JP4761648B2 - 工具ホルダー挟持装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、工具を付設する工具ホルダーの挟持装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来から、工作機械の主軸の先端部のテーパー孔に装着される工具ホルダーのプルスタッドを挟持する挟持装置として、例えば特開平9−76105号(以下、従来例という。)などが提案されているが、構造が複雑であり、業界においては簡易構造にして爪部材の円滑な作動を期待し得る挟持装置が要望されている。
【0003】
また、この従来例は爪部材の内面にプルスタッドの挟持を増力する為の凹凸部を精度よく形成しなければならず、この点においても製造が厄介である。
【0004】
本発明は、簡易構造にして爪部材によるプルスタッドの挟持及び開放を円滑に行い得る工具ホルダー挟持装置を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
【0006】
工作機械の主軸1のテーパー孔2に装着される工具ホルダー8のプルスタッド3を挟持開放し、前記テーパー孔2に連設される筒体4内に環状に配され先端に挟持部5bを有する複数の爪部材5と、この爪部材5を引動して先端側を縮径することで前記挟持部5bにより前記プルスタッド3を挟持し、且つ、前記爪部材5を押動して先端側を拡径することで前記挟持部5bによる前記プルスタッド3の挟持を解除するドローバ6とから成るものであって、前記ドローバ6には基端側程径小となるテーパー部Aが設けられ、一方、前記爪部材5には前記テーパー部Aと合致するテーパー部Bが設けられ、この両テーパー部ABにより前記プルスタッド3を挟持した状態の前記爪部材5の基端側を外方に押圧し前記筒体4に圧接させて前記挟持部5bによる前記プルスタッド3の挟持が増力するように構成されており、また、前記ドローバ6には押圧体7が設けられ、この押圧体7には先端側程拡開し、前記爪部材5の基端に当接するテーパー部Cが設けられ、前記ドローバ6を押動することで前記爪部材5を押動させるとともに、前記テーパー部Cを前記爪部材5の基端外方に当接させることにより、前記爪部材5の基端側を内方に押圧し、前記挟持部5bが前記筒体4から解放された際、前記挟持部5bによる前記プルスタッド3の挟持が強制的に解除されるように構成されていることを特徴とする工具ホルダー挟持装置に係るものである。
【0007】
また、請求項1記載の工具ホルダー挟持装置において、前記押圧体7のテーパー部Cに当接する前記爪部材5の基端は湾曲部D若しくは前記テーパー部Cと合致するテーパー部に形成されていることを特徴とする工具ホルダー挟持装置に係るものである。
【0008】
【発明の作用及び効果】
本発明は、ドローバ6を引動し爪部材5を引動すると、該爪部材5の挟持部5bによりプルスタッド3は挟持される。この状態で、更にドローバ6を引動すると、ドローバ6及び爪部材5に設けた一対のテーパー部A,Bによるテーパー作用によりプルスタッド3の挟持が増力される。
【0009】
また、ドローバ6を押動して爪部材5を押動すると、爪部材5の基端とテーパー部Cとのテーパー作用により、爪部材5の基端側は内方へ押圧されるとともに爪部材5の挟持部5bは筒体4による拘束から解放され、該挟持部5bによるプルスタッド3の挟持が強制的に解除される。
【0010】
よって、本発明によれば、簡易構造にして爪部材5によるプルスタッド3の挟持及び開放が円滑に行われ、また、従来例とは異なり、挟持の増力に作用するテーパー部Cは爪部材5の外側である為、それだけ高精度加工を簡易に行うことができるなど極めて商品価値の高い画期的な工具ホルダー挟持装置となる。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1〜5は本発明の実施例であり、以下に説明する。
【0012】
本実施例は、図1〜4に図示したように工作機械の主軸1の先端部のテーパー孔2に装着される工具ホルダー8のプルスタッド3を挟持開放し、前記テーパー孔2に連設される筒体4内に環状に配され先端に挟持部5bを有する4本の爪部材5と、該爪部材5を引動させて前記挟持部5bによりプルスタッド3を挟持し、且つ、該爪部材5を押動させて前記挟持部5bによるプルスタッド3の挟持を解除するドローバ6とから成るものである。
【0013】
以下、本実施例に係る構成各部について詳細な説明をする。
【0014】
筒体4は、図1〜4に図示したように適宜な金属製であり、この筒体4は主軸1に設けたテーパー孔2に連設されるものである。尚、図面は筒体4を主軸1のテーパー孔2に連設される孔部に設けた場合であるが、別体の筒体4を設けず、該孔部そのものを筒体4としても良いことはもちろんである。
【0015】
爪部材5は、図1〜5、特に図5に図示したように適宜な金属製の部材で構成したものであり、筒体4内に環状に配設し得るように構成されている。
【0016】
また、各爪部材5は、その先端部に内方及び外方に突出する挟持部5bが形成され、また、基端部にも内方及び外方に突出する突出部5aが形成され、また、中程には内方へ突出する中間突出部5cが形成されている。
【0017】
挟持部5bの外側には該挟持部5bを内方へ移動させるテーパー部Eが設けられ、また、内側にはプルスタッド3と係止する段部Fが設けられている。符号Iは受け面である。
【0018】
中間突出部5cにはドローバ6の先端外周面と当接する受け面Gが設けられている。
【0019】
突出部5aの先端側外面には筒体4の内面テーパーとテーパー嵌合するテーパー面Hが設けられ、また、このテーパー面Hの後方にはテーパー面Jが設けられ、更に、先端側内面にはドローバ6のテーパー部Aとテーパー嵌合するテーパー部Bが設けられ、また基端外面の押圧体7との当接部は湾曲部D(R状部)に設定されている(尚、R状部に代え、押圧体7のテーパー部Cに合致するテーパー部でも良い。)。
【0020】
尚、符号9は爪部材5を内方に付勢するスプリングである。
【0021】
ドローバ6は、図1〜4に図示したように適宜な金属製の部材で構成したものであり、主軸1に形成される筒体4内で適宜な手段(図示省略のシリンダー機構)により押引移動可能に設けられ、爪部材5の前記中間突出部5cを受ける受け部6a及び爪部材5の前記突出部5aと係止する係止部6bが設けられている。
【0022】
また、このドローバ6には環状の押圧体7が被嵌固着され、この押圧体7の先端部は先端側程拡開するテーパー部Cに形成されている。符号10は止めネジである。
【0023】
以上の構成から成る本実施例の作動について説明する。
【0024】
工具ホルダー8のプルスタッド3を爪部材5で挟持させる場合、まず、図示したように工具ホルダー8をテーパー孔2に配設し、この状態でドローバ6を引動(後退)させると、爪部材5は係止部6bによりドローバ6とともに引動され、爪部材5の挟持部5bの受け面Iが筒体4の先端内面を滑動して閉口動作し、挟持部5bはプルスタッド3に段部Fにより係合し、工具ホルダー8は引き寄せられ、爪部材5によりプルスタッド3は挟持される。
【0025】
更にドローバ6を引動させると、ドローバ6のテーパー部Aと爪部材5のテーパー部Bとテーパー面Hとのテーパー作用により該爪部材5の基部側は外方へ押圧されて筒体4に圧接されるとともに爪部材5の挟持部5bは内方にプルスタッド3を引き込むように擺動し、爪部材5によるプルスタッド3の挟持は増力される(図1参照)。
【0026】
工具ホルダー8のプルスタッド3に対する爪部材5の挟持を解除させる場合、まず、ドローバ6を押動(前進)させて前記テーパー部A,Bおよびテーパー面Hによるテーパー作用を解除し、押圧体7のテーパー部Cを爪部材5の基端の湾曲部Dに当接させ、更にドローバ6を押動させて該爪部材5を前方へ押動し、テーパー部Cのテーパー作用により爪部材5の基端側に内方への押動力を作用させ、爪部材5がテーパー面J(ストッパー面)に当接し、挟持部5bが筒体4の先端から突出して筒体4による拘束が解放され、該爪部材5の先端側は、テーパー部Bの基端縁を支点に外方へ押圧され、挟持部5bによるプルスタッド3の挟持が強制的に解除されることになる(図4参照)。
【0027】
本実施例は上述のように構成したから、爪部材5によるプルスタッド3の円滑な挟持及び解放が行われることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施例のプルスタッドを挟持した状態の説明図である。
【図2】 本実施例の爪部材の開口動作途中の説明図である。
【図3】 本実施例の爪部材の開口動作途中の説明図である。
【図4】 本実施例のプルスタッドの挟持を解除した状態の説明図である。
【図5】 本実施例の爪部材の説明図である。
【符号の説明】
1 主軸
2 テーパー孔
3 プルスタッド
4 筒体
5 爪部材
5b 挟持部
6 ドローバ
7 押圧体
8 工具ホルダー
A テーパー部
B テーパー部
C テーパー部
D 湾曲部
Claims (2)
- 工作機械の主軸のテーパー孔に装着される工具ホルダーのプルスタッドを挟持開放し、前記テーパー孔に連設される筒体内に環状に配され先端に挟持部を有する複数の爪部材と、この爪部材を引動して先端側を縮径することで前記挟持部により前記プルスタッドを挟持し、且つ、前記爪部材を押動して先端側を拡径することで前記挟持部による前記プルスタッドの挟持を解除するドローバとから成るものであって、前記ドローバには基端側程径小となるテーパー部Aが設けられ、一方、前記爪部材には前記テーパー部Aと合致するテーパー部Bが設けられ、この両テーパー部ABにより前記プルスタッドを挟持した状態の前記爪部材の基端側を外方に押圧し前記筒体に圧接させて前記挟持部による前記プルスタッドの挟持が増力するように構成されており、また、前記ドローバには押圧体が設けられ、この押圧体には先端側程拡開し、前記爪部材の基端に当接するテーパー部Cが設けられ、前記ドローバを押動することで前記爪部材を押動させるとともに、前記テーパー部Cを前記爪部材の基端外方に当接させることにより、前記爪部材の基端側を内方に押圧し、前記挟持部が前記筒体から解放された際、前記挟持部による前記プルスタッドの挟持が強制的に解除されるように構成されていることを特徴とする工具ホルダー挟持装置。
- 請求項1記載の工具ホルダー挟持装置において、前記押圧体のテーパー部Cに当接する前記爪部材の基端は湾曲部D若しくは前記テーパー部Cと合致するテーパー部に形成されていることを特徴とする工具ホルダー挟持装置。
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JP2001133309A JP4761648B2 (ja) | 2001-04-27 | 2001-04-27 | 工具ホルダー挟持装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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- 2001-04-27 JP JP2001133309A patent/JP4761648B2/ja not_active Expired - Lifetime
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