JP4761194B2 - 化成方法及び化成装置 - Google Patents
化成方法及び化成装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4761194B2 JP4761194B2 JP2005231974A JP2005231974A JP4761194B2 JP 4761194 B2 JP4761194 B2 JP 4761194B2 JP 2005231974 A JP2005231974 A JP 2005231974A JP 2005231974 A JP2005231974 A JP 2005231974A JP 4761194 B2 JP4761194 B2 JP 4761194B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- chemical conversion
- metal
- sponge
- conversion method
- conductive
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)
Description
しかし、支持部材のそれぞれに「+」電極を接続するためには多数の「+」電極端子及びそのための回路が必要となり装置構成が複雑になる。また、化成時の液はねや空気酸化等により「+」電極端子の導通が経時的に劣化する場合がある。
一方、「+」電源に接続された金属集電体を複数の支持部材に共通に接触させるためには、金属集電体と支持部材との均一な接触を実現しなければならない。しかし、例えば、支持部材は繰り返し使用され、その度に撓みや歪みが蓄積するため、枠体内の支持部材の位置には微小なずれが生じることがあり、このような支持部材に対し通常の金属平板を集電体として押し当てた場合、金属集電体と支持部材との間の接触が不良、不均一または不安定となって化成製品の不良や製品品質のバラツキを生じる原因の一つとなっていた。
すなわち、本発明は以下に示す化成方法及び化成装置及び前記化成方法による化成工程を含む固体電解コンデンサの製造方法に関する。
2.導電性支持部材に固定した複数個の金属基材を一括して化成液中に浸漬し、前記陽極集電体を前記導電性支持部材に密着させて給電する前記1に記載の化成方法。
3.複数の前記導電性支持部材を枠体内に保持し、枠体内に保持した前記複数の導電性支持部材に前記陽極集電体を密着させて給電する前記2に記載の化成方法。
4.導電性スポンジが金属製スポンジである前記1〜3のいずれかに記載の化成方法。
5.金属製スポンジが互いに絡み合った金属箔または金属線の集合体である前記4に記載の化成方法。
6.金属製スポンジがステンレス製スポンジである前記4または5に記載の化成方法。
7.金属基材が表面に多孔質層を有する弁作用金属である前記1〜6のいずれかに記載の化成方法。
8.弁作用金属が、アルミニウム、タンタル、ニオブ、チタン、ジルコニウム、マグネシウム、珪素またはこれらの合金からなる群から選択される前記7に記載の化成方法。
9.弁作用金属がアルミニウムである前記8に記載の化成方法。
10.前記1〜9のいずれかに記載の方法による金属基材の化成方法による化成工程を含むことを特徴とする固体電解コンデンサの製造方法。
11.導電性スポンジを含む陽極集電体を有することを特徴とする金属基材の電気的化成装置。
12.複数の金属基材支持部材を保持し得る枠体、導電性スポンジを含む陽極集電体、陰極部を有する化成液槽を含む前記11に記載の金属基材の電気的化成装置。
13.陽極集電体が金属板の片面に導電性スポンジを取り付けてなる部材であり、導電性スポンジを前記枠体に保持された支持部材に対して密着させる機構をさらに備えた前記12に記載の金属基材の電気的化成装置。
本発明の方法は、上述の通り、金属基材の電気的化成方法において、導電性スポンジを含む陽極集電体を用いて給電を行なうことを特徴とする。ここで、電気的化成の種類は特に限定されず、また、一般に「化成」と称されるか否かを問わず、通電または電圧の印加により金属基材表面に電気化学的な処理を行なう方法はすべて含まれる。例えば、金属表面の陽極酸化、電解重合等の酸化を含む工程が挙げられる。
図は、金属基材15を導電性支持部材10に取り付け、これを枠体36に複数枚嵌め込んだ状態を示す。図では金属基材15をソケットを介して導電性支持部材10に取り付けているが、図1に示すように基材15(図1では基材2)を導電性支持部材10(図1では支持部材1)に直接、溶接またはハンダ付けしてもよく、固体電解コンデンサ用の陽極基体では、むしろそのような態様が好ましい。図中、枠体36は、導電性支持部材10に対応したスリット37を備えた絶縁部38、39を有し、脚部41、42を有する。
また、図2では陽極集電体20を導電性支持部材10上に載せ下方に向けて圧力を加えて陽極集電体20を導電性支持部材10の上端に密着させているが、例えば、陽極集電体20をクシ状部材の剛性骨格とし、クシの歯に当たる部分に導電性スポンジを設けて、この歯を隣接する導電性支持部材10間に挿入し、横方向に力を加えて導電性スポンジ部分が導電性支持部材10の上側面に密着するように構成してもよい。
このように、陽極集電体20は導電性支持部材10のいずれの部分に密着させてもよいが、通常、導電性支持部材10の下方には化成液槽が位置するため、導電性支持部材10の上端面または上部側面に密着させることが好ましい。
なお、導電性支持部材の材質は特に限定されないが、鉄、アルミニウム、銅若しくはこれらの合金または表面メッキ品や表面被覆品が挙げられる。合金の例としてはステンレスが挙げられる。
陽極集電体は導電性スポンジ部分と他の部材との複合材料でもよい。導電性スポンジと組み合わせ得る材料としては、金属板、セラミック板等の剛性材料、ゴム板等の弾性材料が挙げられる。金属板と導電性スポンジ部分の組み合わせとすれば、金属板側から圧力を加えて導電性スポンジ部分を金属基材または導電性支持部材に密着させることが容易であり、上述のように所望の形状を有する金属部の一部に導電性スポンジ部分を付着させてもよい。また、金属板上に外部電源との接続部分を設け、導電性スポンジ部分は使い捨てとすることもできる。使い捨てが可能な態様では、導電性スポンジ表面の良導性が常に維持されるため、特に好ましい。導電性スポンジを金属板に組み合わせるには、全体をワイヤで巻き締める、金属板に鍵状部分を設けて導電性スポンジを引っ掛け、あるいは突き刺す、金属板にクランプ手段を設けて導電性スポンジを挟み込んで固定するなどの方法を採ればよい。
実施例1
アルミニウム化成箔を11mm長に切断し陽極基材として用いた。この陽極基材を、幅15mm、長さ230mm、厚さ1mmのステンレス製支持部材に32個溶接により取り付け、各基材の表裏両面および両側面にマスキング材(耐熱性樹脂)によるマスキングを周囲に形成し、陰極部と陽極部に分けた。
このようにして形成した基材を取り付けた支持部材を100枚準備し、これらの指示部材を4mmの間隔で枠体に挿入し平行に固定した。また、長さ590mm、幅20mm、厚さ1mmのステンレス板にステンレス製スポンジをワイヤーで固定し、陽極側集電体とした。
その後、陰極部を、3,4−エチレンジオキシチオフェンのアルコール溶液に浸漬後放置し、次いで、酸化剤(過硫酸アンモニウム)とドーパント(ナフタレン−2−スルホン酸ナトリウム)の混合水溶液に浸漬し酸化重合を行った。
固体電解質層を形成させた後、電解液としてアジピン酸アンモニウム水溶液を使用し、温度55℃、電圧3V、電流密度5mA/cm2、通電時間10分の条件で、同様に陽極側集電体を使用し再度化成し、水洗の後乾燥した。
その上にカーボンペースト、銀ペーストを順次被覆させて陰極部を形成した。
その後、化成箔の不要な陽極部を切断し、コンデンサ素子とした。このコンデンサ素子3枚を、陰極リード部に対して導電性接着剤として銀ペーストを用いて積層し、陽極リード部を抵抗溶接にて接合した。
集電体構造を、スポンジ構造部分を有しない長さ600mm、幅20mm、厚さ1mmのステンレス平板とした他は実施例1と同じ化成条件を用い、他の製造条件も全く同一にしてコンデンサ素子を製造し、2.5Vの電圧を印加して、コンデンサ素子が3枚積層された構造を持つ定格容量150μF、定格電圧2Vの固体電解コンデンサを1058個得た。このようにして得られた固体電解コンデンサの電気特性の平均値を表1に示す。
2 金属基材
3 処理液
4 金属基材(化成処理製品)
5 導体残片
10 支持部材
15 金属基材
20 導電性スポンジ
25 金属板
36 枠体
37 スリット
38、39 絶縁体(受端ブロック)
41、42 脚部
Claims (13)
- 金属基材の電気的化成方法において、導電性スポンジを含む陽極集電体を用いて給電を行なうことを特徴とする化成方法。
- 導電性支持部材に固定した複数個の金属基材を一括して化成液中に浸漬し、前記陽極集電体を前記導電性支持部材に密着させて給電する請求項1に記載の化成方法。
- 複数の前記導電性支持部材を枠体内に保持し、枠体内に保持した前記複数の導電性支持部材に前記陽極集電体を密着させて給電する請求項2に記載の化成方法。
- 導電性スポンジが金属製スポンジである請求項1〜3のいずれかに記載の化成方法。
- 金属製スポンジが互いに絡み合った金属箔または金属線の集合体である請求項4に記載の化成方法。
- 金属製スポンジがステンレス製スポンジである請求項4または5に記載の化成方法。
- 金属基材が表面に多孔質層を有する弁作用金属である請求項1〜6のいずれかに記載の化成方法。
- 弁作用金属が、アルミニウム、タンタル、ニオブ、チタン、ジルコニウム、マグネシウム、珪素またはこれらの合金からなる群から選択される請求項7に記載の化成方法。
- 弁作用金属がアルミニウムである請求項8に記載の化成方法。
- 請求項1〜9のいずれかに記載の方法による金属基材の化成方法による化成工程を含むことを特徴とする固体電解コンデンサの製造方法。
- 導電性スポンジを含む陽極集電体を有することを特徴とする金属基材の電気的化成装置。
- 複数の金属基材支持部材を保持し得る枠体、導電性スポンジを含む陽極集電体、陰極部を有する化成液槽を含む請求項11に記載の金属基材の電気的化成装置。
- 陽極集電体が金属板の片面に導電性スポンジを取り付けてなる部材であり、導電性スポンジを前記枠体に保持された支持部材に対して密着させる機構をさらに備えた請求項12に記載の金属基材の電気的化成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005231974A JP4761194B2 (ja) | 2005-08-10 | 2005-08-10 | 化成方法及び化成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005231974A JP4761194B2 (ja) | 2005-08-10 | 2005-08-10 | 化成方法及び化成装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007048960A JP2007048960A (ja) | 2007-02-22 |
JP4761194B2 true JP4761194B2 (ja) | 2011-08-31 |
Family
ID=37851540
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005231974A Expired - Fee Related JP4761194B2 (ja) | 2005-08-10 | 2005-08-10 | 化成方法及び化成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4761194B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103262193B (zh) * | 2010-12-13 | 2016-10-26 | 昭和电工株式会社 | 连结插座及使用了该连结插座的电容器元件制造用夹具 |
CN111755265A (zh) * | 2020-08-05 | 2020-10-09 | 深圳市金联信科技有限公司 | 电容器的化成装置和化成方法 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63152234U (ja) * | 1987-03-24 | 1988-10-06 | ||
IT1248564B (it) * | 1991-06-27 | 1995-01-19 | Permelec Spa Nora | Processo di decomposizione elettrochimica di sali neutri senza co-produzione di alogeni o di acido e cella di elettrolisi adatta per la sua realizzazione. |
JPH1126315A (ja) * | 1997-06-27 | 1999-01-29 | Hitachi Aic Inc | 固体電解コンデンサの製造方法 |
JP2000260435A (ja) * | 1999-03-08 | 2000-09-22 | Fuji Electric Co Ltd | 燃料電池の触媒電極層及びその製造方法 |
-
2005
- 2005-08-10 JP JP2005231974A patent/JP4761194B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2007048960A (ja) | 2007-02-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5079850B2 (ja) | コンデンサの製造方法 | |
JP5587047B2 (ja) | フェースダウン端子を有する固体電解コンデンサ | |
CN101983409B (zh) | 具有牺牲导线构造的电容器及制造该电容器的改进方法 | |
US7837185B2 (en) | Jig for producing capacitors, apparatus for producing capacitors and method for producing capacitors | |
TW200919510A (en) | Metal capacitor and manufacturing method thereof | |
JP4761194B2 (ja) | 化成方法及び化成装置 | |
TWI417917B (zh) | Manufacturing method for manufacturing capacitor element, manufacturing method of capacitor element, capacitor element, and capacitor | |
JP4753012B2 (ja) | コンデンサの製造方法及び製造装置 | |
JP5925682B2 (ja) | 固体電解コンデンサ素子、その製造方法及びその製造用冶具 | |
JP2007250920A (ja) | 固体電解コンデンサの製造方法 | |
JP2011238740A (ja) | コンデンサ製造用治具及びコンデンサ製造方法 | |
JP2009194200A (ja) | 固体電解コンデンサ | |
JP6475417B2 (ja) | 固体電解コンデンサ素子およびその製造方法ならびに固体電解コンデンサ | |
US7717967B2 (en) | Method for manufacturing a solid electrolytic capacitor | |
JP2003338432A (ja) | 固体電解コンデンサに使用するコンデンサ素子及びこれに誘電体層を形成する方法 | |
JP2009272598A (ja) | タンタルコンデンサの外部電極形成方法 | |
JP4596939B2 (ja) | 三端子型固体電解コンデンサ素子の製造方法 | |
JP2007095801A (ja) | 固体電解コンデンサの製造方法 | |
JP2011049224A (ja) | 固体電解コンデンサ及びその製造方法 | |
JP3748091B2 (ja) | 固体電解コンデンサの製造方法 | |
JP2002008945A (ja) | アルミニウム電解コンデンサ | |
JP2000003832A (ja) | 固体電解コンデンサの製造方法 | |
JPH07307248A (ja) | 固体電解コンデンサ素子の絶縁化処理方法 | |
JP2011052258A5 (ja) | ||
JP2007281237A (ja) | 固体電解コンデンサの製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20070705 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080718 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20100118 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20100118 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20101126 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110513 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110526 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140617 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Ref document number: 4761194 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |