JP4763399B2 - 弾性体等の接合方法 - Google Patents

弾性体等の接合方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4763399B2
JP4763399B2 JP2005274143A JP2005274143A JP4763399B2 JP 4763399 B2 JP4763399 B2 JP 4763399B2 JP 2005274143 A JP2005274143 A JP 2005274143A JP 2005274143 A JP2005274143 A JP 2005274143A JP 4763399 B2 JP4763399 B2 JP 4763399B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
joining
bonded
bonding
joined
crimping
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2005274143A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007085060A (ja
Inventor
公彦 佐々木
英樹 岩田
Original Assignee
西武ポリマ化成株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 西武ポリマ化成株式会社 filed Critical 西武ポリマ化成株式会社
Priority to JP2005274143A priority Critical patent/JP4763399B2/ja
Publication of JP2007085060A publication Critical patent/JP2007085060A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4763399B2 publication Critical patent/JP4763399B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Building Environments (AREA)

Description

この発明は、弾性体等の接合方法に関し、貯水池や水路などを構成するコンクリート構造体などの目地部の耐震と止水のための加硫ゴム製などの弾性体の耐震用止水板などを施工現場で接合するのに好適なものである。
生活用水や工業用水等を貯水する貯水池や浄水池、あるいは上下水道の水路等を構成する大型のコンクリート構造体では、地震などによるコンクリートの亀裂を避けることが難しくコンクリートのさらなる亀裂を防止するため、予め目地部を設けて耐震および止水のためにゴム製などの弾性体の耐震用止水板を取り付けることが一般的に行われている。
このような耐震用止水板は、通常工場で一定長さに作られたものやコーナー部用に作られたものを、コンクリート構造体の目地部に合わせて施工現場で接合して必要な長さおよび形状とし、目地部に取り付けるようにしている。
この耐震用止水板の接合方法としては、たとえば特許文献1,2などに開示されているように、ヒータを備えた接合用金型を用いる焼付け接合法が広く採用されている。
この焼付け接合法では、耐震用止水板の横断面形状に対応する上下に分割され、ヒータを備えた専用の接合用金型を用意しておき、2つの止水板の接合面をそれぞれ接合に適した平面や傾斜面に切断した後、切断面をバフやグラインダなどで前処理して接合面にゴム糊を塗布して乾燥させる。次いで、各接合面を未加硫ゴムシートで覆うようにして貼り付けた後、接合用金型にセットして2つの耐震用止水板をヒータで加熱するとともに、上下に加圧して各未加硫ゴムシートを加硫して相互に焼付け接合するようにしている。
特開平4−85431号公報 特開平6−226859号公報
ところが、このような焼付け接合法では、専用の接合用金型を必要とするとともに、ヒータの加熱用として、たとえば200V電源が必要であり、重量が50kg程度の接合用金型の現場への搬入の問題と現場での電源確保の問題がある。
また、通常、接合箇所が複数箇所あり、その都度接合用金型を移動する必要があり、状況によっては高い場所に重い接合用金型を設置しなければならないという問題がある。
さらに、接合用金型を用いる焼付け接合には、専門の熟練した作業者が必要となるという問題もある。
また、接合には、ゴム糊の乾燥時間として、例えば5〜10分、焼付け接合に例えば15〜25分かかり、準備作業などを含めると一箇所の接合に相当の長時間を要するという問題もある。
この発明は、上記従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、重量のある専用の接合用金型やヒータ用の電源を必要とせず、簡易な治具を用いて熟練作業員でなくても現場で簡単に接合でき、接合時間も短くて済む弾性体等の接合方法を提供しようとするものである。
かかる従来技術の課題を解決するこの発明の請求項1記載の弾性体等の接合方法は、接合すべき2つの被接合体の対向する接合面を前処理した後、これら2つの被接合体に、前記接合面同士を圧着し得る圧着用治具を、前記接合面の外側を覆うカバーシート材を貼り付けるスペースをあけて取り付けて圧着して接着した後、当該圧着用治具間のスペースにカバーシート材を配置し接着された被接合体同士の接着面の外側を覆って貼り付け、前記被接合体同士の接合面をまたぐとともに被接合体同士を挟んで対向する一対の固定金具を配置して、これら一対の固定金具を貫通する締付け部材で締め付けて固定するようにしたことを特徴とするものである。
この弾性体等の接合方法によれば、接合すべき2つの被接合体の対向する接合面を前処理した後、これら2つの被接合体に、前記接合面同士を圧着し得る圧着用治具を、前記接合面の外側を覆うカバーシート材を貼り付けるスペースをあけて取り付けて圧着して接着した後、当該圧着用治具間のスペースにカバーシート材を配置し接着された被接合体同士の接着面の外側を覆って貼り付け、前記被接合体同士の接合面をまたぐとともに被接合体同士を挟んで対向する一対の固定金具を配置して、これら一対の固定金具を貫通する締付け部材で締め付けて固定するようにしており、接合面を前処理して接着し、2つの被接合体に、接合面同士を圧着し得る圧着用治具を、前記接合面の外側を覆うカバーシート材を貼り付けるスペースをあけて取り付けて圧着して接着した後、当該圧着用治具間のスペースに前記カバーシート材を配置して貼り付けることで、カバーシート材の貼り付けスペースを開けて設置した圧着用治具で接合面を圧着して接合した状態を保持したままその外側を覆ってカバーシート材を貼り付けることができ、さらに、固定金具を2つの被接合体に跨るように両側に当て、ボルトなどの締付け部材を貫通させて締め付けて固定することで、能率よく接合できるようにしている。
これにより、重量のある専用の接合用金型やヒータ用の電源を必要とせず、簡易な治具を用いて熟練作業員でなくても現場で短時間で簡単に接合できるようになる。
また、この発明の請求項2記載の弾性体等の接合方法は、請求項1記載の構成に加え、前記接合面を前処理した後、前記接合面間に軟質のゴムまたは合成樹脂からなるバインダーを介装して圧着して接着するようにしたことを特徴とするものである。
この弾性体等の接合方法によれば、前記接合面を前処理した後、前記接合面間に軟質のゴムまたは合成樹脂からなるバインダーを介装して圧着して接着するようにしており、バインダーを介装することで、接合面同士を一層確実に接着できるようになる。
さらに、この発明の請求項3記載の弾性体等の接合方法は、請求項1または2記載の構成に加え、前記固定金具を前記圧着用治具と兼用し、前記接合面同士を圧着して接着した後、前記締付け部材を締め付けて固定するようにしたことを特徴とするものである。
この弾性体等の接合方法によれば、前記固定金具を前記圧着用治具と兼用し、前記接合面同士を圧着して接着した後、前記締付け部材を締め付けて固定するようにしており、固定金具を圧着用治具と兼用することで、圧着用治具を取り外すことなく、接合を完了することができ、一層効率的に短時間に接合することができるようになる。
また、この発明の請求項4記載の弾性体等の接合方法は、請求項1〜3のいずれかに記載の構成に加え、前記被接合体が中空部を備える場合には、接合面同士にまたがる中芯部材を当該中空部間に装着し、接着するようにしたことを特徴とするものである。
この弾性体等の接合方法によれば、前記被接合体が中空部を備える場合には、接合面同士にまたがる中芯部材を当該中空部間に装着し、接着するようにしており、中空部を備える被接合体では、中空部間に中芯部材をまたがるように装着して接着することで、中空部を備える場合でも強固に接合できるようになる。
さらに、この発明の請求項5記載の弾性体等の接合方法は、請求項1〜4のいずれかに記載の構成に加え、前記カバーシート材に替え、前記被接合体同士にまたがるとともに被接合体同士を挟んで対向する被接合体の外形状に沿う型シール材を当てるようにしたことを特徴とするものである。
この弾性体等の接合方法によれば、前記カバーシート材に替え、前記被接合体同士にまたがるとともに被接合体同士を挟んで対向する被接合体の外形状に沿う型シール材を当てるようにしており、型シール材を予め用意しておくことで、現場でのカバーシート材の貼り付け作業を減らし、一層短時間に接合できるようになる。
この発明の請求項1記載の弾性体等の接合方法によれば、接合すべき2つの被接合体の対向する接合面を前処理した後、これら2つの被接合体に、前記接合面同士を圧着し得る圧着用治具を、前記接合面の外側を覆うカバーシート材を貼り付けるスペースをあけて取り付けて圧着して接着した後、当該圧着用治具間のスペースにカバーシート材を配置し接着された被接合体同士の接着面の外側を覆って貼り付け、前記被接合体同士の接合面をまたぐとともに被接合体同士を挟んで対向する一対の固定金具を配置して、これら一対の固定金具を貫通する締付け部材で締め付けて固定するようにしたので、接合面を前処理して接着し、2つの被接合体に、接合面同士を圧着し得る圧着用治具を、前記接合面の外側を覆うカバーシート材を貼り付けるスペースをあけて取り付けて圧着して接着した後、当該圧着用治具間のスペースに前記カバーシート材を配置して貼り付けることで、カバーシート材の貼り付けスペースを開けて設置した圧着用治具で接合面を圧着して接合した状態を保持したままその外側を覆ってカバーシート材を貼り付けることができ、さらに、固定金具を2つの被接合体に跨るように両側に当て、ボルトなどの締付け部材を貫通させて締め付けて固定することで、現場で簡単に接合することができる。
これにより、重量のある専用の接合用金型やヒータ用の電源を必要とせず、簡易な治具を用いて熟練作業員でなくても現場で短時間で接合することができる。
また、この発明の請求項2記載の弾性体等の接合方法によれば、前記接合面を前処理した後、前記接合面間に軟質のゴムまたは合成樹脂からなるバインダーを介装して圧着して接着するようにしたので、バインダーを介装することで、接合面同士を一層確実に接着することができる。
さらに、この発明の請求項3記載の弾性体等の接合方法によれば、前記固定金具を前記圧着用治具と兼用し、前記接合面同士を圧着して接着した後、前記締付け部材を締め付けて固定するようにしたので、固定金具を圧着用治具と兼用することで、圧着用治具を取り外すことなく、接合を完了することができ、一層効率的に短時間に接合することができる。
また、この発明の請求項4記載の弾性体等の接合方法によれば、前記被接合体が中空部を備える場合には、接合面同士にまたがる中芯部材を当該中空部間に装着し、接着するようにしたので、中空部を備える被接合体では、中空部間に中芯部材をまたがるように装着して接着することで、中空部を備える場合でも強固に接合することができる。
さらに、この発明の請求項5記載の弾性体等の接合方法によれば、前記カバーシート材に替え、前記被接合体同士にまたがるとともに被接合体同士を挟んで対向する被接合体の外形状に沿う型シール材を当てるようにしたので、型シール材を予め用意しておくことで、現場でのカバーシート材の貼り付け作業を減らし、一層短時間に接合することができる。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1〜図3は、この発明の弾性体等の接合方法を耐震用止水板の接合に適用した一実施の形態にかかる工程説明図である。
この弾性体等の接合方法(以下、単に接合方法とする。)は、接合対象となる弾性体として、例えば図1(a)に示すような耐震用止水板10(以下、単に止水板10とする。)を設置現場で接合する場合に用いられる。
この接合対象とされる止水板10は、例えば中央部に横断面形状が略ひし形状の中空のセンターバルブ11を備えるとともに、その両側に突き出した板状部の両側にそれぞれ2条の突状が形成されたサイドバルブ12を備えて構成されている。なお、対象となる止水板10は、この形状に限るものでない。
(1)このような止水板10の接合方法は、まず、被接合体である2つの止水板10、10の寸法を調整した後、それぞれの端部を切断して接合面10a,10aを形成し、接着に必要な端面に仕上げるため、バフやグラインダ等で前処理を行う。
(2)次に、2つの止水板10、10のそれぞれに上下に貫通するボルト孔14を複数個形成する。ここでは、一方の止水板10のサイドバルブ12の両端部の突条の間にそれぞれ2個ずつ、合計4個のボルト孔14を形成している(図3参照)。
(3)止水板10の横断面形状に合わせて形成した加硫ゴムなどのバインダー15を用意するとともに、センターバルブ11の中空部の形状に合わせて形成したエラスチックフィラーなどの中芯部材16を用意し、バインダー15を一方の止水材10の接合面10aに接着するとともに、中芯部材16も半分だけ中空部に挿入して接着する。
(4)次に、他方の止水板10の接合面10aをバインダー15および中芯部材16がすでに接着してある一方の止水板10に突き合せるようにして仮接着するとともに、図2に示すように、止水板10、10の両端部にそれぞれ圧着用治具17をボルト孔14を利用して取り付ける。
この圧着用治具17は、断面コ字状の2つの固定部材17aと、これら固定部材17a同士を引き寄せるようにして圧着する圧着用ボルト17bとを備えて構成してある。
そして、コ字状の固定部材17aの間に止水板10のサイドバルブ12を入れて挟むようにし、上下を貫通するボルト17cをボルト孔14に入れて固定し、2つの止水板10、10の接合面10a、10aをまたぐように2つの固定部材17aを圧着用ボルト17bで連結する。
こうして圧着用治具17を2つの止水板10、10の接合面10a、10aをまたぐように取り付けた後、圧着用ボルト17bを操作して接合面10a,10aを圧着するように軸力を加え、他方の止水板10を仮接着状態から完全な接着状態にする。
(5)この後、ボルト17cを緩めて圧着用治具17を取り外し、2つの止水板10、10の接合面10a、10aの外側をシート状のゴムなどのカバーシート材18で覆うように巻いて貼りつけた後、カバーシート材18に止水板10のボルト孔14に合わせて孔をあける。
(6)固定金具19を用意し、止水板10、10の接合面10a、10aをまたぐとともに、止水板10、10を挟んで上下に対向する2つの固定金具19同士を締付け部材である固定ボルト19aを上下に貫通させて締め付けて固定することで、止水板10、10同士の接合が完了する。
この固定金具19としては、例えば図3中に示すように、止水板10のサイドバルブ12の1つの突条とその両側の平坦部に沿うように形成した略ハット形状とし、平坦部同士で締付けるようにしたものを用いる。
このような接合方法によれば、止水板10の接合面10aを切断した後、接合のための前処理を行い、一方の止水板10の接合面10aにバインダー15と中芯部材16を接着し、他方の止水板10を突き合せて接着するようにしたので、接着のために専用の接合用金型やヒータ用の電源が不要となり、施工現場で簡単に接合することができるとともに、焼き付け接合法に比べて短時間に接合することができる。
また、圧着用治具17や固定金具19を用いて接合を行えば良く、接合に熟練を必要とせず、誰もが簡単に接合することができる。
なお、上記実施の形態では、止水板同士の接合面にバインダーと中芯部材とを介装して接着するようにしたが、これらを省略したり、中芯部材だけを省略して接着剤で接着するようにしても良い。
また、圧着用治具による接合面同士の圧着力付与を省略しても良く、止水板同士を接着した後、その外側をカバーシート材で覆うように巻き付けて貼り付けた後、固定金具を取り付けて締付け部材で締め付けて固定するようにしても良い。
次に、この発明の他の一実施の形態について、図4および図5の工程説明図により説明する。
この接合方法では、すでに説明した上記(1)〜(4)の工程は同一であるので、重複する説明は省略する。
(7)次に、他方の止水板10の接合面10aをバインダー15および中芯部材16がすでに接着してある一方の止水板10に突き合せるようにして仮接着した後、止水板10、10の両端部にそれぞれ圧着用治具17Aをボルト孔14を利用して取り付けるが、ここでは、圧着用治具17Aの接合面10aをまたぐ2つの固定部材17a同士の間隔を後工程でのカバーシート材18を取り付けるための間隔をあけて上下を貫通するボルト17cをボルト孔14に入れて固定し、これら2つの固定部材17a同士を圧着用ボルト17bで連結してある。
したがって、この状態で圧着用ボルト17bを操作して接合面10a,10aを圧着するように軸力を加え、他方の止水板10を仮接着状態から完全な接着状態にする。
すると、止水板10、10同士がバインダー15および中芯部材16を介して圧着された接着状態となる。
(8)次に、圧着用治具17Aを取り外すことなく、固定部材17a同士の間のスペースを利用し、2つの止水板10、10の接合面10a、10aの外側をシート状のゴムなどのカバーシート材18で覆うように巻いて貼ることで、止水板10、10同士の接合が完了する。
このような接合方法によれば、止水板10の接合面10aを切断した後、接合のための前処理を行い、一方の止水板10の接合面10aにバインダー15と中芯部材16を接着し、他方の止水板10を突き合せて接着するようにしたので、接着のために専用の接合用金型やヒータ用の電源が不要となり、施工現場で簡単に接合することができるとともに、焼き付け接合法に比べて短時間に接合することができる。
また、圧着用治具17Aを固定金具と兼用するようにしたので、圧着用治具の取り外しの必要がなく、一層簡単に接合することができ、接合に熟練を必要とせず、誰もが簡単に接合することができる。
なお、圧着用治具17Aでは、圧着用ボルト17bを固定部材17aの外側に配置して止水板10のサイドバルブ12の側方に一本ずつ配置するようにしたが、図6および図7に示すように、固定部材17aを板状に形成してその表面のセンターバルブ11側に圧着用ボルト17bを取り付けるようにし、8枚の固定部材17aを止水板10、10の接合面10a、10aをカバーシート材18の取り付けスペースをあけてまたぐとともに、止水板10、10を挟んで上下に対向するように配置して接合面10a、10aをまたいで対向するもの同士を4本の圧着用ボルト17bで連結して圧着用治具17Bを構成するようにしても良く、止水板10の形状や大きさの異なるものに対しても使用できる汎用性が高まる。
このような圧着用治具17A,17Bは、止水すべきコンクリート構造体の目地部に埋設されることになるので、目地部の構造などに応じて選択すれば良く、構造によっては、固定部材と兼用しない形式のものを採用すれば良い。
なお、上記実施の形態では、止水板同士の接合面にバインダーと中芯部材とを介装して接着するようにしたが、これらを省略したり、図6および図7に示すように、中芯部材だけを省略して接着剤で接着するようにしても良い。
次に、この発明のさらに他の一実施の形態について、図8〜図10の工程説明図により説明する。
この接合方法では、止水材10の表裏面の形状に沿った型シール材21,22を用いて接合するようにする。
これら型シール材21、22は、中央部が止水材10のセンターバルブ11の形状に沿う一定厚さとされ、その両側部がサイドバルブ12の形状に沿う内側形状で外側形状が平面状とされて構成され、センターバルブ11の上下の形状が異なることから目地部の内側用の型シール材21と外側用の型シール22が用意してある。
(1)このような型シール材21、22を用いる接合方法では、まず、図8(a)に示すように、被接合体である2つの止水板10、10の寸法を調整した後、それぞれの端部を切断して接合面10a,10aを形成し、接着に必要な端面に仕上げるため、バフやグラインダ等で前処理を行う。
(2)次に、2つの止水板10、10のそれぞれのセンターバルブ11のうち目地部分の外側に配置される部分を接合面10aから100mm程度切除する。
これによって、2つの止水板10、10を突き合せた状態では、接合面10a、10aを挟んでセンターバルブ11部分に200mm程度の空間(後工程での型シール材21の接着用の作業空間として利用する。)が形成されることになる。
(3)次に、2つの止水板10、10のそれぞれに上下に貫通するボルト孔14を複数個形成する。ここでは、一方の止水板10のサイドバルブ12の2条の突条の間の平坦部にそれぞれ2個ずつ、1つの止水板10に合計4個のボルト孔14を形成している。
(4)この後、2つの止水板10、10の接合面10aの一方に接着剤を塗布して接合面10a、10a同士を突き合せるとともに、センターバルブの切除部分を形成した側と反対の目地部の内側に配置される側に型シール材21を接着する。この型シール材21の接着には、止水板10に弾性接着剤、仮止め用の瞬間接着剤を塗布するとともに、ブチルゴムを取り付けた後、型シール材21を載せて接着する。
そして、止水板10と型シール材21との接着強度を確保するため互いを圧着するようにし、センターバルブ11の切除部分を利用して、例えばステッシャーロールを用いてセンターバルブ11の内側からも圧着作業を行う。
(5)こうして止水板10、10の接合面10a、10aをまたぐように型シール材21を接着するとともに、接合面10a、10a同士を突き合せ接着した後、止水板10、10の反対側に接合面10a,10aをまたぎ切除部分を塞ぐように型シール材22を当て、図9および図10に示すように、平板状の固定金具19を2つの止水板10、10をまたぐとともに、止水板10、10を挟むように配置して締付け部材としての固定ボルト19aを上下に貫通させて締め付けることで接合が完了する。
このような接合方法によれば、止水板10の接合面10aを切断した後、接合のための前処理を行うとともに、止水板10のセンターバルブ11の一部を切除し、止水板10、10同士を突き合せ接着と型シール材21、22の接着を行うようにしたので、接着のために専用の接合用金型やヒータ用の電源が不要となり、施工現場で簡単に接合することができるとともに、焼き付け接合法に比べて短時間に接合することができる。
また、型シール材21、22および固定金具19を用意するだけで接合することができ、接合に熟練を必要とせず、誰もが簡単に接合することができる。
なお、上記実施の形態では、後で取り付ける型シール材22は止水板同士をまたぐように載せて固定するだけとしたが、接着剤等で接着するようにしても良い。
また、上記実施の形態では、接合対象となる弾性体として、耐震用水板を例に説明したが、これに限らず、他の弾性体の接合に適用することもできる。
この発明の弾性体等の接合方法を耐震用止水板の接合に適用した一実施の形態にかかる工程説明図で、(a)は接合前の止水板の斜視図、(b)はバインダーおよび中芯部材の斜視図、(c)は突き合せ接着状態の斜視図である。 この発明の弾性体等の接合方法を耐震用止水板の接合に適用した一実施の形態にかかる工程説明図で、(a)は圧着用治具の取り付け状態の平面図、(b)はその中央横断面図である。 この発明の弾性体等の接合方法を耐震用止水板の接合に適用した一実施の形態にかかる工程説明図で、(a)は接合状態の平面図、(b)は固定金具の斜視図、(c)は接合状態の正面図である。 この発明の弾性体等の接合方法を耐震用止水板の接合に適用した他の一実施の形態にかかる工程説明図で、(a)は圧着用治具兼固定金具の取り付け状態の平面図、(b)はその正面図である。 この発明の弾性体等の接合方法を耐震用止水板の接合に適用した他の一実施の形態にかかる工程説明図で、(a)は接合状態の平面図、(b)は接合状態の中央横断面図である。 この発明の弾性体等の接合方法を耐震用止水板の接合に適用したさらに他の一実施の形態にかかる工程説明図で、(a)は圧着用治具兼固定金具の取り付け状態の正面図、(b)はその平面図である。 この発明の弾性体等の接合方法を耐震用止水板の接合に適用したさらに他の一実施の形態にかかる工程説明図で、(a)は接合状態の側面図、(b)は接合状態の中央横断面図である。 この発明の弾性体等の接合方法を耐震用止水板の接合に適用した一実施の形態にかかる工程説明図で、(a)は前処理状態の止水板の斜視図、(b)は突き合せ接着状態の斜視図、(c)は2つの型シール材の斜視図である。 この発明の弾性体等の接合方法を耐震用止水板の接合に適用した一実施の形態にかかる工程説明図で、(a)は接合状態の正面図、(b)はその平面図である。 この発明の弾性体等の接合方法を耐震用止水板の接合に適用した一実施の形態にかかる工程説明図で、接合状態の側面図である。
符号の説明
10 止水板(耐震用止水板)
10a 接合面
11 センターバルブ
12 サイドバルブ
14 ボルト孔
15 バインダー
16 中芯部材
17 圧着用治具
17A 圧着用治具
17B 圧着用治具
17a 固定部材
17b 圧着用ボルト
17c ボルト
18 カバーシート材
19 固定金具
19a 固定ボルト
21 型シール材
22 型シール材

Claims (5)

  1. 接合すべき2つの被接合体の対向する接合面を前処理した後、これら2つの被接合体に、前記接合面同士を圧着し得る圧着用治具を、前記接合面の外側を覆うカバーシート材を貼り付けるスペースをあけて取り付けて圧着して接着した後、当該圧着用治具間のスペースにカバーシート材を配置し接着された被接合体同士の接着面の外側を覆って貼り付け、
    前記被接合体同士の接合面をまたぐとともに被接合体同士を挟んで対向する一対の固定金具を配置して、これら一対の固定金具を貫通する締付け部材で締め付けて固定するようにしたことを特徴とする弾性体等の接合方法。
  2. 前記接合面を前処理した後、前記接合面間に軟質のゴムまたは合成樹脂からなるバインダーを介装して圧着して接着するようにしたことを特徴とする請求項1記載の弾性体等の接合方法。
  3. 前記固定金具を前記圧着用治具と兼用し、前記接合面同士を圧着して接着した後、前記締付け部材を締め付けて固定するようにしたことを特徴とする請求項1または2記載の弾性体等の接合方法。
  4. 前記被接合体が中空部を備える場合には、接合面同士にまたがる中芯部材を当該中空部間に装着し、接着するようにしたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の弾性体等の接合方法。
  5. 前記カバーシート材に替え、前記被接合体同士にまたがるとともに被接合体同士を挟んで対向する被接合体の外形状に沿う型シール材を当てるようにしたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の弾性体等の接合方法。
JP2005274143A 2005-09-21 2005-09-21 弾性体等の接合方法 Active JP4763399B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005274143A JP4763399B2 (ja) 2005-09-21 2005-09-21 弾性体等の接合方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005274143A JP4763399B2 (ja) 2005-09-21 2005-09-21 弾性体等の接合方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007085060A JP2007085060A (ja) 2007-04-05
JP4763399B2 true JP4763399B2 (ja) 2011-08-31

Family

ID=37972312

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005274143A Active JP4763399B2 (ja) 2005-09-21 2005-09-21 弾性体等の接合方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4763399B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4627729B2 (ja) * 2006-01-24 2011-02-09 株式会社ブリヂストン 中空バルブを有する止水材のジョイント法及び止水材
JP5142941B2 (ja) * 2008-10-21 2013-02-13 西武ポリマ化成株式会社 弾性止水板の接合方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0829502B2 (ja) * 1991-10-11 1996-03-27 西武ポリマ化成株式会社 止水板の簡易接合治具および簡易接合方法
JP3315587B2 (ja) * 1996-04-17 2002-08-19 丸井産業株式会社 建設用止水板接合金具

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007085060A (ja) 2007-04-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4436987A (en) Weld connection for plastic pipe
US20080093847A1 (en) Pipe Joint
JP4577960B2 (ja) 非磁性部材の接合方法
JP4763399B2 (ja) 弾性体等の接合方法
US20110209814A1 (en) Method of and apparatus for weld-bonding workpieces
JP2000237881A5 (ja)
JP5142941B2 (ja) 弾性止水板の接合方法
CN106193341B (zh) 一种橡胶止水带定位固定夹具装置及使用方法
JP3187782B2 (ja) 金属板の接合方法
CN104724277A (zh) 轻型飞机复合材料薄蒙皮整体快速连接结构及其制作方法
KR101522344B1 (ko) 이동형 교량용 신축이음 연결장치 및 그것을 이용한 교량용 신축이음 연결방법
US3070195A (en) Panel construction
JPH0485431A (ja) 止水板の接合方法および装置
KR100942375B1 (ko) 콘크리트 수로의 이음용 복합 방수 시트 및 그 복합 방수시트를 이용한 콘크리트 수로 이음 공법
GB0228109D0 (en) Assembly of sealed components
KR100625893B1 (ko) 열수축시트를 이용한 열수축관의 시공방법 및 열수축시트 부착용 클램핑바
EP2102299B1 (en) Film adhesive bonding apparatus and process
KR101072988B1 (ko) 지관용 새들의 결합장치
KR101780232B1 (ko) 파이프 클램프 제조방법
CN213270573U (zh) 一种用于加热器的波纹板拼接结构
JP4309309B2 (ja) 分割可撓プレキャストコンクリート部材における可撓止水部材の接合構造及び接合方法
KR101301033B1 (ko) 콘크리트 저수조 라이닝용 탄성커버
JP2016180217A (ja) シール材圧着機
WO2013099310A1 (ja) シール接合方法及びシール部材
KR200365902Y1 (ko) 열수축관의 접착구조

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080410

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101210

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110215

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110406

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110607

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110609

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140617

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4763399

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140617

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250