JP6209732B2 - 超音波流量計測装置 - Google Patents

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Description

本発明は、超音波により気体や液体の流量や流速の計測を行う超音波流量計測装置に関するものである。
従来、この種の超音波流量計測装置として、ブロック化した流量測定部を複数個並列に配置し、これらすべての個別流量を加算することにより全流量を計測するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
図7は、特許文献1に記載された超音波流量計測装置を示すものである。図7に示すように、超音波流量計測装置100において、流量測定部101は、ブロック化された流量測定路101a、101b、101cより、構成されている。流量測定部101の上流には上流室102、下流には下流室103が設けされている。流量測定部101の上流側の取付け板104は、同時に上流室102の室壁にもなっている。また、流量測定部101の下流側の取付け板105であるが、同時に下流室103の室壁にもなっている。上流室102には入口部106、下流室103には出口部107がそれぞれ接続されている。
また、この種の超音波流量計測装置の計測方法は、超音波の送受信動作を複数回行い超音波伝搬時間の計測を1計測セットとして複数の計測セットを実施し、それぞれの超音波伝搬時間を積算して求めた平均の伝搬時間から流量を算出している(例えば、特許文献2参照)。
図8は、特許文献2に記載された従来の構成を示すものである。図8に示すように、流体中に音波を送信または受信する送受信器111、112間の送受信を複数回行う繰り返し手段113と、繰り返し手段113による複数回の音波伝搬時間の計測を1計測セットとして複数の計測セットを実施する計測制御手段114と、それぞれの超音波伝搬時間の値を積算し流量を算出する流量演算手段115を備え、計測制御手段114は計測セットの回数を調節して計測するようにしている。これによって流れが脈動している場合にも追従性がよく、また安定した定常流れの場合にも平均流量を正しく計測できる。
特開平9−5133号公報 特開2003−232664号公報
しかしながら、前記特許文献1のような従来の構成では、全体流量を計測するに当たり、ブロック化された流量測定路101a、101b、101cの個別流量をすべて測定し、これらの和により、全体流量を演算する構成となっていた。つまり、すべての計測を同じように行わないと、全体の流量が得られないため、計測時における消費電力が流路の数に応じて増えてしまい、電源を電池にしている場合などコスト的に高価なものになるという課題を有していた。
また、前記特許文献2のような従来の構成では、送信側の超音波振動子が送信を行ってすぐに受信側の超音波振動子に切替えるため、送信時の超音波振動子の自己振動ノイズが受信時の超音波信号に影響を及ぼしてしまうので、流量演算結果の精度が悪くなり高精度
な計測が困難であった。また、自己振動ノイズの影響を少なくするため超音波振動子の切替え後、次の送信まで遅延時間を確保する必要があったので計測時間が長くなり効率の悪い計測方法となっていた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、複数流路の場合においても、単体流路と消費電力が変わらず、更に送信時における超音波振動子の自己振動ノイズによる余韻が発生しても受信時の超音波信号に悪影響を及ぼさず計測可能で、より高精度で消費電力の少ない超音波流量計測装置を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の超音波流量計測装置は、被計測流体の入口部及び出口部と、前記入口部と出口部の間に配置された流路断面積が同一の複数の流路と、前記複数の複数の流路のそれぞれの上流と下流に対として配置された超音波を送受信する振動子と、前記振動子を振動させるための発信手段と、前記振動子の振動を検知するための受信手段と、前記複数の流路の内の1つの流路を選択し、選択した流路に配置された前記振動子の対と前記発信手段と前記受信手段との接続を切替えることでその送受信を切替える切替え手段と、前記振動子間の超音波伝搬時間を測定する計時手段と、前記計時手段によって測定された超音波伝搬時間から流量を算出する流量演算手段と、を備え、前記切替え手段で前記複数の流路を1つづつ選択しながら、選択した流路の対となった振動子の一方の振動子から送信し、他方の振動子で受信して前記計時手段で伝搬時間を測定する動作を全ての流路で行うことにより、複数のすべての計測流路を1つの計測流路の計測と同等の消費電力で計測でき、高精度で省電力の音波計測装置を提供することができる。
本発明の超音波流量計測装置は、全ての複数流路で同じ流量計測をするのではなく、1回の流量計測動作を複数の流路で分散して行うことにより省電力にすることができる。また、1回の送受信の後別の流路で次の送受信を行うことにより送信時の自己振動ノイズの影響を受信時に与えることを低減することができ、高精度の計測が実現できる。
本発明の実施の形態1、2における超音波流量計測装置のブロック図 本発明の実施の形態1における超音波流量計測装置の送受信図 本発明の実施の形態2における超音波流量計測装置の送受信図 本発明の実施の形態3、4における超音波流量計測装置のブロック図 本発明の実施の形態3における超音波流量計測装置の送受信図 本発明の実施の形態4における超音波流量計測装置の送受信図 (特許文献1)における超音波流量計測装置の断面図 (特許文献2)における超音波流量計測装置のブロック図
第1の発明は、被計測流体の入口部及び出口部と、前記入口部と出口部の間に配置された流路断面積が同一の複数の流路と、前記複数の複数の流路のそれぞれの上流と下流に対として配置された超音波を送受信する振動子と、前記振動子を振動させるための発信手段と、前記振動子の振動を検知するための受信手段と、前記複数の流路の内の1つの流路を選択し、選択した流路に配置された前記振動子の対と前記発信手段と前記受信手段との接続を切替えることでその送受信を切替える切替え手段と、前記振動子間の超音波伝搬時間を測定する計時手段と、前記計時手段によって測定された超音波伝搬時間から流量を算出する流量演算手段と、を備え、前記切替え手段で前記複数の流路を1つづつ選択しながら、選択した流路の対となった振動子の一方の振動子から送信し、他方の振動子で受信して前記計時手段で伝搬時間を測定する動作を全ての流路で行うことにより、複数のすべての計測流路を1つの計測流路の計測と同等の消費電力で計測でき、高精度で省電力の音波計測装置を提供することができ、更に、送信時の自己振動ノイズの影響を低減できることから、より高精度で省電力の音波計測装置を提供することができる。
第2の発明は、特に、第1の発明の切替え手段を、選択した流路における超音波の送信方向上流から下流方向又は下流から上流方向の一方向となり、かつ、前記流路の選択毎に超音波の送信方向が交互に切替わるように前記振動子を選択する構成としたものである。
第3の発明は、特に、第2の発明の切替え手段を、前記流路の全てにおける送受信を1回の計測単位として複数回繰り返し行うとき、計測単位毎に最初の超音波の送信方向を上流から下流方向または下流から上流方向のどちらか同じ方向になるように振動子を選択する構成としたものである。
第4の発明は、特に、第2の発明の切替え手段を、前記流路の全てにおける送受信を1回の計測単位として複数回繰り返し行うとき、計測単位毎に最初の超音波の送信方向を上流から下流方向と下流から上流方向とが交互に切替わるように振動子を選択する構成としたことにより、上下流側一方から送受信バラつきが平滑化でき、より高精度で省電力の音波計測装置を提供することができる。
第5の発明は、特に、第3または第4の発明の超音波流量計測装置において、前記計測単位を複数回繰り返して行う際に、1つの計測単位の計測終了後に、一定時間遅延させて次の計測単位の計測を開始する構成としたことにより、1回目計測時の自己振動ノイズが残っていた場合でも影響を低減することができ、また被計測流体の変動が少ない場合に計測頻度を低減することにより、より高精度で省電力の音波計測装置を提供することができる。
第6の発明は、特に、第3〜5のいずれか1つの発明の超音波流量計測装置において、前記計測単位の複数回の繰り返しを1つの計測セットとして計測を行うと共に、前記計測セット間に所定の遅延時間を設ける構成としたことにより、被計測流体の変動が少ない場合に計測頻度を低減することにより、より省電力の音波計測装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
実施の形態1について、図1と図2を用いて説明する。図1において、流体(被計測流体)の入口部1と出口部2の間に流路断面積が同一の複数の計測流路(第1流路3、第2流路4、・・・第N流路5)が配置され、それぞれの流路は超音波送受信のための上流側振動子6、8、10と下流側振動子7、9、11が取り付けられている。
また、発信手段12は、切替え手段13へ超音波の送信信号の出力を行い、切替え手段13は複数ある超音波振動子のいずれか1つの振動子を送信側の振動子として選択し、選択された振動子に送信信号を出力する。一方、切替え手段13は送信側として選択した振動子に対応する振動子を受信側の振動子として選択し、選択した振動子が受信した受信信号を受信手段14へ伝達する。
受信手段14は、切替え手段13で受信側として選択された振動子で受信した信号の増幅を行い、繰り返し手段15は、受信手段14が受信した後、再度超音波を発信するよう発信手段12へ命令する。そして、計時手段16は、受信手段14で増幅された受信信号に基づき、発信手段12の信号発振から受信信号の受信までの時間を超音波伝搬時間として計測し、流量演算手段17は、計時手段16で計測された超音波伝搬時間を用いて流路
断面積や流れの状態を考慮し流量値を演算する。
次に、図2を用いて、超音波信号の送受信の手順と超音波伝搬時間の測定方法を説明する。
図2において、第1流路3の上流側振動子6から発信された超音波信号が送信信号18で、送信信号18が流路管内の流体を伝搬し下流側振動子7で受信した超音波信号が受信信号19となり、その送信から受信までの時間が超音波伝搬時間T1−1となる。また、第1流路3の下流側振動子7が受信した後、第2流路4の下流側振動子9から超音波が送信され上流側振動子8で受信され、その時間が超音波伝搬時間T1−2となる。
同様に、第N流路5まで超音波の送受信を行い、この第1流路3から第N流路5までの超音波送受信の動作を1回目計測とする。そして、この1回目計測の後、再度、第1流路3から超音波送受信を開始して第N流路5までの超音波送受信を行い2回目計測とし、同様にm回目計測まで実施する。また、振動子から超音波が送信されると自己振動ノイズ20が残響として残る。
ここで、まず、1回目計測を開始するため発信手段12から切替え手段13へ送信信号を出力し、切替え手段13で第1流路3の上流側振動子6へ送信信号が伝達される。上流側振動子6から発信された送信信号18は流路管内の流体を伝搬し、下流側振動子7で受信信号19として受信される。
受信された受信信号は受信手段14で増幅された後、繰り返し手段15へ伝達され、繰り返し手段15は、再度、送信信号を発信するよう発信手段12に命令する。それと同時に計時手段16へ受信信号が伝達され、計時手段16では発信手段12が発信信号を出力してから受信信号を受信するまでの超音波伝搬時間T1−1を計測し、超音波伝搬時間T1−1を流量演算手段17に伝達する。
発信手段12は、再度、命令を受けた後に切替え手段13に送信信号を出力し、切替え手段13は第2流路4の下流側振動子9へ送信信号を伝達して、下流側振動子9から発信された送信信号は流路管内の流体を伝搬し、上流側振動子8で受信され計時手段16によって超音波伝搬時間T1−2が計測される。
同様にして、第N流路5まで送信側振動子を送信方向の上流、下流を切替えしながら超音波の送受信を行い超音波伝搬時間T1−Nまでを流量演算手段17に伝達する。即ち、本実施の形態において、奇数の流路では上流から下流への超音波伝搬時間、偶数の流路では下流から上流への超音波伝搬時間が求まることになる。
流量演算手段17は、1回目計測の上流側からの超音波伝搬時間と下流側からの超音波伝搬時間の差である伝搬時間差を算出し、この伝搬時間差に基づき、流体の流速と流路断面積から流量を算出する。同様の計測をm回目計測まで実施して流体の流量を算出する。なお、この伝搬時間差は、奇数の流路で計測された上流から下流への超音波伝搬時間の平均と、偶数の流路で計測された下流から上流への超音波伝搬時間の平均との差で求めることが出来る。
以上のように、本実施の形態においては流路(計測流路)が複数ある場合に、上下流の伝搬時間差を算出するための上流からの伝搬時間と下流からの伝搬時間を異なる流路で測定することにより、従来のように単独流路の伝搬時間測定の合算より測定数を低減することとなり、省電力の計測が可能である。
また、1回の超音波送受信の次の超音波送受信は別の振動子にて行うことにより、従来のように送信時の自己振動ノイズが次の受信時に影響を及ぼすことも低減することなり、より高精度な流量計測が可能となる。
(実施の形態2)
実施の形態2について、図1と図3を用いて説明する。なお、実施の形態1と異なるのは、切替え手段の動作とそれに伴う計測方法であり、以下、図3を用いて、超音波信号の送受信の手順と超音波伝搬時間の測定方法を説明する。
図3において、第1流路3の上流側振動子6から発信された超音波信号が送信信号18で、送信信号18が流路管内の流体を伝搬し下流側振動子7で受信した超音波信号が受信信号19となり、その送信から受信までの時間が超音波伝搬時間T1−1となる。また、第1流路3の下流側振動子7が受信した後、第2流路4の下流側振動子9から超音波が送信されてから上流側振動子8で受信されるまでの時間が超音波伝搬時間T1−2となる。
同様に、第N流路5まで超音波の送受信を行い、この第1流路3から第N流路5までの超音波送受信の動作を1回目計測とする。そして、この1回目計測の後、第1流路3の下流側振動子7から超音波を送信して上流側振動子6で受信する動作を第N流路5まで送信側超音波振動子の上下流を切替えながら超音波送受信を行い2回目計測とし、同様にm回目計測まで第1流路3の送信側超音波振動子の上下流を切替えながら実施する。また、振動子から超音波が送信されると自己振動ノイズ20が残響として残る。
以上のように構成された超音波流量計測装置について、以下その動作、作用を説明する。
ここで、まず、1回目計測を開始するため発信手段12から切替え手段13へ送信信号を出力し、切替え手段13で第1流路3の上流側振動子6へ送信信号が伝達される。上流側振動子6から発信された送信信号18は流路管内の流体を伝搬し、下流側振動子7で受信信号19として受信される。
受信された受信信号は受信手段14で増幅された後、繰り返し手段15へ伝達され、繰り返し手段15は再度送信信号を発信するよう発信手段12に命令する。それと同時に計時手段16へ受信信号が伝達され、計時手段16では発信手段12が発信信号を出力してから受信信号を受信するまでの超音波伝搬時間T1−1を計測し、超音波伝搬時間T1−1を流量演算手段17に伝達する。
発信手段12は再度命令を受けた後に切替え手段13に送信信号を出力し、切替え手段13は第2流路4の下流側振動子9へ送信信号を伝達して、下流側振動子9から発信された送信信号は流路管内の流体を伝搬し、上流側振動子8で受信され計時手段16によって超音波伝搬時間T1−2が計測される。
同様にして、第N流路5まで送信側振動子を送信方向の上流、下流を切替えしながら超音波の送受信を行いT1−Nまでを流量演算手段17に伝達する。
流量演算手段17は、1回目計測の上流側からの超音波伝搬時間と下流側からの超音波伝搬時間の差を算出し、伝搬時間差から流体の流速と流路断面積から流量を算出する。そして、以上のような第1流路3から第N流路5までのN個の計測を1つの計測単位とし、以下2回目の計測単位である2回目計測は1回目計測の第1流路3の上流側振動子6とは逆側の下流側振動子7から送信信号を出力して上流側振動子6で受信する。同様にして、第N流路5まで送信側振動子を上下流切替えしながら超音波の送受信を行いT2−Nまで
計測する。
以上のような計測単位をm回目計測まで第1流路3の送信側超音波振動子の上下流を切替えながら実施して、それぞれの超音波伝搬時間を計測した後、伝搬時間差を求めて流体の流量を算出する。なお、この伝搬時間差は、それぞれの計測で得られた上流から下流への超音波伝搬時間の平均と、下流から上流への超音波伝搬時間の平均との差で求めることが出来る。
以上のように、本実施の形態においては、計測流路が複数ある場合に、上下流の伝搬時間差を算出する上流からの伝搬時間と下流からの伝搬時間を異なる流路で測定することにより、従来のように単独流路の伝搬時間測定の合算より測定数を低減することとなり、省電力の計測が可能である。
また、1回の超音波送受信の次の超音波送受信は別の振動子にて行うことにより、従来のように送信時の自己振動ノイズが次の受信時に影響を及ぼすことも低減することなり、より高精度な流量計測が可能である。
また、m回目計測毎に送受信の振動子を上下流切替えることにより、計測システムの伝搬時間計測バラつきで上下流の計測伝搬時間に若干の差異があった場合においても計測データが平均化されバラつきが相殺されることからより高精度な流量計測が可能となる。
(実施の形態3)
実施の形態3について、図4と図5を用いて説明する。図4において、流体(被計測流体)の入口部21と出口部22の間に流路断面積が同一の流路(第1流路23、第2流路24、・・・第N流路25)が配置され、それぞれの流路は超音波送受信のための上流側振動子26、28、30と下流側振動子27、29、31が取り付けられている。
また、発信手段32は切替え手段33へ超音波の送信信号の出力を行い、切替え手段33は複数ある超音波振動子のいずれか1つの振動子を送信側の振動子として選択し、選択された振動子に送信信号を出力する。一方、切替え手段33は送信側として選択した振動子に対応する振動子を受信側の振動子として選択し、選択した振動子が受信した受信信号を受信手段34へ伝達する。
受信手段34は、切替え手段13で受信側として選択された振動子で受信した信号の増幅を行い、繰り返し手段35は、受信手段34が受信した後、再度超音波を発信するよう遅延手段36へ伝達する。そして、遅延手段36は、受信信号が遅延対象かどうかを繰り返し手段35の繰り返し発信回数で判定して、遅延対象ならば一定時間遅延させたあと発信手段32へ命令し、遅延対象でなければ即時発信するよう発信手段32へ命令する。
次に、計時手段16は、受信手段34で増幅された受信信号に基づき、発信手段32の信号発振から受信信号の受信までの時間を超音波伝搬時間として計測し、流量演算手段38は、計時手段37で計測された超音波伝搬時間を用い流路断面積や流れの状態を考慮し流量値を演算する。
次に、図5を用いて、超音波信号の送受信の手順と超音波伝搬時間の測定方法を説明する。
図5において、第1流路23の上流側振動子26から発信された超音波信号が送信信号18で、送信信号18が流路管内の流体を伝搬し下流側振動子27で受信した超音波信号が受信信号19となり、その送信から受信までの時間が超音波伝搬時間T1−1となる。
また、第1流路23の受信信号19を伝達された繰り返し手段35は現在の繰り返し発信回数1回を遅延手段36に伝達し、遅延手段36は1回目の繰り返しは遅延対象外と判定して即時発信するよう発信手段32へ伝達する。
次に、第2流路24の下流側振動子29から超音波が送信されてから上流側振動子28で受信されるまでの時間が超音波伝搬時間T1−2となる。同様に、第N流路25まで超音波の送受信を行い第1流路23から第N流路25までのN回の超音波送受信を1回目計測とする。この第1流路23から第N流路25までのN回の計測を1つの計測単位と呼ぶ。
そして、繰り返し手段35は、1回目計測の最後の受信の後、繰り返し発信回数N回を遅延手段36に伝達し、遅延手段36は、N回目の繰り返しは遅延対象と判定してあらかじめ設定された遅延時間tdだけ待機した後、次の計測単位として第1流路23から超音波送受信を開始して第N流路25までの超音波送受信を行う。この計測が2回目計測となり、2回目計測になると繰り返し手段35の繰り返し発信回数はリセットされる。振動子から超音波が送信されると自己振動ノイズ20が残響として残る。
以上のように構成された超音波流量計測装置について、以下その動作、作用を説明する。
ここで、まず、1回目計測を開始するため発信手段32から切替え手段33へ送信信号を出力し、切替え手段33で第1流路23の上流側振動子26へ送信信号が伝達される。上流側振動子26から発信された送信信号18は流路管内の流体を伝搬し、下流側振動子27で受信信号19として受信される。
受信された受信信号は受信手段34で増幅された後、繰り返し手段35へ伝達され、繰り返し手段35は遅延手段36に再度送信信号を発信するよう伝達し、遅延手段36は1回目の繰り返しは遅延対象外と判定して即時発信するよう発信手段32へ伝達する。
受信信号は計時手段37へ伝達され、計時手段37では発信手段32が発信信号を出力してから受信信号を受信するまでの超音波伝搬時間T1−1を計測し、超音波伝搬時間T1−1を流量演算手段38に伝達する。
発信手段32は、再度命令を受けた後切替え手段33に送信信号を出力し、切替え手段33は第2流路24の下流側振動子29へ送信信号を伝達して、下流側振動子29から発信された送信信号は流路管内の流体を伝搬し、上流側振動子28で受信され計時手段37によって超音波伝搬時間T1−2が計測される。
同様に、第N流路5まで送信側振動子を送信方向の上流、下流を切替えしながら超音波の送受信を行いT1−Nまでを流量演算手段17に伝達する。そして、流量演算手段17は、1回目計測の上流側からの超音波伝搬時間と下流側からの超音波伝搬時間の差である伝搬時間差を実施の形態1と同様の方法で算出し、この伝搬時間差から流体の流速と流路体積から流量を算出する。
1回目計測の最後の受信の後繰り返し手段35は繰り返し発信回数N回を遅延手段36に伝達し、遅延手段36はN回目の繰り返しは遅延対象と判定してあらかじめ設定された遅延時間tdだけ待機した後、2回目計測の第1流路23から超音波送受信を開始して第N流路25までの超音波送受信を行い2回目計測とし実施する。2回目計測になると繰り返し手段35の繰り返し発信回数はリセットされる。
以上のように、本実施の形態においては、計測流路が複数ある場合に、上下流の伝搬時間差を算出する上流からの伝搬時間と下流からの伝搬時間を別の流路で測定することにより、従来のように単独流路の伝搬時間測定の合算より測定数を低減することとなり、省電力の計測が可能である。
また、1回の超音波送受信の次の超音波送受信は別の振動子にて行うことにより、従来のように送信時の自己振動ノイズが次の受信時に影響を及ぼすことも低減することより、万が一1回目計測の送信時自己振動ノイズが2回目計測の受信に影響及ぼす場合であっても遅延時間により自己振動ノイズを減衰させることができ、より高精度な流量計測が可能である。
また、被計測流体の変動が少ない場合に計測頻度を低減することにより、省電力の計測が可能である。
(実施の形態4)
実施の形態4について、図4と図6を用いて説明する。なお、実施の形態3と異なるのは、切替え手段の動作、及び、遅延のタイミングとそれに伴う計測方法であり、以下、図6を用いて、超音波信号の送受信の手順と超音波伝搬時間の測定方法を説明する。
図6において、第1流路23の上流側振動子26から発信された超音波信号が送信信号18で、送信信号18が流路管内の流体を伝搬し下流側振動子27で受信した超音波信号が受信信号19となり、その送信から受信までの時間が超音波伝搬時間T1−1−1となる。また、第1流路23の受信信号19を伝達された繰り返し手段35は現在の繰り返し発信回数1回を遅延手段36に伝達し、遅延手段36は1回目の繰り返しは遅延対象外と判定して即時発信するよう発信手段32へ伝達する。
次に、第2流路24の下流側振動子29から超音波が送信され上流側振動子28で受信しその時間が超音波伝搬時間T1−1−2となる。同様に第N流路25まで超音波の送受信を行い第1流路23から第N流路25までの超音波送受信を1回目計測とする。
同様に、m回目計測まで測定し、1回目計測からm回目計測、即ち、m個の計測単位を1セット目とする。1セット目のm回目計測の最後の受信の後繰り返し手段35は繰り返し発信回数N×m回を遅延手段36に伝達し、遅延手段36はN×m回目の繰り返しは遅延対象と判定してあらかじめ設定された遅延時間td待機した後、2セット目の1回目計測の第1流路23から超音波送受信を開始してm回目計測まで実施する。2セット目になると繰り返し手段35の繰り返し発信回数はリセットされる。振動子から超音波が送信されると自己振動ノイズ20が残響として残る。
以上のように構成された超音波流量計測装置について、以下その動作、作用を説明する。
ここで、まず、1回目計測を開始するため発信手段32から切替え手段33へ送信信号を出力し、切替え手段33で第1流路23の上流側振動子26へ送信信号が伝達される。上流側振動子26から発信された送信信号18は流路管内の流体を伝搬し、下流側振動子27で受信信号19として受信される。
受信された受信信号は受信手段34で増幅された後、繰り返し手段35へ伝達され、繰り返し手段35は遅延手段36に再度送信信号を発信するよう伝達し、遅延手段36は1回目の繰り返しは遅延対象外と判定して即時発信するよう発信手段32へ伝達する。
受信信号は計時手段37へ伝達され、計時手段37では発信手段32が発信信号を出力してから受信信号を受信するまでの超音波伝搬時間T1−1を計測し、超音波伝搬時間T1−1を流量演算手段38に伝達する。
発信手段32は、再度命令を受けた後切替え手段33に送信信号を出力し、切替え手段33は第2流路24の下流側振動子29へ送信信号を伝達して、下流側振動子29から発信された送信信号は流路管内の流体を伝搬し、上流側振動子28で受信され計時手段37によって超音波伝搬時間T1−2が計測される。
同様に、第N流路5まで送信側振動子を送信方向の上流、下流を切替えしながら超音波の送受信を行いT1−Nまでを流量演算手段17に伝達する。流量演算手段17は1回目計測の上流側からの超音波伝搬時間と下流側からの超音波伝搬時間の差である伝搬時間差を実施の形態1と同様の方法で算出し、この伝搬時間差から流体の流速と流路体積から流量を算出する。
同様に、m回目計測まで測定し、この1回目計測からm回目計測、即ち、m個の計測単位を1セット目とする。1セット目のm回目計測の最後の受信の後繰り返し手段35は繰り返し発信回数N×m回を遅延手段36に伝達し、遅延手段36はN×m回目の繰り返しは遅延対象と判定してあらかじめ設定された遅延時間tdだけ待機した後、2セット目の1回目計測の第1流路23から超音波送受信を開始してm回目計測まで実施する。2セット目になると繰り返し手段35の繰り返し発信回数はリセットされる。
以上のように、本実施の形態においては、計測流路が複数ある場合に、上下流の伝搬時間差を算出する上流からの伝搬時間と下流からの伝搬時間を異なる流路で測定することにより、従来のように単独流路の伝搬時間測定の合算より測定数を低減することとなり、省電力の計測が可能である。
また、1回の超音波送受信の次の超音波送受信は別の振動子にて行うことにより、従来のように送信時の自己振動ノイズが次の受信時に影響を及ぼすことも低減することより、より高精度な流量計測が可能である。
また、被計測流体の変動が少ない場合に計測頻度を低減することにより、省電力の計測が可能である。
以上のように、本発明にかかる音波流量計測装置は、複数の計測流路を用いる流量計測において消費電力を低減することができるので、大流量の流量計測の用途にも適用できる。
1,21 入口部
2,22 出口部
3,23 第1流路(計測流路)
4,24 第2流路(計測流路)
5,25 第N流路(計測流路)
6,8,10,26,28,30 上流側振動子(振動子)
7,9,11,27,29,31 下流側振動子(振動子)
12,32 発信手段
14,34 受信手段
13,33 切替え手段
15,35 繰り返し手段
16,37 計時手段
17,38 流量演算手段

Claims (5)

  1. 被計測流体の入口部及び出口部と、
    前記入口部と出口部の間に配置された流路断面積が同一の複数の流路と、
    前記複数の複数の流路のそれぞれの上流と下流に対として配置された超音波を送受信する振動子と、前記振動子を振動させるための発信手段と、
    前記振動子の振動を検知するための受信手段と、
    前記複数の流路の内の1つの流路を選択し、選択した流路に配置された前記振動子の対と前記発信手段と前記受信手段との接続を切替えることでその送受信を切替える切替え手段と、
    前記振動子間の超音波伝搬時間を測定する計時手段と、
    前記計時手段によって測定された超音波伝搬時間から流量を算出する流量演算手段と、を備え、
    前記切替え手段は、選択した流路における超音波の送信方向が上流から下流方向又は下流から上流方向の一方向となり、かつ、前記流路の選択毎に超音波の送信方向が交互に切替わるように前記振動子を選択する構成とし、
    前記切替え手段で前記複数の流路を1つづつ選択しながら、選択した流路の対となった振動子の一方の振動子から送信し、他方の振動子で受信して前記計時手段で伝搬時間を測定する動作を全ての流路で行うことを特徴とする超音波流量計測装置。
  2. 前記切替え手段は、前記流路の全てにおける送受信を1回の計測単位として複数回繰り返し行うとき、計測単位毎に最初の超音波の送信方向を上流から下流方向または下流から上流方向のどちらか同じ方向になるように振動子を選択する構成とした請求項に記載の超音波流量計測装置。
  3. 前記切替え手段は、前記流路の全てにおける送受信を1回の計測単位として複数回繰り返し行うとき、計測単位毎に最初の超音波の送信方向を上流から下流方向と下流から上流方向とが交互に切替わるように振動子を選択する構成とした請求項に記載の超音波流量計測装置。
  4. 前記計測単位を複数回繰り返して行う際に、1つの計測単位の計測終了後に、一定時間遅延させて次の計測単位の計測を開始する構成とした請求項またはに記載の超音波流量
    計測装置。
  5. 前記計測単位の複数回の繰り返しを1つの計測セットとして計測を行うと共に、前記計測セット間に所定の遅延時間を設ける構成とした請求項のいずれか1項に記載の超音波流量計測装置。
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