備える可変分散補償器の分散補償能力の波長範囲、最小の波長間隔、当該可変分散補償器の設定に要する時間の少なくとも1つをさらに含めた分散補償能力情報を受信した場合には、受信した分散補償能力情報に含まれる可変分散補償器の分散補償能力の波長範囲、最小の波長間隔、当該可変分散補償器の設定に要する時間を前記分散補償能力情報テーブルに登録し、
    前記経路選択部は、
    可変分散補償器の分散補償能力の波長範囲、最小の波長間隔、当該可変分散補償器の設定に要する時間を含めて起点および終点のノード装置のネットワーク側光送受信部を選択すること、
    を特徴とする請求項1〜の何れか一つに記載の光ネットワーク。
  7. 前記プロトコル処理部は、
    リンクの高次分散または偏波分散に起因するリンク毎の劣化量と、当該リンクの劣化量に対して自装置が有する可変分散補償器の分散補償能力を表すパラメータとをさらに含めたリンク情報を広告し、他のノード装置からリンクの高次分散または偏波分散に起因するリンク毎の劣化量と、当該リンクの劣化量に対して当該ノード装置が有する可変分散補償器の分散補償能力を表すパラメータとを含むリンク情報を受信した場合には、受信したリンク情報に含まれるリンクの高次分散または偏波分散に起因するリンク毎の劣化量と、当該リンクの劣化量に対して当該ノード装置が有する可変分散補償器の分散補償能力を表すパラメータとを前記リンク情報テーブルに登録し、
    前記経路選択部は、
    リンクの高次分散または偏波分散に起因するリンク毎の劣化量と、当該リンクの劣化量に対して当該ノード装置が有する可変分散補償器の分散補償能力を含めて起点および終点のノード装置のネットワーク側光送受信部を選択すること、
    を特徴とする請求項1〜の何れか1つに記載の光ネットワーク。
  8. 変分散補償器を有するネットワーク側光送受信部を複数備える複数のノード装置と、これら複数のノード装置を統括的に管理する経路計算サーバとを備え、複数のノード装置はリンクによって接続されるとともに、前記経路サーバと制御プレーンによって接続され、前記ノード装置は前記ネットワーク側光送受信部ごとに前記可変分散補償器を備え、前記ノード装置として自装置が備える前記可変分散補償器の分散補償能力が少なくとも2種類の分散補償能力であるノード装置を含む光ネットワークにおいて、
    前記ノード装置は、
    自装置が備えるネットワーク側光送受信部と対応付けて前記ネットワーク側送受信部が備える可変分散補償器の分散補償能力を広告し、また、自装置が収容するリンクごとの分散値を広告するプロトコル処理部と、
    光パス設定要求を受けると、光パス設定通知を制御プレーンを介して起点および終点となるノード装置のノード番号を含む光パス設定通知を前記経路計算サーバに送信し、前記経路計算サーバから選択結果を受信した場合には受信した選択結果に基づいて、自装置のネットワーク側光送受信部を光パスに用いることを設定し、自装置以外の起点ノードから送信された光パスの設定を要求する光パス設定要求に基づいて自装置が光パスの終点ノードとなる場合、当該光パスの設定時に起点ノードより通知されたネットワーク側光送受信部を光パスに用いることを設定する制御部と、
    を備え、
    前記プロトコル処理部は、前記経路計算サーバから選択結果を受信した場合には、前記選択結果に基づいて光パスの終点ノードに対して選択された終点ノードのネットワーク側光送受信部を当該パスの終点ノードへ通知し、
    前記経路計算サーバは、
    光パスを選択し、前記ノード装置から受信した前記分散値に基づいて選択した光パスの分散値を算出し、当該光パスの起点ノードから受信した前記分散補償能力と算出した分散量とに基づいて起点ノードのネットワーク側光送受信部を選択し、当該光パスの終点ノードから受信した前記分散補償能力と算出した分散量とに基づいて終点ノードのネットワーク側光送受信部を選択し、選択した光パス、選択した起点ノード装置のネットワーク側光送受信部、当該光パスの終点ノード装置のノード番号および終点ノード装置の選択したネットワーク側光送受信部を含む選択結果を起点ノードへ送信する経路選択部、
    を備える、
    ことを特徴とする光ネットワーク。
  9. 前記ノード装置は、
    各リンクに対応付けて、当該リンクの端点となるノード装置を識別するためのノード番号と、当該リンクのコスト、未使用帯域、および分散量とが登録されるリンク情報テーブルと、
    前記光ネットワーク内の各ノード装置のノード番号および当該ノード番号が示すノード装置のネットワーク側光送受信部に対応付けて、当該ネットワーク側光送受信部が有する可変分散補償器の分散補償能力が登録される分散補償能力情報テーブルと、
    をさらに備え、
    前記制御部は、光パス設定要求を受けると、光パス設定通知を制御プレーンを介して起点および終点となるノード装置のノード番号を含む光パス設定通知を前記経路計算サーバに送信するとともに、前記経路計算サーバから選択結果を受信した場合には受信した選択結果に基づいて、自装置のネットワーク側光送受信部を光パスに用いることを設定するとともに、前記リンク情報テーブルおよび分散補償能力情報テーブルを更新し、他のノード装置が通知する光パス設定要求を受けた際に、自装置が終点ノードである場合には受信した光パス設定要求に含まれるネットワーク側光送受信部番号が示すネットワーク側光送受信部を光パスに用いることを設定し、
    前記プロトコル処理部は、自装置が収容するリンクに対応付けて、当該リンクの端点となるノード装置を識別するためのノード番号、当該リンクのコスト、未使用帯域、および分散量を含むリンク情報と、自装置のノード番号、当該ノード番号が示すノード装置のネットワーク側光送受信部を識別するためのネットワーク側光送受信部番号、および当該ネットワーク側光送受信部番号が示すネットワーク側光送受信部が有する可変分散補償器の分散補償能力を含む分散補償能力情報を他のノード装置および前記経路選択サーバに広告するとともに、前記選択結果を受けた場合には、前記選択結果に基づいて光パスの終点となるノード装置に対して選択した終点となるノード装置のネットワーク側光送受信部を示すネットワーク側光送受信部番号を含む光パス設定要求を通知し、他のノード装置から広告されたリンク情報を受信した場合には受信したリンク情報を前記リンク情報テーブルに登録し、他のノード装置から広告された分散補償能力情報を受信した場合には受信した分散補償能力情報に基づいてノード番号およびネットワーク側光送受信部番号と当該ネットワーク側光送受信部が有する可変分散補償器の分散補償能力との対応を前記分散補償情報テーブルに登録し、
    前記経路計算サーバは、
    各リンクに対応付けて、当該リンクの端点となるノード装置を識別するためのノード番号と、当該リンクのコスト、未使用帯域、および分散量とが登録されるリンク情報テーブルと、
    前記光ネットワーク内の各ノード装置のノード番号および当該ノード番号が示すノード装置のネットワーク側光送受信部に対応付けて、当該ネットワーク側光送受信部が有する可変分散補償器の分散補償能力が登録される分散補償能力情報テーブルと、
    各ノード装置から広告されたリンク情報を受信した場合には受信したリンク情報を自装置のリンク情報テーブルに登録し、各ノード装置から広告された分散補償能力情報を受信した場合には受信した分散補償能力情報に基づいてノード番号およびネットワーク側光送受信部番号と当該ネットワーク側光送受信部が有する可変分散補償器の分散補償能力との対応を自装置の分散補償情報テーブルに登録するプロトコル処理部と、
    をさらに備え、
    前記経路選択部は、前記光パス設定通知を受信すると、自装置内のリンク情報テーブルに基づいて、少なくとも1つのリンクからなる光パスを選択し、選択した光パスの分散量を算出し、起点となるノード装置のノード番号および当該ノード番号が示すノード装置のネットワーク側光送受信部に対応付けて前記分散補償能力情報テーブルに登録されている分散補償能力の値が、算出した分散量以上であって、かつ算出した分散量に最も近いネットワーク側光送受信部と、前記光パスの終点となるノード装置のノード番号および当該ノード番号が示すノード装置のネットワーク側光送受信部に対応付けて前記分散補償能力情報テーブルに登録されている分散補償能力の値が、算出した分散量以上であって、かつ算出した分散量に最も近いネットワーク側光送受信部とを選択し、選択した光パス、選択した起点となるノード装置のネットワーク側光送受信部のネットワーク側光送受信部番号、当該光パスの終点となるノード装置のノード番号および選択した終点となるノード装置のネットワーク側光送受信部を示すネットワーク側光送受信部番号を含む選択結果を起点となるノード装置に送信する、
    ことを特徴とする請求項8に記載の光ネットワーク。
  10. 前記ノード装置のプロトコル処理部は、
    自装置のリンク情報テーブルが更新された場合にリンク情報を広告し、自装置の分散補償能力情報テーブルが更新された場合に分散補償能力情報を広告すること、
    を特徴とする請求項8または9に記載の光ネットワーク。
  11. 前記経路計算サーバの経路選択部は、
    選択した起点となるノード装置のネットワーク側光送受信部が有する可変分散補償器および選択した終点となるノード装置のネットワーク側光送受信部が有する可変分散補償器の設定パラメータを算出し、算出した設定パラメータを含む選択結果を起点となるノード装置に送信し、
    前記起点となるノード装置のプロトコル処理部は、
    前記選択結果に含まれる設定パラメータを含めた光パス設定要求通知をし、
    前記起点となるノード装置の制御部は、
    前記選択結果に含まれる起点となるノード装置のネットワーク側光送受信部が有する可変分散補償器の設定パラメータを、選択された自装置のネットワーク側光送受信部が有する可変分散補償器に設定し、他のノード装置から受信した光パス設定要求を受信した際に、自装置が終点となるノード装置の場合には、受信した光パス設定要求に基づいて選択されたネットワーク側光受信部が有する可変分散補償器に設定パラメータを設定すること、
    を特徴とする請求項8、9または10に記載の光ネットワーク。
  12. 前記ノード装置のプロトコル処理部は、
    前記リンク情報、分散補償能力情報をルーティングプロトコルに基づいて広告し、また光パス設定要求を光パスを設定するシグナリングプロトコルに基づいて通知することを特徴とする請求項8〜11の何れか一つに記載の光ネットワーク。
  13. 前記ノード装置のプロトコル処理部は、
    リンクの高次分散または偏波分散に起因するリンク毎の劣化量と、当該リンクの劣化量に対して自装置が有する可変分散補償器の分散補償能力を表すパラメータとをさらに含めたリンク情報を広告し、他のノード装置からリンクの高次分散または偏波分散に起因するリンク毎の劣化量と、当該リンクの劣化量に対して当該ノード装置が有する可変分散補償器の分散補償能力を表すパラメータとを含むリンク情報を受信した場合には、受信したリンク情報に含まれるリンクの高次分散または偏波分散に起因するリンク毎の劣化量と、当該リンクの劣化量に対して当該ノード装置が有する可変分散補償器の分散補償能力を表すパラメータとを自装置のリンク情報テーブルに登録し、
    前記経路計算サーバのプロトコル処理部は、
    各ノード装置からリンクの高次分散または偏波分散に起因するリンク毎の劣化量と、当該リンクの劣化量に対して当該ノード装置が有する可変分散補償器の分散補償能力を表すパラメータとを含むリンク情報を受信した場合には、受信したリンク情報に含まれるリンクの高次分散または偏波分散に起因するリンク毎の劣化量と、当該リンクの劣化量に対して当該ノード装置が有する可変分散補償器の分散補償能力を表すパラメータとを自装置のリンク情報テーブルに登録し、
    前記経路計算サーバの経路選択部は、
    リンクの高次分散または偏波分散に起因するリンク毎の劣化量と、当該リンクの劣化量に対して当該ノード装置が有する可変分散補償器の分散補償能力を含めて起点および終点のノード装置のネットワーク側光送受信部を選択すること、
    を特徴とする請求項8〜12の何れか1つに記載の光ネットワーク。
  14. 前記ノード装置のプロトコル処理部は、
    リンクの高次分散または偏波分散に起因するリンク毎の劣化量と、当該リンクの劣化量に対して自装置が有する可変分散補償器の分散補償能力を表すパラメータとをさらに含めたリンク情報を広告し、他のノード装置からリンクの高次分散または偏波分散に起因するリンク毎の劣化量と、当該リンクの劣化量に対して当該ノード装置が有する可変分散補償器の分散補償能力を表すパラメータとを含むリンク情報を受信した場合には、受信したリンク情報に含まれるリンクの高次分散または偏波分散に起因するリンク毎の劣化量と、当該リンクの劣化量に対して当該ノード装置が有する可変分散補償器の分散補償能力を表すパラメータとを自装置のリンク情報テーブルに登録し、
    前記経路計算サーバのプロトコル処理部は、
    各ノード装置からリンクの高次分散または偏波分散に起因するリンク毎の劣化量と、当該リンクの劣化量に対して当該ノード装置が有する可変分散補償器の分散補償能力を表すパラメータとを含むリンク情報を受信した場合には、受信したリンク情報に含まれるリンクの高次分散または偏波分散に起因するリンク毎の劣化量と、当該リンクの劣化量に対して当該ノード装置が有する可変分散補償器の分散補償能力を表すパラメータとを自装置のリンク情報テーブルに登録し、
    前記経路計算サーバの経路選択部は、
    リンクの高次分散または偏波分散に起因するリンク毎の劣化量と、当該リンクの劣化量に対して当該ノード装置が有する可変分散補償器の分散補償能力を含めて起点および終点のノード装置のネットワーク側光送受信部を選択すること、
    を特徴とする請求項8〜13の何れか1つに記載の光ネットワーク。
  15. 分散補償能力が固定の固定分散補償器と、
    自装置が収容するリンクの分散量から前記固定分散補償器によって相殺されるリンクの分散量を差し引いたリンクの分散量を算出し、算出したリンクの分散量を含むリンク情報を広告するプロトコル処理部と、
    を備える固定分散補償ノード装置、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1〜1の何れか1つに記載の光ネットワーク。
  16. 光ネットワークに適用されるノード装置であって、
    前記光ネットワークにおいてリンクによって他のノード装置と接続され、
    変分散補償器を有する複数のネットワーク側光送受信部と、
    自装置が備えるネットワーク側光送受信部と対応付けて前記ネットワーク側送受信部が備える可変分散補償器の分散補償能力を保持するとともに広告し、また、自装置が収容するリンクごとの分散値を保持するとともに広告するプロトコル処理部と、
    自装置が光パスの起点となる場合に、自装置が収容するリンクごとの分散値と他のノード装置から受信した前記分散値とに基づいて光パスの分散値を算出し、自装置が備えるネットワーク側光送受信部の分散補償能力と算出した分散量とに基づいてネットワーク側光送受信部を選択し、他のノード装置から受信した前記分散補償能力と算出した分散量とに基づいて当該パスの終点ノードのネットワーク側光送受信部を選択する経路選択部と、
    自装置が光パスの起点となる場合、自装置のネットワーク側光送受信部として選択された自装置のネットワーク側光送受信部を光パスに用いることを設定し、自装置以外の起点ノードから送信された光パスの設定を要求する光パス設定要求に基づいて自装置が光パスの終点ノードとなる場合、当該光パスの設定時に起点ノードより通知されたネットワーク側光送受信部を光パスに用いることを設定する制御部と、
    を備え、
    前記ネットワーク側光送受信部ごとに前記可変分散補償器を備え、自装置が備える前記可変分散補償器の分散補償能力が少なくとも2種類の分散補償能力であり、
    前記プロトコル処理部は、光パスの起点となる場合、光パスの設定時に前記終点送受信部として選択されたネットワーク側光送受信部を当該パスの終点ノードへ通知する、
    ことを特徴とするノード装置。
  17. 各リンクに対応付けて、当該リンクの端点となるノード装置を識別するためのノード番号と、当該リンクのコスト、未使用帯域、および分散量とが登録されるリンク情報テーブルと、
    前記光ネットワーク内の各ノード装置のノード番号および当該ノード番号が示すノード装置のネットワーク側光送受信部に対応付けて、当該ネットワーク側光送受信部が有する可変分散補償器の分散補償能力が登録される分散補償能力情報テーブルと、
    をさらに備え、
    前記経路選択部は、光パス設定要求によって光パスの起点ノード装置となる場合、前記リンク情報テーブルに基づいて、少なくとも1つのリンクからなる光パスを選択し、選択した光パスの分散量を算出し、自装置のノード番号および当該ノード番号が示すノード装置のネットワーク側光送受信部に対応付けて前記分散補償能力情報テーブルに登録されている分散補償能力の値が、算出した分散量以上であって、かつ算出した分散量に最も近いネットワーク側光送受信部と、前記光パスの終点となるノード装置のノード番号および当該ノード番号が示すノード装置のネットワーク側光送受信部に対応付けて前記分散補償能力情報テーブルに登録されている分散補償能力の値が、算出した分散量以上であって、かつ算出した分散量に最も近いネットワーク側光送受信部とを選択し、選択した光パス、選択した自装置のネットワーク側光送受信部のネットワーク側光送受信部番号、当該光パスの終点となるノード装置のノード番号および選択した終点となるノード装置のネットワーク側光送受信部を示すネットワーク側光送受信部番号を含む選択結果を出力し、
    前記プロトコル処理部は、自装置が収容するリンクに対応付けて、当該リンクの端点となるノード装置を識別するためのノード番号、当該リンクのコスト、未使用帯域、および分散量を含むリンク情報と、自装置のノード番号、当該ノード番号が示すノード装置のネットワーク側光送受信部を識別するためのネットワーク側光送受信部番号、および当該ネットワーク側光送受信部番号が示すネットワーク側光送受信部が有する可変分散補償器の分散補償能力を含む分散補償能力情報を他のノード装置に広告するとともに、前記選択結果を受けた場合には、前記選択結果に基づいて光パスの終点となるノード装置に対して選択した終点となるノード装置のネットワーク側光送受信部を示すネットワーク側光送受信部番号を含む光パス設定要求を通知し、他のノード装置から広告されたリンク情報を受信した場合には受信したリンク情報を前記リンク情報テーブルに登録し、他のノード装置から広告された分散補償能力情報を受信した場合には受信した分散補償能力情報に基づいてノード番号およびネットワーク側光送受信部番号と当該ネットワーク側光送受信部が有する可変分散補償器の分散補償能力との対応を前記分散補償情報テーブルに登録する、
    ことを特徴とする請求項16に記載のノード装置。
  18. 光ネットワークに適用されるノード装置であって、
    前記光ネットワークにおいてリンクによって他のノード装置と接続されるとともに制御プレーンによって経路計算サーバに接続され、
    可変分散補償器を有する複数のネットワーク側光送受信部と、
    自装置が備えるネットワーク側光送受信部と対応付けて前記ネットワーク側送受信部が備える可変分散補償器の分散補償能力を広告し、また、自装置が収容するリンクごとの分散値を広告するプロトコル処理部と、
    光パス設定要求を受けると、光パス設定通知を制御プレーンを介して起点および終点となるノード装置のノード番号を含む光パス設定通知を前記経路計算サーバに送信し、前記経路計算サーバから起点ノードへ送信された光パスと当該光パスの起点のードおよび終点ノードの光ネットワーク送受信部との選択結果を受信した場合には、受信した選択結果に基づいて自装置のネットワーク側光送受信部を光パスに用いることを設定し、自装置以外の起点ノードから送信された光パスの設定を要求する光パス設定要求に基づいて自装置が光パスの終点ノードとなる場合、当該光パスの設定時に起点ノードより通知されたネットワーク側光送受信部を光パスに用いることを設定する制御部と、
    を備え、
    前記ネットワーク側光送受信部ごとに前記可変分散補償器を備え、自装置が備える前記可変分散補償器の分散補償能力が少なくとも2種類の分散補償能力である、
    ことを特徴とするノード装置。
  19. 前記光ネットワークにおいてリンクによって他のノード装置と接続されるとともに制御プレーンによって経路計算サーバに接続され、
    各リンクに対応付けて、当該リンクの端点となるノード装置を識別するためのノード番号と、当該リンクのコスト、未使用帯域、および分散量とが登録されるリンク情報テーブルと、
    をさらに備え、
    前記制御部は、光パス設定要求を受けると、光パス設定通知を制御プレーンを介して起点および終点となるノード装置のノード番号を含む光パス設定通知を前記経路計算サーバに送信するとともに、前記経路計算サーバから選択結果を受信した場合には受信した選択結果に基づいて、自装置のネットワーク側光送受信部を光パスに用いることを設定するとともに、前記リンク情報テーブルおよび分散補償能力情報テーブルを更新し、他のノード装置が通知する光パス設定要求を受けた際に、自装置が終点ノードである場合には受信した光パス設定要求に含まれるネットワーク側光送受信部番号が示すネットワーク側光送受信部を光パスに用いることを設定し、
    前記プロトコル処理部は、自装置が収容するリンクに対応付けて、当該リンクの端点となるノード装置を識別するためのノード番号、当該リンクのコスト、未使用帯域、および分散量を含むリンク情報と、自装置のノード番号、当該ノード番号が示すノード装置のネットワーク側光送受信部を識別するためのネットワーク側光送受信部番号、および当該ネットワーク側光送受信部番号が示すネットワーク側光送受信部が有する可変分散補償器の分散補償能力を含む分散補償能力情報を他のノード装置および前記経路選択サーバに広告するとともに、前記選択結果を受けた場合には、前記選択結果に基づいて光パスの終点となるノード装置に対して選択した終点となるノード装置のネットワーク側光送受信部を示すネットワーク側光送受信部番号を含む光パス設定要求を通知し、他のノード装置から広告されたリンク情報を受信した場合には受信したリンク情報を前記リンク情報テーブルに登録し、他のノード装置から広告された分散補償能力情報を受信した場合には受信した分散補償能力情報に基づいてノード番号およびネットワーク側光送受信部番号と当該ネットワーク側光送受信部が有する可変分散補償器の分散補償能力との対応を前記分散補償情報テーブルに登録する、
    ことを特徴とする請求項18に記載のノード装置。
  20. 請求項16〜19のいずれか1つに記載のノード装置を備える光ネットワークに適用されるノード装置であって、
    分散補償能力が固定の固定分散補償器と、
    自装置が収容するリンクの分散量から前記固定分散補償器によって相殺されるリンクの分散量を差し引いたリンクの分散量を算出し、算出したリンクの分散量を含むリンク情報を広告するプロトコル処理部と、
    を備える固定分散補償ノード装置。
  21. 請求項18に記載のノード装置を複数備える光ネットワークに適用される経路計算サーバであって、
    光パスを選択し、前記ノード装置から広告された分散値に基づいて選択した光パスの分散値を算出し、当該光パスの起点ノードから広告された起点のードが備えるネットワーク送受信部の可変分散補償器の分散補償能力と算出した分散量とに基づいて起点ノードのネットワーク側光送受信部を選択し、当該光パスの終点ノードから広告された終点ノードが備えるネットワーク送受信部の可変分散補償器の前記分散補償能力と算出した分散量とに基づいて終点ノードのネットワーク側光送受信部を選択し、選択した光パス、選択した起点ノード装置のネットワーク側光送受信部、当該光パスの終点ノード装置のノード番号および終点ノード装置の選択したネットワーク側光送受信部を含む選択結果を起点ノードへ送信する経路選択部、
    を備える、
    ことを特徴とする経路計算サーバ。
  22. 請求項19に記載のノード装置を複数備える光ネットワークに適用される経路計算サーバであって、
    各リンクに対応付けて、当該リンクの端点となるノード装置を識別するためのノード番号と、当該リンクのコスト、未使用帯域、および分散量とが登録されるリンク情報テーブルと、
    前記光ネットワーク内の各ノード装置のノード番号および当該ノード番号が示すノード装置のネットワーク側光送受信部に対応付けて、当該ネットワーク側光送受信部が有する可変分散補償器の分散補償能力が登録される分散補償能力情報テーブルと、
    前記光パス設定通知を受信すると、自装置内のリンク情報テーブルに基づいて、少なくとも1つのリンクからなる光パスを選択し、選択した光パスの分散量を算出し、起点となるノード装置のノード番号および当該ノード番号が示すノード装置のネットワーク側光送受信部に対応付けて前記分散補償能力情報テーブルに登録されている分散補償能力の値が、算出した分散量以上であって、かつ算出した分散量に最も近いネットワーク側光送受信部と、前記光パスの終点となるノード装置のノード番号および当該ノード番号が示すノード装置のネットワーク側光送受信部に対応付けて前記分散補償能力情報テーブルに登録されている分散補償能力の値が、算出した分散量以上であって、かつ算出した分散量に最も近いネットワーク側光送受信部とを選択し、選択した光パス、選択した起点となるノード装置のネットワーク側光送受信部のネットワーク側光送受信部番号、当該光パスの終点となるノード装置のノード番号および選択した終点となるノード装置のネットワーク側光送受信部を示すネットワーク側光送受信部番号を含む選択結果を起点となるノード装置に送信する経路選択部と、
    各ノード装置から広告されたリンク情報を受信した場合には受信したリンク情報を自装置のリンク情報テーブルに登録し、各ノード装置から広告された分散補償能力情報を受信した場合には受信した分散補償能力情報に基づいてノード番号およびネットワーク側光送受信部番号と当該ネットワーク側光送受信部が有する可変分散補償器の分散補償能力との対応を自装置の分散補償情報テーブルに登録するプロトコル処理部と、
    を備えることを特徴とする経路計算サーバ。
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