JP2006287633A - 画像表示装置の補正値作成方法、この方法をコンピュータに実行させるプログラム、このプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体、及び画像表示装置 - Google Patents

画像表示装置の補正値作成方法、この方法をコンピュータに実行させるプログラム、このプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体、及び画像表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】画面全体に滑らかに出力特性値の分布の補正をすることができ、かつ不連続な出力特性値の分布の補正にも対応することができ、画像表示装置に高品質の画像を表示させることのできる画像表示装置の補正値作成方法を提供すること。
【解決手段】画像表示装置の補正値作成方法は、投射画像の出力特性値の分布に設定された要素領域内で出力特性値の分布を近似する関数を設定するステップS22と、要素領域内の各画素における出力特性値から関数値を差し引いた差分を算出するステップS26と、近似関数で与えられる出力特性値の分布の偏り成分を補正する補正値を生成するステップS28と、差分として与えられる出力特性値の分布のばらつき成分を補正する補正値を生成するステップS30とを備えている。
【選択図】 図14

Description

本発明は、画像表示装置の補正値作成方法、この方法をコンピュータに実行させるプログラム、このプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体、及び画像表示装置に関する。
プロジェクタ、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ等の固定画素型の画像表示装置においては、表示画面に画像を表示したときに、画面の一部に輝度出力値や色出力値等の出力特性値に分布を生じることがあり、このようなバラツキは表示画面の輝度ムラや色ムラとして認識される。このような輝度ムラ、色ムラ等は、画素を構成する素子の製造誤差等に起因するものであると考えられている。
このような輝度ムラ、色ムラ等は、出力特性値の分布を画素単位に与える電気信号を補正することにより解消できるので、従来、種々の補正方法が提案されている。
例えば、画面の分割領域毎に表示させたい輝度分布と実際の輝度分布を比較して、補正値を作成する過程をフィードバック処理することにより、最適な補正値を設定する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、画面を複数領域に分割し、各分割領域で異なるγ補正を実施する方法も提案されている。このγ補正曲線は、「2n+1個の点で表される折れ線+オフセット量」で補間されている(例えば、特許文献2参照)。
さらに、表示画面を複数の三角形領域に分割し、各三角形領域の頂点で補正値を設定する方法も提案されている。この方法における各三角形要素領域内の補正値は、各三角形領域の頂点での補正値から線形補間して求めている(例えば、特許文献3参照)。
そして、画面を複数に分割して補正量を与えるときに、分割領域境界線上の複数点での補正量から分割領域内の補正量を非線形関数で与えている技術も提案されている(例えば、特許文献4参照)。
特開平6−105185号公報 特開2000−298450号公報 特開2000−316170号公報(図2、〔0068〕段落) 特開2002−108298号公報
しかしながら、前記特許文献1乃至特許文献3に記載された方法では、画面の分割領域毎に補正値を設定するために、輝度ムラ・色ムラ処理による不自然な輝度差・色差が発生する可能性があるという問題がある。
一方、前記特許文献4に記載された方法では、滑らかな補正値が設定されるが、輝点のような不連続な輝度差・色差は補正することができないという問題がある。
本発明の目的は、画面全体に滑らかに出力特性値の分布の補正をすることができ、かつ不連続な出力特性値の分布の補正にも対応することができ、画像表示装置に高品質の画像を表示させることのできる、画像表示装置の補正値作成方法、プログラム、記録媒体、及び画像表示装置を提供することにある。
本発明は、画像表示装置の表示画面の出力特性値の分布を補正するにあたり、偏り補正及びばらつき補正と段階的に補正値を設定し、これに基づいて画像表示装置の出力特性値の分布の補正を行うことにより、前記目的を達成するものである。
具体的には、本発明の画像表示装置の補正値作成方法は、
表示画面内で出力特性値に分布がある画像表示手段と、入力された画像信号を前記出力特性値の分布に応じた補正値によって補正して前記画像表示手段に出力する補正手段とを備えた画像表示装置の前記補正値を作成する画像表示装置の補正値作成方法であって、
前記表示画面に表示された画像の出力特性値の分布を検出する分布検出ステップと、
検出された出力特性値の分布に対して少なくとも1つ以上の要素領域を設定し、設定された要素領域内で前記出力特性値の分布を近似する近似関数を設定する近似関数設定ステップと、
設定された要素領域内の各画素の出力特性値から、その画素における前記近似関数により算出された関数値を差し引いた差分を算出する差分算出ステップと、
前記近似関数として与えられる出力特性値の偏りを補正する補正値を生成する偏り補正値生成ステップと、
前記差分として与えられる出力特性値のばらつきを補正する補正値を生成するばらつき補正値生成ステップとを備えていることを特徴とする。
この発明によれば、近似関数設定ステップにより近似関数を設定することにより、表示画面内におけるうねりのような出力特性値の分布を把握することができるので、偏り補正値生成ステップによりこれを補正する補正値を生成し、この補正値を用いて画像表示装置で補正処理することにより、表示画面を滑らかに補正することができる。
一方、差分算出ステップにより、実際の各画素の出力特性値とその画素における関数値を差し引いて差分を算出しているので、近似関数に対する出力特性値の分布を把握することができる。そして、ばらつき補正値生成ステップによりばらつきに応じた補正値を生成し、この補正値を用いて画像表示装置で補正処理することにより、輝点のような不連続な出力特性値の分布も補正することができる。
また、出力特性値の分布の全体的な様相に比べ、出力特性値の分布の局所的な揺らぎの大きさが小さいことを利用することで、プロジェクタに書き込む補正値の容量を削減することができる。つまり、ばらつき成分の補正値に割り当てるビット数を小さくすることができる。
さらに、出力特性値の分布の局所的な揺らぎで処理方法に柔軟性が生まれるため、補正処理のコストに見合った補正値を生成できる。例えば、処理能力の高い画像処理装置が搭載されたプロジェクタ用には精緻な補正値を生成し、処理能力の低い映像処理装置が搭載されたプロジェクタ用にはそれに見合う補正値を生成するなど、コストに見合った画質を投影できるプロジェクタとすることができる。
本発明では、前述したばらつき補正値生成ステップとしては、算出された差分の分布を近似する差分近似関数を設定する手順と、設定された差分近似関数を補正する補正値を生成する手順とを備えたものが考えられる。
この発明によれば、偏り補正値生成ステップ及びばらつき補正値生成ステップにおける補正値算出の方法を同様のロジックで展開できるので、補正値の算出が複雑にならない。
また、画像表示装置における補正処理においても、同様の補正処理を繰り返すだけでよいので、簡素化することができる。
本発明では、近似関数設定ステップで設定される近似関数は、画素位置を変数とした多項式で与えられる関数であり、差分近似関数は、この近似関数よりも高次の関数として設定されるのが好ましい。
この発明によれば、差分近似関数が近似関数よりも高次の関数として設定されることにより、実際の出力特性値に近い差分近似関数による補正値とすることができるので、画像表示装置で補正処理を実行したときに、高精度に補正を行うことができ、画像表示装置の画質を一層向上させることができる。
本発明では、ばらつき補正値生成ステップとしては、設定された要素領域内の各画素の出力特性値から、その画素における前記近似関数により算出された関数値の差分に基づいて補正値を生成することが考えられる。
この発明によれば、ばらつき補正値生成ステップにより、近似関数の関数値を差し引いた差分を直接補正する補正値を生成しているので、この補正値を用いて画像表示装置上で補正処理を行うことにより、ばらつきの補正を確実に行うことができ、高品質の画像を表示できる画像表示装置とすることができる。
本発明は、前述した画像表示装置の補正値作成方法をコンピュータに実行させるプログラム、及び、このプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体として構成することもでき、前記と同様の作用及び効果を享受することができる。
また、本発明をこのようなプログラム及び記録媒体として構成することにより、一般的なコンピュータを用いて画像表示装置の補正値作成方法を実施させることができるため、画像表示装置の補正値作成装置の汎用性が拡大する。
本発明は、さらに、前述した補正値のデータ構造を備えた画像表示装置としても構成することができる。具体的には、本発明に係る画像表示装置は、
表示画面内で出力特性値に分布がある画像表示手段と、入力された画像信号を前記出力特性値の分布に応じた補正値によって補正して前記画像表示手段に出力する補正手段とを備えた画像表示装置であって、
前記補正手段は、
前記表示画面内の出力特性値の分布に対して設定された少なくとも1つ以上の要素領域内で前記出力特性値の分布に対して設定された近似関数を補正する補正関数を格納した補正関数格納部と、
設定された要素領域内の各画素の出力特性値から、その画素における前記近似関数により算出された関数値を差し引いた差分に対する補正値を格納した差分補正値格納部と、
前記補正関数格納部及び前記差分補正値格納部により、前記要素領域毎に前記入力画像信号の補正を行う補正処理部とを備えていることを特徴とする。
この発明によれば、補正処理部が補正関数格納部及び差分補正値格納部に格納された補正値に基づいて、段階的に補正を行うことができるので、画面全体に滑らかに出力特性値の分布の補正をすることができ、かつ不連続な出力特性値の分布の補正にも対応することができ、高品質の画像を提供することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
■1.第1実施形態
〔1〕補正データ作成装置1の構成
(1-1)全体構成
図1には、本発明の第1実施形態に係るプロジェクタの補正データ作成装置1の模式図が示され、この補正データ作成装置1は、スクリーン2、CCDカメラ3、及びコンピュータ4を備え、補正データ作成対称となるプロジェクタ100の投射画像の出力特性値の分布を補正する補正値を作成する装置である。
スクリーン2は、補正値作成対象となるプロジェクタ100の投射画像が投影される部分であり、CCDカメラ3は、スクリーン2に投射された投射画像を撮像する撮像装置として機能し、このCCDカメラ3によって撮像された投射画像は、電気信号に変換されてコンピュータ4に出力される。
コンピュータ4は、CCDカメラ3で撮像された画像を取り込んで、画像処理を行って、プロジェクタ100の補正値を作成する部分である。
このコンピュータ4で生成された補正値は、プロジェクタ100に設けられるメモリ等の補正値記憶手段101に格納され、詳しくは後述するが、プロジェクタ100で投射画像を投射する際、この補正値記憶手段101に格納された補正値、例えば、要素分割情報記憶部101A、偏り補正値記憶部101B、及びばらつき補正値記憶部101Cに記録された補正値基づいて、画像信号を補正し、投射画像が形成される。
コンピュータ4は、CPU41及び記憶装置42を備えた汎用のコンピュータであり、CCDカメラ3から出力された投射画像を撮像した電気信号は、デジタル画像データに変換されて処理される。
CPU41は、演算領域上で展開されるプログラムとしての特性値検出手段43、特性値分析手段44、偏り補正値生成手段45、及びばらつき補正値生成手段46を備えて構成される。また記憶装置42には、これらの検出値、分析値を記録保存するために、特性値分布記憶部47、要素分割情報記憶部48、偏り成分記憶部49、及びばらつき成分記憶部50の他、投射画像として理想的な出力特性値の分布を記憶した理想特性値分布記憶部51が記憶領域の一部に確保されている。
(1-2)コンピュータ4内部の機能的手段の構成
(a)特性値検出手段43の構成
特性値検出手段43は、プロジェクタ100から投射された投射画像を撮像したCCDカメラ3からの出力に基づいて、出力特性値の分布を検出する部分であり、具体的には、図2及び図3の処理を実行する。
まず、特性値検出手段43は、特性値検出用投影画像データTPを、補正値作成対象とあるプロジェクタ100に画像信号として入力し、プロジェクタ100からこの画像データに応じた投射画像をスクリーン2上の投影面上に投射させる(処理S1)。尚、この際の特性値検出用投影画像データTPは、一定階調の単色画像を表示させるものである。
次に、特性値検出手段43は、投影面上に投射された投射画像を、撮像装置としてのCCDカメラ3で撮影し、撮影データA1をデジタルデータとして取り込む(処理S2)。
最後に、撮影データA1にノイズ除去、歪み除去等の画像処理を行った後、画素値演算及び特性値の測定を行って、出力特性値の分布A2を取得する(処理S3)。取得された出力特性値の分布は、投射される画像の画素位置と、その画素位置での出力特性値とを対応させたテーブルT1として取得され、特性値分布記憶部47に記録される(処理S4:分布検出ステップ)。尚、この処理において取得される出力特性値の分布としては、輝度ムラ分布、色ムラ分布等の特性値分布が考えられる。
(b)特性値分析手段44の構成
特性値分析手段44は、特性値検出手段43により得られた出力特性値の分布を分析する部分であり、要素領域設定手段441、近似関数設定手段442、及び差分算出手段443を備えて構成され、図4に示される一連の処理を実行する。
要素領域設定手段441は、特性値分布記憶部47に記録された画像A3に示されるような出力特性値の分布を読み出して、読み出された出力特性値分布を、画像A4のように、複数の要素領域に分割する。分割された各要素領域の形状や位置の情報は、記憶装置42内の要素分割情報記憶部48に記録保存されるとともに、補正値作成対象となるプロジェクタ100の補正値記憶手段101の要素分割情報記憶部101Aにも格納される。
近似関数設定手段442は、分割された要素領域の画像A5に基づいて、グラフG1のような出力特性値の分布を取得し、出力特性値の分布を与えるグラフG1を、グラフG2に示されるような近似関数を設定し、出力特性値の分布の偏り成分(bias)を取得する。尚、グラフG1は、画像A5におけるX1−X2線で切断した部分の出力特性値の分布である。
最後に、差分算出手段443は、出力特性値の分布からグラフG1から、近似関数を与えるグラフG2の差分を算出し、残差となるグラフG3を、出力特性値のばらつき成分(variability)として取得する。
図4においては、説明の便宜のため、X軸方向のみの出力特性値の分布として近似関数の設定及び差分算出を説明していたが、プロジェクタ100による投射画像は、二次元的に拡がるものであり、出力特性値の分布も二次元的に拡がるものであるから、近似関数は、投射画像の横方向の変数X及び縦方向Yを変数とする多項式の関数として把握される。以下、近似関数設定手段442による近似関数の設定、及び、差分算出手段443による差分算出について詳述する。
(b1)近似関数設定手段442による近似関数の設定
近似関数の設定は、具体的には、図5に示されるフローチャートに基づいて行われる。
まず、要素領域設定手段441は、前述したように、画像A6に示されるような出力特性値の分布を取得し(処理S5)、画像A7に示されるような複数の要素領域を分割した要素分割情報を設定し(処理S6)、要素分割情報記憶部48に記録保存する。尚、図5では、要素領域の形状を長方形状として分割しているが、これに限らず、三角形やこれ以外の多角形により要素領域分割を行ってもよい。
次に、近似関数設定手段442は、要素領域毎に画像A8のような表示画面の偏り成分を把握するために、各要素領域の偏りを表す近似関数を、本実施形態では、最小二乗法を用いて設定する(処理S7:近似関数設定ステップ)。
最後に、設定された近似関数を偏り成分記憶部49に記録保存する(処理S8)。
ここで、最小二乗法により近似関数を設定するには、変数に乗じられる係数を取得しなければならないが、近似関数の設定のための代表点をどのように設定するかによって手法が若干異なる。
(1)節点における特性値を用いて算出する場合
要素領域を画成する節点を用いて算出する方法であり、三角形状の要素領域であれば、図6に示される要素領域の節点A、B、Cにおける画素位置(x、y)、(x、y)、(x、y)と、各点における出力特性値V、V、Vとを取得し、N=3、l=1、m=1、C11=0として式(1)に示される三元連立方程式を解くことにより、係数C00〜C01が得られる。
Figure 2006287633
要素領域形状が四角形状の場合には、図7に示される要素領域の節点A、B、C、Dにおける画素位置(x、y)、(x、y)、(x、y)、(x、y)と、各節点における出力特性値V、V、V、Vとを取得し、N=4、l=1、m=1として式(2)に示される四元連立方程式を解くことにより、係数C00〜C11が得られる。
Figure 2006287633
要素領域形状が任意の多角形の場合には、図8に示される要素領域の節点A〜Zにおける画素位置(x、y)〜(x、y)と、各節点における出力特性値V〜Vを取得し、式(3)に示される連立方程式を解くことによりすべての係数Cijが得られる。
このような節点の出力特性値を用いて要素領域における近似関数を設定する方法は、未知係数Cijの算出が容易であり、かつ、互いに隣接する要素領域での節点における出力特性値が同じであるため、各要素領域の近似関数を画面全体で組み合わせても隣接する要素領域の近似関数間で連続性が担保できるという利点がある。
Figure 2006287633
(2)要素領域内の任意の画素位置での出力特性値を用いて算出する方法
前述した節点を利用した方法よりも、要素領域を近似する関数の精度を向上させたい場合には、節点における出力特性値に加えて、要素領域内の任意の画素位置を用いて近似関数を設定してもよい。
すなわち、図9に示されるように、四角形状の要素領域内で節点A〜Dの他に内部の画素位置E〜Iの出力特性値を用いて近似関数の設定を行う場合、近似関数の未知係数の数が、未知係数の算出に用いる出力特性値の数と同じである場合には、式(4)に基づいて近似関数の未知係数を求めることができる。
Figure 2006287633
一方、近似関数の未知係数の数が、未知係数の算出に用いる出力特性値の数よりも少ない場合、例えば、図9におけるA〜Kにおける出力特性値によって未知係数Cijを求める場合には、まず、式(5)によって未知係数を求める。
Figure 2006287633
式(5)で求められた未知係数では、境界部分で関数値にギャップができてしまうので、これを補正する必要がある。つまり、図10に示すように、要素領域(i)におけるグラフG4のような出力特性値の分布を、グラフG5のような近似関数で近似すると、境界部分X2における近似関数値と境界部分X2における値にギャップが生じ、隣接する要素領域(ii)で生成された近似関数となるグラフG6と連続性を担保することができない可能性がある。
そこで、式(5)で求められた未知係数に対して式(6)により境界上の出力特性値から未知係数の増分のδC00〜δC11を算出し、未知係数の補正を行う。
Figure 2006287633
(b2)差分算出手段443による差分算出
近似関数の設定が終了したら、差分算出手段443は、各要素領域内の出力特性値と近似関数による関数値との差分をとって、ばらつき成分を取得するが、具体的には、図11のフローチャートに示される処理を実行する。
まず、差分算出手段443は、グラフG7に示されるような各要素領域における出力特性値の分布を取得するとともに(処理S9)、対応する要素領域における近似関数G8を取得する(処理S10)。
次に、差分算出手段443は、要素領域内の各画素位置における関数値を算出し(処理S11)、出力特性値の分布の各画素位置の出力特性値から対応する関数値の差分を演算してグラフG9のようなばらつき成分を取得する(処理S12:差分算出ステップ)。
最後に、差分算出手段443は、得られたばらつき成分をばらつき成分記憶部50に記録保存する(処理S13)。
(c)偏り補正値生成手段45の構成
偏り補正値生成手段45は、近似関数設定手段442により設定された偏り成分としての近似関数を補正する補正関数を生成する部分であり、具体的には、図12のフローチャートに示される処理を実行する。
まず、偏り補正値生成手段45は、偏り成分記憶部49から近似関数として与えられる画像A9のような偏り成分を取得する(処理S14)。
次に、偏り補正値生成手段45は、理想特性値分布記憶部51より各要素領域において、画像A10に示されるような理想的な出力特性値の分布を取得する(処理S15)。
そして、偏り補正値生成手段45は、画像A9を示す近似関数が、画像A10の理想的な出力特性値の分布となるような補正関数を設定する(処理S16:偏り補正値生成ステップ)。具体的には、画像A9をネガポジ反転したような画像A11を、補正関数として数値化したものとなる。
最後に、偏り補正値生成手段45は、生成した補正関数を、補正値作成対象となるプロジェクタ100の補正値記憶手段101の偏り補正値記憶部101Bに記録保存する(処理S17)。
(d)ばらつき補正値生成手段46の構成
ばらつき補正値生成手段46は、差分算出手段443によって算出された出力特性値の分布のばらつき成分に基づいて、これを補正する補正値を生成する部分であり、具体的には、図13のフローチャートに示される処理を実行する。
まず、ばらつき補正値生成手段46は、ばらつき成分記憶部50から、グラフG10に示されるような各要素領域内のばらつき成分を取得する(処理S18)。
次に、ばらつき補正値生成手段46は、取得された各要素領域内のばらつき成分を解消するようなばらつき補正値を画素毎に設定する(処理S19:ばらつき補正値生成ステップ)。具体的には、図13のグラフG11のように各画素の出力特性値が均一になるようなヒストグラム状の補正値を設定することになる。
ばらつき補正値が生成されたら、ばらつき補正値生成手段46は、ばらつき補正値を、プロジェクタ100の補正値記憶手段101のばらつき補正値記憶部101Cに記録保存する(処理S20)。
〔2〕補正データ作成装置1の作用
次に、前述した各処理を実行する機能的手段を備えた補正データ作成装置1の作用について、図14に示されるフローチャートに基づいて説明する。
まず、特性値検出手段43は、スクリーン2上に投影されたパターン画像をCCDカメラ3に撮影させ、この撮像データに画像処理を施して投射画像の出力特性値の分布を検出し(処理S21:分布検出ステップ)、特性値分布記憶部47に記録保存する。
次に、要素領域設定手段441は、取得された出力特性値の分布を複数の要素領域に分割し(処理S22)、分割された要素領域情報を、コンピュータ4の記憶装置42の要素分割情報記憶部48、及びプロジェクタ100の要素分割情報記憶部101Aに記録保存する(処理S23)。
要素分割情報の記録保存が終了したら、近似関数設定手段442は、各要素領域における偏り成分となる近似関数の設定を行い(処理S24:近似関数設定ステップ)、設定された近似関数を偏り成分記憶部49に記録保存する(処理S25)。
関数の設定後、差分算出手段443は、出力特性値の分布と、近似関数とを各記憶部から読み出して、両者の差分をとってばらつき成分を取得し(処理S26:差分算出ステップ)、ばらつき成分記憶部50に記録保存する(処理S27)。
これら一連の特性値分析手段44による分析が終了したら、偏り補正値生成手段45は、近似関数及び理想的な特性値分布を読み出して、偏り成分となる近似関数を補正する補正関数を設定し(処理S28:偏り補正値生成ステップ)、プロジェクタ100の補正値記憶手段101に確保された偏り補正値記憶部101Bに補正関数を記録保存する(処理S29)。
一方、ばらつき補正値生成手段は、ばらつき成分を読み出して、各画素位置に応じたばらつき補正値の算出を行い(処理S30:ばらつき補正値生成ステップ)、プロジェクタ100の補正値記憶手段101に確保されたばらつき補正値記憶部101Cにばらつき補正値を記録保存する(処理S31)。
そして、このような補正値は、輝度ムラ、色ムラ等の出力特性の種類や、投射画像の階調に応じて複数生成される。
〔3〕プロジェクタ100の構成
前述した補正データ作成装置1によって補正データが作成されたプロジェクタ100の画像処理回路は、図15に示されるように、A/D変換器102、変換処理部103、D/A変換器104、及び液晶表示装置駆動回路105を備えて構成され、RGB端子106から入力される画像信号は、この画像処理回路によって処理されて液晶表示装置上に光学像が形成される。
A/D変換器102は、アナログ信号として入力される画像信号をデジタル変換する部分であり、デジタル化された画像信号は、変換処理部103に出力される。
補正処理部としての変換処理部103は、前述した補正データ作成装置1によって作成された補正値記憶手段101を備えている。変換処理部103は、入力される画像信号をこの補正値記憶手段101に基づいて変換し、画像信号に対応する輝度値となるように画像信号を補正する。
この補正値記憶手段101には、輝度ムラ、色ムラ等の出力特性の相違や、階調の相違に応じた複数の補正値テーブルが格納されている。変換処理部103は、入力される画像信号の階調に応じて、輝度ムラ、色ムラ等の補正値を記録したそれぞれのテーブルを参照して画像信号の補正を行う。尚、入力画像信号の階調判定は、フレーム単位で行われ、画面全体の輝度値を平均化したり、最も面積の広い部分の画像の輝度値に基づいて行うことができる。
補正値記憶手段101に記録される補正値のデータ構造は、例えば、図16に示されるように、投射画像が四角形状の要素領域に分割され、各要素領域の節点が(Xa,Ya)、(Xb,Yb)、(Xc,Yc)、(Xd,Yd)…設定されているとすると、図17に示されるデータ構造で格納されている。
すなわち、図17に示されるように、要素分割情報記憶部101Aには、各要素領域(i)、(ii)…に応じた接点位置が格納されている。
一方、偏り補正値記憶部101Bには、設定された補正関数、例えば、V=A+BX+CY+DXYという補正関数が設定されていた場合、各要素領域(i)、(ii)…に応じた係数が格納されている。
さらに、ばらつき補正値記憶部101Cには、各要素領域(i)、(ii)…内の各画素位置(Xa,Ya)、(Xa+1,Ya)…におけるばらつき補正値が格納されている。
変換処理部103は、このようなテーブル101A、101B、101Cを参照し、まず、偏り補正値による補正を行った後、ばらつき補正値による補正を行って、輝度ムラや色ムラ等の出力特性の分布の補正を行う。
そして、この変換処理部103によって補正された画像信号は、後段のD/A変換器104に出力される。
D/A変換器104は、変換処理部103によって補正された画像信号をアナログ変換して液晶表示装置駆動回路105に出力する部分である。
液晶表示装置駆動回路105は、D/A変換器104を介して入力される補正された画像信号に基づいて、液晶表示装置を駆動し、出力特性の分布が解消された投射画像がスクリーン上に投射されることとなる。
■2.第2実施形態
次に、本発明の第2実施形態について説明する。尚、以下の説明では、既に説明した部分と同一の部分については、同一符号を付して、その説明を省略する。
前述した第1実施形態では、ばらつき補正値生成手段46によるばらつき補正値の生成は、図13に示されるように、各画素位置でばらつき成分を相殺するような補正値を設定していた。
これに対して、第2実施形態に係る補正値作成方法では、図18に示されるように、ある要素領域内で取得された出力特性値の分布となるG12について、画素位置に応じたX、Yを変数として出力特性値を求める関数を、例えば、グラフG13のような一次の関数(V=A+BX+CY+DXY)として算出し、としてその係数を算出し、差分をとってばらつき成分となるグラフG14を求めた後、このばらつき成分を相殺する補正値を、グラフG15のような差分近似関数として生成する点が相違する。
ここで、差分近似関数は、偏り成分を与える近似関数よりも高次の関数として設定するのが好ましく、例えば、偏り成分を与える近似関数が上述の一次の関数として設定されていれば、差分近似関数を二次の関数(V=A+BX+CY+DXY+EX+FY+GXY+HXY+IX)として設定することが可能である。尚、差分近似関数における各係数の求め方は、第1実施形態で説明した近似関数の設定方法と同様なので、その説明は省略する。
このように差分近似関数を偏り成分を与える近似関数よりも高次に設定することにより、ばらつき成分を高精度に補正することが可能となる。
また、第1実施形態では、図14に示されるようにばらつき補正値の生成は、1回の処理で行っていた。
これに対して、第2実施形態では、図19に示されるように、生成されたばらつき成分の補正値による補正精度をフィードバックすることにより、ばらつき補正値の高精度化を図っている点が相違する。
すなわち、第2実施形態に係る補正値作成方法では、図19のフローチャートに示されるように、まず、補正値作成方法を実施する補正データ作成装置を構成するばらつき補正値生成手段は、ばらつき成分を取得した後(処理S32)、偏り成分(近似関数)を取得し(処理S33)、さらに要素分割情報を取得する(処理S34)。
これらの情報を取得したら、ばらつき補正値生成手段は、差分近似関数の初期次数を設定し(処理S35)、これに基づいて、差分近似関数の未知係数を最小二乗法により算出する(処理S36:ばらつき補正値生成ステップ)。
そして、ばらつき補正値生成手段は、得られた差分近似関数で与えられるばらつき補正値に基づいて、プロジェクタに入力された画像信号の補正を行うシミュレーションを行い、補正精度が良好であるか否かを判定する(処理S37)。
補正精度が良好であれば、ばらつき補正値生成手段は、処理を終了するが、良好でないと判定された場合、ばらつき補正値生成手段は、差分近似関数の次数を高次に更新して新たな差分近似関数の設定を行い(処理S38)、未知係数の算出を行い、補正精度が良好と判定されるまで繰り返す。
■3.第3実施形態
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
前述した第1実施形態では、プロジェクタ100によって投影された投射画像から検出される出力特性値の分布を、要素領域設定手段441によって複数の要素領域に分割し、各要素領域について、近似関数を設定し、差分を算出し、これに基づいて要素領域毎に偏り補正値及びばらつき補正値を生成していた。
これに対して、第3実施形態に係る補正値作成方法では、図20に示されるように、投射画像から得られる出力特性値の分布全体を1つの要素領域とみなして補正値を作成している点が相違する。
また、前記第1実施形態では、要素領域内のすべての画素について、出力特性値の分布のばらつき成分を解消するようにばらつき補正値を設定していた。
これに対して、第3実施形態に係る補正値作成方法では、図21に示されるように、画面全体としての要素領域内の補正値を生成するための代表画素を設定して、この代表画素の出力特性値を補正するばらつき補正値に基づいて各画素の補正値を生成した後、フィードバックをかけて満足できる補正精度となるまで代表画素の数を増加させることで補正精度を向上させている点が相違する。
以下、これらの相違点について詳述する。尚、本実施形態における補正データ作成装置の機能的手段の構成に関しては、第1実施形態における図1と同様であるので、本実施形態では図示を省略する。
〔1〕偏り成分を表す近似関数の設定
まず、要素領域設定手段は、図20の画像A12に示されるような出力特性値の分布を取得し(処理S39)、画像A13のように取得された出力特性値の分布全体を1つ要素領域として設定する(処理S40)。
要素領域の設定が終了したら、近似関数設定手段は、出力特性値の分布の画像A13にガウスぼかし等のフィルタをかけることにより、平滑化処理を行って画像A14を取得する(処理S41)。
最後に近似関数設定手段は、この画像A14から第1実施形態の場合と同様に最小二乗法等を用いて近似関数を設定し(処理S42:近似関数設定ステップ)、設定された近似関数を偏り成分記憶部に記録保存する(処理S43)。
以後、第1実施形態と同様に差分算出ステップ、偏り補正値生成ステップを実施して偏り補正値をプロジェクタの補正値記憶手段に記録保存する。
尚、本実施形態における近似関数は、要素領域が画面全体に設定されているので、第1実施形態の場合のように、一次の近似関数として設定するよりも、予め高次の近似関数を設定しておいた方が好ましい。
〔2〕ばらつき補正値の生成
まず、ばらつき補正値生成手段は、図21に示されるように、ばらつき成分記憶部から差分として与えられた出力特性値の分布のばらつき成分を取得する(処理S44)。
次に、ばらつき補正値生成手段は、出力特性値の分布全体の画素から代表画素の数の初期値設定を行う(処理S45)。尚、代表画素は、例えば、ばらつき成分の大きな画素の上位何点を選択すること等によりその数を設定することができる。
そして、ばらつき補正値生成手段は、代表画素におけるばらつき成分補正値を生成するとともに、代表画素以外の各画素におけるばらつき成分補正値を生成する(処理S45:ばらつき補正値生成ステップ)。
代表画素以外の画素の補正値は、例えば、輝度が明方向にばらつきの大きい代表画素と、暗方向にばらつきの大きい代表画素とがあった場合、その間を直線補間等することによって生成することができる。
さらに、ばらつき補正値生成手段は、得られたばらつき補正値に基づいて、プロジェクタに入力された画像信号の補正を行うシミュレーションを行い、補正精度が良好であるか否かを判定する(処理S46)。
補正精度が良好であれば、ばらつき補正値生成手段は、処理を終了するが、良好でないと判定された場合、ばらつき補正値生成手段は、代表画素の数を増方向に更新し(処理S48)、再度各画素における補正値を生成し、補正精度が良好と判定されるまで繰り返す。
■4.実施形態の変形
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
前記第1実施形態では、要素領域内の近似関数をX、Yを変数とする一次の多項式として設定していたが、本発明はこれに限られない。すなわち、より高次の多項式として設定してもよく、さらにはsin関数、cos関数等として設定してもよい。
また、前記実施形態では、プロジェクタ100の投射画像を補正するために、要素分割情報、偏り補正値、ばらつき補正値を生成していたが、本発明はこれに限られない。すなわち、薄型の液晶表示装置や、PDP、有機ELディスプレイ等の自己発光型の画像表示装置に本発明を適用してもよい。
その他、本発明の実施の際の具体的な構造及び形状等は、本発明の目的を達成できる範囲で他の構造等としてもよい。
本発明は、プロジェクタに適用できる他、PDP、有機ELディスプレイ等の画像表示装置に好適に用いることができる。
本発明の実施形態に係る補正データ作成装置の構成を表す模式図。 前記実施形態における特性値検出手段による出力特性値の検出方法を表す模式図。 前記実施形態における特性値検出手段の作用を表すフローチャート。 前記実施形態における特性値分析手段の分析手順を表す模式図。 前記実施形態における要素領域設定手段による要素分割、及び近似関数設定手段による近似関数設定手順を表すフローチャート。 前記実施形態における分割された要素領域内の近似関数を求める方法を説明するための模式図。 前記実施形態における分割された要素領域内の近似関数を求める方法を説明するための模式図。 前記実施形態における分割された要素領域内の近似関数を求める方法を説明するための模式図。 前記実施形態における分割された要素領域内の近似関数を求める方法を説明するための模式図。 前記実施形態における分割された要素領域内の近似関数を求める方法を説明するための模式図。 前記実施形態における差分算出手段による差分算出手順を表すフローチャート。 前記実施形態における偏り補正値生成手段による偏り補正値の生成手順を表すフローチャート。 前記実施形態におけるばらつき補正値生成手段によるばらつき補正値の生成手順を表すフローチャート。 前記実施形態における補正値作成方法の手順を表すフローチャート。 前記実施形態における補正データ作成装置により作成された補正値が格納された補正値記憶手段を備えたプロジェクタの画像処理回路の模式図。 前記実施形態におけるプロジェクタの補正値記憶手段に格納された補正値の構造を説明するための模式図。 前記実施形態における補正値記憶手段に格納された補正値のデータ構造を表す模式図。 本発明の第2実施形態に係る画像表示装置の補正値作成方法の手順を説明するための模式図。 前記実施形態におけるばらつき補正値作成方法の手順を表すフローチャート。 本発明の第3実施形態に係る画像表示装置の補正値作成方法の近似関数設定ステップの手順を表すフローチャート。 前記実施形態におけるばらつき補正値作成方法の手順を表すフローチャート。
符号の説明
1…補正データ作成装置、43…特性値検出手段、45…偏り補正値生成手段、46…ばらつき補正値生成手段、100…プロジェクタ、101…補正値記憶手段、101B…偏り補正値記憶部、101C…ばらつき補正値記憶部、442…近似関数設定手段、443…差分算出手段、S4、S21…分布検出ステップ、S7、S24、S42…近似関数設定ステップ、S12、S26…差分算出ステップ、S16、S28…偏り補正値生成ステップ、S19、S30、S36、S45…ばらつき補正値生成ステップ

Claims (7)

  1. 表示画面内で出力特性値に分布がある画像表示手段と、入力された画像信号を前記出力特性値の分布に応じた補正値によって補正して前記画像表示手段に出力する補正手段とを備えた画像表示装置の前記補正値を作成する画像表示装置の補正値作成方法であって、
    前記表示画面に表示された画像の出力特性値の分布を検出する分布検出ステップと、
    検出された出力特性値の分布に対して少なくとも1つ以上の要素領域を設定し、設定された要素領域内で前記出力特性値の分布を近似する近似関数を設定する近似関数設定ステップと、
    設定された要素領域内の各画素の出力特性値から、その画素における前記近似関数により算出された関数値を差し引いた差分を算出する差分算出ステップと、
    前記近似関数として与えられる出力特性値の偏りを補正する補正値を生成する偏り補正値生成ステップと、
    前記差分として与えられる出力特性値のばらつきを補正する補正値を生成するばらつき補正値生成ステップとを備えていることを特徴とする画像表示装置の補正値作成方法。
  2. 請求項1に記載の画像表示装置の補正値作成方法において、
    前記ばらつき補正値生成ステップは、
    算出された差分の分布を近似する差分近似関数を設定する手順と、
    設定された差分近似関数を補正する補正値を生成する手順とを備えていることを特徴とする画像表示装置の補正値作成方法。
  3. 請求項2に記載の画像表示装置の補正値作成方法において、
    前記近似関数設定ステップで設定される前記近似関数は、画素位置を変数とした多項式で与えられる関数であり、
    前記差分近似関数は、前記近似関数よりも高次の関数として設定されることを特徴とする画像表示装置の補正値作成方法。
  4. 請求項1に記載の画像表示装置の補正値作成方法において、
    前記ばらつき補正値生成ステップは、設定された要素領域内の各画素の出力特性値から、その画素における前記近似関数により算出された関数値の差分に基づいて補正値を生成することを特徴とする画像表示装置の補正値作成方法。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の画像表示装置の補正値作成方法を、コンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
  6. 請求項5に記載のプログラムが記録されたことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  7. 表示画面内で出力特性値に分布がある画像表示手段と、入力された画像信号を前記出力特性値の分布に応じた補正値によって補正して前記画像表示手段に出力する補正手段とを備えた画像表示装置であって、
    前記補正手段は、
    前記表示画面内の出力特性値の分布に対して設定された少なくとも1つ以上の要素領域内で前記出力特性値の分布に対して設定された近似関数を補正する補正関数を格納した補正関数格納部と、
    設定された要素領域内の各画素の出力特性値から、その画素における前記近似関数により算出された関数値を差し引いた差分に対する補正値を格納した差分補正値格納部と、
    前記補正関数格納部及び前記差分補正値格納部により、前記要素領域毎に前記入力された画像信号の補正を行う補正処理部とを備えていることを特徴とする画像表示装置。
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