JP4762414B2 - 一体の放熱基板に接合された複数のヒートパイプに放熱フィンを圧入して挿通するヒートシンクの製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、一体の放熱基板に接合された複数のヒートパイプに放熱フィンを圧入して挿通するヒートシンクの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電子部品などの冷却に用いられるヒートシンクは、図8に示すように、複数のヒートパイプ挿通孔6を有する放熱基板5の前記挿通孔6の各々にヒートパイプ3を1本づつ露出部4を設けて接合し、前記ヒートパイプ3の露出部4に放熱フィン11を取り付けたものである。なお、電子部品(図示せず)は、通常、放熱基板面7上に配される。
【0003】
前記放熱基板5には、アルミニウム或いは銅などの導電性金属からなるホロー押出材、複数の溝を有するダイカスト材、穴加工した板材などが用いられている。
【0004】
前記ホロー押出材からなる放熱基板へのヒートパイプの接合は、放熱基板の穴(ホロー)にヒートパイプを挿入し半田付けする方法、放熱基板の穴にヒートパイプを挿入し、前記ヒートパイプを加熱してヒートパイプ内の作動液の蒸気圧を高めて拡管しヒートパイプを前記穴にかしめる方法などにより行われている。
ダイカスト材からなる放熱基板へのヒートパイプの接合は、前記ダイカスト材が有する溝にヒートパイプを配し、溝周辺を塑性変形させてヒートパイプを前記溝にかしめる方法により行われている。
【0005】
前記ヒートパイプに取り付ける放熱フィンは、アルミニウム或いは銅などの導電性金属からなる薄板(厚さ0.2〜0.5mm)に、ヒートパイプを圧入する穴をプレス加工により開けて製造される。前記穴はバーリング加工することによりヒートパイプとの接合強度が高められる。
前記アルミニウムにはJIS1000系(純Al系)やJIS3000系合金などが用いられ、銅には純銅或いは希薄銅合金が用いられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前述のように、放熱基板はホロー押出材またはダイカスト材からなるため安価であるが、前記ホロー押出材の穴間隔またはダイカスト材の溝間隔はいずれもばらつきが大きい。このため、例えば、ホロー押出材からなる放熱基板5では、図9に示すように、そこに接合される複数のヒートパイプ3の間隔もばらつきが大きくなり、このような複数のヒートパイプ3を、穴2間隔がヒートパイプ3の間隔と異なる放熱フィン11の穴2に無理に圧入しようとするとヒートパイプ3に曲がりなどの変形が生じるという問題があった。
このヒートパイプ3の間隔のばらつきは、ヒートパイプ数が多いものや、ヒートパイプの露出部を曲げ加工したものにおいて大きく、これらのヒートシンクではヒートパイプへの放熱フィンの取り付けが特に困難であった。
【0007】
この対策として、ホロー押出材の穴径を大きくして穴間隔のばらつきを吸収する方法が提案されたが、この方法は、穴に充填する半田量が多くなってコスト高になり、また生産性が悪化し、さらにヒートパイプと放熱基板間の熱伝導性が低下するなどの問題があった。
【0008】
このようなことから、放熱基板に設けられた複数のヒートパイプ挿通孔は高価なガンドリルを用いて開け、放熱フィンの穴も高価なプレス型を用いて開けて、それぞれの間隔(配列ピッチ)が一致するようにしているが、ヒートシンクは製造コストが高いものになっている。本発明は、配列ピッチのばらつきが大きいヒートパイプにも容易に取り付けられる放熱フィンを用いるヒートパイプに放熱フィンを圧入して挿通するヒートシンクの製造方法の提供を目的とする。
【0009】
【発明を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、複数のヒートパイプが一体の放熱基板に設けられた複数のヒートパイプ挿通孔に半田付けにより接合されており、放熱フィンの穴の間隔よりヒートパイプの放熱基板への設置間隔が広くなっている前記ヒートパイプに、穴間に山状部を設けた放熱フィンを圧入して挿通するヒートシンクの製造方法において、放熱フィンの穴を前記ヒートパイプの頭部に位置させ、放熱フィンを下方へ押圧すると放熱フィンの穴が前記ヒートパイプの頭部に沿って外方に移動し、穴間に設けられた放熱フィンの山状部が低くなることにより、放熱フィンの穴の間隔が開いてヒートパイプを変形させずに前記ヒートパイプの間隔に一致した状態で放熱フィンを圧入して挿通することを特徴とするものである。
請求項2記載の発明は、複数のヒートパイプが一体の放熱基板に設けられた複数のヒートパイプ挿通孔に半田付けにより接合されており、放熱フィンの穴の間隔よりヒートパイプの放熱基板への設置間隔が狭くなっている前記ヒートパイプに、穴間に山状部を設けた放熱フィンを圧入して挿通するヒートシンクの製造方法において、放熱フィンの穴を前記ヒートパイプの頭部に位置させ、放熱フィンを下方へ押圧すると放熱フィンの穴が前記ヒートパイプの頭部に沿って内方に移動し、穴間に設けられた放熱フィンの山状部が高くなることにより、穴の間隔が狭まって前記ヒートパイプの間隔に一致した状態で圧入を行なうことで、ヒートパイプを変形させずに放熱フィンをヒートパイプに圧入して挿通することを特徴とするものである。
【0010】
請求項3記載の発明は、複数のヒートパイプが一体の放熱基板に設けられた複数のヒートパイプ挿通孔に半田付けにより接合されており、前記ヒートパイプの放熱基板への設置間隔が、放熱フィンの穴の間隔と一致せずにばらついている場合の、放熱フィンの穴間に山状部を設けた放熱フィンを前記ヒートパイプに圧入して挿通するヒートシンクの製造方法において、放熱フィンの穴を前記ヒートパイプの頭部に位置させ、放熱フィンを前記ヒートパイプの頭部に沿って下方へ押圧すると、放熱フィンの穴間に設けられた山状部が低くなるか、高くなることにより、放熱フィンの穴が相互に外方または内方に移動して、放熱フィンの間隔のばらつきを吸収するように、ヒートパイプを変形させずに放熱フィンを圧入して挿通することで放熱フィンの寸法ばらつきを吸収することを特徴とするものである。
請求項4記載の発明は、前記放熱フィンの穴間が山状に形成されている代わりに、曲線状、コルゲート状または網状に形成されていて、前記曲線状、コルゲート状または網状の各形状が低応力で変形可能なことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のものである。
請求項5記載の発明は、放熱基板にホロー押出材やダイカスト材を使用することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載のものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の放熱フィンを一体の放熱基板に設けられた複数のヒートパイプに圧入して挿通するヒートシンクの製造方法によれば、ヒートパイプを圧入する放熱フィンの穴の間隔が伸縮自在に形成されているので、複数のヒートパイプの配列ピッチにばらつきがあっても、ヒートパイプを放熱フィンの穴に容易に圧入することができる。従って、ヒートパイプを接合する放熱基板に安価なホロー押出材やダイカスト材などが使用でき製造コストを安くできる。
【0012】
以下に、本発明の一体の放熱基板に設けられた複数のヒートパイプに圧入して挿通するヒートシンクの製造方法に用いる放熱フィンを、図を参照して具体的に説明する。図1に示した放熱フィン1は、その穴2間が山状(断面三角形状)に形成されており、前記山状は、放熱フィン1は厚さが薄いため低応力で変形させることができる。従って、放熱フィン1の穴2間は伸縮自在である。
【0013】
図2は、図1に示した本発明のヒートシンクの放熱フィンを一体の放熱基板に設けられた複数のヒートパイプに圧入して挿通する製造方法に用いる放熱フィンの穴にヒートパイプを圧入する際の工程説明図(正面図)である。この工程図は、放熱フィン1に開けた2個の穴2に2本のヒートパイプ3をそれぞれ圧入するものである。ここでは、ヒートパイプ3は放熱基板5のヒートパイプ挿通孔6に半田付けにより接合されており、2本のヒートパイプ3の間隔uは2個の穴2の間隔tより広くなっている。まず、放熱フィン1の穴2をヒートパイプ3の頭部に位置させ、放熱フィン1を下方へ押圧すると放熱フィン1の穴2がヒートパイプ3の頭部に沿って外方に移動し、2個の穴2の間隔tが開いてヒートパイプ3の間隔uに一致し、この状態で圧入が進行する。前記穴2間隔の開きに伴って穴2間の山状部の高さが低くなるが、このときの応力は放熱フィンは厚さが薄いため小さく、ヒートパイプが変形するようなことはない。なお、本発明の実施形態を説明するための全図において、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略する。
【0014】
放熱フィンの2個の穴の間隔tに対し2本のヒートパイプの間隔uが狭い場合は、圧入開始と共に2個の穴の間隔が狭まって前記穴間隔tがヒートパイプの間隔uに一致し、この状態で圧入が進行する。この際、放熱フィン1の穴2間の山状部の高さは高くなるが、このときの応力は放熱フィンは厚さが薄いため小さく、ヒートパイプが変形するようなことはない。
【0015】
図3は前述のようにして放熱フィン1の穴にヒートパイプ3を圧入して得られたヒートシンクの展開図である。ヒートパイプ3に変形は認められない。
【0016】
図4は、穴2が3個開けられ、穴2間が山状に形成された放熱フィン1の各穴2をそれぞれ3本のヒートパイプ3に図2に示したのと同じようにして取り付けたヒートシンクである。ここでもヒートパイプ3に変形は認められない。
【0017】
図5に示した放熱フィン1は、その2個の穴2間が曲線状に形成されており、この形状は低応力で変化し、穴2間は伸縮自在である。従って、前記放熱フィンの穴2には、間隔がばらついた2本のヒートパイプを、ヒートパイプを変形させずに容易に圧入できる。
【0018】
図6に示した放熱フィン1は、その穴2間がコルゲート状(多数の小さな山状)に形成されており、この形状は低応力で変化し、穴2間は伸縮自在である。従って、前記放熱フィンの穴2には、間隔がばらついた2本のヒートパイプを、ヒートパイプを変形させずに容易に圧入できる。
【0019】
図7に示した放熱フィン1は、その穴2間が網状(エキスパンダー状)に形成されていて、その形状は低応力で変化し、穴2間は伸縮自在である。従って、前記放熱フィン1の穴2は、間隔がばらついた2本のヒートパイプ3に、ヒートパイプ3を変形させずに容易に圧入できる。
【0020】
このように、本発明のような放熱フィンを一体の放熱基板に設けられた複数のヒートパイプに圧入して挿通する製造方法では、放熱フィン1の穴2間の形状が低応力で変化し、前記穴間が伸縮自在なため、放熱フィンの複数の穴の配列ピッチと、複数のヒートパイプの配列ピッチの不一致は、放熱フィンの穴間が伸縮することにより吸収され、ヒートパイプが変形するようなことがない。
従って、本発明の放熱フィンを一体の放熱基板に設けられた複数のヒートパイプに圧入して挿通する製造方法を用いれば、ヒートパイプを接合する放熱基板に安価なホロー押出材やダイカスト材が使用でき、ヒートシンクを低コストで製造することができる。
【0021】
本発明において、放熱フィンの穴間の形状はヒートパイプの配列ピッチと放熱基板の穴の配列ピッチの不一致を吸収できる形状であれば任意である。前記の山状、曲線状、コルゲート状、網状などの形状は従来の平板状放熱フィンに較べて表面積が大きいため放熱特性にも優れる。
【0022】
穴間に形成する山状または曲線状の個数は1個でも複数個でも良い。山状を多数形成したものがコルゲート状である。山状の角度α(図1参照)、曲線状の長さおよびR(曲率:図5参照))は大きい方が、また板厚は薄い方が放熱フィンの変形応力が小さくなり、ヒートパイプを放熱フィンの穴に圧入し易くなる。
穴間を網状に形成した放熱フィンの場合、放熱フィンの穴の配列ピッチとヒートパイプの配列ピッチの不一致は網状部の伸縮により吸収されるが、穴部(平坦部)と網状部に段差を設けておくと、この段差によっても前記配列ピッチの不一致が吸収され、放熱フィンの穴にヒートパイプを圧入するときの応力をより小さくすることができる。
【0023】
本発明には穴間をエンボス状に加工した放熱フィンを一体の放熱基板に設けられた複数のヒートパイプに圧入して挿通するヒートシンクの製造方法も含まれる。穴間を網状、コルゲート状、エンボス状などに加工した放熱フィンは、前後左右に伸縮させることが可能であり、従って直線状でなく、平面状(マトリックス状)に配置されたヒートパイプにも容易に取り付けることができる。
【0024】
【実施例】
以下に本発明のヒートシンクの製造方法を実施例により詳細に説明する。
(実施例1)厚さ0.4mmのJISA3003−H14のアルミニウム合金板から200mm×40mmの板片を切り出し、この板片の両端部に直径6.25mmの穴を左右対象の位置に150mmの間隔を開けてプレス加工により開け、この穴をバーリング加工したのち、穴部を除く中央部分を図1に示した山状にプレス成形して穴間隔が140mmの放熱フィンを製造した。
【0025】
(実施例2)
厚さ0.5mmのJISA1100−H24のアルミニウム合金板から200mm×50mmの板片を切り出し、この板片の両端部に直径6.25mmの穴を左右対象の位置に150mmの間隔を開けてプレス加工により開け、この穴をバーリング加工したのち、穴部を除く中央部分を図5に示した曲線状にプレス成形して穴間隔が140mmの放熱フィンを製造した。
【0026】
(実施例3)
厚さ0.5mmのJISA1100−H24のアルミニウム合金板から200mm×50mmの板片を切り出し、この板片の両端部に直径6.25mmの穴を左右対象の位置に180mmの間隔を開けてプレス加工により開け、この穴をバーリング加工したのち、穴部を除く中央部分を図6に示したコルゲート状にプレス成形して穴間隔が140mmの放熱フィンを製造した。
【0027】
(実施例4)
厚さ0.5mmのJISA1100−H24のアルミニウム合金板から200mm×50mmの板片を切り出し、この板片の両端部に直径6.25mmの穴を左右対象の位置に140mmの間隔を開けてプレス加工により開け、この穴をバーリング加工したのち、穴部を除く中央部分を図7に示した網状に剪断加工して穴間隔140mmの放熱フィンを製造した。
【0028】
(比較例1)
厚さ0.4mmのJISA3003−H14のアルミニウム合金板から190mm×40mmの板片を切り出し、この板片の両端部に直径6.25mmの穴を左右対象の位置に140mmの間隔を開けてプレス加工により開け、この穴をバーリング加工して放熱フィンを製造した。
【0029】
実施例1〜4および比較例1で製造した各々の放熱フィンを一体の放熱基板に設けられた複数のヒートパイプに圧入して挿通する製造方法を用いてヒートシンクを各20個づつ組み立てた。一体の放熱基板には純Alのホロー押出材を用いた。この放熱基板のヒートパイプ挿通孔にヒートパイプを半田付けにより接合した。ヒートパイプの寸法は外径6.33mm、長さ235mmで、115mmを露出させた。ヒートパイプの間隔は138.5〜141.5mmの間でばらついた。このヒートパイプを前記放熱フィンの穴に圧入した。放熱フィンの圧入枚数は各20枚とした。
【0030】
一体の放熱基板に設けられた複数のヒートパイプに放熱フィンを圧入するにあたり、本発明のヒートシンクの製造方法は、ヒートパイプの間隔が140mmより小さい場合は、放熱フィンは、その穴間隔が狭まり、ヒートパイプの間隔が140mmより大きい場合は、放熱フィンはその間隔が広がって、ヒートパイプは放熱フィンの穴に低応力で圧入することができた。ヒートシンクは各20個づつ組み立てたが、ヒートパイプが変形したものは全くなかった(不良率0%)。一方、比較例の放熱フィンはヒートパイプの間隔が139.5mm以下或いは140.5mm以上のとき、ヒートパイプに曲がりが生じた。ヒートパイプに曲がりが生じたヒートシンクの割合(不良率)は35%であった。
【0031】
前記実施例1〜4の本発明の放熱フィンを用いたヒートシンクを電子機器に組み込んで、電子部品の冷却に用いたが、電子部品はいずれも良好に冷却され、電子機器は安定して稼働した。
【0032】
【発明の効果】
以上に述べたように、本発明のヒートシンクの製造方法において、ヒートパイプを圧入する放熱フィンの穴間が山状、曲線状、コルゲート状、網状などに形成されていて伸縮自在なため、配列ピッチがばらついたヒートパイプにも容易に放熱フィンを取り付けることができるヒートシンクの製造方法を提供する。依って、ヒートパイプを接合する放熱基板に安価なホロー押出材やダイカスト材が使用でき、工業上顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態のヒートシンクの放熱フィンを一体の放熱基板に設けられた複数のヒートパイプに圧入して挿通する製造方法に用いた放熱フィンを示す斜視図。
【図2】図1に示した本発明の第1実施形態の製造方法に用いた放熱フィンの穴を一体の放熱基板に設けられた複数のヒートパイプに圧入して挿通するヒートシンクの製造方法の工程説明図(正面図)。
【図3】図1に示した本発明の第1実施形態の製造方法に用いた2穴の放熱フィンを2本のヒートパイプに取り付けたヒートシンクの展開図(平面図、正面図、側面図)。
【図4】本発明の第1実施形態の製造方法に用いた3穴の放熱フィンを3本のヒートパイプに取り付けたヒートシンクの展開図。
【図5】本発明の第2の実施形態の製造方法に用いた放熱フィンを示す斜視図。
【図6】本発明の第3の実施形態の製造方法に用いた放熱フィンを示す斜視図。
【図7】本発明の第4の実施形態の製造方法に用いた放熱フィンを示す斜視図。
【図8】従来のヒートシンクの展開図。
【図9】従来の放熱フィンの穴をヒートパイプに圧入して挿通する際の工程説明図(正面図)。
【符号の説明】
1 本発明に用いる放熱フィン
2 放熱フィンに開けた穴
3 ヒートパイプ
4 ヒートパイプの露出部
5 ホロー押出材からなる放熱基板
6 放熱基板のヒートパイプ挿通孔
7 電子部品が配される放熱基板面
11 従来の放熱フィン
Claims (5)
- 複数のヒートパイプが一体の放熱基板の複数のヒートパイプ挿通孔に半田付けにより接合されており、放熱フィンの穴の間隔よりヒートパイプの放熱基板への設置間隔が広くなっている前記ヒートパイプに、穴間に山状部を設けた放熱フィンを圧入して挿通するヒートシンクの製造方法において、放熱フィンの穴を前記ヒートパイプの頭部に位置させ、放熱フィンを下方へ押圧すると放熱フィンの穴が前記ヒートパイプの頭部に沿って外方に移動し、穴間に設けられた放熱フィンの山状部が低くなることにより、放熱フィンの穴の間隔が開いてヒートパイプを変形させずに前記ヒートパイプの間隔に一致した状態で放熱フィンを圧入して挿通することを特徴とするヒートシンクの放熱フィンを圧入して挿通する製造方法。
- 複数のヒートパイプが一体の放熱基板の複数のヒートパイプ挿通孔に半田付けにより接合されており、放熱フィンの穴の間隔よりヒートパイプの放熱基板への設置間隔が狭くなっている前記ヒートパイプに、穴間に山状部を設けた放熱フィンを圧入して挿通するヒートシンクの製造方法において、放熱フィンの穴を前記ヒートパイプの頭部に位置させ、放熱フィンを下方へ押圧すると放熱フィンの穴が前記ヒートパイプの頭部に沿って内方に移動し、穴間に設けられた放熱フィンの山状部が高くなることにより、穴の間隔が狭まって前記ヒートパイプの間隔に一致した状態で圧入を行なうことで、ヒートパイプを変形させずに放熱フィンをヒートパイプに圧入して挿通することを特徴とするヒートシンクの放熱フィンを圧入して挿通する製造方法。
- 複数のヒートパイプが一体の放熱基板の複数のヒートパイプ挿通孔に半田付けにより接合されており、前記ヒートパイプの放熱基板への設置間隔が、放熱フィンの穴の間隔と一致せずにばらついている場合の、放熱フィンの穴間に山状部を設けた放熱フィンを前記ヒートパイプに圧入して挿通するヒートシンクの製造方法において、放熱フィンの穴を前記ヒートパイプの頭部に位置させ、放熱フィンを前記ヒートパイプの頭部に沿って下方へ押圧すると、放熱フィンの穴間に設けられた山状部が低くなるか、高くなることにより、放熱フィンの穴が相互に外方または内方に移動して、放熱フィンの間隔のばらつきを吸収するように、ヒートパイプを変形させずに放熱フィンを圧入して挿通することで放熱フィンの寸法ばらつきを吸収することを特徴とするヒートシンクの放熱フィンを圧入して挿通する製造方法。
- 前記放熱フィンの穴間が山状に形成されている代わりに、曲線状、コルゲート状または網状に形成されていて、前記曲線状、コルゲート状または網状の各形状が低応力で変形可能なことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のヒートシンクの放熱フィンを圧入して挿通する製造方法。
- 放熱基板にホロー押出材やダイカスト材を使用することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載のヒートシンクの放熱フィンを圧入して挿通する製造方法。
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