JP4765432B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4765432B2
JP4765432B2 JP2005183797A JP2005183797A JP4765432B2 JP 4765432 B2 JP4765432 B2 JP 4765432B2 JP 2005183797 A JP2005183797 A JP 2005183797A JP 2005183797 A JP2005183797 A JP 2005183797A JP 4765432 B2 JP4765432 B2 JP 4765432B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nozzle
inkjet head
nozzle rows
nozzles
dot interval
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005183797A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007001137A (ja
Inventor
雅俊 荒木
博昭 佐藤
進 木林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Fujifilm Business Innovation Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd, Fujifilm Business Innovation Corp filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP2005183797A priority Critical patent/JP4765432B2/ja
Publication of JP2007001137A publication Critical patent/JP2007001137A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4765432B2 publication Critical patent/JP4765432B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)
  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Description

本発明は、インクジェット記録装置に係り、特に、複数のノズル列が配列されたインクジェットヘッドを有するインクジェット記録装置に関する。
近年、インクジェット記録装置には、高速化の要求により、インクジェットヘッドの主走査方向の長さが記録媒体の幅以上であって、記録媒体の副走査方向の走査のみで記録画像を完成させるFWA(Full Width Array)方式のインクジェット記録装置が知られている。
また、インクジェット記録装置には、高画質化が求められており、高解像度化が要求されている。高解像度化を実現するために、インクジェットヘッドの高密度化が図られているが、ピエゾ方式のインクジェット記録ヘッドにおいてはアクチュエータの機械的な要素により、1直線上にノズルを高密度に配置することが困難である。
このため、ノズルが二次元状(マトリクス状)に配置され、ある一方向に対して高密度に記録可能なインクジェットヘッドが知られている。このようなインクジェットヘッドの場合、想定される副走査方向(搬送ベルトの搬送方向)に対して少しでも傾斜して搬送されると、記録媒体上の記録画像に白スジが発生し、致命的な画像欠陥を生じてしまう。
この白スジの発生を防止するために、用紙送り誤差計測装置からのスキュー量に基づいて、各ノズルから吐出されるインク液滴の吐出タイミング、吐出初速度、及び荷電量の設定値を連動して変更するように制御するインクジェット記録装置が知られている(特許文献1)。
特開2003―19789
しかしながら、特許文献1に記載のインクジェット記録装置では、制御が複雑となり、また、用紙送り誤差計測装置が必要なためコストがかかる、という問題がある。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、安価かつ簡単な構成で、白スジの発生による画質劣化を防止することができるインクジェット記録装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために本発明に係るインクジェット記録装置は、インク滴を吐出する複数のノズルを配列して構成した複数のノズル列が配列されたインクジェットヘッドと、前記インクジェットヘッドに対向させて記録媒体を搬送する搬送手段とを含むインクジェット記録装置であって、前記インクジェットヘッドは、隣り合うノズル列の各々の端部に位置するノズルによって記録されるドットの前記記録媒体の搬送方向と直交する方向のドット間隔であるノズル列間ドット間隔が、前記隣り合うノズル列における同一ノズル列に属するノズルによって記録されるドットの前記搬送方向と直交する方向のドット間隔であるノズル列内ドット間隔より狭くなるように、前記複数のノズル列を配置し、前記インクジェットヘッドの前記ノズル列が、前記搬送方向に対して傾斜し、前記インクジェットヘッドは、前記搬送方向に対して前記ノズル列が傾斜している方向と同じ方向に、前記搬送方向と直交する方向に対して傾斜して設けられており、前記搬送手段の搬送方向の斜行値を検知する検知手段と、前記検知手段によって検知された前記搬送方向の斜行値と、前記インクジェットヘッドの設置傾斜角とに基づいて、相対斜行値を算出し、前記相対斜行値に基づいて、前記ノズル列間ドット間隔を算出する算出手段と、前記算出手段によって算出された前記ノズル列間ドット間隔が小さいほど、隣り合うノズル列の各々の端部に位置するノズルに対応する画素の濃度値を減少させるように補正する補正手段と、を含むことを特徴としている。
本発明に係るインクジェット記録装置よれば、搬送手段によって、搬送方向と同一方向に記録媒体が搬送された場合には、ノズル列内ドット間隔よりノズル列間ドット間隔が狭くなるように、複数のノズル列が配置されているため、隣り合うノズル列の各々の端部に位置するノズルによって記録されるドットにより、白スジが発生することはない。
また、搬送手段によって、搬送方向に対して傾斜する方向に記録媒体が搬送された場合には、ノズル列間ドット間隔が狭くなっているため、隣り合うノズル列の各々の端部に位置するノズルによって記録されるドットにより白スジの発生が抑止される。
従って、隣り合うノズル列の各々の端部に位置するノズルによって記録されるドットによるノズル列間ドット間隔が、同一ノズル列に属するノズルによって記録されるドットによるノズル列内ドット間隔より狭くなるように、複数のノズル列が配置されており、ノズル列のつなぎ目に対応するドットによる白スジの発生が抑止されるため、安価かつ簡単な構成で、白スジの発生による画質劣化を防止することができる。
また、本発明に係るインクジェットヘッドのノズル列が、搬送方向に対して傾斜するようにする。
また、本発明に係るインクジェットヘッドは、搬送方向に対してノズル列が傾斜している方向と同じ方向に、搬送方向と直交する方向に対して傾斜して設けられているようにする。これにより、インクジェットヘッドを傾斜させることによって、ノズル列間ドット間隔が、ノズル列の各ノズルによって記録されるドットによるノズル列内ドット間隔より狭くなるようにすることができる。
以上説明したように、本発明のインクジェット記録装置によれば、隣り合うノズル列の各々の端部に位置するノズルによって記録されるドットによるノズル列間ドット間隔が、同一ノズル列に属するノズルによって記録されるドットによるノズル列内ドット間隔より狭くなるように、複数のノズル列が配列されており、ノズル列のつなぎ目に対応するドットによる白スジの発生が抑止されるため、安価かつ簡単な構成で、白スジの発生による画質劣化を防止することができる、という効果が得られる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1に示すように、第1の実施の形態に係るインクジェット記録装置10は、記録用紙Pにインク滴を吐出するインクジェットヘッドユニット12を備えており、インクジェットヘッドユニット12は、図2に示すように、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、黒(K)の4色のインク滴各々をノズルから吐出するインクジェットヘッド14C、14M、14Y、14Kを備えている。インクジェットヘッド14C、14M、14Y、14Kは記録用紙Pの幅以上の有効印字領域を有する長尺のライン型ヘッドで、記録用紙Pの幅方向の印字領域に一斉にインク滴を吐出する。また、インクジェットヘッド14のノズルからインク滴を吐出させる方式は、アクチュエータでインク室を加圧するピアゾ方式やサーマル方式等の公知の方式を適用可能である。
また、インクは、インクジェットヘッドユニット12の上方に配置されたインクタンク(図示省略)から配管を通じてインクジェットヘッド14C、14M、14Y、14Kへ供給され、インクの種類は、水性インク、油性インク、溶剤系インク等の公知のインクが適用可能である。
インクジェット記録装置10の最下部には、給紙トレイ16が挿抜可能に設けられており、給紙トレイ16には、記録用紙Pが積載されており、最上位の記録用紙Pにはピックアップロール18が当接している。記録用紙Pは、ピックアップロール18によって1枚ずつ給紙トレイ16から搬送方向下流側へ給紙され、搬送経路に沿って順に配設された搬送ロール20、22によってインクジェットヘッドユニット12の下方へ給紙される。
また、インクジェットヘッドユニット12の下方には、無端状の搬送ベルト24が配設されており、搬送ベルト24は、駆動ロール26及び従動ロール30に張架され、駆動ロール26が駆動することにより、搬送ベルト24が回動するようになっている。
なお、搬送ベルト24は、一例として、ウレタンなどのゴムやPET、ETFE、PIなどの樹脂により成形されている。
また、記録用紙Pが搬送ベルト24に接触する位置の上流側に、電源装置34が接続された帯電ロール32が配置されている。帯電ロール32は、従動ロール30との間で搬送ベルト24を挟みつつ従動し、搬送ベルト24に押圧する押圧位置と、搬送ベルト24から離間した離間位置との間を移動可能とされている。押圧位置では、帯電ロール32が搬送ベルト24に対して放電し、搬送ベルト24の表面に電荷を与えるようになっている。なお、帯電ロールに限定されるものではなく、鋸歯状電極などでもよい。また、電源装置34は、例えば、AC電源から構成されており、直流電圧を帯電ロール32に印加するようになっている。
また、帯電ロール32より上流側には、搬送ベルト24に帯電された電荷を除電するための除電ロール36が設けられている。
また、インクジェットヘッドユニット12の下流側には、記録用紙Pの排出経路を構成する複数の排出ロール対40が設けられ、排出ロール対40で構成された排出経路の先には、排紙トレイ42が設けられている。
また、インクジェット記録装置10には、CPU、ROM、及びRAMから構成される制御部56が設けられており、制御部56によって、インクジェットヘッドユニット12、各種ロールを駆動する複数のモータ(図示省略)を含むインクジェット記録装置10の全体を制御している。
インクジェットヘッド14のノズルは、図3に示すように、複数のノズルからなるノズル列が複数配列されており、各ノズル列の配列方向は平行になっている。1つのノズル列は、例えば32個のノズルから構成され、各ノズルが等間隔に配置されており、ノズル列が例えば225個配列されている。
各ノズル列は、搬送ベルト24の搬送方向に対して傾斜して配置されており、インクジェットヘッド14の長さ方向(主走査方向)に対して各ノズルを投影したときに、ノズル列内でのノズルの投影位置のノズル間投影距離と、隣り合ったノズル列のつなぎ目となる端部の各々に位置するノズルの投影位置のつなぎ目ノズル間投影距離とが等しくなるように、各ノズル列が配置されている。例えば、ノズル間投影距離は、1/600inchとなっており、つなぎ目ノズル間投影距離も1/600inchとなるように、隣り合ったノズル列の同じ側の端部に位置するノズルの投影位置の投影距離が、32/600inchとなっている。これにより、記録用紙Pを副走査しながらノズルからインク滴を吐出することにより、インクジェット14の長さ方向に対して600dpiの記録が行えるようになっている。
また、図4に示すように、インクジェットヘッド14Y、14M、14C、14Kの各々の長さ方向が、搬送ベルト24の搬送方向の直交する方向に対して傾斜するように、インクジェットヘッド14Y、14M、14C、14Kの各々が取り付けられており、長さ方向が傾斜する方向は、搬送ベルト24の搬送方向に対してノズル列が傾斜した方向と同じ方向になっている。その結果、図5(A)に示すように、搬送ベルト24の搬送方向に直交する方向に対して各ノズルを投影したときに、ノズル列内の各ノズルの投影位置のノズル間投影距離より、隣り合ったノズル列のつなぎ目となる端部の各々に位置するノズルの投影位置のつなぎ目ノズル間投影距離が狭くなっている。
ここで、搬送方向とは、搬送ベルト24が記録用紙Pを搬送しようとする方向であって、搬送ベルト24の回動方向と等しい。また、主走査方向とは、インクジェットヘッド14の長さ方向(ノズルの並び方向)であり、記録用紙Pの搬送方向と直交する方向と等しく、副走査方向とは、記録用紙Pの搬送方向である。
次に、インクジェット記録装置10のプリント動作について説明する。まず、制御部56は、プリントジョブの指令を受け取ると、ピックアップロール18、全ての搬送ロール、搬送ベルト24を駆動させて給紙トレイ16から記録用紙Pを送り出す。さらにダミージェットを行い、インクジェットヘッドユニット12のノズルの性能を初期化し、インクジェットヘッドユニット12によるインク滴の吐出を制御するヘッド制御部(図示省略)は、画像信号に対応するノズルの圧電素子に、画像信号に応じたタイミングで駆動電圧を印加する。
これによって、搬送ベルト24で搬送されている記録用紙Pが印字されるが、この印字工程については詳細に後述する。そして、印字された記録用紙Pは、搬送ベルト24、排出ロール対40によって排紙トレイ42まで搬送される。
ここで、印字工程について説明する。まず、制御部56は、プリントジョブを受信すると、帯電ロール32をオンにし、電源装置34から電圧を帯電ロール32に印加させる。そして、帯電ロール32が搬送ベルト24に放電すると、搬送ベルト24の表面には、電荷が帯電され、記録用紙Pが搬送ベルト24の表面に静電吸着される。
これによって、搬送ベルト24へ給紙された記録用紙Pが、搬送ベルト24の表面に静電吸着されてインクジェットヘッドユニット12の印字領域を通過する。その際、制御部56は、インクジェットヘッドユニット12を作動して記録用紙Pに印字を行う。
ここで、記録用紙P上に吐出されたインク滴によるドットのドット間隔について図5を用いて説明する。記録用紙Pが搬送ベルト24の搬送方向と同一方向に搬送される場合には、図5(A)に示すように、各ノズル列内のノズルによって吐出されたインク滴のドットによるノズル列内ドット間隔は、一定の間隔となっており、隣り合ったノズル列のつなぎ目となる端部の各々に位置するノズルによって吐出されたインク滴のドットによるつなぎ目ノズル列間ドット間隔は、ノズル列内ドット間隔より狭くなっている。
また、搬送ベルト24における製造上のばらつきによる微小な凹凸及び伸張度の不均一性や、駆動ロール26及び従動ロール30の製造上のばらつきによる凹凸により、記録用紙Pの表面において、静電吸着する力が不均一であると、搬送ベルト24の搬送方向に傾斜して記録用紙Pが搬送される場合がある。
この記録用紙Pの傾斜搬送方向が、ノズル列が傾斜している方向と同じ方向に、搬送ベルト24の搬送方向に対して傾斜している場合には、図5(B)に示すように、各ノズル列内のノズルによって吐出されたインク滴のドットによるノズル列内ドット間隔は、一定の間隔となっており、隣り合ったノズル列のつなぎ目となる端部の各々に位置するノズルによって吐出されたインク滴のドットによるつなぎ目ノズル列間ドット間隔は、ノズル列内ドット間隔とほぼ等しくなっている。
また、記録用紙Pの傾斜搬送方向が、ノズル列が傾斜している方向と反対の方向に、搬送ベルト24の搬送方向に対して、傾斜している場合には、図5(C)に示すように、各ノズル列内のノズルによって吐出されたドットによるノズル列内ドット間隔は、一定の間隔となっており、隣り合ったノズル列のつなぎ目である端部に位置するノズルによって吐出されたドットによるつなぎ目ノズル列間ドット間隔は、ほぼ0となっており、端部に位置するノズルによって吐出されたインク滴のドットは、隣のノズル列の端部に位置するノズルによって吐出されたインク滴のドットと重なっている。
上記のドット間隔となっているインクジェットヘッド14によって記録用紙Pに画像記録を行うと、記録用紙Pが搬送ベルト24の搬送方向と同一方向に搬送される場合には、図6(A)に示すように、ノズル列のつなぎ目となる端部のノズルにより吐出されたインク滴によるドット部分の濃度が増加する。また、記録用紙Pの傾斜搬送方向が、搬送ベルト24の搬送方向に対して、ノズル列が傾斜している方向と同じ方向に、傾斜している場合には、図6(B)に示すように、濃度が増加しているドット部分は存在しない。記録用紙Pの傾斜搬送方向が、搬送ベルト24の搬送方向に対して、ノズル列が傾斜している方向と反対の方向に、傾斜している場合には、図6(C)に示すように、ノズル列のつなぎ目となる端部のノズルにより吐出されたインク滴によるドット部分の濃度が増加し、また、図6(A)で示した場合よりつなぎ目のドット部分の濃度が増加する。
次に、搬送方向に直交する方向に対する、インクジェットヘッド14の長さ方向の傾斜角度θAについて説明する。
インクジェットヘッド14を所定角度だけ傾斜して設けたときに、搬送ベルト24の搬送方向と同一方向に記録用紙Pが搬送されると、隣り合ったノズル列のつなぎ目ノズル列間ドット間隔が0になり、つなぎ目となる端部のノズルによるドットが重なっている場合には、傾斜搬送方向が搬送方向に対して傾斜すると、記録用紙Pに記録された主走査方向のドット列において、ドットに対応するノズルの並び順が逆転してしまい、線画の画像欠陥が発生してしまう可能性がある。また、インクジェットヘッド14を所定角度だけ傾斜して設けたときに、搬送ベルト24の搬送方向と同一方向に記録用紙Pが搬送されると、隣り合ったノズル列のつなぎ目ノズル列間ドット間隔がノズル列内ドット間隔以上である場合には、傾斜搬送方向が搬送方向に対して傾斜すると、ノズル列のつなぎ目において白スジが発生してしまう可能性がある。
従って、搬送ベルト24の搬送方向と同一方向に記録用紙Pが搬送される場合に、隣り合ったノズル列のつなぎ目ノズル列間ドット間隔が、0より大きくノズル列内ドット間隔より小さくなるように、インクジェットヘッド14を所定角度だけ傾斜して設置する。
ここで、インクジェットヘッド14の長さ方向を搬送方向に直交する方向に対して傾斜させて、隣り合ったノズル列のつなぎ目ノズル列間ドット間隔が0になるようにした場合に、インクジェットヘッド14の長さ方向の搬送方向に直交する方向に対する傾斜角度をθaとすると、インクジェットヘッド14の長さ方向の傾斜角度θAを以下の式を満たすようにする。
0<θA<θa
好ましい形態としては、記録用紙Pが搬送ベルト24の搬送方向と同一方向に搬送される場合に、つなぎ目ノズル列間ドット間隔が、ノズル列内ドット間隔の1/2となるように、インクジェットヘッド14の長さ方向の傾斜角度θAをθaの1/2とし、例えば、ノズル列内ドット間隔が1/600inch(=0.0423mm)であって、θaが0.1155°である場合には、傾斜角度を0.058°とする。
以上説明したように、第1の実施の形態に係るインクジェット記録装置によれば、隣り合うノズル列のつなぎ目となる端部の各々に位置するノズルからのインク滴の吐出によるドットのドット間隔であるつなぎ目ノズル列間ドット間隔が、ノズル列の各ノズルの吐出によるドットのドット間隔であるノズル列内ドット間隔より狭くなるように、複数のノズル列が配列され、かつ、インクジェットヘッドの長さ方向が傾斜しており、ノズル列のつなぎ目に対応するドットによる白スジの発生が抑止されるため、安価かつ簡単な構成で、白スジの発生による画質劣化を防止することができる。
なお、上記の実施の形態では、各色に対応したインクジェットヘッドを各々傾斜させた場合を例に説明したが、全てのインクジェットヘッドをまとめて傾斜させるようにインクジェットユニットごと傾斜させてもよい。
また、インクジェットヘッドを傾斜させる場合を例に説明したが、インクジェットヘッドを傾斜させずに、上記で説明したように、記録用紙が搬送ベルトの搬送方向と同一方向に搬送される場合に、ノズル列内ドット間隔よりつなぎ目ノズル列間ドット間隔が狭くなるように、複数のノズル列を傾斜させて配列するようにしてもよい。
次に、第2の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態と同一部分については、同一符号を付して説明を省略する。
第2の実施の形態では、図7に示すように、インクジェットヘッド14Y、14M、14C、14Kを傾斜させるのではなく、インクジェットヘッド14の長さ方向に直交する方向に対して、搬送方向が傾斜するように搬送ベルト24を傾斜させて設けた点が第1の実施の形態と異なる。この構成によっても、第1の実施の形態と同様の作用及び効果が得られる。
次に、第3の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態と同一部分については同一符号を付して説明を省略する。
第3の実施の形態では、図8に示すように、搬送ベルト124の表面上に識別マーク126を付しておき、この識別マーク126を読み取って、搬送ベルト124の斜行を検出するための斜行センサ128A、128Bが設けられている点が第1の実施の形態と異なる。
搬送ベルト124による記録用紙Pの傾斜搬送方向が搬送ベルト124の搬送方向に対して傾斜することが、搬送ベルト124の伸張度の不均一性などによって発生する場合には、搬送ベルトそのものが斜行するため、識別マーク126の経路上に斜行センサ128A、128Bを設け、識別マーク126を斜行センサ128A、128Bによって読み取り、識別マーク126の読取位置を示す読取位置情報から斜行している度合いを示す斜行値を検知することにより、記録用紙Pの傾斜搬送方向を推定することが可能となる。
制御部56のROMには、後述する斜行検知制御処理ルーチンを実行するためのプログラムや、搬送方向に直交する方向に対するインクジェットヘッド14の長さ方向の傾斜角度を示す設置傾斜角度が予め記録されている。
なお、インクジェット記録装置10のその他の構成は、第1の実施の形態と同様であるので、同一符号を付して説明を省略する。
次に、第3の実施の形態に係る作用について説明する。制御部56が、プリントジョブの指令を受け取って、ピックアップロール18、全ての搬送ロール、搬送ベルト24を駆動させると、図9に示す斜行検知制御処理ルーチンを実行する。
まず、ステップ150において、斜行センサ128A、128Bの各々から識別マーク126の読取位置情報を読み込み、読取位置情報に基づいて搬送ベルト124の斜行値を検知し、ステップ152において、制御部56のROMに予め記憶されているインクジェットヘッド14の設置傾斜角度を読み込み、設置傾斜角度及び斜行値に基づいて、インクジェットヘッド14に対する相対斜行値を算出する。
そして、ステップ154で、相対斜行値に基づいて、つなぎ目ノズル列間ドット間隔を算出し、ステップ156において、プリントジョブに対応する画像データに対して、つなぎ目となるノズルに対応する画素の濃度値を、つなぎ目ノズル列間ドット間隔に応じた分だけ減少させて修正し、ステップ158で、濃度値が修正された画像データに基づいて、印刷処理を実行する。
つなぎ目ノズル列間ドット間隔が0になる場合には、濃度値を例えば1/2に減少させて修正することにより、ドットが重なることによる濃度の増加を防止する。
以上説明したように、第3の実施の形態に係るインクジェット記録装置によれば、隣り合うノズル列のつなぎ目となる端部の各々に位置するノズルからのインク滴の吐出によるドットのドット間隔であるつなぎ目ノズル列間ドット間隔が、ノズル列の各ノズルの吐出によるドットのドット間隔であるノズル列内ドット間隔より狭くなるように、複数のノズル列が配列され、かつ、インクジェットヘッドの長さ方向が傾斜しており、ノズル列のつなぎ目に対応するドットによる白スジの発生が抑止されるため、安価かつ簡単な構成で、白スジの発生による画質劣化を防止することができる。
また、温度などの環境によって搬送ベルトの斜行具合が変化しても、斜行値をリアルタイムで検知するため、画像データの濃度値を適切に修正し、画像劣化を防止することができる。
なお、上記の実施の形態では、斜行センサで検知した斜行値に基づいて画像データを修正する場合について説明したが、斜行センサで検知した斜行値に基づいてインクジェットヘッドを斜行させるようにしてもよい。その場合には、アクチュエータなどで構成される補正機構を設け、斜行値に基づいて、インクジェットヘッドの長さ方向の傾斜角度を制御するようにすればよい。
本発明の第1の実施の形態に係るインクジェット記録装置の構成を示す概略図である。 本発明の第1の実施の形態に係るインクジェットヘッドの構成を示す斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係るインクジェットヘッドのノズルの配置を示すイメージ図である。 本発明の第1の実施の形態に係るインクジェットヘッドを搬送ベルトの搬送方向に対して傾斜させて設置した構成を示す平面図である。 本発明の第1の実施の形態に係るインクジェットヘッドのノズル列のノズルから吐出されるインク滴のドットの間隔を示すイメージ図である。 本発明の第1の実施の形態に係るインクジェットヘッドによって吐出されたインク滴によるドットの描画を示すイメージ図である。 本発明の第2の実施の形態に係るインクジェットヘッドに対して搬送ベルトを傾斜させて設置した構成を示す平面図である。 本発明の第3の実施の形態に係るインクジェットヘッド及び搬送ベルトの構成を示す平面図である。 本発明の第3の実施の形態に係るインクジェット記録装置の斜行検知制御処理ルーチンの内容を示すフローチャートである。
符号の説明
10 インクジェット記録装置
12 インクジェットヘッドユニット
14、14Y、14M、14K インクジェット
24、124 搬送ベルト
56 制御部
126 識別マーク
128A 斜行センサ
P 記録用紙

Claims (1)

  1. インク滴を吐出する複数のノズルを配列して構成した複数のノズル列が配列されたインクジェットヘッドと、
    前記インクジェットヘッドに対向させて記録媒体を搬送する搬送手段とを含むインクジェット記録装置であって、
    前記インクジェットヘッドは、隣り合うノズル列の各々の端部に位置するノズルによって記録されるドットの前記記録媒体の搬送方向と直交する方向のドット間隔であるノズル列間ドット間隔が、前記隣り合うノズル列における同一ノズル列に属するノズルによって記録されるドットの前記搬送方向と直交する方向のドット間隔であるノズル列内ドット間隔より狭くなるように、前記複数のノズル列を配置し、
    前記インクジェットヘッドの前記ノズル列が、前記搬送方向に対して傾斜し、
    前記インクジェットヘッドは、前記搬送方向に対して前記ノズル列が傾斜している方向と同じ方向に、前記搬送方向と直交する方向に対して傾斜して設けられており、
    前記搬送手段の搬送方向の斜行値を検知する検知手段と、
    前記検知手段によって検知された前記搬送方向の斜行値と、前記インクジェットヘッドの設置傾斜角とに基づいて、相対斜行値を算出し、前記相対斜行値に基づいて、前記ノズル列間ドット間隔を算出する算出手段と、
    前記算出手段によって算出された前記ノズル列間ドット間隔が小さいほど、隣り合うノズル列の各々の端部に位置するノズルに対応する画素の濃度値を減少させるように補正する補正手段と、を含むインクジェット記録装置。
JP2005183797A 2005-06-23 2005-06-23 インクジェット記録装置 Expired - Fee Related JP4765432B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005183797A JP4765432B2 (ja) 2005-06-23 2005-06-23 インクジェット記録装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005183797A JP4765432B2 (ja) 2005-06-23 2005-06-23 インクジェット記録装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007001137A JP2007001137A (ja) 2007-01-11
JP4765432B2 true JP4765432B2 (ja) 2011-09-07

Family

ID=37687163

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005183797A Expired - Fee Related JP4765432B2 (ja) 2005-06-23 2005-06-23 インクジェット記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4765432B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5383099B2 (ja) 2008-06-20 2014-01-08 キヤノン株式会社 記録ヘッドの製造方法および記録ヘッド

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57212074A (en) * 1981-06-24 1982-12-27 Fujitsu Ltd Printing head
JP3953776B2 (ja) * 2001-01-15 2007-08-08 セイコーエプソン株式会社 材料の吐出装置、及び吐出方法、カラーフィルタの製造装置及び製造方法、液晶装置の製造装置及び製造方法、el装置の製造装置及び製造方法
JP2002273878A (ja) * 2001-03-19 2002-09-25 Ricoh Co Ltd ライン型インクジェットヘッドおよびインクジェット記録装置
JP2003019789A (ja) * 2001-07-06 2003-01-21 Hitachi Koki Co Ltd インクジェット記録装置
JP2005144919A (ja) * 2003-11-18 2005-06-09 Canon Inc インクジェット記録ヘッド

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007001137A (ja) 2007-01-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5815929B2 (ja) 記録装置及び記録方法
JP4396559B2 (ja) 液滴吐出装置
JP5277853B2 (ja) 画像形成装置
JP3838251B2 (ja) インクジェット記録装置及び吐出不良検出方法
JP2008036968A (ja) 画像記録装置及び画像記録方法
US20070211101A1 (en) Image forming apparatus and method
JP2006095879A (ja) 画像形成装置及び方法
US7255427B2 (en) Liquid ejection device and image forming apparatus
JP2011251480A (ja) 記録装置及びその処理方法
JP2006240148A (ja) インクジェット記録装置
JP2011184163A (ja) 画像形成装置
JP5914722B2 (ja) 記録装置及び記録方法
JP2005074956A (ja) 画像形成装置及び画像形成方法
US7513599B2 (en) Inkjet recording apparatus
JP2008049572A (ja) インクジェット記録装置
JP4743418B2 (ja) 画像形成装置及び画像形成方法
JP2006181842A (ja) 記録装置及び記録素子の不良検出方法
JP2005262873A (ja) 液吐出装置及び画像形成装置
JP2005088242A (ja) 画像形成装置及び画像形成方法
JP4765432B2 (ja) インクジェット記録装置
JP4576940B2 (ja) インクジェット記録装置
JP5246935B2 (ja) 画像記録装置及び画像記録方法
JP4867508B2 (ja) 液滴吐出装置及び液滴吐出プログラム
JP2010036353A (ja) 印刷装置、及び、ノズル列の調整方法
JP2007144665A (ja) 液滴吐出装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080317

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100907

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100907

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101108

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110222

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110425

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110517

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110530

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140624

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees