JP4764355B2 - データ送受信モジュールの受信閾値の調整方法およびデータ送受信モジュール - Google Patents

データ送受信モジュールの受信閾値の調整方法およびデータ送受信モジュール Download PDF

Info

Publication number
JP4764355B2
JP4764355B2 JP2007014327A JP2007014327A JP4764355B2 JP 4764355 B2 JP4764355 B2 JP 4764355B2 JP 2007014327 A JP2007014327 A JP 2007014327A JP 2007014327 A JP2007014327 A JP 2007014327A JP 4764355 B2 JP4764355 B2 JP 4764355B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reception
threshold
bit error
error rate
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007014327A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008182488A (ja
Inventor
哲司 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Optical Components Ltd
Original Assignee
Fujitsu Optical Components Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Optical Components Ltd filed Critical Fujitsu Optical Components Ltd
Priority to JP2007014327A priority Critical patent/JP4764355B2/ja
Priority to US12/010,322 priority patent/US8077761B2/en
Publication of JP2008182488A publication Critical patent/JP2008182488A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4764355B2 publication Critical patent/JP4764355B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L25/00Baseband systems
    • H04L25/02Details ; arrangements for supplying electrical power along data transmission lines
    • H04L25/06Dc level restoring means; Bias distortion correction ; Decision circuits providing symbol by symbol detection
    • H04L25/061Dc level restoring means; Bias distortion correction ; Decision circuits providing symbol by symbol detection providing hard decisions only; arrangements for tracking or suppressing unwanted low frequency components, e.g. removal of dc offset
    • H04L25/062Setting decision thresholds using feedforward techniques only
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L25/00Baseband systems
    • H04L25/02Details ; arrangements for supplying electrical power along data transmission lines
    • H04L25/08Modifications for reducing interference; Modifications for reducing effects due to line faults ; Receiver end arrangements for detecting or overcoming line faults

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Dc Digital Transmission (AREA)
  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)

Description

本発明はデータ受信時の受信閾値の調整技術に関し、特に、データ送受信モジュールの送信部から受信部に対する漏話信号の影響を最小化するように受信信号の受信閾値を調整する方法、およびそれを用いたデータ送受信モジュールに関する。
データネットワークの広帯域化の要求に伴い、データ伝送の大容量高速化のニーズが高まっており、例えば、10Gビット/sの伝送帯域を提供する光通信機の導入が加速化している。この光通信機を実現するデータ送受信モジュールである10Gビット/s光トランシーバ・モジュールは、MSA(Multi Source Agrement)と呼ばれる業界標準により普及が促進され、高性能化、小型化、低コスト化が進んでいる。例えば、このMSAに準拠したXFP(10Gbps Small Form Factor Pluggable)モジュールにおいては、小型化を図るために送信部および受信部が一体化して構成されており、従来の300pin MSA SFF(Small Form Factor)光トランシーバ・モジュールに対し、サイズでは1/6、消費電力では1/3の小型化を行う必要がある。このXFPモジュールの仕様については、非特許文献1に示されている。
小型化に際しては特性を向上させながら送信部、受信部の小型化を図る必要があり、特にXFPモジュールに示されるように、送受信部一体型の場合は、受信部の性能向上を図るには送信部から受信部への漏話(クロストーク)が大きな問題となる。漏話信号を除去する技術としては、例えば特許文献1がある。
特開2005−130303号公報 XFP REVISION 4.5 SPECIFICATION <http://www.xfpmsa.org/cgi-bin/msa.cgi>
データ送受信モジュールの送信部の特性を向上させるには振幅を大きくする必要がある。一方、受信特性を向上させるには高感度のAPD素子等を使用することになり、信号振幅も非常に小さい物となる。従って、例えば、プラガブルモジュールXFPのように送受信部が一体化したデータ送受信モジュールの受信特性の向上を図るためには、送信部からの漏話を極力除去することが重要となってくるが、小型であるが故に送信部と受信部が近接しており、送信部から受信部への漏話を完全に除去する事は困難である。
本発明は、データ送受信モジュールの送信部から受信部に対する漏話信号の影響を最小化するように受信信号の受信閾値を調整する方法、およびそれを用いたデータ送受信モジュールを提供することを目的とする。
本発明は、受信信号から再生したクロックを基に送信信号を生成し、送信信号の位相を変化させて前記受信信号のビットエラー率が最大となる前記送信信号の位相を求めて最悪位相とし、前記最悪位相の状態で受信閾値を調整する、ように構成する。
これによれば、最悪位相の状態で受信閾値を最適に調整するため、送信信号がどのような位相にあっても、送信信号の立ち上がり・立下り等に起因する漏話信号による受信信号の劣化を回避しながら受信信号のビット判定ができ、特に、送信部と受信部が一体化したデータ送受信モジュールにおける送信部から受信部に対する漏話の影響を最小化した状態でデータの受信を行うことができる。
また、本発明では、前記最悪位相は、前記受信閾値を所定の値に固定した状態で送信信号の位相を所定の値だけ順次ずらしながら前記ビットエラー率を検出して求める、ように構成することができる。
これにより、送信信号の立ち上がり・立下りに起因する漏話信号が送信信号の立ち上がり・立下りタイミングからずれた場合、あるいは、送信信号の立ち上がり・立下りに起因する漏話信号以外の要因による漏話がある場合でも、ビットエラー率が最小となる送信信号の位相を正確に求めることができる。
さらに、本発明は、前記ビットエラー率が所定のビットエラー率よりも大きくなる前記受信閾値を初期値とし、前記受信閾値を前記初期値から所定の値だけ順次ずらしながら前記ビットエラー率を検出し、前記ビットエラー率が最小となる際の前記受信閾値を最適閾値とする、ように構成することもできる。
これにより、送信信号がどのような位相にある場合でも、最もビットエラー率の少ない状態でデータの受信ができる。
また、本発明は、前記ビットエラー率が所定のビットエラー率よりも大きくなる前記受信閾値を初期値とし、前記受信閾値を前記初期値から所定の値だけ順次ずらしながら前記ビットエラー率を検出し、前記ビットエラー率が前記所定のビットエラー率より初めて小さくなる際の前記受信閾値に所定の補正係数を乗算した値を最適閾値とする、ように構成することもできる。
これによれば、ビットエラー率の測定回数を最小限に抑え、効率よく最適閾値を求めることができる。
データ送受信モジュールの小型形状を保ちながら受信特性の向上を行うために、受信信号から抽出したクロックを基に送信部から出力する送信信号の位相を調整しながら送信部からの漏話が最悪となる位相を求め、その最悪位相の状態で受信信号のビットエラー率が最も小さくなる最適閾値を求めて受信信号の受信閾値とする。これにより、送信部から受信部への漏話の影響を回避し受信特性の向上を図ることができる。
超高速伝送に用いるデータ送受信モジュールの送信部から受信部に対する漏話信号は、送信信号の波形、伝送距離により変動する為、実際にデータ送受信モジュールを使用する環境条件で調整することが望ましい。小型モジュールになると受信閾値の調整の際には送信部の漏話が問題となるが、この送信部からの漏話を完全に除去することは困難であることから、本発明では、逆に送信部から受信部に対する漏話が最悪となる状態に送信信号の位相を設定した状態で受信閾値を最適な値に調整することにより、実質的な受信部の特性向上を図る。モジュール内に受信信号と同期した信号発生部を設け、発生した信号の出力位相を調整することにより送信部から受信部に対する漏話の影響が最も大きい最悪位相を求める。そして、その最悪位相の状態で受信信号のビットエラー率が最小となるような受信閾値を求めて最適閾値とする。
図1は本発明のデータ送受信モジュールを組み込んだ装置の構成例である。ここでは、代表的なデータ送受信モジュールとして、XFPプラガブルモジュールを用いた構成例を示している。装置1は本発明のデータ送受信モジュールを組み込んだ通信装置である。一方、装置2はデータの送受信機能を備えた通信装置で、従来の技術を用いた装置または本発明を適用した装置のいずれでもよい。
装置1は、本発明のデータ送受信モジュール100を介して通信相手となる装置2と通信する。また、装置1において、回路200はデータ送受信モジュール100を介して装置2とデータを受け渡しながら装置1の機能を実現する。図1の例では、本発明のデータ送受信モジュール100は、受信部10、制御部20、送信部30、クロック抽出部40を備えている。
受信部10は通信相手となる装置2からデータ信号を受信し、クロック抽出部40へ渡す。
クロック抽出部40は、制御部20からの指示に基づいてテストモードと運用モードの切替制御を行う。運用モードの場合は、受信部10から出力された受信信号を通信インターフェース102を介して装置1内の回路200に出力し、また、回路200から主力された送信信号を送信部30へ出力する。一方、テストモードのときは、受信部10から主力された受信信号を所定の受信閾値と比較しながらビット判定してデジタル信号へ復調し、受信信号からクロック情報を取り出してクロックを再生する。そして、再生されたクロックを基に所定のパターンの送信信号を発生し、その送信信号の位相調整を行った後に送信部30へ出力する。このテストモードでは、回路200との間の通信は切替スイッチにより遮断された状態で行われる。本発明の受信閾値の調整はこのテストモードにおいて行われ、調整後の最適閾値をクロック抽出部40に設定した状態で運用モードに切り替えられ、通常の運用データの受信は最適閾値に基づくビット判定で復調され、回路200に渡される。この受信閾値の調整は受信信号のビットエラー率を検出しながら実行される。
制御部20は、受信部10、送信部30、クロック抽出部40に対する各種制御を行う。その詳細については、図2において後述する。
送信部30は、クロック抽出部40から渡された送信信号の出力パワーを制御部20からの指示に基づいて設定し、通信インターフェース101を介して接続先の装置1へ送信する。
上記の本発明のデータ送受信モジュールが適用される装置1では、説明の便宜上、データ送受信モジュールは代表的に1個のみ表記されているが、これには限定されず、装置1は任意の個数のデータ送受信モジュールを含むことができる。したがって、通信相手となる装置2の台数も1台には限定されず任意である。また、回路200は装置1により実現される機能に依存して設けられるもので、その構成は本発明の本質には影響しないため、その詳細説明は割愛する。
図2は、本発明のデータ送受信モジュールの構成例である。
本発明のデータ送受信モジュール100は、前記図1の装置の構成例に示したように、受信部10、制御部20、送信部30、クロック抽出部40を備えている。
制御部20と受信部10、送信部30、クロック抽出部40との間で受け渡される制御信号については、点線矢印で示している。
クロック抽出部40は、例えば、閾値調整部41、信号監視部42、クロック再生部43、信号発生部44、位相可変部45を含んで構成することができる。
閾値調整部41は、受信部10から渡された受信信号をビット判定する際の基準値となるビット判定閾値を受信閾値として保持しており、制御部20からの制御信号92の指示に基づいてこの受信閾値を変更する。そして、変更後の閾値に基づいて受信信号のビット判定を行い、受信信号をデジタル復調する。
信号監視部42は受信信号のビットエラー率を監視して制御信号93を介して制御部20へ通知する。
クロック再生部43は、閾値調整部41から渡された受信信号に含まれているクロック情報をとり出してクロックを再生する。
信号発生部44はクロック再生部43で再生されたクロックと同期しながら、制御部20から制御信号94を介して指示された信号パターン(例えばPNパターンなど)を発生する。この際、信号パターンの発生の開始/終了の制御についても制御部20からの制御信号94を介して行われる。
位相可変部45は、制御部20から制御信号95を介して通知された値に基づいて信号発生部44で発生した信号の位相を調整する。例えば、10Gビット/sのデータ送受信モジュールの場合は、ps(10-12秒)単位で位相をずらすなどの調整を行う。
受信部10は、通信インターフェース101を介して通信相手となる装置2から送信されてくるデータ信号の受信処理を行うもので、例えば、光信号の場合は光信号を電気信号に変換して閾値調整部41へ渡す。その際、APDを用いている場合などにおいては維持すべき電圧値を制御信号91を介して制御部20より指示するように構成することができる。
送信部30は、信号発生部44で生成され位相可変部45により位相調整された送信信号を通信インターフェース101を介して通信相手となる装置2へ送信する。この際、送信出力のパワー値などを制御部20からの制御信号96を介して指示するように構成できる。
制御部20は、例えば図示されていない装置1の全体を管理制御する回路からの指示に基づいて、制御信号97を介してクロック抽出部40の切替スイッチ46、47を切り替えて、動作モードを切換制御する。つまり、テストモードに設定する際は、クロック再生部43から出力された受信信号を信号発生部44へ渡すように切替スイッチ46を切り替え、かつ、位相可変部45から出力される送信信号を送信部30へ出力するように切換スイッチ47を切り替える。従って、テストモードの時は、装置1内の回路200との間の通信リンク102は切り離された状態となる。一方、運用モードの際は、切換スイッチ46を切り替えてクロック再生部43から出力された受信信号が通信リンク102を介して装置1内の回路200へ出力されるようにし、同時に、切換スイッチ47を装置1内の回路200からの送信信号が送信部30へ出力されるように切り替える。図2では、切換スイッチ46、47はテストモード時の状態が例示されている。
受信閾値の調整を行う際、制御部20は、まずクロック抽出部40をテストモードに設定する。そして、所定の閾値を閾値調整部41に設定して受信信号からクロックを再生して所定のパターンの信号を発生させ、その発生した信号をその位相を調整しながら送信部30へ出力する。そして、信号監視部41から通知されるエラー状態が最悪、つまり、信号監視部41が検出したビットエラ−率が最大となる送信信号の位相を求めて最悪位相とする。次に、この求めた最悪位相の状態で閾値調部41に設定する受信閾値を調整し、ビットエラー率が最小になる閾値を求めて最適閾値とする。そして、ここで求めた最適閾値を最終的な受信閾値として閾値調整部41に設定する。その後、クロック抽出部40の切換スイッチ46、47を切り替えて、動作モードを運用モードに設定する。これにより、装置1内の回路200は、送信部30の受信部10に対する漏話の影響を最小限にした状態でデータ送受信モジュール100から受信信号を受け取ることができる。
図3は、送信部から受信部への漏話の影響を示す概念図(1)で、送信信号71とそれに起因する漏話(クロストーク)信号72、および、その漏話信号により劣化した受信信号73を同一の時間軸で対応づけて示している。ここでは、送信信号の立ち上がり・立下りのタイミング51が受信信号のビット判定タイミング52と一致する場合の例を示している。ここでは、説明の便宜上、送信信号71および受信信号73は、振幅がON/OFFを1ビットパルス毎に繰り返す信号パターンを例示している。
一般に、送信信号71に起因する漏話の大きさは信号の立ち上がり・立下りのタイミング(図3の81の部分)で最大となる傾向がある。従って、送信信号71に起因する漏話信号72の振幅は送信信号71の立ち上がり・立下りに同期して大きくなる(例えば、図3の82の部分のように)。このため、送信部30に近接して設けられる受信部10においては、送信信号71の立ち上がり・立下りのタイミングにおいて受信信号が劣化する傾向がある(例えば、図3の83aの部分のように)。
送信信号71の立ち上がり・立下りのタイミング51が受信信号のビット判定タイミング52と一致する図3の例では、受信信号73のビット判定タイミング52近辺(各ビット信号パルスの中央部分)が劣化することになり、受信閾値、つまり、ビット判定閾値を適切に設定していない場合、例えば、図3に示す閾値63を受信閾値として用いた場合はビット判定が正しく行われず、ビットエラー率が大となる。
しかしながら、例えば、受信閾値を閾値61、62の間の値に設定しておけばビット判定が正しく行われることになり、ビットエラー率を小さく抑えることが可能となる。
上記の図3では、送信信号71の立ち上がり・立下りのタイミングで漏話信号72の振幅が最も大きくなる場合を例示しており、このケースでは、送信信号71の立ち上がり・立下りのタイミングが受信信号73のビット信号パルスの中央部分に一致するようにすれば、ビットエラー率が最大となると想定される。しかしながら、データ送受信モジュールの構造や使用環境によっては、漏話信号72の振幅が最大となるタイミングは送信信号71の立ち上がり・立下りのタイミングと必ずしも一致せずにずれる可能性がある。また、送信信号71の立ち上がり・立下り以外の影響で漏話が発生する可能性もある。このため、本発明では、受信信号73のビットエラー率を監視しながら送信信号71の位相を調整して、ビットエラー率が最大となる送信信号71の最悪位相を求め、どのような要因で漏話が発生している場合でも送信信号の最悪位相を正確に求められるようにする。
図4は、送信部から受信部への漏話の影響を示す概念図(2)で、送信信号の立ち上がり・立下りのタイミング51が受信信号のビット判定のタイミング52と一致する場合の例を示している。この場合は、ビット判定タイミング52は送信信号71の立ち上がり・立下りタイミング51から最も離れた状態となっており、従って漏話信号72の影響が最も少ないと想定される。
つまり、送信信号71に起因する漏話信号72の振幅は、受信信号73の立ち上がり・立下りのタイミング51で大きくなり(例えば、図4の82のように)、従って、受信信号73の立ち上がり・立下りの部分(例えば、図4の83bのように)が劣化することになる。しかしながら、受信信号73のビット判定タイミング52、つまり、ビット信号パルスの中央部分は漏話信号72の振幅大の部分82とはタイミングがずれているため漏話信号72の影響が少ないため、閾値63を基にビット判定してもビットエラーとはならず正しくビット判定される。
上記の図3、図4に示したように、同じ閾値63を受信閾値として用いた場合でも、送信信号71と受信信号73の間の位相関係によりビット判定の誤り発生率が変化することになる。つまり、送信信号71の立ち上がり・立下りのタイミング51が受信信号73の立ち上がり・立下りのタイミングに近い場合はビットエラーの発生は少ないが、送信信号71の立ち上がり・立下りのタイミング51が受信信号73のビット信号パルスの中央部分、つまり、ビット判定タイミング52に近い場合はビットエラーが多くなることが予想される。
図5は受信信号のアイパターン表示例(1)で、漏話が殆どがなくビットエラー率が小さい場合の受信信号のアイパターン表示例を示している。横軸は位相を示し、縦軸は受信信号の振幅を示している。
53はマスク領域で、ビット判定タイミング(位相)52と受信閾値60の交点52aがマスク領域53の中にあれば受信信号73のビット判定が正しく行われることを意味している。
図6は受信信号のアイパターン表示例(2)で、ビットエラー率が最大となると想定される場合のアイパターン表示例を送信信号の位相と関連付けて示している。
本発明の受信閾値の調整方法では、まず、ビットエラーの発生が予想される閾値63を所定の受信閾値として設定し、この状態で送信信号71の信号の立ち上がり・立下り位相51を所定の間隔で順次ずらしていき、ビットエラー率が最大となる位相を送信信号71の最悪位相と見なす。図6の例では、送信信号71の信号の立ち上がり・立下り位相51が受信信号73のビット信号パルスの中央付近に位置する場合に最悪位相となることを示している。これは、前記図3で示したように、送信信号71の立ち上がり・立下りタイミング51で漏話72の振幅が大きくなり、そのタイミングが受信信号73のビット判定タイミング52と重なったときに、ビットエラーの発生確率が最も高くなるからである。このことは、図6の受信信号73のアイパターン表示例において、そのアイパターンがビット信号パルスの中央部分で漏話信号72の影響で歪み83aを生じて最も狭くなっていることからも分かる。この受信信号73の歪み83aによりマスク領域53が侵食されて、ビット判定が正しく行われる領域が狭められる。つまり、ビット判定が正しく行われるようにするためには、図6に示す最悪位相51でも漏話72の影響を受けない閾値61と62の間の値に受信閾値(ビット判定閾値)を設定しておけばよいことが分かる。
上記のように、本発明では、受信閾値を所定の値に固定した状態で送信信号の位相を所定の値だけずらしながらビットエラー率を監視して、ビットエラー率が最大となる位相を最悪位相として求める。これにより、送信信号の立ち上がり・立下りに起因する漏話信号が送信信号の立ち上がり・立下りタイミングからずれた場合、あるいは、送信信号の立ち上がり・立下りに起因する漏話信号以外の要因による漏話がある場合でも、最悪位相を正確に求めることができる。
図7は受信信号のアイパターン表示例(3)で、ビットエラー率が最小となると想定される場合のアイパターン表示例を送信信号の位相と関連付けて示している。
この場合は、前記図4で示したように、送信信号71の立ち上がり・立下りの位相51が受信信号73のビット信号パルスの立ち上がり・立下りの位相とほぼ一致しており、送信信号71の立ち上がり・立下りの位相51のタイミングで発生する漏話信号72による受信信号73の劣化はビット信号パルスの立ち上がり・立下り部分83bで発生するため、受信信号73のアイパターンのマスク領域53は侵食されることはなく、ビット判定タイミング52では漏話信号72の影響が少なく正しくビット判定ができる。
上記のように、送信信号71の位相を適切に調整することにより送信部の漏話72の受信信号73に対する影響を回避することができるが、運用モード状態では送信データは受信データとは非同期に回路200から渡されるため送信信号71の位相を調整することは困難である。しかしながら、テストモードの状態で、上記のように送信信号71の最悪位相の際に最もビットエラー率が小さくなる最適閾値を求めて受信閾値として設定した後に、運用モードに切り替えることにより、運用モードにおいても、送信信号71がどのような位相にあっても漏話の影響が少ない状態で信号が受信できるようになる。
図8は、受信信号の最適閾値を求める方法の概念図である。
ここでは、受信信号の最大振幅を閾値T1、T2、・・・T9で10等分した値を所定の測定間隔としてビットエラー率を測定する例を示している。
前記図6の受信信号のアイパターン表示例(2)で示したように、最悪位相状態での受信信号の最適閾値は閾値61と62の間の値として選定すればよい。
この閾値61と62の間からの最適閾値の選択は、例えば下記の方法で行うことができる。
(1)受信閾値をビットエラー発生が予想される値を初期値(例えばT1)として段階的に所定の間隔ずらしながらビットエラー率を測定し、ビットエラー率が最小となる閾値を最適閾値とする。
(2)ビットエラーの発生が予想される十分小さい値の閾値、または十分大きい値の閾値を受信閾値の初期値(例えばT1またはT9)とし、受信閾値の設定値を所定の値だけ増大または減少させていき、ビットエラー率が所定の許容ビットエラー率(例えば10-9)より小さくなった最初の受信閾値(例えばT4またはT6)に所定の係数を掛けた値を最適閾値とする。
(3)ビットエラーの発生が予想される十分小さい値の閾値を受信閾値の第1の初期値として、および、十分大きい値の閾値を受信閾値の初期値(例えばT1)として、受信閾値の設定値を所定の値だけ増大させながら、ビットエラー率が所定の許容ビットエラー率(例えば10-9ビット/s)より小さくなった最初の受信閾値(例えばT4)を第1の閾値とする。一方、ビットエラーの発生が予想される十分大きい値の閾値を受信閾値の第2の初期値(例えばT9)として、受信閾値の設定値を所定の値だけ減少させながら、ビットエラー率が所定の許容ビットエラー率(例えば10-9ビット/s)より小さくなった最初の受信閾値(例えばT6)を第2の閾値とする。そして、この第1および第2の閾値の中間値(例えばT5)を最適閾値とする。
図9は、本発明の受信閾値の調整方法を示すフローチャート(1)である。
S1000. データ送受信モジュールの動作モードをテストモードに設定する。
S2000. 受信閾値を所定の初期値に設定する。初期値としては、例えば、ビットエラーの発生が予想される十分小さい閾値(例えば、前記図6のアイパターン表示例で示した閾値63)とすることができる。
S3000. 上記ステップS2000で設定した所定の受信閾値において、送信信号の位相を所定の値だけ段階的にずらしながらビットエラー率を測定し、ビットエラー率が最大となる位相を求めて最悪位相とする。本ステップの詳細については、図10にて後述する。
S4000. 上記ステップS3000で求めた最悪位相の状態でビットエラー率が最小となる受信閾値を求めて最適閾値とする。本ステップの詳細については、図11にて後述する。
S5000. 上記ステップS4000で求めた最適閾値を受信閾値として設定した後、運用モードへ移行する。
図10は、本発明の受信閾値の調整方法を示すフローチャート(2)で、前記図9のフローチャートに示したステップS3000の詳細を示している。
S3100.送信信号の初期位相を設定し、その設定した位相情報を位相記憶領域に格納する。初期位相としては、例えば、受信信号と同じ位相とすることができる。
S3200.上記初期位相のときのビットエラー率を測定し、エラー記憶領域に格納する。
S3300.送信信号の位相を所定の値だけずらしてビットエラー率を測定する。
S3400.今回測定したビットエラー率がエラー記憶領域に格納されているビットエラー率より大きいか否かを判定し、大ならば(YES)次のステップS3500へ移行し、大でなければ(NO)ステップS3600へ移行する。
S3500.現在の送信信号の位相と測定したビットエラー率を、それぞれ位相記憶領域およびエラー記憶領域に格納する。
S3600.全ての測定点でのビットエラー率測定が完了したか否かを判定し、完了した場合は(YES)、次のステップS3700へ移行し、測定が完了していない場合は(NO)、ステップS3300へ戻って次の測定を行う。
S3700.位相記憶領域に格納されている位相情報を最悪位相とする。
上記のように、送信信号の位相を所定の値だけずらしながらビットエラー率を測定し、ビットエラー率が最大となる位相を送信信号の最悪位相とする。これにより、何らかの環境条件等により送信部からの漏話信号が最大となるタイミングが送信信号の立ち上がり・立下りタイミングからずれている場合でも正確に最悪位相を求めることができる。
図11は本発明の受信閾値の調整方法を示すフローチャート(3)で、前記図9のフローチャートに示したステップS4000を実現するための第1の実施例を示している。
S4110.受信閾値に初期値を設定すると同時に、その設定した初期値を閾値記憶領域に格納する。初期値としては、例えばビットエラーの発生は予想される十分小さい閾値、または、ビットエラーの発生は予想される十分大きい閾値とすることができる。
S4120.ビットエラー率を測定し、測定したビットエラー率をエラー記憶領域に格納する。
S4130.現在設定されている受信閾値を所定の値だけずらした値を新たな閾値として閾値調整部へ設定し、ビットエラー率を測定する。ここで、上記ステップS4110で十分小さい閾値を初期値とした場合は受信閾値を所定の値だけ増加方向へずらし、上記ステップS4110で十分大きい閾値を初期値とした場合は受信閾値を所定の値だけ減少方向へずらす。
S4140.今回測定したビットエラー率がエラー記憶領域に格納されているビットエラー率より小か否かを判定し、小ならば(YES)次のステップS4150へ移行し、小でないならば(NO)ステップS4160へ移行する。
S4150.閾値調整部に設定されている閾値と今回測定したビットエラー率を、それぞれ、閾値記憶領域およびエラー記憶領域へ格納する。
S4160.全ての測定点のビットエラー率の測定が完了したか否かを判定し、完了した場合は(YES)次のステップS4170へ移行し、まだ完了していない場合は(NO)ステップS4130へ戻って次の測定を行う。
S4170.閾値記憶領域に格納されている受信閾値を最適閾値とする。
上記の方法では、受信信号の全振幅に渡ってビットエラー率が測定され、ステップS4140のビットエラー率の比較判定演算の誤差の範囲内でビットエラー率が最も小さかった閾値が最適閾値として選定される。この場合は、前記図8に示した漏話の影響による受信信号劣化の境界となる閾値61または62の値は必ずしも特定されず、受信信号の全振幅の中で最もビットエラー率が小さかった閾値が最適閾値となる。従って、最適閾値が閾値61または62に近い値の場合もあるし、また、閾値61と62の中間領域になる場合もある。
図12は本発明の受信閾値の調整方法を示すフローチャート(4)で、前記図9のフローチャートに示したステップS4000を実現するための第2の実施例を示している。
S4210. 受信閾値に初期値を設定すると同時に、その設定した初期値を閾値記憶領域に格納する。初期値としては、例えばビットエラーの発生は予想される十分小さい閾値、または、ビットエラーの発生は予想される十分大きい閾値とすることができる。
S4220.ビットエラー率を測定し、測定したビットエラー率をエラー記憶領域に格納する。
S4230.現在設定されている受信閾値を所定の値だけずらした値を新たな閾値として閾値調整部へ設定し、ビットエラー率を測定する。ここで、上記ステップS4210で十分小さい閾値を初期値とした場合は受信閾値を所定の値だけ増加方向へずらし、上記ステップS4210で十分大きい閾値を初期値とした場合は受信閾値を所定の値だけ減少方向へずらす。
S4240.今回測定したビットエラー率が所定の許容ビットエラー率より小か否かを判定し、小ならば(YES)次のステップS4250へ移行し、小でないならば(NO)ステップS4260へ移行する。
S4250.閾値調整部に設定されている閾値と今回測定したビットエラー率を、それぞれ、閾値記憶領域およびエラー記憶領域へ格納する。
S4260.全ての測定点のビットエラー率の測定が完了したか否かを判定し、完了した場合は(YES)次のステップS4270へ移行し、まだ完了していない場合は(NO)ステップS4230へ戻って次の測定を行う。
S4370.閾値記憶領域に格納されている閾値に所定の補正係数を掛けた値を最適閾値とする。この補正係数は、データ送受信モジュールの構成方法や環境条件等により決定される値で、例えば閾値を10%から20%増しとする値、つまり、1.1から1.2の間の値程度とすることができる。これにより、前記図6に示したビットエラーが発生する境界の閾値61、63近辺ではなく、閾値61、63の中間領域の値を最適閾値とすることができ、よりビットエラー発生の確率を減らすことができる。
上記の方法では、ステップS4240で測定したビットエラー率が所定のビットエラー率より小さいか否かを判定するため、前記図8に示した漏話の影響による受信信号劣化の境界となる閾値61または62のいずれかの値を正確に特定でき、閾値61、62の中間領域に最適閾値を適切に選定できる。また、ビットエラー率の測定は受信信号の全振幅に渡って行う必要がなく、効率的に最適閾値を求めることができる。
図13は本発明の受信閾値の調整方法を示すフローチャート(5)で、前記図9のフローチャートに示したステップS4000を実現するための第3の実施例を示している。
S4310. ビットエラーの発生が予想される十分小さい値の閾値を初期値として、第1の閾値(前記図8の閾値61を近似する値で例えばT4)を求める。本ステップの詳細については、図14にて後述する。
S4320. ビットエラーの発生が予想される十分大きい値の閾値を初期値として、第2の閾値(前記図8の閾値62を近似する値で、例えばT6)を求める。本ステップの詳細については、図15にて後述する。
S4330. 上記ステップS4310、S4320で求めた第1の閾値および第2の閾値の中間値(図8の例ではT5)を最終的な最適閾値とする。
これにより、前記図8に示されるように、受信信号73の漏話による波形の歪みの影響を最も受けにくい閾値を最適閾値として求めることができる。
図14は本発明の閾値調整の方法を示すフローチャート(6)で、前記図13のフローチャートに示したステップS4310の詳細を示している。
S4311. 受信閾値に初期値を設定すると同時に、その設定した初期値を閾値記憶領域に格納する。初期値としては、ビットエラーの発生が予想される十分小さい閾値(例えば、図8のT1)とすることができる。
S4312.ビットエラー率を測定し、測定したビットエラー率をエラー記憶領域に格納する。
S4313.現在設定されている受信閾値を所定の値だけ増大させた値を新たな閾値として閾値調整部へ設定し、ビットエラー率を測定する。
S4314.今回測定したビットエラー率が所定の許容ビットエラー率より小か否かを判定し、小ならば(YES)次のステップS4315へ移行し、小でないならば(NO)ステップS4316へ移行する。
S4315.閾値調整部に設定されている閾値と今回測定したビットエラー率を、それぞれ、閾値記憶領域およびエラー記憶領域へ格納する。
S4316.全ての測定点のビットエラー率の測定が完了したか否かを判定し、完了した場合は(YES)次のステップS4317へ移行し、まだ完了していない場合は(NO)ステップS4313へ戻って次の測定を行う。
S4317.閾値記憶領域に格納されている閾値を第1の閾値とする。
図15は本発明の閾値調整の方法を示すフローチャート(7)で、前記図13のフローチャートに示したステップS4320の詳細を示している。
S4321. 受信閾値に初期値を設定すると同時に、その設定した初期値を閾値記憶領域に格納する。初期値としては、ビットエラーの発生が予想される十分大きな閾値(例えば、図8のT9)とすることができる。
S4322.ビットエラー率を測定し、測定したビットエラー率をエラー記憶領域に格納する。
S4323.現在設定されている受信閾値を所定の値だけ減少させた値を新たな閾値として閾値調整部へ設定し、ビットエラー率を測定する。
S4324.今回測定したビットエラー率が所定の許容ビットエラー率より小か否かを判定し、小ならば(YES)次のステップS4325へ移行し、小でないならば(NO)ステップS4326へ移行する。
S4325.閾値調整部に設定されている閾値と今回測定したビットエラー率を、それぞれ、閾値記憶領域およびエラー記憶領域へ格納する。
S4326.全ての測定点のビットエラー率の測定が完了したか否かを判定し、完了した場合は(YES)次のステップS4327へ移行し、まだ完了していない場合は(NO)ステップS4323へ戻って次の測定を行う。
S4327.閾値記憶領域に格納されている閾値を第2の閾値とする。
以上の本発明の閾値調整の方法を示すフローチャート(1)から(7)は、それぞれ一つの例を示しており、処理フローチャートは様々な変形が可能であるが、本発明の本質には影響しない。
以上述べた本発明の実施の態様は、以下の付記の通りである。
(付記1)受信信号から再生したクロックを基に送信信号を生成し、
送信信号の位相を変化させて前記受信信号のビットエラー率が最大となる前記送信信号の位相を求めて最悪位相とし、
前記最悪位相の状態で受信閾値を調整する、
ことを特徴とする受信閾値の調整方法。
(付記2)前記最悪位相は、前記受信閾値を所定の値に固定した状態で送信信号の位相を所定の値だけ順次ずらしながら前記ビットエラー率を検出して求める、
ことを特徴とする付記1に記載の受信閾値の調整方法。
(付記3)前記ビットエラー率が所定のビットエラー率よりも大きくなる前記受信閾値を初期値とし、
前記受信閾値を前記初期値から所定の値だけ順次ずらしながら前記ビットエラー率を検出し、
前記ビットエラー率が最小となる際の前記受信閾値を最適閾値とする、
ことを特徴とする付記1に記載の受信閾値の調整方法。
(付記4)前記ビットエラー率が所定のビットエラー率よりも大きくなる前記受信閾値を初期値とし、
前記受信閾値を前記初期値から所定の値だけ順次ずらしながら前記ビットエラー率を検出し、
前記ビットエラー率が前記所定のビットエラー率より初めて小さくなる際の前記受信閾値に所定の補正係数を乗算した値を最適閾値とする、
ことを特徴とする付記1に記載の受信閾値の調整方法。
(付記5)前記ビットエラー率が所定のビットエラー率よりも大きくなる十分小さい値の前記受信閾値を第1の初期値とし、
前記受信閾値を前記第1の初期値から所定の値だけ順次増大させながら前記ビットエラー率を検出し、
前記ビットエラー率が前記所定のビットエラー率より初めて小さくなる際の前記受信閾値を第1の閾値とし、
前記ビットエラー率が所定のビットエラー率よりも大きくなる十分大きい値の前記受信閾値を第2の初期値とし、
前記受信閾値を前記第2の初期値から所定の値だけ順次減少させながら前記ビットエラー率を検出し、
前記ビットエラー率が前記所定のビットエラー率より初めて小さくなる際の前記受信閾値を第2の閾値とし、
前記第1および第2の閾値の中間値を最適閾値とする
ことを特徴とする付記1に記載の受信閾値の調整方法。
(付記6) 受信部から出力された受信信号のビット判定を行う閾値調整部と、
前記閾値調整部から出力された受信信号のビットエラー率を検出する信号監視部と、
前記受信信号からクロックを再生するクロック再生部と、
前記クロック再生部で再生されたクロックを基に送信信号を生成する信号発生部と、
位相変更後の送信信号を送信する送信部とを備え、
前記ビットエラー率が最大となる送信信号の位相を求めて最悪位相とし、前記最悪位相の送信信号を前記送信部から送信して前記閾値調整部の受信閾値を調整する
ことを特徴とするデータ送受信モジュール。
(付記7)前記制御部は、前記受信閾値を所定の値に固定した状態で送信信号の位相を所定の値だけ順次ずらしながら前記ビットエラー率を検出して前記最悪位相を求める、
ことを特徴とする付記6に記載のデータ送受信モジュール。
(付記8)前記制御部は、前記ビットエラー率が所定のビットエラー率よりも大きくなる前記受信閾値を初期値とし、前記受信閾値を前記初期値から所定の値だけ順次ずらしながら前記ビットエラー率を検出し、前記ビットエラー率が最小となる際の前記受信閾値を最適閾値とする、
ことを特徴とする付記6に記載のデータ送受信モジュール。
(付記9)前記制御部は、前記ビットエラー率が所定のビットエラー率よりも大きくなる前記受信閾値を初期値とし、前記受信閾値を前記初期値から所定の値だけ順次ずらしながら前記ビットエラー率を検出し、前記ビットエラー率が前記所定のビットエラー率より初めて小さくなる際の前記受信閾値に所定の補正係数を乗算した値を最適閾値とする、
ことを特徴とする付記6に記載のデータ送受信モジュール。
(付記10)前記制御部は、
前記ビットエラー率が所定のビットエラー率よりも大きくなる十分小さい値の前記受信閾値を第1の初期値とし、
前記受信閾値を前記第1の初期値から所定の値だけ順次増大させながら前記ビットエラー率を検出し、
前記ビットエラー率が前記所定のビットエラー率より初めて小さくなる際の前記受信閾値を第1の閾値とし、
前記ビットエラー率が所定のビットエラー率よりも大きくなる十分大きい値の前記受信閾値を第2の初期値とし、
前記受信閾値を前記第2の初期値から所定の値だけ減少させながら前記ビットエラー率を検出し、
前記ビットエラー率が前記所定のビットエラー率より初めて小さくなる際の前記受信閾値を第2の閾値とし、
前記第1および第2の閾値の中間値を最適閾値とする
ことを特徴とする付記6に記載のデータ送受信モジュール。
本発明のデータ送受信モジュールを組み込んだ装置の構成例である。 本発明のデータ送受信モジュールの構成例である。 送信部の受信部に対する漏話の影響を示す概念図(1)である。 送信部の受信部に対する漏話の影響を示す概念図(2)である。 受信信号のアイパターン表示例(1)である。 受信信号のアイパターン表示例(2)である。 受信信号のアイパターン表示例(3)である。 本発明の受信信号の最適閾値を求める方法の概念図である 本発明の受信閾値の調整方法を示すフローチャート(1)である。 本発明の受信閾値の調整方法を示すフローチャート(2)である。 本発明の受信閾値の調整方法を示すフローチャート(3)である。 本発明の受信閾値の調整方法を示すフローチャート(4)である。 本発明の受信閾値の調整方法を示すフローチャート(5)である。 本発明の受信閾値の調整方法を示すフローチャート(6)である。 本発明の受信閾値の調整方法を示すフローチャート(7)である。
符号の説明
1、2 装置
10 受信部
20 制御部
30 送信部
40 クロック抽出部
41 閾値調整部
42 信号監視部
43 クロック再生部
44 信号発生部
45 位相可変部
46、47 モード切替スイッチ
51 送信信号の立ち上がり・立下りタイミング
52 ビット判定タイミング
53 マスク領域
60、61、62、63 受信閾値
71 送信信号
72 漏話信号
73 受信信号
81 送信信号の立ち上がり・立下り部分
82 漏話信号の振幅大の部分
83a、83b 受信信号の劣化部分
91、92、93、94、95,96、97 制御信号
100 データ送受信モジュール
101、102 通信インターフェース
200 回路

Claims (5)

  1. 受信信号から再生したクロックを基に送信信号を生成し、
    送信信号の位相を変化させて前記受信信号のビットエラー率が最大となる前記送信信号の位相を求めて最悪位相とし、
    前記最悪位相の状態で受信閾値を調整する、
    ことを特徴とする受信閾値の調整方法。
  2. 前記最悪位相は、前記受信閾値を所定の値に固定した状態で送信信号の位相を所定の値だけ順次ずらしながら前記ビットエラー率を検出して求める、
    ことを特徴とする請求項1に記載の受信閾値の調整方法。
  3. 前記ビットエラー率が所定のビットエラー率よりも大きくなる前記受信閾値を初期値とし、
    前記受信閾値を前記初期値から所定の値だけ順次ずらしながら前記ビットエラー率を検出し、
    前記ビットエラー率が最小となる際の前記受信閾値を最適閾値とする、
    ことを特徴とする請求項1に記載の受信閾値の調整方法。
  4. 前記ビットエラー率が所定のビットエラー率よりも大きくなる前記受信閾値を初期値とし、
    前記受信閾値を前記初期値から所定の値だけ順次ずらしながら前記ビットエラー率を検出し、
    前記ビットエラー率が前記所定のビットエラー率より初めて小さくなる際の前記受信閾値に所定の補正係数を乗算した値を最適閾値とする、
    ことを特徴とする請求項1に記載の受信閾値の調整方法。
  5. 受信部から出力された受信信号のビット判定を行う閾値調整部と、
    前記閾値調整部から出力された受信信号のビットエラー率を検出する信号監視部と、
    前記受信信号からクロックを再生するクロック再生部と、
    前記クロック再生部で再生されたクロックを基に送信信号を生成する信号発生部と、
    位相変更後の送信信号を送信する送信部とを備え、
    前記ビットエラー率が最大となる送信信号の位相を求めて最悪位相とし、前記最悪位相の送信信号を前記送信部から送信して前記閾値調整部の受信閾値を調整する
    ことを特徴とするデータ送受信モジュール。
JP2007014327A 2007-01-24 2007-01-24 データ送受信モジュールの受信閾値の調整方法およびデータ送受信モジュール Expired - Fee Related JP4764355B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007014327A JP4764355B2 (ja) 2007-01-24 2007-01-24 データ送受信モジュールの受信閾値の調整方法およびデータ送受信モジュール
US12/010,322 US8077761B2 (en) 2007-01-24 2008-01-23 Data transmission and reception module, and method of adjusting reception threshold value thereof

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007014327A JP4764355B2 (ja) 2007-01-24 2007-01-24 データ送受信モジュールの受信閾値の調整方法およびデータ送受信モジュール

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008182488A JP2008182488A (ja) 2008-08-07
JP4764355B2 true JP4764355B2 (ja) 2011-08-31

Family

ID=39641193

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007014327A Expired - Fee Related JP4764355B2 (ja) 2007-01-24 2007-01-24 データ送受信モジュールの受信閾値の調整方法およびデータ送受信モジュール

Country Status (2)

Country Link
US (1) US8077761B2 (ja)
JP (1) JP4764355B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5633273B2 (ja) * 2010-09-21 2014-12-03 富士ゼロックス株式会社 通信装置及び通信システム
JP2012249040A (ja) * 2011-05-27 2012-12-13 Hitachi Ulsi Systems Co Ltd ネットワーク接続受信側装置および時刻同期化システム
US9088368B2 (en) * 2013-01-03 2015-07-21 Mellanox Technologies, Ltd. Methods and devices for active optical cable calibration
JP5900458B2 (ja) * 2013-10-17 2016-04-06 日本電気株式会社 信号伝送システム、受信装置、送信装置、受信装置制御プログラムおよび信号伝送方法
US10708011B2 (en) * 2018-03-28 2020-07-07 SK Hynix Inc. Eye opening hardware offloading
CN110086486A (zh) * 2019-03-25 2019-08-02 普联技术有限公司 信号接收抗干扰方法、装置、无线通信设备及存储介质

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6463109B1 (en) * 1998-08-25 2002-10-08 Vitesse Semiconductor Corporation Multiple channel adaptive data recovery system
JP2005130303A (ja) 2003-10-24 2005-05-19 Matsushita Electric Ind Co Ltd 双方向光モジュール、光モジュール、双方向光送受信装置及び光伝送システム
US7643576B2 (en) * 2004-05-18 2010-01-05 Avago Technologies General Ip (Singapore) Pte. Ltd. Data-signal-recovery circuit, data-signal-characterizing circuit, and related integrated circuits, systems, and methods
US7574146B2 (en) * 2004-07-09 2009-08-11 Infinera Corporation Pattern-dependent error counts for use in correcting operational parameters in an optical receiver

Also Published As

Publication number Publication date
US8077761B2 (en) 2011-12-13
US20080175341A1 (en) 2008-07-24
JP2008182488A (ja) 2008-08-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4764355B2 (ja) データ送受信モジュールの受信閾値の調整方法およびデータ送受信モジュール
JP5174493B2 (ja) 半導体集積回路装置及びアイ開口マージン評価方法
US6937681B2 (en) Skew correction apparatus
JP2019092107A (ja) 送受信装置、これを用いた光伝送装置、及びプラガブルインタフェースの最適化方法
JP5034329B2 (ja) デスキュー装置およびデスキュー方法
US6178213B1 (en) Adaptive data recovery system and methods
US8879612B2 (en) Transmission characteristic adjustment device, transmission device and method for adjusting transmission characteristic
JP5553999B2 (ja) デジタル位相ロックループを実施するためのシステム及び方法
JP4529714B2 (ja) Dll回路サンプリングタイミング調整システム及びその方法並びにそれに用いる送受信装置
US20120327983A1 (en) Transmitter apparatus, transmission method and transmission system
JP4703452B2 (ja) 光送受信器
CN101795190A (zh) 用于调整时钟信号的方法和装置
CN102299786A (zh) 数字接收机
JP4585115B2 (ja) 光伝送システムにおける偏波分散補償装置
US20160373245A1 (en) Transmission apparatus and clock regeneration method
US9973211B1 (en) Signal conversion device
CN105812064A (zh) 一种光模块控制方法、光模块及光通信终端
JP5633273B2 (ja) 通信装置及び通信システム
CN115516816A (zh) 帧同步系统、帧同步电路和帧同步方法
CN102025440B (zh) 一种100g系统中gfec盲区扫描的方法及系统
US20050226634A1 (en) Discrimination phase margin monitor circuit, transmitting/receiving device and communication system
JP2013021445A (ja) 遷移検出回路
JP2014053755A (ja) Dcバランスオフセット調整回路およびそれを有する半導体装置
KR101773993B1 (ko) 에러 보상 방법 및 그 방법을 이용하는 송수신 시스템
JP5523201B2 (ja) デスキュー装置およびデスキュー処理方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090907

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20100118

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110607

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110610

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140617

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees