JP4764064B2 - 超音波流量計 - Google Patents

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本発明は、超音波を利用してガスや液体といった被測流体の流量を計測する超音波流量計に関する。
従来、この種の超音波流量計は、被測流体が流れる管路に1対の超音波センサを流れ方向に取り付け位置をずらして流路を挟んで対向配置し、被測流体の流れに対して、順方向(上流側の超音波センサを送信センサ、下流側の超音波センサを受信センサとして用いた場合)、逆方向(下流側の超音波センサを送信センサ、上流側の超音波センサを受信センサとして用いた場合)交互に超音波パルスを送受信し、超音波パルスが流れ方向と順方向に伝播される場合と流れ方向と逆方向に伝播される場合との超音波パルスの伝播時間差に基づいて被測流体の流速を求め、この流速から流量を演算する構成になっている。
特開平7−311062号公報
上述した従来構造の超音波流量計では、その測定精度の向上をはかるために、被測流体の流量を測定するための測定管路の直管長を確保して測定管路内部の流速分布が整った状態で測定する必要があった。
そのため、一般的に、被測流体が流れる測定管路の直管長が確保できる場合は、検出器を構成する一対(1組)の超音波センサを被測流体の流れ方向に取り付け位置をずらして流路を挟んで対向配置し、当該一対の超音波センサを用いて1測線の流速測定を行えばよいが、測定管路の直管長が確保できず流速分布が乱れた状態で測定しなければならない場合は、複数対(2組以上の複数組)の検出器を用いて多測線(マルチパス)の流速測定を行い、これら検出器によるそれぞれ流速検出から被測流体の平均流速を求め、その上で流量を求める必要があった。
しかしながら、このような多測線の流速測定が可能な従来の超音波流量計では、検出器を構成する超音波センサのセンサ数が増加し、これに伴い回路処理も複雑化することによって、大規模で高価なシステムとなってしまうという問題点があった。
また、上述した従来構造の1測線及び多測線の超音波流量計では、被測流体中を伝播する超音波パルスの送受信を一対(各対)の超音波センサ同士間でのみ行う構成になっているため、被測流体の流量が高流量(高流速)である場合には、送信側の超音波センサから送信した超音波パルスの伝播到来位置が下流側に流されて、受信側の超音波センサの受圧面(検出面)の流れ方向下流側に変位してしまうため、測定に必要な受信音圧が確保できなくなるという問題点もあった。
本発明は上記した問題点を鑑みてなされたものであって、被測流体の流速分布が乱れた状態の測定精度の向上をはかるとともに、同時に高流量側まで測定範囲の拡大をはかった超音波流量計を提供することを目的とする。
本発明の超音波流量計は、上記した問題点を解決するために、被測流体が流れる流路を介して超音波センサ間で超音波を送受信し、被測流体を伝播する超音波の伝播時間に基づいて被測流体の流量を算出する超音波流量計であって、超音波を送受信する超音波センサが被測流体の流れ方向に沿って相互に間隔を開けて複数配置されて形成された第1の超音波センサと、第1の超音波センサ列に対して被測流体の流れ方向に位置をずらし、超音波を送受信する超音波センサが被測流体の流れ方向に沿って相互に間隔を開けて複数配置されて形成された第2の超音波センサと、第1及び第2の超音波センサ列を形成する複数の超音波センサの中から、送信センサとして1つの超音波センサを順次選択する送信センサ選択手段と、送信センサ選択手段が1つの超音波センサを送信センサとして順次選択する毎に、第1及び第2の超音波センサの中、当該選択された1つの超音波センサが含まれない第1又は第2いずれか側の超音波センサ列の複数の超音波センサを受信センサとして選択する受信センサ選択手段と、送信センサ選択手段が1つの超音波センサを送信センサとして選択し、当該選択された1つの超音波センサに対応して受信センサ選択手段が第1又は第2いずれか側の超音波センサ列の複数の超音波センサを受信センサとして選択する毎に、当該送信センサとして選択された1つの超音波センサから被測流体中に向けて超音波を送出させるとともに、当該送出された超音波を当該受信センサとして選択された複数の超音波センサそれぞれにより受信させ、当該複数の超音波センサそれぞれの受信出力に基づき、当該1つの超音波センサから当該複数の超音波センサそれぞれへの被測流体を介した超音波の伝搬時間を多測線計測する伝播時間計測手段と、送信センサ選択手段が送信センサを第1及び第2の超音波センサ列を形成する複数の超音波センサの範囲で順次変更する間に、伝播時間計測手段によって多測線計測される伝搬時間を基に被測流体の流量を算出する流量算出手段とを備え、伝播時間計測手段が伝搬時間を多測線計測する際の、1つの超音波センサと複数の超音波センサそれぞれとを結ぶ各測線は、被測流体の流れ方向に対して並行でも垂直でもなく、互いに異なる鋭角角度を有して被測流体の流れ方向に超音波の伝搬方向から交差する2つの測線を含み、第1及び第2の超音波センサ列を形成する各超音波センサは、超音波を送出する指向角中心が、相手側の超音波センサ列における被測流体の流れ方向に隣り合う2つの超音波センサ間の中間点になるように構成されていることを特徴とする。
また、本発明の超音波流量計は、第1の超音波センサ列は、被測流体の流路を挟んだ一側に被測流体の流れ方向に沿って相互に間隔を開けて配置された2つの超音波センサからなり、第2の超音波センサ列は、第1の超音波センサ列に対して被測流体の流れ方向に位置をずらし、被測流体の流路を挟んだ他側に被測流体の流れ方向に沿って相互に間隔を開けて配置された2つの超音波センサからなることを特徴とする。また、本発明の超音波流量計では、流量算出手段は、送信センサ選択手段が送信センサを前記第1及び第2の超音波センサ列を形成する複数の超音波センサの範囲で順次変更する間に、伝播時間計測手段によって取得される複数の伝搬時間の中から、第1及び第2の超音波センサ列それぞれの1つの超音波センサ同士の組み合わせが同じで超音波の伝搬路の長さが略等しい伝搬時間の対を抽出し、当該抽出した伝搬時間の対それぞれを基に算出した被測流体の流量を平均化して被測流体の流量を求めることを特徴とする。
本発明の超音波流量計によれば、被測流体の流速分布が乱れた状態であっても、一対の超音波センサから構成される検出器を多測線化した場合と同じ効果を、超音波センサのセンサ数の増加を抑えて達成することができ、被測流体の流量測定精度の向上がはかれる。同時に、高流量時には、下流側の受信センサとしての超音波センサとの間で測線の確保ができ、計測に必要な音圧を確保することができるため、高流量側の計測範囲を拡大することができる。
本発明の一実施の形態の超音波流量計について、図面とともに説明する。
図1は、本実施の形態の超音波流量計の概略横断面図とシステムブロック図である。
図1において、超音波流量計1は、被測流体としてのガス(気体)や液体が流れる流路2を形成する管路(測定管路)3が設けられた流量計本体4に、超音波パルスを送受信可能な送受信兼用の超音波センサ21〜24が被測流体の流れ方向に流路2を挟んで対向配置されて構成されている。
超音波センサ21〜24は、超音波センサ21,23が被測流体の流れ方向に沿って予め設定された所定間隔だけ離間させて管路3の流路2を挟んだ一側に設けられ、超音波センサ21,23それぞれの対となる超音波センサ22,24が、超音波センサ21,23それぞれに対して被測流体の流れ方向に予め所定距離だけ位置をずらして、互いに被測流体の流れ方向に沿って同様に所定間隔だけ離間させて管路3の流路2を挟んだ他側に配置されて設けられた構成になっている。
これにより、超音波センサ21と超音波センサ22との間の超音波パルスの伝播路長L12は、超音波センサ23と超音波センサ24との間の超音波パルスの伝播路長L34と略等しく構成されている。また、超音波センサ21と超音波センサ24との間の超音波パルスの伝播路長L14は、超音波センサ21と超音波センサ22との間、及び超音波センサ23と超音波センサ24との間のそれぞれ伝播路長L12,L34よりも長く形成され、超音波センサ23と超音波センサ22との間の超音波パルスの伝播路長L32は、超音波センサ21と超音波センサ22との間、及び超音波センサ23と超音波センサ24との間のそれぞれ超音波パルスの伝播路長L12,L34よりも短く形成されている。
これら各超音波センサ21〜24の流量計本体4の管路3に対する取り付けは、管路3の管壁外周面に開口して形成された図示省略する有底の取付孔内に嵌合させて設けたり、クランプオン式により管路3の外周面に音響接合材を介して直接取り付けたりすること等によって行われる。
超音波センサ21〜24は、各超音波センサを送信センサ又は受信センサとして用いる場合に切り替える送信/受信切替スイッチ31〜34に接続されている。各送信/受信切替スイッチ31〜34の送信側切替端は、送信切替スイッチ41〜43を介してパルス発生器60に接続されている。また、各送信/受信切替スイッチ31〜34の受信側切替端の中、流れ方向上流側に流路2を挟んで配置された一対の超音波センサ21,22それぞれに接続された送信/受信切替スイッチ31,32の受信側切替端は、受信切替スイッチ51を介して上流側受信回路71に接続され、また、流れ方向下流側に流路2を挟んで配置された一対の超音波センサ23,24それぞれに接続された送信/受信切替スイッチ33,34の受信側切替端は、受信切替スイッチ52を介して下流側受信回路72に接続されている。
上流側受信回路71は、上流側の超音波センサ21又は超音波センサ22が受信する受信信号を増幅・波形成形して、流量計測制御手段としてのマイコン(マイクロコンピュータ)80に、超音波センサ21又は超音波センサ22が被測流体を介して伝播される超音波パルスを受信したタイミングを伝達する。同様に、下流側受信回路72は、下流側の超音波センサ23又は超音波センサ24が受信した受信信号を増幅・波形成形して、流量計測制御手段としてのマイコン80に、超音波センサ23或いは超音波センサ24が被測流体を介して伝播される超音波パルスを受信したタイミングを伝達する。
マイコン80は、流量計測制御手段として、送信/受信切替スイッチ31〜34、送信切替スイッチ41〜43、及び受信切替スイッチ51,52と図示しない配線で接続され、これらスイッチ31〜34,41〜43,51,52を後述する所定のタイミングで切り替えて、超音波センサ21〜24それぞれを送信センサ又は受信センサとして選択的に機能させる。
具体的には、マイコン80は、送信/受信切替スイッチ31〜34、送信/受信切替スイッチ43、及び受信切替スイッチ51,52を切替制御して、流路2を挟んで一方側の超音波センサ21,23(22,24)を送信側に、他方側の超音波センサ22,24(21,23)を受信側として選択的に機能させる。
さらに、マイコン80は、この送信側として選択された超音波センサ21,23(22,24)が接続された送信切替スイッチ41(42)を切替制御して、この超音波センサ21,23(22,24)の中の一方をパルス発生器60と選択的に接続し、送信センサとして機能させる。
これにより、マイコン80は、送信側として選択された超音波センサ21,23(22,24)の中の一方を1つの送信センサとし、受信側として選択された超音波センサ22,24(21,23)それぞれを2つの受信センサとする2測線流量計測環境を設定する。
したがって、マイコン80は、送信/受信切替スイッチ31〜34、送信/受信切替スイッチ41〜43、及び受信切替スイッチ51,52を切替制御して、送信センサとして機能させる超音波センサを超音波センサ21〜24間で選択切り替えすることによって、1つの送信センサと2つの受信センサとから構成される2測線流量計測環境を、4種類(すなわち、超音波センサの数分だけ)形成することができる。
また、マイコン80は、上述のようにして形成可能な4種類の2測線流量計測環境それぞれにおいて、選択した1つの送信センサから被測流体中に送出された超音波パルスが、被測流体中を伝播して、同じく選択した2つの受信センサそれぞれに入力されるまでの各測線毎の超音波パルス伝播時間tを計測する。
具体的には、マイコン80は、1つの2測線流量計測環境において、送信タイミング信号Smをパルス発生器60に出力して超音波パルス発生パルスを生成させ、選択した1つの送信センサとしての超音波センサ(すなわち、超音波センサ21〜24のいずれか)から被測流体中に向けて、この超音波パルス発生パルスに基づく超音波パルスを送出させる。
そして、この1つの送信センサとして選択された超音波センサから送出された超音波パルスが、被測流体中を伝播して2つの受信センサとして選択された超音波センサ(すなわち、超音波センサ22,24(21,23))それぞれによって受信され、受信回路71,72からそれぞれ対応した超音波センサについての受信タイミング信号Snが供給されると、マイコン80は、前述したパルス発生器60への送信タイミング信号Smの出力タイミングと、この受信回路71,72からそれぞれ供給される受信タイミング信号Snの入力タイミングとから、この2測線流量計測環境における各測線毎の超音波パルス伝播時間tmnを計測する。
次に、このように構成された本実施の形態の超音波流量計1における作用について説明する。
図2は、本実施の形態の超音波流量計のあるタイミングでの、各スイッチのそれぞれ設定と信号の流れとの説明図である。
図示の状態では、マイコン80は、送信/受信切替スイッチ31〜34、送信切替スイッチ41〜43及び受信切替スイッチ51,52を切り替えて、流路2を挟んで一方側の超音波センサ21を1つの送信センサとして機能させ、他方側の超音波センサ22,24を2つの受信センサとして機能させた2測線流量計測環境Aを設定している。
次に、図2に示した切替設定状態(すなわち、2測線流量計測環境)Aを例に、超音波パルスの送受信タイミングについて説明する。
マイコン80は、この切替設定状態Aにおいて、まずパルス発生器60にパルス信号からなる送信タイミング信号S1を出力する。パルス発生器60は、この送信タイミング信号S1が供給されると、所定のパルス幅からなる超音波パルス発生パルスを、スイッチ43,41,31を介して、1つの送信センサとしての超音波センサ21に供給する。
超音波センサ21は、このパルス発生器60からの超音波パルス発生パルスの供給により、被測流体としての気体(ガス)や液体が流れる流路2中に、所定のパルス幅からなる超音波パルスを発射する。この流路2中に発射された超音波パルスは、管路3の流路2を流れる被測流体中をその流速(単位時間当たりの流量の大きさ)に応じた伝播時間tを要して伝播し、2つの受信センサとしての超音波センサ22,24に到達する。
超音波センサ22で受信された超音波パルスの受信信号は、スイッチ32,51を介して、上流側受信回路71に超音波受信信号として入力される。上流側受信回路71では、この超音波パルス受信信号を増幅し、その増幅出力が予め定められている所定の閾値を超えたところで、パルス信号からなる受信タイミング信号S12をマイコン80に出力する。同様に、超音波センサ24で受信された超音波パルスの受信信号は、スイッチ34,52を介して、下流側受信回路72に超音波受信信号として入力される。下流側受信回路72では、この超音波パルス受信信号を増幅し、その増幅出力が予め定められている所定の閾値を超えたところで、パルス信号からなる受信タイミング信号S14をマイコン80に出力する。
マイコン80は、超音波パルス信号の送出時に対応するパルス発生器60に対する送信タイミング信号S1の立ち上がり時(出力時)から、上流側受信回路71及び下流側受信回路72それぞれによる超音波パルス信号の受信時に対応する受信タイミング信号S12,S14の立ち上がり時(入力時)までの時間をそれぞれ計測し、超音波センサ21から超音波センサ22への超音波T12の伝播時間t12と、超音波センサ21から超音波センサ24への超音波T14の伝播時間t14とを得て、この伝播時間t12,t14をその内部メモリに記憶する。
本実施の形態の場合では、次に、マイコン80は、受信センサとしての超音波センサ22,24は切り替えることなくそのままにして、スイッチ41だけを切り替えて送信用センサのみを超音波センサ21から超音波センサ23に切り替え変更し、その2測線流量計測環境Aを2測線流量計測環境Bに切り替える。
そして、マイコン80は、前述の送信タイミング信号S1の出力時点から所定時間経過したならば、パルス発生器60に送信タイミング信号S3としてのパルス信号を出力し、上記説明と同様な手順で超音波パルスの送受信を行い、受信回路71から受信タイミング信号S32、受信回路72から受信タイミング信号S34を得る。
これにより、マイコン80は、超音波センサ23から超音波センサ22への超音波T32の伝播時間t32、超音波センサ23から超音波センサ24への超音波T34の伝播時間t34とを得て、この伝播時間t32,t34をその内部メモリに記憶する。
次に、マイコン80は、流路2を挟んで送・受信側が反対に入れ替わるように、送信/受信切替スイッチ31〜34、送信切替スイッチ41〜43及び受信切替スイッチ51,52を図3に示す状態に切り替え、今度は、流路2を挟んで他方側の超音波センサ22を1つの送信センサとして機能させ、一方側の超音波センサ21,23を2つの受信センサとして機能させるように切り替え、その2測線流量計測環境を切り替える。
図3は、図2に示したタイミングとは送・受信側が反対に入れ替わったタイミングでの、各スイッチの設定と信号の流れとの説明図である。
図示の例では、マイコン80は、流路2を挟んで送・受信側を反対に入れ替えるに当たり、図3に示しように、送信/受信切替スイッチ31〜34、送信切替スイッチ41〜43及び受信切替スイッチ51,52を切り替えて、まず、流路2を挟んで他方側の超音波センサ22を1つの送信センサとして機能させ、一方側の超音波センサ21,22を2つの受信センサとして機能させた2測線流量計測環境Cを設定する。
その上で、マイコン80は、前述のパルス発生器60に対する送信タイミング信号S3の出力時点からさらに所定時間経過ならば、パルス発生器60に送信タイミング信号S2としてのパルス信号を出力し、上記説明と同様な手順で超音波パルスの送受信を行い、受信回路71から受信タイミング信号S21、受信回路72から受信タイミング信号S23を得る。
これにより、マイコン80は、超音波センサ22から超音波センサ21への超音波T21の伝播時間t21と、超音波センサ22から超音波センサ23への超音波T23の伝播時間t23とを得て、この伝播時間t21,t23をその内部メモリに記憶する。
次に、マイコン80は、受信センサとしての超音波センサ21,23は切り替えることなくそのままにして、スイッチ42だけを切り替えて送信用センサのみを超音波センサ22から超音波センサ24に切り替え変更し、その2測線流量計測環境Cを2測線流量計測環境Dに切り替える。
その上で、マイコン80は、前述のパルス発生器60に対する送信タイミング信号S2の出力時点からさらに所定時間経過ならば、パルス発生器60に送信タイミング信号S4としてのパルス信号を出力し、上記説明と同様な手順で超音波パルスの送受信を行い、受信回路71から受信タイミング信号S41、受信回路72から受信タイミング信号S43を得る。
これにより、マイコン80は、超音波センサ24から超音波センサ21への超音波T41の伝播時間t41と、超音波センサ24から超音波センサ23への超音波T43の伝播時間t43を得て、この伝播時間t41,t43をその内部メモリに記憶する。
このようにして、マイコン80は、2測線流量計測環境の変化に同期させながら、送信用センサとしての超音波センサ21,23,22,24を順次走査切り替えして超音波パルスを流路2中に出射(送出)し、この出射された超音波パルスを流路2を挟んで相対する側の受信用センサとしての超音波センサ22,24(21,23)によって受信するのを繰り返し行うことによって、超音波T12〜T43の伝播時間t12〜t43の計測を繰り返し行う。
図4は、本実施の形態の超音波流量計によって計測記憶されたある一定流量時の超音波T12〜T43の伝播時間t12〜t43のタイムチャートである。
なお、実際は、超音波センサ21,23,22,24を順次走査して走査切り替えして超音波パルスを流路2中に出射(送出)する関係上、超音波T12〜T43それぞれの送出タイミングは超音波T12〜T43相互に異なるが、図4では、超音波T12〜T43それぞれの伝播時間が比較し易いように、超音波T12〜T43それぞれの送出タイミングを便宜的に一致させて表している。
図4に示すように、この場合、いずれの2測線計測環境においても、被測流体中を伝播する超音波パルスに影響を及ぼす流速は変わらないので、被測流体中を伝播する超音波パルスの伝播時間tは、送信側の超音波センサ(すなわち、超音波センサ21〜24のいずれか)と受信側の超音波センサ(すなわち、超音波センサ22,24(21,23))との送受信距離に関係する。そのため、超音波パルスの出射(送出)方向が被測流体の流れに対して順方向で、送受信距離が最も短い、超音波T32の伝播時間t32が最も短くなり(図4中、B2)、逆に、超音波パルスの出射(送出)方向が被測流体の流れに対して逆方向で、送受信距離が最も長い、超音波T41の伝播時間t41が最も長くなる(図4中、D2)。また、超音波T12と超音波T21,超音波T14と超音波T41,超音波T32と超音波T23,超音波T34と超音波T43は、それぞれ前者と後者とでは送受信距離Lは同じであるが、超音波パルスの出射(送出)方向が被測流体の流れに対して順方向か逆方向かで、被測流体の流速vの影響の仕方が異なり伝播時間差が生じるため、順方向の超音波T12,T14,T32,T34の場合が、逆方向の超音波T21,T41,T23,T43の場合よりも伝播時間tが短くなっている。
その上で、マイコン80は、流量計測制御手段として、上記のような被測流体中を伝播する超音波パルスの伝播時間tの特性を利用して、内部メモリに記憶されている前術の伝播時間t12〜t43から、被測流体の流量(流速)の演算を行う。
マイコン80は、これら求めた伝播時間tから、被測流体の流速vと伝播時間tの間に次のような関係が成り立つことに基づいて、被測流体の流速vを算出する。
例えば、超音波センサ21から超音波センサ22に超音波パルスが被測流体の流れ方向に対して順方向に伝播する場合と、超音波センサ22から超音波センサ21に超音波パルスが被測流体の流れ方向に対して逆方向に伝播する場合とでは、超音波センサ21から超音波センサ22に超音波パルスが順方向に伝播する場合は、超音波パルスは上流側から下流側に向かうため、その伝播時間t12は被測流体の流れがない場合に比べて被測流体の流速vの影響を受けて早くなり、逆に、超音波センサ22から超音波センサ21に超音波パルスが逆方向に伝播する場合は、超音波パルスは下流側から上流側に向かうため、その伝播時間t21は、被測流体の流れがない場合に比べて被測流体の流速vの影響を受けて遅くなる。
この伝播時間差dt12(=T21−T12)は、被測流体の流れ、すなわち流速vの大きさに比例することから、被測流体の流量Qは、超音波センサ21,22間の伝播距離L12と伝播時間差dt12とから求めることができる。
そこで、マイコン80は、記憶された伝播時間t12〜t43の中から、同じ伝播路上を伝達した超音波の伝播時間差dt12(=t21−t12),dt14(=t41−t14),dt32(=t23−t32),dt34(=t43−t34)を算出する。
そして、マイコン80は、これら算出した伝播時間差dt12,dt14,dt32,dt34と、対応する伝播路長L12,L14,L32,L34とから、4測線の被測流体の流量Q12,Q14,Q32,Q34をそれぞれ求める。
その上で、マイコン80は、上述した4測線の被測流体の流量Q12,Q14,Q32,Q34を平均化して、被測流体の流量Qを算出する。
この4つの伝播時間差dt12,dt14,dt32,dt34からそれぞれ流量Q12,Q14,Q32,Q34を求めて平均化することは、一対の超音波センサによって構成される検出器を4組用いて4測線(マルチパス)の流速測定を行い、これら4つの検出器によるそれぞれ流速検出から被測流体の平均流速を求めることと同じである。
したがって、本実施の形態のように、複数の超音波センサ21〜24の中から、1つの送信センサと2つ(複数)の受信センサとから構成される2測線流量計測環境(多測線流量計測環境)を、その1つの送信センサとして機能する超音波センサを切り替えながら変化させていくことによって、より多くの伝播路(測線)を取得できることになり、一対の超音波センサより構成される検出器を複数有して多測線化したことと同様な効果を得ることができる。
また、本実施の形態においては、マイコン80は、内部メモリに記憶されている伝播時間t12〜t43から、被測流体の流量Q(Q12,Q14,Q32,Q34)の演算を行うに当たり、同じ伝播路上をそれぞれ被測流体の流れ方向に対して順方向と逆方向とに伝播した超音波パルスの伝播時間差dtに基づき演算する実施例で説明したが、この伝播時間t12〜t43に基づく被測流体の流量Qの演算は、別の演算方法によっても求めることができる。
超音波センサ21から超音波センサ22,24までのそれぞれ距離をL12,L14、被測流体の流れがない場合(被測流体の流速が0である場合)の被測流体中の超音波パルスの伝播速度をc、流路2における被測流体の流れ方向に対して、超音波センサ21と超音波センサ22,24それぞれとの間の伝播路L12,L14のなす角度をθ12,θ14とすると、距離(伝播路長)L12,L14や角度θ12,θ14は通常設計段階で既知であることから、被測流体の流量(流速)v(この場合は、v1)は次式のようにして求めることができる。
Figure 0004764064
なお、超音波パルスの出射(送出)方向が流れ方向に対して逆方向の、例えば超音波センサ22が1つの送信センサとして選択された2測線流量計測環境Cの場合は、次のようにして被測流体の流量(流速)v(この場合は、v2)を求めることができる。
Figure 0004764064
すなわち、上述した場合では、1つの送信センサとして超音波センサ21(又は22)を選択することにより得られる2測線(図2参照)で、被測流体の流速v1(又はv2)を求めることができる。したがって、機能する超音波センサを切り替えながら2測線流量計測環境を変化させていく毎に、3つの超音波センサで音速cに影響されずに被測流体の管内流速v1〜v4を計測することができ、4種類の2測線流量計測環境A〜Dでそれぞれ被測流体の流量Q1,Q2,Q3,Q4を求めることができる。そして、この場合も、一対の超音波センサより構成される検出器を複数有して多測線化したことと同様な効果を得ることができる。
また、本実施の形態では、4つの超音波センサ21〜24で4本の伝播経路を構成したが、4つ以上の超音波センサでさらに複数の伝播経路を構成することも可能であり、さらなる計測精度の向上をはかることも可能である。
次に、図5及び図6に基づいて、被測流体の流速がかなり速くなった場合の計測方法について説明する。
超音波センサ21と超音波センサ22、超音波センサ23と超音波センサ24は、流路2における被測流体の流れ方向と垂直な方向に対して、ある設定された角度θ(すなわち、π/2−θ12,π/2−θ34)で取り付けられる。
そして、超音波センサ22と超音波センサ24との取り付け間隔距離Pは、超音波センサ22,24の指向角によって決まり、超音波センサ21は超音波センサ22と超音波センサ24との間の中間点(P/2)に焦点がくるように取り付け角度が決められる。
ここで、被測流体の流速vがかなり速くなると、超音波センサ21〜24から送出され被測流体中を伝播する超音波Tは、下流側により一層流されて曲がる。
図5は、被測流体の流速がかなり速くなった場合の、図2に示したタイミングでの各スイッチのそれぞれ設定と信号の流れとの説明図である。
図示の状態は、マイコン80は、送信/受信切替スイッチ31〜34、送信切替スイッチ41〜43及び受信切替スイッチ51,52を切り替えて、流路2を挟んで一方側の超音波センサ21又は超音波センサ23を1つの送信センサとして機能させ、他方側の超音波センサ22,24を2つの受信センサとして機能させた2測線流量計測環境A又はBを設定している。
2測線流量計測環境Aにおいて、超音波センサ22の指向角以上に超音波の伝播経路が曲がった場合、超音波T12は超音波センサ22で受信できなくなり、受信回路51は受信タイミング信号S12をマイコン80に供給できなくなる。しかし、その場合であっても、下流側にある超音波センサ24では上流から流れてくる、超音波センサ21から送出され被測流体中を伝播する超音波T12を受信でき、十分な受信電圧を確保することができる。これにより、受信回路52は安定して受信タイミング信号S12を、マイコン80に送ることが可能である。
同様にして、2測線流量計測環境Bにおいて、超音波センサ22の指向角以上に超音波の伝播経路が曲がった場合、超音波T32は超音波センサ22で受信できなくなり、受信回路51は受信タイミング信号S12をマイコン80に供給できなくなる。しかし、その場合であっても、下流側にある超音波センサ24では上流から流れてくる超音波センサ22から送出され被測流体中を伝播する超音波T32を受信でき、十分な受信電圧を確保することができる。これにより、受信回路52は安定して受信タイミング信号S32を、マイコン80に送ることが可能である。
図6は、被測流体の流速がかなり速くなった場合の、図2に示したタイミングとは送・受信側が反対に入れ替わったタイミングでの、各スイッチの設定と信号の流れとの説明図である。
図示の状態は、マイコン80は、送信/受信切替スイッチ31〜34、送信切替スイッチ41〜43及び受信切替スイッチ51,52を切り替えて、流路2を挟んで他方側の超音波センサ22又は超音波センサ24を1つの送信センサとして機能させ、一方側の超音波センサ21,23を2つの受信センサとして機能させた2測線流量計測環境C又はDを設定している。
この2測線流量計測環境Cにおいても、超音波センサ21の指向角以上に超音波の伝播経路が曲がった場合、超音波T21は超音波センサ21で受信できなくなり、受信回路51は受信タイミング信号S21をマイコン80に供給できなくなる。しかし、その場合であっても、下流側にある超音波センサ23では上流から流れてくる超音波センサ22から送出され被測流体中を伝播する超音波T1を受信でき、十分な受信電圧を確保することができる。これにより、受信回路52は安定して受信タイミング信号S21を、マイコン80に送ることが可能である。
同様にして、2測線流量計測環境Dにおいて、超音波センサ21の指向角以上に超音波の伝播経路が曲がった場合、超音波T41は超音波センサ21で受信できなくなり、受信回路51は受信タイミング信号S41をマイコン80に供給できなくなる。しかし、その場合であっても、下流側にある超音波センサ23では上流から流れてくる超音波センサ24から送出され被測流体中を伝播する超音波T41を受信でき、十分な受信電圧を確保することができる。これにより、受信回路52は安定して受信タイミング信号S41を、マイコン80に送ることが可能である。
そこで、マイコン80は、常に受信回路51と受信回路52からの受信タイミング信号S12の間隔を監視し、ある所定時間以上、上流側の受信センサに接続される受信回路51から受信タイミング信号Snの受信パルスが入力されない場合には、被測流体の流速vが速くなったと判断して、図5,図6に示すように、受信回路52は、下流側に流された超音波T12,T32,T21,T41の受信タイミング信号S12,S32,S21,S41を供給するようになるため、この受信タイミング信号S12,S32,S21,S41の供給に基づいて伝播時間t12,t32,t21,t41を計測できる構成になっている。
そこで、マイコン80では、ある所定時間以上受信回路51から受信タイミング信号の受信パルスが入力されない場合は、被測流体の流速vが速くなったと判断して、伝播路L34が同じ下流側の超音波T32,T41からその伝播時間差を算出して流量Qを求めたり、又は受信可能な各測線の超音波T12,T32,T21,T41の伝播時間t12,t32,t21,t41から流量Qを求めたりする。
したがって、本実施の形態の超音波流量計1によれば、高流量時にあっても、下流側の受信センサとしての超音波センサとの間で測線の確保ができ、計測に必要な音圧を確保することができるため、高流量側の計測範囲を拡大することができる。
以上、説明したように、本実施の形態の超音波流量計1によれば、次のような効果を奏することができる。
(1) 直管長が確保できず流速分布が乱れた状態での流量測定では、送信センサを切り替えながら4種類の2測線流量計測環境で多測線(マルチパス)の流速測定を行い、これらの平均流速から流量を求めるので、従来技術のように一対の超音波センサから構成された検出器を複数設ける場合に比べ、超音波センサの数を抑えて、平均化された流量値を求めることが可能になる。特に、流量計の直前に曲がり管などが存在し旋回流や偏流が存在するような場合に有効である。
(2) 従来、センサの多測線化といった場合、一対の超音波センサから構成された検出器を複数有することを指すが、本実施の形態は、1つの送信センサとしての1つの超音波センサと、複数の受信センサとしての複数の超音波センサから構成される多測線流量計測環境を、1つの送信センサとしての超音波センサを切り替えながらその多測線流量計測環境を変化させていくことで、従来の測線数が同じ超音波流量計に比して、超音波センサの数を減らすことができ、経済的で高性能な超音波流量計を提供できる。
(3) 高流量時に、被測流体中を伝播する超音波が下流側に流されて通常の上流側の受信用の超音波センサの受圧面(受信面)を下流側に逸れてしまった場合でも、下流側の受信用の超音波センサによって必要な受信音圧を確保して受信できるので、計測レンジを高流量側に拡大することができる。
本発明の一実施の形態の超音波流量計の概略横断面図とシステムブロック図である。 本実施の形態の超音波流量計のあるタイミングでの、各スイッチのそれぞれ設定と信号の流れとの説明図である。 図2に示したタイミングとは送・受信側が反対に入れ替わったタイミングでの、各スイッチの設定と信号の流れとの説明図である。 本実施の形態の超音波流量計によって計測記憶されたある一定流量時の超音波の伝播時間のタイムチャートである。 被測流体の流速がかなり速くなった場合の、図2に示したタイミングでの各スイッチのそれぞれ設定と信号の流れとの説明図である。 被測流体の流速がかなり速くなった場合の、図2に示したタイミングとは送・受信側が反対に入れ替わったタイミングでの、各スイッチの設定と信号の流れとの説明図である。
符号の説明
1 超音波流量計
2 流路
3 管路
4 流量計本体
21〜24 超音波センサ
31〜34 送信/受信切替スイッチ
41〜43 送信切替スイッチ
51,52 受信切替スイッチ
60 パルス発生器
71 上流側受信回路,72 下流側受信回路
80 マイコン

Claims (3)

  1. 被測流体が流れる流路を介して超音波センサ間で超音波を送受信し、被測流体を伝播する超音波の伝播時間に基づいて被測流体の流量を算出する超音波流量計であって、
    超音波を送受信する超音波センサが被測流体の流れ方向に沿って相互に間隔を開けて複数配置されて形成された第1の超音波センサ列と、
    該第1の超音波センサ列に対して被測流体の流れ方向に位置をずらし、超音波を送受信する超音波センサが被測流体の流れ方向に沿って相互に間隔を開けて複数配置されて形成された第2の超音波センサ列と、
    前記第1及び第2の超音波センサ列を形成する複数の超音波センサの中から、送信センサとして1つの超音波センサを順次選択する送信センサ選択手段と、
    該送信センサ選択手段が1つの超音波センサを送信センサとして順次選択する毎に、前記第1及び第2の超音波センサ列の中、当該選択された1つの超音波センサが含まれない前記第1又は第2いずれか側の超音波センサ列の複数の超音波センサを受信センサとして選択する受信センサ選択手段と、
    前記送信センサ選択手段が1つの超音波センサを送信センサとして選択し、当該選択された1つの超音波センサに対応して前記受信センサ選択手段が前記第1又は第2いずれか側の超音波センサ列の複数の超音波センサを受信センサとして選択する毎に、当該送信センサとして選択された1つの超音波センサから被測流体中に向けて超音波を送出させるとともに、当該送出された超音波を当該受信センサとして選択された複数の超音波センサそれぞれにより受信させ、当該複数の超音波センサそれぞれの受信出力に基づき、当該1つの超音波センサから当該複数の超音波センサそれぞれへの被測流体を介した超音波の伝搬時間を多測線計測する伝播時間計測手段と、
    前記送信センサ選択手段が送信センサを前記第1及び第2の超音波センサ列を形成する複数の超音波センサの範囲で順次変更する間に、前記伝播時間計測手段によって多測線計測される伝搬時間を基に被測流体の流量を算出する流量算出手段と
    を備え、
    前記伝播時間計測手段が伝搬時間を多測線計測する際の、前記1つの超音波センサと前記複数の超音波センサそれぞれとを結ぶ各測線は、被測流体の流れ方向に対して並行でも垂直でもなく、互いに異なる鋭角角度を有して被測流体の流れ方向に超音波の伝搬方向から交差する2つの測線を含み、
    前記第1及び第2の超音波センサ列を形成する各超音波センサは、超音波を送出する指向角中心が、相手側の超音波センサ列における前記被測流体の流れ方向に隣り合う2つの超音波センサ間の中間点になるように構成されている
    ことを特徴とする超音波流量計。
  2. 前記第1の超音波センサ列は、被測流体の流路を挟んだ一側に被測流体の流れ方向に沿って相互に間隔を開けて配置された2つの超音波センサからなり、前記第2の超音波センサ列は、前記第1の超音波センサ列に対して被測流体の流れ方向に位置をずらし、被測流体の流路を挟んだ他側に被測流体の流れ方向に沿って相互に間隔を開けて配置された2つの超音波センサからなる
    ことを特徴とする請求項1記載の超音波流量計。
  3. 前記流量算出手段は、前記送信センサ選択手段が送信センサを前記第1及び第2の超音波センサ列を形成する複数の超音波センサの範囲で順次変更する間に、前記伝播時間計測手段によって取得される複数の伝搬時間の中から、前記第1及び第2の超音波センサ列それぞれの1つの超音波センサ同士の組み合わせが同じで超音波の伝搬路の長さが略等しい伝搬時間の対を抽出し、当該抽出した伝搬時間の対それぞれを基に算出した被測流体の流量を平均化して被測流体の流量を求める
    ことを特徴とする請求項1記載の超音波流量計。
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