JP4761313B2 - 車両用灯具のエイミング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、玉継手および2本のエイミングスクリューを介してリフレクタとランプハウジングとを接続した車両用灯具のエイミング装置に関し、特には、玉継手を含む水平線上から外れた位置であって一方のエイミングスクリューを含む水平線上から外れた位置に他方のエイミングスクリューが配置されている場合であっても、簡単な方法により玉継手を含む水平線を中心にリフレクタをランプハウジングに対して回動させることができる車両用灯具のエイミング装置に関する。
更に、本発明は、玉継手を含む鉛直線上から外れた位置であって一方のエイミングスクリューを含む鉛直線上から外れた位置に他方のエイミングスクリューが配置されている場合であっても、簡単な方法により玉継手を含む鉛直線を中心にリフレクタをランプハウジングに対して回動させることができる車両用灯具のエイミング装置に関する。
従来から、玉継手および2本のエイミングスクリューを介してリフレクタとランプハウジングとを接続した車両用灯具のエイミング装置が知られている。この種の車両用灯具のエイミング装置の例としては、例えば特開2003−175763号公報、特開2006−131022号公報などに記載されたものがある。
特開2003−175763号公報に記載された車両用灯具のエイミング装置では、リフレクタとランプハウジング(ランプボディ)とが玉継手を介して接続されている。更に、第1エイミングスクリュー(上下エイミングスクリュー)が、玉継手を含む鉛直線(垂直傾動軸)上に配置され、ランプハウジング(ランプボディ)によって回転可能に支持されている。また、第1エイミングスクリュー(上下エイミングスクリュー)と螺合可能な第1ナット部が、リフレクタに設けられている。
更に、特開2003−175763号公報に記載された車両用灯具のエイミング装置では、第2エイミングスクリュー(左右エイミングスクリュー)が、玉継手を含む鉛直線(垂直傾動軸)上から外れた位置に配置され、ランプハウジング(ランプボディ)によって回転可能に支持されている。また、第2エイミングスクリュー(左右エイミングスクリュー)と螺合可能な第2ナット部が、リフレクタに設けられている。
その結果、特開2003−175763号公報に記載された車両用灯具のエイミング装置では、第2エイミングスクリュー(左右エイミングスクリュー)を回転させることにより、玉継手を含む鉛直線(垂直傾動軸)を中心にリフレクタをランプハウジングに対して回動させることができる。
詳細には、特開2003−175763号公報に記載された車両用灯具のエイミング装置では、第2エイミングスクリュー(左右エイミングスクリュー)が、玉継手を含む水平線(水平傾動軸)上に配置され、第1エイミングスクリュー(上下エイミングスクリュー)が、玉継手を含む水平線(水平傾動軸)上から外れた位置に配置されている。そのため、特開2003−175763号公報に記載された車両用灯具のエイミング装置では、第1エイミングスクリュー(上下エイミングスクリュー)を回転させることにより、玉継手を含む水平線(水平傾動軸)を中心にリフレクタをランプハウジングに対して回動させることができる。
特開2003−175763号公報 特開2006−131022号公報の図5
特開2003−175763号公報に記載された車両用灯具のエイミング装置のように玉継手を含む水平線(水平傾動軸)上に第2エイミングスクリュー(左右エイミングスクリュー)を配置することができない場合には、特開2006−131022号公報の図5に記載された車両用灯具のエイミング装置のように、第1エイミングスクリュー(上下エイミングスクリュー)を含む水平線(水平傾動軸)上に第2エイミングスクリュー(左右エイミングスクリュー)を配置することが考えられる。
詳細には、第1エイミングスクリュー(上下エイミングスクリュー)を含む水平線(水平傾動軸)上に第2エイミングスクリュー(左右エイミングスクリュー)を配置した場合には、特開2003−175763号公報に記載された車両用灯具のエイミング装置と同様に、第2エイミングスクリュー(左右エイミングスクリュー)を回転させることにより、玉継手を含む鉛直線(垂直傾動軸)を中心にリフレクタをランプハウジングに対して回動させることができる。
更に、第1エイミングスクリュー(上下エイミングスクリュー)を含む水平線(水平傾動軸)上に第2エイミングスクリュー(左右エイミングスクリュー)を配置した場合には、第1エイミングスクリュー(上下エイミングスクリュー)と第2エイミングスクリュー(左右エイミングスクリュー)とを同量回転させることにより、玉継手を含む水平線(水平傾動軸)を中心にリフレクタをランプハウジングに対して回動させることができる。
ところで、例えば顧客のニーズ等に応じてリフレクタおよびランプハウジングの形状を決定すると、特開2003−175763号公報に記載された車両用灯具のエイミング装置のように、玉継手を含む水平線(水平傾動軸)上に第2エイミングスクリュー(左右エイミングスクリュー)を配置することも、あるいは、特開2006−131022号公報の図5に記載された車両用灯具のエイミング装置のように、第1エイミングスクリュー(上下エイミングスクリュー)を含む水平線(水平傾動軸)上に第2エイミングスクリュー(左右エイミングスクリュー)を配置することもできない場合がある。
ところが、第2エイミングスクリューを、玉継手を含む水平線上から外れた位置であって、第1エイミングスクリューを含む水平線上から外れた位置に配置してしまうと、特開2003−175763号公報に記載された車両用灯具のエイミング装置のように第1エイミングスクリュー(上下エイミングスクリュー)のみを回転させることによっては、玉継手を含む水平線(水平傾動軸)を中心にリフレクタをランプハウジングに対して回動させることができない。また、特開2006−131022号公報の図5に記載された車両用灯具のエイミング装置のように第1エイミングスクリューと第2エイミングスクリューとを同量回転させることによっても、玉継手を含む水平線(水平傾動軸)を中心にリフレクタをランプハウジングに対して回動させることができない。
つまり、第2エイミングスクリューを、玉継手を含む水平線上から外れた位置であって、第1エイミングスクリューを含む水平線上から外れた位置に配置してしまうと、第1エイミングスクリューのみを回転させる簡単な方法や、第1エイミングスクリューと第2エイミングスクリューとを同量回転させる簡単な方法によっては、玉継手を含む水平線を中心にリフレクタをランプハウジングに対して回動させることができなくなってしまうおそれがある。
前記問題点に鑑み、本発明は、玉継手を含む水平線上から外れた位置であって一方のエイミングスクリューを含む水平線上から外れた位置に他方のエイミングスクリューが配置されている場合であっても簡単な方法により玉継手を含む水平線を中心にリフレクタをランプハウジングに対して回動させることができる車両用灯具のエイミング装置を提供することを目的とする。
更に、本発明は、玉継手を含む鉛直線上から外れた位置であって一方のエイミングスクリューを含む鉛直線上から外れた位置に他方のエイミングスクリューが配置されている場合であっても簡単な方法により玉継手を含む鉛直線を中心にリフレクタをランプハウジングに対して回動させることができる車両用灯具のエイミング装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明によれば、玉継手を介してリフレクタとランプハウジングとを接続し、前記玉継手を含む鉛直線上に配置された第1エイミングスクリューを前記ランプハウジングによって回転可能に支持すると共に、前記第1エイミングスクリューと螺合可能な第1ナット部を前記リフレクタに設け、前記玉継手を含む鉛直線上から外れた位置に配置された第2エイミングスクリューを前記ランプハウジングによって回転可能に支持すると共に、前記第2エイミングスクリューと螺合可能な第2ナット部を前記リフレクタに設け、第2エイミングスクリューを回転させることにより、前記玉継手を含む鉛直線を中心に前記リフレクタを前記ランプハウジングに対して回動させるように構成された車両用灯具のエイミング装置において、前記玉継手を含む水平線上から外れた位置であって、前記第1エイミングスクリューを含む水平線上から外れた位置に前記第2エイミングスクリューを配置し、第2エイミングスクリューの雄ねじ部のピッチ(P2)を、第1エイミングスクリューの雄ねじ部のピッチ(P1)と、前記玉継手を含む水平線から前記第2エイミングスクリューまでの距離(L2)と前記玉継手を含む水平線から前記第1エイミングスクリューまでの距離(L1)との比(L2/L1)との積(P1×(L2/L1))に設定したことを特徴とする車両用灯具のエイミング装置が提供される。
請求項2に記載の発明によれば、第2ナット部の雌ねじ部のピッチ(P12)を、第1ナット部の雌ねじ部のピッチ(P11)と、前記玉継手を含む水平線から前記第2エイミングスクリューまでの距離(L2)と前記玉継手を含む水平線から前記第1エイミングスクリューまでの距離(L1)との比(L2/L1)との積(P11×(L2/L1))に設定したことを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具のエイミング装置が提供される。
請求項3に記載の発明によれば、前記リフレクタにすれ違いビーム用反射面および走行ビーム用反射面を形成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用灯具のエイミング装置が提供される。
請求項4に記載の発明によれば、前記すれ違いビーム用反射面および前記走行ビーム用反射面が形成された前記リフレクタを一部材によって構成したことを特徴とする請求項3に記載の車両用灯具のエイミング装置が提供される。
請求項5に記載の発明によれば、前記すれ違いビーム用反射面が形成された部材と前記走行ビーム用反射面が形成された部材とを別個に設け、それらを一体化させることにより、前記リフレクタを構成したことを特徴とする請求項3に記載の車両用灯具のエイミング装置が提供される。
請求項6に記載の発明によれば、玉継手を介してリフレクタとランプハウジングとを接続し、前記玉継手を含む水平線上に配置された第3エイミングスクリューを前記ランプハウジングによって回転可能に支持すると共に、前記第3エイミングスクリューと螺合可能な第3ナット部を前記リフレクタに設け、前記玉継手を含む水平線上から外れた位置に配置された第4エイミングスクリューを前記ランプハウジングによって回転可能に支持すると共に、前記第4エイミングスクリューと螺合可能な第4ナット部を前記リフレクタに設け、第4エイミングスクリューを回転させることにより、前記玉継手を含む水平線を中心に前記リフレクタを前記ランプハウジングに対して回動させるように構成された車両用灯具のエイミング装置において、前記玉継手を含む鉛直線上から外れた位置であって、前記第3エイミングスクリューを含む鉛直線上から外れた位置に前記第4エイミングスクリューを配置し、第4エイミングスクリューの雄ねじ部のピッチ(P4)を、第3エイミングスクリューの雄ねじ部のピッチ(P3)と、前記玉継手を含む鉛直線から前記第4エイミングスクリューまでの距離(L4)と前記玉継手を含む鉛直線から前記第3エイミングスクリューまでの距離(L3)との比(L4/L3)との積(P3×(L4/L3))に設定したことを特徴とする車両用灯具のエイミング装置が提供される。
請求項7に記載の発明によれば、第4ナット部の雌ねじ部のピッチ(P14)を、第3ナット部の雌ねじ部のピッチ(P13)と、前記玉継手を含む鉛直線から前記第4エイミングスクリューまでの距離(L4)と前記玉継手を含む鉛直線から前記第3エイミングスクリューまでの距離(L3)との比(L4/L3)との積(P13×(L4/L3))に設定したことを特徴とする請求項6に記載の車両用灯具のエイミング装置が提供される。
請求項1及び2に記載の車両用灯具のエイミング装置では、リフレクタとランプハウジングとが玉継手を介して接続されている。更に、第1エイミングスクリューが、玉継手を含む鉛直線上に配置され、ランプハウジングによって回転可能に支持されている。また、第1エイミングスクリューと螺合可能な第1ナット部が、リフレクタに設けられている。
更に、請求項1及び2に記載の車両用灯具のエイミング装置では、第2エイミングスクリューが、玉継手を含む鉛直線上から外れた位置に配置され、ランプハウジングによって回転可能に支持されている。また、第2エイミングスクリューと螺合可能な第2ナット部が、リフレクタに設けられている。
そのため、請求項1及び2に記載の車両用灯具のエイミング装置によれば、第2エイミングスクリューを回転させることにより、玉継手を含む鉛直線を中心にリフレクタをランプハウジングに対して回動させることができる。
また、請求項1及び2に記載の車両用灯具のエイミング装置では、第2エイミングスクリューが、玉継手を含む水平線上から外れた位置であって、第1エイミングスクリューを含む水平線上から外れた位置に配置されている。
そのため、請求項1及び2に記載の車両用灯具のエイミング装置では、第1エイミングスクリューのみを回転させることによっては、玉継手を含む水平線を中心にリフレクタをランプハウジングに対して回動させることができない。更に、請求項1及び2に記載の車両用灯具のエイミング装置では、仮に第1エイミングスクリューの雄ねじ部のピッチと第2エイミングスクリューの雄ねじ部のピッチとが等しい値に設定されていると、第1エイミングスクリューと第2エイミングスクリューとを同量回転させることによっても、玉継手を含む水平線を中心にリフレクタをランプハウジングに対して回動させることができない。
そこで、請求項1及び2に記載の車両用灯具のエイミング装置では、第2エイミングスクリューの雄ねじ部のピッチ(P2)が、第1エイミングスクリューの雄ねじ部のピッチ(P1)と、玉継手を含む水平線から第2エイミングスクリューまでの距離(L2)と玉継手を含む水平線から第1エイミングスクリューまでの距離(L1)との比(L2/L1)との積(P1×(L2/L1))に設定されている。
詳細には、請求項1及び2に記載の車両用灯具のエイミング装置では、第2ナット部の雌ねじ部のピッチ(P12=P2)が、第1ナット部の雌ねじ部のピッチ(P11=P1)と、玉継手を含む水平線から第2エイミングスクリューまでの距離(L2)と玉継手を含む水平線から第1エイミングスクリューまでの距離(L1)との比(L2/L1)との積(P11×(L2/L1))に設定されている。
そのため、請求項1及び2に記載の車両用灯具のエイミング装置によれば、第1エイミングスクリューと第2エイミングスクリューとを同量回転させることにより、玉継手を含む水平線を中心にリフレクタをランプハウジングに対して回動させることができる。
換言すれば、請求項1及び2に記載の車両用灯具のエイミング装置によれば、玉継手を含む水平線上から外れた位置であって第1エイミングスクリューを含む水平線上から外れた位置に第2エイミングスクリューが配置されている場合であっても、簡単な方法により玉継手を含む水平線を中心にリフレクタをランプハウジングに対して回動させることができる。
すなわち、請求項1及び2に記載の車両用灯具のエイミング装置によれば、玉継手を含む水平線上から外れた位置であって第1エイミングスクリューを含む水平線上から外れた位置に第2エイミングスクリューが配置されている場合であっても、スクリーン、暗室などを用いない簡単な方法により、上下方向のエイミング調整を行うことができる。
請求項3に記載の車両用灯具のエイミング装置では、すれ違いビーム用反射面および走行ビーム用反射面がリフレクタに形成されている。
換言すれば、請求項3に記載の車両用灯具のエイミング装置では、第2エイミングスクリューを回転させることにより、すれ違いビーム用反射面および走行ビーム用反射面が、玉継手を含む鉛直線を中心にランプハウジングに対して同時に同量だけ回動せしめられる。更に、第1エイミングスクリューと第2エイミングスクリューとを同量回転させることにより、すれ違いビーム用反射面および走行ビーム用反射面が、玉継手を含む水平線を中心にランプハウジングに対して同時に同量だけ回動せしめられる。
そのため、請求項3に記載の車両用灯具のエイミング装置によれば、すれ違いビーム用反射面が形成されたリフレクタと走行ビーム用反射面が形成されたリフレクタとが別個に設けられ、すれ違いビーム用反射面のエイミング調整と走行ビーム用反射面のエイミング調整とが別個に行われる場合よりも、すれ違いビーム用反射面および走行ビーム用反射面のエイミング調整を容易に行うことができる。
その結果、請求項3に記載の車両用灯具のエイミング装置によれば、すれ違いビーム用反射面のエイミング調整と走行ビーム用反射面のエイミング調整とが別個に行われる場合よりも、すれ違いビーム用反射面および走行ビーム用反射面のエイミング調整に要する時間を短縮することができる。
すれ違いビーム用反射面が形成された部材と走行ビーム用反射面が形成された部材とを一体化させることによってリフレクタが構成されている場合には、すれ違いビーム用反射面が形成された部材と走行ビーム用反射面が形成された部材とを一体化させる時に、すれ違いビーム用反射面に対する走行ビーム用反射面の相対位置を微調整する工程が必要になってしまう。
この点に鑑み、請求項4に記載の車両用灯具のエイミング装置では、すれ違いビーム用反射面および走行ビーム用反射面が形成されたリフレクタが、一部材によって構成されている。詳細には、請求項4に記載の車両用灯具のエイミング装置では、すれ違いビーム用反射面および走行ビーム用反射面を有するリフレクタが、一部材として成形される。
換言すれば、請求項4に記載の車両用灯具のエイミング装置の製造時には、すれ違いビーム用反射面が形成された部材と走行ビーム用反射面が形成された部材とを一体化させることによってリフレクタが構成されている場合のように、すれ違いビーム用反射面に対する走行ビーム用反射面の相対位置を微調整する工程を設ける必要がない。
そのため、請求項4に記載の車両用灯具のエイミング装置によれば、すれ違いビーム用反射面が形成された部材と走行ビーム用反射面が形成された部材とを一体化させることによってリフレクタが構成されている場合よりも、製造時の組立工数を低減することができる。
すれ違いビーム用反射面および走行ビーム用反射面が形成されたリフレクタが一部材によって構成されている場合には、リフレクタが大型化してしまう。そのため、リフレクタが成形によって形成される場合には、リフレクタを成形するための成形機が大型化してしまう。
この点に鑑み、請求項5に記載の車両用灯具のエイミング装置では、すれ違いビーム用反射面が形成された部材と走行ビーム用反射面が形成された部材とが別個に設けられ、それらを一体化させることにより、リフレクタが構成されている。つまり、請求項5に記載の車両用灯具のエイミング装置では、例えば比較的小さい成形機を用いることにより、すれ違いビーム用反射面を有する部材と走行ビーム用反射面を有する部材とが形成されている。換言すれば、請求項5に記載の車両用灯具のエイミング装置では、すれ違いビーム用反射面および走行ビーム用反射面が形成されたリフレクタが一部材によって構成されている場合のように、大きい成形機を用いてリフレクタを成形する必要がない。
そのため、請求項5に記載の車両用灯具のエイミング装置によれば、すれ違いビーム用反射面および走行ビーム用反射面が形成されたリフレクタが一部材によって構成されている場合よりも、小さい成形機を用いることによってリフレクタを形成することができる。
請求項6及び7に記載の車両用灯具のエイミング装置では、リフレクタとランプハウジングとが玉継手を介して接続されている。更に、第3エイミングスクリューが、玉継手を含む水平線上に配置され、ランプハウジングによって回転可能に支持されている。また、第3エイミングスクリューと螺合可能な第3ナット部が、リフレクタに設けられている。
更に、請求項6及び7に記載の車両用灯具のエイミング装置では、第4エイミングスクリューが、玉継手を含む水平線上から外れた位置に配置され、ランプハウジングによって回転可能に支持されている。また、第4エイミングスクリューと螺合可能な第4ナット部が、リフレクタに設けられている。
そのため、請求項6及び7に記載の車両用灯具のエイミング装置によれば、第4エイミングスクリューを回転させることにより、玉継手を含む水平線を中心にリフレクタをランプハウジングに対して回動させることができる。
また、請求項6及び7に記載の車両用灯具のエイミング装置では、第4エイミングスクリューが、玉継手を含む鉛直線上から外れた位置であって、第3エイミングスクリューを含む鉛直線上から外れた位置に配置されている。
そのため、請求項6及び7に記載の車両用灯具のエイミング装置では、第3エイミングスクリューのみを回転させることによっては、玉継手を含む鉛直線を中心にリフレクタをランプハウジングに対して回動させることができない。更に、請求項6及び7に記載の車両用灯具のエイミング装置では、仮に第3エイミングスクリューの雄ねじ部のピッチと第4エイミングスクリューの雄ねじ部のピッチとが等しい値に設定されていると、第3エイミングスクリューと第4エイミングスクリューとを同量回転させることによっても、玉継手を含む鉛直線を中心にリフレクタをランプハウジングに対して回動させることができない。
そこで、請求項6及び7に記載の車両用灯具のエイミング装置では、第4エイミングスクリューの雄ねじ部のピッチ(P4)が、第3エイミングスクリューの雄ねじ部のピッチ(P3)と、玉継手を含む鉛直線から第4エイミングスクリューまでの距離(L4)と玉継手を含む鉛直線から第3エイミングスクリューまでの距離(L3)との比(L4/L3)との積(P3×(L4/L3))に設定されている。
詳細には、請求項6及び7に記載の車両用灯具のエイミング装置では、第4ナット部の雌ねじ部のピッチ(P14=P4)が、第3ナット部の雌ねじ部のピッチ(P13=P3)と、玉継手を含む鉛直線から第4エイミングスクリューまでの距離(L4)と玉継手を含む鉛直線から第3エイミングスクリューまでの距離(L3)との比(L4/L3)との積(P13×(L4/L3))に設定されている。
そのため、請求項6及び7に記載の車両用灯具のエイミング装置によれば、第3エイミングスクリューと第4エイミングスクリューとを同量回転させることにより、玉継手を含む水平線を中心にリフレクタをランプハウジングに対して回動させることができる。
換言すれば、請求項3及び4に記載の車両用灯具のエイミング装置によれば、玉継手を含む鉛直線上から外れた位置であって第3エイミングスクリューを含む鉛直線上から外れた位置に第4エイミングスクリューが配置されている場合であっても、簡単な方法により玉継手を含む鉛直線を中心にリフレクタをランプハウジングに対して回動させることができる。
すなわち、請求項6及び7に記載の車両用灯具のエイミング装置によれば、玉継手を含む鉛直線上から外れた位置であって第3エイミングスクリューを含む鉛直線上から外れた位置に第4エイミングスクリューが配置されている場合であっても、スクリーン、暗室などを用いない簡単な方法により、左右方向のエイミング調整を行うことができる。
以下、本発明の車両用灯具のエイミング装置の第1の実施形態について説明する。図1は第1の実施形態のエイミング装置が適用された車両用灯具の正面図、図2は第1の実施形態のエイミング装置が適用された車両用灯具の後側面図、図3は図1のA−A断面図、図4は図1のB−B断面図、図5は図1のC−C断面図である。
図1〜図5において、11はすれ違いビーム用バルブを示しており、12は走行ビーム用バルブを示しており、1はすれ違いビーム用バルブ11および走行ビーム用バルブ12が装着されたリフレクタを示している。1dはすれ違いビーム用バルブ11から照射された光を車両用灯具の照射方向(図1の手前側、図3の下側)に反射するためにリフレクタ1に形成されたすれ違いビーム用反射面を示している。1eは走行ビーム用バルブ12から照射された光を車両用灯具の照射方向(図1の手前側、図3の下側)に反射するためにリフレクタ1に形成された走行ビーム用反射面を示している。
また、図1〜図5において、2はランプハウジングを示しており、10はカバーレンズを示している。3はランプハウジング2に対してリフレクタ1を回動させるためにランプハウジング2とリフレクタ1との間に配置された玉継手を示している。第1の実施形態の車両用灯具のエイミング装置では、ランプハウジング2と一体化せしめられた球状部2aと、その球状部2aを摺動可能に収容するためにリフレクタ1と一体化せしめられた支持部1aとによって玉継手3が構成されている。
第1の実施形態の車両用灯具のエイミング装置では、球状部2aがランプハウジング2の側に設けられ、支持部1aがリフレクタ1の側に設けられているが、第2の実施形態の車両用灯具のエイミング装置では、代わりに、支持部をランプハウジング2の側に設け、球状部をリフレクタ1の側に設けることも可能である。
更に、図1〜図5において、4は玉継手3を含む水平線LH1を中心にリフレクタ1をランプハウジング2に対して回動させるためのエイミングスクリューを示している。5は玉継手3を含む水平線LH1を中心にリフレクタ1をランプハウジング2に対して回動させたり、玉継手3を含む鉛直線LV1を中心にリフレクタ1をランプハウジング2に対して回動させたりするためのエイミングスクリューを示している。
また、図1〜図5において、2bはエイミングスクリュー4を回転可能に支持するためにランプハウジング2に設けられた軸受部を示しており、2cはエイミングスクリュー5を回転可能に支持するためにランプハウジング2に設けられた軸受部を示している。1bはエイミングスクリュー4と螺合するためにリフレクタ1に設けられたナット部を示しており、1cはエイミングスクリュー5と螺合するためにリフレクタ1に設けられたナット部を示している。
図6はエイミングスクリュー4およびナット部1bの拡大分解図、図7はエイミングスクリュー5およびナット部1cの拡大分解図である。図6および図7において、4aはエイミングスクリュー4の雄ねじ部を示しており、1b1はナット部1bの雌ねじ部を示している。5aはエイミングスクリュー5の雄ねじ部を示しており、1c1はナット部1cの雌ねじ部を示している。
第1の実施形態の車両用灯具のエイミング装置では、図3および図4に示すように、リフレクタ1が、玉継手3を介してランプハウジング2に接続されている。そのため、リフレクタ1がランプハウジング2に対して回動可能に構成されている。更に、第1の実施形態の車両用灯具のエイミング装置では、図1、図2および図4に示すように、エイミングスクリュー4が、玉継手3を含む鉛直線LV1上に配置され、図1および図2に示すように、エイミングスクリュー5が、玉継手3を含む鉛直線LV1上から外れた位置に配置されている。
第1の実施形態の車両用灯具のエイミング装置では、すれ違いビーム用反射面1d(図1および図3参照)から照射される光の主光軸線、および、走行ビーム用反射面1e(図1および図3参照)から照射される光の主光軸線を左右方向に調整する必要がある時(左右方向のエイミング調整時)に、例えばドライバのような工具(図示せず)により、エイミングスクリュー5が回転せしめられる。詳細には、エイミングスクリュー5が一方の向きに回転せしめられると、図3中に矢印で示すように、リフレクタ1が、玉継手3を含む鉛直線LV1を中心にランプハウジング2に対して時計回りに回動せしめられる。一方、エイミングスクリュー5が他方の向きに回転せしめられると、図3中に矢印で示すように、リフレクタ1が、玉継手3を含む鉛直線LV1を中心にランプハウジング2に対して反時計回りに回動せしめられる。
更に、第1の実施形態の車両用灯具のエイミング装置では、図1および図2に示すように、エイミングスクリュー5が、玉継手3を含む水平線LH1上から外れた位置であって、エイミングスクリュー4を含む水平線LH2上からも外れた位置に配置されている。
そのため、第1の実施形態の車両用灯具のエイミング装置では、エイミングスクリュー4のみを回転させることによっては、玉継手3を含む水平線LH1を中心にリフレクタ1をランプハウジング2に対して回動させることができない。更に、第1の実施形態の車両用灯具のエイミング装置では、仮にエイミングスクリュー4の雄ねじ部4aのピッチP1とエイミングスクリュー5の雄ねじ部5aのピッチP2とが等しい値に設定されていると、エイミングスクリュー4とエイミングスクリュー5とを同量回転させることによっても、玉継手3を含む水平線LH1を中心にリフレクタ1をランプハウジング2に対して回動させることができない。
そこで、第1の実施形態の車両用灯具のエイミング装置では、図1、図6および図7に示すように、エイミングスクリュー5の雄ねじ部5aのピッチP2が、エイミングスクリュー4の雄ねじ部4aのピッチP1と、玉継手3を含む水平線LH1からエイミングスクリュー5までの距離L2と玉継手3を含む水平線LH1からエイミングスクリュー4までの距離L1との比(L2/L1)との積(P1×(L2/L1))に設定されている。つまり、エイミングスクリュー5の雄ねじ部5aのピッチP2が、エイミングスクリュー4の雄ねじ部4aのピッチP1とは異なる値に設定され、エイミングスクリュー4の雄ねじ部4aのピッチP1よりも大きくされている。
詳細には、第1の実施形態の車両用灯具のエイミング装置では、ナット部1cの雌ねじ部1c1のピッチP12(=P2)が、ナット部1bの雌ねじ部1b1のピッチP11(=P1)と、玉継手3を含む水平線LH1からエイミングスクリュー5までの距離L2と玉継手3を含む水平線LH1からエイミングスクリュー4までの距離L1との比(L2/L1)との積(P11×(L2/L1))に設定されている。つまり、ナット部1cの雌ねじ部1c1のピッチP12が、ナット部1bの雌ねじ部1b1のピッチP11とは異なる値に設定され、ナット部1bの雌ねじ部1b1のピッチP11よりも大きくされている。
そのため、第1の実施形態の車両用灯具のエイミング装置によれば、エイミングスクリュー4とエイミングスクリュー5とを同量回転させることにより、玉継手3を含む水平線LH1を中心にリフレクタ1をランプハウジング2に対して回動させることができる。
詳細には、第1の実施形態の車両用灯具のエイミング装置では、すれ違いビーム用反射面1d(図1および図2参照)から照射される光の主光軸線、および、走行ビーム用反射面1e(図1および図2参照)から照射される光の主光軸線を上下方向に調整する必要がある時(上下方向のエイミング調整時)に、例えばドライバのような工具(図示せず)により、エイミングスクリュー4とエイミングスクリュー5とが同量回転せしめられる。詳細には、エイミングスクリュー4とエイミングスクリュー5とが一方の向きに同量回転せしめられると、図4および図5中に矢印で示すように、リフレクタ1が、玉継手3を含む水平線LH1を中心にランプハウジング2に対して時計回りに回動せしめられる。一方、エイミングスクリュー4とエイミングスクリュー5とが他方の向きに同量回転せしめられると、図4および図5中に矢印で示すように、リフレクタ1が、玉継手3を含む水平線LH1を中心にランプハウジング2に対して反時計回りに回動せしめられる。
上述したように、第1の実施形態の車両用灯具のエイミング装置によれば、図1および図2に示すように、玉継手3を含む水平線LH1上から外れた位置であってエイミングスクリュー4を含む水平線LH2上から外れた位置にエイミングスクリュー5が配置されている場合であっても、簡単な方法により玉継手3を含む水平線LH1を中心にリフレクタ1をランプハウジング2に対して回動させることができる。
すなわち、第1の実施形態の車両用灯具のエイミング装置によれば、図1および図2に示すように、玉継手3を含む水平線LH1上から外れた位置であってエイミングスクリュー4を含む水平線LH2上から外れた位置にエイミングスクリュー5が配置されている場合であっても、スクリーン、暗室などを用いない上述した簡単な方法により、上下方向のエイミング調整を行うことができる。
更に、第1の実施形態の車両用灯具のエイミング装置では、図3に示すように、すれ違いビーム用反射面1dおよび走行ビーム用反射面1eがリフレクタ1に形成されている。換言すれば、第1の実施形態の車両用灯具のエイミング装置では、エイミングスクリュー5を回転させることにより、図3中に矢印で示すように、すれ違いビーム用反射面1dおよび走行ビーム用反射面1eが、玉継手3を含む鉛直線LV1を中心にランプハウジング2に対して同時に同量(詳細には、同じ角度)だけ回動せしめられる。更に、エイミングスクリュー4とエイミングスクリュー5とを同量回転させることにより、図4および図5中に矢印で示すように、すれ違いビーム用反射面1dおよび走行ビーム用反射面1eが、玉継手3を含む水平線LH1を中心にランプハウジング2に対して同時に同量(詳細には、同じ角度)だけ回動せしめられる。
そのため、第1の実施形態の車両用灯具のエイミング装置によれば、すれ違いビーム用反射面が形成されたリフレクタと走行ビーム用反射面が形成されたリフレクタとが別個に設けられ、すれ違いビーム用反射面のエイミング調整と走行ビーム用反射面のエイミング調整とが別個に行われる場合よりも、すれ違いビーム用反射面1dおよび走行ビーム用反射面1eのエイミング調整を容易に行うことができる。その結果、第1の実施形態の車両用灯具のエイミング装置によれば、すれ違いビーム用反射面のエイミング調整と走行ビーム用反射面のエイミング調整とが別個に行われる場合よりも、すれ違いビーム用反射面1dおよび走行ビーム用反射面1eのエイミング調整に要する時間を短縮することができる。
第1の実施形態の車両用灯具のエイミング装置では、上述したように、すれ違いビーム用反射面1dおよび走行ビーム用反射面1eが1個のリフレクタ1に形成されているが、第3の実施形態の車両用灯具のエイミング装置では、代わりに、すれ違いビーム用反射面が形成されたリフレクタと走行ビーム用反射面が形成されたリフレクタとを別個に設け、第1の実施形態の車両用灯具のエイミング装置と同様に構成された玉継手3とエイミングスクリュー4とエイミングスクリュー5とを各リフレクタに設けることも可能である。
更に、第1の実施形態の車両用灯具のエイミング装置では、図3に示すように、すれ違いビーム用反射面1dおよび走行ビーム用反射面1eが形成されたリフレクタ1が、一部材によって構成されている。詳細には、第1の実施形態の車両用灯具のエイミング装置では、すれ違いビーム用反射面1dおよび走行ビーム用反射面1eを有するリフレクタ1が、例えば樹脂材料によって一部材として成形されている。
換言すれば、第1の実施形態の車両用灯具のエイミング装置の製造時には、すれ違いビーム用反射面が形成された部材と走行ビーム用反射面が形成された部材とを一体化させることによってリフレクタが構成されている場合のように、すれ違いビーム用反射面1dに対する走行ビーム用反射面1eの相対位置を微調整する工程を設ける必要がない。そのため、第1の実施形態の車両用灯具のエイミング装置によれば、すれ違いビーム用反射面が形成された部材と走行ビーム用反射面が形成された部材とを一体化させることによってリフレクタが構成されている場合よりも、製造時の組立工数を低減することができる。
第1の実施形態の車両用灯具のエイミング装置では、上述したように、すれ違いビーム用反射面1dおよび走行ビーム用反射面1eが形成されたリフレクタ1が、一部材によって構成されているが、第4の実施形態の車両用灯具のエイミング装置では、代わりに、すれ違いビーム用反射面が形成された部材と走行ビーム用反射面が形成された部材とを別個に設け、それらを一体化させることにより、リフレクタを構成することも可能である。つまり、第4の実施形態の車両用灯具のエイミング装置では、例えば比較的小さい成形機を用いることにより、すれ違いビーム用反射面を有する部材と走行ビーム用反射面を有する部材とが形成されている。
第4の実施形態の車両用灯具のエイミング装置では、すれ違いビーム用反射面1dおよび走行ビーム用反射面1eが形成されたリフレクタ1が一部材によって構成されている第1の実施形態の車両用灯具のエイミング装置のように、大きい成形機を用いてリフレクタ1を成形する必要がない。そのため、第4の実施形態の車両用灯具のエイミング装置によれば、すれ違いビーム用反射面および走行ビーム用反射面が形成されたリフレクタが一部材によって構成されている場合よりも、小さい成形機を用いることによってリフレクタを形成することができる。
第1の実施形態の車両用灯具のエイミング装置では、図3および図4に示すように、球状部2aがランプハウジング2から延びているが、第5の実施形態の車両用灯具のエイミング装置では、代わりに、例えば特開平10−21706号公報に記載されたような公知のオートレベリング装置(レベリングアクチュエータ)をランプハウジング2と球状部2aとの間に配置することも可能である。
以下、本発明の車両用灯具のエイミング装置の第6の実施形態について説明する。図8は第6の実施形態のエイミング装置が適用された車両用灯具の正面図、図9は図8のD−D断面図、図10は図8のE−E断面図である。図8〜図10において、1’はすれ違いビーム用バルブ11および走行ビーム用バルブ12が装着されたリフレクタを示しており、2’はランプハウジングを示している。
更に、図8〜図10において、4’は玉継手3を含む鉛直線LV1を中心にリフレクタ1’をランプハウジング2’に対して回動させるためのエイミングスクリューを示している。5’は玉継手3を含む鉛直線LV1を中心にリフレクタ1’をランプハウジング2’に対して回動させたり、玉継手3を含む水平線LH1を中心にリフレクタ1’をランプハウジング2’に対して回動させたりするためのエイミングスクリューを示している。
図11はエイミングスクリュー4’およびナット部1b’の拡大分解図、図12はエイミングスクリュー5’およびナット部1c’の拡大分解図である。図11および図12において、4a’はエイミングスクリュー4’の雄ねじ部を示しており、1b1’はナット部1b’の雌ねじ部を示している。5a’はエイミングスクリュー5’の雄ねじ部を示しており、1c1’はナット部1c’の雌ねじ部を示している。
第6の実施形態の車両用灯具のエイミング装置では、第1の実施形態の車両用灯具のエイミング装置と同様に、エイミングスクリュー4’が、ランプハウジング2’に設けられた軸受部(図示せず)によって回転可能に支持されている。更に、図10に示すように、エイミングスクリュー5’が、ランプハウジング2’に設けられた軸受部2c’によって回転可能に支持されている。また、第6の実施形態の車両用灯具のエイミング装置では、ナット部1b’が、エイミングスクリュー4’と螺合するためにリフレクタ1’に設けられ、図10に示すように、ナット部1c’が、エイミングスクリュー5’と螺合するためにリフレクタ1’に設けられている。
第6の実施形態の車両用灯具のエイミング装置では、図9に示すように、リフレクタ1’が、玉継手3を介してランプハウジング2’に接続されている。そのため、リフレクタ1’がランプハウジング2’に対して回動可能に構成されている。更に、第6の実施形態の車両用灯具のエイミング装置では、図8に示すように、エイミングスクリュー4’が、玉継手3を含む水平線LH1上に配置され、エイミングスクリュー5’が、玉継手3を含む水平線LH1上から外れた位置に配置されている。
第6の実施形態の車両用灯具のエイミング装置では、すれ違いビーム用反射面1d(図8および図9参照)から照射される光の主光軸線、および、走行ビーム用反射面1e(図8および図9参照)から照射される光の主光軸線を上下方向に調整する必要がある時(上下方向のエイミング調整時)に、例えばドライバのような工具(図示せず)により、エイミングスクリュー5’が回転せしめられる。詳細には、エイミングスクリュー5’が一方の向きに回転せしめられると、図10中に矢印で示すように、リフレクタ1’が、玉継手3を含む水平線LH1を中心にランプハウジング2’に対して時計回りに回動せしめられる。一方、エイミングスクリュー5’が他方の向きに回転せしめられると、図10中に矢印で示すように、リフレクタ1’が、玉継手3を含む水平線LH1を中心にランプハウジング2’に対して反時計回りに回動せしめられる。
更に、第6の実施形態の車両用灯具のエイミング装置では、図8に示すように、エイミングスクリュー5’が、玉継手3を含む鉛直線LV1上から外れた位置であって、エイミングスクリュー4’を含む鉛直線LV2上からも外れた位置に配置されている。
そのため、第6の実施形態の車両用灯具のエイミング装置では、エイミングスクリュー4’のみを回転させることによっては、玉継手3を含む鉛直線LV1を中心にリフレクタ1’をランプハウジング2’に対して回動させることができない。更に、第6の実施形態の車両用灯具のエイミング装置では、仮にエイミングスクリュー4’の雄ねじ部4a’のピッチP3とエイミングスクリュー5’の雄ねじ部5a’のピッチP4とが等しい値に設定されていると、エイミングスクリュー4’とエイミングスクリュー5’とを同量回転させることによっても、玉継手3を含む鉛直線LV1を中心にリフレクタ1’をランプハウジング2’に対して回動させることができない。
そこで、第6の実施形態の車両用灯具のエイミング装置では、図8、図11および図12に示すように、エイミングスクリュー5’の雄ねじ部5a’のピッチP4が、エイミングスクリュー4’の雄ねじ部4a’のピッチP3と、玉継手3を含む鉛直線LV1からエイミングスクリュー5’までの距離L4と玉継手3を含む鉛直線LV1からエイミングスクリュー4’までの距離L3との比(L4/L3)との積(P3×(L4/L3))に設定されている。つまり、エイミングスクリュー5’の雄ねじ部5a’のピッチP4が、エイミングスクリュー4’の雄ねじ部4a’のピッチP3とは異なる値に設定され、エイミングスクリュー4’の雄ねじ部4a’のピッチP3よりも大きくされている。
詳細には、第6の実施形態の車両用灯具のエイミング装置では、ナット部1c’の雌ねじ部1c1’のピッチP14(=P4)が、ナット部1b’の雌ねじ部1b1’のピッチP13(=P3)と、玉継手3を含む鉛直線LV1からエイミングスクリュー5’までの距離L4と玉継手3を含む鉛直線LV1からエイミングスクリュー4’までの距離L3との比(L4/L3)との積(P13×(L4/L3))に設定されている。つまり、ナット部1c’の雌ねじ部1c1’のピッチP14が、ナット部1b’の雌ねじ部1b1’のピッチP13とは異なる値に設定され、ナット部1b’の雌ねじ部1b1’のピッチP13よりも大きくされている。
そのため、第6の実施形態の車両用灯具のエイミング装置によれば、エイミングスクリュー4’とエイミングスクリュー5’とを同量回転させることにより、玉継手3を含む鉛直線LV1を中心にリフレクタ1’をランプハウジング2’に対して回動させることができる。
詳細には、第6の実施形態の車両用灯具のエイミング装置では、すれ違いビーム用反射面1d(図8および図9参照)から照射される光の主光軸線、および、走行ビーム用反射面1e(図8および図9参照)から照射される光の主光軸線を左右方向に調整する必要がある時(左右方向のエイミング調整時)に、例えばドライバのような工具(図示せず)により、エイミングスクリュー4’とエイミングスクリュー5’とが同量回転せしめられる。詳細には、エイミングスクリュー4’とエイミングスクリュー5’とが一方の向きに同量回転せしめられると、図9中に矢印で示すように、リフレクタ1’が、玉継手3を含む鉛直線LV1を中心にランプハウジング2’に対して時計回りに回動せしめられる。一方、エイミングスクリュー4’とエイミングスクリュー5’とが他方の向きに同量回転せしめられると、図9中に矢印で示すように、リフレクタ1’が、玉継手3を含む鉛直線LV1を中心にランプハウジング2’に対して反時計回りに回動せしめられる。
上述したように、第6の実施形態の車両用灯具のエイミング装置によれば、図8に示すように、玉継手3を含む鉛直線LV1上から外れた位置であってエイミングスクリュー4’を含む鉛直線LV2上から外れた位置にエイミングスクリュー5’が配置されている場合であっても、簡単な方法により玉継手3を含む鉛直線LV1を中心にリフレクタ1’をランプハウジング2’に対して回動させることができる。
すなわち、第6の実施形態の車両用灯具のエイミング装置によれば、図8に示すように、玉継手3を含む鉛直線LV1上から外れた位置であってエイミングスクリュー4’を含む鉛直線LV2上から外れた位置にエイミングスクリュー5’が配置されている場合であっても、スクリーン、暗室などを用いない上述した簡単な方法により、左右方向のエイミング調整を行うことができる。
第7の実施形態では、上述した第1から第6の実施形態を適宜組み合わせることも可能である。
第1の実施形態のエイミング装置が適用された車両用灯具の正面図である。 第1の実施形態のエイミング装置が適用された車両用灯具の後側面図である。 図1のA−A断面図である。 図1のB−B断面図である。 図1のC−C断面図である。 エイミングスクリュー4およびナット部1bの拡大分解図である。 エイミングスクリュー5およびナット部1cの拡大分解図である。 第6の実施形態のエイミング装置が適用された車両用灯具の正面図である。 図8のD−D断面図である。 図8のE−E断面図である。 エイミングスクリュー4’およびナット部1b’の拡大分解図である。 エイミングスクリュー5’およびナット部1c’の拡大分解図である。
符号の説明
1 リフレクタ
1a 支持部
1b,1c ナット部
1b1,1c1 雌ねじ部
1d すれ違いビーム用反射面
1e 走行ビーム用反射面
2 ランプハウジング
2a 球状部
2b,2c 軸受部
3 玉継手
4 エイミングスクリュー
4a 雄ねじ部
5 エイミングスクリュー
5a 雄ねじ部
10 カバーレンズ
11 すれ違いビーム用バルブ
12 走行ビーム用バルブ

Claims (7)

  1. 玉継手を介してリフレクタとランプハウジングとを接続し、前記玉継手を含む鉛直線上に配置された第1エイミングスクリューを前記ランプハウジングによって回転可能に支持すると共に、前記第1エイミングスクリューと螺合可能な第1ナット部を前記リフレクタに設け、前記玉継手を含む鉛直線上から外れた位置に配置された第2エイミングスクリューを前記ランプハウジングによって回転可能に支持すると共に、前記第2エイミングスクリューと螺合可能な第2ナット部を前記リフレクタに設け、第2エイミングスクリューを回転させることにより、前記玉継手を含む鉛直線を中心に前記リフレクタを前記ランプハウジングに対して回動させるように構成された車両用灯具のエイミング装置において、
    前記玉継手を含む水平線上から外れた位置であって、前記第1エイミングスクリューを含む水平線上から外れた位置に前記第2エイミングスクリューを配置し、
    第2エイミングスクリューの雄ねじ部のピッチ(P2)を、第1エイミングスクリューの雄ねじ部のピッチ(P1)と、前記玉継手を含む水平線から前記第2エイミングスクリューまでの距離(L2)と前記玉継手を含む水平線から前記第1エイミングスクリューまでの距離(L1)との比(L2/L1)との積(P1×(L2/L1))に設定したことを特徴とする車両用灯具のエイミング装置。
  2. 第2ナット部の雌ねじ部のピッチ(P12)を、第1ナット部の雌ねじ部のピッチ(P11)と、前記玉継手を含む水平線から前記第2エイミングスクリューまでの距離(L2)と前記玉継手を含む水平線から前記第1エイミングスクリューまでの距離(L1)との比(L2/L1)との積(P11×(L2/L1))に設定したことを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具のエイミング装置。
  3. 前記リフレクタにすれ違いビーム用反射面および走行ビーム用反射面を形成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用灯具のエイミング装置。
  4. 前記すれ違いビーム用反射面および前記走行ビーム用反射面が形成された前記リフレクタを一部材によって構成したことを特徴とする請求項3に記載の車両用灯具のエイミング装置。
  5. 前記すれ違いビーム用反射面が形成された部材と前記走行ビーム用反射面が形成された部材とを別個に設け、それらを一体化させることにより、前記リフレクタを構成したことを特徴とする請求項3に記載の車両用灯具のエイミング装置。
  6. 玉継手を介してリフレクタとランプハウジングとを接続し、前記玉継手を含む水平線上に配置された第3エイミングスクリューを前記ランプハウジングによって回転可能に支持すると共に、前記第3エイミングスクリューと螺合可能な第3ナット部を前記リフレクタに設け、前記玉継手を含む水平線上から外れた位置に配置された第4エイミングスクリューを前記ランプハウジングによって回転可能に支持すると共に、前記第4エイミングスクリューと螺合可能な第4ナット部を前記リフレクタに設け、第4エイミングスクリューを回転させることにより、前記玉継手を含む水平線を中心に前記リフレクタを前記ランプハウジングに対して回動させるように構成された車両用灯具のエイミング装置において、
    前記玉継手を含む鉛直線上から外れた位置であって、前記第3エイミングスクリューを含む鉛直線上から外れた位置に前記第4エイミングスクリューを配置し、
    第4エイミングスクリューの雄ねじ部のピッチ(P4)を、第3エイミングスクリューの雄ねじ部のピッチ(P3)と、前記玉継手を含む鉛直線から前記第4エイミングスクリューまでの距離(L4)と前記玉継手を含む鉛直線から前記第3エイミングスクリューまでの距離(L3)との比(L4/L3)との積(P3×(L4/L3))に設定したことを特徴とする車両用灯具のエイミング装置。
  7. 第4ナット部の雌ねじ部のピッチ(P14)を、第3ナット部の雌ねじ部のピッチ(P13)と、前記玉継手を含む鉛直線から前記第4エイミングスクリューまでの距離(L4)と前記玉継手を含む鉛直線から前記第3エイミングスクリューまでの距離(L3)との比(L4/L3)との積(P13×(L4/L3))に設定したことを特徴とする請求項6に記載の車両用灯具のエイミング装置。
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