JP4763227B2 - Snmpエージェント装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はSNMP(Simple Network Management Protocol)エージェント装置に関し、更に詳しくは1台以上のSNMPマネージャに対して、genErr(general Error)発生時に、エラーの詳細要因を読み出す手段を提供するSNMPエージェント装置に関する。ここでSNMPは、ネットワーク管理プロトコルの一種である。
【0002】
【従来の技術】
SNMPv1プロトコルは、RFC1157で標準化されている。SNMPマネージャ(以下、マネージャと略す)と、SNMPエージェント装置(以下、エージェントと略す)との間で情報の要求と応答を伝達するのは、PDU(Protocol Data Unit)であり、その中にはエラーの有無や種類を表わすためのエラーステータス(Error Status)フィールドが用意されている。
【0003】
しかしながら、Error Statusフィールドが取りうる値は6種類に限られており、エラーの種類に該当するものがない場合は、全てgenErrとなる。RFC1901〜1908でSNMPv2が標準化されているが、PDUの構造はSNMPv1と同じで、Error Statusフィールドが取りうる値が拡張されている。
【0004】
しかしながら、全てのエラーをカバーできるものではなく、結局エラーの種類に該当するものがない場合は、全てgenErrとなる。Error Statusフィールドでは、genErrとしてまとめられてしまうようなエージェント固有のエラーをマネージャから読み出すための手段として、エラーの詳細要因を表わすMIB(Management Information Base:管理情報ベース)を定義する方法がある。
【0005】
MIBの各オブジェクトは、図10に示すようなツリー構造として表わすことができ、その中のenterprisesサブツリー配下には、各ベンダ(コンピュータ,周辺デバイスの販売業者)が自社製品用のMIBを登録する。その中に、エラーの詳細要因MIBを定義しておくことが可能である。この場合、エラー詳細要因MIBで読み出せるのはエージェントで最後に処理された要因に対応するエラー状況である。
【0006】
従来のこの種の技術としては、SNMPマネージャと複数のSNMPエージェントとが接続されたシステムにおいて、SNMPマネージャは、SNMPエージェントからのMIB情報に基づいて、ネットワーク上の障害を検出し、内蔵するMIBデータベースに蓄積されたMIB情報のうち、ネットワーク上の障害に対応するネットワーク情報を更新するようにしたものがある(例えば特許文献1参照)。
【0007】
【特許文献1】
特開2002−84279号公報(第3頁、第4頁、図1)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
前述のエラーの詳細要因を表わすMIBを定義した場合、エージェントからError StatusがgenErrであるようなGet ResponsePDUを受信したマネージャは、更にエラー詳細要因MIBをGet(獲得)することで、エラーの詳細要因を知ることができる。
【0009】
しかしながら、マネージャが複数存在すると、図11に示すようにエラー発生からエラー詳細要因MIBの獲得まで更に他のマネージャからの要求が発生する可能性があり、この場合、エラー詳細情報が上書きされるために実際に得られるエラー詳細要因は他のマネージャからの要求に対応するものになってしまう。
【0010】
図11は動作シーケンス例を示す図である。図に示す例は、2台のSNMPマネージャ11(#1),12(#2)と、1台のSNMPエージェント装置21とが接続された場合を示している。
【0011】
今、マネージャ#1からエージェント装置21に対してSet Requestを通知したものとする(S1)。この時、エージェント装置21側でエラーが発生すると(S2)、エージェント装置21側で詳細要因MIB値が設定される(S3)。そして、エージェント装置21からマネージャ#1に対してGet Response(genErr)を返す(S4)。
【0012】
次に、マネージャ#2よりエージェント装置21に対してSet Requestが通知される(S5)。そして、同じようにエージェント装置21でエラーが発生すると(S6)、詳細要因MIB値が設定される(S7)。この時、マネージャ#1の詳細要因はマネージャ#2の詳細要因によって上書きされて消える。エージェント装置21から、マネージャ#2に対してGet Response(genErr)が返る(S8)。
【0013】
ここで、マネージャ#1からエージェント装置21に対して詳細要因を知るためのGet Requestが発行されると(S9)、エージェント装置21では詳細要因MIB値を読み出し(S10)、エージェント装置21からマネージャ#1に対して詳細要因を示すGet Responseが返るが、このGet
Responseは、マネージャ#2に対する詳細要因である。
【0014】
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであって、複数のマネージャからの要求が競合した場合でも、エージェントで発生したエラーの詳細要因を正しく読み出すことができるSNMPエージェント装置を提供することを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】
(1)請求項1記載の発明は、以下の通りである。図1は本発明の原理ブロック図である。図11と同一のものは、同一の符号を付して示す。11はエージェントを管理するSNMPマネージャ(以下、マネージャと略す)、100はマネージャ11とネットワーク20を介して接続されるSNMPエージェント装置(以下、エージェントと略す)である。エージェント100において、101はエージェント100からの要求の受け付けや、応答と通知の生成や送信等を行なうSNMP処理部、102は個々にマネージャ11から読み出せる情報を持つデバイスである。デバイス102はSNMP処理部101と接続されている。図では、マネージャ11として#1,#2の2つの場合を示しているが、マネージャの数は2つに限るものではない。#1と#2のマネージャ11は、それぞれ独立に動作する。
【0016】
111はマネージャ11のそれぞれに対応したエラー詳細要因を格納するためのエラー詳細要因記憶部である。図では、#1と#2の2つ設けられた場合を示している。エラー詳細要因記憶部#1はマネージャ#1のエラー詳細要因を保持し、エラー詳細要因記憶部#2はマネージャ#2のエラー詳細要因を保持する。
【0017】
該エラー詳細要因記憶部111は請求項1のエラーの詳細要因をSNMPマネージャ毎に保持する手段を構成しており、SNMP処理部101が請求項1の保持している詳細要因をSNMPマネージャから読み出す手段を構成している。
【0018】
このように構成すれば、複数のマネージャからの要求が競合した場合でも、エラーの詳細要因は、マネージャ毎に設けられたエラー詳細要因記憶部111に記憶されるので、エージェントで発生したエラーの詳細要因が後から発生したエラー詳細要因によって上書きされることがなくなり、エラー詳細要因を正しく読み出すことができるSNMPエージェント装置を提供することができる。
(2)請求項2記載の発明は、前記処理手段がSNMPマネージャの識別情報をインデックスとして読み出すことを特徴とする。
【0019】
このように構成すれば、インデックスネットワークより読み出すデータ領域を決定することができる。
(3)請求項3記載の発明は、前記処理手段が、SNMPマネージャの識別情報をインデックスなしで読み出すことを特徴とする。
【0020】
このように構成すれば、問い合わせ要求の発信元のネットワークアドレスより読み出すデータ領域を決定することができる。
(4)請求項4記載の発明は、genErrが発生した場合に、SNMPマネージャに対する応答と共に前記エラーの詳細要因をSNMPマネージャに別途通知する手段を更に具備していることを特徴とする。
このように構成すれば、マネージャがエージェントに対して問い合わせをすることなく、その詳細要因を知ることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態例を詳細に説明する。
【0022】
先ず、図1に示す構成を用いて、本発明の動作を説明する。本発明は、マネージャ11からの要求に対して、エージェント100は図2に示すようなシーケンスで動作する。図2は本発明の動作シーケンス例を示す図である。先ず、マネージャ#1からSet Requestがエージェント100に対して発行される(S1)。エージェント100側では、SNMP処理部101でこの要求依頼を受けると、デバイス102に対して必要な処理を設定する(S2)。ここで、デバイス102で処理に失敗したものとする。このエラーは、デバイス102からSNMP処理部101に通知される(S3)。
【0023】
SNMP処理部101は、このエラー通知を受けると、マネージャ#1に対する応答を返す前にエラー詳細要因記憶部#1にエラーの詳細要因を格納する(S4)。格納するデータ領域は、図3に示すように、マネージャ識別情報151と、エラー詳細要因データ152から構成されており、マネージャ識別情報151は、IPアドレス等のネットワークアドレスとする。どのデータ領域に格納するかの決定には、マネージャ11からの要求に含まれる送信元ネットワークアドレスを用いる。
【0024】
SNMP PDU転送をPDU/IPで行なう場合のIPデータグラムを示したものが図4である。図4は、SNMPメッセージを含むIPデータグラムフォーマット例を示す図である。図において、30はIPヘッダ、50はUDPヘッダ、60はSNMP PDUである。
【0025】
IPヘッダ30は、バージョンヘッダ長31と、サービスタイプ32と、全長33と、識別子34と、フラグメント情報35と、TTL36と、プロトコル37と、ヘッダチェックサム38と、送信元IPアドレス39と、送信先IPアドレス40と、オプション41から構成されている。UDPヘッダ50は、送信元ポート番号51と、送信先ポート番号52と、サイズ53と、チェックサム54から構成されている。
【0026】
IPヘッダ30には、送信元アドレス39が、UDPヘッダ50には送信元ポート番号51が含まれており、エージェント100からマネージャ11への応答の送信先は、要求の送信元アドレス・ポートとなる。
【0027】
再び図2の説明にもどる。SNMP処理部101は、マネージャ#1に対してエラーが発生したことを示すGet Response(genErr)を返す(S5)。
【0028】
次に、マネージャ#2からSet Requestがエージェント100に対して発行される(S6)。エージェント100側では、SNMP処理部101でこの要求依頼を受けると、デバイス102に対して必要な処理を設定する(S7)。ここで、デバイス102で処理に失敗したものとする。このエラーは、デバイス102からSNMP処理部101に通知される(S8)。
【0029】
SNMP処理部101は、このエラー通知を受けると、マネージャ#2に対する応答を返す前にエラー詳細要因記憶部#2にエラーの詳細要因を格納する(S9)。SNMP処理部101は、マネージャ#2に対してエラーが発生したことを示すGet Response(genErr)を返す(S10)。
【0030】
このように、エージェント100は、要求に対する応答を返信するために要求の送信元ネットワークアドレスを必ず知っており、図5に示すように、データ領域中のマネージャネットワークアドレスと比較すれば、一致したところが格納すべきデータ領域である。
【0031】
ここで、マネージャ#1から詳細要因の通知要求であるGet Requestがエージェント100に対して発行されると(S11)、SNMP処理部101はエラー詳細要因記憶部#1から該当する詳細要因を読み出し(S12)、マネージャ#1に対して応答(Get Response)として返す(S13)。
【0032】
このように、本発明によれば、複数のマネージャからの要求が競合した場合でも、エラーの詳細要因は、マネージャ毎にエラー詳細要因記憶部111に記憶するので、エージェントで発生したエラーの詳細要因を正しく読み出すことができるSNMPエージェント装置を提供することができる。
【0033】
図5は要求の送信元ネットワークアドレスから対応するデータ格納領域を決定するフローチャートを示す図である。先ず、要求の送信元であるマネージャ11からエージェント100に対して送信要求が送られてくるが、SNMP処理部101はこの送信要求から送信要求元アドレスを取得する(S1)。次に、SNMP処理部101は、最初のエラー詳細要因格納データ領域(エラー詳細要因記憶部111)から最初のデータを読み込む(S2)。
【0034】
次に、SNMP処理部101は、エラー詳細要因格納データ領域のネットワークアドレスと要求送信元ネットワークアドレスを比較する(S3)。そして、双方のアドレスが等しいかどうかチェックする(S4)。等しくない場合には、次のエラー詳細要因格納データ領域を読み込み(S5)、ステップS3のアドレス比較処理に戻る。
【0035】
ステップS4において、双方のアドレスが等しい場合、SNMP処理部101は、現在のエラー詳細要因格納データ領域を格納先/読み出し先領域とする(S6)。
【0036】
前述したように、マネージャ11からエラー詳細要因の問い合わせがあった場合には、SNMP処理部101は、格納しておいたエラー詳細要因記憶部111から読み出して応答する。読み出すデータ領域の決定の第1の方法は、ネットワークアドレスより行なうものであり、第2の方法は、問い合わせ要求の送信元ネットワークアドレスにより行なうものである。
【0037】
第1の方法における読み出すデータ領域の決定方法を図6に示す。図6はインデックスのネットワークアドレスから対応するデータ格納領域を決定するフローチャートを示す図である。SNMP処理部101は、オブジェクトIDのインデックス部分からネットワークアドレスを取り出す(S1)。次に、最初のエラー詳細要因格納データ領域を読み取る(S2)。
【0038】
次に、SNMP処理部101は、エラー詳細要因格納データ領域のネットワークアドレスとインデックスのネットワークアドレスを比較する(S3)。そして、双方のネットワークアドレスが等しいかどうかチェックする(S4)。等しくない場合には、次のエラー詳細要因格納データ領域を読み込み(S5)、ステップS3に戻りネットワークアドレスの比較処理を行なう。双方のネットワークアドレスが等しい場合には、現在のエラー詳細要因格納データ領域を格納先/読み出し先領域とする(S6)。
【0039】
このようにすれば、インデックスのネットワークアドレスより読み出すデータ領域を決定することができる。
【0040】
なお、第2の方法による読み出す領域の決定方法は、格納時と同じで図5に示した通りである。このようにすれば、問い合わせ要求の送信元ネットワークアドレスより読み出すデータ領域を決定することができる。
【0041】
このように、本発明によれば、複数のマネージャからの要求が競合した場合でもエージェントで発生したエラーの詳細要因を正しく読み出すことが可能になる。
【0042】
また、本発明によれば、図7に示すように、genErr発生時に、マネージャに対する応答と共に、エラー詳細要因をマネージャにTrapとして通知することができる。このようにすれば、マネージャがエージェントに対して問い合わせをすることなく詳細要因を知ることができる。
【0043】
図7はエラー詳細要因通知の動作シーケンス図である。先ず、マネージャ#2からSet Requestがエージェント100に対して発行される(S1)。エージェント100側では、SNMP処理部101でこの要求依頼を受けると、デバイス102に対して必要な処理を設定する(S2)。ここで、デバイス102で処理に失敗したものとする。このエラーは、デバイス102からSNMP処理部101に通知される(S3)。
【0044】
SNMP処理部101は、このエラー通知を受けると、マネージャ#2に対する応答を返す前にエラー詳細要因記憶部#2にエラーの詳細要因を格納する(S4)。そして、SNMP処理部101は、SNMPマネージャ#2に対してTrap(詳細要因)を通知する(S6)。このようにすれば、マネージャがエージェントに対して問い合わせをすることなく詳細要因を知ることができる。
【0045】
図8は本発明の一実施の形態例を示すブロック図である。図1と同一のものは、同一の符号を付して示す。この実施の形態例では、DSLAM(ADSLモデム多重化)装置がエージェント100となっている。図において、11はマネージャであり、#1〜#4まで設けられた例を示している。
【0046】
エージェント100には、4台のマネージャ11が登録可能であり、登録した以外のマネージャからの要求は受け付けない。エージェント100において、200は装置全体の制御部と上位装置とのインタフェース部を持つCOMパッケージ、301はADSL回線とのインタフェース部を持つLIFパッケージでありそれぞれ活線挿抜が可能である。LIFパッケージ301は#1〜#nまでのn個設けられている。
【0047】
エージェントとしての機能は、COMパッケージ200にて行なわれ、101がSNMP処理部、111はエラー詳細要因記憶部である。該エラー詳細要因記憶部111は、マネージャ11の数に対応して#1〜#4までの4個設けられている。221はSNMP処理部101及びLIFパッケージ301と接続されるパッケージ間通信部である。このように構成された装置の動作を説明すれば、以下の通りである。
【0048】
SNMPによるLIFパッケージに関する情報の読み出しや制御の際、SNMP処理部101は、パッケージ間通信部221を通してLIFパッケージ301と通信を行なうが、該当パッケージが挿入されていない場合や故障中である場合は通信を行なうことはできず、装置固有のエラーが発生する。このように、SNMP処理において装置固有のエラーが発生した場合は、マネージャ11に対してエラーステータス(Error Status)がgenErrであるGet Responseを返すと共に、マネージャ11に対応するエラー詳細要因記憶部111にエラーの詳細要因を格納しておく。
【0049】
エラーが発生しなかった時は、マネージャ11に対応するエラー詳細要因記憶部111をクリアしておく。これにより、あるマネージャからの要求が原因で発生したgenErrの詳細要因は、それ以降に同一マネージャから何らかの要求があるまで保持され、他のマネージャからの影響を受けることはない。
【0050】
なお、エラー詳細要因MIBのゲット(Get)では、エラー詳細要因格納用データ領域はクリアしない。これにより、図9に示すように、Get Responseが途中で消失した場合でも、マネージャが再度ゲットすれば、エラー詳細要因を読み出すことができる。エラー詳細要因MIBは、インデックスなしとしている。これにより、マネージャはエラー詳細要因MIBにインデックスを付与する必要がなく、従来のエラー詳細要因MIBのゲット処理をそのまま利用することができる。
【0051】
図9は詳細要因MIBのGet Responseが消滅した場合の動作シーケンスを示す図である。図7と同一のものは、同一の符号を付して示す。マネージャ11#1からエラーの詳細要因を知らせて欲しい旨のGet Requestが発行される(S1)。SNMP処理部101はこの要求を受けると、エラー詳細要因記憶部#1からエラー詳細要因を読み出す(S2)。この時、エラー詳細要因を読み出しても、エラー詳細要因記憶部111#1の内容をクリアしない。
【0052】
SNMP処理部101がこのエラー詳細要因をマネージャ11にGet Responseとして送信するが、消失したものとする(S3)。この時、マネージャ11からGet Response(詳細要因)が再度発行される(S4)。SNMP処理部101はこの要求を受けると、エラー詳細要因記憶部#1から詳細要因を読み出し(S5)、マネージャ#1に対してGet Response(詳細要因)を送信する(S6)。これによれば、Get Responseが途中で消失した場合でも、マネージャが再度ゲットすれば、エラー詳細要因を読み出すことができる。
【0053】
このように、本発明によれば、SNMPエージェント装置が複数のSNMPマネージャに管理される構成において、複数のマネージャからの要求が競合した場合であっても、要求の処理の際に生じたエラーの詳細要因に関する情報をSNMPマネージャから正しく得ることができるという効果を奏する。
【0054】
これにより、SNMPマネージャはSNMPエージェント装置に対して要求をする前にSNMPエージェント装置の状態を詳しく知る必要がなく、またエラーが発生してもその詳細要因を得ることで、その後のアクションを決定することができ、ネットワークトラヒックの削減と操作性の向上に寄与するところが大きい。
【0055】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、以下の効果が得られる。
(1)請求項1記載の発明によれば、複数のマネージャからの要求が競合した場合でも、エラーの詳細要因は、マネージャ毎にエラー詳細要因記憶部111に記憶するので、エージェントで発生したエラーの詳細要因を正しく読み出すことができるSNMPエージェント装置を提供することができる。
(2)請求項2記載の発明によれば、インデックスネットワークより読み出すデータ領域を決定することができる。
(3)請求項3記載の発明によれば、問い合わせ要求の送信元のネットワークアドレスより読み出すデータ領域を決定することができる。
(4)請求項4記載の発明によれば、マネージャがエージェントに対して問い合わせをすることなく、その詳細要因を知ることができる。
【0056】
このように、本発明によれば、複数のマネージャからの要求が競合した場合でも、エージェントで発生したエラーの詳細要因を正しく読み出すことができるSNMPエージェント装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理ブロック図である。
【図2】本発明の動作シーケンス例を示す図である。
【図3】エラー詳細要因格納データ領域の構成例を示す図である。
【図4】SNMPメッセージを含むIPデータグラムフォーマット例を示す図である。
【図5】要求の送信元ネットワークアドレスから対応するデータ格納領域を決定するフローチャートを示す図である。
【図6】インデックスのネットワークアドレスから対応するデータ格納領域を決定するフローチャートを示す図である。
【図7】エラー詳細要因通知の動作シーケンス例を示す図である。
【図8】本発明の一実施の形態例を示すブロック図である。
【図9】詳細要因MIBのGet Responseが消滅した場合の動作シーケンス例を示す図である。
【図10】MIBツリーを示す図である。
【図11】従来の動作シーケンス例を示す図である。
【符号の説明】
11 SNMPマネージャ
20 ネットワーク
100 SNMPエージェント装置
101 SNMP処理部
111 エラー詳細要因記憶部

Claims (4)

  1. SNMPマネージャからの要求に基づいて処理を行なう際に、
    前記要求に基づく処理によって発生したエラーの詳細要因を、前記SNMPマネージャに対して応答する前に、対応するSNMPマネージャ毎に格納する記憶手段と、
    前記SNMPマネージャに対応するエラーの詳細要因を前記記憶手段から読み出して、
    読み出した前記エラーの詳細要因を対応する前記SNMPマネージャに送信する処理手段と、
    を具備していることを特徴とするSNMPエージェント装置。
  2. 前記処理手段がSNMPマネージャの識別情報をインデックスとして読み出すことを特徴とする請求項1記載のSNMPエージェント装置。
  3. 前記処理手段が、SNMPマネージャの識別情報をインデックスなしで読み出すことを特徴とする請求項1記載のSNMPエージェント装置。
  4. genErrが発生した場合に、SNMPマネージャに対する応答と共に前記エラーの詳細要因をSNMPマネージャに別途通知する手段を更に具備していることを特徴とする請求項1記載のSNMPエージェント装置。
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