JP4762578B2 - 燃料電池 - Google Patents

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Description

本発明は燃料電池に係り、特に、複数の燃料電池単体を積層してなる燃料電池に関する。
典型的な燃料電池は、電解質を2枚のガス拡散電極で挟持した単位電池と、ガス拡散電極にそれぞれ接して配置した燃料ガス流通路および酸化剤ガス流通路からなる燃料電池単体を複数個積層した燃料電池積層体を有し、さらに燃料ガス流通路および酸化剤ガス流通路に燃料および酸化剤を供給するガスマニホールドが設けられている。そして、水素等の燃料と空気等の酸化剤を燃料電池積層体に供給して、電気化学的に反応させることにより燃料の持つ化学エネルギーを直接電気エネルギーに変換し、外部へ取り出す。
ここで、供給された燃料の総量に対して燃料電池の反応に使用されずに燃料電池外部に排出される燃料の総量を少なくし燃料利用率を100%に近づけることにより、供給された燃料の総量に対するエネルギー変換効率を向上させることが可能である。しかし、燃料電池積層体は上述の通り多数の燃料ガス流通路および酸化剤ガス流通路を持つ複数の燃料電池単体から構成されており各燃料流路に流れる燃料の配流アンバランスにより燃料が多く流れる部分と燃料が少なく流れる部分が発生してしまう。このため、仮に全体として100%に近い燃料利用率とした場合には、部分的に燃料利用率が100%に到達し局部的な燃料不足により燃料電池単体内で電極基板を構成するカーボン材の腐食が発生し燃料電池単体が損傷してしまう恐れがある。そのため通常は80%程度の燃料利用率で運転されている。
これらの問題に対する解決策としては、一般に、複数の燃料電池から構成される燃料電池システムにおいて、燃料ガス流通経路の上流側に設置された燃料電池から使用されずに排出された燃料を燃料ガス流通経路の下流側に設置された別の燃料電池で再び使用することでシステム全体の燃料利用率を上げる方法がある。また、単一の燃料電池積層体において、燃料ガスマニホールドの内部空間を燃料電池単体と平行に設置された仕切り板で燃料入口側マニホールド空間と燃料出口側マニホールド空間に仕切り、燃料入口側マニホールド空間に隣接する燃料電池単体を通過し使用されなかった燃料ガスを燃料出口側マニホールド空間に隣接する燃料電池単体に再び通過させる方法が提案されている(例えば、特許文献1および2参照)。
特開平5−190195号公報(図1) 特公昭62−23434号公報(第4図)
しかしながら、特許文献1および2に開示された方法では、一般に厚さの薄い燃料電池単体の側面部にガスマニホールド仕切り板とのシール部を形成する必要があり、燃料電池積層体とガスマニホールド仕切り板の接触面で十分なシール性を確保するためには、ガスマニホールドの仕切り板と相対する燃料電池積層体の接触部に厚板状のスペーサーを積層してシール幅を確保するか、燃料電池単体の端部から板状のシール部を突き出し、その先端とガスマニホールドの仕切り板もしくはガスマニホールド内壁との間にシール材を挟持させてシールする必要がある。この場合、上述のように、特別なシール構造部品を設置するが必要であるという課題があった。
本発明は、上記のような従来技術の課題を解決するためになされたものであり、その目的は、複数の燃料電池単体を積層してなる燃料電池で、特別なシール構造を必要とせずに、高い燃料利用率での運転が可能とすることにある。
上記目的を達成するために、本発明の燃料電池は、板状に延びた電解質の両面を2枚の板状のガス拡散電極で挟持した単位電池と、前記ガス拡散電極の面に沿ってそれぞれ燃料ガスおよび酸化剤ガスが流れるように構成された燃料ガス流通路および酸化剤ガス流通路と、を有する燃料電池単体を複数個積層して構成された燃料電池積層体と、前記燃料ガス流通路に燃料ガスを供給して排気する燃料ガスマニホールドと、前記酸化剤ガス流通路に酸化剤ガスを供給して排気する酸化剤ガスマニホールドと、を有する燃料電池において、前記燃料ガスマニホールドは、前記燃料電池単体の積層方向にそれぞれ延びる第1燃料ガス室と第2燃料ガス室と第3燃料ガス室とを有し、前記燃料ガス流通路は、前記第1燃料ガス室および前記第2燃料ガス室に連絡し、前記第3燃料ガス室に連絡しない第1燃料ガス流通路と、前記第2燃料ガス室および前記第3燃料ガス室に連絡し、前記第1燃料ガス室に連絡せず、前記第1燃料ガス流通路と異なる面内に配置された第2燃料ガス流通路と、を有し、燃料電池に供給された燃料ガスが、前記第1燃料ガス室、第1燃料ガス流通路、第2燃料ガス室、第2燃料ガス流通路、第3燃料ガス室の順に通って燃料電池外部に排出されるように構成され、前記第1燃料ガス流通路を含む前記燃料電池単体の数が、前記第2燃料ガス流通路を含む前記燃料電池単体の数よりも多いこと、を特徴とする。
本発明によれば、特別なシール構造を必要とせずに、燃料ガスマニホールドの内部空間を分割し、それらの燃料ガス空間に順次燃料ガスを流通させることで高い燃料利用率での運転が可能な燃料電池を提供することができる。
以下、本発明に係る燃料電池の種々の実施形態について、図面を参照して説明する。ここで、相互に同一または類似の構成部分には共通の符号を付し、重複する説明は省略する。
[実施形態1]
本発明に係る燃料電池の実施形態1を、図1〜図6を用いて説明する。図1は実施形態1の燃料電池の全体構成を示す斜視図である。ただし、図1では酸化剤ガスマニホールド(図2参照)および冷却水マニホールドの図示を省略している。図2はこの燃料電池の平面図である。
本実施形態1の燃料電池は、燃料電池単体1と燃料電池単体2をそれぞれ複数積層してなる燃料電池積層体3と、燃料電池積層体3の上下に設置された集電板4と、燃料電池積層体3の側面に設置され燃料電池の燃料ガス流通路に燃料ガスを供給するための燃料ガスマニホールド5a、5bと、酸化剤ガスマニホールド30および冷却水マニホールド(図示せず)と、で構成される。
燃料ガスマニホールド5a、5bは燃料電池積層体3をはさんで両側に配置されている。燃料ガスマニホールド5a、5bの並ぶ方向と直角の方向に燃料電池積層体3をはさんで両側に酸化剤ガスマニホールド30が配置されていて、各燃料電池単体1、2に酸化剤を供給するようになっている。
燃料電池単体1は、図3に示すように、電解質31を2枚のガス拡散電極32で挟持した単位電池33にそれぞれ接して配置した第1燃料ガス流通路10を持つ第1燃料ガスセパレータ板11および酸化剤ガス流通路36を持つ酸化剤ガスセパレータ板37からなる。同様に、燃料電池単体2は、単位電池にそれぞれ接して配置した第2燃料ガス流通路14を持つ第2燃料ガスセパレータ板15および酸化剤ガス流通路36を持つ酸化剤ガスセパレータ板37からなる。なお、隣接する第1燃料ガスセパレータ板11または第2燃料ガスセパレータ板15と酸化剤ガスセパレータ板37はそれぞれ一体のセパレータ板で構成してもよい。
燃料ガスマニホールド5a内部のガス室は、燃料ガスマニホールド5aの内面に設置された仕切り板6により積層方向に貫通した第1燃料ガス室7と第3燃料ガス室8に分割されている。第1燃料ガス室7および第3燃料ガス室8はそれぞれ、燃料配管9aおよび燃料配管9bを介して外部の図示されない燃料供給手段および燃料排気手段に接続されている。
次に、図4を用いて、第1燃料ガス流通路10を持つ第1燃料ガスセパレータ板11について説明する。本実施形態1の第1燃料ガスセパレータ板11は片面に凸状のリブ部11aを有するガス不透過性の板であり、平板状の単位電池とリブ部11aが接するように配置されることにより、第1燃料ガスセパレータ板11のリブ部11a以外の部分に形成される空間が第1燃料ガス流通路10となる。なお、同様に、第2燃料ガスセパレータ板15も片面に凸状のリブ部を有するガス不透過性の板であり、平板状の単位電池とリブ部が接するように配置されることにより、第2燃料ガスセパレータ板15のリブ部以外の部分に形成される空間(溝)が第2燃料ガス流通路となる。
次に、図5を用いて、第1燃料ガス流通路10および燃料ガスマニホールド5a、5bの第1燃料ガス室7、第2燃料ガス室13、第3燃料ガス室8の構成について説明する。図5は、図1の燃料電池を第1燃料ガス流通路10の面で切断したときの断面図であり、第1燃料ガス流通路10を持つ第1燃料ガスセパレータ板11と燃料ガスマニホールド5a、5bおよび仕切り板6の間はシール材12によりシールされており、それぞれ第1燃料ガス室7と第2燃料ガス室13と第3燃料ガス室8を形成している。ここで、第1燃料ガス流通路10の第3燃料ガス室8および仕切り板6に接する部分には流路が形成されておらず、第1燃料ガス流通路10は第1燃料ガス室7および第2燃料ガス室13に対してのみ開口部を持っている。
同様に、図6を用いて、第2燃料ガス流通路14および燃料ガスマニホールド5a、5bの第1燃料ガス室7、第2燃料ガス室13、第3燃料ガス室8の構成について説明する。図6は、図1の燃料電池を第2燃料ガス流通路14の面で切断したときの断面図であり、第2燃料ガス流通路14を持つ第2燃料ガスセパレータ板15と燃料ガスマニホールド5a、5bおよび仕切り板6の間はシール材12によりシールされており、それぞれ第1燃料ガス室7と第2燃料ガス室13と第3燃料ガス室8を形成している。ここで、第2燃料ガス流通路14の第1燃料ガス室7および仕切り板6に接する部分には流路が形成されておらず、第2燃料ガス流通路14は第2燃料ガス室12および第3燃料ガス室8に対してのみ開口部を持っている。
ここでシール材12は燃料電池積層体の積層方法に一直線の帯状の形状をしており、ガスマニホールド5a、5bのシール部およびガスマニホールドの仕切り板6のシール部に対向する燃料電池積層体3の側面にはガスマニホールドの内部空間に対して開口部が無いのでシール材12としては、弾性体のシール材料もしくは硬化性のコーキング材を挟持させることで容易にシール性が確保される。
次に本実施形態における燃料電池について燃料ガスの流れを説明する。燃料電池の運転中は外部の図示されない燃料供給手段から燃料電池に供給された燃料ガスは配管9aを介して第1燃料ガス室7に入り第1燃料ガス流通路10を通過するとともに燃料の一部が燃料電池の発電に使用され、発電に使用されなかった排ガスが第2燃料ガス室13に導入される。次に第2燃料ガス室13に流通した燃料排ガスは第2燃料ガス室13室内で積層方向に移動し第2燃料ガス流通路14に導入され、同様に第2燃料ガス流通路14において燃料の一部が燃料電池の発電に使用され、発電に使用されなかった排ガスが第3燃料ガス室8に流通し、燃料配管9bを介して外部の図示されない燃料排気手段に排気される。
ここで、燃料電池に供給される燃料ガス中の燃料の総量をQとし、第1燃料ガス流通路10における燃料の使用量をQ1、第2燃料ガス流通路14における燃料の使用量をQ2とすると、第1燃料ガス流通路10における燃料利用率Uf1と第2燃料ガス流通路14における燃料利用率Uf2と燃料電池全体の燃料利用率Ufは、
Uf1=Q1/Q ・・・(1)
Uf2=Q2/(Q−Q1) ・・・(2)
Uf=(Q1+Q2)/Q
=1−(1−Uf1)*(1−Uf2) ・・・(3)
となる。仮に第1燃料ガス流通路10および第2ガス流通路14においてそれぞれ燃料電池に供給された燃料の総量Qの44%ずつの燃料が消費された場合、それぞれのガス流通路および燃料電池全体の燃料利用率は、式(1)、(2)、(3)より、Uf1=44%、Uf2=78%、Uf=88%となり、各燃料ガス流路での燃料利用率が80%以下であっても燃料電池全体の燃料利用率は88%に達する。
以上説明したように、本実施形態では、ガスマニホールド5a,5bと燃料電池積層体3との間のシール部およびガスマニホールドの内部空間を分割する仕切り板6と燃料電池積層体3とのシール部は燃料電池単体に対して垂直方向に設置されるので、ガスマニホールド内の仕切り板6を燃料電池単体に対して水平に設置する必要がなくなり、ガスマニホールドの内部空間を分割する際に特別なシール構造部品を追加することなしに容易に気密性を確保できる。
また、第1燃料ガス流通路10からの排出燃料ガスが第2燃料ガス流通路14に再び流通され発電に使用されるため、それぞれの燃料電池単体での燃料利用率を高くすることなしに、燃料電池積層体の全体としての燃料利用率を高くすることができる。
以上説明した実施形態1の燃料電池において、燃料電池単体1と燃料電池単体2に含まれる単位電池をそれぞれ、第1燃料ガス流通路10を通過する燃料ガス組成に対して最適化された第1の単位電池と、第2燃料ガス流通路14を通過する燃料ガス組成に対して最適化された第2の単位電池とすることが好ましい。
すなわち、燃料電池の燃料ガス流通路を通過する燃料ガスは、その通過中に燃料の一部が燃料電池の発電に使用されるが、燃料ガス中に含まれる燃料以外の成分量は変化しない。そのため燃料流通路の上流側に比べ燃料流通路の下流側ではその燃料ガス中に含まれる燃料以外の成分量は相対的に増加してしまう。また、燃料電池の発電には燃料ガスに含まれる水蒸気が使用されるとともに、燃料電池の発電に伴う生成水の一部が燃料ガスに水蒸気として排出されるため燃料流通路の上流側と下流側ではその燃料ガス中に含まれる水蒸気量にも違いが生じる。さらに、燃料電池の酸化剤ガスとして空気を使用する場合は、空気中の窒素ガスの一部が酸化剤ガス流通路から燃料ガス流通路に拡散するので、燃料ガス流通路の下流側では燃料ガス中の窒素濃度が高くなる。
また、燃料電池単体に吸着される性質を持つ燃料ガス中の成分についても、燃料流通路の上流側と下流側ではその燃料ガス中に含まれる量が変化する。したがって、燃料ガス流通路の上流側を流通する燃料ガスと燃料ガス流通路の下流側を流通する燃料ガスとでは、その燃料ガス組成および燃料ガス流量が異なってしまう。
さらに第1の単位電池と第2の単位電池の枚数が異なる場合には(実施形態7参照)、それぞれ1枚ごとの単位電池の第1燃料ガス流通路10と第2燃料ガス流通路14に流通する燃料ガスの流量も、第1の単位電池と第2の単位電池の枚数の比率に応じて異なる流量となる。
したがって、第1の単位電池は第1燃料ガス流通路に流通される燃料ガスの組成に対して最適化し、第2の単位電池は第2燃料ガス流通路に流通される燃料ガスの組成に対して最適化する。すなわち、第1の単位電池と第2の単位電池を同一構造とせず、それぞれの条件に適合させて、電極材料、気孔率、撥水性等を選択して設計する。第1の単位電池と第2の単位電池をそれぞれ最適化することにより、第1の単位電池と第2の単位電池を同一の単位電池とした場合よりも燃料電池の高効率化もしくは長寿命化を実現させることが可能である。
このように構成することによって、ガスマニホールド内に燃料電池単体に対して水平方向の仕切り板を設置することなしに、それぞれ燃料ガスの上流側と下流側に相当する第1燃料ガス流通路と第2燃料ガス流通路を設けることができ、第1の単位電池は第1燃料ガス流通路に流通される燃料ガスの組成に対して最適化し、第2の単位電池は第2燃料ガス流通路に流通される燃料ガスの組成に対して最適化することで高性能な燃料電池を提供できる。
[実施形態2]
図7〜図9を用いて本発明に係る燃料電池の実施形態2の構成を説明する。図7に示すように、本実施形態2の燃料電池では、第1燃料ガス流通路10と第2燃料ガス流通路14をそれぞれ往路と復路に分ける。燃料ガスマニホールド5a内部のガス室は燃料ガスマニホールド5aの内面に設置された仕切り板6a、6bにより積層方向に貫通した第1燃料ガス室7と第2燃料ガス室13と第3燃料ガス室8とに分割されている。第1燃料ガス室7と第3燃料ガス室8はそれぞれ、燃料配管9aおよび燃料配管9bを介して外部の図示されない燃料供給手段および燃料排気手段に接続されている。また、燃料ガスマニホールド5b内部のガス室は燃料ガスマニホールド5bの内面に設置された仕切り板6cにより積層方向に貫通した第4燃料ガス室16と第5燃料ガス室17とに分割されている。図7で酸化剤がスマニホールドなどの図示を省略している点は図1と同様である。
次に、図8を用いて、第1燃料ガス流通路10および燃料ガスマニホールド5a、5bの第1燃料ガス室7、第2燃料ガス室13、第3燃料ガス室8、第4燃料ガス室、第5燃料ガス室の構成について説明する。図8は、図7の燃料電池を第1燃料ガス流通路10の面で切断したときの断面図である。第1燃料ガス流通路10を持つ第1燃料ガスセパレータ板11と燃料ガスマニホールド5a、5bおよび仕切り板6a、6b、6cの間は、シール材12によりシールされており、それぞれ第1燃料ガス室7と第2燃料ガス室13と第3燃料ガス室8と第4燃料ガス室16と第5燃料ガス室17を形成している。
第1燃料ガス流通路10は第1燃料ガス流通路の往路10aと第1燃料ガス流通路の往路10bとに分割されている。第1燃料ガス流通路の往路10aは、第1燃料ガス室7と第4燃料ガス室16に対してのみ開口部を持ち、第1燃料ガス流通路の復路10bは、第4燃料ガス室16と第2燃料ガス室13に対してのみ開口部を持っている。
同様に、図9を用いて、第2燃料ガス流通路14および燃料ガスマニホールド5a、5bの第1燃料ガス室7、第2燃料ガス室13、第3燃料ガス室8、第4燃料ガス室16、第5燃料ガス室17の構成について説明する。図9は、図7の燃料電池を第2燃料ガス流通路14の面で切断したときの断面図である。第2燃料ガス流通路14を持つ第2燃料ガスセパレータ板15と燃料ガスマニホールド5a、5bおよび仕切り板6a、6b、6cの間は、シール材12によりシールされており、それぞれ第1燃料ガス室7と第2燃料ガス室13と第3燃料ガス室8と第4燃料ガス室16と第5燃料ガス室17を形成している。
第2燃料ガス流通路14は第2燃料ガス流通路の往路14aと第2燃料ガス流通路の往路14bとに分割されている。第2燃料ガス流通路の往路14aは、第2燃料ガス室13と第5燃料ガス室17に対してのみ開口部を持ち、第2燃料ガス流通路の復路14bは第5燃料ガス室17と第3燃料ガス室8に対してのみ開口部を持っている。
シール材12は燃料電池積層体の積層方法に一直線の帯状の形状をしており、ガスマニホールド5a、5bのシール部およびガスマニホールドの仕切り板6a,6b,6cのシール部に対向する燃料電池積層体の側面にはガスマニホールドの内部空間に対して開口部が無い。そのため、シール材12としては、弾性体のシール材料もしくは硬化性のコーキング材を挟持させることで容易にシール性が確保される。
次に、本実施形態における燃料電池について燃料ガスの流れを説明する。燃料電池の運転中は、外部の図示されない燃料供給手段から燃料電池に供給された燃料ガスは、燃料配管9aを介して第1燃料ガス室7に入り、第1燃料ガス流通路の往路10aを通過するとともに燃料の一部が燃料電池の発電に使用される。第1燃料ガス流通路の往路10aで発電に使用されなかった燃料ガスは、第4燃料ガス室16を介して第1燃料ガス流通路の復路10bに導入され、燃料の一部が燃料電池の発電に使用される。ここでも発電に使用されなかった燃料ガスは第2燃料ガス室13に導入される。
次に、第2燃料ガス室13に流通した燃料排ガスは、第2燃料ガス室13室内で積層方向に移動し、第2燃料ガス流通路の往路14aに導入される。そして同様に、第2燃料ガス流通路の往路14aにおいて、燃料の一部が燃料電池の発電に使用される。第2燃料ガス流通路の往路14aで発電に使用されなかった燃料ガスは、第5燃料ガス室17を介して第2燃料ガス流通路の復路14bに導入され、燃料の一部が燃料電池の発電に使用される。ここでも発電に使用されなかった排ガスは第3燃料ガス室8に流通し、燃料配管9bを介して外部の図示されない燃料排気手段に排気される。
ここで、第1燃料ガス流通路10を第1燃料ガス流通路の往路10aと第1燃料ガス流通路の復路10bに分割すると、燃料流路を分割しない場合の第1燃料ガス流通路10の出口付近での燃料ガス流通路の全幅に比べて第1燃料ガス流通路の復路10bの出口付近での燃料ガス流通路の全幅が狭くなる。そのため、第1燃料ガス流通路10および第1燃料ガス流通路の復路10bから排出される燃料ガスの流量が同じ場合、燃料電池の単位反応面積に対する燃料ガスの流量が相対的に大きくなる。さらに、第4燃料ガス室16において複数の燃料電池単体に存在する第1燃料ガス流通路の往路10aからの排出ガスが一旦混合され再分配されてそれぞれの第1燃料ガス流通路の復路10bに流入させられるため、各燃料電池単体間での燃料流量が均一化されるので、特定の燃料電池単体での燃料流量の不均一による燃料不足が発生しない。
以上説明したように、本実施形態では実施形態1と同等の効果が得られるとともに、それぞれの燃料電池単体での燃料利用率をさらに高くしても燃料ガス流通路の出口部でも燃料不足による燃料電池の破損が発生しない燃料電池を提供できる。
[実施形態3]
図10、図11を用いて本発明に係る燃料電池の実施形態3の構成を説明する。本実施形態3の燃料電池は、実施形態1の燃料電池の変形であって、第1燃料ガス流通路10と第2燃料ガス流通路14の流路を点対称の形状にしている。すなわち、本実施形態3の燃料電池では第1燃料ガス流通路10を持つ第1燃料ガスセパレータ板11と第2燃料ガス流通路14を持つ第2燃料ガスセパレータ板15とは同一の形状を有しており、それらを燃料電池積層体として積層する際にその向きを180°回転させることで第1燃料ガス流通路もしくは第2燃料ガス流通路として使用する。本実施形態における燃料電池運転中の燃料ガスの流れについては実施形態1と同様である。
以上説明したように、本実施形態では実施形態1と同等の効果が得られるとともに、第1燃料ガス流通路10と第2燃料ガス流通路14の流路形状が点対称であるために、各燃料ガス流通路をもつ燃料ガスセパレータ板を同一形状に製作し、燃料電池積層体に積層する際にその向きを180°回転させることで第1燃料ガス流通路10もしくは第2燃料ガス流通路14として使用できるため、燃料ガスセパレータ板を2種類製作する必要がなくなり、生産コストを削減することができる。
[実施形態4]
図12、図13を用いて本発明に係る燃料電池の実施形態4の構成を説明する。本実施形態4の燃料電池は、実施形態2の燃料電池の変形であって、第1燃料ガスセパレータ板11と第2燃料ガスセパレータ板15の燃料ガス流通路を点対称の形状にしている。すなわち、本実施形態4の燃料電池では第1燃料ガス流通路の往路10aおよび復路10bを持つ第1燃料ガスセパレータ板11と第2燃料ガス流通路の往路14aおよび復路14bを持つ第2燃料ガスセパレータ板15とは同一の形状を有しており、それらを燃料電池積層体として積層する際にその向きを180°回転させることで第1燃料ガス流通路10もしくは第2燃料ガス流通路14として使用する。本実施形態における燃料電池運転中の燃料ガスの流れについては実施形態2と同様である。
以上説明したように、本実施形態では実施形態2と同等の効果が得られるとともに、第1燃料ガスセパレータ板11と第2燃料ガスセパレータ板15の流路形状が点対称であるために、各燃料ガス流通路をもつ燃料ガスセパレータ板を同一形状に製作し、燃料電池積層体に積層する際にその向きを180°回転させることで第1燃料ガス流通路10もしくは第2燃料ガス流通路14として使用できるため、燃料ガスセパレータ板を2種類製作する必要がなくなり、生産コストを削減することができる。
[実施形態5]
この実施形態は実施形態1(図1〜図6)の変形例であって、図14および図15に示すように、第1燃料ガス流通路10と第2燃料ガス流通路14の形状を、途中に屈曲部のある蛇管状の形状にする。このような構成により、第1燃料ガス流通路10および第2燃料ガス流通路14の長さを長くすることができる。
[実施形態6]
この実施形態は実施形態2(図7〜図9)の変形例であって、図16および図17に示すように、第1燃料ガス流通路10と第2燃料ガス流通路14の形状を、途中に屈曲部のある蛇管状の形状にする。このような構成により、実施形態5と同様に第1燃料ガス流通路10および第2燃料ガス流通路14の長さを長くすることができる。
[実施形態7]
図18を用いて本発明に係る燃料電池の実施形態7の構成を説明する。本実施形態7の燃料電池は、実施形態1の変形例であって、第1燃料ガス流通路10を有する燃料電池単体1を、第2燃料ガス流通路14を有する燃料電池単体2よりも多数積層している。
ここで、一例として第1燃料ガス流通路10を持つ燃料電池単体1の数n1と第2燃料ガス流通路14を持つ燃料電池単体2の数n2の比(n1/n2)を5とする。第1燃料ガス流通路10で使用される燃料ガスの使用量Q1を燃料電池に供給された燃料Qの80%とし、第2燃料ガス流通路14で使用される燃料ガスの使用量Q2を燃料電池に供給された燃料Qの16%を使用すると、Q1/Q2=80/16=5となり、各燃料ガス流通路を有する一枚ごとの燃料電池単体で発電に使用される燃料ガスの量が同じになる。さらに、それぞれのガス流通路および燃料電池全体の燃料利用率は上述の式(1)、(2)、(3)より、Uf1=80%、Uf2=80%、Uf=96%となり、各燃料ガス流路での燃料利用率を80%に制限しても燃料電池全体の燃料利用率は96%に達する。
なお、第1燃料ガス流通路10を持つ燃料電池単体1の数n1と第2燃料ガス流通路14を持つ燃料電池単体2の数n2の比n1/n2は5に限られたものではなく、第1燃料ガス流通路10を有する燃料電池単体1を、第2燃料ガス流通路14を有する燃料電池単体2よりも1枚でも多く積層することで、相応の効果が得られる。
一般に各燃料電池単体での燃料利用率はできるだけ大きく設計するので、Uf1=Uf2とすると、式(1)、(2)、(3)より次の式が得られる。
Q1/Q2=1/(1−Uf1) ・・・(4)
Uf=Uf1(2−Uf1) ・・・(5)
さらに、一般に各燃料電池単体での燃料使用量を等しくして発電量が最大限で等しくなるのが望ましいので、Q1/Q2は、望ましくは、第1燃料ガス流通路10を持つ燃料電池単体1の数n1と第2燃料ガス流通路14を持つ燃料電池単体2の数n2の比n1/n2に等しい。
よってこのとき、式(4)は次のように表現できる。
n1/n2=1/(1−Uf1) ・・・(6)
ここで、0<Uf1<1であるから、式(6)より、
n1/n2>1 となり、
n1>n2 となる。
前述の例では、Uf1=0.8としたので、これを式(6)に代入すると、
n1/n2=5 が得られる。
また、式(5)から
Uf=0.96 となる。
以上説明したように、本実施形態では実施形態1と同等の効果が得られるとともに、複数の第1燃料ガス流通路10をもつ燃料電池単体1からの排出燃料ガスが、第1燃料ガス流通路10からなる燃料電池単体1より個数の少ない第2燃料ガス流通路14をもつ燃料電池単体2に再び流通され発電に使用される。そのため、燃料電池単体2の一枚毎の第2燃料ガス流通路14からの排出燃料ガスの量を十分に確保でき、第2燃料ガス流通路14の出口付近で燃料不足により燃料電池が破損することを防止できるとともに、燃料電池全体としての燃料利用率を高くして、高効率の運転ができる。
[実施形態8]
図19は実施形態7の燃料電池において、第2燃料ガス流通路14を有する燃料電池単体2を集電板4の近辺に集中的に積層した場合の実施形態であり、本発明における燃料電池の第2燃料ガス流通路14の積層方向での配置は上記の通り等間隔に配置することも不等間隔に配置することも可能であり、その配置は、上述の実施形態に限定されるものではない。
[実施形態9]
図20を用いて本発明に係る燃料電池の実施形態9の構成を説明する。本実施形態9の燃料電池は、実施形態1の変形例であって、第2燃料ガス室13に連通された燃料配管9cと燃料配管9b、燃料配管9cの燃料ガスの流通状態を切り換えることのできる燃料給排気切換手段18a、18bを設置している。
次に本実施形態における燃料電池について燃料ガスの流れを説明する。通常の燃料電池運転状態では、燃料給排気切換手段18aは燃料排気状態に設定されており、燃料電池からの排出ガスは、実線矢印25に示すように、燃料配管9bを介して外部の図示されない燃料排気手段に排気される。また、燃料給排気切換手段18bは燃料閉止状態に設定されており、燃料配管9cには燃料の流通がない。したがって、燃料電池内部の燃料ガスの流れは実施形態1の燃料電池と同様である。
次に、燃料ガスの流路を切り換えた場合の燃料ガスの流れを説明する。燃料ガス流路切り換え状態では、外部の図示されない燃料供給手段から燃料配管9aを介して第1燃料ガス室7に燃料ガスが供給されるとともに、燃料給排気切換手段18aは燃料供給状態に設定されており、点線矢印26に示すように、外部の図示されない燃料供給手段から燃料配管9bを介して第3燃料ガス室8にも燃料が直接供給される。また、燃料給排気切換手段18bは燃料排気状態に設定されており、第1燃料ガス流通路10および第2燃料ガス流通路14を通過し発電に使用されなかった燃料排気ガスが、点線矢印27に示すように、燃料配管9cを介して外部の図示されない燃料排気手段に排気される。
以上説明したように、本実施形態では燃料給排気切換手段18a、18bにより燃料ガスの流通状態を切換えることで、第1燃料ガス流通路10からの燃料排出ガスを、第2燃料ガス流通路14を経由せずに燃料電池の外部に排出する(図5、図6等参照)とともに、第2燃料ガス流通路14にも第1燃料ガス流通路10を経由せずに燃料ガスを供給でき。その結果、燃料ガスの供給部から排出部までの流路長および圧損が低減でき、必要に応じて燃料供給に要する動力を低減した運転が可能になる。また、燃料電池の発電運転の開始時に各燃料ガス室7、13、8等と第1ガス流通路10および第2ガス流通路14に迅速に燃料ガスを供給することと、燃料電池の発電運転の終了時に各燃料ガス室と第1ガス流通路10および第2ガス流通路14に迅速に不活性ガス等のパージガスを導入して燃料ガスを不活性ガスに置換することで燃料電池の性能劣化を低減することができる。
[他の実施形態]
以上種々の実施形態について説明したが、これらは単なる例示であって、本発明はこれらに限定されるものではない。
たとえば、第9の実施形態(図20)は、第1の実施形態(図1〜図6)をベースにして燃料配管9cや燃料給排気切替手段18a、18bなどを追加した例であるが、第2の実施形態(図7〜図9)をベースにしてもよい。この場合、燃料配管を、第1〜第5燃料ガス室のいずれか二つに接続することが考えられる。
また、上記の実施形態の説明では、説明の便宜上、各燃料電池単体が水平方向に広がるように配置されてこれらの燃料電池単体を鉛直方向に積層するものとしたが、その向きは任意であり、たとえば各燃料電池単体が鉛直向きであってもよい。
また、上記の実施形態では、燃料ガスマニホールドおよび酸化剤ガスマニホールドを燃料電池積層体の外側に配置する構成としたが、各セパレータ板の外周部近くにマニホールド孔を設けて、セパレータ板を積層したときにこれらのマニホールド孔が連続したマニホールドとなるように構成することも可能である。
本発明の実施形態1の燃料電池を示す斜視図。 図1の燃料電池の平面図。 図1の燃料電池積層体の部分縦断面図。 図1の燃料電池の燃料ガスセパレータ板を取り出して示す斜視図。 図1の燃料電池の第1燃料ガス流通路部を示す水平断面図。 図1の燃料電池の第2燃料ガス流通路部を示す水平断面図。 本発明の実施形態2の燃料電池を示す斜視図。 図7の燃料電池の第1燃料ガス流通路部を示す水平断面図。 図7の燃料電池の第2燃料ガス流通路部を示す水平断面図。 本発明の実施形態3の燃料電池の第1燃料ガス流通路部を示す水平断面図。 本発明の実施形態3の燃料電池の第2燃料ガス流通路部を示す水平断面図。 本発明の実施形態4の燃料電池の第1燃料ガス流通路部を示す水平断面図。 本発明の実施形態4の燃料電池の第2燃料ガス流通路部を示す水平断面図。 本発明の実施形態5の燃料電池の第1燃料ガス流通路部を示す水平断面図。 本発明の実施形態5の燃料電池の第2燃料ガス流通路部を示す水平断面図。 本発明の実施形態6の燃料電池の第1燃料ガス流通路部を示す水平断面図。 本発明の実施形態6の燃料電池の第2燃料ガス流通路部を示す水平断面図。 本発明の実施形態7の燃料電池を示す斜視図。 本発明の実施形態8の燃料電池を示す斜視図。 本発明の実施形態9の燃料電池を示す斜視図。
符号の説明
1…第1燃料ガス流通路を有する燃料電池単体
2…第2燃料ガス流通路を有する燃料電池単体
3…燃料電池積層体
4…集電板
5a、5b…燃料ガスマニホールド
6、6a、6b、6c…仕切り板
7…第1燃料ガス室
8…第3燃料ガス室
9a、9b…燃料配管
10…第1燃料ガス流通路
10a…第1燃料ガス流通路の往路
10b…第1燃料ガス流通路の復路
11…第1燃料ガスセパレータ板
11a…第1燃料ガスセパレータ板のリブ部
12…シール材
13…第2燃料ガス室
14…第2燃料ガス流通路
14a…第2燃料ガス流通路の往路
14b…第2燃料ガス流通路の復路
15…第2燃料ガスセパレータ板
16…第4燃料ガス室
17…第5燃料ガス室
18a、18b…燃料給排気切換手段
30…酸化剤ガスマニホールド
31…電解質
32…ガス拡散電極
33…単位電池
36…酸化剤ガス流通路
37…酸化剤ガスセパレータ板

Claims (9)

  1. 板状に延びた電解質の両面を2枚の板状のガス拡散電極で挟持した単位電池と、前記ガス拡散電極の面に沿ってそれぞれ燃料ガスおよび酸化剤ガスが流れるように構成された燃料ガス流通路および酸化剤ガス流通路と、を有する燃料電池単体を複数個積層して構成された燃料電池積層体と、
    前記燃料ガス流通路に燃料ガスを供給して排気する燃料ガスマニホールドと、
    前記酸化剤ガス流通路に酸化剤ガスを供給して排気する酸化剤ガスマニホールドと、
    を有する燃料電池において、
    前記燃料ガスマニホールドは、前記燃料電池単体の積層方向にそれぞれ延びる第1燃料ガス室と第2燃料ガス室と第3燃料ガス室とを有し、
    前記燃料ガス流通路は、
    前記第1燃料ガス室および前記第2燃料ガス室に連絡し、前記第3燃料ガス室に連絡しない第1燃料ガス流通路と、
    前記第2燃料ガス室および前記第3燃料ガス室に連絡し、前記第1燃料ガス室に連絡せず、前記第1燃料ガス流通路と異なる面内に配置された第2燃料ガス流通路と、
    を有し、
    燃料電池に供給された燃料ガスが、前記第1燃料ガス室、第1燃料ガス流通路、第2燃料ガス室、第2燃料ガス流通路、第3燃料ガス室の順に通って燃料電池外部に排出されるように構成され、
    前記第1燃料ガス流通路を含む前記燃料電池単体の数が、前記第2燃料ガス流通路を含む前記燃料電池単体の数よりも多いこと、
    を特徴とする燃料電池。
  2. 前記燃料ガスマニホールドは、前記燃料電池単体の積層方向に延びる第4燃料ガス室をさらに有し、
    前記第1燃料ガス流通路は、同一面内で第1燃料ガス往路と第1燃料ガス復路とに分割されており、
    燃料ガスが、前記第1燃料ガス往路、第4燃料ガス室、第1燃料ガス復路の順に流れるように構成されていること、
    を特徴とする請求項1に記載の燃料電池。
  3. 前記燃料ガスマニホールドは、前記燃料電池単体の積層方向に延びる第5燃料ガス室をさらに有し、
    前記第2燃料ガス流通路は、同一面内で第2燃料ガス往路と第2燃料ガス復路とに分割されており、
    燃料ガスが、前記第2燃料ガス往路、第5燃料ガス室、第2燃料ガス復路の順に流れるように構成されていること、
    を特徴とする請求項1または2に記載の燃料電池。
  4. 前記第1燃料ガス流通路および前記第2燃料ガス流通路の流路形状が互いに点対称であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の燃料電池。
  5. 前記燃料電池単体それぞれにおける燃料利用率をいずれもUf1とするときに、前記第1燃料ガス流通路を含む前記燃料電池単体の数と前記第2燃料ガス流通路を含む前記燃料電池単体の数との比が1/(1−Uf1)にほぼ等しいこと、を特徴とする請求項4に記載の燃料電池。
  6. 前記第1ないし第3燃料ガス室のいずれか2つ以上に、燃料ガスの流通状態を供給か排気か閉止かのいずれか2つ以上の状態に切り換えることのできる燃料給排気切換手段が接続されていること、を特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の燃料電池。
  7. 前記第4ガス室と、前記第1ないし第3ガス室のうちのいずれか1つ以上に、燃料ガスの流通状態を供給か排気か閉止かのいずれか2つ以上の状態に切り換えることのできる燃料給排気切換手段が接続されていること、
    を特徴とする請求項2に記載の燃料電池。
  8. 前記第5ガス室と、前記第1ないし第4ガス室のうちのいずれか1つ以上に、燃料ガスの流通状態を供給か排気か閉止かのいずれか2つ以上の状態に切り換えることのできる燃料給排気切換手段が接続されていること、
    を特徴とする請求項3に記載の燃料電池。
  9. 前記燃料電池単体同士はセパレータ板で仕切られており、第1燃料ガス流通路および第2燃料ガス流通路は、前記セパレータ板の表面の溝として形成されていること、を特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載の燃料電池。
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