JP4759928B2 - ノズルヘッドおよびそれを用いたラインヘッドならびにそれが搭載されたインクジェット式記録装置 - Google Patents

ノズルヘッドおよびそれを用いたラインヘッドならびにそれが搭載されたインクジェット式記録装置 Download PDF

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Description

本発明はノズルヘッドおよびそれを用いたラインヘッドならびにそれが搭載されたインクジェット式記録装置に関する。
インクジェット式記録装置において印字速度の高速化を図る有効な手段は、被印字幅領域の長さ(例えばA4幅)のライン型ヘッドを作ることである。しかしながら、1200〜4800dpiの印字が主流となってきている現在、そのピッチで被印字幅領域の長さにわたってノズル孔を配置することは非常に困難である。つまり、例えばA4幅の長さのラインヘッドでは印字ピン数が1色当たり数千ピンを超えてしまうため、全てを一体型としたり、ノズル板だけを一体化したりすることは、印字不良の発生する可能性を考えると効率的ではない。
そこで、数百ピンレベルの比較的小面積のノズルヘッドを組み合わせて配置する形式のラインヘッドが提案されている(例えば特許文献1を参照)。
なお、このようなラインヘッドにおいてノズル孔を集約する技術が開示されている。より詳しくは、複数の記録素子と該記録素子に対応して少なくとも一列に配置された複数のインク吐出口を有するインクジェット記録ヘッドユニットを複数個有し、該複数個のインクジェット記録ヘッドを被記録媒体の記録領域の全幅にわたって前記吐出口が配設されたフルラインタイプの記録装置であって、前記複数のインクジェット記録ヘッドを着脱自在に保持する共通のインクジェット記録ヘッドユニット保持手段を具備し、該複数個のインクジェット記録ヘッドユニットが被記録媒体の搬送方向に対し所定の角度で傾斜して配設されているインクジェット記録装置において、前記共通のインクジェット記録ヘッド保持基板は前記インクジェット記録ヘッドユニットの取り付け面が、実質的に階段状の形状をしており、前記インクジェット記録ヘッドユニットを前記共通のヘッド保持基板の前記階段型の取り付け面に同一方向から装着され、各インクジェット記録ヘッドユニットの同一位置のインク吐出口が被記録媒体の搬送方向に対し直向する直線上で位置決め保持されているインクジェット記録装置が開示されている。
特許第3302785号公報
ここで、現在のインクジェットで主流なのは、フェイスシュートタイプのものであるが、ラインヘッドとして提案されているものは、多くがエッジシュートタイプと言われるノズル板が細長い形状をしたものである。これは、エッジシュートタイプでは、ノズル面から見たときのノズル密度を大きくできるからである。
ノズル密度については、ノズル面上のノズル孔だけを考えればよいというものではなく、エネルギー発生源や流路、実装部、インク供給部、ノズル板のエッジからノズル孔までの距離等、全てのパーツを効率的に組み合わせなければ、ノズル密度つまり解像度を向上させることができない。
しかしながら、エッジシュートタイプは、その構造から、精度の必要なディメンジョンが多くなるため、ヘッド作成に高い精度を要求される。また、基本的にノズル孔を一列に配置することしかできないため、ノズル板エッジからノズル孔までの最低限必要な距離を
確保しようとすると、必ずしもノズル密度を上げられるわけではない。
つまり、ラインヘッド化したときのノズル密度を上げるためにノズル板の幅を狭くしてノズル板のエッジからノズル孔までの距離を短くすると、ノズル孔の目詰まりを防止するためのパージキャップを当てにくくなるのみならず、ノズル板が細くなって反りが発生しやすくなる。また、ノズル密度を上げるためにノズル板を長くして一列に配置されたノズル孔の孔数を多くしようとすると、今度はノズル板が長くなるために反りが発生しやすくなるのみならず、長さが長くなることからピッチズレの影響が大きくなる。
さて、複数のノズルヘッドを組み合わせてラインヘッドを構成した場合、ノズルヘッド間の特性ばらつきやノズルヘッドの保持用フレームへのアライメントの精度によっては、ノズルヘッド間の継ぎ目の部分で印字にスジが出て、印字品質が低下してしまう。
また、複数のノズルヘッドを組み合わせてラインヘッドを構成する場合、ノズルヘッドを高精度にアライメントする必要があるが、構成部品の精度に依存するとアライメント精度を出すのが困難になる。
そこで、本発明は、ノズルヘッドの小型化を図りつつ印字解像度の向上を達成することのできる技術を提供することを目的とする。
また、本発明は、ノズルヘッドの特性ばらつきやアライメントの精度によってノズルヘッド間の継ぎ目の部分で発生する印字のスジを防止することのできるラインヘッドを提供することを目的とする。
さらに、本発明は、複数のノズルヘッドを組み合わせてラインヘッドを構成する複数のノズルヘッドが高精度にアライメントされたラインヘッドを提供することを目的とする。
この課題を解決するために、本発明のノズルヘッドは、インク吐出により印字を行うインクジェット式記録装置に搭載されたノズルヘッドであって、インクが吐出される複数のノズル孔からなるノズル列が直線状に配置され主走査方向に傾斜して副走査方向に少なくとも4列形成され、この4列のノズル列について副走査方向に向かって一方から順番に第1のノズル列、第2のノズル列、第3のノズル列、及び第4のノズル列とした場合、前記第1のノズル列と前記第2のノズル列及び前記第3のノズル列と前記第4のノズル列との各々の間隔が、前記第2のノズル列と前記第3のノズル列との間隔よりも近づくよう配置されるとともに、前記傾斜により、前記第1のノズル列の一方の端部のノズル孔とこのノズル孔から最も離れて位置する前記第3のノズル列の他方の端部のノズル孔、及び前記第2のノズル列の一方の端部のノズル孔とこのノズル孔から最も離れて位置する前記第4のノズル列の他方の端部のノズル孔とが、副走査位置において各々相互に重なり合うよう配置されるものである。
これによれば、複数列配置でスペース効率よくノズルが配置でき、ノズルヘッドの小型化を図りつつ、ノズル列の継ぎ目の出やすい部分を目立たなくすることができる。
請求項1に記載の発明は、インク吐出により印字を行うインクジェット式記録装置に搭載されたノズルヘッドであって、インクが吐出される複数のノズル孔からなるノズル列が直線状に配置され主走査方向に傾斜して副走査方向に少なくとも4列形成され、この4列のノズル列について副走査方向に向かって一方から順番に第1のノズル列、第2のノズル列、第3のノズル列、及び第4のノズル列とした場合、前記第1のノズル列と前記第2のノズル列及び前記第3のノズル列と前記第4のノズル列との各々の間隔が、前記第2のノズル列と前記第3のノズル列との間隔よりも近づくよう配置されるとともに、前記傾斜により、前記第1のノズル列の一方の端部のノズル孔とこのノズル孔から最も離れて位置する前記第3のノズル列の他方の端部のノズル孔、及び前記第2のノズル列の一方の端部のノズル孔とこのノズル孔から最も離れて位置する前記第4のノズル列の他方の端部のノズル孔とが、副走査位置において各々相互に重なり合うよう配置されることを特徴とするノズルヘッドであり、同一の列を複数のノズル孔から吐出されたインクで印字できるので、擬似的に複数回の走査をしていることになり、継ぎ目の出やすい部分を目立たなくすることができるとともに、吐出されなくなってしまったノズル孔のリカバリーをすることが可能になるという作用を有する。
請求項に記載の発明は、請求項1に記載のノズルヘッドと、前記ノズルヘッド複数並べて固定するための保持用フレームとを有することを特徴とするラインヘッドである。
請求項3に記載の発明は、インク吐出により印字を行うインクジェット式記録装置に搭載されたラインヘッドであって、インクが吐出される複数のノズル孔からなるノズル列が直線状に配置され主走査方向に傾斜して副走査方向に少なくとも2列形成されたノズルヘッドと、前記ノズルヘッドを複数並べて固定するための保持用フレームとを有し、前記保持用フレームにより少なくとも2つの前記ノズルヘッドを固定し、前記ノズルヘッドに形成された各々少なくとも2列のノズル列について副走査方向に向かって一方から順番に第1のノズル列、第2のノズル列、第3のノズル列、及び第4のノズル列とした場合、一方のノズルヘッドに形成された前記第1のノズル列と前記第2のノズル列、及び前記一方のノズルヘッドに隣接する他方のノズルヘッドに形成された前記第3のノズル列と前記第4のノズル列との各々の間隔が、前記第2のノズル列と前記第3のノズル列との間隔よりも近づくよう配置されるとともに、前記傾斜により、前記第1のノズル列の一方の端部のノズル孔とこのノズル孔から最も離れて位置する前記第3のノズル列の他方の端部のノズル孔、及び前記第2のノズル列の一方の端部のノズル孔とこのノズル孔から最も離れて位置する前記第4のノズル列の他方の端部のノズル孔とが、副走査位置において各々相互に重なり合うよう配置されることを特徴とするラインヘッドであり、同一の副走査位置に複数のノズルを配置しているので、継ぎ目が目立たなくなり、ノズルヘッド間の継ぎ目の部分で印字にスジが出ることを防止することができるという作用を有する。
請求項に記載の発明は、請求項2または請求項3に記載のラインヘッドを搭載し、前記ラインヘッドの前記ノズル孔記録媒体の全幅にわたって複数配列されたことを特徴とするインクジェット式記録装置であり、高画質印字を行うことが可能になるという作用を有する。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1について、図1から図7を用いて説明する。なお、これらの図面において実質的に同一の部材には同一の符号を付しており、重複した説明は省略する。
図1に示すインクジェット式記録装置40は、誘電体薄膜素子の圧電効果や気泡の膨張力を利用して記録を行う本発明のインクジェットヘッド41を備え、このインクジェットヘッド41から吐出したインク滴を紙等の記録媒体42に着弾させて、記録媒体42に記録を行うものである。
カラー印字の可能な本実施の形態のインクジェット式記録装置40では、インクジェットヘッド41には、イエローのインクが吐出されるインクヘッド、マゼンタのインクが吐出されるインクヘッド、シアンのインクが吐出されるインクヘッドおよびブラックのインクが吐出されるインクヘッドを有するラインヘッド43が搭載されており、これらのインクヘッドのノズル孔が記録媒体42の全幅にわたってそれぞれ複数配列されている。
インクジェット式記録装置40は、記録媒体42をインクジェットヘッド41の幅方向と略垂直方向の方向である搬送方向に移動させる複数個のローラ(移動手段)45を備えている。
なお、本実施の形態1ではカラー用のインクジェット式記録装置40が示されているが、本発明は1色のみ印字可能なモノクロ用のインクジェット式記録装置に適用することもできる。
図2に示すように、ラインヘッド43は、保持用フレーム46と、この保持用フレーム46に並べて固定された複数のノズルヘッド47とを備えている。各ノズルヘッド47にはインクが吐出される複数のノズル孔(図3以下参照)47aが形成されており、このようなノズルヘッド47が保持用フレーム46に複数並べられることにより、記録媒体42の全幅にわたってノズル孔47aが配列されている。
インクジェットヘッド41には、インク液が充填される圧力室が複数形成されており、例えば圧電素子や気泡などのエネルギー発生源により圧力室を変形させることにより、圧力室に連通して形成されたノズル孔47aからインクを吐出される。
ここで、ノズルヘッド47の小型化および印字解像度の向上を同時に達成するには、ノズル面上に効率良くノズル孔47aを配置することが重要である。本実施の形態では次のようにしてノズルヘッドのノズル孔47aを高密度配置している。
すなわち、図3に示すように、複数のノズル孔47aからなる複数(本実施の形態では2つ)のノズル列を主走査方向に傾斜して配置しており、隣接するノズル列間のノズル同士の間隔を同一でないように配置している。つまり、隣接するノズル列間が等間隔の完全な千鳥配置ではなく、寸法的に異なる千鳥配置となっている。
より詳しく説明すると、図4において、ノズル列Bに形成された任意の第1のノズル孔47a−1とこの第1のノズル孔47a−1の属する列、つまりノズル列Bに隣接するノ
ズル列であるノズル列Aにおいて第1のノズル孔47a−1に隣り合う第2のノズル孔47a−2との間隔L1と、第1のノズル孔47a−1と第2のノズル孔47a−2の属するノズル列Aにおいて第1のノズル孔47a−1にさらに隣り合う第3のノズル孔47a−3との間隔L2とが相互に異なっている。
このような配置にすれば、図3において、副走査方向のノズル幅W2よりも狭いノズル幅W1で主走査方向に走査されることになり、また複数列配置でスペース効率よくノズルが配置できるので、ノズルヘッド47の小型化を図りつつ印字解像度の向上を達成することができる。また、ノズルヘッドにノズル列を1列しか形成していない場合に比べて、パージキャップ(図示せず)の逃げ領域となるノズル端部までの距離や実装部などを複数のノズル列で共用することができる。
図5は、図2に示すラインヘッド43をインクジェットヘッド41に組み込んだ斜視図であり、図6は図5の正面図、図7は図5の側面図である。図2および図5乃至図7に示すように、ノズルヘッド47は、保持用フレーム46の表面から約4mm突出している。ノズルヘッド47の下面に付着した余分なインクは、所望のタイミングでゴム製のクリーニングブレード50を副走査方向に移動させることにより除去される。ノズルヘッド47の突出量を約4mmとしたのは、突出量が少ないとクリーニングブレード50の両端にインクが集まった場合に、その余分なインクが保持用フレーム46の表面に付着する場合があり、一方、突出量が多すぎると、ノズルヘッド47の角部によりクリーニングブレード50が損傷を受ける可能性があるためである。この二つの問題を解決するクリーニングブレードを使用すれば、特に4mmという数値に限定する必要はない。
クリーニングブレード50により除去された余分なインクは、重力によりブレード保持部52に溜められる。ブレード保持部52は、シャフト54、56により摺動可能に保持され、図示しないモータにより副走査方向に移動できる。
実施の形態1によれば、ノズルヘッド47は、保持用フレーム46の表面から突出しているため、ノズルヘッド47の下面に付着した余分なインクをクリーニングブレード50により掻き取った際、クリーニングブレード50の両端にインクが集まってきても、その余分なインクが保持用フレーム46の表面に付着することはない。従って、印刷時に、保持用フレーム46の表面に付着したインクが記録媒体42に付着して印刷の品質が低下するのを防止できる。
(実施の形態2)
ここで、さらにスペース効率を良くノズル孔47aを配置し、且つ前述したノズル板の反りなどの発生を防止するには、図8に示す実施の形態2のように、4列以上の偶数列のノズル列について、隣接する1組のノズル列の間隔を近づけるように、つまり2列ずつを相互に接近して形成する。例えば、図示する場合のようにA列、B列、C列、D列の4列のノズル列があった場合、A列とB列及びC列とD列との間隔が、B列とC列との間隔よりもそれぞれ近づくように配置する。
(実施の形態3)
あるいは、図9に示す実施の形態3のように、ノズル列Cに形成された任意の第1のノズル孔47a−1とこの第1のノズル孔47a−1の属する列、つまりノズル列Cに隣接する一方のノズル列であるノズル列Bにおいて第1のノズル孔47a−1に隣り合う第2のノズル孔47a−2との間隔L1aと、第1のノズル孔47a−1と第2のノズル孔47a−2の属するノズル列Bにおいて第1のノズル孔47a−1にさらに隣り合う第3のノズル孔47a−3との間隔L2aとが相互に異なり、さらにノズル列Cに形成された任意の第4のノズル孔47a−4とこの第4のノズル孔47a−4の属する列、つまりノズ
ル列Cに隣接する他方のノズル列であるノズル列Dにおいて第4のノズル孔47a−4に隣り合う第5のノズル孔47a−5との間隔L1bと、第4のノズル孔47a−4と第5のノズル孔47a−5の属するノズル列Dにおいて第4のノズル孔47a−4にさらに隣り合う第6のノズル孔47a−6との間隔L2bとが相互に異なるようにする。
このようにすれば、ノズル面においてノズル孔47aが狭い領域に密集して形成されて一層のスペース効率向上が図れるとともに、ノズル孔47aの形成されていない領域の面積が広くなるので、ノズル板の剛性が向上して反りなどの発生が防止される。
(実施の形態4)
さて、ノズル列が複数、たとえば4列のノズル列で考えると、副走査方向のノズル位置がA+B列のノズルの次にC+D列のノズルがくるような場合、A+B列とC+D列の継ぎ目が問題になる場合がある。つまり、ノズル板の工作精度やヘッドの取り付けズレ(回転ズレ)などにより主走査方向についてA+B列のノズルでの印字領域とC+D列のノズルでの印字領域とに隙間が生じる場合がある。また、一般的に1つのノズル列内においては、ゴミや気泡が流れ着くことから端の部分に存在するノズル孔47aに異常(インクの吐出不良)が発生しやすい。
そこで、図10に示す実施の形態4のように、ノズル列(ここではA列およびB列)の一方の端部に位置するノズル孔47aの副走査位置と、他のノズル列(ここではC列およびD列)の他方の端部に位置するノズル孔47aの副走査位置とが、相互に重なり合うような配置にする。
このような配置にすれば、同一の列を複数のノズル孔47aから吐出されたインクで印字できるので、擬似的に複数回の走査していることになり、継ぎ目の出やすい部分を目立たなくすることができたり、吐出されなくなってしまったノズル孔47aのリカバリーが可能になる。
なお、ここではノズル列の一方の端部に位置するノズル孔47aについて他の列の端部に位置するノズル孔47aと副走査方向において重なり合うように配置しているが、両方の端部に位置するノズル孔47aについてこのように配置してもよい。また、端部に位置するノズル孔47aのみではなく、それ以外の一部あるいは全部のノズル孔47aについて他の列のノズル孔47aと副走査方向において重なり合うように配置してもよい。
なお、ノズル孔47aをこのように配置した場合において、副走査方向に重なり合っているノズル孔47aでは副走査方向のインク吐出を交互にまたは不規則に行うようにしてもよい。これにより、同一あるいは近傍の列を複数のノズル孔47aから吐出されたインクで印字できるので、継ぎ目の出やすい部分を目立たなくすることができたり、吐出されなくなってしまったノズル孔47aのリカバリーが可能になる。
ここで、前述のように、通常1つのノズルヘッド当たり1つのノズル列しか形成できないエッジシュートでは、ノズル孔47aを高密度配置できないので、スペース効率が良くない。そこで、以上に説明したノズルヘッドを、ノズル列が主走査方向に傾斜するようにして保持用フレームに複数並べて固定することによりラインヘッドを作製すれば、ラインヘッドで特に重要な副走査方向の解像度を容易に上げることができる。
(実施の形態5)
ところで、複数のノズルヘッドでラインヘッドを構成した場合、たとえば4列のノズル列で考えると、副走査方向のノズル位置が、あるノズルヘッドのC+D列のノズルの次に、それと隣接するノズルヘッドのA+B列のノズルがくるような場合、C+D列とA+B
列の継ぎ目が問題になる場合がある。つまり、ノズル板の工作精度やヘッドの取り付けズレ(回転ズレ)などにより主走査方向についてC+D列のノズルでの印字領域とA+B列のノズルでの印字領域とに隙間が生じる場合がある。また、前述のように、一般的に1つのノズル列内においては、ゴミや気泡が流れ着くことから端の部分に存在するノズル孔47aに異常(インクの吐出不良)が発生しやすい。
そこで、図11に示す実施の形態5のように、あるノズルヘッド47のノズル列(ここではC列およびD列)の一方の端部に位置するノズル孔47aの副走査位置と、これに隣接するノズルヘッドのノズル列(ここではA列およびB列)の他方の端部に位置するノズル孔47aの副走査位置とが、相互に重なり合うような配置にする。
このような配置にすれば、同一の列を複数のノズル孔47aから吐出されたインクで印字できるので、擬似的に複数回の走査していることになり、ノズルヘッド間の継ぎ目の出やすい部分を目立たなくすることができたり、吐出されなくなってしまったノズル孔47aのリカバリーが可能になる。
なお、ここではあるノズルヘッド47のノズル列の一方の端部に位置するノズル孔47aについて他のノズルヘッドのノズル列の端部に位置するノズル孔47aと副走査方向において重なり合うように配置しているが、両方の端部に位置するノズル孔47aについてこのように配置してもよい。また、端部に位置するノズル孔47aのみではなく、それ以外の一部あるいは全部のノズル孔47aについて他の列のノズル孔47aと副走査方向において重なり合うように配置してもよい。
(実施の形態6)
ここで、相互に隣接するノズルヘッド47を完全に密着してしまっては、ノズルヘッド47の精度が良くない場合には、ノズル孔47aの位置が異なってしまいアライメント精度が出ない。そこで、図12に示す実施の形態6のように、隣接するノズルヘッド47間に隙間を形成すれば、ノズルヘッド47のヘッド位置の微調整が可能になり、ノズルヘッド47が高精度にアライメントされたラインヘッドが得られる。
(実施の形態7)
なお、印字時のインクの飛散あるいはパージやブレード動作により、ノズルヘッド47間の隙間にインクが入り込んでしまい、ヘッド間の隙間に膜を張る、つまりブリッジする場合がある。そして、このインク量が増すと、大きなインク滴が記録媒体に落下してこれを汚す可能性がある。
そこで、図13に示す実施の形態7のように、ノズルヘッド47で構成される隙間の幅を一方側から他方側に向かって狭くなるようにすれば、隙間のインクが一カ所に集まって除去が容易になるので、ノズルヘッド47の隙間に浸入したインクが記録媒体42上に落下することがなくなる。
本発明は、ノズルヘッドの小型化を図りつつ良好な印字品質が得られるラインヘッドならびにそれが搭載されたインクジェット式記録装置に関する。
本発明の実施の形態1におけるインクジェット式記録装置を示す概略図 図1のインクジェット式記録装置に装着されるラインヘッドを示す斜視図 本発明の実施の形態1におけるノズルヘッドを示す説明図 図3の要部を示す説明図 本発明の実施の形態1におけるインクジェットヘッドを示す斜視図 図5の正面図 図5の側面図 本発明の実施の形態2におけるノズルヘッドが用いられたラインヘッドを示す説明図 本発明の実施の形態3におけるノズルヘッドが用いられたラインヘッドを示す説明図 本発明の実施の形態4におけるノズルヘッドが用いられたラインヘッドを示す説明図 本発明の実施の形態5におけるノズルヘッドが用いられたラインヘッドを示す説明図 本発明の実施の形態6におけるノズルヘッドが用いられたラインヘッドを示す説明図 本発明の実施の形態7におけるノズルヘッドが用いられたラインヘッドを示す説明図
符号の説明
40 インクジェット式記録装置
42 記録媒体
43 ラインヘッド
46 保持用フレーム
47 ノズルヘッド
47a ノズル孔
47a−1 第1のノズル孔
47a−2 第2のノズル孔
47a−3 第3のノズル孔
47a−4 第4のノズル孔
47a−5 第5のノズル孔
47a−6 第6のノズル孔
50 クリーニングブレード
52 ブレード保持部

Claims (4)

  1. インク吐出により印字を行うインクジェット式記録装置に搭載されたノズルヘッドであって、インクが吐出される複数のノズル孔からなるノズル列が直線状に配置され主走査方向に傾斜して副走査方向に少なくとも4列形成され、この4列のノズル列について副走査方向に向かって一方から順番に第1のノズル列、第2のノズル列、第3のノズル列、及び第4のノズル列とした場合、前記第1のノズル列と前記第2のノズル列及び前記第3のノズル列と前記第4のノズル列との各々の間隔が、前記第2のノズル列と前記第3のノズル列との間隔よりも近づくよう配置されるとともに、前記傾斜により、前記第1のノズル列の一方の端部のノズル孔とこのノズル孔から最も離れて位置する前記第3のノズル列の他方の端部のノズル孔、及び前記第2のノズル列の一方の端部のノズル孔とこのノズル孔から最も離れて位置する前記第4のノズル列の他方の端部のノズル孔とが、副走査位置において各々相互に重なり合うよう配置されることを特徴とするノズルヘッド。
  2. 請求項1に記載のノズルヘッドと、前記ノズルヘッドを複数並べて固定するための保持用フレームとを有することを特徴とするラインヘッド。
  3. インク吐出により印字を行うインクジェット式記録装置に搭載されたラインヘッドであって、インクが吐出される複数のノズル孔からなるノズル列が直線状に配置され主走査方向に傾斜して副走査方向に少なくとも2列形成されたノズルヘッドと、前記ノズルヘッドを複数並べて固定するための保持用フレームとを有し、前記保持用フレームにより、少なくとも2つの前記ノズルヘッドを固定し、前記ノズルヘッドに形成された各々少なくとも2列のノズル列について副走査方向に向かって一方から順番に第1のノズル列、第2のノズル列、第3のノズル列、及び第4のノズル列とした場合、一方のノズルヘッドに形成された前記第1のノズル列と前記第2のノズル列、及び前記一方のノズルヘッドに隣接する他方のノズルヘッドに形成された前記第3のノズル列と前記第4のノズル列との各々の間隔が、前記第2のノズル列と前記第3のノズル列との間隔よりも近づくよう配置されるとともに、前記傾斜により、前記第1のノズル列の一方の端部のノズル孔とこのノズル孔から最も離れて位置する前記第3のノズル列の他方の端部のノズル孔、及び前記第2のノズル列の一方の端部のノズル孔とこのノズル孔から最も離れて位置する前記第4のノズル列の他方の端部のノズル孔とが、副走査位置において各々相互に重なり合うよう配置されることを特徴とするラインヘッド。
  4. 請求項2または請求項3に記載のラインヘッドを搭載し、前記ラインヘッドの前記ノズル孔は記録媒体の全幅にわたって複数配列されたことを特徴とするインクジェット式記録装置。
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