JP4765183B2 - スリッター設置位置の紙の走行安定装置 - Google Patents

スリッター設置位置の紙の走行安定装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は塗工紙の如き紙の幅端部を走行中に連続的に切断して紙端を整えるために用いるスリッターが設置された位置の紙の走行安定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
製紙工場で製造された紙はそのままの形で直ちに使用されることは少なく、それを原紙として更に加工を施すことにより所要の目的に適合する製品としての加工紙とする場合が多い。加工紙には種々のものがあるが、その一つに、塗工紙(塗被加工紙)がある。かかる塗工紙は、紙の表面の性質を改善する目的で、カーテンコーター、ロールコーター、ブレードコーター等の塗工機によって、原紙の表面に塗工液を塗布させて製造するものである。
【0003】
上記塗工機で製造された塗工紙は、巻取機で巻き取られて輪転印刷機等に適した巻取ロールとされるが、塗工工程で、原紙の両幅端部に5mm程度の未塗工部を作り、この幅端部の未塗工部を、巻取機で巻き取る前に、スリッターにより高速走行中に連続的に切断(縦断)して紙端を整えるようにしている。
【0004】
上記塗工紙の製造工程で用いられるスリッター4は、図2(イ)(ロ)にその一例の概略を示す如く、剪断力によって紙1を切断できるように上刃2と下刃3を上下に配置して、下刃3に対して上刃2の上下位置を調節することができるようにしてあって、走行中の紙1の幅端部を切り落とせるよう設置してあり、紙1の幅端側に位置する左右のスリッター4の外側部の入側から出側にかけて紙1の下面側に細長い紙ガイド板5を設け、又、左右のスリッター4の出側下方に、吸引ブロワに接続された吸引ダクト6を上向きに開口させて設け、上流側から走行してきた紙1の幅端部を、紙ガイド板5に沿わせて左右のスリッター4部を通過させることにより、紙1の両幅端部に上刃2と下刃3でスリットを入れて切断し、切断片1aを吸引ダクト6を通して回収するようにしてある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記スリッター4の場合、切断された紙1の切断片1aは吸引ダクト6により強制的に引張られるが、スリッター4や紙ガイド板5には紙の姿勢を制御する機能はなく、スリッター4や紙ガイド板5は通常大気に開放されているため、紙1の走行につれ回りしてきた空気や周囲で発生した風の影響により乱流が発生し易く、特に、高速になると、紙1の幅端部が上下にばたついて姿勢が不安定になるため、スリッター4による幅端部の切断が安定して行われなくなるだけでなく、紙1の幅端部が紙ガイド板5から脱落したり、切断後の切断片1aが再度スリッター4に巻き込まれたりして、紙切れを起す原因となっていた。
【0006】
そこで、本発明は、紙の姿勢不安定による幅端部の切断不良を防止することができるように、スリッター設置位置で紙を安定して走行させることができるようにしようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するために、走行中の紙の幅端部を切り落とすようにする上下の円板状の刃からなるスリッターが設置され、該スリッターで切断された紙の幅端部の切断片を吸引ダクト内に吸引させるようにしてある位置における走行する紙の幅端部の上側に位置する上記スリッターの上刃の外側部に、上部空気遮蔽板を紙と間隔を隔てて配設すると共に、走行する紙の幅端部の下側に位置する上記スリッターの下刃の外側部に、下部空気遮蔽板を紙と間隔を隔てて配設し、且つ上記下部空気遮蔽板の上面部に、圧縮空気源に接続された複数の空気ノズルを設けた構成とする。
【0008】
下部空気遮蔽板の空気ノズルから圧縮空気を吹き出させた状態とすると、紙の幅端部は上下の空気遮蔽板に沿い流れる空気の速度の違いから生ずる圧力差により下部空気遮蔽板側に押し付けられつつ圧縮空気の流れに乗って走行させられるようになるため、安定した姿勢で走行される。
【0009】
又、上部空気遮蔽板及び下部空気遮蔽板をスリッターの上刃及び下刃の外側部における入側から出側の吸引ダクト入口にかけて設けた構成とすることにより、紙の幅端部の切断片を、吸引ダクト内へ安定して吸引させることができる。
【0010】
更に、空気ノズルから吹き出させる圧縮空気の流量を調整できるようにした構成とすることにより、紙の走行速度に圧縮空気の吹き出し流量を最適に合せることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0012】
図1(イ)(ロ)(ハ)(ニ)は本発明の実施の一形態を示すもので、図2(イ)(ロ)に示したと同様に、剪断力によって紙1を切断できるようにした円板状の上刃2と下刃3とからなるスリッター4を、紙幅に合わせて左右に対峙させて配置し、走行する紙1の両幅端部を上記左右のスリッター4で切断して、その幅端部の切断片1aを、左右のスリッター4の出側下方に位置させた吸引ダクト6により吸引させるようにしてある構成において、上記左右のスリッター4の外側部の入側から出側にかけて上記紙1を上下で所要間隔を隔てて挟む位置に、走行する紙1に沿い上下方向に円弧状に湾曲する狭幅の細長い上部空気遮蔽板7と、上面に紙1の走行方向の下流側へ向けて圧縮空気を吹き出させるようにする複数の空気ノズル9を有する平板状の狭幅の細長い下部空気遮蔽板8とを配置して、それぞれ出側端部を吸引ダクト6の入口に位置させるようにし、外部で発生した風による影響を上、下部空気遮蔽板7,8で遮断した状態として、紙1の幅端部をスリッター4で切断できるようにする。
【0013】
上記下部空気遮蔽板8は、上面を平坦且つ滑らかな面とし、且つコンプレッサの如き圧縮空気源10からの空気供給管11と連通する空気流路12を内部(厚み部)の長手方向に有し、更に、該空気流路12から分岐させるように、複数の空気ノズル9を、紙1の走行方向の複数個所に、紙1の下流側へ向けて斜め上向きに設けた構成としてある。又、上記空気供給管11の途中に、空気ノズル9から吹き出させる圧縮空気13の流量を調整するための流量調整弁14を設けて、該流量調整弁14の開度調整により、紙1の走行速度に応じて空気ノズル9から吹き出させる圧縮空気13の流量が変えられるようにしてある。
【0014】
塗工紙の如き紙1の幅端部を切断するために、該紙1をスリッター4に導く場合、下部空気遮蔽板8の空気流路12に、圧縮空気源10で発生させた圧縮空気13を、空気供給管11を通し供給して、各空気ノズル9より紙1の走行方向の下流側へ向けて圧縮空気13を吹き出させるようにしておく。
【0015】
上記の状態で紙1が走行してきて、左右のスリッター4部を通過する際、スリッター4部周辺で発生した風による影響が上下部空気遮蔽板7,8で遮断されて乱流の発生が抑えられることになる。又、紙1の走行に伴って上流から少量の空気がつれ回りされてくるが、上部空気遮蔽板7と下部空気遮蔽板8の間では、紙1の下面側のみに下部空気遮蔽板8の空気ノズル9から圧縮空気13を吹き出させていることから、紙1の上下で流れる空気の速度の違いに基づき紙1の上下で圧力差が生じ、紙1は圧力の低い下部空気遮蔽板8側に押し付けられるが、紙1と下部空気遮蔽板8との間には、圧縮空気13による空気層が形成されるため、紙1の幅端部は空気層に沿うよう圧縮空気13の流れに乗って浮遊状態で走行することになる。したがって、紙1の幅端部は上下にばたつくことなく安定した姿勢で走行されることになるため、切断不良を起すことがなくなると共に、切断片1aも吸引ダクト6内に安定して吸引される。したがって、紙切れを防止することができる。
【0016】
上記において、下部空気遮蔽板8の空気ノズル9から吹き出させる圧縮空気13の流量は流量調整弁14により任意に調整することができるので、紙1の走行速度に応じた最適流量に選定することができる。
【0017】
なお、下部空気遮蔽板8に設けた空気ノズル9の数、配置等は任意に選定し得ること、又、吸引ダクト6の吸引口部に高速エジェクターを付加して切断片1aの回収をより安定化させるようにしてもよいこと、更に、塗工紙以外の紙のスリッターについても同様に採用し得ること、その他本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0018】
【発明の効果】
以上述べた如く、本発明のスリッター設置位置の紙の走行安定装置によれば、走行中の紙の幅端部を切り落とすようにする上下の円板状の刃からなるスリッターが設置され、該スリッターで切断された紙の幅端部の切断片を吸引ダクト内に吸引させるようにしてある位置における走行する紙の幅端部の上側に位置する上記スリッターの上刃の外側部に、上部空気遮蔽板を紙と間隔を隔てて配設すると共に、走行する紙の幅端部の下側に位置する上記スリッターの下刃の外側部に、下部空気遮蔽板を紙と間隔を隔てて配設し、且つ上記下部空気遮蔽板の上面部に、圧縮空気源に接続された複数の空気ノズルを設けた構成としてあるので、スリッターに紙を導くときに、周辺で発生した風の影響を上部空気遮蔽板と下部空気遮蔽板により遮断することができると共に、下部空気遮蔽板の空気ノズルから吹き出させた圧縮空気の流れに乗せて紙の幅端部を導くことができ、これにより、紙を安定した姿勢で走行させることができて、幅端部の切断不良をなくすことができ、又、上部空気遮蔽板及び下部空気遮蔽板をスリッターの上刃及び下刃の外側部における入側から出側の吸引ダクト入口にかけて設けた構成とすることにより、切断片を吸引ダクト内に安定して吸引させることができて、紙切れを防止でき、更に、空気ノズルから吹き出させる圧縮空気の流量を調整できるようにした構成とすることにより、吹き出させる圧縮空気の流量を紙の走行速度に合わせた最適なものとすることができる、等の優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスリッター設置位置の紙の走行安定装置の実施の一形態を示すもので、(イ)は概略側面図、(ロ)は(イ)のA−A方向矢視図、(ハ)は下部空気遮蔽板の拡大断面図、(ニ)は(ハ)の平面図である。
【図2】従来のスリッターの一例を示すもので、(イ)は概略側面図、(ロ)は(イ)のB−B方向矢視図である。
【符号の説明】
1 紙
1a 切断片
2 上刃
3 下刃
4 スリッター
6 吸引ダクト
7 上部空気遮蔽板
8 下部空気遮蔽板
9 空気ノズル
10 圧縮空気源
13 圧縮空気

Claims (3)

  1. 走行中の紙の幅端部を切り落とすようにする上下の円板状の刃からなるスリッターが設置され、該スリッターで切断された紙の幅端部の切断片を吸引ダクト内に吸引させるようにしてある位置における走行する紙の幅端部の上側に位置する上記スリッターの上刃の外側部に、上部空気遮蔽板を紙と間隔を隔てて配設すると共に、走行する紙の幅端部の下側に位置する上記スリッターの下刃の外側部に、下部空気遮蔽板を紙と間隔を隔てて配設し、且つ上記下部空気遮蔽板の上面部に、圧縮空気源に接続された複数の空気ノズルを設けた構成を有することを特徴とするスリッター設置位置の紙の走行安定装置。
  2. 上部空気遮蔽板及び下部空気遮蔽板をスリッターの上刃及び下刃の外側部における入側から出側の吸引ダクト入口にかけて設けた請求項1記載のスリッター設置位置の紙の走行安定装置。
  3. 空気ノズルから吹き出させる圧縮空気の流量を調整できるようにした請求項1又は2記載のスリッター設置位置の紙の走行安定装置。
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