JP4760098B2 - 画像表示装置の補正値作成方法、画像表示装置の補正値作成プログラム、画像表示装置、及び補正処理装置 - Google Patents
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Description
このような輝度ムラ、色ムラ等は、出力特性値の分布を画素単位に与える電気信号を補正することにより解消できるので、従来、種々の補正方法が提案されている。
また、画面を複数領域に分割し、各分割領域で異なるγ補正を実施する方法も提案されている。このγ補正曲線は、「2n+1個の点で表される折れ線+オフセット量」で補間されている(例えば、特許文献2参照)。
さらに、表示画面を複数の三角形領域に分割し、各三角形領域の頂点で補正値を設定する方法も提案されている。この方法における各三角形要素領域内の補正値は、各三角形領域の頂点での補正値から線形補間して求めている(例えば、特許文献3参照)。
そして、画面を複数に分割して補正量を与えるときに、分割領域境界線上の複数点での補正量から分割領域内の補正量を非線形関数で与えている技術も提案されている(例えば、特許文献4参照)。
一方、前記特許文献4に記載された方法では、滑らかな補正値が設定されるが、連続関数を設定した領域内での急峻な輝度差・色差が生じた部分での補正処理結果が不自然になってしまうという問題がある。
具体的には、本発明に係る画像表示装置の補正値作成方法は、
表示画面内で出力特性値に分布がある画像表示手段と、入力された画像信号を前記出力特性値の分布に応じた補正値によって補正して前記画像表示手段に出力する補正手段とを備えた画像表示装置の前記補正値を作成する画像表示装置の補正値作成方法であって、
前記表示画面に表示された画像の出力特性値の分布を検出する分布検出ステップと、
検出された出力特性値の分布を分割して複数の要素領域を設定する分割要素設定ステップと、
設定された要素領域毎に、要素領域内の極値の個数を変数として次数が設定された多項式関数からなる出力特性値の補正値を設定する補正値設定ステップとを備えていることを特徴とする。
また、補正値が多項式関数として設定されることにより、最小二乗法等で求めた連続関数の未知数として補正値を格納することができるため、補正値のデータ容量を小さくすることができる。
さらに、分割された要素領域に応じて補正値である連続関数の次数が設定されるため、その領域内に存在する出力特性値の分布の極値の総数に応じて最適化した補正値を設定することができる。
各要素領域を画成する領域節点を選択する領域節点選択ステップとを備え、
補正値設定ステップは、前記領域節点選択ステップ及び前記極値選択ステップで選択された領域節点の数と極値との和の平方根より小さい値で前記多項式関数の各変数の次数を設定するのが好ましい。
また、極値を与える位置の画素を用いて多項式を設定することにより、要素領域内の出力特性値の分布を高精度に補正する適切な多項式関数を補正値として設定することができる。
さらに、補正値設定ステップで多項式関数の各変数の次数を領域節点選択ステップ及び極値選択ステップで選択された領域節点の数と極値の数との和の平方根の値より小さくすることにより、必要以上に補正値を与える係数情報が増加することがなく、補正値のデータ量を増大させることがない。
この発明によれば、補正を行っても補正することのできない欠陥画素を除外して補正値を作成することができるため、設定された補正値が欠陥画素の影響を受けることなく、表示画面全体に滑らかに補正することのできる補正値を作成することができる。
また、本発明をこのようなプログラム及び記録媒体として構成することにより、一般的なコンピュータを用いて画像表示装置の補正値作成方法を実施させることができるため、画像表示装置の補正値作成装置の汎用性が拡大する。
表示画面内で出力特性値に分布がある画像表示手段と、入力された画像信号を前記出力特性値の分布に応じた補正値によって補正して前記画像表示手段に出力する補正手段とを備えた画像表示装置であって、
前記補正手段は、
前記表示画面内の出力特性値の分布を多角形状の要素領域に分割した要素分割情報を格納した要素分割情報格納部と、
分割された各要素領域に応じて設定され、要素領域内の極値の個数を変数として次数が設定された多項式関数からなる出力特性値の補正値を格納した補正値格納部と、
前記要素分割情報格納部及び前記補正値格納部により、前記要素領域毎に前記入力された画像信号の補正を行う補正処理部とを備えていることを特徴とする。
また、補正値が多項式関数の係数として格納されているので、データ量が大きくならず、補正値を格納するメモリ等の記憶領域を大きくする必要がない。
■1.補正データ作成装置1の構成
(1)全体構成
図1には、本発明の実施形態に係るプロジェクタの補正データ作成装置1の模式図が示され、この補正データ作成装置1は、スクリーン2、CCDカメラ3、及びコンピュータ4を備え、補正データ作成対称となるプロジェクタ100の投射画像の出力特性値の分布を補正する補正値を作成する装置である。
スクリーン2は、補正値作成対象となるプロジェクタ100の投射画像が投影される部分であり、CCDカメラ3は、スクリーン2に投射された投射画像を撮像する撮像装置として機能し、このCCDカメラ3によって撮像された投射画像は、電気信号に変換されてコンピュータ4に出力される。
このコンピュータ4で生成された補正値は、プロジェクタ100に設けられるメモリ等の補正値記憶手段101に格納され、詳しくは後述するが、プロジェクタ100で投射画像を投射する際、この補正値記憶手段101に格納された要素分割情報記憶部101Aに記録された要素分割情報及び補正値記憶部101Bに記録された補正値に基づいて、画像信号を補正し、投射画像が形成される。
CPU41は、演算領域上で展開されるプログラムとしての特性値検出手段43、特性値分析手段44、及び補正値生成手段45を備えて構成される。また記憶装置42には、これらの検出値分析値を記録保存するために、特性値分布記憶部46、要素分割情報記憶部47、特性値選定情報記憶部48が記憶領域の一部に確保されている他、投射画像として理想的な出力特性値の分布を記憶した理想特性値分布記憶部49が記憶領域の一部に確保されている。
(2-1)特性値検出手段43の構成
特性値検出手段43は、プロジェクタ100から投射された投射画像を撮像したCCDカメラ3からの出力に基づいて、出力特性値の分布を検出する部分であり、具体的には、図2及び図3の処理を実行する。
まず、特性値検出手段43は、特性値検出用投影画像データTPを、補正値作成対象とあるプロジェクタ100に画像信号として入力し、プロジェクタ100からこの画像データに応じた投射画像をスクリーン2上の投影面上に投射させる(処理S1)。尚、この際の特性値検出用投影画像データTPは、一定階調の単色画像を表示させるものである。
最後に、撮影データA1にノイズ除去、歪み除去等の画像処理を行った後、画素値演算及び特性値の測定を行って、出力特性値の分布A2を取得する(処理S3)。取得された出力特性値の分布は、投射される画像の画素位置と、その画素位置での出力特性値とを対応させたテーブルT1として取得され、特性値分布記憶部46に記録される(処理S4:分布検出ステップ)。尚、この処理において取得される出力特性値の分布としては、輝度ムラ分布、色ムラ分布等の特性値分布が考えられる。
特性値分析手段44は、特性値検出手段43により得られた出力特性値の分布を分析する部分であり、要素領域設定手段441、画素欠陥情報取得手段442、及び特性値選定手段443を備えて構成され、図4に示される一連の処理を実行する。
要素領域設定手段441は、特性値分布記憶部46に記録された画像A3に示されるような出力特性値の分布を読み出して、表示される画像を、画像A4のように、複数の要素領域に分割する。分割された各要素領域の形状や位置の情報は、記憶装置42内の要素分割情報記憶部47に記録保存されるとともに、補正値作成対象となるプロジェクタ100の補正値記憶手段101の要素分割情報記憶部101Aにも格納される。
この画素欠陥情報取得手段442は、取得した画素欠陥情報に基づいて、後述する特性値の選定に際して、このような欠陥画素を選択対象から除外する(欠陥画素除外ステップ)。
まず、特性値選定手段443は、特性値分布記憶部46から、例えば、画像A6のようなある要素領域における出力特性値の分布を取得する(処理S5)。
次に、特性値選定手段443は、得られた出力特性値の分布において、画像A7のように出力特性値の分布の勾配の絶対値がゼロになる点を抽出し、これに基づいて、極値を取る画素位置と、その部分の極値の大きさ(出力特性値)とを対応付けたテーブルT3を生成する(処理S6)。
そして、テーブルT3に基づいて、特性値選定手段443は、補正値生成に用いる極値の選定を行う(処理S7:極値選択ステップ)。
(a)予め補正値作成に用いる極値の数を設定する方法
予め補正値作成に用いる極値の数を設定して極値の選定を行う場合、特性値選定手段443は、図8のフローチャートに示される処理を実行する。
まず、予め、特性値の大きさの順で上位から選定される極値の数b及び下位から選定される極値の数cを設定した後、特性値選定手段443は、前記のテーブルT3の極値のうち、既に選定された極値であるかどうかを表す選定フラグが設定されていない極値のうち、特性値の大きさの順で最上位の極値を取得する(処理S8)。
距離R以内の領域に選定フラグ設定された極値がないと判定された場合、特性値選定手段443は、その極値に例えば、「特性値の大きさの順で上位から選定された第1番目の極値」を意味する「H1」といった選定フラグを設定する(処理S11:極値選択ステップ)。
特性値選定手段443は、最初に設定した特性値の大きさの順で上位から選定される極値の数bまで選定フラグが設定されたか否かを判定する(処理S12)。その数に至らない場合は、特性値選定手段443は、処理S8からの処理を繰り返す。
次に、特性値選定手段443は、最上位の場合と同様に、距離R内に既に選定フラグが設定された極値があるかないかを判定し(処理S14)、選定フラグが設定された極値がある場合、取得した極値に対して選定不可フラグ設定を行い(処理S15)、処理S13からを実行する。
距離R以内の領域に選定フラグが設定された極値がないと判定された場合、特性値選定手段443は、その極値に例えば、「特性値の大きさの順で下位から選定された第1番目の極値」を意味する「L1」といった選定フラグを設定する(処理S16:極値選択ステップ)。
最後に、特性値選定手段443は、特性値の大きさの順で下位から選定される極値の数cまで選定フラグが設定されているか否かを判定し(処理S17)、特性値の大きさの順で下位から選定される極値の数がcになるまで、処理S13以降の処理を繰り返す。
このような選択方法によれば、補正値を表す関数の次数を予め設定することとなるので、高次・低次関数のいずれを採用するかによって補正値の容量を自在に調節することが可能となる。
他の方法としては、極値の特性値の大きさで閾値を設定し、補正値生成用の極値の選定を行う方法が考えられ、この場合、特性値選定手段443は、図10のフローチャートに示される処理を実行する。
まず、予め、極値の特性値の大きさに関する上位側の閾値Vmax、下位側の閾値Vminを設定した後、特性値選定手段443は、フラグ設定されていない極値のうち、特性値の大きさの順で最上位の極値を取得する(処理S18)。
次に、特性値選定手段443は、取得した特性値の大きさの順で最上位である極値の距離R以内の領域に既に選定フラグが設定された極値があるかないかを判定する(処理S19)。選定フラグが設定された極値があった場合、選定不可フラグ、例えば、「×」のような選択不可フラグ設定を行い(処理S20)、処理S18からを実行する。
特性値選定手段443は、最初に設定した閾値Vmaxより特性値が大きな極値すべてについて、上記処理S18〜処理S21の処理を行ったか否かを判定し(処理S22)、閾値Vmaxよりも特性値が大きな極値すべてについて上記処理を行うまで繰り返す。
すべてについて処理を行ったら、特性値選定手段443は、特性値の大きさの順で上位から選定された極値の数bをカウントし、メモリ上にストアする(処理S23)。
次に、上位側極値選定の場合と同様に、距離R以内の領域に選定フラグが設定された極値があるか否かを判定し(処理S25)、選定フラグが設定された極値がある場合、取得した極値に対して選択不可フラグ「×」等の設定を行い(処理S26)、処理S24からを実行する。
距離R以内の領域に選定フラグが設定された極値がないと判定された場合、特性値選定手段443は、選定フラグを設定し(処理S27:極値選択ステップ)、閾値Vminよりも特性値が小さな極値すべてについて処理を実行したか否かを判定する(処理S28)。
特性値が閾値Vmin以下のすべての極値に関して上記処理S24〜処理S28が実行されたら、選定フラグが設定された特性値の大きさの順で下位から選定された極値の数cをカウントしメモリ上にストアする(処理S29)。
このような選択方法によれば、補正値を与える関数の精密さを、閾値の設定の仕方によって調整することが可能となる。
加えて、特性値選定手段443は、このテーブルT9に各要素領域を画成する境界節点のフラグB1〜B4と、その境界節点の位置座標及び出力特性値とを対応させたレコードを加え(領域節点選択ステップ)、補正値作成用のテーブルとして、記憶装置42の特性値選定情報記憶部48に格納する。
補正値生成手段45は、前述した特性値選定手段443で選定された極値及び領域節点に基づいて、出力特性値の分布を補正する補正値を与える関数を生成する部分であり、具体的には、図13のフローチャートに示される処理を実行する。
まず、補正値生成手段45は、特性値選定情報記憶部48より、選定済み特性値に関する情報を取得する(処理S30)。尚、選定済み特性値に関する情報は、各要素領域のグラフG2を与える領域節点B1、B2及び極値H1、L1の位置情報及び出力特性値である。
次に、補正値生成手段45は、要素分割情報記憶部47より、表示画面を分割した各要素領域の位置情報を取得する(処理S31)。
最後に、補正値生成手段45は、設定された関数を、プロジェクタ100の補正値記憶手段101の補正値記憶部101Bに書き込んで補正値を記録保存する(処理S34)。
まず、図14に示されるように、矩形状の要素領域において、4つの領域境界節点A、B、C、Dが選択され、要素領域内部で特性値の大きさで上位から選定された極値である点E、F、Gが選択され、特性値の大きさで下位から選定された極値である点H、Iが特性値選定手段443によって選択されたとすると、領域境界節点数a=4、特性値の大きさで上位から選定された極値である点の数b=3、特性値の大きさで下位から選定された極値である点の数c=2となる。
境界節点数a、極値を取る点の数b+cに基づいて、多項式関数の次数dを下記式(1)となるように設定したとする。
しかしながら、上記式(1)の等号、不等号の状態によっては、未知係数の取り扱いに相違が生じる。
まず、式(1)の等号が成立している場合、すなわち、d=2の場合a+b+c=9なので等号が成立し、未知係数Cijは、次の式(3)によって求めることができる。
このように式(1)の関係が不等号の場合、得られた補正値を与える関数の関数値が要素領域毎に個別に設定され、要素領域の境界部分でそれぞれの補正値にギャップが生じないように配慮する必要があるからである。
このような補正値を関数の係数として格納することにより、従来の画素毎に補正値を格納した場合よりも、補正値のデータ量を大幅に削減することができ、かつ要素領域の出力特性値の分布に応じた関数により補正することができるため、投射画像を滑らかに補正することが可能となる。
次に、前述した各処理を実行する機能的手段を備えた補正データ作成装置1の作用について、図16に示されるフローチャートに基づいて説明する。
まず、特性値検出手段43は、スクリーン2上に投影されたパターン画像をCCDカメラ3に撮影させ、この撮像データに画像処理を施して投射画像の出力特性値の分布を検出し(処理S35:分布検出ステップ)、特性値分布記憶部46に記録保存する。
次に、要素領域設定手段441は、取得された出力特性値の分布を複数の要素領域に分割し(処理S36:分割要素設定ステップ)、分割された要素領域情報を、コンピュータ4の記憶装置42の要素分割情報記憶部47、及びプロジェクタ100の要素分割情報記憶部101Aに記録保存する(処理S37)。
次に、特性値選定手段443は、補正値生成に利用するために、要素領域内の極値の位置及び出力特性値を取得し(処理S41:極値選択ステップ)、さらに、各要素領域を画成する領域節点の位置及び出力特性値を取得し(処理S42:領域節点選択ステップ)、これらの特性値選定情報を特性値選定情報記憶部48に格納する。
最後に、補正値生成手段45は、求められた道係数Cijを図15に示されるようなテーブルT10のような形でプロジェクタ100の補正値記憶手段101の補正値記憶部101Bに格納する(処理S44)。
尚、この補正データ作成装置1による出力特性値の分布の補正値は、輝度ムラ、色ムラ等出力特性値の種類に応じて作成され、前記テーブルT10も出力特性値の種類に応じた補正値が補正値記憶部101Bに格納されることとなる。
前述した補正データ作成装置1によって補正値が作成されたプロジェクタ100の画像処理回路は、図17に示されるように、A/D変換器102、変換処理部103、D/A変換器104、及び液晶表示装置駆動回路105を備えて構成され、RGB端子106から入力される画像信号は、この画像処理回路によって処理されて液晶表示装置上に光学像が形成される。
A/D変換器102は、アナログ信号として入力される画像信号をデジタル変換する部分であり、デジタル化された画像信号は、変換処理部103に出力される。
この補正値記憶手段101には、輝度ムラ、色ムラ等の出力特性の相違や、階調の相違に応じた複数の補正値テーブルが格納されている。変換処理部103は、入力される画像信号の階調に応じて、輝度ムラ、色ムラ等の補正値を記録したそれぞれのテーブルを参照して画像信号の補正を行う。尚、入力画像信号の階調判定は、フレーム単位で行われ、画面全体の階調を平均化したり、最も面積の広い部分の画像の階調に基づいて行うことができる。
液晶表示装置駆動回路105は、D/A変換器104を介して入力される補正された画像信号に基づいて、液晶表示装置を駆動し、出力特性の分布が解消された投射画像がスクリーン上に投射されることとなる。
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
前述した実施形態では、式(1)による補正値を与える多項式関数の次数の設定を行っているが、要するに、多項式関数の次数dは、選定された極値の数b及びcと、補正値を算出する際に用いる領域節点の数aとの和の平方根よりも小さければよく、次数dが高ければ高い程、より高精度の補正値を得ることができる一方、次数dを低く設定すれば、補正処理手段による画像処理演算が簡単化され、プロジェクタの画像処理手段の負担を軽減することができる。
その他、本発明の実施の際の具体的な構造及び形状等は、本発明の目的を達成できる範囲で他の構造等としてもよい。
Claims (5)
- 表示画面に画像を表示するための画像信号の補正値を生成する画像表示装置の補正値作成方法であって、
前記表示画面に表示された画像の出力特性値の分布を検出する分布検出ステップと、
前記表示画面を分割して複数の領域を設定する分割領域設定ステップと、
前記各領域内の前記出力特性値の分布の極値を取る画素を選択する極値選択ステップと、
前記各領域を構成する領域節点を選択する領域節点選択ステップと、
多項式関数からなり、前記出力特性値の分布を相殺して理想的な出力特性値の分布に近づけるための出力特性値の補正値を、前記分割領域設定ステップにて設定された領域毎に設定する補正値設定ステップとを有し、
前記補正値設定ステップは、前記極値選択ステップで選択された極値の数と、前記領域節点選択ステップで選択された領域節点の数との和の平方根より小さな値となるように、前記多項式関数の各変数の次数を設定することを特徴とする画像表示装置の補正値作成方法。 - 請求項1に記載の画像表示装置の補正値作成方法において、
前記極値選択ステップ及び領域節点選択ステップの前に、前記画像表示装置から該画像表示装置の画像表示手段上の画素欠陥情報を取得し、前記画素欠陥情報に基づき欠陥画素を特定し、前記特定された欠陥画素を前記各選択ステップの選択対象から除外する欠陥画素除外ステップを有していることを特徴とする画像表示装置の補正値作成方法。 - コンピュータに、表示画面に表示する画像に対応した画像信号の補正値を作成させる画像表示装置の補正値作成プログラムであって、
コンピュータに、
前記表示画面に表示された画像の出力特性値の分布を検出する分布検出ステップと、
前記表示画面を分割して複数の領域を設定する分割領域設定ステップと、
前記各領域内の前記出力特性値の分布の極値を取る画素を選択する極値選択ステップと、
前記各領域を構成する領域節点を選択する領域節点選択ステップと、
前記分割領域設定ステップにて設定された領域毎に、前記領域内の出力特性値の分布の極値の個数を変数として次数が設定された多項式関数からなり、前記出力特性値の分布を相殺して理想的な出力特性値の分布に近づけるための出力特性値の補正値を、前記分割領域設定ステップにて設定された領域毎に作成する補正値作成ステップとを実行させ、
前記補正値設定ステップは、前記極値選択ステップで選択された極値の数と、前記領域節点選択ステップで選択された領域節点の数との和の平方根より小さな値となるように、前記多項式関数の各変数の次数を設定することを特徴とする画像表示装置の補正値作成プログラム。 - 表示画面内に表示される画像の出力特性値に分布がある画像表示手段と、入力された画像信号を前記出力特性値の分布に応じた補正値によって補正して前記画像表示手段に出力する補正手段とを備えた画像表示装置であって、
前記補正手段は、
前記表示画面を多角形状の領域に分割した領域分割情報を格納した領域分割情報格納部と、
前記分割された各領域に応じて設定された多項式関数からなり、前記出力特性値の分布を相殺して理想的な出力特性値の分布に近づけるための出力特性値の補正値を格納した補正値格納部と、
前記補正値に基づき、前記入力された画像信号の補正を行う補正処理部とを有し、
前記多項式関数は、前記各領域内の前記出力特性値の分布の極値の数と、前記各領域を構成する領域節点の数との和の平方根より小さな値となるように、各変数の次数が設定されていることを特徴とする画像表示装置。 - 画像を表示する表示画面内の出力特性値の分布を取得する分布取得部と、
前記表示画面を多角形状の領域に分割した分割情報を格納する領域分割情報格納部と、
前記分割した各領域に応じて設定された多項式関数からなり、前記出力特性値の分布を相殺して理想的な出力特性値の分布に近づけるための出力特性値の補正値を格納した補正値格納部と、
前記補正値に基づき、前記入力された画像信号の補正を行う補正処理部とを有し、
前記多項式関数は、前記各領域内の前記出力特性値の分布の極値の数と、前記各領域を構成する領域節点の数との和の平方根より小さな値となるように、各変数の次数が設定されていることを特徴とする補正処理装置。
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