JP4760206B2 - 弾性表面波素子の製造方法及び弾性表面波素子 - Google Patents
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このような電子デバイスの小型化技術としては、従来、半導体素子チップを備える機能デバイスユニットにおいて、表面に凹部が形成された絶縁性の基板と、前記基板がシリコン(Si基板)であり、その凹部の底面、側面及び上面に絶縁膜が形成され、この絶縁膜によって形成された溝内に、前記凹部の底面から側面を経て上面まで連続するようにパターン形成された配線層を形成し、基板の凹部内において、半導体素子チップが、前記配線層との間でフリップチップ実装され、上述の凹部を樹脂封止してなる機能デバイスユニット、及び機能デバイスユニットの製造方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
なお、絶縁層を積層形成するために厚く形成することが可能で、IDT電極を埋没することができる程度の凹部を形成することを可能にしている。
また、外部回路との接続をするための複数の接続電極と層間配線層と半導体基板に設けられる接続電極とを、層間配線層を介してビアホールにて接続することにより、外部回路との接続するための複数の接続電極と半導体基板に設けられる接続電極との配置が限定されないという効果があり、さらに、一般に採用されている半導体の製造プロセスによって、上記の各接続電極間の電気的接続を容易に行うことができる。
ここで、平滑処理としては、例えばCMP(Chemical and Mechanical Polishing)等を採用することができる。
また、仮に、凹部のIDT電極が形成される凹部の底面を平滑処理した絶縁層にすれば、IDT電極を平滑面に形成することができる。
このように封止部材でIDT電極が内部に配設されている凹部を封止することで、内部に湿気や塵埃が侵入することを防止することができ、IDT電極を保護し信頼性が高い弾性表面波素子を実現することができる。さらに、絶縁層の最上層が平滑に仕上げられていることから、凹部の周縁部の絶縁層の最上層と封止部材の密着性を高め、凹部の封止を確実に行うことができる。
図1〜図3は本発明に係る実施形態1の弾性表面波素子と、この弾性表面波素子の製造方法を示し、図4は実施形態2に係る弾性表面波素子、図5は、実施形態3に係る弾性表面波素子の実装方法を示している。
(実施形態1)
なお、圧電体層70は、酸化亜鉛に限らず圧電性を有する他の材料でもよく、この圧電体層70の凹部75内の底面76にはIDT電極80が形成されている。IDT電極80はAlからなり、平面形状は周知であるので説明を省略する。
なお、蓋体90が金属で形成されている場合には、GNDを蓋体90に接続することが好ましい。
さらに、IDT電極80を絶縁層40に設けられる凹部75内に形成することから、その後の回路実装等の工程において、治具等がIDT電極80に接触して損傷する機会を減じ、信頼性の高い弾性表面波素子10を提供することができる。
(弾性表面波素子の製造方法)
図2、図3は、本発明による弾性表面波素子10の製造方法を模式的に示す断面図である。
次に、この絶縁層41の表面にAlからなる平面視リング形状の層間配線層51,52と第2層目の絶縁層42を形成する。
そして、層間配線層51,52を覆う第2層目の絶縁層42を形成する。絶縁層42は、均一の厚さで形成するが、図に示すように、層間配線層51,52がある部分は他の部分より高くなり、その表面は凸凹な状態となるため、これをCMPで平滑に仕上げる。
このようにして、順次、第3層目の絶縁層43〜第5層目の絶縁層45と、それら絶縁層の層間に層間配線層53〜58を積層形成する。
この形態から凹部75を形成する。
そして、凹部75、斜面77を含めて凹部75の周縁の絶縁層45の表面全体に窒化シリコンからなる保護層としてのパッシベーション膜60を形成する。
次に、パッシベーション膜60に接続電極形成のための開口部を開設し、接続電極65,66を形成する。
続いて、パッシベーション膜60の表面に圧電体層70を形成する。
続いて、IDT電極80を形成する。
(製造方法の変形例1)
まず、絶縁層40を形成後、保護膜としてのパッシベーション膜60を、最上層の絶縁層45の表面に成膜する。この際、接続電極65,66を形成する。続いて、パッシベーション膜60を含めて凹部75を穿設する
なお、凹部75の内面に形成されるパッシベーション膜は、底面76の範囲だけでも、底面76と斜面77にわたって形成してもよい。従って、圧電体層70も同様に、このパッシベーション膜の表面全体の形成しても、凹部75の内面だけでも、底面76の範囲だけでもよい。
(製造方法の変形例2)
なお、接続電極65,66の形成は、パッシベーション膜60を形成した直後に形成することもできる。
なお、本実施形態では、絶縁層40は5層で構成されているが、5層に限らず、IDT電極80の厚さに対応して5層より多くしても少なくしてもよい。
また、外部回路との接続をするための接続電極65,66と層間配線層51〜58と半導体基板20に設けられる接続電極67,68とを、層間配線層51〜58を介してビアホール85,86によって接続することにより、外部回路と接続するための接続電極65,66と半導体基板に設けられる接続電極67,68との配置が限定されないという効果があり、さらに、一般に採用されている半導体の製造プロセスによって、上記の各接続電極間の電気的接続を容易に行うことができる。
(実施形態2)
図4は、実施形態2に係る弾性表面波素子を模式的に示す断面図である。図4において、弾性表面波素子10は、半導体基板20の表面にパッシベーション膜30が形成され、その表面には絶縁層41〜45が積層形成されている。最上層の絶縁層の45の略中央部には、凹部75が穿設され、この凹部75から絶縁層45の表面にわたってパッシベーション膜60、圧電体層70が積層形成されている。
(実施形態3)
図5は、本実施形態に係る弾性表面波素子10の構造を模式的に示す断面図である。図5において、弾性表面波素子10は、前述した実施形態1(図1、参照)を例示しているが、実施形態2(図4、参照)による弾性表面波素子を採用することもできる。
すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、且つ、説明しているが、本発明の技術的思想及び目的の範囲に逸脱することなく、以上説明した実施形態に対し、形状、材質、組み合わせ、その他の詳細な構成、及び製造工程間の加工方法において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
また、層間配線層は、絶縁層40の各層間に配設しているが、層間配線層は、全ての層間に配設する必要はなく、必要に応じて適宜に層数、形状、ビアホールとの接続を行うことができる。
Claims (8)
- 半導体基板の能動面側表面に複数の絶縁層を積層形成する工程と、
前記絶縁層の略中央部に、櫛歯形状のIDT電極が埋没する深さを有する凹部を形成する工程と、
少なくとも前記凹部の底面の表面に圧電体層を形成する工程と、
前記凹部の底面に形成される前記圧電体層の表面に前記IDT電極を形成する工程と、
前記絶縁層の最上層の表面外周部に、外部回路との接続をするための複数の接続電極を形成する工程と、
前記絶縁層の層間、且つ前記凹部の周囲に層間配線層を設ける工程と、を含み、
前記外部回路との接続をするための複数の接続電極と前記層間配線層と前記半導体基板に設けられる複数の接続電極とを、ビアホールによって接続することを特徴とする弾性表面波素子の製造方法。 - 半導体基板の能動面側表面に複数の絶縁層を積層形成する工程と、
前記絶縁層の略中央部に、櫛歯形状のIDT電極が埋没する深さを有する凹部を形成する工程と、
少なくとも前記凹部の底面の表面に圧電体層を形成する工程と、
前記凹部の底面に形成される前記圧電体層の表面に前記IDT電極を形成する工程と、
前記絶縁層の最上層の表面外周部に、外部回路との接続をするための複数の接続電極を形成する工程と、
前記外部回路との接続をするための複数の接続電極と前記半導体基板に設けられる複数の接続電極とを、ビアホールによって接続する工程と、
を含むことを特徴とする弾性表面波素子の製造方法。 - 請求項1または請求項2に記載の弾性表面波素子の製造方法において、
前記絶縁層の各層の表面を平滑処理する工程を含むことを特徴とする弾性表面波素子の製造方法。 - 請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の弾性表面波素子の製造方法において、
前記凹部の周縁部を封止部材によって封止する工程をさらに含むことを特徴とする弾性表面波素子の製造方法。 - 半導体基板の表面に積層形成された複数の絶縁層と、
前記絶縁層の略中央部に形成された凹部と、
少なくとも前記凹部の底面の表面に形成された圧電体層と、
前記凹部の底面において前記圧電体層の表面に形成された櫛歯形状のIDT電極と、
前記絶縁層の最上層の表面外周部に形成された外部回路との接続をするための複数の接続電極と、
前記絶縁層の層間、且つ前記凹部の周囲に設けられた層間配線層と、を備え、
前記外部回路との接続をするための複数の接続電極と前記層間配線層と前記半導体基板に設けられた複数の接続電極と、が、ビアホールによって接続されていることを特徴とする弾性表面波素子。 - 半導体基板の表面に積層形成された複数の絶縁層と、
前記絶縁層の略中央部に形成された凹部と、
少なくとも前記凹部の底面の表面に形成された圧電体層と、
前記凹部の底面において前記圧電体層の表面に形成された櫛歯形状のIDT電極と、
前記絶縁層の最上層の表面外周部に形成された外部回路との接続をするための複数の接続電極と、を備え、
前記外部回路との接続をするための複数の接続電極と、前記半導体基板に設けられた複数の接続電極と、が、ビアホールによって接続されていることを特徴とする弾性表面波素子。 - 請求項5または請求項6に記載の弾性表面波素子において、
前記凹部が、封止部材によって封止されていることを特徴とする弾性表面波素子。 - 請求項7に記載の弾性表面波素子において、
前記封止部材が、配線パターンを有する回路基板であって、
前記外部回路との接続をするための複数の接続電極と、前記回路基板の配線パターンと、が接続部材によって接続されていることを特徴とする弾性表面波素子。
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