JP4761439B2 - スロットマシン - Google Patents

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Description

本発明は、スロットマシンにおけるリールの停止制御に関するものである。
従来のスロットマシンにおけるリールの停止制御としては、(1)ストップスイッチが操作された瞬間のリール位置に対応するリール停止位置を定めた停止位置決定テーブルを参照する方式(方式1)と、(2)ストップスイッチが操作されるごとに、その瞬間のリール位置からリール停止位置を検索してそのリール停止位置にリールを停止させる方式(方式2)とが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−46286号公報
しかし、前述の従来の技術において、方式1では、ストップスイッチが操作されたときは、そのリールに対応する停止位置決定テーブルを参照するだけで良いので、停止制御に係る処理時間が短くて済むというメリットを有するが、全ての当選役に対応する停止位置決定テーブルを持たなくてはならず、メモリの記憶容量が大きくなってしまうという問題がある。
一方、方式2では、停止位置決定テーブルを持たないので、メモリの記憶容量が小さくて済むというメリットを有するが、ストップスイッチが操作されるごとにリールの停止位置を検索するため、その処理には所定時間を要するので、ストップスイッチが操作された瞬間からリールが停止するまでの時間が短い場合には、処理が間に合わないおそれがあるという問題がある。
したがって、本発明が解決しようとする課題は、メモリの記憶容量を大きくすることなく、ストップスイッチが操作された瞬間からリールが停止するまでの時間が短い場合であっても、リールの停止制御を行うようにすることである。
本発明は、以下の解決手段によって、上述の課題を解決する。
請求項1の発明は、複数種類の図柄を表示した複数のリールと、複数の前記リールの回転を開始させるためのスタートスイッチと、複数の前記リールに対応して複数設けられ、対応する前記リールの回転を停止させるためのストップスイッチと、前記スタートスイッチが操作されたときに、複数の前記リールを回転させるとともに、前記ストップスイッチが操作されたときに、そのストップスイッチに対応する前記リールを停止制御するリール制御手段とを備え、前記リール制御手段は、前記スタートスイッチが操作されたときは前記リールの回転を開始して所定の定速に到達するまで前記リールを加速し、前記定速に至ったときは前記ストップスイッチの操作の受付けを許可し、前記ストップスイッチが操作されたときは減速を経て前記リールを停止制御し、特定の前記リールについて、前記スタートスイッチが操作された時から最初の前記ストップスイッチの操作の受付けを許可するまでの間に、前記ストップスイッチが操作された瞬間の全てのリール位置に対応する停止位置をそれぞれ検索するとともに、これらの停止位置をメモリに格納し、その後、前記ストップスイッチの操作の受付けを許可するように制御し、特定の前記リールに係る前記ストップスイッチが操作される前に、特定の前記リール以外の非特定リールに係る前記ストップスイッチが操作されたときは、その非特定リールを停止制御するとともに、その時から次の前記ストップスイッチの操作の受付けを許可するまでの間に、前記非特定リールの停止位置を踏まえて特定の前記リールの前記停止位置を再度検索し、それまで前記メモリに格納された前記停止位置に代えて、新たに検索した前記停止位置を前記メモリに格納し、その後、前記ストップスイッチの操作の受付けを許可するように制御し、特定の前記リールに対応する前記ストップスイッチが操作されたときは、その瞬間のリール位置を検知し、そのリール位置に対応する停止位置を、前記メモリから読み取り、その停止位置にリールが停止するように制御することを特徴とする。
請求項2の発明は、前記リール制御手段は、前記ストップスイッチが操作されたときに、そのストップスイッチに対応する前記リールを、前記ストップスイッチが操作された時から前記リールを停止させるまでの前記リールの移動制御量が第1の値以内に設定された第1停止制御、又は前記ストップスイッチが操作された時から前記リールを停止させるまでの前記リールの移動制御量が前記第1の値より小さい値である第2の値以内に設定された第2停止制御によって停止制御し、前記リールの停止制御を前記第1停止制御とするか、又は前記第2停止制御とするかを選択する停止制御選択手段備え、前記停止制御選択手段は、通常状態では前記第1停止制御を実行するとともに、通常状態中に前記第2停止制御を実行するための条件が満たされたときは、その終了条件を満たすまで、少なくとも1つの前記リールに対して前記第2停止制御を実行し、前記リール制御手段は、前記第2停止制御が実行される前記リールについて、前記スタートスイッチが操作された時から最初の前記ストップスイッチの操作の受付けを許可するまでの間に、前記ストップスイッチが操作された瞬間の全てのリール位置に対応する停止位置をそれぞれ検索するとともに、これらの停止位置をメモリに格納し、その後、前記ストップスイッチの操作の受付けを許可するように制御し、前記第2停止制御に係る前記リールに対応する前記ストップスイッチが操作されたときは、その瞬間のリール位置を検知し、そのリール位置に対応する停止位置を、前記メモリから読み取り、その停止位置にリールが停止するように制御することを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項2に記載のスロットマシンにおいて、前記リール停止制御手段は、全ての前記リールに対して、前記停止位置を検索するとともに前記メモリに格納し、前記第1停止制御により前記リールを停止制御する場合において、そのリールの前記ストップスイッチが操作されたときは、前記メモリに格納された前記停止位置を読み取り、その停止位置にリールが停止するように制御することを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項2又は請求項3に記載のスロットマシンにおいて、前記第2停止制御が実行される遊技では、少なくとも1つの前記リールで前記第2停止制御を実行し、他の少なくとも1つ前記リールで前記第1停止制御を実行することを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項4に記載のスロットマシンにおいて、前記第2停止制御が実行される遊技において、前記第2停止制御に係る前記ストップスイッチが操作される前に前記第1停止制御に係る前記ストップスイッチが操作されたときは、前記第1停止制御によってそのリールを停止制御するとともに、その時から次の前記ストップスイッチの操作の受付けを許可するまでの間に、そのリールの停止位置を踏まえて前記第2停止制御に係る前記リールの前記停止位置を再度検索し、それまで前記メモリに格納された前記停止位置に代えて、新たに検索した前記停止位置を前記メモリに格納し、その後、前記ストップスイッチの操作の受付けを許可するように制御することを特徴とする。
(作用)
請求項1の発明においては、特定のリールについて、スタートスイッチが操作された時から最初のストップスイッチの操作の受付けを許可するまでの間に、ストップスイッチが操作された瞬間の全てのリール位置に対応する停止位置がそれぞれ検索される。次いで、その検索が終了すると、これらの停止位置はメモリに格納(記憶)される。そして、特定のリールに対応するストップスイッチが操作されたときは、その瞬間のリール位置が検知され、そのリール位置に対応する停止位置が、メモリから読み取られ、その停止位置にリールが停止制御される。
したがって、特定のリールについて、ストップスイッチが操作された時からリールを停止させるまでの時間が短い場合であっても、それ以前に、ストップスイッチが操作された瞬間の全てのリール位置に対応する停止位置をそれぞれ検索しておくことで、その特定のリールを短い時間内で正しく停止制御することができる。
また、特定のリールに係るストップスイッチが操作される前に、特定のリール以外の非特定リールに係るストップスイッチが操作されたときは、その非特定リールが停止制御される。さらに、その時から次のストップスイッチの操作の受付けを許可するまでの間に、非特定リールの停止位置を踏まえて、特定のリールの停止位置が再度検索される。そして、それまでメモリに格納された停止位置に代えて、新たに検索した停止位置がメモリに格納される。
したがって、特定のリールの停止位置が、非特定リールの停止によって変化した場合であっても、非特定リールの停止制御が実行されている間の時間を利用して、特定のリールの停止位置を再度検索する時間を持つことができる。
なお、以下の実施形態では、特定のリールは、左リール31に相当する。また、CB遊技中で役の非当選時にのみ、上記特定のリールの停止制御が行われる。
また、請求項2の発明においては、リールの停止制御は、ストップスイッチが操作された時からリールを停止させるまでの前記リールの移動制御量が第1の値以内に設定された第1停止制御、又はその第1の値より小さい値である第2の値以内に設定された第2停止制御によって行われる。そして、第2停止制御が行われるときは、第2停止制御が実行されるリールについて、スタートスイッチが操作された時から最初のストップスイッチの操作の受付けを許可するまでの間に、ストップスイッチが操作された瞬間の全てのリール位置に対応する停止位置がそれぞれ検索される。次いで、その検索が終了すると、これらの停止位置はメモリに格納(記憶)される。そして、第2停止制御に係るリールに対応するストップスイッチが操作されたときは、その瞬間のリール位置が検知され、そのリール位置に対応する停止位置が、メモリから読み取られ、その停止位置にリールが停止制御される。
したがって、第2停止制御が行われるリールについて、ストップスイッチが操作された時からリールを停止させるまでの時間が短い場合であっても、それ以前に、ストップスイッチが操作された瞬間の全てのリール位置に対応する停止位置をそれぞれ検索しておくことで、そのリールを短い時間内で正しく停止制御することができる。なお、以下の実施形態では、第2停止制御が行われるリールは、左リール31に相当する。また、CB遊技中で役の非当選時に第2停止制御が行われる。
さらにまた、請求項3の発明においては、全てのリールに対して、停止位置がメモリに格納される。したがって、本実施形態では実施していないが、全てのリールについて第2停止制御を実行するときであっても、本発明を適用することができる。
さらに、請求項5の発明においては、第2停止制御が実行される前に第1停止制御が実行されることで、メモリに格納された(第2停止制御に係るリールの)停止位置が変更されたときは、その第1停止制御が実行されている時から次のストップスイッチの受付けを許可するまでの間の時間を利用して第2停止制御に係るリールの停止位置が再度検索され、メモリに格納される。したがって、第2停止制御に係るリールの停止位置が、第1停止制御に係るリールの停止によって変化した場合であっても、その第1停止制御が実行されている間の時間を利用して停止位置を再度検索する時間を持つことができる。
本発明によれば、ストップスイッチが操作される前の時間を利用して、事前に、ストップスイッチが操作された瞬間の全てのリール位置に対応する停止位置をそれぞれ検索するとともに、これらの停止位置をメモリに格納しておく。そして、そのリールが停止制御される際に、ストップスイッチが操作された瞬間のリール位置を検知し、そのリール位置に対応する停止位置をメモリから読み取ってその位置でリールを停止させるようにしたので、ストップスイッチが操作された瞬間から実際にリールが停止するまでの時間が短い場合であっても、メモリの記憶(格納)容量を大きくすることなく、リールの停止制御を行うことができる。
以下、図面等を参照して、本発明の一実施形態について説明する。図1は、本実施形態におけるスロットマシン10の制御の概略を示すブロック図である。
(遊技制御手段)
スロットマシン10の遊技制御手段60は、スロットマシン10の遊技の進行や演出等を含むスロットマシン10全体を統括制御する手段であり、役の抽選、リール31の駆動制御、及び入賞時の払出し等の遊技の進行や、演出の出力等を制御するものである。遊技制御手段60は、制御基板上に設けられており、演算等を行うCPU、遊技の進行等に必要なプログラムや演出用のデータ等を記憶しておくROM、CPUが各種の制御を行うときに取り込んだデータ等を一時的に記憶しておくRAM等を備える。
(ベットスイッチ、スタートスイッチ、ストップスイッチ)
図1に示すように、遊技制御手段60の入力側(図1中、左側)には、ベットスイッチ40、スタートスイッチ41、及びストップスイッチ42が電気的に接続されている。
ベットスイッチ40は、遊技者が貯留メダルを投入するときに操作するスイッチであって、その操作によって有効ラインが有効化されるスイッチである。なお、図1では、メダル投入口を図示していないが、メダル投入口は、ベットスイッチ40と同様に、有効ラインを有効化するために実際にメダルを投入する部分である。
また、スタートスイッチ41は、リール31を始動させるときに遊技者が操作するスイッチである。
さらにまた、ストップスイッチ42は、3つのリール31に対応して3つ設けられ、対応するリール31を停止させるときに遊技者が操作するスイッチである。
(モータ、リール)
遊技制御手段60の出力側(図1中、右側)には、以下に示すモータ32等の周辺機器が電気的に接続されている。
モータ32は、リール31を回転させるためのものであり、リール31の回転中心部に連結され、遊技制御手段60によって制御される。
リール31は、リング状のものであって、その外周面には複数種類の図柄(役に対応する図柄の組合せを構成している図柄等)を印刷したリールテープを貼付したものである。
リール31は、本実施形態では並列に3つ設けられている。また、各リール31は、スロットマシン10のフロントパネルに設けられた表示窓(図示せず)から、上下に連続する3図柄が見えるように配置されている。よって、スロットマシン10の表示窓から、合計9個の図柄が見えるように配置されている。
そして、スタートスイッチ41が操作されると、そのときに発生する信号が遊技制御手段60に入力される。遊技制御手段60(具体的には、後述するリール制御手段64)は、この信号を受信すると、全てのモータ32を駆動制御して、全てのリール31を回転させるように制御する。このようにしてリール31がモータ32によって回転されることで、リール31上の図柄は、所定の速度で表示窓内で上下方向に移動表示される。
また、ストップスイッチ42が操作されると、そのときに発生する信号が遊技制御手段60に入力される。遊技制御手段60(具体的には、後述するリール制御手段64)は、この信号を受信すると、そのストップスイッチ42に対応するモータ32を駆動制御して、そのモータ32に係るリール31の停止制御を行う。
ここで本実施形態では、リール31は、上記のように3つ(左、中、右)が設けられており、これに対応して、ストップスイッチ42は、左、中、右の3つが設けられている。すなわち、左ストップスイッチ42に対応するリール31は左リール31であり、中ストップスイッチ42に対応するリール31は中リール31であり、右ストップスイッチ42に対応するリール31は右リール31である。
(ランプ、スピーカ、画像表示装置)
さらにまた、遊技制御手段60の出力側には、ランプ21、スピーカ22、及び画像表示装置23の演出出力機器が電気的に接続されている。なお、演出出力機器は、これらに限定されるものではない。
ランプ21は、スロットマシン10の演出用のランプであり、所定の条件を満たしたときに、それぞれ所定のパターンで点灯する。なお、ランプ21には、各リール31の内周側に配置されたバックランプ(図示せず)や、スロットマシン10の筐体前面に配置され、役の入賞時等に点滅する上部ランプ及びサイドランプ(図示せず)等が含まれる。
また、スピーカ22は、遊技中に各種の演出を行うべく、所定の条件を満たしたときに、所定のサウンドを出力するものである。
さらにまた、画像表示装置23は、液晶画像表示装置やドットディスプレイ等からなるものであり、遊技中に各種の演出画像や所定の情報等を表示するものである。
遊技の開始時には、遊技者は、ベットスイッチ40を操作して予め貯留されたメダルを投入するか、又はメダル投入口からメダルを投入して有効ラインを設定するとともに、スタートスイッチ41をオンする。スタートスイッチ41がオンされることで有効ライン数が確定するとともに、全リール31が始動(回転が開始)される。
そして、遊技者は各ストップスイッチ42を押すことで各リール31の回転を停止させる。全てのリール31の停止時に、有効ライン上のリール31の図柄の組合せが予め定められた何らかの役の図柄の組合せと一致し、その役の入賞となったときは、成立役に応じてメダルの払出し等が行われる。
(図柄組合せライン、有効ライン)
図示しないが、スロットマシン10の表示窓を含む部分には、図柄組合せライン(有効ライン)が設けられている。
ここで、「図柄組合せライン」とは、リール31の停止時における図柄の並びラインであって図柄の組合せを形成させるラインである。本実施形態では、水平方向の中段、上段及び下段にそれぞれ設けられたラインと、右下がり及び左下がりの斜め方向の各ラインの合計5本から構成されている。そして、各リール31の上下に連続する3図柄は、それぞれ1以上の図柄組合せライン上に位置している。
さらに、5本の図柄組合せラインの中から、有効ラインと無効ラインとが設定される。
ここで、「有効ライン」とは、いずれかの役に対応する図柄の組合せがそのラインに停止したときに、その役の入賞となるラインである。
一方、「無効ライン」とは、図柄組合せラインのうち、有効ラインとして設定されないラインであって、いずれかの役に対応する図柄の組合せがそのラインに停止した場合であっても、その役に応じた利益の付与(メダルの払出し等)を行わないラインである。すなわち、無効ラインは、そもそも図柄の組合せの成立対象となっていないラインである。
ここで、本実施形態では、1遊技でのメダル投入枚数は、1枚、2枚又は3枚の場合がある。そして、メダル投入枚数が1枚であるときには、水平方向中段の図柄組合せライン(1本)が有効ラインに設定されるとともに残りの4本の図柄組合せラインが無効ラインに設定される。また、メダル投入枚数が2枚であるときには、水平方向中段、上段及び下段の図柄組合せライン(合計3本)が有効ラインに設定されるとともに他の2本の図柄組合せラインが無効ラインに設定される。さらにまた、メダル投入枚数が3枚であるときには、全ての図柄組合せライン(合計5本)が有効ラインに設定され、無効ラインは存在しない。
遊技制御手段60は、以下の役抽選手段61等を備える。なお、本実施形態における以下の各手段は例示であり、遊技制御手段60は、本実施形態で示した手段に限定されるものではない。
(役、役抽選手段)
役抽選手段61は、役(1BB、2BB、RB、CB、小役及びリプレイ)の抽選を行うものである。
図2は、本実施形態における役の種類、及び当選確率を示す図である。本実施形態における役の種類としては、1BB、2BB、RB、CB、小役及びリプレイが設けられている。
ここで、1BBは、1BB遊技に移行させる役であり、2BBは、2BB遊技に移行させる役である。また、RBは、RB遊技に移行させる役である。さらにまた、CBは、CB遊技(役の非当選時には第2停止制御が実行される遊技)に移行させる役である。これらの1BB遊技、2BB遊技、RB遊技及びCB遊技については後述する。
さらに、小役とは、予め定められた枚数のメダルが払い出される役であり、本実施形態では、小役1及び小役2の2種類が設けられている。
また、リプレイとは、再遊技役であって、メダルの投入なしに次遊技(再遊技)が行える役である。なお、遊技状態に応じて、当該遊技で投入したメダル枚数を維持した再遊技が行える場合と、当該遊技で投入したメダル枚数と異なるメダル枚数による再遊技が行える場合との双方が挙げられる。
さらにまた、役は、遊技状態ごとに、それぞれ定められている。図2に示すように、遊技状態ごとに、後述する役抽選テーブル62が設けられている。
例えば1BB遊技中及びRB遊技中は、小役1及び小役2のみの抽選が行われる。
また、2BB遊技中の役として、RB、CB、小役及びリプレイが設けられている。
この2BB遊技でCBに当選すると、次遊技では、1遊技のみ、CB遊技が行われる。本実施形態のCB遊技では、小役は抽選されない。ただし、CB遊技中は、役の抽選とは無関係に遊技者の技量によって小役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることが可能に制御される。
さらにまた、図2では図示しないが、以上の各種の役に対応する、リール31の図柄の組合せが予め定められており、全てのリール31の停止時に、予め定められたいずれかの役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止し、その役の入賞となったときは、予め定められた枚数のメダルが払い出される。
役抽選手段61は、例えば、役抽選用の乱数発生手段(ハードウェア乱数等)と、この乱数発生手段が発生する乱数を抽出する乱数抽出手段と、乱数抽出手段が抽出した乱数値に基づいて、役の当選の有無及び当選役を判定する判定手段とを備えている。
役抽選手段61の乱数発生手段は、所定の領域(例えば10進法で0〜65535)の乱数を発生させる。乱数抽出手段は、乱数発生手段によって発生した乱数を、所定の時、本実施形態では遊技者によりスタートスイッチ41がオン(操作)された時に抽出する。判定手段は、乱数抽出手段により抽出された乱数値を、後述する役抽選テーブル62と照合することにより、その乱数値が属する領域に対応する役を決定する。例えば、抽出した乱数値が1BBの当選領域に属する場合は、1BBの当選と判定し、非当選領域に属する場合は、非当選と判定する。
役抽選手段61は、図2に示すように、例えば通常遊技中は、1BB、2BB、RB、CB、小役、リプレイ及び非当選の中から、抽出した乱数値に基づいて、当選の有無及び当選役を判定する。
(役抽選テーブル)
役抽選テーブル62は、図2に示すように、抽選される役の種類と、各役の当選確率とを定めたものである。また、役抽選テーブル62は、遊技状態ごと(通常遊技中、1BB遊技中及びRB遊技中、2BB遊技中、CB遊技中ごと)に、特有の役抽選テーブル62を備えている。
各役抽選テーブル62は、それぞれ所定の範囲の抽選領域を有するとともに、この抽選領域は、各役の当選領域及び非当選領域に分けられているとともに、抽選される役が、予め設定された当選確率となるように所定の割合に設定されている。
なお、図示しないが、各役の当選領域及び非当選領域は、出玉率の設定値(設定1〜設定6の6段階)ごとに定められており、図2に示す各役の当選確率は、出玉率の設定値が定められたときの1つの例を挙げている。
本実施形態では、役抽選テーブル62として、役抽選テーブル62a、62b、62c及び62dの4種類が設けられている。
役抽選テーブル62aは、通常遊技で用いられる役抽選テーブル62である。
また、役抽選テーブル62bは、1BB遊技中及びRB遊技中で使用される役抽選テーブル62であり、小役のみの当選確率が定められたものである。
さらにまた、役抽選テーブル62cは、2BB遊技中に用いられる役抽選テーブル62である。
さらに、役抽選テーブル62dは、CB遊技中に用いられる役抽選テーブル62であり、小役の当選確率については定められていない。ただし、RB、CB及びリプレイについては定められている。
なお、役抽選テーブル62a又は62cが用いられている遊技中(通常遊技中又は2BB遊技中)にCBに当選したときは、そのCB遊技では、役抽選テーブル62dが用いられる。
(当選持越し手段)
当選持越し手段63は、1BB、2BB、及びRBに当選したときに、それぞれ当選した役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するまで(当選した役が入賞するまで)の遊技において、その役の当選を次遊技以降に持ち越すように制御するものである。
このように、本実施形態では、役に当選した遊技でその役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止しなかったときは、次遊技以降に持ち越される役と、持ち越されない役とが定められている。
そして、持ち越される役としては、1BB、2BB及びRBが挙げられる。これらの役に当選したときは、その役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止し、その役の入賞となるまでの遊技において、その役の当選を次遊技以降に持ち越すように制御される。
これに対し、役抽選手段61による役の抽選において、上記1BB、2BB及びRB以外の役に当選したときは、当該遊技でのみその当選役が有効となり、その当選は次遊技以降に持ち越されない。すなわち、これらの役が当選した遊技では、その当選した役が入賞可能にリール31が停止制御されるが、その当選役の入賞の有無にかかわらず、その遊技の終了時に、その当選役に係る権利は消滅する。
また、本実施形態では、1BB、2BB、及びRBのいずれにも当選していない遊技状態(通常遊技中)は、これらの役を含めて役の抽選が行われるが、1BB、2BB、又はRBのいずれかに当選したときは、その当選した役が入賞するまでの遊技では、これらの役を除いて役の抽選が行われる。
(リール制御手段)
リール制御手段64は、スタートスイッチ41が操作されたときに、全てのリールの回転を開始するとともに、ストップスイッチ42が操作されたときに、モータ32を駆動制御して、リールの停止制御の範囲内において、そのストップスイッチ42に対応するリール31を停止させるように制御するものである。
ここで、「リール31の停止制御の範囲内」とは、ストップスイッチ42が操作された瞬間から実際にリール31が停止するまでのリール31の移動量(回転量)を意味し、特に本実施形態では、原則として、(1)ストップスイッチ42が操作された時(瞬間)からリール31を停止させるまでのリール31の移動制御量がその図柄を含めて5図柄以内、又は(2)ストップスイッチ42が操作された時(瞬間)からリール31を停止させるまでの停止制御時間が190ms以内である。以下、この停止制御を第1停止制御と称する。
また、CB遊技中であって役の非当選時における「リール31の停止制御の範囲内」とは、左リール31については、(1)ストップスイッチ42が操作された時(瞬間)の図柄から1図柄分だけ移動制御した図柄、又は(2)ストップスイッチ42が操作された時(瞬間)からリール31を停止させるまでの停止制御時間が75ms以内である。以下、この停止制御を第2停止制御と称する。
なお、CB遊技中であって役の非当選時における中リール31及び右リール31については、上記と同様に、第1停止制御が実行される。また、CB遊技中であっても役の当選時は、左リール31を含む全てのリール31について、第1停止制御が実行される。さらにまた、CB遊技中以外は、左リール31を含む全てのリール31について、第1停止制御が実行される。
図3は、リールの回転が開始されるときから、停止に至るまでの時間(t)と(回転)速度(v)との関係を示す図である。
先ず、スタートスイッチ41が操作されたときは、リール31の回転を開始して所定の定速v1に到達するまでリール31を加速する(図中、0〜A時間)。そして、定速v1に至ったときはストップスイッチ42の操作の受付けを許可する。図3では、定速v1に至る時間がA時間であるので、A時間の経過後にストップスイッチ42の操作の受付けが許可される。
そして、ストップスイッチ42が操作されると、リールの停止制御が行われる。図3では、A+B時間の経過時にストップスイッチ42が操作された場合を図示している。そして、リール31は、減速時間C又はDを経て停止される。減速時間Cは、第2停止制御に係るものであり、75ms以内を示している。これに対し、減速時間Dは、第1停止制御に係るものであり、190ms以内を示している。
また、リール制御手段64は、以下の停止制御選択手段64a、停止位置決定テーブル64b、及びメモリ64cを備える。
(停止制御選択手段)
停止制御選択手段64aは、遊技中において、リール31の停止制御を、上述の第1停止制御とするか又は第2停止制御とするかを選択するものである。具体的には、当該遊技がCB遊技中であるか否か、及びCB遊技中であって役の非当選時か否かを判別し、CB遊技中であって役の非当選時は、左リール31に対しては、第2停止制御を選択し、中リール31及び右リール31については第1停止制御を選択するように制御する。
また、CB遊技中以外、及びCB遊技中であって役の当選時は、全てのリール31に対して、第1停止制御を選択する。
さらにまた、停止制御選択手段64aによる選択は、毎遊技ごとに、遊技の開始前に行う。
(停止位置決定テーブル)
停止位置決定テーブル64bは、第1停止制御が行われるときは全ての条件で用いられ、役抽選手段61による役の抽選結果と、ストップスイッチ42が操作された瞬間のリール31の位置とから、リール31の停止位置(停止図柄)を定めたものである。
停止位置決定テーブル64bは、各役ごとに対応して設けられ、1BB、2BB、RB、又はCBの当選時にそれぞれ用いられる1BBテーブル、2BBテーブル、RBテーブル、又はCBテーブルと、小役1又は小役2の当選時にそれぞれ用いられる小役1テーブル又は小役2テーブルと、リプレイの当選時に用いられるリプレイテーブルと、非内部中において非当選時に用いられる非当選テーブルとを備える。
1BBテーブルは、当該遊技で1BBに当選したこと、又は当該遊技以前の遊技で1BBに当選し、かつ当該遊技では非当選であることを条件として用いられ、リール31の停止制御の範囲内(第1停止制御の範囲内、すなわち上述した5図柄以内又は190ms以内)において、1BBに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるとともに、1BB以外の役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させないように、リール31の停止時の図柄の組合せを定めたものである。
また、2BBテーブル、及びRBテーブルについても上記と同様であり、上記の1BBテーブルの「1BB」を、それぞれ「2BB」、「RB」と読み替えものとなる。
さらにまた、CBテーブルは、当該遊技でCBに当選したことを条件として用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、当選したCBに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるとともに、当選したCB以外の役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させないように、リール31の停止時の図柄の組合せを定めたものである。
さらに、小役1、小役2、リプレイについても上記と同様であり、上記のCBテーブルの「CB」を、それぞれ「小役1」、「小役2」、「リプレイ」と読み替えものとなる。
また、非当選テーブルは、1BB、2BB及びRBの当選を持ち越していない非当選時の遊技で用いられ、いずれかの役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止しないように、リール31の停止時の図柄の組合せを定めたものである。
これらの停止位置決定テーブル64bは、CB遊技中であって役の非当選時以外の遊技では、全ての(左、中及び右)リール31で用いられる。また、CB遊技中であって役の非当選時は、中リール31及び右リール31で用いられる。なお、CB遊技中であって役の非当選時は、左リール31については、停止位置決定テーブル64bが用いられず、後述するメモリ64cを参照する停止制御が行われる。
以上の停止位置決定テーブル64bは、所定の記憶素子(ROM等)に格納されている。そして、停止制御選択手段64aにより第1停止制御が選択された遊技では、役抽選手段61による役の抽選が行われると、その役の抽選結果に対応する(当選役に応じた)停止位置決定テーブル64bが選択される。図3においては、ストップスイッチ42が操作された後(時間A+Bの経過後)に、減速時間D内に、停止位置決定テーブル64bを用いて停止位置を決定し、その位置でリール31を停止させる。
なお、第1停止制御の場合におけるリールの停止制御の範囲内は、上述した通り、ストップスイッチ42が操作された瞬間の図柄を含めて5図柄以内に設定されているので、全ての停止位置決定テーブル64bでは、ストップスイッチ42が操作された瞬間から5図柄先までの図柄の中には、必ず停止可能な図柄が存在するように設定されている。
(メモリ)
メモリ64cは、第1に、左リール31について、図柄配列データを格納(記憶)する記憶素子(RAM等)である。ここで、「図柄配列データ」とは、各図柄番号に対応する図柄の種類を特定したものであり、左リール31を停止制御するときに参照されるものである。
本実施形態の図柄番号としては、左リール31の外周に配列された図柄数である21個に対応して、図柄番号0〜20が設けられている。そして、これら各図柄番号0〜20に対応する図柄の種類が特定されている。例えば図柄番号1の図柄は「7」、図柄番号2の図柄は「チェリー」、・・のように特定されている。
また、リール制御手段64は、第2停止制御が行われるときの左リール31について、ストップスイッチ42が操作された瞬間のリール位置(有効ライン上の図柄)に対する停止位置(その有効ラインに停止させるべき図柄)を検索(算出)し、その停止位置をメモリ64cに格納するように制御する。
すなわち、メモリ64cは、第2に、左ストップスイッチ42が操作された瞬間の左リール位置(21個)に対する停止位置を格納するものである。
本実施形態では、ストップスイッチ42が操作された瞬間の左リール位置は、21通りあるので、これら21通りの全てのリール位置に対し、その位置でストップスイッチ42が操作されたときは、それぞれどの位置で左リール31を停止させるべきかを、図柄配列データを用いて検索し、それをメモリ64cに格納する。
例えば、左リール31の図柄を、M0、M1、M2、・・、M20と仮定する(リール31の回転時に、有効ライン上の図柄がM0、M1、・・となる方向)。
そして、ストップスイッチ42が操作される瞬間の各図柄に対して停止図柄を検索し、それをメモリ64cに書き込む。
例えば、ストップスイッチ42が操作された瞬間の有効ライン上の図柄がM1であると仮定した場合において、リール制御手段64は、その有効ラインにM1の図柄を停止させることが可能であるか否かを判別する。
そして、図柄M1が停止可能であると判別したときは、その有効ラインに停止させるべき図柄を図柄M1に決定し、それをメモリ64cに書き込む。一方、図柄M1が停止不可能であると判別したときは、次の図柄である図柄M2を、その有効ラインに停止可能であるか否かを判別する。このような判別を順次行っていき、左リール31の全ての位置(21通り)に対して停止させるべき図柄を特定し、それをメモリ64cに書き込む。
ここで、第2停止制御の場合における停止制御の範囲内は、上述のように、ストップスイッチ42が操作された瞬間の図柄を含めて2図柄以内(ストップスイッチ42が操作された瞬間の有効ライン上の図柄、及びその次の図柄)に設定されているので、この図柄の中には、必ず停止可能なリール位置(図柄)が存在するように設定されている。したがって、上記の例の場合には、図柄M1又は図柄M2が(有効ライン上の)停止図柄として決定される。
なお、本実施形態では、有効ライン数は複数本あるので、より正確には、例えば図柄M1、M2及びM3がそれぞれ有効ラインに位置する瞬間にストップスイッチ42が操作されたときの有効ライン上の停止図柄は図柄M2、M3及びM4、等のように決定される。
ただし、本実施形態では、説明の簡素化のため、有効ラインに位置する図柄を1つとして説明する。
また、上述の停止図柄の検索及びメモリ64cへの格納は、第2停止制御に係る場合のみであり、第1停止制御時には行われない。第1停止制御については、上述のように、いずれかの停止位置決定テーブル64cが用いられる。
そして、上述のように制御するのは、以下の理由による。
第1に、第1停止制御が行われるときの左、中及び右リール31については、上述の停止位置決定テーブル64bが予め格納されているが、さらにこれに加えて第2停止制御が行われるときの全ての停止位置決定テーブル64bを設けると、記憶容量が増大するからである。
また第2に、第2停止制御が行われるときは、ストップスイッチ42が操作されてから75ms以内に左リール31を停止させなければならず、ストップスイッチ42の操作後に停止図柄を検索する時間的余裕がないので、予め停止図柄を検索しておき、ストップスイッチ42が操作された瞬間にメモリ64cから停止図柄を読み取り、その停止図柄を有効ライン上に停止させる必要があるからである。
さらにまた、第2停止制御が行われる遊技において、左リール31の停止図柄の検索及びメモリ64cへの格納は、先ず第1に、スタートスイッチ41が操作されたときから最初のストップスイッチ42の受付けが可能になるまでの間(図3における時間0〜Aまでの間)に行われる。なお、スタートスイッチ41が操作されたときから最初のストップスイッチ42の受付けが可能になるまでの時間は、例えば247.34ms程度である。そして、当該遊技において、最初に左リール31に係るストップスイッチ42が操作されたときは、メモリ64cに格納されている停止位置に従うように所定の図柄を有効ラインに停止させる。
例えば、ストップスイッチ42が操作されたときに、その瞬間のリール位置を検知し、そのリール位置に対応する停止位置を、メモリ64cから読み取る。そして、その停止位置となるようにリール31を停止制御する。
その後、中リール31及び右リール31に係るストップスイッチ42が操作されたときは、停止位置決定テーブル64bを用いて、そのストップスイッチ42に係るリール31を第1停制御によって停止位置(停止位置決定テーブル64bに定められている位置)に停止制御する。
これに対し、第2停止制御が行われる遊技において、最初に中リール又は右リール31に係るストップスイッチ42が操作されたときは、当該遊技での役の抽選結果に基づく所定の停止位置決定テーブル64bを用いて、そのストップスイッチ42に対応する中リール又は右リール31の停止位置を決定し、その決定した位置にその中リール31又は右リール31を停止制御する。
ここで、左リール31より先に中リール31又は右リール31が停止したときは、それに伴って、左リール31の停止位置がそれまでに決定されていた停止位置と異なる場合がある。したがって、この場合には、その中リール31又は右リール31が停止制御される190ms以内の間(図3中、時間Dの間)及び次のストップスイッチ42の操作の受付けが可能となるまでの時間(例えば、時間D(190ms)を含めて202.64ms程度)に、左リール31の停止位置の検索を再度行う。そして、それまでメモリ64cに格納されていた停止位置に代えて、新たな停止位置をメモリ64cに書き込む。
なお、中リール31及び右リール31が停止制御されるときは、実際にリール31が停止する以前に、すなわち中リール31又は右リール31を停止させようとするときに、中リール31又は右リール31の停止(予定)位置がわかっているので、実際に中リール31又は右リール31が停止する前に、左リール31の停止位置の検索を行うことができる。
そして、2番目に、左リール31に係るストップスイッチ42が操作されたときは、最初に左リール31が操作されたときと同様に、ストップスイッチ42が操作された瞬間のリール位置に対応する停止位置(1回書き換えられた停止位置)をメモリ64cから読み取り、その停止位置で左リール31を停止させるように制御する。
これに対し、2番目に、中リール31又は右リール31に係るストップスイッチ42が操作されたとき(未だ左リール31が停止していないとき)は、その中リール又は右リール31について、停止位置決定テーブル64bを用いて停止位置を決定し、その決定した位置にその中リール31又は右リール31を停止制御する。
この場合には、上述と同様に、それに伴って左リール31の停止位置がそれまでに決定されていた停止位置と異なる場合がある。
したがって、この場合には、その中リール31又は右リール31が停止制御される190ms以内の間(図3中、時間Dの間)及び次のストップスイッチ42の操作の受付けが可能となるまでの時間に、左リール31の停止位置の検索を再度行う。そして、それまでメモリ64cに格納されていた停止位置に代えて、新たな停止位置をメモリ64cに書き込む。
そして、3番目(最後)に左リール31に係るストップスイッチ42が操作されたときは、上記と同様に、ストップスイッチ42が操作された瞬間のリール位置に対応する停止位置(2回書き換えられた停止位置)をメモリ64cから読み取り、その停止位置で左リール31を停止させるように制御する。
なお、スタートスイッチ41がオンされた後、所定時間(例えば60秒)を経過しても、一部又は全部のストップスイッチ42が操作されないときは、その回転中のリール31を自動停止する。この場合においても、当該遊技で第2停止制御が実行される遊技であるときは、左リール31については第2停止制御によって停止させ、中リール31及び右リール31については第1停止制御によって停止させる。
(停止図柄判別手段)
停止図柄判別手段65は、リール31の停止時に、有効ラインに停止したリール31の図柄の組合せが、いずれかの役に対応する図柄の組合せと一致するか否かを判別するものである。停止図柄判別手段65は、例えばモータ32の停止時の角度やステップ数等を検知することにより、有効ライン上の図柄を判別する。
なお、停止図柄判別手段65は、リール31が実際に停止してから図柄の組合せを判別するのではなく、ストップスイッチ42が操作された瞬間のリール31の位置から、そのリール31の停止位置が定められた時点で、有効ライン上の図柄の組合せを判別することが可能である。
(払出し手段)
払出し手段66は、停止図柄判別手段65により、リール31の停止時に有効ラインに停止した図柄の組合せがいずれかの役に対応する図柄の組合せと一致すると判別され、その役の入賞となったときに、その入賞役に応じた所定枚数のメダルを遊技者に対して払い出すか、又はクレジットの加算等の処理を行うものである。また、リプレイの入賞時は、メダルを払い出すことなく、メダルを自動投入するように制御する。
(特定遊技制御手段)
特定遊技制御手段67は、特定遊技への移行、特定遊技中の遊技の進行、及び特定遊技の終了等を制御するものである。ここで、本実施形態における特定遊技とは、通常遊技以外の遊技、すなわち1BB遊技、2BB遊技、RB遊技及びCB遊技を指す。そして、1BB、2BB、RB、又はCBを総称して特定役と称することとする。
先ず、特定遊技制御手段67は、特定役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したこと、すなわち特定役が入賞したことを条件として、特定遊技に移行するように制御する。例えば、1BBの入賞時は1BB遊技に移行し、2BBの入賞時は2BB遊技に移行し、RBの入賞時はRB遊技に移行し、CBの入賞時はCB遊技に移行するように制御する。
また、1BB遊技、2BB遊技、RB遊技、又はCB遊技に移行したときには、役抽選テーブル62が、それぞれ図2に示したように、特有の役抽選テーブル62に切り替えられる。
先ず、1BBが入賞したときは、特定遊技制御手段67は、次遊技から、1BB遊技を開始するように制御する。特定遊技制御手段67は、1BB遊技を開始するときは、その遊技の開始直前に、遊技状態をボーナスゲーム(RB遊技と同じ)に設定するように制御する。このボーナスゲームにおいて役抽選手段61で抽選される役は、図2で示したように、小役1及び小役2のみである。ただし、ボーナスゲームでは、小役2は、1/1.05の高確率で当選するように役抽選テーブル62bによって定められている。
そして、特定遊技制御手段67は、ボーナスゲーム中に、いずれかの役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、その役に応じたメダルの払出しを行う。また、本実施形態のボーナスゲームは、役の入賞回数が規定回数(本実施形態では8回)に到達するまで、又は遊技回数が規定回数(本実施形態では12回)に到達するまで、継続される。
特定遊技制御手段67は、ボーナスゲームでの役の入賞回数又は遊技回数が規定回数に到達したときに、そのボーナスゲームを終了させるように制御する。ただし、次遊技の開始直前に、特定遊技制御手段67は、遊技状態を再度、ボーナスゲームに設定するように制御する。
ここで、従来のスロットマシンでは、1BB遊技に移行すると、最初に一般遊技が行われ、この一般遊技でボーナスゲームに移行するための移行役(SRB)に当選、入賞すると、次遊技からボーナスゲームが実行されるものが主流であった。これに対し、本実施形態の1BBは、入賞すると、次遊技以降、ボーナスゲームが実行される。ボーナスゲームの終了条件を満たすと、一旦はそのボーナスゲームが終了するが、次遊技の開始時に、再度、ボーナスゲームが開始される。このようにして、1BB遊技では、1BB遊技の終了条件を満たすまでボーナスゲームが実行され続ける。
以上より、スロットマシン10の制御上は、ボーナスゲームの終了条件を満たした遊技の終了時から次の遊技の開始直前まで、遊技状態がボーナスゲームではなくなる。しかし、遊技者から見れば、1BB遊技中の全ての遊技の開始時には、ボーナスゲームが設定されるので、ボーナスゲームが切れ目なく続くように感じる(遊技者は、遊技状態がボーナスゲームでない状態を認識することはできない)。
また、1BB遊技の終了条件は、1BB遊技中のメダルの払出し枚数が所定数(本実施形態では345枚)に到達するまでと定められている。したがって、特定遊技制御手段67は、1BB遊技中に払い出されたメダル枚数をカウントし、所定数に到達したときは、1BB遊技を終了させるように制御する。すなわち、ボーナスゲーム中に、役の入賞回数や遊技回数が規定回数に到達していない場合でも、メダルの払出し枚数が所定数に到達したときは、その時点で、1BB遊技が終了となる。
また、2BBが入賞したときは、特定遊技制御手段67は、次遊技以降、2BB遊技を実行するように制御する。この2BB遊技で抽選される役は、図2に示すように、RB、CB、小役、及びリプレイである。すなわち、1BB及び2BBは抽選されない。
そして、2BB遊技中にCBに当選、入賞したときは、特定遊技制御手段67は、次遊技のみ、CB遊技を実行するように制御する。
CB遊技では、リール制御手段64は、役の非当選時には左リール31を第2停止制御によって停止させるように制御する。そして、第2停止制御に係る左リール31については、小役1及び小役2に係る図柄(例えば小役1の図柄の組合せを、「チェリー」−「any」−「any」としたとき、左リール31の「チェリー」の図柄)を停止可能に、すなわち小役1及び小役2を入賞可能に停止制御する。
したがって、上記の例では、左リール31の「チェリー」の図柄が有効ラインに停止するように狙ってストップスイッチ42を操作すれば、小役1を入賞させることができる(役の当選時を除く)。いいかえれば、役抽選手段61で抽選されない小役1及び小役2に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止可能にリール31が停止制御される。したがって、CB遊技中は、役の抽選とは無関係に遊技者の技量に応じて小役を入賞させることができる。また、そのCB遊技が終了すると、再度、2BB遊技に戻る。
さらにまた、2BB遊技の終了条件は、2BB遊技中のメダルの払出し枚数が所定数(本実施形態では253枚)に到達するまでと定められている。したがって、特定遊技制御手段67は、2BB遊技中に払い出されたメダル枚数をカウントし、所定数に到達したときは、2BB遊技を終了させるように制御する。
さらに、特定遊技制御手段67は、RBが入賞したときに、次遊技から、RB遊技を開始するように制御する。RB遊技は、上記の1BB遊技でのボーナスゲームを1セット、すなわち役の入賞回数又は遊技回数が各規定回数に到達するまで行うものである。
したがって、特定遊技制御手段67は、RB遊技において、役の入賞回数又は遊技回数が規定回数に到達するまでRB遊技を継続するとともに、役の入賞回数又は遊技回数が規定回数に到達したときはRB遊技の終了条件を満たすと判断し、RB遊技を終了するように制御する。RB遊技は、小役1及び小役2のみの抽選が行われる。
(演出制御手段)
演出制御手段68は、上述した演出出力機器(ランプ21、スピーカ22、及び画像表示装置23)からの演出の出力を制御するものである。
演出制御手段68は、遊技ごとに、役抽選手段61による役の抽選結果に基づいて、演出パターンを選択する。特に本実施形態では、複数種類の演出パターンが予め設けられている。そして、演出制御手段68は、遊技の開始時等に、役抽選手段61による役の抽選が行われた後、ソフトウェア乱数を用いた抽選によっていずれか1つの演出パターンを選択する。
また、演出パターンは、当選役に応じて、それぞれ複数種類が設けられている。例えば、特定役当選時、小役当選時(非内部中又は内部中)、リプレイ当選時(非内部中又は内部中)、及び非当選時(非内部中又は内部中)等ごとに、それぞれ複数種類の演出パターンが設けられている。
演出パターンは、遊技の進行に伴って、どのようなタイミングで(スタートスイッチ41の操作時や各ストップスイッチ42の操作時等)、どのような演出を出力するか(ランプ21をどのように点灯、点滅又は消灯させるか、スピーカ22からどのようなサウンドを出力するか、及び画像表示装置23にどのような画像を表示させるか等)を定めたものである。
そして、演出制御手段68は、選択した演出パターンに従い、所定のタイミングで演出出力機器から演出を出力するように制御する。
次に、本実施形態における遊技の流れについて説明する。
図4は、第1停止制御が行われる遊技中における処理の流れを示すフローチャートである。図4のステップS11において、遊技制御手段60は、メダルが投入されたか否かを検知し続ける。ベットスイッチ40が操作される等、メダルの投入が検知されたときは、ステップS12に進む。ステップS12では、遊技制御手段60は、スタートスイッチ41がオンされたか否かを検知し続ける。そして、スタートスイッチ41のオンが検知されたときはステップS13に進む。ステップS13では、当該遊技の遊技状態に応じた役抽選テーブル62をセットする。そして、次のステップS14で、ステップS13でセットされた役抽選テーブル62を用いて、役抽選手段61は、役の抽選を行う。
次にステップS15に進み、リール制御手段64は、リール31の回転を開始する。次に、ステップS16では、リール制御手段64は、ステップS14での役の抽選結果に基づいて、当該遊技で用いる停止位置決定テーブル64bをセットする。
次にステップS17に進み、リール制御手段64は、リール31の回転速度が定速となったか否かを検知する。この検知は、例えばリール31の加速時間から算出するときは、その加速時間(回転開始からの時間)の経過後に、リール31の回転速度が定速となったと判別すれば良い。これに対し、実際のモータ32のパルスを見て定速になったか否かを検知しても良い。
定速であることが検知されるとステップS18に進み、ストップスイッチ42の操作の受付けを許可する。なお、この許可以前にストップスイッチ42が操作されていたとしても、そのストップスイッチ42の操作は無視される。
そして、次のステップS19では、遊技制御手段60は、ストップスイッチ42がオンされたか否かを判別し続ける。そして、ストップスイッチ42がオンされたと判別したときはステップS20に進み、リール制御手段64は、停止位置決定テーブル64bに従い、ストップスイッチ42が操作された瞬間の位置に対する停止位置を決定し、その停止位置で実際にリール31が停止するように、モータ32を駆動制御する。
次にステップS21に進み、遊技制御手段60は、全てのリール31が停止したか否かを判別し、停止したと判別したときはステップS22に進む。一方、全てのリール31が未だ停止していないと判別したときは、ステップS18に戻る。
ステップS22では、停止図柄判別手段65は、いずれかの役が入賞したか否か(いずれかの役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したか否か)を判別し、入賞したと判別したときはステップS23に進む。一方、入賞していないと判別したときは本フローチャートによる処理を終了する。ステップS23では、払出し手段66は、その入賞役に応じた払出し処理を行う。例えば小役が入賞したときは、入賞した小役に対応する枚数のメダルの払出しを行い、リプレイの入賞時は、メダル枚数を自動投入する処理を行う。そして本フローチャートによる処理を終了する。
図5及び図6は、CB遊技中の役の非当選時での処理の流れを示すフローチャートである。また、図6は、図5に続くフローチャートである。なお、図5及び図6のフローチャートでは、前遊技の2BB遊技中にCBに当選し、かつそのCBが入賞して当該遊技でCB遊技が実行される場合を説明する。また、CB遊技中の役の当選時は、第2停止制御が行われず、図4のフローチャートと同様の処理が行われる。
先ず、図5のステップS31において、遊技制御手段60は、メダルが投入されたか否かを検知し続ける。ベットスイッチ40が操作される等、メダルの投入が検知されたときは、ステップS32に進む。ステップS32では、遊技制御手段60は、スタートスイッチ41がオンされたか否かを検知し続ける。そして、スタートスイッチ41のオンが検知されたときはステップS33に進む。ステップS33では、CB遊技中の役抽選テーブル62dをセットする。そして、次のステップS34で、ステップS33でセットされた役抽選テーブル62dを用いて、役抽選手段61は、役の抽選を行う。
次にステップS35に進み、リール制御手段64は、リール31の回転を開始する。次のステップS36では、リール制御手段64は、ステップS34での役の抽選結果に基づいて、当該遊技で用いる停止位置決定テーブル64b(本例では非当選テーブル)をセットする。次のステップS37では、最初に左リール31に係るストップスイッチ42が操作されたときのリール位置に対する停止位置を検索する。そして、その検索が終了すると、次のステップS38に進み、検索した左リール31の停止位置をメモリ64cに格納する。
次のステップS39では、リール制御手段64は、リール31の回転速度が定速となったか否かを検知する。定速であることが検知されるとステップS40に進み、ストップスイッチ42の操作の受付けを許可する。
次のステップS41では、遊技制御手段60は、ストップスイッチ42がオンされたか否かを判別し続ける。そして、ストップスイッチ42がオンされたと判別したときはステップS42に進み、リール制御手段64は、そのステップS41でオンが検知されたストップスイッチ42が左ストップスイッチ42であるか否かを判別する。左ストップスイッチ42であると判別されたときはステップS43に進む。ステップS43では、リール制御手段64は、左ストップスイッチ42が操作された瞬間のリール位置に対する停止位置をメモリ64cから読み取る。そして、次のステップS44で、リール制御手段64は、その停止位置に左リール31が停止するように制御する。すなわち、ステップS43及びステップS44において第2停止制御が行われる。そしてステップS49に進む。
これに対し、ステップS42で、左ストップスイッチ42でない(中ストップスイッチ42又は右ストップスイッチ42である)と判別されたときはステップS45に進む。ステップS45では、リール制御手段64は、停止位置決定テーブル64bに従い、ストップスイッチ42が操作された瞬間の位置に対する停止位置を決定し、その停止位置で実際にリール31が停止するように、モータ32を駆動制御する(第1停止制御)。
次にステップS46に進み、リール制御手段64は、左リール31が停止しているか否かを判別する。停止していると判別されたときはステップS49に進み、停止していないと判別されたときはステップS47に進む。ステップS47では、リール制御手段64は、左リール31について、ストップスイッチ42が操作された瞬間のリール位置に対する停止位置を再度検索する。そして次のステップS48で、検索した左リール31の停止位置をメモリ64cに格納する。すなわち、これまでに格納されていた停止位置に代えて、新たに検索した停止位置を格納する。そして、ステップS40に戻る。
ステップS44又はステップS46からステップS49に進むと、遊技制御手段60は、全てのリール31が停止したか否かを判別し、停止したと判別したときはステップS50に進む。一方、全てのリール31が未だ停止していないと判別したときは、ステップS40に戻る。
ステップS50では、停止図柄判別手段65は、いずれかの役が入賞したか否か(いずれかの役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したか否か)を判別し、入賞したと判別したときはステップS51に進む。一方、入賞していないと判別したときはステップS55に進み、次遊技から2BB遊技を継続するように制御する。
ステップS51では、払出し手段66は、その入賞役に応じた払出し処理を行う。すなわち、小役が入賞したときは、入賞した小役に対応する枚数のメダルの払出しを行う。次にステップS52に進み、特定遊技制御手段67は、当該遊技(CB遊技)を含む2BB遊技中に払い出されたメダル数(総数)の更新処理を行う。そして、ステップS53に進み、特定遊技制御手段67は、2BB遊技中でのメダルの払出し数がX(本実施形態では253枚)以上であるか否かを判別する。
メダルの払出し数がX以上であるときは、2BB遊技の終了条件を満たすので、ステップS54に進み、このCB遊技を最後に2BB遊技を終了し、通常遊技に移行するように制御する。これに対し、メダルの払出し数がX以上でないと判別されたときはステップS55に進み、次遊技から2BB遊技を継続するように制御する。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に限定されることなく、例えば以下のような種々の変形が可能である。
(1)本実施形態では遊技媒体としてメダルを用いたが、例えば遊技球等、メダル以外の遊技媒体を用いるスロットマシンであっても本発明を適用することができる。
(2)本実施形態で示した各役の当選確率は、一例であり、必ずしもその当選確率に限定されるものではない。
(3)本実施形態では、CB遊技中の役の非当選時において、左リール31に対して第2停止制御を実行するようにした。しかし、これに限らず、例えばCB遊技中は、2つ(例えば左リール31と右リール31等)、又は全てのリール31について第2停止制御を実行するようにしても良い。
例えば全てのリール31について第2停止制御を実行するときは、スタートスイッチ41が操作されたときから最初のストップスイッチ42の操作が許可されるまでの間に、3つ全てのリール31の停止位置を検索してメモリ64cに書込む。そして、最初のストップスイッチ42が操作されたときは、そのストップスイッチ42に係るリール31に対応する停止位置をメモリ64cから読み取り、その位置にそのリール31が停止するように制御する。
また、次のストップスイッチ42の受付けが許可されるまでの間に、残り2つのリール31の停止位置を再度検索してメモリ64cに格納する。そして、2番目のストップスイッチ42が操作されたときは、そのストップスイッチ42に係るリール31に対応する停止位置をメモリ64cから読み取り、その位置にリール31が停止するように制御する。さらにまた、次のストップスイッチ42の受付けが許可されるまでの間に、最後の1つのリール31の停止位置を再度検索してメモリ64cに格納する。そして、最後(3番目)のストップスイッチ42が操作されたときは、そのストップスイッチ42に係るリール31に対応する停止位置をメモリ64cから読み取り、その位置にリール31が停止するように制御すれば良い。
(4)さらにまた、第1停止制御を実行するリール31を含めて、リール31の停止位置を検索し、メモリ64cに格納するようにしても良い。そして、上記の例と同様に、ストップスイッチ42が操作されたときは、そのストップスイッチ42に係るリール31に対応する停止位置をメモリ64cから読み取り、その位置にリール31が停止するように制御すれば良い。
(5)本実施形態で示した第1停止制御又は第2停止制御の範囲内である「5図柄以内(190ms以内)」、又は「2図柄以内(75ms以内)」は、例示であって、この値に限定されるものではない。
(6)本実施形態では、2BB遊技中にCBに当選・入賞したときは、次遊技でCB遊技を実行するようにした。しかし、これに限らず、例えば2BB遊技中は、常にCB遊技中と同じ状態に設定しても良い。そして、その終了条件(例えばメダルの払出し数が上限値に到達したこと等)を満たしたときに、2BB遊技を終了するように制御すれば良い。
本実施形態におけるスロットマシンの制御の概略を示すブロック図である。 本実施形態における役の種類、及び当選確率を示す図である。 リールの回転が開始されるときから、停止に至るまでの時間と速度との関係を示す図である。 第1停止制御が行われる遊技中における処理の流れを示すフローチャートである。 CB遊技中の役の非当選時での処理の流れを示すフローチャートである。 CB遊技中の役の非当選時での処理の流れを示すフローチャートであり、図5に続くフローチャートである。
符号の説明
10 スロットマシン
21 ランプ
22 スピーカ
23 画像表示装置
31 リール
32 モータ
40 ベットスイッチ
41 スタートスイッチ
42 ストップスイッチ
60 遊技制御手段
61 役抽選手段
62(62a〜62d) 役抽選テーブル
63 当選持越し手段
64 リール制御手段
64a 停止制御選択手段
64b 停止位置決定テーブル
64c メモリ
65 停止図柄判別手段
66 払出し手段
67 特定遊技制御手段
68 演出制御手段

Claims (5)

  1. 複数種類の図柄を表示した複数のリールと、
    複数の前記リールの回転を開始させるためのスタートスイッチと、
    複数の前記リールに対応して複数設けられ、対応する前記リールの回転を停止させるためのストップスイッチと、
    前記スタートスイッチが操作されたときに、複数の前記リールを回転させるとともに、前記ストップスイッチが操作されたときに、そのストップスイッチに対応する前記リールを停止制御するリール制御手段とを備え、
    前記リール制御手段は、
    前記スタートスイッチが操作されたときは前記リールの回転を開始して所定の定速に到達するまで前記リールを加速し、前記定速に至ったときは前記ストップスイッチの操作の受付けを許可し、前記ストップスイッチが操作されたときは減速を経て前記リールを停止制御し、
    特定の前記リールについて、前記スタートスイッチが操作された時から最初の前記ストップスイッチの操作の受付けを許可するまでの間に、前記ストップスイッチが操作された瞬間の全てのリール位置に対応する停止位置をそれぞれ検索するとともに、これらの停止位置をメモリに格納し、その後、前記ストップスイッチの操作の受付けを許可するように制御し、
    特定の前記リールに係る前記ストップスイッチが操作される前に、特定の前記リール以外の非特定リールに係る前記ストップスイッチが操作されたときは、その非特定リールを停止制御するとともに、その時から次の前記ストップスイッチの操作の受付けを許可するまでの間に、前記非特定リールの停止位置を踏まえて特定の前記リールの前記停止位置を再度検索し、それまで前記メモリに格納された前記停止位置に代えて、新たに検索した前記停止位置を前記メモリに格納し、その後、前記ストップスイッチの操作の受付けを許可するように制御し、
    特定の前記リールに対応する前記ストップスイッチが操作されたときは、その瞬間のリール位置を検知し、そのリール位置に対応する停止位置を、前記メモリから読み取り、その停止位置にリールが停止するように制御する
    ことを特徴とするスロットマシン。
  2. 請求項1に記載のスロットマシンにおいて、
    前記リール制御手段は、前記ストップスイッチが操作されたときに、そのストップスイッチに対応する前記リールを、前記ストップスイッチが操作された時から前記リールを停止させるまでの前記リールの移動制御量が第1の値以内に設定された第1停止制御、又は前記ストップスイッチが操作された時から前記リールを停止させるまでの前記リールの移動制御量が前記第1の値より小さい値である第2の値以内に設定された第2停止制御によって停止制御し、
    前記リールの停止制御を前記第1停止制御とするか、又は前記第2停止制御とするかを選択する停止制御選択手段を備え、
    前記停止制御選択手段は、通常状態では前記第1停止制御を実行するとともに、通常状態中に前記第2停止制御を実行するための条件が満たされたときは、その終了条件を満たすまで、少なくとも1つの前記リールに対して前記第2停止制御を実行し、
    前記リール制御手段は、
    前記第2停止制御が実行される前記リールについて、前記スタートスイッチが操作された時から最初の前記ストップスイッチの操作の受付けを許可するまでの間に、前記ストップスイッチが操作された瞬間の全てのリール位置に対応する停止位置をそれぞれ検索するとともに、これらの停止位置をメモリに格納し、その後、前記ストップスイッチの操作の受付けを許可するように制御し、
    前記第2停止制御に係る前記リールに対応する前記ストップスイッチが操作されたときは、その瞬間のリール位置を検知し、そのリール位置に対応する停止位置を、前記メモリから読み取り、その停止位置にリールが停止するように制御する
    ことを特徴とするスロットマシン。
  3. 請求項2に記載のスロットマシンにおいて、
    前記リール停止制御手段は、全ての前記リールに対して、前記停止位置を検索するとともに前記メモリに格納し、
    前記第1停止制御により前記リールを停止制御する場合において、そのリールの前記ストップスイッチが操作されたときは、前記メモリに格納された前記停止位置を読み取り、その停止位置にリールが停止するように制御する
    ことを特徴とするスロットマシン。
  4. 請求項2又は請求項3に記載のスロットマシンにおいて、
    前記第2停止制御が実行される遊技では、少なくとも1つの前記リールで前記第2停止制御を実行し、他の少なくとも1つ前記リールで前記第1停止制御を実行する
    ことを特徴とするスロットマシン。
  5. 請求項4に記載のスロットマシンにおいて、
    前記第2停止制御が実行される遊技において、前記第2停止制御に係る前記ストップスイッチが操作される前に前記第1停止制御に係る前記ストップスイッチが操作されたときは、前記第1停止制御によってそのリールを停止制御するとともに、その時から次の前記ストップスイッチの操作の受付けを許可するまでの間に、そのリールの停止位置を踏まえて前記第2停止制御に係る前記リールの前記停止位置を再度検索し、それまで前記メモリに格納された前記停止位置に代えて、新たに検索した前記停止位置を前記メモリに格納し、その後、前記ストップスイッチの操作の受付けを許可するように制御する
    ことを特徴とするスロットマシン。
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