JP2015231140A - 画像処理装置、画像処理方法、及び、プログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、及び、プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】高精度なムラ補正処理を実行することができる技術を提供する。
【解決手段】本発明の画像処理装置は、ムラ補正処理を入力画像に施す画像処理手段と、第1ベタ画像が画面に表示された状態で得られた第1撮影画像の領域から、画面の領域を第1抽出領域として検出し、第1撮影画像から第1抽出領域の画像を抽出する第1抽出手段と、第1補正値を第1抽出領域の画像に基づいて決定する第1決定手段と、第1ベタ画像にムラ補正処理を施した第2ベタ画像が画面に表示された状態で得られた第2撮影画像の領域から、画面の領域を第2抽出領域として検出し、第3ベタ画像が画面に表示された状態で得られた第3撮影画像から、第2抽出領域の画像を抽出する第2抽出手段と、第2補正値を第2抽出領域の画像に基づいて決定する第2決定手段と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像処理装置、画像処理方法、及び、プログラムに関する。
画像表示装置では、画像表示装置の部材に起因した表示ムラ(輝度ムラ)が画面に発生する。例えば、液晶ディスプレイ装置では、液晶素子の透過特性のばらつき、カラーフィルタの厚みのムラ、光源の発光特性のばらつき、等に起因した輝度ムラが発生する。プラズマディスプレイ装置では、プラズマ素子の発光特性のばらつきに起因した輝度ムラが発生する。有機ELディスプレイ装置では、有機EL素子の発光特性のばらつきに起因した輝度ムラが発生する。
また、画像表示装置では、画像表示装置の部材に起因した輝度ムラの他に、画像表示装置の内部構造に起因した輝度ムラが発生する。例えば、液晶ディスプレイ装置では、バックライトの光源から発せられた光(拡散光)が、バックライトを囲む内壁によって弱められる。そのため、画面の中央から画面の縁に向かって輝度が低下する輝度ムラが生じてしまう。複数の光源を使用し、画面の縁に近い光源の発光輝度を高めることにより、画面の縁の輝度を画面の中央の輝度に近づけることができる。しかしながら、光源から発せられた光に対する内壁の影響度合いを制御することは困難であり、複数の光源の発光輝度を個別に制御するだけでは輝度ムラを十分に低減することはできない。そのため、光源の発光輝度の制御だけでなく、液晶ディスプレイ装置に入力された画像(画像データ)である入力画像の補正も行う必要がある。
入力画像にムラ補正処理(輝度ムラを低減する画像処理)を施す場合には、画面の輝度分布を取得する必要がある。一般的には、階調値が均一なベタ画像が画面に表示された状態で画面を含む領域を撮影することにより得られた撮影画像から画面の領域の画像が抽出され、抽出された画像から、ムラ補正処理で使用する補正値が決定される。そして、決定された補正値を用いたムラ補正処理が入力画像に施される。このようなムラ補正処理は、例えば、特許文献1に開示されている。
補正値を高精度に決定するためには、撮影画像の領域から画像の領域を高精度に検出する必要がある。特許文献1に開示の技術では、撮影画像の領域から画像の領域を高精度に検出するために、ベタ画像の4隅が強調される。そして、撮影画像の領域から強調位置(ベタ画像の4隅)が検出され、その検出結果に基づいて、撮影画像の領域から画面の領域が検出される。
しかしながら、画面の中央から画面の縁に向かって輝度が低下する輝度ムラが生じている場合には、ベタ画像の4隅を強調したとしても、4隅の強調度合いが低減された表示画像(画面に表示された画像)が得られてしまう。具体的には、隅からその周辺にかけて輝度が変化する表示画像が得られてしまう。そのため、画面の中央から画面の縁に向かって輝度が低下する輝度ムラが生じている場合には、強調位置を高精度に検出することができず、撮影画像から画面の領域を高精度に検出することができない。
撮影画像の領域から検出された領域に画面の一部の領域が含まれていなかったり、画面の外側の領域が含まれていたりすると、不適切な補正値が取得されてしまう。不適切な補正値を用いたムラ補正処理が入力画像に施されると、輝度ムラが十分に低減されなかったり、輝度ムラが増大したりしてしまう。例えば、余分な領域を含む画像に基づく補正値を使用すると、画面の縁周辺における輝度ムラの補正精度が低下し、中間階調値のベタ画像
を表示した場合に画面の縁周辺の輝度が必要以上に増してしまうことがある。
特開2010−066406号公報
本発明は、高精度なムラ補正処理を実行することができる技術を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様は、
画像表示装置の画面の輝度ムラを低減する画像処理であるムラ補正処理を入力画像に施す画像処理手段と、
各画素の階調値が第1階調値である第1ベタ画像が前記画面に表示された状態で前記画面を含む領域を撮影することにより得られた第1撮影画像の領域から、前記画面の領域を第1抽出領域として検出し、前記第1撮影画像から前記第1抽出領域の画像を抽出する第1抽出手段と、
前記ムラ補正処理において前記第1階調値を補正する際に使用する第1補正値を、前記第1抽出手段で抽出された前記第1抽出領域の画像に基づいて決定する第1決定手段と、
前記第1ベタ画像に前記ムラ補正処理を施した第2ベタ画像が前記画面に表示された状態で前記画面を含む領域を撮影することにより得られた第2撮影画像の領域から、前記画面の領域を第2抽出領域として検出し、各画素の階調値が第2階調値である第3ベタ画像が前記画面に表示された状態で前記画面を含む領域を撮影することにより得られた第3撮影画像から、前記第2抽出領域の画像を抽出する第2抽出手段と、
前記ムラ補正処理において前記第2階調値を補正する際に使用する第2補正値を、前記第2抽出手段で抽出された前記第2抽出領域の画像に基づいて決定する第2決定手段と、を有することを特徴とする画像処理装置である。
本発明の第2の態様は、
画像表示装置の画面の輝度ムラを低減する画像処理であるムラ補正処理を入力画像に施す画像処理ステップと、
各画素の階調値が第1階調値である第1ベタ画像が前記画面に表示された状態で前記画面を含む領域を撮影することにより得られた第1撮影画像の領域から、前記画面の領域を第1抽出領域として検出し、前記第1撮影画像から前記第1抽出領域の画像を抽出する第1抽出ステップと、
前記ムラ補正処理において前記第1階調値を補正する際に使用する第1補正値を、前記第1抽出ステップで抽出された前記第1抽出領域の画像に基づいて決定する第1決定ステップと、
前記第1ベタ画像に前記ムラ補正処理を施した第2ベタ画像が前記画面に表示された状態で前記画面を含む領域を撮影することにより得られた第2撮影画像の領域から、前記画面の領域を第2抽出領域として検出し、各画素の階調値が第2階調値である第3ベタ画像が前記画面に表示された状態で前記画面を含む領域を撮影することにより得られた第3撮影画像から、前記第2抽出領域の画像を抽出する第2抽出ステップと、
前記ムラ補正処理において前記第2階調値を補正する際に使用する第2補正値を、前記第2抽出ステップで抽出された前記第2抽出領域の画像に基づいて決定する第2決定ステップと、
を有することを特徴とする画像処理方法である。
本発明の第3の態様は、上述した画像処理方法の各ステップをコンピュータに実行させることを特徴とするプログラムである。
本発明によれば、高精度なムラ補正処理を実行することができる。
実施例1に係る画像表示装置の機能構成の一例を示すブロック図 実施例1に係る撮影画像の一例を示す図 実施例1に係る第1撮影画像の輝度分布の一例を示す図 実施例1に係る第1抽出画像の一例を示す図 実施例1に係る解像度変換画像の一例を示す図 実施例1に係る第2撮影画像の一例を示す図 比較例及び実施例1に係る第2抽出画像の一例を示す図 比較例及び実施例1に係る解像度変換画像の一例を示す図 実施例1に係る補正値の一例を示す図 実施例1に係る画像表示装置の処理の流れの一例を示すフローチャート 実施例2に係る画像表示装置の機能構成の一例を示すブロック図
<実施例1>
以下、本発明の実施例1に係る画像処理装置及び画像処理方法について説明する。
なお、以下では、本実施例に係る画像処理装置が画像表示装置である例を説明するが、本実施例に係る画像処理装置は画像表示装置とは別体の装置であってもよい。
図1は、本実施例に係る画像表示装置の機能構成の一例を示すブロック図である。図1に示すように、本実施例に係る画像表示装置は、第1画像抽出部100、第1補正値決定部101、第2画像抽出部102、第2補正値決定部103、補正値記憶部104、表示ムラ補正部105、及び、表示部106を有する。
表示ムラ補正部105は、入力画像(画像処理装置(画像表示装置)に入力された画像)にムラ補正処理を施すことにより、表示用画像を生成する。そして、表示ムラ補正部105は、表示用画像を表示部106に出力する。ムラ補正処理は、画像表示装置の画面の表示ムラ(輝度ムラ)を低減する画像処理である。
なお、表示ムラ補正部105は、後述する第1撮影画像と第3撮影画像を得る際には、入力画像(後述する第1ベタ画像と第3ベタ画像)を表示用画像として出力する。
第1画像抽出部100には、第1ベタ画像が画面に表示された状態で画面を含む領域を撮影することにより得られた第1撮影画像が入力される。第1ベタ画像は、各画素の階調値が第1階調値であり、且つ、ムラ補正処理が施されていない画像である。
第1画像抽出部100は、第1撮影画像の領域から画面の領域を第1抽出領域として検出し、第1撮影画像から第1抽出領域の画像を第1抽出画像として抽出する。そして、第1画像抽出部100は、第1抽出画像を第1補正値決定部101に出力する。
第1補正値決定部101は、第1抽出画像に基づいて第1補正値を決定し、第1補正値を補正値記憶部104に記録する。第1補正値は、ムラ補正処理において第1階調値を補正する際に使用する補正値である。
第2画像抽出部102には、第2ベタ画像が画面に表示された状態で画面を含む領域を撮影することにより得られた第2撮影画像と、第3ベタ画像が画面に表示された状態で画
面を含む領域を撮影することにより得られた第3撮影画像と、が入力される。第2ベタ画像は、第1ベタ画像にムラ補正処理を施した画像である。第3ベタ画像は、各画素の階調値が第2階調値であり、且つ、ムラ補正処理が施されていない画像である。
第2画像抽出部102は、第2撮影画像の領域から画面の領域を第2抽出領域として検出し、第3撮影画像から第2抽出領域の画像を第2抽出画像として抽出する。そして、第2画像抽出部102は、第2抽出画像を第2補正値決定部103に出力する。
第2補正値決定部103は、第2抽出画像に基づいて第2補正値を決定し、第2補正値を補正値記憶部104に記録する。第2補正値は、ムラ補正処理において第2階調値を補正する際に使用する補正値である。
補正値記憶部104は、第1補正値と第2補正値を記憶する。補正値記憶部104としては、半導体メモリ、磁気ディスク、光ディスク、等を使用することができる。
表示部106は、表示ムラ補正部105から出力された表示用画像を画面に表示する。表示部106としては、液晶ディスプレイパネル、有機ELディスプレイパネル、プラズマディスプレイパネル、等を使用することができる。
なお、本実施例に係る画像処理装置が画像表示装置と別体の装置である場合には、表示部106は画像表示装置に設けられる。
なお、本実施例に係る画像表示装置が有する各機能部(図1に示す各機能部)は、他の機能部から独立したハードウェアである必要はない。画像表示装置が有する各機能部の処理が実現されればよく、複数の機能部の処理が共通のハードウェアによって実現されてもよい。
本実施例に係る画像表示装置が有する各機能部について、より詳細に説明する。
なお、以下では、入力画像の画素値がRGB値(赤色成分の階調値であるR値、緑色成分の階調値であるG値、及び、青色成分の階調値であるB値の組み合わせ)である場合の例を説明するが、これに限らない。例えば、入力画像の画素値は、YCbCr値であってもよい。
また、以下では、入力画像の階調値(R値、G値、及び、B値)が8ビットの値(0以上且つ255以下の値)である場合の例を説明するが、これに限らない。入力画像の階調値のビット数は8ビットより大きくても小さくてもよい。
本実施例では、補正値を生成(又は更新)する際に、ムラ調整処理を行わずに、階調値が互いに異なる複数のベタ画像が順番に画面に表示される。ベタ画像は、階調値が均一な画像である。例えば、画素値(R値,G値,B値)が(0,0,0)から(255,255,255)まで順番に変化するように、複数のベタ画像が順番に画面に表示される。
そして、ベタ画像毎に画面を含む領域を撮影することにより、撮影画像が得られる。
なお、撮影に使用する撮影装置は特に限定されないが、より高精度なムラ補正処理を実現するために、画面の解像度よりも高い解像度の撮影画像を得ることができる撮影装置を使用することが好ましい。
本実施例では、画素値(255,255,255)のベタ画像が第1ベタ画像として使用され、画素値(255,255,255)とは異なる画素値を有するベタ画像が第3ベタ画像として使用される。即ち、本実施例では、第1階調値として、入力画像が取り得る階調値の最大値255が使用される。そして、階調値255よりも小さい(暗い)階調値が、第2階調値として使用される。階調値が互いに異なる複数の第3ベタ画像を使用することにより、第2補正値として、複数の階調値に対応する複数の補正値を得ることができる。
以下では、第1階調値が階調値255であり、第2階調値が階調値192である場合の例を説明する。
図2(A)は、第1撮影画像の一例を示す図であり、図2(B)は、第2撮影画像の一例を示す図である。具体的には、図2(A)は、各画素の画素値が画素値(255,255,255)である第1ベタ画像が画面に表示されている状態で画面を含む領域を撮影して得られた第1撮影画像107の一例を示す図である。図2(A)は、各画素の画素値が画素値(192,192,192)である第3ベタ画像が画面に表示されている状態で画面を含む領域を撮影して得られた第3撮影画像108の一例を示す図である。図2(A),2(B)において、太実線は撮影画像の輪郭である。また、太実線で囲まれた領域を細実線で分割して得られる領域111は、撮影画像の画素(画素の領域)である。そして、各画素に記載の数値は、画素の輝度値である。
図2(A),2(B)に示すように、撮影画像の領域には、画面の領域である表示領域109と、画面の周囲の領域である非表示領域110と、が含まれる。非表示領域110は、例えば、画面を囲む枠部材(ベゼル)の領域である。
図2(A),2(B)から、画面の中央から画面の縁にかけて輝度が低下する輝度ムラが生じていること、及び、画面の中央から離れるにつれて撮影画像の輝度値が低下していること、がわかる。
そして、非表示領域110の輝度値は、表示領域109輝度値に依存する。例えば、画面からの光がベゼルに照射されるため、非表示領域110の輝度値は、表示領域109輝度値に依存する。具体的には、図2(A),2(B)に示すように、非表示領域110の輝度値は、表示領域109の輝度値の低下に伴って低下する。
第1画像抽出部100は、第1撮影画像に基づいて、第1抽出領域を決定する。本実施例では、第1撮影画像の各画素の輝度値に基づいて、第1抽出領域を決定する。
図3は、第1撮影画像の水平方向における輝度値の変化の一例を示す図である。図3から、画面の中央から離れるにつれて輝度値が低下していることがわかる。垂直方向においても、第1撮影画像の輝度値は図3と同様に変化する。即ち、垂直方向においても、画面の中央から離れるにつれて第1撮影画像の輝度値が低下する。方向に依らず、画面の中央から離れるにつれて撮影画像(第1撮影画像及び第3撮影画像)の輝度値は低下する。
ここで、輝度ムラは、画像表示装置の部材に依存する。例えば、画像表示装置が液晶表示装置である場合には、輝度ムラは、バックライトが有する光源の発光特性のばらつきに依存する。そのため、第1撮影画像の輝度分布も、画像表示装置の部材に依存する。例えば、画面の縁近傍の領域113における輝度分布も、画像表示装置の部材に依存する。
そこで、第1画像抽出部100は、画面の領域を含み、且つ、画面より大きいサイズの領域を、第1抽出領域として決定する。
本実施例では、第1画像抽出部100は、第1撮影画像の輝度値の最大値を、画面の中央の輝度値として検出する。図2(A)の第1撮影画像からは、画面の中央の輝度値として100[cd/m]が検出される。
そして、第1画像抽出部100は、画面の中央の輝度値に1よりも小さい係数を乗算した値を閾値として使用し、第1撮影画像の領域から第1抽出領域を検出する。
具体的には、第1画像抽出部100は、画面の中央の輝度値100[cd/m]に係数0.8を乗算した値80[cd/m]を閾値として設定する。そして、第1画像抽出
部100は、第1撮影画像の領域から、各画素の輝度値が閾値以上の領域を、第1抽出領域として検出する。その結果、図2(A)の太破線112を輪郭とする領域が、第1抽出領域として検出される。
なお、係数は、メーカによって予め定められた固定値であってもよいし、ユーザが変更可能な値であってもよい。また、係数は、画像表示装置の使用条件(設置環境、使用目的
、等)に応じて決定されてもよい。
そして、第1画像抽出部100は、第1撮影画像から第1抽出領域の画像を第1抽出画像として抽出し、第1抽出画像を第1補正値決定部101に出力する。
図4は、図2(A)の第1撮影画像から抽出された第1抽出画像114の一例を示す。図4において、太実線は第1抽出画像の輪郭である。また、太実線で囲まれた領域を細実線で分割して得られる領域は、第1抽出画像の画素(画素の領域)である。そして、各画素に記載の数値は、画素の輝度値である。第1抽出画像114のサイズは、表示領域109よりも大きい。
第1補正値決定部101は、画像表示装置の各表示素子(入力画像の各画素)の第1補正値を決定するために、第1抽出画像の解像度を変換する。以後、解像度の変換後の画像を“解像度変換画像”と記載する。具体的には、第1補正値決定部101は、解像度変換画像の解像度が画面の解像度と一致するように、第1抽出画像に解像度変換処理を施す。解像度変換処理の方法としては、例えば、平均化法、バイキュービック法、等の公知技術が使用される。
図5は、第1抽出画像114の解像度を変換した解像度変換画像115の一例を示す図である。図5において、太実線は解像度変換画像の輪郭である。また、太実線で囲まれた領域を細実線で分割して得られる領域は、解像度変換画像の画素(画素の領域)である。そして、各画素に記載の数値は、画素の輝度値である。図5の解像度変換画像115は、平均化法を用いて第1抽出画像114を縮小した縮小画像である。ここで、第1抽出画像の解像度が画面の解像度の4倍(水平方向2倍×垂直方向2倍)である場合を考える。この場合には、例えば、平均化法を用いた縮小処理(解像度変換処理)において、第1抽出画像の2行2列の合計4個の画素毎に、それら4個の画素の輝度値の平均値が、解像度変換画像(縮小画像)の1つの画素の輝度値として算出される。
第1補正値決定部101は、解像度変換画像に基づいて、解像度変換画像の各画素の第1補正値を決定する。具体的には、解像度変換画像の画素毎に、以下の式1を用いて第1補正値を決定する。式1において、“C1(n)”は画素nの第1補正値であり、“Yt”は目標輝度値であり、“Y(n)”は解像度変換画像の画素nの輝度値であり、“Gmax”は入力画像が取り得る階調値の上限値である。
C1(n)=(Yt÷Y(n))(1÷2.2)×Gmax−Gmax
・・・(式1)
第1補正値決定部101は、解像度変換画像の輝度値の最大値(画面の中央の輝度値)にゲイン値Kを乗算することにより、目標輝度値Ytを算出する。ゲイン値Kは、0より大きく且つ1より小さい値である。そして、本実施例では、Gmax=255である。
そのため、式1によって、第1補正値C1として、−255以上の値が算出される。
図5において、解像度変換画像115の左上隅の画素neの輝度値は80[cd/m]であり、解像度変換画像115の中央の画素nc(輝度値が最大の画素)の輝度値は100[cd/m]である。
そのため、K=0.8である場合、解像度変換画像115の左上隅の画素neの第1補正値C1(ne)として、0(=(80÷80)(1÷2.2)×255−255)が算出される。そして、K=0.8である場合、解像度変換画像115の中央の画素ncの第1補正値C1(nc)として、−25(=(80÷100)(1÷2.2)×255−255)が算出される。
そして、第1補正値決定部101は、各画素の第1補正値C1を補正値記憶部104に
記録する。
第1撮影画像と第3撮影画像とでは、輝度値の変化の仕方が異なる。そして、画面の領域よりも大きい領域を第2抽出領域として決定したのでは、不適切な第2補正値が得られてしまう。具体的には、図2(A)の例では、第1抽出領域の縁の輝度値として、画面の縁の輝度値“81”と略等しい値“80”を得ることができる。そのため、適切な第1補正値を得ることができる。しかしながら、画面の領域よりも大きい領域を第2抽出領域として決定してしまうと、第2抽出領域の縁の輝度値として、画面の縁の輝度値“40”と大きく異なる値“35”が得られてしまう。そのため、適切な第2補正値を得ることはできない。
そこで、本実施例では、第2抽出領域を決定する際に、第2撮影画像を使用する。
具体的には、第1補正値が決定された後に、以下の処理が行われる。
まず、表示ムラ補正部105が、補正値記憶部104から第1補正値を読み出す。
次に、表示ムラ補正部105が、第1補正値を用いたムラ補正処理を第1ベタ画像に施すことにより、第2ベタ画像を生成する。
そして、表示ムラ補正部105は、第2ベタ画像を表示部106に出力する。それにより、第2ベタ画像が画面に表示される。
次に、第2ベタ画像が画面に表示された状態で画面を含む領域を撮影することにより、第2撮影画像が得られる。
そして、第2画像抽出部102が、第2撮影画像を用いて第2抽出領域を決定する。
図6は、第2撮影画像116の一例を示す図である。図6において、太実線は第2撮影画像の輪郭である。また、太実線で囲まれた領域を細実線で分割して得られる領域は、第2撮影画像の画素(画素の領域)である。そして、各画素に記載の数値は、画素の輝度値である。
図6から、第2撮影画像では、表示領域109の輝度値が均一化されていることがわかる。
上述したように、第2画像抽出部102は、第2撮影画像に基づいて、第2抽出領域を決定する。本実施例では、第2撮影画像の各画素の輝度値に基づいて、第2抽出領域を決定する。上述したように、第2撮影画像では、表示領域109の輝度値が均一化されている。そのため、画面の中央の輝度値を閾値として使用することにより、表示領域109を第2抽出領域として決定することができる。
本実施例では、第2画像抽出部102は、第2撮影画像の輝度値の最大値を、画面の中央の輝度値として検出する。図6の第2撮影画像からは、画面の中央の輝度値として80[cd/m]が検出される。
そして、第2画像抽出部102は、画面の中央の輝度値を閾値として使用し、第2撮影画像の領域から第2抽出領域を検出する。
具体的には、第2画像抽出部102は、画面の中央の輝度値80[cd/m]を閾値として設定する。そして、第2画像抽出部102は、第2撮影画像の領域から、各画素の輝度値が閾値以上(画面の中央の輝度値以上)の領域を、第2抽出領域として検出する。上述したように、画面の中央の輝度値は第2撮影画像の輝度値の最大値であるため、各画素の輝度値が閾値80[cd/m]と等しい領域が、第2抽出領域として検出される。その結果、図6の太破線117を輪郭とする領域が、第2抽出領域として検出される。
そして、第2画像抽出部102は、第3撮影画像から第2抽出領域の画像を第2抽出画像として抽出し、第2抽出画像を第2補正値決定部103に出力する。
第2補正値決定部103は、画像表示装置の各表示素子(入力画像の各画素)の第2補正値を決定するために、第2抽出画像の解像度を変換する。
そして、第2補正値決定部103は、第2抽出画像の解像度を変換した解像度変換画像に基づいて、解像度変換画像の各画素の第2補正値を決定する。具体的には、解像度変換画像の画素毎に、以下の式2を用いて第2補正値を決定する。式2において、“C2(n)”は画素nの第2補正値であり、“Yt”は目標輝度値であり、“Y(n)”は解像度変換画像の画素nの輝度値であり、“Gin”は入力画像(第3ベタ画像)の階調値である。
C2(n)=(Yt÷Y(n))(1÷2.2)×Gin−Gin
・・・(式2)
第2補正値決定部103は、解像度変換画像の輝度値の最大値(画面の中央の輝度値)にゲイン値Kを乗算することにより、目標輝度値Ytを算出する。そして、本実施例では、Ginは0以上且つ255以下の値である。
そのため、式2によって、第2補正値C2として、−255以上の値が算出される。
そして、第2補正値決定部103は、各画素の第2補正値C2を補正値記憶部104に記録する。
図7(A)は、第1抽出領域(図2(A)の太破線を輪郭とする領域)と同じ領域を第2抽出領域として使用した場合の第2抽出画像118の一例を示す図である(比較例)。図7(B)は、本実施例の方法で検出された第2抽出領域(図6の太破線を輪郭とする領域)を使用した場合の第2抽出画像119の一例を示す図である。図7(A),7(B)において、太実線は第2抽出画像の輪郭である。また、太実線で囲まれた領域を細実線で分割して得られる領域は、第2抽出画像の画素(画素の領域)である。そして、各画素に記載の数値は、画素の輝度値である。
図7(A)から、第1抽出領域と同じ第2抽出領域を使用すると、第2抽出画像118の領域に非表示領域110の一部が含まれることがわかる。また、図7(B)から、本実施例の方法で検出された第2抽出領域を使用すると、第2抽出画像118として表示領域109の画像が得られることがわかる。即ち、本実施例では、第2抽出画像118として表示領域109の画像が得られることがわかる。
図8(A)は、図7(A)の第2抽出画像118の解像度を変換した解像度変換画像120の一例を示す図である(比較例)。図8(B)は、図7(B)の第2抽出画像119の解像度を変換した解像度変換画像121の一例を示す図である(本実施例)。図8(A),8(B)において、太実線は解像度変換画像の輪郭である。また、太実線で囲まれた領域を細実線で分割して得られる領域は、解像度変換画像の画素(画素の領域)である。そして、各画素に記載の数値は、画素の輝度値である。
図8(A)において、解像度変換画像120の左上隅の画素neの輝度値は36[cd/m]であり、解像度変換画像120の中央の画素nc(輝度値が最大の画素)の輝度値は50[cd/m]である。
図8(B)において、解像度変換画像121の左上隅の画素neの輝度値は40[cd/m]であり、解像度変換画像120の中央の画素nc(輝度値が最大の画素)の輝度値は50[cd/m]である。
解像度変換画像120と解像度変換画像121との間の輝度値の差は、第2抽出画像119の領域に含まれていない領域(非表示領域110の一部)が第2抽出画像118の領域に含まれていることに起因する。
このように、非表示領域110の一部が第2抽出画像118の領域に含まれていることにより、解像度変換画像120の縁の輝度値として画面の縁の輝度値と大きく異なる輝度値が得られてしまう。
その結果、解像度変換画像120を用いた場合、不適切な第2補正値が得られてしまう。
具体的には、K=0.8である場合、解像度変換画像120の左上隅の画素neの第2補正値C2(ne)として、9(=(40÷36)(1÷2.2)×192−192)が算出される。しかしながら、このような第2補正値を使用すると、入力画像の縁の画素の輝度値が過剰に高められてしまい、輝度ムラが十分に低減されなかったり、輝度ムラが増大したりしまう。
一方、本実施例では、K=0.8である場合、解像度変換画像121の左上隅の画素neの第2補正値C2(ne)として、0(=(40÷40)(1÷2.2)×192−192)が算出される。このような第2補正値を使用すれば、入力画像の縁の画素の輝度値が過剰に高められることなく、輝度ムラを十分に低減することができる。
補正値記憶部104は、図9に示すように、入力画像の各画素の補正値(第1補正値と第2補正値)を記憶する。換言すれば、補正値記憶部104は、画像表示装置の各表示素子の補正値を記憶する。
表示ムラ補正部105は、入力画像の階調値に応じた補正値を補正値記憶部104から取得し、取得した補正値を用いて入力画像の階調値を補正する(ムラ補正処理)。
例えば、入力画像の画素nの画素値が画素値(255,255,255)である場合、画素nの補正後の画素値(R(n),G(n),B(n))として、以下の値が得られる。
R(n)=255+第1補正値C1(n)
G(n)=255+第1補正値C1(n)
B(n)=255+第1補正値C1(n)
入力画像の画素nの画素値が画素値(192,192,192)である場合には、画素nの補正後の画素値(R(n),G(n),B(n))として、以下の値が得られる。
R(n)=192+第2補正値C2(n)
G(n)=192+第2補正値C2(n)
B(n)=192+第2補正値C2(n)
入力画像の画素nの画素値が画素値(192,255,192)である場合には、画素nの補正後の画素値(R(n),G(n),B(n))として、以下の値が得られる。
R(n)=192+第2補正値C2(n)
G(n)=255+第1補正値C1(n)
B(n)=192+第2補正値C2(n)
以下、本実施例に係る画像表示装置の処理の流れの一例について、図10のフローチャートを用いて説明する。
なお、以下では、ゲイン値K=0.8である場合の例を説明する。また、図10のフローチャートの開始前に第1撮影画像と第3撮影画像が取得されているものとする。
なお、第3撮影画像は、後述するS108の処理よりも前に取得されれば、どのタイミングで取得されてもよい。
まず、第1画像抽出部100が、第1撮影画像の領域から第1抽出領域を検出する(S100)。第1撮影画像が図2(A)の第1撮影画像107であり、且つ、第1抽出領域を検出するために使用する閾値が80[cd/m]である場合、図2(A)の太破線112を輪郭とする領域が第1抽出領域として検出される。
次に、第1画像抽出部100が、第1撮影画像から、S100で抽出された第1抽出領
域の画像を第1抽出画像として抽出する(S101)。第1画像抽出部100は、第1抽出画像を第1補正値決定部101に出力する。図2(A)の太破線112を輪郭とする領域が第1抽出領域として検出された場合、図4の第1抽出画像114が抽出される。
そして、第1補正値決定部101が、S101で抽出された第1抽出画像の解像度を変換することにより、解像度変換画像を生成する(S102)。図4の第1抽出画像114が抽出された場合、図5の解像度変換画像115が生成される。
次に、第1補正値決定部101が、S102で生成された解像度変換画像に基づいて、入力画像の各画素の第1補正値C1を決定する(S103)。第1補正値決定部101は、各画素の第1補正値C1を補正値記憶部104に記録する。
図5の解像度変換画像115が生成された場合、左上隅の画素neの第1補正値C1(ne)、及び、中央の画素ncの第1補正値C1(nc)として、以下の値が得られる。
C1(ne)=(80÷80)(1÷2.2)×255−255=0
C1(nc)=(80÷100)(1÷2.2)×255−255=−25
そして、表示ムラ補正部105が、S103で決定された第1補正値C1を用いたムラ補正処理を第1ベタ画像に施すことにより、第2ベタ画像を生成する(S104)。表示ムラ補正部105は、第2ベタ画像を表示部106に出力する。C1(ne)=0及びC1(nc)=−25が得られた場合、画素neの第2ベタ画像の画素値(R(ne),G(ne),B(ne))、及び、画素ncの第2ベタ画像の画素値(R(nc),G(nc),B(nc))として、以下の値が得られる。
R(ne)=255+C1(ne)=255
G(ne)=255+C1(ne)=255
B(ne)=255+C1(ne)=255
R(nc)=255+C1(nc)=230
G(nc)=255+C1(nc)=230
B(nc)=255+C1(nc)=230
次に、表示部106が、S104で生成された第2ベタ画像を画面に表示する(S105)。
そして、第2ベタ画像が画面に表示された状態で、画面を含む領域が撮影される(S106)。それにより、第2撮影画像が生成される。撮影は、撮影装置を用いて行われる。第2撮影画像は、第2画像抽出部102に入力される。
次に、第2画像抽出部102が、S106で生成された第2撮影画像の領域から第2抽出領域を検出する(S107)。第2撮影画像が図6の第2撮影画像116である場合、画面の中央の輝度値80[cd/m]が閾値として設定される。そして、図6の太破線117を輪郭とする領域が第2抽出領域として検出される。
そして、第2画像抽出部102が、第3撮影画像から、S107で抽出された第2抽出領域の画像を第2抽出画像として抽出する(S108)。第2画像抽出部102は、第2抽出画像を第2補正値決定部103に出力する。第3撮影画像が図2(B)の第3撮影画像108であり、且つ、図6の太破線117を輪郭とする領域が第2抽出領域として検出された場合、図7(B)の第2抽出画像119が抽出される。
次に、第2補正値決定部103が、S108で抽出された第2抽出画像の解像度を変換することにより、解像度変換画像を生成する(S109)。図7(B)の第2抽出画像119が抽出された場合、図8(B)の解像度変換画像121が生成される。
そして、第2補正値決定部103が、S109で生成された解像度変換画像に基づいて、入力画像の各画素の第2補正値C2を決定する(S110)。第2補正値決定部103は、各画素の第2補正値C2を補正値記憶部104に記録する。
図7(B)の解像度変換画像121が生成された場合、左上隅の画素neの第2補正値C2(ne)、及び、中央の画素ncの第2補正値C2(nc)として、以下の値が得られる。
C2(ne)=(40÷40)(1÷2.2)×192−192=0
C2(nc)=(40÷50)(1÷2.2)×192−192=−19
以上述べたように、本実施例によれば、第1階調値を有する第1ベタ画像が画面に表示された状態で画面を含む領域を撮影することにより得られた第1撮影画像に基づいて、第1階調値を補正する際に使用する第1補正値が生成される。そして、第1補正値を用いたムラ補正処理を第1ベタ画像に施すことにより第2ベタ画像が生成され、第2ベタ画像が画面に表示された状態で画面を撮影することにより得られた第2撮影画像の領域から画面の領域が検出される。それにより、撮影画像の領域に含まれる画面の領域を高精度に検出することが可能となり、様々な階調値に対応する補正値を高精度に生成することが可能となる。その結果、高精度なムラ補正処理を実行することができる。
なお、本実施例では、第3撮影画像の撮影範囲が、第2撮影画像の撮影範囲と略等しい(完全一致を含む)ものとする。第1撮影画像の撮影範囲は、第3撮影画像及び第2撮影画像の撮影範囲と同じであってもよいし、異なっていてもよい。
なお、上述した処理を行うことにより、入力画像が取り得る全ての階調値について補正値が決定されてもよいし、一部の階調値について補正値が決定されてもよい。上述した処理によって決定されなかった補正値は、決定された補正値を用いた補間処理を行うことにより、決定されてもよい。
なお、本実施例では、入力画像が取り得る階調値の最大値を第1階調値として使用したが、これに限らない。第1階調値は、撮影画像の領域から画面の領域が誤検出された場合にも適切な補正値を得ることができる階調値であればよい。画面の中央から画面の縁に向かって輝度が低下する輝度ムラが生じている場合には、第1階調値として大きい(明るい)階調値を使用することが好ましい。画面の中央から画面の縁に向かって輝度が増加する輝度ムラが生じている場合には、第1階調値として小さい(暗い)階調値を使用することが好ましい。
なお、第2階調値として、第1階調値と同じ値が使用されてもよいし、第1階調値より大きい値が使用されてもよい。
なお、本実施例では、撮影画像の輝度値の最大値を画面の中央の輝度値として検出したが、これに限らない。例えば、画面の領域が撮影画像の中央に位置するように、撮影装置が位置決めされてもよい。そして、撮影画像の中央の輝度値が、画面の中央の輝度値として使用されてもよい。
なお、抽出領域の検出方法は、上記方法に限らない。例えば、輝度値ではなく、RGB値に基づいて抽出領域が検出されてもよい。第1撮影画像を用いて第1抽出領域が検出されれば、第1抽出領域の検出方法はどのような方法であってもよい。また、第2撮影画像を用いて第2抽出領域が検出されれば、第2抽出領域の検出方法はどのような方法であってもよい。
なお、式1,2は、画像表示装置の目標表示特性がガンマ値2.2の表示特性である場合の式であるが、目標表示特性はガンマ値2.2の表示特性に限らない。目標表示特性がガンマ値2.2の表示特性と異なる場合には、式1,2と異なる式を使用すればよい。
なお、補正値の決定方法は、上記方法に限らない。例えば、関数(式)を用いずに、輝度値と補正値の対応関係を表すテーブルを用いて補正値が決定されてもよい。また、解像度変換処理が行われずに、抽出画像の輝度値や画素値から補正値が決定されてもよい。
なお、本実施例では、入力画像の階調値に加算する補正値を決定する例を説明したが、これに限らない。例えば、入力画像の階調値に乗算する補正値が決定されてもよい。
<実施例2>
以下、本発明の実施例2に係る画像処理装置及び画像処理方法について説明する。
画像表示装置では経年劣化により表示ムラ(輝度ムラ)が発生する。そのため、定期的にムラ補正処理を行う必要がある。初期状態で画面の中央から縁に向かって輝度が低下する輝度ムラが生じる場合には、ムラ補正処理によって、画面の縁に近いほど画像の輝度値が高められる。そのため、画面の縁に近い表示素子は、画面の縁から遠い表示素子に比べ速い速度で劣化し、画面の縁から遠い表示素子に比べ速い速度で輝度が低下する。
実施例1の方法で補正値を生成したり更新したりする場合は、ムラ補正処理が施されていない画像(第1ベタ画像と第3ベタ画像)を画面に表示する必要がある。
しかしながら、実施例1の方法で補正値を更新する場合には、初期状態での輝度ムラに画像表示装置の経年劣化に起因した輝度ムラが加わった輝度ムラが画面に生じてしまい、画質が非常に悪い画像が画面に表示されてしまう。補正値を更新する一時的な期間とはいえ、このような低画質画像の表示は好ましくない。
本実施例では、画面された画像の画質の劣化を抑制しつつ、補正値を更新することができる方法について説明する。
図11は、本実施例に係る画像表示装置の機能構成の一例を示すブロック図である。図11に示すように、本実施例に係る画像表示装置は、第1画像抽出部200、第1補正値決定部201、第2画像抽出部202、第2補正値決定部203、補正値記憶部104、表示ムラ補正部105、及び、表示部106を有する。
なお、図11において、実施例1(図1)と同じ機能部には実施例1と同じ符号を付し、その説明は省略する。
第1画像抽出部200は、最初に第1補正値を決定(生成)する際に、実施例1の第1画像抽出部100と同じ処理を行う。このとき、初期状態での輝度ムラが画面に生じており、画像表示装置の経年劣化に起因した輝度ムラは生じていいないか非常に小さい。
そして、第1画像抽出部200は、第1補正値が決定された後に、以下の処理を行う。具体的には、第1画像抽出部200は、第1補正値を更新する際に、以下の処理を行う。
まず、第1画像抽出部200は、第4撮影画像の領域から、画面の領域を第3抽出領域として検出する。第4撮影画像は、第2ベタ画像が画面に表示されている状態で画面を含む領域を撮影することに得られた撮影画像であり、且つ、第1撮影画像よりも後に得られた撮影画像である。第4撮影画像は第1撮影画像よりも後に得られた撮影画像であるため、第4撮影画像の撮影時には、画像表示装置の経年劣化に起因した輝度ムラとして、第1撮影画像の撮影時よりも大きい輝度ムラが生じている。しかしながら、第2ベタ画像は第1ベタ画像にムラ補正処理を施した画像である。そのため、第4撮影画像の撮影時には、初期状態での輝度ムラは画面に生じていないか非常に小さい。
第3抽出領域は、第1抽出領域と同様の方法で決定される。但し、経年劣化の度合いに依存して輝度ムラ(経年劣化に起因した輝度ムラ)は変化する。そのため、経年劣化に起因した輝度ムラを考慮して、第3抽出領域を決定する際に使用する閾値を決定することが好ましい。例えば、画面の中心から縁にかけての輝度の低下量を考慮して、閾値を決定することが好ましい。第4撮影画像の取得時に生じていた輝度ムラ(経年劣化に起因した輝度ムラ)は、例えば、第1補正値を最後に取得(決定又は更新)したタイミングから第4撮影画像を取得したタイミングまでの時間に応じて推定することができる。
次に、第1画像抽出部200は、第4撮影画像から第3抽出領域の画像を第3抽出画像として抽出する。
そして、第1画像抽出部200は、第3抽出画像を第1補正値決定部201に出力する。
第1補正値決定部201は、最初に第1補正値を決定(生成)する際に、実施例1の第1補正値決定部101と同じ処理を行う。
そして、第1補正値決定部201は、第1補正値が決定された後に、第3抽出画像に基づいて第1補正値を補正することにより、第1補正値を更新する。
本実施例では、第1補正値決定部201は、第3抽出画像に基づいて、ムラ補正処理において第1階調値を補正する際に使用する仮の補正値である第3補正値を決定する。そして、第1補正値決定部201は、第1補正値と第3補正値を合成することにより、第1補正値を更新する。
具体的には、第1補正値決定部201は、第3抽出画像に解像度変換処理を施すことにより、解像度変換画像を生成する。そして、第1補正値決定部201は、解像度変換画像に基づいて、各画素の第3補正値C3(n)を決定する。第3補正値C3(n)は、実施例1の第1補正値C1(n)を決定する処理と同じ処理によって決定される。
次に、第1補正値決定部201は、各画素の現在の第1補正値Co1(n)を補正値記憶部104から読み出し、以下の式3を用いて各画素の更新後の第1補正値Cn1(n)を算出する。
Cn1(n)=C3(n)+Co1(n) ・・・(式3)
そして、第1補正値決定部201は、各画素の更新後の第1補正値Cn1(n)を補正値記憶部104へ記録する。具体的には、補正値記憶部104が記憶している第1補正値Co1(n)が第1補正値Cn1(n)に置換される。
なお、第4撮影画像の取得、第3抽出画像の抽出、及び、第1補正値の更新を繰り返し実行することにより、第1補正値を定期的に更新することができる。
第2画像抽出部202は、最初に第2補正値を決定(生成)する際に、実施例1の第2画像抽出部102と同じ処理を行う。このとき、初期状態での輝度ムラが画面に生じており、画像表示装置の経年劣化に起因した輝度ムラは生じていいないか非常に小さい。
そして、第2画像抽出部202は、第2補正値が決定された後に、以下の処理を行う。具体的には、第2画像抽出部202は、第2補正値を更新する際に、以下の処理を行う。
まず、第2画像抽出部202は、第5撮影画像の領域から、画面の領域を第4抽出領域として検出する。第5撮影画像は、第2ベタ画像が画面に表示されている状態で画面を含む領域を撮影することに得られた撮影画像であり、且つ、第1補正値の更新後に得られた撮影画像である。第2ベタ画像は第1ベタ画像にムラ補正処理を施した画像であるため、第5撮影画像の撮影時には、初期状態での輝度ムラは画面に生じていないか非常に小さい。また、第5撮影画像は第1補正値の更新後に得られた撮影画像であるため、第5撮影画像の撮影時には、画像表示装置の経年劣化に起因した輝度ムラは画面に生じていないか非常に小さい。
第4抽出領域は、第2抽出領域と同様の方法で決定される。
次に、第2画像抽出部202は、第6撮影画像から第4抽出領域の画像を第4抽出画像として抽出する。第6撮影画像は、第3ベタ画像にムラ補正処理を施した第4ベタ画像が画面に表示された状態で画面を含む領域を撮影することにより得られた撮影画像であり、且つ、第3撮影画像よりも後に得られた撮影画像である。第6撮影画像は第3撮影画像よりも後に得られた撮影画像であるため、第6撮影画像の撮影時には、画像表示装置の経年
劣化に起因した輝度ムラとして、第3撮影画像の撮影時よりも大きい輝度ムラが生じている。しかしながら、第4ベタ画像は第3ベタ画像にムラ補正処理を施した画像である。そのため、第6撮影画像の撮影時には、初期状態での輝度ムラは画面に生じていないか非常に小さい。
そして、第2画像抽出部202は、第4抽出画像を第2補正値決定部203に出力する。
第2補正値決定部203は、最初に第2補正値を決定(生成)する際に、実施例1の第2補正値決定部103と同じ処理を行う。
そして、第2補正値決定部203は、第2補正値が決定された後に、第4抽出画像に基づいて第2補正値を補正することにより、第2補正値を更新する。
本実施例では、第2補正値決定部203は、第3抽出画像に基づいて、ムラ補正処理において第2階調値を補正する際に使用する仮の補正値である第4補正値を決定する。そして、第2補正値決定部203は、第2補正値と第4補正値を合成することにより、第2補正値を更新する。
具体的には、第2補正値決定部203は、第4抽出画像に解像度変換処理を施すことにより、解像度変換画像を生成する。そして、第2補正値決定部203は、解像度変換画像に基づいて、各画素の第4補正値C4(n)を決定する。第4補正値C4(n)は、実施例1の第2補正値C2(n)を決定する処理と同じ処理によって決定される。
次に、第2補正値決定部203は、各画素の現在の第2補正値Co2(n)を補正値記憶部104から読み出し、以下の式4を用いて各画素の更新後の第2補正値Cn2(n)を算出する。
Cn2(n)=C4(n)+Co2(n) ・・・(式4)
そして、第2補正値決定部203は、各画素の更新後の第2補正値Cn2(n)を補正値記憶部104へ記録する。具体的には、補正値記憶部104が記憶している第2補正値Co2(n)が第2補正値Cn2(n)に置換される。
なお、第5撮影画像の取得、第6撮影画像の取得、第4抽出画像の抽出、及び、第2補正値の更新を繰り返し実行することにより、第2補正値を定期的に更新することができる。
以上述べたように、本実施例によれば、補正値を更新する際に、ムラ補正処理が施された画像が表示され、ムラ補正処理が施されていない画像は表示されない。それにより、画面された画像の画質の劣化を抑制しつつ、補正値を更新することができる。
また、本実施例によれば、更新後の第1補正値を用いたムラ補正処理を第1ベタ画像に施すことにより第2ベタ画像が生成され、第2ベタ画像が画面に表示された状態で画面を撮影することにより得られた第5撮影画像の領域から画面の領域が検出される。それにより、撮影画像の領域に含まれる画面の領域を高精度に検出することが可能となり、様々な階調値に対応する補正値を高精度に生成することが可能となる。その結果、高精度なムラ補正処理を実行することができる。
なお、補正値の補正方法は、上記方法に限らない。例えば、第3補正値や第4補正値は決定されなくてもよい。第3抽出画像の輝度値や階調値に応じた係数を第1補正値に乗算することにより、第1補正値が補正されてもよい。第4抽出画像の輝度値や階調値に応じた係数を第2補正値に乗算することにより、第2補正値が補正されてもよい。
なお、第1補正値と第2補正値の一方は、実施例1と同様の処理を行うことにより、更新されてもよい。その場合であっても、ムラ補正処理が施されていない画像を画面に表示される頻度を低減することができる。
<その他の実施例>
記憶装置に記録されたプログラムを読み込み実行することで前述した実施例の機能を実現するシステムや装置のコンピュータ(又はCPU、MPU等のデバイス)によっても、本発明を実施することができる。また、例えば、記憶装置に記録されたプログラムを読み込み実行することで前述した実施例の機能を実現するシステムや装置のコンピュータによって実行されるステップからなる方法によっても、本発明を実施することができる。この目的のために、上記プログラムは、例えば、ネットワークを通じて、又は、上記記憶装置となり得る様々なタイプの記録媒体(つまり、非一時的にデータを保持するコンピュータ読取可能な記録媒体)から、上記コンピュータに提供される。したがって、上記コンピュータ(CPU、MPU等のデバイスを含む)、上記方法、上記プログラム(プログラムコード、プログラムプロダクトを含む)、上記プログラムを非一時的に保持するコンピュータ読取可能な記録媒体は、いずれも本発明の範疇に含まれる。
100,200:第1画像抽出部 101,201:第1補正値決定部
102,202:第2画像抽出部 103,203:第2補正値決定部
105:表示ムラ補正部

Claims (15)

  1. 画像表示装置の画面の輝度ムラを低減する画像処理であるムラ補正処理を入力画像に施す画像処理手段と、
    各画素の階調値が第1階調値である第1ベタ画像が前記画面に表示された状態で前記画面を含む領域を撮影することにより得られた第1撮影画像の領域から、前記画面の領域を第1抽出領域として検出し、前記第1撮影画像から前記第1抽出領域の画像を抽出する第1抽出手段と、
    前記ムラ補正処理において前記第1階調値を補正する際に使用する第1補正値を、前記第1抽出手段で抽出された前記第1抽出領域の画像に基づいて決定する第1決定手段と、
    前記第1ベタ画像に前記ムラ補正処理を施した第2ベタ画像が前記画面に表示された状態で前記画面を含む領域を撮影することにより得られた第2撮影画像の領域から、前記画面の領域を第2抽出領域として検出し、各画素の階調値が第2階調値である第3ベタ画像が前記画面に表示された状態で前記画面を含む領域を撮影することにより得られた第3撮影画像から、前記第2抽出領域の画像を抽出する第2抽出手段と、
    前記ムラ補正処理において前記第2階調値を補正する際に使用する第2補正値を、前記第2抽出手段で抽出された前記第2抽出領域の画像に基づいて決定する第2決定手段と、を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記第1抽出手段は、各画素の輝度値が前記画面の中央の輝度値に1よりも小さい係数を乗算した値以上の領域を、前記第1抽出領域として検出し、
    前記第2抽出手段は、各画素の輝度値が前記画面の中央の輝度値以上の領域を、前記第2抽出領域として検出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記第1階調値は、前記入力画像が取り得る階調値の最大値である
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 前記第1抽出手段は、前記第2ベタ画像が前記画面に表示された状態で前記画面を撮影することにより得られた撮影画像であり、且つ、前記第1撮影画像よりも後に得られた撮影画像である、第4撮影画像の領域から、前記画面の領域を第3抽出領域として検出し、前記第4撮影画像から前記第3抽出領域の画像を抽出する処理をさらに行い、
    前記第1決定手段は、前記第1抽出手段で抽出された前記第3抽出領域の画像に基づいて前記第1補正値を補正することにより、前記第1補正値を更新する
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  5. 前記第1決定手段は、
    前記第1抽出手段で抽出された前記第3抽出領域の画像に基づいて、前記ムラ補正処理において前記第1階調値を補正する際に使用する仮の補正値である第3補正値を決定し、
    前記第1補正値と前記第3補正値を合成することにより、前記第1補正値を更新することを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 前記第1決定手段は、前記第1補正値を更新する処理をさらに行い、
    前記第2抽出手段は、前記第2ベタ画像が前記画面に表示された状態で前記画面を含む領域を撮影することにより得られた撮影画像であり、且つ、前記第1補正値の更新後に得られた撮影画像である、第5撮影画像の領域から、前記画面の領域を第4抽出領域として検出し、前記第3ベタ画像にムラ補正処理を施した第4ベタ画像が前記画面に表示された状態で前記画面を含む領域を撮影することにより得られた撮影画像であり、且つ、前記第3撮影画像よりも後に得られた撮影画像である、第6撮影画像から、前記第4抽出領域の
    画像を抽出する処理をさらに行い、
    前記第2決定手段は、前記第2抽出手段で抽出された前記第4抽出領域の画像に基づいて前記第2補正値を補正することにより、前記第2補正値を更新する
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  7. 前記第2決定手段は、
    前記第2抽出手段で抽出された前記第4抽出領域の画像に基づいて、前記ムラ補正処理において前記第2階調値を補正する際に使用する仮の補正値である第4補正値を決定し、
    前記第2補正値と前記第4補正値を合成することにより、前記第4補正値を更新することを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。
  8. 画像表示装置の画面の輝度ムラを低減する画像処理であるムラ補正処理を入力画像に施す画像処理ステップと、
    各画素の階調値が第1階調値である第1ベタ画像が前記画面に表示された状態で前記画面を含む領域を撮影することにより得られた第1撮影画像の領域から、前記画面の領域を第1抽出領域として検出し、前記第1撮影画像から前記第1抽出領域の画像を抽出する第1抽出ステップと、
    前記ムラ補正処理において前記第1階調値を補正する際に使用する第1補正値を、前記第1抽出ステップで抽出された前記第1抽出領域の画像に基づいて決定する第1決定ステップと、
    前記第1ベタ画像に前記ムラ補正処理を施した第2ベタ画像が前記画面に表示された状態で前記画面を含む領域を撮影することにより得られた第2撮影画像の領域から、前記画面の領域を第2抽出領域として検出し、各画素の階調値が第2階調値である第3ベタ画像が前記画面に表示された状態で前記画面を含む領域を撮影することにより得られた第3撮影画像から、前記第2抽出領域の画像を抽出する第2抽出ステップと、
    前記ムラ補正処理において前記第2階調値を補正する際に使用する第2補正値を、前記第2抽出ステップで抽出された前記第2抽出領域の画像に基づいて決定する第2決定ステップと、
    を有することを特徴とする画像処理方法。
  9. 前記第1抽出ステップでは、各画素の輝度値が前記画面の中央の輝度値に1よりも小さい係数を乗算した値以上の領域を、前記第1抽出領域として検出し、
    前記第2抽出ステップでは、各画素の輝度値が前記画面の中央の輝度値以上の領域を、前記第2抽出領域として検出する
    ことを特徴とする請求項8に記載の画像処理方法。
  10. 前記第1階調値は、前記入力画像が取り得る階調値の最大値である
    ことを特徴とする請求項8または9に記載の画像処理方法。
  11. 前記第1抽出ステップでは、前記第2ベタ画像が前記画面に表示された状態で前記画面を撮影することにより得られた撮影画像であり、且つ、前記第1撮影画像よりも後に得られた撮影画像である、第4撮影画像の領域から、前記画面の領域を第3抽出領域として検出し、前記第4撮影画像から前記第3抽出領域の画像を抽出する処理をさらに行い、
    前記第1決定ステップでは、前記第1抽出ステップで抽出された前記第3抽出領域の画像に基づいて前記第1補正値を補正することにより、前記第1補正値を更新する
    ことを特徴とする請求項8〜10のいずれか1項に記載の画像処理方法。
  12. 前記第1決定ステップでは、
    前記第1抽出ステップで抽出された前記第3抽出領域の画像に基づいて、前記ムラ補
    正処理において前記第1階調値を補正する際に使用する仮の補正値である第3補正値を決定し、
    前記第1補正値と前記第3補正値を合成することにより、前記第1補正値を更新することを特徴とする請求項11に記載の画像処理方法。
  13. 前記第1決定ステップでは、前記第1補正値を更新する処理をさらに行い、
    前記第2抽出ステップでは、前記第2ベタ画像が前記画面に表示された状態で前記画面を含む領域を撮影することにより得られた撮影画像であり、且つ、前記第1補正値の更新後に得られた撮影画像である、第5撮影画像の領域から、前記画面の領域を第4抽出領域として検出し、前記第3ベタ画像にムラ補正処理を施した第4ベタ画像が前記画面に表示された状態で前記画面を含む領域を撮影することにより得られた撮影画像であり、且つ、前記第3撮影画像よりも後に得られた撮影画像である、第6撮影画像から、前記第4抽出領域の画像を抽出する処理をさらに行い、
    前記第2決定ステップでは、前記第2抽出ステップで抽出された前記第4抽出領域の画像に基づいて前記第2補正値を補正することにより、前記第2補正値を更新する
    ことを特徴とする請求項8〜12のいずれか1項に記載の画像処理方法。
  14. 前記第2決定ステップは、
    前記第2抽出ステップで抽出された前記第4抽出領域の画像に基づいて、前記ムラ補正処理において前記第2階調値を補正する際に使用する仮の補正値である第4補正値を決定し、
    前記第2補正値と前記第4補正値を合成することにより、前記第4補正値を更新することを特徴とする請求項13に記載の画像処理方法。
  15. 請求項8〜14のいずれか1項に記載の画像処理方法の各ステップをコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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